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リアルタイム忍者ビジター
samurai 【蒼い危険な賭け・京香 第四部】作者本名鈴木峰晴

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蒼い危険な賭け・京香 第四部



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姉妹シリーズ・】・・・【現代インターネット奇談シリーズ】
【小説参考先リスト】【夜鳴く蝉・葉月*蒼い危険な賭け・京香の参考先御紹介】
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【非日常の愛・妻達の調教千夜一夜物語】

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

陵 辱 の 貴 婦 人

蒼い危険な賭け・京香

(あおいきけんなかけ・きょうか) 完 全 版 第四部


未来狂 冗談 作

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


お断り蒼い危険な賭け・京香はあくまでも文学作品です。

申し訳ありません。第二回作「蒼い危険な賭け・京香」の続きは、順次UPします。
いよいよ最終話(六十六話)を現在執筆中ですので、完成は暫(しばら)くお待ち下さい。


◆本格エロチック調教ファンタジー・サスペンス◆

「蒼い危険な賭け・京香」第四部・三十二話〜四十一話を予告公開中(全六十六話)



話の展開

第一部第一話〜十話
    第一話  (事の起こり)
    第二話  (屋根裏)
    第三話  (覗き見たもの)
    第四話  (甘い誘い)
    第五話  (陵辱計画)
    第六話  (生け贄)
    第七話  (そして輪姦)
    第八話  (妻の決意)
    第九話  (第二の処女)
    第十話  (ア*ル調教)
第二部(第十一話〜十九話)
    第十一話 (変貌しつつある妻)
    第十二話 (本格的生け贄)
    第十三話 (完成したア*ル調教)
    第十四話 (生け贄にされたア*ル)
    第十五話 (独立と資金稼ぎ)
    第十六話 (忌み祓い開所式)
    第十七話 (壮絶な輪姦祈願)
    第十八話 (生島夫婦)
    第十九話 (小泉順子の願望)
第三部(第二十話〜三十一話)
    第二十話 (順子の夫小泉武司)
    第二十一話(始まった順子の輪姦)
    第二十二話(順子極楽を味わう)
    第二十三話(父と娘の絆)
    第二十四話(消えたわだかまり)
    第二十五話(仕上がった順子)
    第二十六話(喜美子の開所式)
    第二十七話(増員された女達)
    第二十八話(乱倫同志経営)
    第二十九話(不穏な動き・公安部)
    第三十話 (ある日常)
    第三十一話(事業規模拡大)
第四部(第三十二話〜四十一話)現在この部です。
    第三十二話(公開剃毛)
    第三十三話(うなぎ責め)
    第三十四話(新参者佐和子)
    第三十五話(佐和子玩具になる)
    第三十六話(佐和子の輪姦忌み祓い)
    第三十七話(福井様のお相手)
    第三十八話(極秘情報・見せ付けられた妻の痴態)
    第三十九話(調教の成果)
    第四十話 (山崎様のお相手)
    第四十一話(本物に仕上がった妻)
第五部(第四十ニ話〜第四十八話)現在この部です。
    第四十ニ話(佐和子獣姦する)
    第四十三話(宗教法人化)
    第四十四話(村での出来事)
    第四十五話(巫女舞・山狩り)
    第四十六話(最期の接待)
    第四十七話(水揚げ)
    第四十八話(女優妻)
第六部(第四十九話〜五十三話)現在この部です。
    第四十九話(陰謀・女子アナ議員)
    第五十話 (秘密パーティの誘い)
    第五十一話(良子秘密パーティに引き出される)
    第五十二話(雌犬の手本・女優妻)
    第五十三話(良子陵辱・雌犬)
第七部(第五十四話〜六十話)現在この部です。
    第五十四話(卑猥なハッスル囃し)
    第五十五話(その後の良子)
    第五十六話(良子、大森に犯られる)
    第五十七話(陵辱再び)
    第五十八話(気まぐれ・衆道)
    第五十九話(康子の縁談)
    第六十話 (謎の極上の女)
第八部(第六十一話〜六十八話(最終話))
    第六十一話(長官へのお持て成し)
    第六十二話(新たなる遊び仲間・凛子)
    第六十三話(凛子お披露目で奮闘する)
    第六十四話(代議士の娘・響子)
    第六十五話(精神力と経験)
    第六十六話(響子お披露目を犯る)
    第六十七話(良子見本を見せる)
以下執筆中・暫くお待ち下さい
    第六十八話(麻生康子の結婚式)
    第六十九話(事件)
    第七十話 (抗争そして終焉)

ジャンプク・リック
第一部 第一話〜十話・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・現在この部です。
第二部 第十一話〜十九話・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【第二部に飛ぶ。】
第三部 第二十話〜三十一話・・・・・・・・・・・・・・・・・【第三部に飛ぶ。】
第四部 第三十二話〜四十一話・・・・・・・・・・・・・・・【第四部に飛ぶ。】
第五部 第四十二話〜五十話・・・・・・・・・・・・・・・・・【第五部に飛ぶ。】
第六部 第五十一話〜五十七話・・・・・・・・・・・・・・・【第六部に飛ぶ。】
第七部 第五十八話〜第六十話・・・・・・・・・・・・・・・【第七部に戻る。】
第八部 第六十一話七十話(最終話)・・・・・・・・・・・【第八部に飛ぶ。】

登場人物(物語の登場順)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・この物語の証言者・・・・・・・・・・・・(当時30歳)
里美・・・・・・・・・・・・・・・・私の妻・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(当時30歳)
岩代・・・・・・・・・・・・・・・・物語の主人公・・・・・・・・・・・・・・・・(当時25歳)
京香・・・・・・・・・・・・・・・・岩代の細君・・・・・・・・・・・・・・・・・・(当時24歳)
寮生(学生)達・・・・・・・・岩代の教え子(体育系)・・・・・・・・(当時19〜22歳)
生島喜美子・・・・・・・・・・里美の友人・・・・・・・・・・・・・・・・・・(当時30歳)
竹中氏・・・・・・・・・・・・・・出資者(元教師・定年)・・・・・・・・・(当時66歳)
小泉順子・・・・・・・・・・・・竹中の娘・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(当時29歳)
だみ声の専務(片山)・・元の勤務先の上司・・・・・・・・・・・・・(当時43歳)
田嶋氏・・・・・・・・・・・・・・出資者(無職の遊び人)・・・・・・・・・(当時48歳)
企業舎弟・坂元・・・・・・・「龍信会」系の企業舎弟・・・・・・・・・(当時35歳)
石上氏・・・・・・・・・・・・・・出資者(伊豆でレストラン経営)・・・(当時52歳)
生島・・・・・・・・・・・・・・・・喜美子の夫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(当時34歳)
小泉武司・・・・・・・・・・・・順子の夫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(当時33歳)
安部、麻生、
福田、谷垣
・・・・・・・・・・女性接待係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(当時25〜30歳)
吉井警視・・・・・・・・・・・・警視庁公安部・公安総務課長・・・・(当時43歳)
大森警部補・・・・・・・・・・警視庁公安部・公安総務課員・・・・(当時36歳)
**康子巡査部長・・・・警視庁公安部・公安捜査員・・・・・・(当時28歳)
佐和子(片山)・・・・・・・・だみ声の専務の妻・・・・・・・・・・・・・(当時29歳)
福井・・・・・・・・・・・・・・・・大蔵省(現・財務省)銀行局次長・・(当時45歳)
山崎・・・・・・・・・・・・・・・・文教族代議士(文部大臣経験者)・(当時78歳)
老・宮司・・・・・・・・・・・・・妙見犬神宮・宮司(南家当主)・・・・(当時80歳)
筆頭総代・・・・・・・・・・・・東家当主(京香の兄)・・・・・・・・・・・(当時50歳)
伝書鳩の女・・・・・・・・・・元人気美人アナ(参議院議員)・・・・(年齢不詳
女優妻・・・・・・・・・・・・・・超人気美人女優(新婚の代議士夫人)(当時29歳)
吉井良子・・・・・・・・・・・・吉井警視婦人・・・・・・・・・・・・・・・・・(当時29歳)
星野徹・・・・・・・・・・・・・・参議院議員立候補予定者・・・・・・・(当時35歳)
星野凛子・・・・・・・・・・・・星野徹婦人(元五輪選手)・・・・・・・(当時28歳)
古賀響子・・・・・・・・・・・・古賀代議士令嬢(フルート奏者)・・・(当時32歳)





(公開剃毛)

蒼い危険な賭け・京香◆
第三十二話(公開剃毛)


何らかの心理状態を植え込んでいる疑いは有るのだが、岩代夫婦には拘(かか)わる女性達が逆らえない或る種カリスマ(超人)的な影響力がある。

それでなければとても納得できないような卑猥(ひわい)な事を、女性達が他人前(ひとまえ)でいとも簡単に犯ってしまうからである。



まぁこんな遊びの性交を他人を交えて夫婦で犯ると、「破廉恥」と世間に非難されるかも知れないが、それは現実に上面(うわっら)な評価に過ぎない。

「常識々々」と声高に批判されるかも知れないが、それは流れ行く歳月をどう生きるかの問題である。

平凡なら平凡の、非凡なら非凡な人生が在り、平凡(常識)であれば非凡ほど人生は愉しめない。

そして遊べる時間は短いのだから、夫婦のフィーリング(感覚)で「遊びの性交」を愉しんでも、それは個人の価値観の問題で、他人がとやかく言う必要は無い。

遊びの性交など「不道徳」と指摘されるが、女性の側にだって結婚する気は無いけれど寂しいから性交パートナーにキープ(保持)している場合もある。

つまり性交プレィは人間にとって、「生きて行く為の心の隙間を埋める癒(いや)し作業」と言う本能をくすぐる側面を有している。

従って、そうした現実を全て否定した世間など建前だけで、この世の真の現実にはそんな事実は無いのである。


社会通念とか常識とかには「建前もあれば現実」もあり、要領が良い人間なら例えそうした遊びを影で犯って居ても、既成概念と争わず建前に合わせて触れないで置くかも知れない。

しかし自分が変わらなければ環境は変わらず、社会通念とか常識とかに縛られては、どんな事柄に於いても将来の展望など開けない。

女性の女盛りは精々十五年〜二十年間、年齢にすれば十八歳〜大目に見ても三十八歳と言う所で、その間を身硬く生きるか、多少は羽目を外して性交遊技を愉しむのかは本人の生き方の問題である。

そうなると、一対一の尋常な性交など詰まらぬもので、つまり遊びの性交は価値観の問題で、夫婦合意の上で他人を交えた複数性交を「経験しない人生は勿体無い」と言う考え方も出来る訳である。

肉体(からだ)をシエアリング(共同所有)する「遊びの性交」なんか、完璧に洒落(しゃれ)の乗りで犯るもので、そんなものは「浮気」とは呼べない。

そう考えれば同じ輪姦プレィのお誘いでも、そう言う遊びの機会が在る仲間環境が在るだけでも幸運な人生かも知れないのだ。

確かに「性」は建前ではタブーだが、正直ヒューマン(人間的)として皆が「性」に興味が在って当然で、それで無ければアダルトビデオや裏ビデオが一般家庭まで蔓延する筈が無い。

そしてヒューマン(人間的)として「性」に興味が在るのならば、尋常な性交など詰まらぬものである。

だからこそ、その興味は単純なものに止まらず、本能をくすぐる様に生々しく卑猥であれば卑猥であるほどその興味を満足させるものである。

「嫌らしい」と非難するだろうが、種の保存が目的だから、その前駆段階に在る性交そのものは基本的に愉しんで犯るように予(あらかじ)め脳の中でセットされている。

だから「ああ犯ろう、こう犯ろう」と想像をたくましくして、性交の実行方法を愉しみにしても当然の事で、「嫌らしい」と非難するには当たらない。



小泉順子夫妻も、京美企画の一員として溶け込んで来た。

そして時々、私は羽目を外して小泉夫妻と性交プレィで遊ぶ事も在った。

明るい照明の下、小泉の目の前で一組の全裸の男女が絡(から)み合って、ユックリとうごめく様に濃厚な性交を此れ見よがしに犯っているのだ。

その濃厚な性交の男女は、男は私で、女は小泉の妻・順子の組み合わせだった。

つい先ほどまで、順子は前戯と言うには余りにも強烈な私の指攻めで何度もアクメ(絶頂)状態に追い込まれていた。

指攻めは、私に二本指を挿し込まれての激しい抜き挿しで、順子の極(きわ)まった善がり声が絶える事無く周囲に鳴り響く。

順子は泣き喚く様に善がって腰を浮かし、「潮吹き」と呼ばれる愛液をほとばしる醜態姿を曝(さら)け出す。

順子の性感度が高まり、何度かアクメ(絶頂)状態に出来上がった所で私に欲棒を抽入され、一転して今はジックリとした攻めを始めた。

もぅ始まって十分を越えているが、私が小泉の妻・順子の性感反応を愉しむかの様に、優しく柔らかくねっとりとした腰使いでユックリと生々しく突き入れて妻・順子を攻め続けて居る。

それは先ほどから、小泉の妻・順子の股間に私の欲棒の抜き挿しが、「何時(いつ)まで犯るのか」と想うほど質濃く永々と続けられている。

無理も無いのだが、本音で言えば犯られている間の順子は快感を貪(むさぼ)るに無我夢中で、正直、余計な事は考えられないのが普通である。

性交の佳境に入ってしまえば、もぅ女の性(サガ)で私にああされ様がこうされ様が、要求されるままに身を任せて止められない。

順子も、明らかに行為に集中して反応しているが、夫・小泉が合意して私との性交を認めたのだから、愉しんでジックリ犯られても仕方が無い。

私の欲棒のネチッ濃いお愉しみに順子も感じて居て、それに呼吸を合わせて快感を貪(むさぼ)る様に恍惚の表情を浮かべてねっとりと濃厚な受け腰で応じている。

順子の粘膜の感触を味合うかの様に、私の生々しく愛液に濡れ光る陰茎が、喘(あえ)ぎ声と伴にユックリと見え隠れしている。

順子は、羞恥の感性の中で気取(キドリ)を捨て去り、今進行しつつ在る自分の性交プレィにジックリ気分を出して、本能で没頭して居る。

しなやかに軽快に、あられもない裸身をなやましく絡(から)ませて、順子は本能のままに私との濃厚な性交姿を夫・小泉に観せて居る。

互いの目の届く範囲で、性交ショー化してギャラリーに観せながら大胆に犯るオープン・ソーシャルセックス(公開・社交的な性交)が、夫婦合意の遊びの性交である。

正直、目の前で自分の妻が他の男に抱かれているのは胸が詰まる想いも在るが、その嫉妬と興奮は帰宅してからの夫婦の性交で責め晴らせば癒される。



人間は何故一目惚れするのか?

そのメカニズムは、本能をくすぐる脳内ホルモン・フェール・エチル・アミンの効果である。

元々生命科学的に言えば、人類の男女は惚(ほ)れ脳内ホルモン・フェール・エチル・アミンの作用に後押しされ、出会いを持って「性交相手の選択行為」をする生物である。

「惚(ほ)れる」と言う事は「恋する」と言う事で、フェール・エチル・アミンの効果である「惚(ほ)れる」は、脳内処理的には「性交の前駆作業」であり、気取らないで生物学的に言えば脳内処理的には「性交相手の選択行為」である。

その男性と女性の脳内ホルモン的な「性交相手の選択行為」の「惚れ薬」がフェール・エチル・アミンと言い、これが本能をくすぐる「恋のトキメ」を促進させる影の立役者の物質である。

フェール・エチル・アミンは、異性に対して脳内で分泌されるトキメキホルモンで、この時点では「惚(ほ)れ行為」であるが、その「惚(ほ)れ行為」に集中力や快感を倍増させる作用がある。

簡単に説明すれば、「恋する」や「惚(ほ)れる」と言う行為そのものに快感を感じさせたり、その想いを募(つの)らせる(集中させる)作用がある脳内ホルモンなのだ。

つまりフェール・エチル・アミンは、「人類の種の保存」を脳科学的に促進させる作用があるホルモンである。

そしてその「惚(ほ)れる」が片思いであれ両思いであれ、パターンに関係なくフェール・エチル・アミンの作用であるから、迷惑なストーカー行動の源も「惚(ほ)れる」の範疇(はんちゅう)にある。

心して自覚が必要だが、フェール・エチル・アミンの作用は「性犯罪」をも誘発する側面を持っている事である。


現代の理解では、誓約(うけい)の性交など否定的な風潮にある。

その考え方は近頃の個人尊重の考え方に在り、「愛の無い性交」など建前上否定される事柄だからである。

しかし本来、「愛の無い性交」など古来から特別の事ではない。

社会通念とか常識とかには「建前もあれば現実」もあり、言ってみれば人間は「性」に対して興味や性癖が在るのは密かに現実と認められる社会通念とか常識とかに合致している。

つまり口に出さないだけで、建前とは別の観点から観た密かな社会通念とか常識が存在するくらい誰でも知っている認識である。

当然ながら、フェール・エチル・アミンに後押しされて、双方が一瞬でも「惚(ほ)れの合意」に到れば性交に及ぶ事に成る。

むしろ建前を外した本音では、「犯りたい」を後押しずるのがフェール・エチル・アミンの本来の役目である。

「好きに成った相手と性交に及んで何が悪い」と開き直られれば、仰(おっしゃ)る通りであるが、その時点で「好き(恋)」を短絡的に「愛」と勘違いしているのだ。

だが、「愛」は連れ添ってから時間を掛けて育(はぐく)むもので、この時点での性交に及ぶ価値観はまだ「恋止まり」である。

昔から「恋の病」と言う様に、「恋と言う偽りの愛」を勘違いしているから「こんな筈ではなかった。」とカップルの解消や結婚を解消し離婚する事に成る。

つまりフェール・エチル・アミン効果で、良く知らない相手とでもフィーリング(感覚)で性交が可能で、ならば深い意味での「愛情」なんか無くても別の理由でも性交は可能である。

まぁ出会いも惚(ほ)れ方も様々で、周囲や親の薦める結婚でもその出会い時点でフェール・エチル・アミンが作用すれば、自由恋愛でなくても性交が可能な理屈は合う。

だから誓約(うけい)目的だろうが親の薦める結婚だろうが、地位や財産目的だろうが、夢を適える手段で在ってもフィーリング(感覚)で性交が可能である。

それでもその婚姻が永く続いて、互いに「愛情」が芽生えればカップルとしては最高の結末と言える。

つまり「愛情が唯一の性交理由では無い」としたら、めんどくさい色恋を無しにした夫婦合意の上での「遊びの性交」は理論上成り立つ事に成る。

確かに「性」は建前ではタブーだが、正直ヒューマン(人間的)として皆が「性」に興味が在って当然で、それで無ければアダルトビデオや裏ビデオが一般家庭まで蔓延する筈が無い。

そしてヒューマン(人間的)として「性」に興味が在るのならば、尋常な性交など詰まらぬものである。

だからこそ、その興味は単純なものに止まらず、本能をくすぐる様に生々しく卑猥であれば卑猥であるほどその興味を満足させるものである。


本来、女性が性交に応じる理由なんて千差万別で、相手の「容姿が優れている(格好が良い)」に始まって、格好はそれほどでも無いが「相手は金持ちである」や「生活力が在る」、中には「性交行為が気持ち良い」まで色々で、別に性交理由に正しい定型は無い。

その性交理由も、考えて見ればその時々情況に応じての本人決断の問題で選択肢が変わるのだから、その女性に確たる理由と意志が在るようで実はまったく無く、唯々気分の問題なのである。

「確たる理由と意志が無い」となれば、どんな理由でどんな相手とどんな方法で性交行為を犯ろうがその女性の勝手で、「寝取られた」とか言う直接の被害者で無い限り「ふしだら」などと非難する方が不合理である。

人間は清純とエロス、善意と悪意に揺れながら生きる動物で、他人(ひと)前でパンティが尻を通過しながら摺(ず)り下げられて、尻と股間が露(あらわ)に成った気恥ずかしさに貞操観念が吹っ飛ぶ。

日頃隠されている物だからこそ、露出裸身や露出性交は魅せる者の羞恥心を煽(あお)り見る者を愉しませる。

性接待の愛奴隷に仕立てられた妻はもう、後は股をオッ広げて欲棒を挿し込まれ、股間で生々しく繋がっている陰茎を見え隠れさせながら犯られるしか無い。


どんな美人女性だって種の保存本能が在る以上は、「男嫌い」と言う異常な性癖で無い限り、性交を「犯る事は犯る」の本質は自然な結果である。

つまり当たり前だが、どんなに綺麗事を言っても性交に関心が無い女性の方が社会的・生物学的には不自然なのだ。

嫌、人類が未来に種を繋げて行く為には、「犯りたい」と言う男好き・性交好きこそが女性の偽わらない自然な本質でなければ成らない。

それと矛盾する「私はそんなに助平(スケベ)ではない。」は、本来女性に採っては自分を高く売る手段に過ぎない。

それを真に受けて誤解し「助平(スケベ)ではない。」と本気で想っている女性は、結婚してからも厄介である。

それでも性交すれば肉体の方は必ず快感を感じ、その性交がコレクティブセックスプレィ(集団乱交)などならその興奮の快感は尚更の筈(はず)である。

集団の性行為はアブノーマル(異常)と批判されそうだが、果たして一対一の男女による密やかな性交がノーマル(通常)で、それ以外はアブノーマル(異常)な事なのだろうか?

第一、男女一組の性交にした所で、ア*ルプレィにSMプレィ、露出プレィなどバイオレーションはかなり在るから集団プレィばかりがアブノーマル(異常)とも言えない。

集団プレィであるマルチSEX(複数性交)やマルチタスクSEX(同時実行性交)、或いはコレクティブセックスプレィ(集団乱交)などの「目的の機会を得易い環境」として、単にその存在を利用しているに過ぎない。

勿論集団に拠る、鑑賞と参加型のSMプレィショーだって好事家を集めて開催され、女性の見学者も結構居る。

勿論赤の他人がSMプレィでヒィヒィ悶えるのを鑑賞するのは良い見世物だし、密かにそう言う性癖が在る女性も、中々カミングアウトできないから納得の為に覗きに来る。

普段女性が密かに野獣みたいな性交を望んでいても、日常生活の延長でマンネリ(固定された形式)気味の性交では、感動も興奮もしないし快感も得られない。

闇に隠れては居るが、こうした性癖要求を持ち合わせる男女は想像以上に多く、その場所や機会を熱望しているのである。

だからと言ってその男女が特殊な訳ではなく、日常では極普通の人達で社会性も持ち合わせている。

そこで日常の不満を解決するような非日常の性交を、密かに求める夫婦も出て来て当たり前である。



マンネリ(固定された形式)を吹き飛ばすような、「非日常の性交」とはなんだろうか?

男女の間で、「愛情が無ければ性交など出来ない」とは言うが、本当は愛情などと言うものは夫婦が永く添ってから育つもので、行き成り愛情ある性交は眉唾である。

では「男女が当初性交に到る理由は」と言えば、「恋」を「愛情」と勘違いした凡(およ)そ衝動的な「感性(右脳域)}の発露で在って、この時点で愛情など在る訳が無い。

いやむしろ、「恋」を「愛情」と勘違いして始めた夫婦の仲なんてものは、平凡な日常生活ばかりで三年も経過すると結婚生活など互いに醒めてしまうものである。

女性が密かに野獣みたいな性交を望んでいても、代わり映えしない一対一の日常生活の延長では感動も興奮もしないし快感も得られない。

そう成ると、「恋」と言う凡(およ)そ衝動的な「感性(右脳域)}の発露だけでは無い覚悟が男女の仲には必要になる。

人間の考え方など都合の良いもので、同じ人間でもその時の考え方を「理性(左脳域)」で採るか、「感性(右脳域)」で採るかでその言い分は違う。

これは人類永遠のテーマで、男女の仲から政治経済まで考え方の採り方が「理性(左脳域)」か「感性(右脳域)」かいずれかで合致しなければ行き違いは埋まらない。

言い返れば、身勝っ手で刹那的な「ロマンチック(感性)」に格好着けて生きるより、大人の「シリアスな覚悟(理性)」の方が人間には余程立派な覚悟である。

そこで「理性(左脳域)」で考えると、夫婦の仲が三年も経過すると互いに醒めてしまうものであれば、夫婦間にも非日常の刺激が欲しくなるのだ。

つまり非日常の刺激が欲しくなる此処で、夫婦間に「真摯な疎通」が無いと、互い勝ってで新しい「恋」の勘違いを始めて家庭を壊す事になる。

互い勝ってで新しい「恋の勘違い」を始めて夫婦間の危機を作り出すくらいなら、夫婦共犯で一緒に愉しめる非日常の刺激シーンを創り出す創意工夫が必要である。

元々現実に、男女の間で「理性(左脳域)」と言う打算が働くものなら、打算が性交理由に成っても世間に良くある事で不思議は無い。

つまり夫婦が有利に生きる為の打算や配偶者と上手く生きて行く為の打算を理由に、夫婦が共犯で「理」に適う遊びの性交シーンに入って行っても、然(さ)して不自然では無い。

互いに不特定多数を相手の公開性交なら、間違いなく見る見られるの遊びの性交で、嫉妬も情が移る事も在り得ない。

その「理」に適う夫婦共犯の遊びがマルチSEX(複数性交)やマルチタスクSEX(同時実行性交)、或いはコレクティブセックスプレィ(集団乱交)などである。

開けっ広げの公開性交を薦めるには理由が在り、それが浮気では無い夫婦共犯の遊びの象徴だからこそのルールである。

つまり影でコッソリと犯る「浮気」と言う「情」が絡んだものでは無く、夫婦合意の遊びの象徴がコレクティブセックスプレィ(集団乱交)などの遊びである。

だからこそ、性交姿を夫に隠すでもなく堂々とギャラリーの前で晒(さら)し犯られる公開性交シーンが、性交相手を特定しない故に嫉妬を抑えた安全且つ非日常の刺激なのである。

この性交相手を特定しない晒(さら)し者の羞恥心と引き換えに、夫の独占欲に拠る疑心暗鬼から只の遊びと夫を安心させ嫉妬は回避される。

自分の基準で性規範を決め「信じられ無い」などと御託(ごたく)を並べるが、現実には世の中にそれ(性交)が好きな女性も沢山居れば、遊びの性交を犯って見て病み付きに成る女性も居る。

赤の他人の男達との遊び性交など「私には出来ない」と想うだろうが、それはただの気分の問題である。

相手が赤の他人だろうと、犯って見れば肉体(からだ)は性交すれば快感を得るように出来ているし、出会いの頃の夫とだって勘違いの「恋」を理由に犯っている。

「愛情」は永い時間を掛けて育むものだが、その前駆段階の「恋」は吊橋効果(つりばしこうか)の幻想である。

勿論その幻想は、男女が結び付く為の感情だから疎(おろそ)かには出来ないが、つまり多くの人間が、「愛情幻想と言う不確か」を理由にして性交を交(まじ)えている。

つまり「愛情を条件に性交相手を決める」など、男女関係の前後を錯誤した矛盾極まり無いもので、簡単に言ってしまえば愛情と性交は別のものである。


セックス行為を「情事」とか「情交」とか表現するが、これは一対一の浮気などで「情」が絡(から)む状況のセックス行為である。

基本的に「種の保存」に関わる事だから、それは性衝動を喚起する為に二人だけの情交でも快感はある。

快感はあるが、それを少しでも濃密な快感にしたいから違法な麻薬に手を出す不埒(ふらち)なカップルも居る。

しかし幾ら麻薬を使った性行為が気持ちが良いからと言って、何もそんな身を滅ぼす様な爛(ただ)れた性交をしなくても別に方法はある。

元々性行為で脳内麻薬の快感物質ベータ・エンドロフィンは脳内に発生するが、それが非日常的性行為(アブノーマル)であればそれだけ分泌ホルモンの密度が濃くなる。

ソーシャルセックス(社交的な性交)で、脳内麻薬の分泌ホルモン・ベータ・エンドロフィンを大量発生させれば天然無害な麻薬効果が得られる理屈だ。

もっともソーシャルセックス(社交的な性交)の快感には習慣性が生まれるから、安全無害は、薬物効果の範囲である。

そしてソーシャルセックス(社交的な性交)は、一度に三Pや四Pの乱交プレィや連続輪姦だから「情」など絡(から)まず、嫉妬をぶつける特定の相手も無い。

純然たるエンジョイ・トゥギャザー(ごいっしょに愉しみましょう)の夫婦合意の遊びだから、互いの性癖を清々と吐き出して愉しめば良いのだ。


勿論、こうした夫婦共犯の遊びなど犯りたくなければ断れば良いのだが、犯って見ないで「嫌」だの「酷い」だの「可哀想」だのと、想像では言って欲しくない。

夫との性交がラーメンなら、マルチSEX(複数性交)やマルチタスクSEX(同時実行性交)、コレクティブセックスプレィ(集団乱交)などは中国宮廷料理の満漢全席(まんかんぜんせき)くらい快感に差がある。

何しろ夫婦共犯の遊びの性交シーンは、五感の感性的刺激も肉体的刺激も強烈な環境で、エンドレスな性交がもたらす快感は女性本人がその気に成らなければ得られない。

つまり批判は、夫婦共犯の遊びの性交を犯って見てから言うべきで、何事も犯って見てから事の良し悪しが判るものである。



性交の欲求は本能であるから、幾ら妻が押し殺していても切欠さえあれば開花する。

そして慣れとは不思議な物で、その性交時に疎(うと)ましく感じていた男の香が、男達との大胆な性交性交を続けると懐かしい物になる。

喫煙や飲酒、麻薬に到る習慣性の快感、クライマーズ(登山)ハィやランナーズ(マラソン)ハィ、ダンシング(踊り)ハィやセックス(性交)ハィの快楽感、一旦快感の記憶を覚えた脳は、折に触れてその快感を欲しがるものである。

そしてその快感の記憶・セックス(性交)ハィの濃厚な快楽感を、妻の脳は性接待に於ける非日常環境の中で肉体(からだ)の反応として覚えてしまった。

建前を持って人間の性(さが)を無きものとして否定してしまえば、全ての論議はそこで終わってしまう。

しかし人間の性(さが)の存在を肯定してこそ論議が始まり、実践すれば人間の何かが見えて来る。



現実の話し、結婚前に夫以外の男性との性交体験が無い女性など今時皆無(いまどきかいむ)に近く、そんな事に嫉妬しては結婚など金輪際できないし、それは夫婦間では暗黙了解のタブーである。

情交とは単なる性交ではなく情が付加される事で、「愛する夫としか性交は出来ない」などと言うのは情交幻想に過ぎず、幻想が醒(さ)めて愛する他の男が出現すれば「だって愛しているからしょうがない」と、またまた情交幻想を振りかざす事になる。

穢(けが)れの思想は、情交が介在する欲望果てし無い人間を戒めるものであるから、交通事故に遭うような情が絡まない「強姦の被害に遭った」からと言って「穢(けが)れた」などとは想わない方が良い。

益してや夫婦間の性交に穢(けが)れなど存在せず、夫婦合意の上で情が絡まない遊びの性交など穢(けが)れの意味を持たないものである。

キスやおシャブりは物理的に不潔なのか精神的に不潔なのか・・・。

愛とか情を絡ませれば精神的解釈となり、物理的な不潔感は超越するのかも知れないが、それでは現実の物理的な清潔不潔の解決ではない。

物理的に不潔ならば誰も敬遠する筈であるが、キスやおシャブりは世界的に極一般的な行為で、こんなものを不潔と敬遠すれば笑い者である。

夫や恋人も元は他人であるから、その欲棒をシャブるのも他人の欲棒をシャブるのもその差は気分だけで物理的には同じ事である。

すると不潔と想うのは精神的なものであるから、他人とキスしたり他人の欲棒をおシャブりをした所で、まぁ綺麗事だけの世間にバレなければ物理的にはさして問題が無い事に成る。

つまり人間は本質的に別の相手との遊びの性交は可能で、綺麗事を言っていても誰にも刺激的な性交願望の性欲本能はある。

夫婦であれば、良い刺激は在った方が良いが道は外せない。

しかし日常生活する変わり栄えしない場所で、変わり栄えしない相手と犯ってもマンネリに陥(おちい)るだけである。

永い夫婦生活に於けるマンネリ打破には情交では無く非日常の遊びの性交と言う逃げ場は必要で、そうした暗黙了解のタブーが存在するのなら、「夫婦同席・合意の遊び」と言う枠(わく)の中で工夫し、性欲を満たして発散させる暗黙了解のタブーが在っても良い。

人生に於いて、性は生に通じる大事な脳内シグナルであり、人間も生物で有る以上は法律や信仰だけではその影響を避けられない。

性を制御するだけではその影響が避けられない以上、本来なら人間社会は素直に誰にでも「なるべく良いSEX」が出来る環境を、精神思想に於いて慈愛の中で醸成すべきだった。

どうせ本能で誰にも刺激的な性交願望の性欲はあるのだから、この重篤(じゅうとく)なストレス現代社会に在って互いに野放しにするよりも遊びの性交を夫婦同席で、破目を外して愉しく犯る方が遥かに家内安全だ。

目的がそう言う事なら、非日常の性交ほど脳が興奮し媚薬効果を発揮するのだから、遊びの性交は一対一の密かな情交では無く、同室スワップ・乱交・輪姦・公開SMプレィと情交とは無縁の遊びで卑猥(ひわい)であれば卑猥なほど合理的で良い。


人間興に乗ると、通常の理屈ではどうしても理解出来ないバカバカしい事を思い付く。

まぁ、それだけ互いに遠慮が無く安心して自分を曝(さら)け出せる仲間内の悪ふざけかも知れない。

妻の公開剃毛(こうかいていもう)は細君(京香)の提案だった。

細君(京香)は元々接待担当の女性は全員剃毛させるつもりでいた。

それに価値観を付けるには、もっともらしいセレモニーが必要だった。

まぁ、この呪詛祈願の席が「その最高の道具立て」と言う訳だ。

道具立てと言えば、AV(アダルトビデオ)や裏ビデオに、ユーザー(客)はストレス解消の刺激を求めていた居ただけで芸術なんてこれっポッチも考えては居ない。

脳が欲しがる人間の感性なんてそんなものだから、ユーザー(客)の要求に応えて、映像の内容が当初の想像を超えてドンドンと卑猥(ひわい)にエスカレートして行く。

今思えば、表作品のAV(アダルトビデオ)撮影が擬似性交から生本番嵌め撮り中出しに変わり、その表作品を悪用したビデオテープが大量に裏ビデオとして市中に出廻ったのがこの頃だった。

その映像業界のエスカレートの過程と同様に、仲間内で日常のストレス解消の為の非日常の遊びも、ゲストに対する性接待の内容もドンドンとエスカレートして行くのである。


細君(京香)は、これを期に全員剃毛させる気でいるから、今日の〆(しめ)はどうやら一斉に剃毛合戦と言う事に成りそうだ。

妻が剃毛した以上、他の女性達は拒む事は出来ない。

剃毛している石上の目つきは爛々と輝き、時折石鹸に塗れた左手で妻の陰毛をなで、花弁を傷付けない様に押さえ避けながら、右手で剃刀を使っている。

出席する男女の視線がその一点に集中して、皆固唾を呑んで見守っている。

どうやら剃毛作業は、石上にとっては満更ではない愉しみらしい。

妻は、「自分の務めを果たすだけ。」と言い切っているから、潔く輪姦陵辱を受け入れる覚悟で股間を晒している。

考えて見ると奇妙な集団で、世間が知ったら袋叩きに合いそうだが、全員自信に満ちている。

見る見る股間のかげりは無くなり、ピンク色に小さく膨らむ丸い花芯ボタンも、二つに割れた二枚の花弁も恥毛が剃り取られて更に露に成った。

フト私は思った。

「新興宗教なんて、こんな物かも知れない。」

自分達だけの世界が、ここには在った。

ツルツルに剃りあがると、石上は濡れたタオルを細君(京香)から受け取り、妻の股間を拭っている。

「よーし、サアー奥さん、ア*ルの周りまですっかり綺麗になったよ。」

石上が笑みを浮かべ、妻の花弁を摘(つま)みながら言った。

「はぃ、有難うございました。」

剃毛の間中目を閉じていた妻が股間を覗き込みながら礼を言った。

「さぁ、皆さんに披露して。」

剃毛して綺麗にしたら出席者に見せて歩かせる。

当然の事だ。

細君(京香)の指示で、妻は着席した出席者に剃毛して綺麗にした部分を見せて廻っている。

妻は流石に、はにかんだ様に恥ずかし気である。

在るべき処に在るべき物が無くなり、更に露出した妻のパーツは、一段と可愛らしく恥ずかし気に男心を誘っている。

細君(京香)に伴われて私の妻が、全裸に絶対服従を象徴する皮製の犬首輪だけを装着してステージを歩いていた。
いよいよ本題に入るらしい。

中央まで来ると、細君に指示されているのか、妻はつま先立ちに腰を降ろし、足を左右に広げて、指でさっぱりとした股間を広げて人前に晒(さら)した。

小さく膨らむ丸い花芯ボタンも、生々しく二つに割れた二枚の花弁も更に露(あらわ)になって、ピンク色に小さく膨らんで居る。

細君(京香)が妻に耳打ちして、妻が口上を述べる。

「おかげさまで綺麗になりました。今日は綺麗になったここを、皆様に存分にお使い頂きます。」


「竹中さんや岩代さん夫婦のお陰で、私(里美)を大胆な性接待が務まる様に皆様にタップリ磨いて頂きました。」

どんな環境でもその場のヒロインで居たいのが女心で、その場の同じ境遇の相手はライバルであるか、共通するパホーマー(表現者)としての仲間意識も在ります。

そしてこの場は、いっぱいいっぱい(限界)の官能的な性交パホーマンス(表現・披露・人の持つ能力)が求められる舞台なのです。

だからこんな場では、私(里美)が妥協無く痴女に成り切らなければ、期待される様な脳が震える新感覚の面白味(おもしろみ)が無く成るのです。

正直、他人前(ひとまえ)でコンバインSEX(複数の形式を組み合わせる性交)を犯って見せるを経験して、性行為に対する考え方が変わりました。

それは夫や恋人など一人相手の性交とは圧倒的に違う濃厚な快感に、脳と肉体(からだ)が味を占め、痴女と成った自分(良子)が意識されます。

これから、このシュール(非日常)な場で「寄って集(たか)って犯られる」と想うと、股の付け根の奥がジーンとして来ます。

そのソーシャルセックス(社交的な性交)行為が卑猥(ひわい)であればあるほど羞恥心が高まり、興奮が腰を突き挙げ悶え震える程の息苦しい快感を誘います。

その興奮のあの快感の誘惑に肉体(からだ)が味をしめたのか、また誘われて犯られたい気分が満々です。

こんな事では「端無(はしたな)い女」と非難されそうですが、気持ちが良いのだから仕方がありません。



前回も思ったが、男は十七人も居る。

果たして妻は持ち堪える事が出来るのだろうか?

これからする「忌み祓い」はここに居る十七人が「全員もう出来ない。」と言うまで妻は輪姦から解放されない決まりだ。

相手が手馴れた連中だから、今まで以上の修羅場になる事は間違いない。

夫婦は基本的に性生活を楽しめば良い。

互いが理解し有っての「共同参加の遊び」は浮気ではない。

嫉妬は独占欲に起因し、愛情と独占欲には微妙な違いがある。

それを混同するから奇妙な倫理観が生まれ、自由な性生活が送れなく成り、精神的逃げ場は無くなる。

自分と「価値観が違うから」と言って、相手の価値観を「間違った考え」と頭から決め付けてはいけない。

そこから軋轢(あつれき)が始まり、争いになる。

いかなる価値観にもそれなりの理屈がある。

男性は見たいが基本で有るから愛妻の痴態を見る事で最大の興奮を得る。

女性の方も、元々「見せたい見られたい」は女性の基本的な性(さが)であるから、その衝撃的な「見られる快感」を一度経験して精神が突き抜けてしまうと、後はもう止らない。

女性としても、本音の部分では「スケベで何処が悪い。」と思っているし、「誰からも攻撃されない」と言う安全安心を確実に確保出来るなら、「非日常の被虐感を楽しみたい」と思っても不思議はない。

女は、愛であれ金であれ、自分を納得させる為の理由さえあれば、結構大胆に何でもする。

女性の身体は不思議なもので、縛り上げて三日ほど変わる変わる攻め立てれば、気持ちとは別に身体が性交の快感を覚えてしまう。

この連続性交の体現が「ベータ・エンドロフィン」と呼ばれる快感ホルモン物質を分泌させる。

快感ホルモン物質が大量に分泌されると、人間はトリップ状態になる。

これが「歓喜法」に拠る「極楽浄土」の境地で、「呪術に威力を発揮するトランス状態に入った」と解されていた。

そうなればしめたもので、女性から呪詛(性交)に応じる様になり、滞りなく行える呪詛巫女が完成する

実の所、妻は恥ずかしい事をしたりさせられたり、それを見られたりの羞恥心に五感が震える被虐感は、言い知れない快感を覚え、その興奮は今までの単調な夫婦生活では味わえない衝撃だったらしい。

それで、メチャメチャに陵辱され、目一杯性感に酔った後の心地良い疲れが、何とも言えない満足感や達成感を味合わせてくれる事を覚えた。

この現代社会だから、皆、大なり小なり重篤(じゅうとく)なストレスを抱えている。

そのストレスが、溜まるばかりで、はけ口が滅っ多に無い。

その点このメンバーは幸いで、十二分に発散できる場所がある。

妻の里美は初期の頃の強引な竹中氏への生贄で、非日常に逃げ込む事を覚え日常から救われる確信を得て、一度で性の価値観が変わってしまった。

その後はより興奮を求めている自分が居る事を、妻は素直に認めて、「現在の環境を感謝している」と言う。

これは、このグループの女性誰しもが認める処で、今では皆この状態が長く続く事を願っていた。

正直この仲間には、大口の出資者か、妻の肉体を提供した者、金で買われた女達しか居ない。

だが、その事に誰も後悔しないし、恥じても居ない。

この乱倫同志経営状態に在って、「正気なのは私だけかも知れない」と思っていたが、考えて見れば、私が衝動に走らないで冷静に事態を見詰ていた事自体、岩代の怪しい力が働いているのかも知れない。

つまり、所属する皆が岩代の影響を受けている・・・。


私(順子)は思いました。この社会では、人間は常時本音で生きたら社会性が保てないのです。

普段は建前の日常に生きているからこそ、非日常の「ストレスの逃がし所は必要なのだ」と思います。

人生に隠し味が在っても、良いではありませんか。

その建前で覆い被されたストレスを発散してくれる理想郷が、「乱倫同志経営」と言う形態で出現した「KIYOUBI(京美)」だったのです。

父(竹中)から若返りの訳を聞いた時から、霊的な力(パワー)の神通力を持つ岩代さんに抱いていた感情が、「夫婦で仲間に参加する」と言う確信的欲求に変わります。

それは、取りも直さず卑猥な乱倫の世界に身を投じる事ですが、それこそ「私(順子)の本音を満たしてくれる」と確信したからです。


平凡な人生の夫婦間では、時と伴に刺激が欲しくなり満ち足りない想いが育って行きます。

その不満に夫の女遊びの浪費が重なって夫を責めてばかりでした。

私(順子)の罪なのですが、考えて見れば夫もこの現代社会に在って重篤(じゅうとく)なストレスを抱え、逃げ場を求めて居たのかも知れません。

上辺だけ否定しても、どうせ誰にも刺激的な性交願望の性欲はあるのですから、互いに野放しにするよりも会社と言う枠(わく)の中で性欲を満たして発散させる方が合理的だと想います。

そして非日常の性交ほど脳が興奮し媚薬効果を発揮するのですから、遊びの性交は卑猥(ひわい)であれば卑猥なほど良いのです。


いざ仲間に加わって、肉体が陵辱体験をして見ると、それは想像以上に私(順子)を癒してくれるのです。

それで、はっきりしました。やはり、想像以上に私(順子)のM性は強いものでした。

でも、今までは世間の建前に囚われて夫にさえ言い出せません。

実は、後で判ってみると夫(小泉武司)はS性で何も問題は無かったのに、互いに性癖を言い出せずに悶々と日を送って居て、それで夫婦仲が良い訳はありません。

それを、一気に解決する居場所が、「KIYOUBI(京美)」であり、安心して乱倫が出来る気心の知れた仲間の存在は、居心地が良い上に、経済的問題も解決して、「願ったり適ったり」だったのです。

これが私(順子)に取って、本音の「生活の知恵」と言うものではないでしょうか?

しかも嬉しい事に、本格的な裸の接待とSM愛奴隷に成る為の調教修行が始まりました。

岩代さん夫婦から私(順子)の肉体に、SM愛奴隷としてのイロハを厳しく叩き込んで貰(もら)いました。

お蔭様で、夫(武司)の取引接待には私(順子)の肉体が、大いに役に立っています。

何しろ私(順子)を素裸に剥(む)いて、肉体をゲスト様に貸し出し、目の前で好きに弄(なぶ)らせるのが夫(武司)なのですから、これほどの理想は有りません。

そして、ゲスト様に全裸で弄(なぶ)られ、卑猥な玩具(おもちゃ)にされて悶える私(順子)を見るのは、夫(武司)の愉しみに成っています。

勿論良い興奮の刺激で、家に帰ってからの二人の性交は普段以上に燃え上がります。



「さぁ、綺麗に剃り上がりました。そろそろ奥さんを固定して、景気良く攻め立てましょう。」

「そうだな、余り間を空けるのも皆が興ざめだ。」

「それでは、他の女性達は最後に一斉に剃毛合戦と言う事で、主役に頑張ってもらいましょう。」と珍しく石上が口を挟んだ。

彼は剃毛をして何時に無く興奮し、上機嫌である。

「じゃ奥さん、始めましょう。こちらにどうぞ。」岩代が妻を促して、中央の舞台に登らせる。

妻は立ち竦んで、次の指示を待っている。

しかしその顔は、それこそ「自分が嵌(ハメ)倒しの目に会う事」の期待に溢れていた。

立ち竦んだ妻の裸身は美しく輝いてはいたが、有る所に有る物が無いと、頼りなげに奇妙に卑猥で、見世物としては赴きがある。

新入社員の二人と、寮の学生達が、細君(京香)の指示でキビキビと支度を始めた。

どうやら、若い者達が例の口径十センチはあると思われるステンレスパイプを天井から下げて来て、前回の様に高さ九十センチほどに固定している。

「これが、新しく改装したと言う物か?」

「えぇ、前の物より楽に調整が出来て、使い勝手が良いです。」

「それが、今日威力を発揮すると言う訳か。」

細君は、妻の肩の高さにパイプを微調整して固定すると、パイプの向こう側に後ろ向きで立たせ、学生に手伝わせて両手を広げて左右の腕の根元、二の腕、手首と十字に縛り始めた。

この吊るし固定用の装置は、毎度活躍する。

今では会社のイベントや接待には欠かせない設備の成っている。

妻は細君(京香)の指示で両脚を後ろに下げ、高さ七十センチ程に下げられたパイプに両手を広げた位置で、背中に背負う形で前屈(かが)みを強いられた。

最初の開所式と同じ格好で、台潰しの台が両手を広げてパイプに固定された形で、足を広げ、尻を突き上げる様に持ち上げて居る。

この後、突き上げた妻の丸く柔らかな尻は、男性メンバーの欲棒を受け入れる為にのみ存在する事になる。

ギリギリとチェンギアの音がして、ユックリ、ユックリと向きが九十度変わった。

この辺りの機能は前の物と同じだが、動きは滑らかでスムースだった。

妻の十文字に縛られて尻を突き出した前かがみ「くの字」の姿勢と顔が横向きに見て取れる様になった。

この体勢では、妻にあらゆる選択の自由は無い。過酷な「嵌(ハメ)殺し」を一方的に受け入れるだけである。

「オイ、君らも酒を飲め、後で君らにも頑張ってもらうからな。」

「押忍、押忍、押忍。」

「今から忌み祓いを行おうと思います。それじゃあ社長・・・・。」

「じゃあ皆さん、忌み祓いを初めてやって下さい。」私が号令を下した。

全裸に皮製の犬首輪だけを装着させているのは、前回と変わりは無い。

同じ事を何度かすると、段々に形式化するもので、人間は基本的に同じ様な段取りを辿るものらしい。

何時の間にか様式が決まって、この儀式に手順が出来ていた。

「社長、最初にまた、景気付けに奥さんの例の得意技で初めましょうか?」

「得意技って、またあの噴水か?」

「アレです。皆さんに奥さんの噴水を披露させましょう。」

「まだ恥をかかせるのか?本人がアレで行くのは恥ずかしいと言っていたが。それで無くとも剃毛で十分にあさましい姿を晒(さら)させたが。」

「その恥ずかしさが、強力なエネルギーに変わるのです。」

「それで、どうしょうと?」

「社長が本人に命令して、奥さんに使って下さい。」

「エネルギーが忌み祓いの効果になるのです。」

「それなら、やろう。」

そこまで妻をグチャグチャにする必要があるかどうかは判らない。

しかし、ここで押し問答をしていても仕方が無い。

相変わらす両手を十字に拘束され、両足を開いて掲げられた妻の秘所は、見守る者に向かって広げられ、見る人の目を誘っている。

その姿も、長くさせるのはいささか哀れに思えてきた。

「今から、社長が奥さんの花弁にスイッチを入れます。皆さんは奥さんがこれをされると、一番恥ずかしい結果になる事を知っています。」

皆、結果を思い描いて、「ワッ」と歓声を上げた。

岩代の解説を聞きながら、私は舞台上に上り、細君からタマゴバイブを受け取った。

「里美、お前が一番恥ずかしがる例の何時ものお仕置きだ。良いか?」

私は妻の耳元で、少し声を大きめに囁いた。

「はぃ、何をなさるのですか?」

「バイブを宛がうから、思い切り感じまくれ。」

「そぅですか、剃毛済みの私に噴水をさせるのですね。」

「そうだ、皆に披露するしか無い。」

「判りました。」

私は妻の背後に周り、後ろから剃毛済みのぽっちり膨らんだ花芯ボタンに、タマゴバイブを宛がって嬲(なぶ)り始めた。

妻の、この数ヶ月で過激に開発され尽くした肉体は、直ぐに感じ始める。

「アァー、アァー、アァー、アァー、アァー、アァー。」

感じ過ぎてきつく成ると、最後の力を振り絞るように妻の腰が前後左右に揺れて、バイブを避け様と試みる。

「アァー、イー、アァー、イー、アァー、イー。」

当然、それは赦さない。

犯り始めると、妻の反応に私の加虐心が頭をもたげ、私の方が容赦が無くなる。

汗だくで、タマゴバイブを花芯ボタンに宛がい続け、妻に引導を渡す。

「アッ、アッ、アッ、アッ、イク、イク、イク、アー。」

シャー、音を立てて、妻の剃毛済みの股間から勢い良く黄色い液体がほとばしり出ている。

「おぅ、凄い凄い、こりゃあ見事だ。」

その景観に、男達の感想は唯々感動だった。

妻は放心した様にグッタリしていたが、放尿口は開いて止らず、放尿は想像を超えて「シャー」と長く続いた。


最初に妻を生身で犯すのは、最初のスポンサーである竹中の権利になっている。

「何時もの様に、竹中さんからどうぞこちらにおあがり下さい。」


細君(京香)が竹中を舞台に呼び上げ、段取り良く彼の欲棒を口で咥(くわ)え硬くさせる作業をしている。

「おぉ、社長良くしたものだ。奥さんのここはもうビショビショだ。」

妻の菊座の蕾も、パックリ左右に割れた花弁も、剃毛済みで丸見えの股間に手を遣り、潤い具合を確かめた竹中が感心して言った。

まな板の上の鯉の表情で、後ろからの竹中の手を股間に受けて居る妻の不安そうな顔が印象的だ。

これから妻には、失神しても止まない連続の陵辱が待っている。

この頃になると、このメンバーは、「乱倫同志思想」が定着して、何よりも深い絆で結ばれている。

リーダーの京香は勿論、妻や喜美子は最初から大丈夫だが、一致した希望で、避妊具を医者の処方・施術でペッサリーに切り替えて、互いに生の性交が当たり前に成った。

順番待ちの男性メンバーは、思い思いに生島喜美子、小泉順子、安部、麻生、福田、谷垣の女性軍を招き寄せて、彼女達に触れたり咥(くわ)えさせたりしながら、この儀式を眺め始めた。

この会社の場では、「誰の妻」などと言うのはどうでも良い。

それが社内合意だから、誰の妻でも気に入れば夫の目前で好きに奉仕させるだけだ。

彼女達も、少しずつ衣装が外れて裸身が多く成って来る。

それが互いの刺激になって、結構皆で楽しんでいる。

それで事業は順風満帆だから、誰にも不満はない。

つまり、公私共に順調なのだ。

「良ぉし。それじゃあお先に奥さんを使わして貰うか。」

「はぃ、どうぞお使い下さい。」と妻が返事をした。

竹中が妻の後ろに立つと、競り上がった二つの尻肉の中心に咲いた二枚の花弁の間に、硬くなったカリ首を宛がい、欲棒を捻じ込み、腰を使い始める。

入れてユックリ深く浅く、抽送に腰を使い始めて竹中は言った。

「おぉ、良く締まる。こりゃあ。天国だ。」

「アァー、アァー、アァー。」

早くも、妻の顔が快感に歪(ゆが)み、善がり声が部屋中に響き始めていた。

その横では、細君(京香)が田嶋を呼んで彼の欲棒を口でアグアグと咥(くわ)え、硬くさせる作業をしている。

投資した順で、「次は田嶋の番」と言う訳だ。

竹中の腰の動きが早くなり、パンパンと妻の尻が鳴り始めた。陰茎の見え隠れが目覚しく早い。

「アッ、アッ、アッ、アッ、イク、イク、アー。」

妻が最初の「イク」に達したようだ。「ウッ。」続いて竹中も達した。

「イク」に達したからと言って、妻に休憩はない。

竹中が肉体(からだ)を外すと、休む間もなく襲い掛かる様に田嶋が入れ替わって、パンパンと腰を使い始める。

「社長、奥さんのオマ*コは良い具合だぞ。」

パンパンと妻の尻が鳴り響く音と、妻の絶え間ない善がり声が、「アァー、アァー、アァー、アッ、アッ、アッ。」と激しく聞こえている。

岩代の狙い通り、休む間もない妻の善がり声が響き、快感に歪んだ妻の顔が、口をパク付かせて善がり声を上げている。

身体を固定されているから、妻の快感の逃がし所は声を発するしかない。

傍らで、細君(京香)が石上の欲棒を口で咥(くわ)え、次の準備に怠り無い。

男達への奉仕も忘れて呆然と見守っていた四人組に、「何をボーッとしている。確り奉仕して居ろ」と、私が叱咤した。

竹中がソファーの隣に娘の順子を引き寄せて、旦那の小泉を前にして「前を向いて、旦那様の武司を確り見て目を閉じるな。」と命令し、身体をまさぐりだした。

刺激を与えながら、妻の連続輪姦を順子に見物させる積りだ。

その旦那様も、先ほどから生島喜美子を膝の上に欲棒で串刺しにして、妻の順子の股間を、義父に嬲(なぶ)られているのを凝視している。

「パンパン、パンパン」と、激しい音とともに「アッ、アッ、アッ、アッ」と善がり声が続き、田嶋も「ウッウッ」と声を漏らしながら、汗が飛び散らせている。

やがて、「アッ、アー。」妻が再び「イク」に達したが、まだ田嶋はしつこく抽送を続けている。

「イッタ後」も田嶋に「ウッウッ」と抽送続けられて、「アーッ、アーッ」と刺激が強烈なのか、妻の顔が口をパク付かせて歪(ゆが)んでいる。

「オッ。」漸くして田嶋が果て、引き抜いて身体を外した。

もう、妻は吊パイプにもたれ掛かって漸(ようや)く立っている状態だったが、赦される筈もない。

直ぐに石上が妻の尻に取り付いて、固くなった物を「ズブリ」と柔ら壺に捻(ね)じ込んだ。

固定されているから、妻は避けようが無い。再び、欲棒で深く浅く攻められて、妻の善がり声が始る。

男達は、妻を休ませずに責め続けるのが、「忌み祓い」の呪詛エネルギーを出すコツだと岩代に聞かされている。

妻の股間の潤いは増し、愛液が跡を作って太腿を伝っている。

「アッ、アッ、アッ、アッ。」

田嶋が帰って来て竹中に割り込み、順子の脚を大股開き(M字開脚)にソファーの上に乗せ、開いた肉花弁の奥・yわら壺に指を入れてかき回している。

竹中は順子の花芯ボタンをグリグリといじりながら、乳房やコリコリと硬く成った乳首を舐めている。

夫と義父に挟まれてお触り攻撃を受け、順子は身をよじりながらも、妻の連続輪姦から目が離せない。

順子は輪姦好きが本音らしく、旦那を引き連れ、望んでこのメンバーになった位だから羨(うらや)ましいのかも知れない。

それを眺めていた私は、細君(京香)のおシャブリを受けている。

彼女のおシャブリ・テクニックはピカイチだから、もう、十分に硬く成って、何時でも行ける。

前回の順番でも次は私の番で、満を持しての登場である。

「アァー、アァー、アァー、イク、イク、アー。」

妻は止め処も無く「イキ」続けて、最早善がり汁をしたたらせながら、快感の中でのた打っている。

「あぁ、堪らない・・ウッ。」石上が達して、うめき声をもらし、引き抜いて肉体(からだ)を外した。

肩で息をしながら、石上はソファーに戻ってきた。

「犯らせて見るものだ、奥さんのお道具、益々使い心地が良く成っている。」と、石上は感心した様に言った。

私の番が来た。

何時もの事だが、ここまで執拗に攻められる妻の善がり方に、私は十分に興奮していた。

立て続けに攻め立てられ、奮闘する妻の身体を労わる気持ちより、「捻(ね)じ込んで善がり狂わせたい」と言う自分の欲望が、遥かに勝っていたのだ。

妻の反応が楽しみで、後ろから柔ら壺に捻(ね)じ込んで、ユックリと味わう様に抽送を始めた。

「アァー、アァー、アァー。」

妻の善がり声が始り、その声につられて、私は腰使いを早めた。

「アッ、アッ、アッ、アッ、アー。」

「イキ」続けて歯止が無いのか、妻が簡単にのけ反(ぞ)って、何度目かの「イク」に達した。

しかし私は「まだイッては」いないので、そのまま容赦ない抽送を続けると、妻はもの凄い声を出している。

妻のその声を聞いた途端、「ウッ。」と言う声とともに、私も達した。

次を岩代が引き継いだ。

彼はユックリと早くの腰使いを巧みにして、妻を攻め立てている。

そのテクニックは群を抜いていて、誰も真似が出来ない。

「アァー、アァー、アァー、アッ、アッ、アッ、アッ、アァー、アァー、アァー。」

どうした事か、一時の様子と違って妻が少し元気を取り戻した様子だ。

岩代のテクニックはそれほど見事と言う事か?

やはり、妻を極限に追い込んだのは岩代だった。

妻に、明らかな変化が現れたのはこの時で、顔が恍惚の表情に変わり、岩代の抽送を身体で噛み締めるように受けている。

「それ、来た、来た来た。」岩代が叫んでいる。

彼が言う「極楽の境地」に妻が入ったと言うのか?

「アァー、アァー、アァー。」

「次は貴方の旦那様の番だから、硬くするのは喜美子さんが自分でなさい。」

細君(京香)の命令で喜美子が細君と入れ替わり、生島が妻の喜美子にシャブられている。

次が生島の番なので、細君(京香)がそのウオームアップをさせる事にしたのだ。

つまり、親友の妻里美を犯す亭主の準備を、妻に咥えさせてさせる趣向だ。

妻は岩代の抽送に痙攣するように「イキ続け」て、「極楽の境地」を彷徨(さまよ)っている。

「ウッ。」時間は掛かったが、先に岩代が果てた。

「確かに良くなっている。奥さん進歩したなぁ。」

岩代が感心している。

順番が回ってくると、生島は自分の妻の口から硬くなった欲棒を引き抜いて、舞台に上り妻に取り付いてカリ首を抽入、深く浅く抽送を始めた。

ここまで来ると、生島にも全く戸惑いは無い。

開運の為に、妻は犯され続けるのが使命だから、構わず捻じ込んで抽送に入った。

生島は、発射するまで妻を攻め続けなければならない。

「アッ、アッ、アッ、アッ。」

「極楽の境地」にある妻の恍惚の表情は、まだ続いている。

「アァー、アァー、アァー。」

それでも相手が誰なのか判ると見え、朦朧(もうろう)としながらも「キミチャンの旦那様は気持ち良い。」と言った。

「アッ」

生島が堪(こら)え切れずにイッた。

実は、妻のこの恍惚状態、中にお邪魔している男性器にとって、妻の花弁の奥・柔ら壺がうごめき、想像出来ない程の快感をもたらす「究極の観音菩薩の慈悲だ」と言える。

気持ちの上では、誰しも「いつまでもこの浄土に在りたい」と思う様だが、残念ながら堪(こら)え切れるものでない。

男は、瞬間に昇天し、現世に引き戻されるのである。

生島の次は小泉で、これは順子に咥(くわ)えさせた。小泉は最初元気が無く、恥をかかせまいと順子は懸命に奉仕をして硬さを確保した。

小泉が妻の花弁にカリ首を宛がい、腰を入れて押し込んだ頃には、妻は愛液を花弁の奥から滴らせ、恍惚の中を漂っていた。

深く浅く、小泉の抽送が始まり、妻の少し間延びした様な善がり声が、半開きの口から漏れてくる。

「アァー、アァー、アァー、アァー、アァー、アァー。」

妻は確実に、「極楽浄土」の境地に有ると言って良いだろう。

「観音菩薩」の境地に在る妻に、小泉もつかの間の「極楽」を味わい。

あっけない昇天の時を迎える。

投資家と幹部が一通り終わると、後は学生達だが彼らの欲棒もすぐに使えるように準備しなければならない。

そのお口を使う準備は喜美子と順子、四人の女達が細君に命じられ、もう咥(くわ)え始めている。

岩代の開運祈願は、妻・里美の性感エネルギーを使った「忌み祓いの呪詛だ」と言う。

その性感エネルギーを発する為には、尋常ではない所まで犯し続け「妻を追い込まなければならない」と言う。

彼の、その不可思議な呪詛は、本当なのか。そんな事で、本当にご利益などあるのか?まだ、私は半信半疑である。

生島が果てると、小泉が続き、その後は学生が次々に妻に挑みかかって行く。

すさまじい事に、皆妻を犯し倒して、果てて行く。

もう、学生も九人目を迎えて、妻にとっては都合十五人目になる。

妻はもう声も発しない、男の動きで身体が波打っているだけだ。

その内、妻から「ガックリ」と力が抜け、「だらり」と動かなく成った。

「奥さん、今回も気を失ったみたいですね。まだ予定の半分も行っていません。このまま続けましょう。続ければ、その内に気が付きます。」

「判っている。続けさせよう。」

妻がこう成ったのは私のせいで、「気絶したから」と言って赦されない。

見守ってやるしか無い。

目の前で、妻がぐったりとパイプに吊られたまま陵辱を受け続けている。

何しろ体力が有り余っている体格の良い体育寮の学生達が相手で、学生がパンパンパンと突き入れる度に、妻の身体がガツン、ガツンと波打って見える。

その状態が三人ほど続き、再び妻が息を吹き返した。

「アァー、アァー、アァー、アッ、アッ、アッ、アッ。」

再び恍惚の表情を浮かべて、妻が善がり声を上げ始めた。

「アッ、アッ、アッ、アッ、アー。」

妻が、また頂点に達したようだ。

程なく、いかつい学生も堪らず射精したらしく、「フゥー。」と言って、しゃがみ込んだ。

「クチャクチャ」と、欲棒が妻の花弁をよじらせて出入りする音が聞こえてきそうだ。

次の若い新入社員の奴など、順番が待ち切れ無かったのか、チャッカリ順子の花弁に入れて抽送をしていた。

その欲棒を、慌てて引き抜いて妻に駆け寄り、移し変えて妻と始めた。

「アッ、アッ、アッ、アッ、」

もう、妻の善がり声が、「ハッハッハッハッハッハッ」の連続音に聞こえる。

その様子を見ていた若い新入社員が、名案とばかりに同じように順子に入れて、ウオームアップ変わりに抽送をしている。

もう順子も、訳が判らず犯られ放題の輪姦になって、目一杯善がっている。

学生が果て、別の学生が妻と始める。

「ハァー、ハァー、ハァー。」

相変わらず妻は恍惚の表情を浮かべて、学生の欲棒が深く浅く出入りするのを受入れている。

何時に無く煽情的で、まったく良い顔をしている。

以前岩代に言われた事があるが、今の妻の顔は確かに慈悲深い温和な顔で、まるで観音様である。

それにしても我妻ながら女は凄い。

これほど輪姦(まわ)されて、この顔が出来る。

妻の前に立って、脚を大きく開かれ、濡れそぼった痴毛を外れた辺りからパックリ左右に割れた花弁秘所を見た。

流石に使い込んで、菊座の蕾の上にポッカリと生々しく穴が開いて、湯気が立っている様に見える。

愛液は止らず、まだ垂れ流しが続いている。

学生が一当たり犯し終わった所で、私がもう一度妻を攻める気に成った。

私が来たと妻が認識して、「良かった。今、最高に感じる所なの。あなた、早く。」とかすれた声を掛けた。

妻の中に入れ、欲棒が深く浅くゆっくり出入りすると、「あなたぁ、あなたぁ。」と言いながら、僅かに腰を使っている。

うっとりと快感を貪る妻のこんな顔を、私はじっくりと見ながら犯し続けた。

深く浅く抽送を繰り返しながら、「気持ち良いのか。」と声を掛けると、「もう、ずうっとイキッぱなしでとても良いので、今あなたにされたくて待っていた。」と応える。

いとしい事に、妻は私を待っていたのだ。

トリップが、まだ妻に続いていた。

宗教の奇蹟とはこうしたトリップ状態を言うのか?

「あなたぁ、アッ、イッた、あなたぁ、アッ、又イッた。」と、妻が果てしない。

私としていて「イキ過ぎた」のか、妻はまた気を失った。

妻の首を支えながら、気を失った妻とやる快感の誘惑に負けて、私はそのまま抽送を続けた。

妻の股間は十分潤っていて、愛液が止め処も無く流れ出ている。

気を失っても、女性は出来るものだ。その内、私も「ウッ」と来てイッた。

私が妻の肉体(からだ)を離すと、岩代が立ち上がり、事も無げに気を失った妻を犯し始めた。

彼の陰(女)陽(男)を使う呪術はそれこそ「神がかり」で、仲間内では既に伝説になっている。

拘束されて、両足を大きく広げて学生に掲げられた妻の里美に、快楽から逃れる自由はない。

よだれをダラダラと垂らしながら、襲い来る快感に応じているのだ。

様々な欲棒が出入りを続けている股間からも、愛液が止め処も無く流れ出ている。

妻は今、岩代が言う様に、「極楽を彷徨って居る」と言うのか?

岩代に目をやると、冷静に妻の状態を見ながら犯して居た。

確かに、彼の言う奇想天外な事は次々に実現している。

妻の里美は、岩代に執拗に犯されて善がっている。

岩代に言わせると、女性を納得させるには「価値には犠牲が伴う」と理解させる「コツがある」と言うが、私にはどう見ても彼独特の、天性のものに見えてならない。

何しろあの堅かった妻が一気に変わってしまったのだ。

妻にして見れば、心理的には夫に対するユーティリティ(役に立つ・有効な)精神の発露から受けた性接待話しの愛奴隷だった。

だが覚悟を決めて犯って見ると相手が多人数で快感の絶頂が続く、それでどうせ犯るなら刹那的な性交は遊びとして愉しめば良い事に気付いたのだ。

一時気絶していた妻は今は気が付いて、口をパクつかせて出ない声を張り上げている。

もう、限界が近そうだ。

周りは既に乱交状態で、生島は妻の喜美子と夫婦で始めて「アァー、アッ、アァー、アァー、アッ、アッ、アッ、アッ。」と激しい善がり声を上げている。

私が近付いて、喜美子に妻の身体から引き抜いたばかりの欲棒をシャブらせる。

欲棒に塞がれて、喜美子の善がり声が止んだ。

妻の喜美子に、抽送を続けながら生島が言った。

「社長、おかげさまで今内の奴、だいぶおシャブリが上手く成りました。」

どうやら生島の所でも、旨い晩酌をしているようである。

「あぁ、上手いよ、接待がキミチャンの役目だから。」

「内の奴も、役目は納得していますから。なぁ、喜美子」

「えぇ、楽しくさせていただいています。」

生島の言を素直に取ると、つまり、会社に対する忠誠心と使命感が、喜美子に育っているのである。

そこへ田嶋がやって来て「生島さんチョット奥さんを貸せて。」と割り込んで来た。

「あっ、どうぞどうぞ。遠慮なく可愛がって犯って下さい。」

生島が、妻の喜美子から欲棒を引き抜き、田嶋に喜美子の身体を譲った。

「キミチャン。俺、後ろからするから。」

「あっ、こうですか?」

受け取った田嶋が仰向(あおむ)けだった喜美子の体位をドックスタイルに変え、後ろから取り付いて欲棒を捻じ込み、抽送を始めた。

田嶋に抽送をされながら、喜美子は熱心に私の欲棒をシャブっている。

喜美子にとって、私は支配者なのだ。

途中で、喜美子が私の欲棒を咥(くわ)えたまま、「私のおシャブリ気持ち良いですか?」と聞いた。

私が「良いよ。」と答えると、咥(くわ)えた喜美子の首の動きが急に早くなった。

彼女も、この異様な雰囲気に興奮しているのだ。

その喜美子には、田嶋が乳房を掴み、後ろから取り付いて柔ら壺へ抽送を続けて居る。

「アッ、アッ、アッ、アッ、田嶋さん感じて来ました。イィー。」

田嶋に犯されながら、善がり出し、咥(くわ)えていた私の欲棒を吐き出して、うわ言の様に喜美子は言った。

そこかしこで、乱痴気騒ぎが続いていた。

皆、妻の連続輪姦の興奮に強いエネルギーを感じて相手を探し、その発散を試みていたのである。

妻はまだ容赦無い輪姦(まわし)の激しさの最中(最中)に居た。

悶絶しそうな突き上げに顔を歪(ゆが)めて口をパク付かせ、硬く勃起した乳首の乳房を波打たせてグィグィと激しい受け腰を使い、襲いくる快感に善がりながら腰を使い続けている。

妻の体力に限界が近付いて、この異様な開所式も早終盤にさし掛かっていた。

今、この空間は異常な雰囲気の中、強い不思議な力に支配されて、独特な怪しさをかもし出している。

岩代が築いた結界の中で、「我々は忌み祓い呪詛を行っていた」と言って良い。

そう、出席者の全員が非日常のバーリィヤ(結界)の中に居たのだ。

そこかしこから聞えて来るのは、メンバーの肉体が触れるうごめきの音と善がり声ばかりだった。

ここは、恥じらいから開放された場所である、思い切り淫乱に成れば良い。

気が付くと、何時の間にか岩代が妻の肉体(からだ)を離し、細君(京香)が若い者を数人相手に奮闘している所を見ていた。

相変わらず岩代が若い者達に指示をして、細君(京香)を犯させる独特の輪姦スタイルで、細君は操り人形の様に岩代の指示通りの動きをしている。

その傍(かたわ)らで、縄を解かれた妻が、性も根も尽きた様に長々と横たわって、余程キツかったのか満足げな表情を浮かべて完全に寝入っていた。

乱痴気騒ぎはまだ盛大に続いていたが、流石に皆疲労の色を浮かべていた。

とにかく妻の今日の役目は、終わった様な雰囲気だった。

所が、そんな事では終わらず、この後妻に新たな陵辱の提案がなされる事になる。


(うなぎ責め)
蒼い危険な賭け・京香◆
第三十三話(うなぎ責め)


雇われてサラリーマンをしていた頃は、企業の代表者はギラギラしているか、心配ばかりして居るイメージだった。

そんな私が、物の弾みのように企業の代表に成ってしまった。

「良し、頑張らねば」と思った事は事実だった。

しかし、岩代のお膳立てする余りにも現実離れした「KIYOUBI(京美)」の代表に成って、私は何故か覚めていた。

偽らない所、覚めて居ながら「フワフワ」と夢でも見ているように、夢と現(うつつ)を彷徨(さまよ)って居るような気分だった。

それでも、「KIYOUBI(京美)」の業績は目覚ましい勢いで伸びていたのだ。

確かにKIYOUBI(京美)の手法は、世間では禁じ手破りかも知れない。

しかしまともにやっていては企業は成長できない。

現在大企業になって口を拭(ぬぐ)っている企業も、急成長時期には結構違法スレスレの事をしてやっと軌道に乗せた事例が多いのだから、この禁じて破りは世間に実害を振りまかないだけまともなものである。

事業は、代表者がジタバタしても「勢い」が無ければ成長などしない事に気が付いた。

「勢い」を失った企業は、成長時の数倍の速さで転げ落ちるのが、相場と言うものである。

代表者の仕事は、唯一この「勢いをつける」と言う簡単な事であるが、「KIYOUBI(京美)」の場合は語呂合わせみたいなもので、接待と言う「性徴」が「成長」を支えている。

従って私は、覚めた目で接待と言う「性徴」を、黙って見ているのが仕事のようなものである。

どちらかと言うと、妻を獲得した以外ほとんど挫折をし続けた私である。

それが急成長企業の社長の座に居る。

この状況は奇跡に近かった。

人間など半分は虚栄心と欲で出来ているから、思う所は色々あるが、結局「何も言い出せない」計算高い私が居たのだ。

動機は「本能を満足させる」と言う単純な価値観であるが、そこに恐ろしい広がりを持たせたのが、岩代の非凡な才である。

まるで魔法のように接待性奉仕が効いて、KIYOUBI(京美)グループの土地転がしは、業績が順調に推移し、回転する資金は私の想像以上に膨れ上がっていた。


妻は、中学高校と水泳三昧(ざんまい)の青春を送った。

スポーツの練習で、自分を心身ともに究極の所まで追い詰めて行けるのは、M性が強い性格の証拠である。

M性が強い性格だからこそ、監督・コーチの厳しい指導に耐えられる。

その練習や試合に拠る過酷な肉体酷使が、ランナーズ・ハイ状態を引き起こし、ドーパミンの発生で脳内に脳内麻薬・ベータエンドルフィンを生成させる。

そのランナーズ・ハイ状態を経験すると、その快感から抜け出せなくなり、次の過酷な肉体酷使に挑戦するように成る。

スポーツ選手にも、練習好きも練習嫌いも居るようだが、これは押しなべて練習の「好き嫌いとM性S性」は合致し、スポーツで大成する練習好きド根性は、「ドM性の持ち主」と言う事に成る。

奇妙な話だが、自分を追い込めば追い込むほど、心地良い疲れの快感が得られる事を、「体験的に知ってしまった」と言う事である。

妻もかなりの練習好きで、監督・コーチには可愛がられたそうだから、相当のドM性を内に秘めていたのかも知れない。

その命じられて喜ぶ習性は、職場の上司をして「スポーツ選手は使い易い」と評される結果となって現れている。

つまり、シゴキを掛けてもついて来る「スポーツ根性」なんて言う建前でばかりの奇麗事の裏にあるのは、人間の性(さが)である。

勿論、達成感や名誉欲もあるだろうが、根底にある原動力は性(さが)である。

命じられる事(監督・コーチの厳しい指導)と脳内麻薬に拠る快感(ランナーズ・ハイ状態)は、まるで一連のSMプレイのようなものである。

おまけに、妻の場合は水着姿で注目を集めていたから、肌の露出感覚と見られる事にも潜在的な快感の習性が育まれている。

六年間もそれ(スポーツ)を続ければ、心地良い疲れを得る為の習性として脳と身体に染み付いても不思議な事ではない。

皮肉な事に、妻の鍛えられた精神力と持久力は、今、素っ裸の愛奴隷として私の目の前で、如何無(いかんな)く発揮されている。

世の中で一番「気取り」とかけ離れている本気が、性行為である。
互いに気取っていては、欲求を満足させる事は出来ない。

それを「私にはそんな事出来ない(犯りたくない)」と、気取っていては、そんな詰まらない性行為なら止めた方が良いのである。

そして何よりも、気取らない相手だからこそ、本物の信頼関係が生まれるのである。

思えば、社会人に成って競泳(水泳)を離れ、究極の肉体酷使も命令される事とも疎遠に成って、平凡な主婦生活を送っていた妻が、物足りなさを感じていても不思議は無い。

合理的に考えれば、岩代が言うように妻の育ち盛りに身に着いたその習性が、命令されて肉体を酷使する「接待性奉仕」の愛奴隷にピタリと嵌(はま)り、完全に「潜(ひそ)んでいたM性を目覚めさせた」と言う事になる。

パンドラの箱は、一度開けたら取り返しはつかないのである。



この頃、KIYOUBI(京美)にチョットした面白い事案が発生した。

岩代が、「小さな病院を建てたい」と言って、若い女医を連れて来たのだ。

この若い女医に関しては、私もその存在を守りたいので、今後もこの物語りの中では「若い女医」としか言わない。

若いと言っても、二十四歳で大学の医学部を医師免許を取得して卒業し、母校の大学病院で各課の研修医を四年して、終末医療に配属されて一年経っていたから、当年で二十九歳に成っている。

計画に拠ると、病床は二部屋・ベット数で五床、それに診療室と治療室と確かに小さい個人病院で、敷地は二百五十坪も有れば良い。

KIYOUBI(京美)もかなり軌道に乗っていたから、資金的に余裕が有るには有ったが、それにしても病院経営は突拍子も無い。

まぁ、同志仲間の家族まで含めると結構な人数に成るから、懇意な医師を作る事自体は悪い話しではない。

岩代が言うには、敷地建物をKIYOUBI(京美)の所有権で持ち、若い女医が設備を個人名義で資金借り入れすれば、「たいしたリスクも無い。」と言うのだ。

勿論不動産業だから、肝心の不動産(敷地建物)が押さえてあればそうリスクがある訳ではない。

訳を聴くと、若い女医は勤めていた大学病院で問題を起こし、大学の倫理会から退職勧告を受けていた。

彼女に掛けられた嫌疑は、「病棟で患者に卑猥な行為をしていた」と言うものだった。

元はその若い女医の、医師成りの純粋な誠意と思いから出た事だったが、若い女医はその誠意の為に窮地に陥(おちい)り、進退を問われて居た。

女性看護師達から多数の告発が有って、彼女が女医診察白衣のボタンを外して回診し、患者に「身体を触らせている」と言うのだ。

彼女が着用しているのは前ボタン式シングルワンピース・タイプの医療用・女医診察白衣で、何と全裸に羽織っていただけらしい。

話だけ聞けば、女医は典型的な「痴女」である。

おかげで患者がその気に成って、女性看護師にも触るので被害が続出し、とんでもない先生(女医)と言う事に成っていた。

最終的に大問題に発展したのが、彼女が担当していた患者の臨終に際して、その患者の希望を聞き入れ「全裸で抱きしめて送り出した」と言う、求められる医師の職務範囲を逸脱しているものだった。

病院も無視する訳に行かずに彼女を倫理会で詰問した所、その行為を認めたのだが、その言い分が「患者を安らかにあの世へ送り出したかった」と言うのである。

終末期医療には心の安らぎが必要で、事実その患者の死は「安らかなものだった」と言う。

日頃彼女が、患者に身体を触れさせていた事も、「患者の心に生きる希望を湧かせたい」と言う純真な精神的治療効果を狙ったもので、本人にすれば精一杯の「医師の良心から出ている」と言うのだ。

彼女の言い分では、女性看護師が触られる被害意識も、患者の為を思うプロなら、「生きる希望を湧かせたい」と、「看護師の良心が働いても良いではないか?」と言うのである。

勿論、女性看護師達は「私達は娼婦ではない」と猛反発する。

大学病院側も、対応には苦慮した。

純粋な治療効果だけを取り出して考えれば、その若い女医の考え方は、「心理的治療効果」として耳を傾けるに値するものである。

だが、そんな純粋・簡単に割り切れる話しではないし、そんな事に賛同して実践する女性看護師など居る訳がない。

つまり、本音で言えばそれは効果的な方法だが、非常に微妙な「治療とは別の問題」が存在し、事が事だけに、建前しか通用しない社会がそれを認める事を許さないのである。

それに現実問題として、それが大きな治療効果があったとしても、その若い女医を除けば他の女医や女性看護師にそんな気は無い。

これは、他の女医や女性看護師に取っては、建前と本音の確信に突きつけられた、ある種触れられたくない矛盾である。

建前、「何としても患者を救おう」と言う精神の持ち主である筈の職業が、患者にそこまで求められても、自分を犠牲にしてまで患者に接する気はないから、若い女医の行為は迷惑な話である。

言わば「患者を本気で救いたい」と言う気持ちが、本音では欠如している医師・看護師の精神が露(あらわ)に成って、天使の虚飾を剥(は)がされる思いだから、何としても女医の行為を只の「性に狂った者の行為」と位置付けて葬りたかっだのである。

同性の医師・看護師の総スカンを食らった若い女医に、居場所が無い。

偶々(たまたま)それを知った岩代が、若い女医の純粋な思いを、何とか生かせないものかと、KIYOUBI(京美)仲間の意見を聞いたのである。

確かに、この若い女医の純真な「医師の良心」に理解を示してやれるのは乱倫同志経営をして居るKIYOUBI(京美)のメンバーを置いて他にないだろう。

総論賛成の上で本人を呼び、彼女の構想を正す事にした。


これが中々大胆な構想で、私もKIYOUBI(京美)の同志も驚き感心した。

一般診療は内科と小児科を主体に地域住民に活用してもらい、病床の内の四床は下界とは隔離した物にして、主として末期癌などの科学治療や手術を避けた患者を受け入れて、「人生の最後を安らかに過ごしてもらおう」と言うのである。

彼女の提案で最もユニークなのは、残りの一床は別部屋に成っていて、身障者の「性欲介護を実施する」と言うのだ。

言ってみれば、彼女は女医の目を通して「人間の本質を見てしまった」と言う事である。

考えて見れば、日頃「売春は良くない、アダルトビデオは世間の有害産業である」と言っている自称良識派の女性が、身障者の介護問題には力を注いでいる振りをするが、事、身障者の性欲の問題に成ると「知らん振り」である。

それでも、ボランティアをしないよりは益しかも知れないが、言わば彼女達・自称良識派の女性は、建前の範囲で自分の良識欲を満足させる為に身障者を利用しているに過ぎない事になる。

もしそうではなく、一人の人間として本気で身障者の人間性を面倒見たいのなら、ボランティア精神で身障者の性欲解消に「貢献しても良い」と思うが、そっちの方は思考の範疇から締め出し、彼らを唯一受け入れている売春婦を批難する矛盾を犯している。

人間には本能があり、身障者にも性欲はあって当然である。

そこを建前で無視して、都合の良い所で自分の良識欲だけを満足させるのでは、本物とは言えない。

若い女医の構想の方は本物で、そうした矛盾を少しでも解消しようと言うのである。

だから自らの女体に触れさせ、命の最後の炎を本能でよみがえらせる試みの終末医療の病床と、特別な身障者介護の部屋を設備する計画だった。

元気でイケテルじいさんには生気(せいき)がある。

生気(せいき)は性器に通じ、そちらも現役でなければ元気でイケテルじいさんには成れない。

まぁ、自分で自ら老けて行く者に生きる希望など期待出来ないのだ。

当然一般の診療はともかく、病床の方は若い女医の「患者の心に生きる希望を湧かせる治療」も、日常ふんだんに行なう事に成る。

しかしそれは、世間の女性には防衛本能が働く理屈抜きの感情の事柄で、認め難い行為である。

例えそれが治療効果があろうとも、身障者に希望を与える事であっても、自分達女性がその犠牲に成るのはもっての外(ほか)の理屈抜きの感情で、一部でもそれを許す事は、自分達の本音がバレル事である。

従って、表ざたに成れば女性達に感情的に認められないから、若い女医は世間の女性の目の敵に成るだろう。

岩代は、「それでも若い女医の理想を叶えてやりたい」と身を乗り出したのである。

「良いじゃないその話し。看護師が要るでしょ。私が協力しようか?」

真っ先に賛成したのは谷垣だった。

谷垣は二人の子連れで田嶋と同棲しているが、元を正すと看護師だった。

「また看護師に戻るのか?」

「こっちの会社もあるから、合間を見て接待仕事の無い時に協力するわ。先生だけじゃ患者さんの世話足りないでしょ。」

「そりゃあ、一人より二人の方が患者さんが喜ぶけど・・・」

「先生がハーフ丈の診察白衣一枚で回診するなら、私はナース帽だけのスッポンポンで回診について歩いても良いのよ。」

「私(順子)も手伝う。」

小泉順子も、短大を卒業して結婚する数年、老人ホームに勤めながら老齢介護の勉強をしていたから介護師資格を取得していて、若い女医の思いには共感を覚え、「日程に余裕の或る日は協力する」と申し出た。

この分では、女医も看護師・介護師も、触(さわ)らせながら面倒を見る病院が、近々開設される事は間違いない。

「おぃおぃ、そんな良い病院なら俺らが入院したいくらいだ。」

「皆は駄目よ、これは本当に必要な患者さんだけの病床で、社会的に意義がある事だから。」

「しょうがない、内の奴に家でその格好をさせるか。ワハハ。」

順子や谷垣は、KIYOUBI(京美)の乱倫同志経営の精神を昇華させ、慈母観音のごとき心境で彼女達に昔の看護師・介護師魂がよみがえっていたのだろう。

確かに、KIYOUBI(京美)グループに相応(ふさわ)しい提案で、皆からは唯の賛成だけではなく、面白がってあぁしろこうしろのアドバイスまで飛び出した。

野次馬的な発想だが、谷垣に出た注文ではナース帽姿だけでは患者が厭(あ)きるので、「セーラー服の夏服の上着だけ着ろ」などと言う無責任な物まで出た。

今回私は谷垣のキャリアを生かして、岩代が連れて来た若い女医に任せる新病院の看護師長にする腹積りだ。


その谷垣だが、こんな事が「本当にあるのだ」と感心させられた話が有る。

実は四人組の中で一人だけ高校時代に輪姦(まわし)を沢山経験していた者が居た。
それが、元看護師の谷垣である。

谷垣は、二人の子連れで田嶋と同棲していて元を正すと看護師だが、高校時代は有名進学校野球部の女子マネージャーをしていた。

看護師になるくらいだから谷垣は、生来人が良い世話好きで、高校時代の野球部女子マネ活動も熱心だった。


その野球部の女子マネは年間二〜三人入部して来るのだが、谷垣二年生の秋に野球部の国体が終わって代わったばかりの二年生新キャプテンと三年生の人気女子マネに突然部室に呼び出された。

主に話をしたのは先輩女子マネで、彼女が言うに部員が外で問題を起こさないように彼女が「部員の性処理を引き受けていた」と言うのである。

実は歴代女子マネ代表の申し送りで、「もう十五年間も続いている」と言うのだ。

勿論この事は、学校側の野球部顧問は知らない事だ。

性処理女子マネは大勢の部員に犯らせるから、世話好きで辛抱強くなければならない。

真面目で大人しく、辛抱強くて目立たない谷垣を、「最適任」と見込んで、その先輩女子マネの後を「一年間引き受けて欲しい」と言うのだ。

勿論谷垣が人の良い世話好きの性格で、中々「嫌」とは言えない事も見込での要請だった。

谷垣は驚いたが、ちょうど同じ市の他校野球部の補欠部員が痴漢騒ぎを起こして部活停止になっていた。

高校生の体育部は思春期の男の子ばかりだから、確かに外で問題を起こす恐れはある。

人の良い谷垣は、断る事もできずに「二〜三日考えさせてくれ」と時間を稼いだが、そう長くは引き伸ばせない。

道理でこの野球部の女子マネ代表は、男子のキャプテンより威張っていて代々部の権力者だった事が谷垣には不思議だっが、そう言う裏のカラクリがあったのである。

つまり谷垣に、貞操と引き換えに女王蜂の席が用意されていた。

それにしても、他の女子マネも知らずに卒業して行くほどその秘密が十五年も守られている鉄の結束なら、谷垣が話に乗っても秘密は守られて安心なのだ。

三年生が秋の国体を最後に抜けたので、今は一年生十二人と二年生が九人、それでも男子部員は二十一人居る。

来年春入部する新一年生はまだ相手にしないから、その二十一人を性処理しなければならない。

「そんなに沢山はとても相手に出来ない。」と思って先輩女子マネに言った。

所が、先輩女子マネの時は二〜三年生合計は二十六人居て二年生は口で処理、三年生にはスキンで避妊させて犯らせていたので、「今年は五人少ないのでまだ楽だ」と言われた。

今年は、先輩女子マネに口で処理して貰っていた谷垣の同級生が、やっと女子マネに犯らせてもらえる番の最上級生になる。

谷垣が断(ことわ)って、待ちわびていた彼等の楽しみを今年で途切れさせては可愛そうな気もする。

実はこの新キャプテンと三年生の人気女子マネに呼び出された後継候補の女子マネは、万一断(ことわ)れば沢山居るOB連中まで出て来てヤキを入れられるから「もう断(ことわ)れないのが毎年の伝統だ」と言う。

つまり呼びだされた時点で、決定された事である。

どこでもそうだが、学校の体育部など決定したら逆らう事など容易ではない。

それに同級生の新キャプテンは谷垣の憧れの相手で、先輩女子マネの後を引き受けて部員の性処理をすれば、憧れの新キャプテンにも抱いて貰える。

それはともかく、この十七〜八歳頃は女の方も性には目いっぱい興味があって谷垣も例外ではない。

先輩女子マネが代々犯っていたのなら、「自分にもその役目が出来そうだ」と考えた。

それで谷垣は、二つだけ条件を付けてその先輩女子マネの後を引き受ける事にした。

試合に勝ったら「その日はキャプテンに真っ先で、結局皆に犯らせるが、負けたら犯らせない。」と条件をつけた。

それを直ぐに「それで良い」とキャプテンに受けられては、もう谷垣も後には引けない。

男子部員二十一人を呼んで、今年の女子マネ代表は谷垣が引き受けて、「試合に勝つご褒美形式を犯らせる事が条件だ」と伝えた。

そう決めたら現金なもので、男子部員は急に強くなって新チームの秋期県大会の決勝まで五試合勝ち進んだ。

秋期県大会の最初の一回戦勝利から帰って来た部室で、女子マネ代表の谷垣が最初の輪姦(まわし)をご褒美でさせた。

体育部の共同シャワー室でシャワーを浴びた部員が、順番に一人づつ部室に入って来るのを裸の谷垣が尻を突き出して待っている段取りだ。

最初の日は先輩女子マネが立ち会って、慣れない谷垣に要領を教えながら犯らせた。

これも女子マネの伝統だが、何しろ学校の部室で変な善がり声は出せない。

性処理係りの女子マネ・谷垣は、部室に入って素っ裸に成ると手ぬぐいをキリキリと絞って造った猿轡(されぐつわ)をキャプテンに噛まされる。

それで台潰しの台の要領で、前屈(まえかが)みに机(つくえ)の端(はし)を掴ませれば、後背位での受け入れ準備は一丁上がりである。

谷垣は先輩女子マネの許しをえて、憧れのキャプテンとは最初の一回だけ見詰め合ってから犯ったが、次の部員からは目隠しをされて机の端を掴んだ状態で尻を突き出して、相手が誰かを判らないまま後ろから八人連続で犯された。

若い高校生だから情緒などある訳もなく、可愛くなるくらい唯(ただ)ひたすら谷垣の柔ら壺に抽入した欲棒をクイクイと抜き挿しして欲望を遂げて行く。

この時に到って谷垣は、始めて狭い部室の中央奥に鎮座する木製の机の両角が、黒く染(し)みになっている謎が解けた。

あの両角の黒い染みは、歴代の女子マネ代表が輪姦(まわし)を犯られ、手ぬぐいの猿轡(されぐつわ)を食い縛り、机の両角を握り締めて耐えた伝統の手油の染(し)みだったのだ。

あの二年先輩も今立ち会っている先輩も、慈母観音のごとき心境で今の私(谷垣)のように野球部の伝統を守って来たのだ。

新三年に成る九人に犯らせ終えると、新二年生になる現在の一年生は、先輩女子マネの指示で順番に椅子に座らせて全裸目隠しの谷垣が口でシャブって抜いて行く。

それも十二人相手と結構大仕事だから、気分を盛り上げて早くイカセ易くする為に谷垣の股間や乳房に触れるのは、彼等にも「伝統として赦されている」と先輩女子マネに教えられた。

それが、翌々日は二回戦勝利、その翌日は三回戦勝利、その翌日は準々決勝勝利、また準決勝勝利と勝ち進んで決勝で負けた。

だが選手達との約束だから、その間ほぼ毎日、谷垣は机の端を掴(つか)んで尻を突き出し、猿轡(されぐつわ)を食い縛って九人を柔ら壺に受け入れ、欲棒を抜き挿しされる輪姦(まわし)のご褒美をさせた。

それが段々に、谷垣に輪姦(まわし)で犯られる快感を覚えさせた。

谷垣も普通の女だから、毎日九人にほぼ連続で五日も続けて犯されれば、感度が開発されて気持ちが良く無い訳が無い。

勝てばご褒美の輪姦(まわし)が待っている。

それですっかり性処理係りに嵌(はま)って、谷垣は試合の度に本気でチームの勝利を願って応援した。

皆隠して居るだけで、男と女の事は色々在るが表面に出ないものだ。



その秋期県大会から一年間、翌年の秋に半ば強引に脅して新しい女子マネ代表に引き継ぐまで、谷垣は野球部の女王蜂兼部員の性処理係りを務めたのだ。

可愛そうな事に、新チームは新二年生が十五人、新三年は十二人がそのまま残ったから、新しい女子マネ代表は谷垣よりも相手が多かったが伝統だから仕方がない。

最後の仕事は先輩と同じく後輩の初めてに立ち会って素っ裸にし、猿轡(されぐつわ)を噛ませて伝統通りの受け入れ姿勢で机の両隅を掴ませ、新三年生十二人全員に犯られるのを最後まで見届けて引退した。


評判が良い谷垣のア*ルSEXは、この部員の性処理係りの時期に覚えたらしい。

その高校時代の輪姦話の告白を谷垣から聞いた私は、そう言う谷垣を見抜いた岩代の眼力にも舌を巻いた。

谷垣が結婚後に子連れで別れた原因が、どうやら一人だけの夫との淡白な性行為に満足出来なかった事が原因の様に思えて来た。

道理で谷垣は、卒なく性接待を熟(こな)し、アッケラカンと今の境遇を楽しんでいる。



「所で竹中さん、あの岩代専務が移す事に成功したと言う座敷童子は、どう成りました。」

私は、ふと思い出して竹中に聞いた。

座敷童子の一件は、順子夫婦が仲間に加わった要因でもある。

「あぁ、たまに孫娘と家の中を走り回って居る。娘夫婦が落ち着く所に落ち着いたのも、あの座敷童子の導きかも知れないなぁ。」

「まだ、無事に居るのですね。本当に家の守り神なのですかね?座敷童子。」

「社長は違うと思うか?何もかにも順調に進んでいる。」


竹中氏が私に言うには、岩代が細君や私の妻を「性的生け贄にして、仕事に利用しよう」と言う考え方は、「別に今始まった事ではない」と言う。

日本の町屋社会(商家社会)には「おかみさん文化」と言うものが在った。

「社長、昔の商家には一生を独身で済ませ、お店(たな)大事を貫く番頭の存在が落語や講談、読み本などで紹介されているじゃろう、あれには裏がある。」

「それが、岩代流の仕事の仕方と関わりがあるのですか?」

「大有りじゃ。あの番頭はな、おかみさんの肉体で満足していたのじゃ。」

「不義密通ですか?」

「違う違う、それが商家に嫁いだおかみさんの現実的な役目じゃった。」

竹中氏が言うに、大店(おおだな)を内から守るのがおかみさんの役目で、それには信用できる使用人の育成は欠かせない。

肉体的繋がりほど強い者は無いので、丁稚(でっち)はともかく、目端が利きそうな手代(てだい)辺りから、おかみさんが性欲の面倒を見て手懐ける習慣が、町屋社会(商家社会)では公然の秘密だった。

この関係、小使いは少なくても我慢させ、忠誠を尽くすだけでなく、悪い遊びを覚えてお店(たな)の金に手を付けたり、悪い病気を拾ってくるのを防ぐ役割もあって、当然お店(たな)の旦那公認の面倒見の行為だった。

「旦那公認でする奉公人の性欲の面倒見の行為ですか。すると江戸話しの不義密通話は何なのですか?」

「あれはな、情が通って駆け落ちなどをする場合いで、唯の性欲の面倒を見て、使用人を手懐けるのとは訳が違う。」

竹中氏の言い分では、正に岩代の言う肉体的繋がりの信頼関係を、昔の町屋社会(商家社会)のおかみさんが勤めていた事に成る。

「情が通わない肉体のみの性行為と言う点では、我が社と共通したルールですね。」

「そうじゃろう、昔の方が現実的な考え方で、今の上辺だけの考え方をさも真実だとする主張の方が空虚だよ。」

「それにしても、大店(おおだな)のおかみさんもそれを覚悟の嫁入りですか?」

「当たり前じゃ、当時はそれが常識で、今の物差しで見るから読み間違う。何しろ、大店(おおだな)の旦那には妾の二〜三人は居て、その妾にもおかみさんの方が世話になると盆暮れの挨拶をする文化じゃった。」

「自分も手代(てだい)や番頭の性欲の面倒を見てから、それで互いのバランスを取って居た訳ですか?」

竹中氏のレクチャーに拠って、細かい事まで検証して行くと、形態は少し違うが、驚くほど「KIYOUBI(京美)」の理念に共通している。

岩代の「KIYOUBI(京美)経営戦略」には、そうした歴史的事実を参考にして居る所があるのだろうか?

「つまり、繁盛している商家程使用人の数が多く、おかみさんの身体は、信用が置ける使用人の育成に忙しかった事になる。」

「そんなので旦那とおかみさんは、上手く行っていたのですかね?」

「その辺はお店(たな)の旦那は商いの為と割り切っていたし、おかみさんもそう言うものだと割り切っていたのじゃ。」

商家の奥座敷は奥が深かったらしいが、それにしてもそう言う事であれば、内々において公然の秘密でなければ、おかみさんも、とてもそんな事は秘密に出来ないであろうから、皆それと承知していた事になる。

情が通わない性的な奉仕は、「単なる手段」と割り切った所が、現在の世の中の常識より余程現実的な事は、私にも理解出来る。

つまりは現在の妻の、肉体を使うお役目の正当性を、完全に認めるような昔話である。

「すると内の奴の立場は、お店(たな)のおかみさんと言う訳ですか?」

「まぁ、理念から言えば、社長がその辺りを良く咀嚼(そしゃく)して、奥さんには骨身を惜しまず、精々会社の為に活躍してもらうのが筋だろうな。」

竹中は平然とそう言った。

この「おかみさん文化」の習慣は実に良く出来ている。

元々上方(当時の皇居所在地である京都近在の関西地区)で発生した商家の形態は、武家の感性を踏襲して「お店(たな)大事」が何よりも優先していた。

商売は商(あきない)と言うくらい永く続くのが信条で、後継ぎは絶やせない。

都合の良い事に、「使用人の性欲の面倒を見る」と言う、このおかみさん文化の習慣は、旦那に子種が無くても使用人が密かにカバーする。

嫁が生まず女なら妾がカバーする。

言わば商家存続の安全弁の役割も担っていて、「実は若旦那の実父は独身の大番頭だった。」などと言う人情話に、当時を伝えているのである。

他人の妻であるのに、その亭主に向かって「性の生け贄を頑ん張らせろ」と言う竹中の話は、勝手で無責任な言い分だが、そもそもの出資の際に、妻の裸の接待業務が出資条件だったのは間違いではない。

私に素裸に剥かれて、上半身を拘束された格好で、接待に出掛ける妻の姿が脳裏に浮かんでいた。

案外昔のお店(たな)夫婦も、互いの独占欲に縛られない肉体だけの性行為をエンジョイしていたのかも知れない。

「判りました。率先してそうさせましょう。」


岩代は一度「乱倫同志経営」の仲間に成った者を裏切らない。

気使いに落ちが無いから、皆が金銭的にも精神的(ストレス解消、性的欲求に対する満足)にも豊かになった。

それで、普段から社内で心服する者ばかりである。

生来気が優しいのか、日頃は細君にも仲間にもメチャメチャ優しい。

大きい身体を小さくして、仲間の言う事を「ウンウン」と何でも良く聞く。

たとえ意見が違っても、反論もソフトで相手を傷つけない。

いざと言う時の彼の恐持(こわも)てが、信じられない位だ。

会社の日常でも、強持ての外見と違う細やかな気使いで、「乱倫同志経営」の仲間にも、一般社員にも評判が良いのは、私との初対面の頃と変わらない。

その人当たりの良さを引っさげて、政官財界に食い込み、妻の接待相手を物色してくる。

岩代の優しさには定評があるのだが、事、性が絡む事に成ると一変してクールな人格が顔を出す。

まったく妥協は赦さない扱いを、女性達に取るのである。

「彼の信念」と言うべきか、女性の性に関する扱いに付いては、ある確信を持っているらしく、社会常識では考えられない「キツく卑猥な事」を不特定の多数相手に平気でさせる。

不思議な事に、その社会常識では考えられない「キツく卑猥な事」を、女達は不服も言わずに岩代の言い成りに成り、如何なる要求も受け入れて、股間から愛液を垂れ流しながら奮闘する。

岩代がそれを悪い事とは思っていないから、それが女達に通じて居るのかも知れない。

女達の心情は計り知れないが、その結束の固さから、ある種信仰じみた合意が成り立っているのかも知れない。

その岩代に、最も過激な標的にされるのが、私の妻、里美である。妻の愛奴隷化は彼の信念の象徴みたいなものだから、修行場でのSM調教も群を抜いて激しかったのである。

行き掛かりから愛奴隷に仕立て上げられた妻の里美であるが、内心今ではその境遇を「良し」として楽しんでさえいる。

最初は夢を適える為だった妻も、「他人に抱かれる」と言う一線を超えると、そこから先は「どうせここまで犯れば、その先を拘(こだわ)っても仕方が無い」と言う心理が働き、次から次にとSEXの海を漂い、結果その極楽浄土から抜けられない身体に成っていた。

つまり妻は、霊的な力(パワー)の神通力を持つ岩代が、丹精込めて調教仕上げた、恥ずかしさも苦痛も快感に消化するSM愛奴隷の傑作なのである。

後に成って、岩代夫婦が妻に過酷な性調教と、性奉仕の接待をさせたのかの納得出来る訳が判明するのだが、この時はまだ、妻ばかりにこれだけの事を平気でさせる事に、私には少なからず不満があった。



新ビルの妻の開所式のエピソードに戻る。

想像して欲しいが、秘所・柔ら壺に鰻(うなぎ)を咥え込んだ美女なんて生々しく卑猥(ひわい)である。

しかしこの乱倫同士経営の仲間は、それを皆で犯ってのけるほどの強い信頼関係を構築している。

ひとやま佳境を過ぎて、いくらテンションが上がっても、乱痴気騒ぎを三時間も続けると、皆疲れが溜まって来る。

ひと当たりイベントが終わった所で、中休みの休息を取る事に成った。

緊張を解(ほぐ)す為に、妻の里美を除く全員が着衣を身に着け、外の空気を吸いに行くやら食事や昼寝をするやら、二時間ほどリラックスする時間を持った。

嵌(ハメ)倒されたまま暫(しば)らく全裸で舞台の上で伸びていた妻の里美も一時間もすると起き上がって、今は談笑しながら食事をしている。

勿論「忌み祓い」祈願巫女の里美だけには着衣は許されず、彼女だけは相変わらず皮製の犬首輪のみで、乳首の立った形の良い乳房を小さく揺すりながら、スッポンポンで会場を歩き回っている。

岩代の命令で、衣類を身に着ける事は許されていない。

それでも、妻は周りに目一杯気を使って、仲間内を話歩いていた。

妻の里美の裸身がこのイベントを始めた時と違うのは、この美しい生け贄の股間から、剃毛によって黒いかげりが消えている事くらいだった。

現在では、覆い隠す頼りげない恥毛さえ見事にそり落とされ、ピンク色に膨らみ気味の陰唇、赤く丸みを帯びた花芯ボタンも人前に露(あらわ)の晒(さら)し者である。

その妻の里美の裸身を眺めながら、「良く仕込んだものだ。」と、竹中が目を細めて言った。

里美の躾(しつけ)は、竹中のお仕置きから始まっている。

それに里美が、見事に嵌(はま)って今日がある。

元来、人間の性行為と言うものは、単に「男女が交われば良い」と言う即物的なものではない。

そこには精神的感情が介在する。

それも複雑で、一口に「愛」とばかりに型付けられない。

性交の本質は、想像力をたくましくして、被虐心、加虐心、羞恥心に触覚、聴覚、視覚を駆使して、初めて上等な性感を得る。

人間の感性は複雑で、あらゆる情報を脳で処理する事で、結論を導きだす。

従って、性的快感も単純ではなく、それに拠る精神的癒し効果も認められる。

つまり、性と精神はリンクしていて、人格の形成にも関与する重大事項と言えるのだが、これを「無理やり離して考えよう」と言う間違った傾向がある。


良くしたもので、そろそろ開所祈願の後半戦を「開始しょうか」と言う頃に成ると、あうんの呼吸でまた一同が集まって来る。

後半戦を始め様と言うのだ。

三々五々と言おうか、やがて座が落ち着き、皆でまた酒を飲みだした。

女達は着衣こそしているが例によって下着は身に着けてはいない。

男達の命令には応じる決まりだから、十分もしないうちに、座が乱れて来るのは予想がついた。

そこに、満を持していたのか新しい提案が飛び出て来た。

伊豆でレストランを経営している石上が、突然皆に話題を振ったのだ。

このアイデアが振るっていて、ヒットした。

「処で、実は長年やりたかった遊びがあるのだが。この際どうだろう、誰かやらしてくれないか?」

「長年やりたかった遊び?石上さんそれは何ですか?」

「いぇね、もうじき土用の丑の日だろう。今日、生きの良いのを三十尾ばかり生きたまま持って来ている。」

「道理で、珍しく石上さんが店の生け簀(す・活魚)タンク付のでかいトラックで来た訳だ。」

「用が済んだら、俺が裁いて夏バテ防止に振る舞おうと思って、焼き道具もタレも用意して来ている。」

想像して欲しいが、活きた鰻(うなぎ)を咥(くわ)え込んだ女性器は強烈に卑猥(ひわい)で、男性の視覚本能と女性の露出癖を充二分に満足させる光景を期待させる。

用事の済んだ鰻(うなぎ)は、石上が「蒲焼にして振る舞う」と言う。

観音様に潜り込んだ鰻(うなぎ)なんぞは、滅多に食べられるものではない。

「なるほど、楽しんだ後に精力も着けられる。さぞかし旨いだろう。」

「そりゃあ面白い嗜好(しこう)だ。鰻(うなぎ)を使う事は、わしも前から想像してあこがれて居った。」

「そうですね、剃毛も済んだし、生きた奴ならワクワクしますね。」

「キット見応えのある、景色じゃで。」

ピンときた竹中が身を乗り出した。

「想像しただけで、この通りじゃ。」

見ると、股間にそそり立つものが見えた。

「えっ、いやぁだ。お父(竹中)さん、若く成り過ぎ・・」

竹中の娘・小泉順子はすぐに鰻(うなぎ)の使い方を察して、口とは裏腹に目を輝かせている。

「ア、ハハ、見ていてやるから、お前はお義父(竹中)さんに入れてもらえ。」

間髪を入れず、亭主の小泉が、笑いながら口を挟んだ。

「えぇ〜、私に鰻(うなぎ)入れるのはお父(竹中)さんなの?」

娘の抗議にも竹中は馬耳東風で、その気満々である。

「可愛い娘婿(むすめむこ)の希望だでな。観音様にお参りした鰻(うなぎ)なら、ご利益も精力も付くと言うものじゃ。キット旨いぞ。ワハハ。」

「ここのところ会社の業績がうなぎのぼりな訳だから・・・」

「なるほど、うなぎのぼりに掛けて、観音様に鰻(うなぎ)のお参りと言う訳か。」

「嫌ぁねぇ、そんなのこじ付けじゃない。」

「いゃ、案外ご利益があるかも知れないぞ。」

「えぇ〜、それ、私達全員にさせるのですか?」

安部、麻生、福田、谷垣の四人組が心配そうに聞いた。

「当たり前だ。」と岩代が、無表情に言うと、四人組も「そんなぁ〜。鰻(うなぎ)は気味が悪いぃ。」と、四人組は流石に怖そうで、腰が引けている。

しかし、岩代がそう言うからにはいずれ四人組も逃れられまい。

「まぁ、トップは今日の主役の奥さん(里美)に成って貰いましょう。」

岩代と細君の京香が口を揃えた。

もう、長い事このメンバーで癒しの狂宴を続けているから、皆気心も知れている。

他ではとても口に出来ないきつい遊びをさせる事を、平気で口に出来る。

まぁ、どうせ卑猥な遊びなのだから、遊び心を満足させるような企ては歓迎である。

「まぁ、一応聞いてからだ。少しきつい遊びだが、女性軍の皆は良いのかな?」
妻が直ぐに応じた。

「良いですよ、石上さんが誰かにさせるつもりで、もう最初から用意なさっているのでしょ、ガッカリさせては悪いワ」

「え、奥さんが鰻(うなぎ)責めを犯らせてくれる?悪いね。わざわざ生かせて持って来た甲斐があるよ。」

石上が飛び上がらんばかりに喜んだ。

「遠慮なさらないで、今日の私は祈願中で、何をしろと言われても、嫌とは言わないで受け入れるのがルールですもの。」と笑った。

「そうだ、今日は奥さんが皆の前で真っ先に鰻(うなぎ)責めをされるのが役目だ。」

「こりゃあ、滅多(めった)に見れない見世物が拝(おが)めそうだ。」

例に拠って田嶋が期待感を口にするが、正直憎めないキャラクタアーである。

「じゃぁ奥さん、遠慮なく入れさせて貰うヨ。」

石上そう言うと、妻はもう腰を浮かせた仰向(あおむ)けM字開脚の姿勢で「そりゃぁもう、構いませんからお好きに晒(さら)し者になさって下さいませ。」と、妻が石上の発言を受けた。

私に言わせれば、妻はもう充分に玩具(おもちゃ)ついでで、何をさせようが今更良い悪いも無い。

ここまでく来れば、トコトン皆に陵辱させるだけである。

妻の里美には、愛奴隷の心得が岩代夫婦に拠って確りと躾(しつけ)てある。

「本人もそう言っているから、犯らせましょう。」

先に進ませ易い様に、私も口を添えた。

「よぉし、社長もゴゥサインだ。そうと決まれば、車からごみバケツのプラ樽にうなぎを移して来るけど。」

石上が嬉しそうに言った。


あの不思議な幻想を、この新しい開所祈願の場で、輪姦の快感に漂(ただよ)いながら、私(里美)はまた例の幻想を見ました。

呪詛の輪姦(まわし)は、何しろ大人数に連続して犯されるのですから、それこそ肉体(からだ)が休む暇なく「助けて、気持ちが良過ぎる」と思うほどの絶頂感が連続して途切れずに持続します。

その連続する壮絶な絶頂の快感と伴に「予知夢」を見ましたが、最初はその「不思議な夢」が何なのかは判りません。

所が或る日、一度見た光景に遭遇します。

そんな事が二〜三度続くと、最初は気にも掛けなかったその夢が現実の物と成って、初めて何なのかは判らなかった「不思議な夢」が「予知夢」だと確信し、信じられない事実に愕然とします。

この頃に成ると、何度かあった輪姦体験の不思議な幻想が、実は幻覚でない事が、段々判って来ました。

それは驚いた事に、私(里美)に取ってその幻想は、ある核心に至る強烈なメッセージだったのです。

実は私(里美)も最初は半信半疑だったのですが、その幻想として見たものが、私(里美)の眼前で次々と現実のものに成って行くのです。

そう成るともぅ、その現実は厳然たる事実で否定は出来ません。

ここまで来ると、迷いは確信に変わります。

最初、その符合に気付いた時、戦慄を覚え、鳥肌が立つほどの驚愕を体験しました。

それでも不思議な事に、何故かその予言めいた幻想の詳細は、夫には中々言えませんでした。

ただ、確信を抱いたそれらの幻想が、「岩代さんの目指す方向に一致している」と知って、私(里美)の出した結論が、たとえ如何なる事を求められても、岩代さんに全てを託す事だったのです。

そしてそう決意してからは、愛奴隷の性奉仕に、何の迷いも無くなったのです。


私(里美)は、自分の中へうなぎを入れられる事に、抵抗感が無かった訳ではないのです。

気味も悪いし、生き物が体内に入る怖さも有ったのです。

しかし私(里美)の立場では、盛り上がった座を白けさせる訳には行かないのです。もう、期待している者が多かったのですから。

立場上、率先して手を上げるしかなかったのです。

結構しんどい事はさせられますが、会社は着実に大きく成っています。

それに近頃は、自分の奉仕が相手に喜ばれる事で、「精神的に癒される自分の心理」を自覚していました。

夫に告白した事は無いのですが、実は私(里美)には被虐に対して喜びを感じる心が育っているのです。

心の奥底にしまっている話ですが、岩代夫婦の調教は、快感を与えながらの洗脳です。

そうと判っていても、それに染められて行く事以外の選択は私(里美)には無かったのです。

それで、私(里美)にはすっかり被虐の喜びが育っていました。

毎回の調教の、最初の十分間はそれこそ素裸に縛り上げられ、大股開きにされた股間を欲棒に擬した張り形電動玩具で突き立てられながら、「オマ*コ気持ち良い」を連呼させられます。

「はしたない」などと思う余裕はありません。

受け腰使いで電動張り形玩具の快感に溺れながら、念仏みたいに唯ひたすら「オマ*コ気持ち良い」を叫び続けさせられて、失神します。

それを何回も繰り返して、十分間が終わると、十分間休んでから本格的な責めに入るのです。

その調教を受けている私(里美)ですから、「鰻(うなぎ)を入れられる」と思った途端に、正直子宮の奥がうずいたのです。



「良いものを見せてもらうのだ、私が手伝いましょう。」

田嶋が、普段に似合わない物言いで、名乗りをあげた。

「善は急げだ。俺も手伝う。」

バタバタと石上、田嶋、生島、小泉と新人の若い者二〜三人ほどが外に行ったかと想うと、五分ほどで鰻(うなぎ)の入ったプラ樽を抱えて来た。

女達が樽を覗き込んで「わぁッ」と歓声を上げた。

中で三十尾の鰻(うなぎ)が威勢良くヌルヌルとひしめいている。

「チョット待って、皆さん簡単に言うけれど、へたな事をするとうなぎがすぐに死んで、想う様な結果になりません。」と、岩代が口を挟む。

「そりゃ、どうせならオマ*コの中で暴れてくれないとつまらない。」

石上が頷いた。

岩代が、「そうでしょう、それなりの方法を取りましょう。」と、落ち着いた口調で言った。

「また、岩代君は何でも知っているな。そしたら、そのやり方を教えてくれ。」竹中が感心して言った。

「まず、マングリ返しの体制で、鰻(うなぎ)が暫(しばら)く生きて動ける様に、膣内視クスコを使って広げ中に少し水を溜めないと・・・」

「なら、吊るしパイプを利用して、奥さんをマングリ返しに固定し、膣内視クスコで広げましょう。」

「なるほど、膣内視クスコなら接待用に二十本はおいてある。それで行きましょう。奥さんこっちに来て。」

今日は、何度も繰り返される妻の陵辱に、皆の注目が集まっている。

先ほどの輪姦だけでは、流石に妻の陵辱は済まなかった。

男達は、みなやる気は満々で、一様に興奮気味だった。

「はい。」妻は素直に指示に従った。

この期(ご)に及んで、躊躇(ためら)いは一切無い。

「ならば」と、細君(京香)が、女性医療器具のクスコを引き張り出して来て、固定された妻の股間に、花弁を押し広げて柔ら壺に挿し込んだ。

京香が指示をして、「アッ」と言う間に低めの吊るしパイプに固定した大股開きのマングリ返し膣内視クスコ挿しが、寄って集(たか)って完成した。

流石(さすが)の妻も、生き物を受け入れるのは初体験の冒険である。

卑猥(ひわい)そのものの妻の性器がこれ見よがしに上を向いて、膣内視クスコでパックリと開いて何かを待ち望んでいる。

「ハハ、これに鰻(うなぎ)を入れたら確かに卑猥(ひわい)だ。」

田嶋が、上を向いてパックリと開き、期待に充血して赤く丸みを帯びた花芯ボタンとピンク色に膨らみ気味の陰唇に挿し設けた膣内視クスコ、ヒクついて律動を繰り返す菊座も剃毛済みで殊更丸見えの妻の股間を指差した。

「どれどれ。」と早くも竹中がクスコのネジを回し始めて、妻の花弁はポッカリと暗い穴が広がって来た。

そこに水が注ぎ込まれる。

石上に言わせると、元来海で育って戻って来る鰻(うなぎ)は、海水の十分の一の約零点三パーセントにした方が、真水より「鰻(うなぎ)が元気だ」と言う。

「さぁ、皆で奥さんが鰻(うなぎ)で感じている所を見せてもらいましょう。」

一同椅子を持ち寄って固定された妻が、鰻(うなぎ)攻めで悶える所を見る為に取り囲んだ。

こう成ると男女の別に関わらず、皆、妻が鰻(うなぎ)攻めでどう成るのか、興味に満ちた期待感で胸を膨らましている。

妻の股間はものの見事に上を向いて、肉花弁は少し開き気味になっている。

「そしたらラテックスゴムの避妊具の先を切って、鰻(うなぎ)の頭だけゴムの先から出し、エラビレはゴムで覆うと、鰻(うなぎ)が扱い易くなるます。こいつは滑り易いし、余り強く握ると弱りますから。」

「なるほど、スッポリ被せたら窒息するし、エラビレは入れるに邪魔か。」

「流石に岩代さんだ、これなら見事に鰻(うなぎ)が、元気だ。」

生島が感心している。

ゴムから頭が出た「生きた大人の玩具」が完成した。

鰻(うなぎ)が、石上の右手で勢い良く身をくねらしている。

「さぁ、言い出した石上さんに念願の鰻(うなぎ)で、奥さんを責めてもらいましょう。」

「すみません。最初に犯らせてもらいます。」

言うが早いか、石上は目を輝かしながら、ヌルリと鰻(うなぎ)を頭から妻の柔ら壺にねじ込んだ。

「あぁ〜、入って来た。」

鰻(うなぎ)にとっては迷惑な場所に入れられてのだろうが、妻の陰門(いんもん)=柔ら壺に鰻(うなぎ)が頭からズブリと納まって、胴から尾までがクネクネと踊る様な動きを見せている。

草むらが生えて、なだらかな丸みを帯びる柔らかそうな妻(里美)の丘が恥ずかしそうに膨らみ、その中央に花芯ぼたんの実(サネ)を配してその下部に、鰻(うなぎ)の下半身が踊っているのだ。

石上は踊っている鰻(うなぎ)の下半身を掴み直し、異様に目を光らせながら妻(里美)の二枚の肉花弁の恥部に挿し込まれた鰻(うなぎ)をユックリと抜き挿しし始めた。

妻の善がり声が聞こえ、見ると頭とその近くの胴が妻の股間にめり込んだまま、鰻(うなぎ)の胴体と尾が妻の股間で、恥毛をなぎ倒しながら生々しく身をくねらせて暴れている。

妻の穴から抜け出そうと身を捩(よじ)る鰻(うなぎ)は、石上が確り手で固定している。

鰻(うなぎ)が、妻の股間にズッポリと嵌(はま)り込んで、柔ら壺の中で身を捩(よじ)っている光景は壮観だった。

「よし、もっと感じさせてやる。」

石上は、一度離したうなぎの胴を握り返し、妻の肉花弁を巻き込み捩(よ)じりながら、ユックリと抜き挿しを始めた。

ズボズボと遠慮の無い攻めが始まったが、まだ妻の股間では鰻(うなぎ)独自の動きで胴や尾がのたうっている。

ねじ込んだ鰻(うなぎ)の胴を石上が掴(つか)んで抜き挿しすると、妻の腰も微妙に浮き上がり、なまめかしくリズムを取って、時折跳ね上がりながら左右に揺れている。

その奇妙な状態の妻の股間には、大勢の異様な視線が固唾を飲んで注いでいる。

「凄い、凄い、あぁ〜頭が、頭が・・・・き、気持ちいいーっ」

妻の口調からすると、外目には見えないが鰻(うなぎ)の頭は中で独自の動きをしているようで、激しい反応が続いている。

「あぁ〜、あぁ〜、いぃー、いぃー、ウッウッウッ、あぁ〜、あぁ〜。」

腰を振りながらの妻の善がり声が止まらない。

「あぁ〜、あぁ〜、いぃー、いぃー。」

何時もと音色が違う妻の善がり声に釣(つ)られるのか、石上の鰻(うなぎ)の抜き挿しも力が入って額から汗が噴出している。

それでも、鰻(うなぎ)の体力が余り持たない。

ぐったりしたのを放り出して、田崎から活の良い二匹目を受け取った。

すると、石上が放り出したグッタリした奴を京香が拾い上げ、ゴムを被せ直すと妻のア*ルにグイと突き立てた。

こちらはもう、だらりと妻の菊座から卑猥に垂れ下がっている。

「続きはこれを・・・」

生島が次のうなぎを用意して、頭をゴムから出したものを手渡す役を買って出ていた。

受け取った石上が、二匹目を捻じ込んで、それが暴れ始めるとバイブを花芯ボタン赤く丸みを帯びた部分に押し付けた。

「ギャァ〜、効く、効く、凄い、凄い、あぁ〜、あぁ〜、アッ・・・・」

「変な感じ、変な感じ、アァ、アァ、アー・・・イク・・・」

腰を震わして善がって居た妻は、突然狂った様に善がって、「イ、イク」と叫び、突然「ガクッ」と失神した。例に拠って、妻が達した証拠の黄色い噴水が吹き上がった。

それでも、花弁の奥に収まった鰻(うなぎ)はまだ身をくねらせ、菊座の鰻(うなぎ)も生々しく垂れ下がったままだった。

失神しても、石上は直ぐには攻撃を止めない。

噴水をタオルで拭うと、また鰻(うなぎ)を掴(つか)み直して抽送を始めた。

「あぁ〜、あぁ〜アアア」

私は、石上の握り締めた鰻(うなぎ)が妻の柔ら壺を陵辱する所を、顔と股間を互い違いにながめながら、何時の間にか股間を硬くしていた。

気が付いた生島が、妻・喜美子の腰をポンと押して、「社長に御奉仕」と私の方へ送り出して来た。

喜美子 が私の固く成ったそれを咥(くわ)えて首を上下に動かし、私は強烈な快感に襲われて、「ウッ」と、声とともに発射した。

我慢出来なく成ったのか、石上が鰻(うなぎ)を引き抜き、クスコを緩(ゆる)めて外し、自分の固くなった自分の男根を鰻(うなぎ)の後釜に充(あて)がっていた。

十秒後、妻の里美はお尻の菊座にズボッと鰻(うなぎ)を咥(くわ)えたまま、石上に犯されていた。

気絶から気が戻ったのか、グラインドと抽送を交互に繰り返す石上の攻撃を、腰を使って受け止めている。

「よぉし、奥さん良いよ。」

石上が吼(ほ)えながら、満足そうにクィクィと腰を使っていた。

尻の菊門から鰻(うなぎ)の下半身を生(はや)やしたまま、欲棒を挿し込まれた生々しい股座(またぐら)の恥部を妻(里美)は大股開きに晒(さら)し、仲間の突き刺さる様な視線を意識して燃え上がる羞恥心に脳みそが溶けて行く。


「良し、次は旦那(だんな)様の命令で順子の番だ。」

石上が言い出したのと、田嶋と竹中がほとんど同時に順子の番を告げた。

元々性に貪欲な順子で、先ほど小泉が「鰻(うなぎ)犯って見る?」と掛けた声に、順子が小さく頷(うなず)いたのを、石上達は見逃していなかった。

「良いのだね?」

「はぃ」と、順子が小さく頷いた。

「それなら、だんな様のを咥(くわ)えさせながら、お義父さんに鰻(うなぎ)攻めをしてもらいましよう。」と田嶋が、面白がって口を挟んだ。

そこまでリクエストがあると、もう避けられない。

順子は横になると、マングリ返しの体勢で、まな板の鯉になった。

まず、亭主の小泉が膝歩きでにじり寄り、プリッとした唇に欲棒を擦りつけ、こじ開けて口に欲棒をねじ込む。

それが見え隠れし始めると、石上からゴム処理をした活きの良い鰻(うなぎ)を受け取った竹中が、異様な目をして下半身側にしゃがみ込んで、肉花弁の間に頭を宛がい、二、三度擦りつけて、「グィ」と柔ら壺に捻じ込んだ。

「アァ〜。」と順子の声が、亭主の欲棒の隙間から漏れ、それを合図に亭主の口の抽送が早くなった。

竹中の鰻(うなぎ)を持つ手にも力が入り、鰻(うなぎ)の抽送も、深く浅く、激しさを増して行く。

くぐもった順子の善がり声が響き渡り、皆の目が、順子の股間の一点に集中する。

頭から挿し込まれた鰻(うなぎ)の下半身が、尻尾を中心に身を捩りながらバタ付き、暴れている。

順子の善がり方から察して、鰻(うなぎ)の頭の方は、中でクネクネと暴れている事だろう。

三本(匹)ほど鰻(うなぎ)を交換した頃、亭主の小泉が口中発射をし、順子がその白い液を口からタレ流しながら果てた。

すると、喜美子と何やら話していた生島が、「その次は内の奴に犯らせますから。」と、次の名乗りを挙げた。

生き物を入れる話に、気持ちが後ずさりしていた喜美子に、生島が強く「やれ」と命じた様だった。

生島夫婦と小泉夫婦は、社内の序列でも拮抗(きっこう)している。

先を越されたのでは、同じ事は出来ない。

より過酷な事を喜美子に命じた。

喜美子は、こうした状況で夫に命じられた事に、一緒に仕事を始めて以来、抗う習慣を捨てていた。

それで、彼女は舞台に上がり、頭だけ出してゴムを装着した活きの良い鰻(うなぎ)を、石上から受け取った。

真っ先に名乗らなかった罰に、夫の命令で喜美子は自分で立ったままの「鰻(うなぎ)、出し入れショー」を犯って見せるそうだ。

注目が集まって、あの、シットリと吸い付く様な肌が、羞恥に赤く色付いている。

喜美子は、その視線を感じながら一歩開いて立つと、少し腰をかがめて、これから鰻(うなぎ)を迎え入れる女性器を前に突き出した。

石上から受け取った鰻(うなぎ)を頭を上向きに確りと握り締め、暴れる鰻(うなぎ)の制御に苦労しながら、二枚の肉花弁の間にうごめく鰻(うなぎ)の頭を宛がった。

喜美子は、鰻(うなぎ)の頭を宛がい、「どうぞご覧下さい。」と一言い、「アッ」と言いながら柔ら壺に見事捻じ込んで、「アァ、アァ、アァ」と言う吐息とともに抜き挿しを始めた。

頭の動きは中に入っていて見えないが、腰を突き出し気味に中腰状態に広げた股間と握った手の間に、鰻(うなぎ)の胴が見え隠れし、僅かに自由がある尻尾がクネクネと左右に身を捩じらせている。

夫の生島が赦さないから、暫らくすると活きの良い鰻(うなぎ)に取り替えて、喜美子の「出し入れショー」は、吐息と善がり声、腰振りを交えながら十分近く続いた。

鰻(うなぎ)を五本(尾)ほど絶命させ、「イクゥ・・」と喜美子が鰻(うなぎ)を下の口に咥(くわ)えたままうなり声を上げ、しゃがみ込んでそれは漸(ようや)く終わった。

喜美子はイッて動きを止めたが、斜屈(しゃが)み込んだ股間にはまだ鰻(うなぎ)が喜美子の柔ら壺に入ったままのたうって居た。



真打は細君だったが、その激しさには一同驚嘆させられた。

女性軍の中では最年少だが、リーダーだけ在って流石に根性が違う。

日頃女達への要求がキツイのは伊達では無く、岩代夫婦のは半端ではない。

岩代がマングリ体勢の細君(京香)の柔ら壺の中へ、一度に入れた鰻(うなぎ)の数が、順番に一本ずつ捻じ込んで、都合、何と四本にも成った。

その束ねた鰻(うなぎ)の太さに、そこは大きく伸び広がって、窮屈そうに漸(ようや)く収まって見えた。

それを岩代が、力任せに抜き挿しするのだから、細君の反応は半端ではない。

そこが腕が入るほど広がって、鰻(うなぎ)の束が強引に出入りをして、ギャーギヤー状態の壮絶な善がり声が、長々と続き、細君は失神した。

壮絶に、昇天した細君は、気が付いた時、照れ臭かったのか、「本当の事を言うと、私は鰻(うなぎ)を入れられるより、生のオチ*コ様が良いわ。」と笑った。

不思議な事に細君(京香)は、在る面岩代より女達には厳しい。

恐らくは、岩代の目する計画の実現の為である。

女達が細君(京香)に一目置くのは、伊達ではない。

実は細君(京香)が、他人に課す以上に過激で卑猥な事を、自ら犯って退けるからである。

細君の荒い息が収まって、皆が一息つくと、細君が声をかけた。

「さぁ皆、全員剃毛させますから、男性は好みの相手を選んで剃ってやって下さい。」


(新参者佐和子)
蒼い危険な賭け・京香◆
第三十四話(新参者佐和子)


剃毛の相手選びは、私、岩代、小泉、生島ら妻の居る者には接待四人組を宛がい、剃毛済みの里美以外の妻達には石上や田嶋、竹中がまず相手に名乗りを上げた。

それぞれが、思い思いの相手を決め、全員の剃毛が始まる。

流石に照れ臭いのか、女性軍の照れ隠しの悲鳴やら笑い声やらが、にぎやかである。

剃毛は手分けをして一斉にしたので呆気(あっけ)ないほど早く済み、綺麗にツルツルになった所で細君の音頭取りでお披露目が始まり、拍手と伴にプリティな肉花弁を丸出しにした女達の股間が並んだ。

「こりゃ、絶景だ。」

竹中でさえ、「この景観は男冥利(おとこみょうり)に尽きる。」と感動していたが、男衆全員の感想だろう。

大方の所、妻を含め女達に様々な格好を要求するのは、視覚や状況を楽しむ為だ。

前置きは有れど、とどの詰まりは性交である。

それから後は、取っ替え、引っ替えの乱交になり、その情景は乱雑過ぎて、とても紹介はし切れない。

乱恥気騒ぎは長々と続き、何時の間にか、残りのうなぎも訪問先が見つかり、チャッカリ活躍している。

最初はうなぎを避けていた安部、麻生、谷垣、福田も、股間をツルツルにされた上に、この乱恥気騒ぎのドサクサで、皆何時の間にかうなぎを入れられてしまった。

現在の相手が、乱交で誰か判らない程のハチャメチャな状態に成り、もう、何を入れられても同じ事だったのだ。

田嶋が「記念に並べて見よう。」と言い出して、女八人が「おしめ交換スタイル」で生きた鰻(うなぎ)を生けられた。

うごめく活き鰻(うなぎ)を収め、微妙に揺れる八つのオマ*コが、ズラリと並んだ景色は壮観である。

そのうち一人が活き鰻(うなぎ)を収めたままア*ルを襲われると、またハチャメチャな乱交が始まった。

これは開所式後に家でくつろいでから聞いた話だが、妻が、あの輪姦の最中に「不思議なものを見た。」と言った。

驚いた事に、この呪詛祈願の輪姦の最中に、SEXハイの状態に陥った妻の見たものは、何故か古い時代の武士の姿をした我々夫婦で、「本格的な、束帯(そくたい)と十二単(じゅうにひとえ)を着ていた。」と言うのである。

どうやら、現実とは思えない時空に、意識が飛んだようだが、何故か私は、この現実離れした幻想が気に成った。



この年(昭和六十三年・1989年)の初秋、裕仁(昭和)天皇の病状が悪化 する。

黄疸症状を示して吐血し、御容態が悪化された。

御高齢なので国民が心配し、国内は為す術(すべ)も無く混乱した。

全ての国事行為が皇太子(現=天皇)に委任され、全国で見舞いの記帳が開始された。

お祭りが中止、縮小、テレビでのお笑い番組が自粛されるなど、異常なまでの歌舞音曲自粛ムードが続いた。

テレビ番組が面白くなくて、当時流行り始めたビデオレンタルショプから「レンタル在庫が消えた」と言われた。

後で結果を考えると、日本の戦後の発展も裕仁(昭和)天皇のお命と伴に節目を迎えていた事になる。

その一方で、大都市部の活気はおろか地方都市まで、土地ブーム・マネーゲームは沸き上がり、土地・株・建物の資産価値は高騰した。

戦後の日本にあって、夜の歓楽街が最も賑わったのはこの時代で、交際費社用族が最後に燃え盛った時だった。

一億総中流時代と言われ、最早「下流階層は無く成った」と思われた。

しかし現実はこの後、「個人事業主受難の時代」の訪れとともに、飲食店街は衰退の道を辿る事になる。

この経済現象を、覚めた目で見ていたのは岩代で、いたずらに飲み歩く愚は犯さない。つまり、酒も女も自前で間に合う、なまじ高い金を払って、ガッカリするリスクは、仲間内では犯す者など居無い。



誤解して欲しくないが、この京美会社の仲間が何時(いつ)も性接待や性交遊びばかりしている訳では無い

正直な所、性接待をする方もされる方も社内での性交遊び仲間も、普段は然(さ)して刺激が無い平凡な日常生活で、そのほとんどの時間を費やして日々を送っている。

それらは夫々(それぞれ)に仕事であり家事であり、子育てだったり親戚付き合いや近隣の付き合いと結構幅が広い。

つまり接待の性交は犯る方も犯られる方も良いストレスのはけ口だが、そう始終犯って居る訳ではなくたまに訪れる非日常のシーンである。

折角接待の性交で京美の女達が、マルチSEX(複数性交)やマルチタスクSEX(同時実行性交)、或いはコレクティブセックスプレィ(集団乱交)を犯るのだ。

だから終わった時、プレィの満足感で愉しそうなゲスト客の心底の笑顔が無ければ犯った意味が無い。



警視庁公安部・公安総務課長の吉井警視宛てに、専従捜査員の大森警部補から電話で内偵調査報告があった。

まだ周辺調査の段階でめぼしい収穫は無かったが、追尾調査の結果、KIYOUBI(京美)の岩代専務は、かなり広範囲に政財界に食い込んでいる様子である。

これで違法行為が立証されれば、飛(と)んでもないスキャンダル事件に発展しそうだった。

「判った。引き続き内定を進めてくれ。」

「しかし、あの二組の夫婦、どう成っているのでしょうか?」

「何か判ったのか?」

「前の住所を尋ねて、近所の評判を聞いたのですが、これがどうも・・・。」

「どうも・・・良くないのか?」

「ちょうど直ぐ隣の小川と言うお宅の奥さんに聞いたのですが、あの社長夫婦は露出狂じゃないかって言うのです。」

「露出狂?」

思い掛けない報告だった。

「まったく何を考えているのだか、その小川の奥さんが言うには、毎晩奥さん(社長婦人)を素っ裸にして屋続きの隣、岩代の家に夫婦で通っていたそうです。」

「素っ裸でか・・・それはその社長婦人をSM調教をしてたのじゃないか?」

「SM調教・・・ですか、小川の奥さんも、流石(さすが)に見かけても口に出せなくて居たそうです。」

「**君(康子巡査部長)からの報告で概要は判っているから、それも在り得るだろう。」

「そうですか、あの二組の夫婦が急に金回りが良くなったので、何かいかがわしい事をしているのじゃないかと、小川の奥さんが言ってました。」

「いかがわしい・・・まったく、どんなビジネスをして居る事やらだな。う〜ん、それだけでは公安の仕事とも言えんな。」

その「いかがわしさ」が猥褻露出(わいせつろしゅつ)と言う犯罪としても、精々生活安全課の仕事で公安が扱っては物笑いに成る話しである。

電話を切ってから吉井警視は考えた。

はて、奴ら何か大事を企んでいるにしては意外と無防備で、「どうも、良く判らん」が・・・。

そりゃあ男にとって良い女は男の性的快感の為に尽くす女で、従ってドMの感性を持つ女が最適である。

そして気が優しいM(マゾ)依り気が強いM(マゾ)ほど、「負けるものか」と何でも犯り熟(こ)なす。

しかし、その隣の小川の奥さんは「こんな事が現実に在るのか」と、たまげて目を擦ったそうだ。

幼稚なのか、悪意の認識が無いのか、現実に用意周到な一面を覗かせながら、この無防備な手法はどうも理解出来ない。

どうやら当該組織は「乱交」と言う特異な側面を持っている。

また、性的な接待を実施し、企業成果に大きく貢献している実態を掴んでいた。

性的なカルト宗教なら、監視対象ではある。

しかし、その「宗教的な活動を、奴等がして居る」と言う確証がない。



現代社会は、「ストレス社会」と言われている。

人間の脳が発達し、思考や感性が複雑に多様化して、精神的負担が耐えられない。

そうした前提があるからこのメンバーは共感し、ストレスを解消して明日が迎えられる。

抑圧するだけの倫理観や宗教観が、果たしてこの世に有効なのだろうか?

この混沌とした現代社会だから、皆、大なり小なりストレスを抱えていて、そのストレスが溜まるばかりで「はけ口」が無い。

癒される場所があるから、たとえその破廉恥な行状を、他の者に理解されなくても、このメンバーは幸せだ。

狼の化身なのか、岩代が嗅ぎ分ける女性は、妻を含め仕込めば皆呪詛巫女に適した素養の持ち主だった。

株式会社「KIYOUBI(京美)」は、私達夫婦、岩代夫婦、竹中氏と小泉夫婦、生島夫婦、田嶋、石上、の十一人で、完全に「乱倫同志経営」の状態が構築されている。

きっかけは岩代夫婦の影響だが、我々は既成概念を取り払う事で、「SEXは高度なコミュニケーションの手段」と考えている。

勿論、夫婦間においての精神的愛情は充二分(じゅうにぶん)に確保されているが、その思考に置いては互いに肉体的独占欲は不要で、仲間内で求められれば、喜んで応じるのが礼儀だった。

当然ながら、取引上及び経営上必要ならば、その「高度なコミュニケーションの手段」は、拘(こだわ)り無く活用されてしかるべきである。

人間の考え方は人それぞれだから、「柔軟性の無い考え方だから」と言って、その人を批難は出来ない。

しかし、恥ずかしかったり惨めだったりする事の「自分は犯りたくない」と言う感情は、単純に言えば、後先の見境が無い個人の感情から派生した薄っぺらいプライドの発露である。

それは個人の感情だから、「私はそんな女ではない」と薄っぺらいプライドを主張し続けるのも勝手である。

だが、こうしたインテリジェンスに欠ける女性が自己中心的なプライドを下に発想をすると、次の恋の為に前の夫との間の子を邪魔にする行動に出る。

本当のインテリジェンスに満ちた人間のプライドは、薄っぺらい個人感情の下に発揮するものではない。

接待の性奉仕は、あくまでも大人の節度を保った範囲での遊びで、勿論ゲストの日常生活を壊す事など無い「非日常」の世界である。

世の女性には中々出来ない、素っ裸に成って個人感情のプライドを捨てるからこそ、そこに際限ない価値が産まれるのである。

それにしても、薄っぺらいプライドの下に、個人の感情を主張し続けても周囲の共感を得られる事は無く、未来へのチャンスは訪れない。

本来人間は群れ社会を形成する動物だが、近頃の世情では、群れ社会の本能を満たす安住の場所が無い。

あくまでも、大人の節度を保った範囲での遊びが前提条件だが、殺伐とした世の中だから、肌を合わせた親近感は並大抵ではない。

だからこそ相手をした女性とそれを許したその夫を信用する。

人間は何処かで、本能的に安住の群れを求めているのだ。

性奉仕の接待とはそう言うもので、色眼鏡で見なければ、ある種哲学的な要素さえある。

脳が発達し過ぎた人間と言う生物が、感受性性ホルモンを分泌して性感を高めるには、様々な要件が必要である。

つまり、性的興奮をするには、他の生物と異なり、単なる性器の接触に止まらず、それなりに視覚、聴覚、触覚、シュチエーション、などを楽しむのが人間に授けられ、課せられた要求で、「KIYOUBI(京美)」はその課題を満たし、実践する環境が整った理想的な組織だったのである。


人生かくも簡単に、突然岐路を迎えへ、劇的変化を迎えるものなのか?

思えば、チョットした「いたずら心」で覗きをした事から始まって、どこでどう転んだのか、小さいとは言え、かなりの金額を動かす会社の社長に祭り上げられた。

実の所、財務、経理、営業、の大半は岩代が独断決済をしていて、肝心な事は任せ切りだが、不思議な事に腹も立たない。

元々岩代がお膳立てをし、岩代が軌道に乗せた。

それでいて、どうした事か分け前の取り分は私が一番多い。

状況から見て、私達夫婦を利用しているだけにしては扱いが重過ぎ、とても利用しているだけには見えないのである。

私は岩代に絶対的信頼を寄せざるを得ない。

仕事の手法については、妻を始め女性群に過剰な接待をさせる事で成果を上げて来た。

余り気綺麗な手法とは言い難いが、急成長企業が何らかの無理な手法を採っているのは当たり前で、世の中正攻法で急成長など出来はしない。

となると、脱税、脱法行為など非合法なものと比べれば、まだ、増しの方だろう。


KIYOUBI(京美)の資金が潤沢(じゆんたく)な成ると、岩代は愛奴隷の妻を「ゲストに高く見られるように」と妻の裸身を宝飾で飾る事を考える。

素っ裸でゲストに引き渡される愛奴隷の妻が、唯一セレブな社長婦人である証拠はその裸身を飾る豪華な宝飾である。

岩代が凝りに凝って買い与えた特注のきらびやかなダイヤを多数装飾した首飾り、それと一体化した乳房を隠す事なくデザインされたアンダーバストに輝く胸飾りと両腕のブレスレット、それに太めに造ったプラチナとダイヤのウエストチェーンだった。

ウエストチエ−ンの腰の部分は幅が一センチほど在りダイヤがちぢばめて在って、腰に一周巻いて前止めの金具があり、溜息が出るほど豪華な物だった。

これは妻・里美が性接待の時に使えるように、製作段階から全裸の妻の肉体(からだ)にフィットさせる配慮がなされ、オーダー時、仮合わせ時、納品時と、妻はその裸体を宝石デザイナーに晒(さら)して、ピタリと肉体(からだ)に合わさせている。

それらは岩代の意向で、多数の良質ダイヤとプラチナで作られていて、あくまでも、セレブな社長婦人が汚されるコンセプト(概念/観念)でなければ愛奴隷の性接待として面白味はないのだ。


製作を依頼した宝飾店には、岩代が他の京香や順子、喜美子達のネックレスを札束持って買いに行き、キャッシュで清算してすっかり上客扱いに成った所で「金持ちのシークレットパーティで妻に奇抜な格好をさせたい」と相談を持ち掛けた。

金持ちの道楽は、世間の想像以上に無茶なのは宝飾店も承知しているから、予算が一億円と聞いて、宝飾店の女性支配人は「奇抜な格好」も「すっ裸で身に着ける条件」も何も「どうせ金持ちの馬鹿パーティ用」と即決で引き受けた。

金の力は凄い者である。

勿論宝飾業者は、大口のお客様から注文された大仕事だから、「パーティで素っ裸にして飾る」と聞かされても物好きな金持ちの特殊な玩具を作る位にしか考えてはいない。

「パーティで直接裸身に装着して使う」と言われ様が、そのブレスレットが胸飾りと両腕を後ろに廻して「固定して繋がるように」と注文されようが、業者はそれをハィハィと機能的に作り上げるだけで有る。

つまり固定して繋がるように製作された妻専用の宝飾は、一見普通の装身具に見えるが、高価な拘束具としても使えるようになっていて、いずれもダイヤと宝石を多数装飾し散り嵌めたものである。

そして極め付けは、腰に廻して垂れ下がったプラチナのウエストチェーンが、妻の左右の太腿(ふともも)の付け根を一回りした後、一段細いチェーンの先に造ったプラチナクリップで、妻の股間の肉花弁を左右に開く形で引っ張らせる細工である。

そこは妻に容赦が無い岩代の企(たくら)みで、恥丘下部の陰毛を左右に押し遣ってクリップで強制的に左右に開かれた妻の肉花弁は、閉じる事無くピンク色の内粘膜をゲストに見せ付ける仕掛けだったが、流石(さすが)の妻もこの破廉恥な羞恥心には参っていた。


花びらクリップは、恥丘下部の陰毛を左右に押し遣って肉花弁をクリップで左右に開き花弁の内側を強制的に露出させる羞恥責(しゅうちぜ)めのSMグッズである。

SMパーティに於ける羞恥責(しゅうちぜ)めのSMグッズとして定番だから、勿論以前にも金持ちの好事家から何度かオーダーがあり、この店でも製作の実績は在る。

元々宝飾は趣味の物だから、お洒落としての臍(へそ)ピアス、表沙汰に成らないだけでSMグッズとしての乳首ピアスや花びらピアスなども含めてそう言う仕事もする。

だが、まさか大胆にも装着する女性を全裸にして店内で修正の採寸をさせる客が現れるとは、女支配人も想像しては居なかった。

女性支配人は、連れて来られた女性が承知で裸に成るのだから「物好きな連中だ」と想うだけで、かなり破廉恥なオーダーだったが余計な事は言わずに商売第一を貫いた。

岩代の見守る中、裸身の採寸に始まり実際に着用しての仮のサイズ合わせ、納品と、妻は無表情を装う男性デザイナーに実際に全裸拘束されて、その使い勝手の具合を試している。

実用性が求められるのであらゆる体位が想定され、技術力に定評があるデザイナーに微調整させながらそのアクロバチックな姿勢でのフィットを裸身で試す屈辱的な物だった。

装着の具合は、デザイナーが花びらクリップの試着を繰り返してその場で手作業修正をして行く。

勿論、肉花弁を左右に開くクリップも、妻に腰を突き出させて試用させたが、「奥様はどんなお姿でもお似合いですし、お美しいです。」が、デザイナーの口上だった。

宝飾業者の女性支配人は、その破廉恥な花びらクリップを装着してSMパーティに参加する私の妻の姿を想像して居た。

それに岩代は、「これでパーティに出せば注目され、妻の勝ちだろう」と応じている。

あの最初に妻が竹中に犯られた日の、岩代と竹中の会話の産物・宝飾花びらクリップが「出来上がった」と言う事である。


ある日、岩代さんがキミチャンに豪華な宝石を散り嵌めたネックレスを買って来ました。

接待用の宝飾だから、「裸体に栄える物を選んだ」と言い五百万円程したそうです。

キミチャンのネックレスを見せられた時、私(里美)の物は「最後にオーダーで作る予定だから最後に成る」と告げられ、「楽しみに待つように」と言われました。

その日から一週間ごとに、順子さん京香さんとその五百万円程する接待用の豪華な宝石を散り嵌めたネックレスを買い求め、その次は例の接待係り四人組に夫々(それぞれ)二百万円程する接待用の宝石を散り嵌めたネックレスを買い求めて来ました。


最初の買い物から二月ほど経った頃、岩代さんに「奥さん大分宝飾業者にお得意扱いされるようになったので無理なオーダーも聞いてくれるのでソロソロオーダーに行きましょう」と告げられました。

岩代さんに命じられて接待用のドレス一枚のノーブラ・ノーパン姿でその業者の店に連れて行かれると、そこは青山の洒落た高級宝飾店で、女支配人が飛んで出迎えます。

どうやら今まで買い求めた宝飾は常連に成る為の下準備を兼ねたものらしく、女支配人は全て私(里美)の買い物と理解して居り、今回のオーダーは「金持ちのビックリパーティ用で、妻の裸体に装着する」と予め岩代さんから聞かされていたのです。

「奥様、ご主人から伺っていますので安心してお任せ下ださい。こう言う仕事をしていますと時々肌に直接お使いの特殊なオーダーも在るので、恥ずかしく想わなくて結構ですよ。」

女支配人はニコニコしながらそう言って支配人室に案内すると、直ぐに男性のデザイナーが呼ばれ、私(里美)は全裸にされて採寸を始められました。

それから実際に着用しての仮のサイズ合わせ、納品と、私(里美)は無表情を装う男性デザイナーに実際に全裸拘束されて、その使い勝手の具合を試すまで、岩代さんに三回もその宝飾店に連れて行かれました。

驚いたのはプラチナのウエストチェーンが、私(里美)の左右の太腿(ふともも)の付け根を一回りした後、一段細いチェーンの先に造ったプラチナクリップで、私(里美)の股間の肉花弁を左右に開く形で引っ張らせる細工でした。

「クリップの具合を確かめさせて貰います。恐れ入りますが少し踏ん張って腰を突き出して下さい。」

仕上げの段階の試着では、男性デザイナーに花びらを広げられ左右順番に花びらをクリップで留め試(ため)されました。

もぅ、岩代さんには散々に恥ずかしい想いをさせられましたが、結局現状を私(里美)が生きるには「こちらが客で、店の他人がどう想おうが気にしない事」だと割り切りました。

正直、花びらを強制的に開き放しにするのですから痛くないように引っ張具合の調整をしたのですが、男性デザイナーに装着具合をチエックされる時からその破廉恥さに恥ずかしい何んて物ではありません。

それに敏感な花びらですから、クリップで留められただけで結構痛いのですが、そのバネもなるべく痛みが少ないように調整して貰います。

それにしても、その男性デザイナーが調整をして居る間、私(里美)は素っ裸で支配人室に待たされ、不思議な事に女支配人と世間話をして居たのです。

「当店特製のあれを身に着ければ、奥様はキットパーティで注目の的ですワ。」

「そうね、パーティでは皆さん裸に宝飾は当たり前で、その程度では珍しく在りませんもの。思い切ってクリップを付けて頂いたの。」

「そうですか、皆さん裸に宝飾で・・・。でもあれなら思い切ったデザインで、キット皆さんがアッと驚かれますワ。」

「エェ、殿方は少し色気がある方が喜びますもの。今回は内が主催ですからサービスして差し上げないと。」

「それでクリップをオーダー為さったのですね。」

「エェ内の人が好き者で、面白(おもしろ)がって作ろうって・・・。ダイアの臍ピアスや乳首ピアスにも、あれなら勝てますもの。」

キット「こんな事は何でも無い」と出鱈目(でたらめ)のパーティ話をして平然を装う事で、セレブ婦人を強がって居たのかも知れません。

出来上がった日の宝飾店からの帰り道、岩代さんから「ほれ、最初に竹中さんの接待時の約束、漸(ようや)く出来ました。」と言われました。

当然ながら作って貰った宝飾は、ネックレスからアンダーバスト胸飾り、両腕のブレスレット、ウエストチェーンから花びらクリップまで全て装着したまま家路に着きました。

ドレスの下で肉花弁がクリップで引っ張られ左右に開いたまま歩いている事で、花びらに掛かるクリップの軽い痛みに私(里美)は愛奴隷である事を自覚し続けました。

そしてこれを作ったと言う事は、今後ゲスト様にはこのほど良い痛みと恥ずかしい花びら開きクリップを装着して御挨拶する事を意味します。



岩代が買い求めた女達の宝飾は、まるで軍隊の様にランク付けが在り、妻のオーダー物はその最高位に在った。

全員を宝飾だけの素っ裸で並べると、KIYOUBI(京美)成功の証(あかし)とも言える壮観な眺めだった。

勿論、妻の花びら開きクリップの初装着には、竹中氏を真っ先に呼んで披露した。


岩代に言わせると、私が会社の象徴をして居てくれれば私のオーラが働き、「充分に助かる」と言う事だった。

私の潜在能力を、岩代が引き出しているがごとき言い分である。

岩代を女性から見れば、謎めいた魅力的な存在である。

彼には、何か私の窺い知れない計画があり、口癖は「今の日本が長く続く訳が無い。」である。

何らかの確信の上で、岩代は妻達に裸の接待をさせ、女性を冷徹に扱う強烈な意志で会社の規模拡大を急いでいた。

しかしそれも彼の魅力であり、何故か誰一人不服は言わない。

見知らぬ男との性交は「ふしだら」と言うけれど、会うまでは誰でも見知らぬ男であり、性交してしまえばもう見知らぬ男ではない。

その論法で言えば、如何に嫌らしい事をしても、接待は所詮(しょせん)泡沫(うたかた)であり、けして誰も記憶に残しては居ない。

その上で、ゲストの喜びを適えてやれるのが、より効果的な愛奴隷の醍醐味ではある。

男女の出会いについて、「運命の出会い」などと、メルヘンチックに言いたがるが、実の所、泡沫(うたかた)の男女の出会いに、これと言う形式など無い。

結婚前に何人も男と関係(性交)を持ちながら、「相手を間違えた」と別れ、「貴方と会う前の事だから」と言ってしまえば、それは都合良く「ふしだら」とは言わないらしい。

つまり本当(本音)はその程度の事である。

そこで必要なのは、自分を納得させる何らかの理由で、それさえあればその気に成れて、何人とも性交は出来るものだ。

結論として、たとえその場限りでも、気持ち避ければそれはそれなのが本音である。

威圧感の中にも優しさが漂う岩代のオーラには、「天性のもの」と言うべき独特なものがある。

岩代と交わる時、妻を始め、女達は一様に恍惚の表情を浮かべる。

女達の証言によると、「他の男の五割増位に強烈な快感を覚える」と言う。

彼の要求に逆らえないのは、一見ニヒルに女性を冷徹に扱う岩代の奥底に有る真の優しさの一端を、女性達は特有の本能で敏感に嗅ぎ分けて居るのかも知れない。

唯、岩代と交わる女達は、いかなる状況下に在っても、皆、顔に優しい表情を浮かべる。

岩代本人の言では、相手の脳に「気」を送っているそうだが、他の男はそんな真似は出来ない。

かく言う私も、大いに半信半疑である。


仲間内では一定のルールが存在する。

仲間内のSEXは大いに楽しんでも結構だが、必ずオープンなもので、連れ合いか第三者がその場に居る事を義務付けていた。

また女性には誰も例外なく、必要に応じて岩代夫婦の性的調教を、一人一人受ける義務が課せられていた。

噂によると、かなり厳しい特訓を四時間もするらしいが、その現場を見た夫は誰も居無い。

妻達は責め倒されて帰って来るので流石(さすが)にグッタリとして居るが、受けた特訓の内容は誰も語らず、夫達の間では謎になっている。

ただ、接待に於ける妻(里美)が、驚くほど従順にゲストのあらゆる要求に応じる事に夫達は驚かされるそうだ。

実の所、最初私はさほど真剣に独立話に乗った訳ではない。

所が、岩代は本気だった。

岩代の「奇想天外な事業手法」で始まった裸の接待は、格好の良いものではない。

岩代とてそれは充分に承知はしている。

しかし、建前を話す者は、見栄えは美しいかも知れないが、建前には本物の中身はない。

これは選択肢の問題で、格好悪くても本音の誠意が通じれば目指すものは本物になる。

思いも拠らない事態に発展して、妻の人生は激変していた。

日頃は優しい岩代も、接待や調教は待ったなしである。

想像するに体調の悪い日も在ったに違いない。

妻(里美)には辛い日々も在ったのだろうが、かたくなに泣き言は言わなかった。

それにしても、政官財にコネクションを作って、岩代は何を企んでいる。

岩代の目的は何なのか?

あれほどの力量を備えた岩代が、単なる金儲けに走るのも頷けない。

この土地投機ブームに乗ったとは言え、この「乱倫同志経営」と言う奇妙且つ強力な経営形態を編み出し、「裸の接待」と言う手段に出てまで、事を強引に進めている。

岩代が執念を燃やすその目的が、依然、謎だった。

竹中は、岩代のあの特殊な能力を、「神道修験の力ではないか?」と言う。

やがて、その岩代の力の源は明かされるのだが、その謎が判明するのは、まだ少し先の事である。



岩代は、普段の妻には優雅な貴婦人を望んでいる。

だから最近は出社も不定期にし、用の無い時はなるべく家庭に居て、普通の主婦をさせている。

何故なら、「そんな事はしそうもない」と言う意外性が面白いのであって、ゲストにあの女なら「犯り兼ねない。」と思われて居ては、妻(里美)の奉仕を提供しても何の値打ちも無い。

最近では、妻(里美)の出番が高級官僚の相手に集中していた。

何故かは不明だが、岩代は何かの情報収集に、妻を駆り出している様だった。

最近の岩代の手口は決まっていて、一度は夫婦同席の場を設けて私にも挨拶をさせ、その数日後、妻を宝飾で飾り例の後ろ手拘束にコート一枚で連れて行き、後は相手の好みで相手をさせる。

きらびやかなダイヤを多数装飾したネックレスや宝石をちりばめた首飾り、それと一体化した乳房を隠す事なくデザインされたアンダーバストに輝く胸飾りとブレスレット、それに太めに造ったプラチナのウエストチェーンを妻の素肌に装着した上である。

例の肉花弁を強制的に左右に開くクリップも装着するから、この手段はビジュアル的にインパクト(衝撃)が強く、ゲストには相当に喜ばれるらしい。

妻(里美)の恥部、二枚の肉花弁が装着されたクリップで強制的に左右に開かれて、エロスのトキメキを放っている。

草むらが生えてなだらかな丸みを帯びる柔らかそうな丘、その中央に花芯ぼたんの実(サネ)を配してその下にクリップが装着されて居るのである。

妻(里美)は岩代に信頼を置いているから、あの全裸の拘束の愛奴隷姿で、さわやかな笑顔をして相手に引き渡され、雌(めす)の奉仕をして帰って来る。


妻(里美)が高級官僚の相手に駆り出され、どんな接待奉仕をして居るかは窺(うかが)い知れないが、奉仕に出かける支度は会社でする。

出陣儀式みたいなものであるが、岩代が私に妻の奉仕を依頼し、私がそれを妻に告げる。

その指示を受けた妻が、原則、私の目の前で裸体を晒(さら)し、岩代の手で全裸後ろ手拘束の接待愛奴隷姿の身支度をする。

女性は、肌を晒(さら)すとチャーミング(魅力的)に魅える。

それが男女共通の認識だから公式の場のドレスデザインもある程度の露出は許されていて、むしろ普段より大胆である。

それ以上にチャーミング(魅力的)さを引き出されるには裸体に麻縄で縛(しば)かれた姿が男の目には一番に美しい。

近頃の妻は、接待愛奴隷の性奉仕を始めてから、他人に裸体を晒す緊張感と性交の運動量で、少し崩れかけていた体の線が若く戻って来ていた。

それ故、愛奴隷としての全裸拘束姿は正(まさ)に芸術品である。

岩代は、細目の麻縄を二本束にしたものを使い、手馴れた手付きで全裸の妻を、一気に後ろ手に縛り上げる。

両腕は後ろ手に組ませてガッチリと手首を拘束し、おわん型の二つの乳房は縄で亀甲に引き絞られ、その縄が肩から後ろに廻って両腕を後ろ手に拘束していた。

典型的な日本人独特の、薄く黄色味を帯びた妻の白い肌に掛けられた縄で、亀甲に引き絞られたおわん型の二つの乳房は、少し苦しそうに縄目に絞られて前に突き出ている。

中肉中背い、くびれたウエストに縦長の臍(へそ)、やや薄めの恥毛に、三角形に覆われて、柔らかそうに丸身を帯びて膨らむ恥丘、薄めの陰毛の隙間から桃色の花芯ボタンが、小さい丸みを帯びて剥(む)き出しにせり出している。

きらびやかなダイヤを多数装飾したネックレスや宝石をちりばめたウエストチェーンは、妻の素肌に良く似合う。

腰に廻して垂れ下がったプラチナのウエストチェーンの先に伸びたクリップが、妻の恥丘下部の陰毛を左右に押し遣って肉花弁を咥(くわ)えさせる。

クリップチェーンで妻の肉花弁を左右に開く形で引っ張らせ、小さ目で厚さは並程度の可憐な二枚の肉花弁の内側も露(あらわ)に広げられて最早(もはや)隠し様が無い。

ここまで凝った宝飾は社長婦人だけで、この、恥ずかしくも強制的に肉花弁を開かれた魅惑的な裸身の持ち主が犬首輪を装着され、その首輪に繋がれたリードチェーンごと「どうぞお楽しみ下さい」と、引き渡される。

高級官僚で有ろうが大臣だろうが、何の心配も遠慮も無く「好きに弄(もてあそ)んで良い」と言われれば、男なら勃起ものである。

即ち、妻の愛奴隷姿は、一瞬にして日常の世界に結界を張り、非日常の異次元空間を作り出す威力があるのだ。


妻は接待に出かけても何食わぬ顔をして帰宅し、その事を私との会話では一切話題にしない。

接待の事は全て「切り離した行為」と位置付けていて、帰宅すれば何時(いつ)もの清楚な妻であり、母である。

実に良くした物で、岩代の計算通りに、「追い詰められる」と後に引けない立場は、自動的に私と妻には責任が付きまとう。

考えて見れば、以前に妻を仕込む様に依頼をして、それ以来妻の身柄は岩代に預けていた事になる。

岩代にしてみたら、合意の上の正当な支配である。
つまり妻は、美しい女神(愛奴隷)として仕込まれる運命にあったのだ。

どうやら岩代の計画は、着々と進んでいる様だった。

しかし岩代は、彼の目論見が「まだ完成していない。」と言う。

岩代の真意は依然判らないが、少なくとも本音の部分で、彼に感謝する者ばかりだった。

岩代は、その持ち前のパワーで、メンバーの女性達の「性に対する概念」を、次々に変えて行った事になる。

即(すなわち)このメンバーは、妻を始めけして特殊な人間ではない。

どこにでも居る唯の人間なのだ。

それが、切欠さえあれば、大いなる変身をする。

妻は進化を続けて、近頃では政治経済に対しても猛烈に勉強していた。

平凡だと思えた人間にも意外な能力があるもので、関心が及ぶと只の主婦では収まらない。

どうやら接待相手のレベルが上がって、その話題に互して行く為に妻成りに知識吸収の必要性を感じたのだろう。

只、それをする妻はその勉強が興味の対象として、「面白い」と言った。

きっかけは接待だったが、そこで終わらないのが変貌(へんぼう)した妻の真髄(しんずい)だった。

近頃の妻は、著名人の集まるパーテーに出席し、顔繋(かおつな)ぎの上、著名人を相手に接待をして居る。

岩代の動きは、報告を受ける以外私はほとんど知らない。

岩代は何処で何をして居るのか、そして妻の肉体(からだ)がどう接待に使われているかも私は知らないで居る。

しかし、妻がレベルが高い連中を相手にしている事は確かで、近頃は以前とは違う高度な話題を私に振って来る。

必要に迫られれば学ぶもので、今では相応の政治経済知識を身に着けて使い為(こ)なしている。

人生天秤棒みたいなもので、「払う対価が多ければ、得る対価も大きい」と言う事か?

人間、必要を感じれば学ぼうとするもので、必要を感じさせない私が悪かったのかも知れない。

もっとも、岩代夫婦と出会わなければ、妻にその機会は訪れる事はなかったのだ。


普段の会社の風景は、何処にでも在る普通の不動産関連企業で、何の変哲も無い。

但し、幹部社員しか入れない社長室の奥の社長応接室は、真新しい蒼い絨毯がフカフカに敷き詰められ、普段でも少し違う風景がある。

私は、社長応接室で執務を熟(こ)なしながら、幹部社員の朝の挨拶を受ける。

最初は、岩代夫婦が始めた習慣だが、今はもう生島夫婦も小泉夫婦も課長待遇の接待四人組も、右に習えで順番に挨拶に訪れる。

二回目の開所祈願でそり落とした女達の恥毛が、元通りに生え揃った頃の或る日、岩代夫婦が連れ立って朝の挨拶と業務報告に来て、岩代が私と話している間中に細君が私の欲棒におシャブリをした。

それを聞いた生島夫婦と小泉夫婦が、やはり毎朝の挨拶と業務報告に次々と連れ立って訪れ、夫の報告時は「その妻のおシャブリ付き」が、私に対する恒例に成った。

岩代夫婦が躾(しつけ)た性奴隷のおシャブリスタイルの定番は、ソファーに座ったゲストの前の床に膝間着き欲棒を咥(くわ)え口で扱(しご)いて奉仕する事だ。

良く躾(しつけ)られているのは乳房はゲストの膝頭に充て、硬く成った乳首の感触を膝に感じさせながら、必ずゲストの足先を股間に合わせて二枚の肉花弁をゲストの足の指に押し付ける所作である。

ゲストの足の指に、性奴隷のクニュクニュとした二枚の肉花弁の感触を満喫させながらのおシャブリは、完全に肉体(からだ)をゲストに預けた事を認識させるおシャブリ御奉仕なのである。

KIYOUBI(京美)の女性メンバーはノーパンだから、皆スカートを捲くって私の足先に股間を押し付け、おシャブリを始める。

何やら絶対服従的な毎朝のセレモニーと化したが、一度だって自分から要求した事は無い。

ほとんど自然発生的に習慣化したものである。

ただ、その儀式を受ける事によって、毎朝私の「気」が、「会社に充満する」と言う。

接待カルテット四人組の朝の挨拶も始まり、全て岩代の画策と知れた。

通常は、朝礼代わりに「毎朝七人が、おシャブリの挨拶に来る。」と言う幸運に、私は恵まれた訳だ。

勿論、私がその気になればその場で性交に及んでも、彼女達を連れて来た亭主も含め誰もそれを受け入れ笑って観て居る。

どうやら私は、[KIYOUBI(京美)]と言う群れのボスと認められて居るようだ。

昔から、共生の群れ社会では「群れの雌(めす)は全てボスのもの」と自然に相場が決まっているのである。


もっとも、こう言う特殊な付き合いの中では面白い感情を経験する。

不思議なもので、乗り気でない相手とのSEXでも、「ヘタクソだ」と言われれば、女としての自尊心が傷付く。

それ所か自然の感情で、「上手い」と言われたい思いが湧いてくる。

それで、誰の細君でも、ある意味亭主相手以上に私に対してサービスの努力をする。

同じ事で、何ともおかしな話だが、相手に奉仕をさせる以上自分の妻が他の男に「SEXがヘタ」と評価された夫も、自尊心が傷付く。

どうせなら「上手いと言われる努力をしてくれ」と言う複雑な思いが夫に湧くから夫婦の間柄はマカ不思議である。

そんな奇妙な奉仕競争も含みながら幹部社員夫婦の互いの信頼は続き、その年が暮れた。



昭和六十三〜四年の二年間は地価高騰が一段と進んで行く年で、土地の投機ブームは衰えをを見せない。

優良な土地の高騰に止まらず、収益の見込めない遠隔地の土地もリゾート開発を名目に相当の値段で取引された。

こうして得た土地を担保に、巨額の融資が行われた。

将来「地価が上昇する事で得られるだろう」と見込まれるキャピタル・ゲイン(値上がり益)も膨張した。

得られた資金による買いあさりの対象は、株・債権・ゴルフ会員権に止まらない。

「ジャパンマネー」による買いあさりは、ロックフェラー・センターなど世界中の不動産、サザビーなどが開催したオークションによるゴッホやルノアールなどの絵画や骨董品、フェラーリなどの高級車、海外リゾート、海外企業にまで及んだ。

そんな狂乱バブル経済の最中にあって、この所私は、見張られて居るような奇妙な感覚が、拭い去れない。

後になって、明らかに成るのだが、この「誰かに見られている」と言う私の不安感は、的中していた。

実は、KIYOUBIの驚異的な業績向上に驚いた東京国税局が警視庁公安部に通報、KIYOUBIの業務内容に違法性の有無を確認する為に、男女二人の専従捜査員を裂いていたのだが、そんな話は、一市民の私には思いも寄らない事である。

この公安部の内偵が表面化するのはまだズット先の事である。

誰か、私を「見張っている」と言うのか・・・?謎だった。



ある日、前に勤めて居た会社の「だみ声の専務」の夫人が、独立以来会っては居なかったのに妙うに親しげに訪(たず)ねて来た。

後で考えると、バブル崩壊の少し手前の事である。

だみ声の専務は、私が所長に昇任する時に強力に推してくれ、元の勤め先上司として京美の設立記念パーテーにも唯一出席してくれた人物だった。

直属の上司の夫人だから以前両手に余るほどの回数、自宅に呼ばれて行って御馳走になった事がある相手だ。

色々世話になって居たから、訪(たず)ねて来られるとそう邪険には出来ない。

夫人の名は佐和子と言って、私より一つ年下だったが、昔は上司の妻で、頭は上がらなかった。

愛嬌のある丸顔にショートヘアー、身長は百六十八センチと高く出る所は出て引っ込む所は引っ込んでいるが、やや肉付きは良い方で、まぁ肉感的グラマーと表現出来る。

佐和子は、短大を卒業して二十歳で入社し、事務職(当時は女子事務員)に就いたが、同じ年に、同業他社からの引き抜きで、部長として入社した十四歳も年上の、後の「だみ声の専務」と知り合い、交際に発展して二年後に結婚した。

佐和子の性格は明るく、アッケラカンとしていたが、時々グサッと来る様なきつい事を言った。

ちょうど、私が入社した翌年の春の結婚で、私が佐和子と一緒に仕事をしたのは一年強の期間だった。

それでも、「元同僚」と言う気安さと、「夫が特に目に掛けている」と言う事で、転勤するまでは気安く呼ばれる間柄で、私の結婚式の時も来賓の一番手だった。

流石に独立してからは以前ほどの濃い交流は無くなったが、ギフトを送る程度の盆暮れの付き合いは欠かしては居ない。

それが、今日は助けを求めて来た。

元部下の私の所まで来るのは余程の事で、窮状が想像出来た。

夫がヤクザ絡みの物件と知らず、土地取引でややこしい事に成り、結局資金を操作して解決金を払ったのだが、それが結果的に社内で問題になり、背任行為となりそうで、今は中に落ちそうに成りながら塀の上を歩いている状態である。

「だみ声の専務」は、個人資産を全て処分したが、ローンが残っていた家など幾らにもならない。

株式会社「KIYOUBI(京美)」が、順調に業績を伸ばしていたのに目を付け、個人的に二千万円必要だと相談に来たのだ。

散々ジタバタした挙句だから、もう猶予期限はほとんど無かった。

五万、十万ならともかく、金額が金額だけに、一存ではどうにもならない。

岩代や、妻、京香とも相談した。

しかし、いくらバブルの時代でも、知り合いが頭を下げたくらいで、通常二千万円と言う大金は借りるのは難しい。

三人の一致した意見だが、妻も細君(京香)もそれなりに肉体(からだ)を張って頑張って稼いでいる。

良い肉体(からだ)をしている佐和子は、岩代のメガネに、「接待に向き」と適った様で、佐和子夫人にその覚悟があれば一旦立て替えて、「その返済に、佐和子に肉体(からだ)で稼がしたらどうか。」と言う事に成った。

受けるかどうかは、本人の選択で、強制はしない。

ただ、条件が合えば、「二千万円は、立替貸しをする。」と言う事に成った。

それで、私と岩代、妻と細君の顔見知り四人で、「KIYOUBI(京美)」発展の原動力が「裸の接待」である事を包み隠さず告げ、佐和子にも肉体(からだ)を張る意思があるかどうか聞いた。

意思があれば、「二千万円は、立替貸しをする。」と言う事を告げたのだ。

一聞すると理不尽な要求に見えるが、とんでもない。

はっきり言えば、「自分の肉体(からだ)で稼げ」と言う事だが、冷静に考えれば妥当な線で、困り切っていた佐和子は、直ぐに飛びついて来た。

たとえ売春を一日十回こなしても、二千万円は短期間では稼げない。

唯一可能性の有る方法を提案されただけでも、僅かに明かりが見えた様な心境だった。

正直、毎月食べて行かねばならない。

折角手に入れた家も処分して借家に切り替えたが、それでも家賃は要る。

マイナスからのリセットを、どんな事をしても生活を根底から立て直す現実的な必要に追われていた。

しかも、早急にあと二千万円都合しなければ、夫には民事では済まされない特殊な事情がある。

唯の借金なら破産で済むが、違法行為が絡んでいると、内密で処理するしかない。

たとえ肉体(からだ)を投げ出す事が条件とは言え、「二千万円の立替と毎月給料が出る」となれば、これ以上の条件は他に無い。

それに自分だけがそれ(性接待)を要求されている訳ではなく、「社長夫人以下皆が犯ってている」となれば、犯った所でそれほど惨めではない。

もう引き返す道も避ける道も、どの道佐和子には残っていない。

大体、起こり得た物事を後に引きずるのは男の方で、外聞を憚(はばか)るような端無(はしたな)い事でも女の方がスッパリと割り切りは早い。

それで本人が、「犯りますのでお願いします。」と意思表示をした。

「他人前(ひとまえ)で性交するので、生半可な決意では困りますよ。話を決めて良いですね。」

「ハィ。お願い致します。」

「それじゃあ此処で全部脱いで、肉体(からだ)を見せなさい。」

「はぃ。」

佐和子は岩代に見据えられて、不思議な事に何故かヘナヘナと抵抗感は薄れていた。

岩代がたたみ掛けて佐和子にはその場で衣服を脱がせ、全裸にさせた。

それが今後の、仕事の格好だからである。

相変わらず岩代のパワーは冴えていて、佐和子にも例外なく威力を発揮した。



KIYOUBI(京美)に金の工面に遣って来た佐和子は、誰しもが持ち合わせている彼女の中に潜む「淫」を、無理やり引きずり出される運命にあった。

しかし何が幸いするかは判らないもので、後にこの引き出された「淫」が佐和子に非常に恵まれた人生の幸運をもたらす事になるのは、まだかなり先の事だった。


この時点で佐和子に躊躇(とまど)われては、もう話しにもならない。

その辺りは佐和子も心得ていて、多少の困惑は在ったがどうせ犯る時は同じなのだからと素直に従った

黙って着衣を脱ぎ始め、脱いだ物を畳みながら最後の一枚まで一気に脱ぎ去って、その場に佇(たたず)んだ。

まぁ三十歳前後は色気ムンムンの熟れ時期で、その裸体は魅力的だった。

佐和子は、夫の元部下で知人の夫婦四人の前で、全裸を晒(さら)す初めての屈辱を味わった。

肌を晒(さら)した佐和子は外見通り、やや肉付きの良い肉感的グラマーで、男心を誘う良い身体をしていた。

佐和子の柔らかそうな剥(む)き出しの内太腿(うちふともも)が、男達の加虐心に火を着ける。

「こりゃあ良い。乳房も大き目に張って、乳首がコリッと立っている。裸に剥(む)いてゲストに引き渡せば喜ばれるだろう。」

岩代が感心して言った。

ウエストのくびれは大きく、太腿(ふともも)はムチムチと男を誘い、まるで花芯ボタンを扇の要の様に、ふっくら丸みを帯びた恥丘が扇形の恥毛に覆われている。

脱がして見れば思わぬ拾い物の綺麗な肉体(からだ)で、肉体的には佐和子に何の問題も無い男好きのする見事な裸体だった。

こう言う場面では細君が威力を発揮する。

無遠慮に佐和子の裸体を眺め眺め回した細君(京香)が、「そうね、これなら良さそうね」と言った位だ。

細君(京香)が立っている佐和子に近寄り、いきなり股間に手をやると、「あら、確り濡れているわ。」と言いながら、何度か指でクニュクニュと擦(こす)って、恥毛が生々しく絡む肉花弁の中・柔ら壺に指を挿し込んだ。

細君(京香)の利き腕が佐和子の尻に廻って手の平が尻肉を撫(な)で廻し、指先がモソモソと菊座の穴や二枚の肉花弁の間に潜(もぐ)り込んで弄(なぶ)り廻している。

その弄(なぶ)りに、佐和子は恥ずかしそうに顔を赤らめながらも身を捩(よじ)って避けもせず、股間を広げてのお愉しみに為すがままに耐えている。

その指を抽送しながら、顔をゆがめて耐えている佐和子に「佐和子さん、ここで社長と内のに抱かれなさい。どうせするのだから、誰が相手でも同じでしょ。」と告げ、この場で男二人に奉仕する事を命じた。

佐和子はそれに素直に応じ、細君の命ずるままにしゃがみ込んで、ソフアーに座る私の欲棒を、妻の見守る前で、ぎこちなく咥(くわ)えさせられた。

シャブって硬くしたその欲棒のカリ首を、後ろ向きに自分の花弁の中心に宛がうと、ユックリと腰を降ろして佐和子の二枚の肉花弁を圧し分けて私の欲棒が柔ら壺に挿し込まれて行く。

ズブズブと佐和子の花弁の中・柔ら壺に、私の欲棒を飲み込んで行く。

生暖かい感触が私の欲棒を包み、やがて佐和子の腰が上下を始めると、「アァ。」と言う吐息とともに柔ら壺の壁をカリ首が擦(こす)れる快感に襲われた。

全てを委(ゆだ)ねた他人妻の柔肌の感触は蜜の味で、密着した佐和子の肉体(からだ)の柔らか味が、佐和子のヒィヒィ善がり声と共に互いの裸身を伝わって、その肌触りは格別私の本能を刺激する。

益してや今性交をさせている佐和子は元同僚の上、元上司の妻と言う格別な感情が在る。

佐和子の腰つかいで精々愉しまさせてもらうのも一興だった。

締め付けがキツイ。

少し感触を楽しんで、「イキそう」に成ったので佐和子にそれを告げ、シャブらせて口中に発射した。

佐和子がゴクンと飲み込むと「もう一人」と、命令がとぶ。

佐和子は休むまもなく岩代に取り付き、口で硬くすると、今度は妻の座るソファーに両手を付かされ、後ろから岩代の欲棒を受け入れて、それこそ妻に見下ろされる形で激しく嵌(はめ)倒された。

佐和子のサラサラと乾いた肌触りが、異様な興奮でシットリと汗ばみ始めている。

佐和子を性接待の戦力に組み入れるには、佐和子に性奴隷として従順に犯られる特訓をさせる事になる。

こちらにすれば、佐和子がどこまでついて来るのかそれを計っているのだから、嫌に成って止めても金を出さないだけで一向に構わない。

だからトコトン犯らせる。

その意味で、佐和子の素直に応じる覚悟は立派である。

しかし困った事に、佐和子には大きな問題があった。

それは、佐和子の心の問題で、気が付いたのはその場で試しに抱いた岩代だった。

岩代が言うに、佐和子の場合は既成概念への依存が強く、幾ら覚悟が在っても、「並みの事では妻や細君の域には達しない」と言う。

この岩代の懸念は直ぐに表面化した。

接待部屋や接待先に連れて行って、裸にひん剥(む)き、あらゆる事をさせたが、他の女性群と違いまるで反応が無い。

所謂マグロ状態で、相手を喜ばす事などとても出来ない。

つまり、佐和子の行為には心が伴わない。

全てを曝(さら)け出し、恥ずかしい変態行為を見せる見られるさせられるに精神的意味があり、そこを突き抜けないと佐和子に新しい意識は育たない。

佐和子は理屈の上では覚悟をしているから、確かに肉体(からだ)を投げ出す。

しかし、音色(ねいろ)を出さない楽器は楽器ではない。

佐和子も、抱かれて感じなければ、女ではない。

これでは話に成らないので、当然「何を考えている。」と追求する事になる。

佐和子にはこの条件を理屈では判っても、どうしても「気持ちが受け入れられない」と言う。

気の無い者を、「無理強いしてまで」と言う気はない。

放り出すのも選択肢だったが、「夫を助けたい」と言う佐和子の意思も本物で、この相反する二つの課題を解決する必要に迫られた。

佐和子の場合は、既成概念の呪縛から頑なに逃れられない精神状態で、これを克服しなければならない。

これについては佐和子も本心あせっていて、私に「気持ちが受け入れられる様に、何とかしたい」と、泣きついて来た。

確かに、このままでは目論見自体が壊れてしまうので、佐和子に「社長応接室で、長期に拘束調教する。」と言う新しい提案をして、自分で選択させる事にした。

佐和子の頑なに閉じた倫理観のドアを抉(こ)じ開けるには、「欲棒の鍵」を挿し込んで輪姦(まわ)すしか手がない。

気取って自分大事に何も犯らない女性より、這い上がる為には「あほな遊び」をさわやかに犯れる女性の方が男性に取っては遥かに魅力的である。

これは妥協では無く工夫で、佐和子の根性を鍛え直して素っ裸のガチンコSEXハイターに仕立てる事が目的である。

佐和子は、それを受け入れる決意をした。

「如何なる調教も甘んじて受ける」と言い、自分を極限まで追い込んで、意識が変わるものなのか確かめる事にしたのだ。

社長応接室には、シャワールームもトイレもある。

素っ裸にして犬の様に鎖で繋ぎ、一週間飼って、出入りする男性幹部に、気が向いた時に好きな様に徹して嬲(なぶ)らせる。

つまり、ご使用自由の「慰安用公衆便所」と言う訳だ。

これで佐和子をグチャグチヤに甚振(いたぶ)って、こっ酷い目に合わせ、根底から気持ちを変えさせなければ、佐和子はこちらの必要とする物の役には立たない。

性に対して、既成概念に囚われない柔軟な発想が、佐和子に出来るかどうかが、問われる事になる。

しかし、「一週間飼われる」となると、夫の「だみ声の専務」を説得しなければならない。

長い留守をして夫に隠し通せるものではないし、当然金の出所も聞かれるからだ。

それで佐和子が、説得の口添えを私達に頼んで、夫の「だみ声の専務」を、会社に呼ぶ事に成った。

当然彼との話し合いは、判り易くする為に佐和子を「目の前で陵辱しながら」と言う事に成る。

彼が、どう言う結論を出すのか、楽しみでもある。

彼には、融資を諦めて佐和子を救い出す選択肢も残っているが、その返事に拠っては、彼は目の前で愛妻が裸に剥(む)かれ、性玩具の嬲(なぶ)り者にされるのを、終わるまで黙って見て居る事になる。

佐和子が電話すると、「夕方にはこちらのビルを尋(たず)ねる」と、だみ声の専務の返事が返って来た。

妙なもので、「夫が今更反対しても困る。」と、佐和子は着衣を拒んで、「自分の今の姿を見せ付け、夫の決断を迫ってくれ。」と懇願した。


(佐和子玩具になる)
蒼い危険な賭け・京香◆
第三十五話(佐和子玩具になる)


夕方、だみ声の専務が憔悴(しょうすい)し切ってKIYOUBI(京美)を尋(たず)ねて来た。

見るからに、二千万円の金策に苦戦した挙句の来訪と知れた。

愛妻の佐和子からは、「条件付きで助けて貰えそうだ。」と最後の希望とでも言うべき話しを電話で聞いていた。

ともかく、もう他に当たれる所は無かった。

佐和子から聞いたのは、「条件付だったが助けると約束してくれた。その場で条件に応ずる独断の返事をしたので、何が有っても騒がないでくれ」と言う、理解不能の電話の内容だったが、「朗報であれば」と慌てて遣って来た。

ともかく、明日の午後三時になれば、「万事窮す」で事が公に成り、だみ声の専務には手の打ち様が無い。

塀の中に足を半分入れている気分である。

来訪を知り、細君(京香)が出迎えて社長応接室に案内をする。

僅(わずか)な期間の急成長の会社に、だみ声の専務もキョロキヨロと落ち着かない。

彼はその急成長の秘密を、この後タップリと見せ付けられる事になる。

私、里美、岩代が佐和子と待っていた。


社長応接室に通された、だみ声の専務は仰天した。

部屋に入った途端、妻の痴態を見せ付けられた「だみ声の専務」は、正直目の玉が飛び出るほど驚いたのだ。

あろう事か、愛妻の佐和子が全裸で犬首輪を装着され、チェーンで繋がれて私の欲棒を咥(くわ)えていたのだ。

佐和子は無意識にそこを曝(さら)け出す覚悟で、女の性(さが)と言おうか己の生々しい女性器を晒(さら)して大股開きに股間を見せようと開いた。

佐和子の恥毛が絡むデルタ地帯の肌の下に、敏感な花芯ボタンが小さなピンク色の実を膨らませて、淡い光を放ちながら弄(なぶ)られるのを待っていた。

そして佐和子の脚は片膝が立てられ、彼女のふっくら丸みを帯びた恥丘が扇形の恥毛に覆われている股間の肉花弁の間・柔ら壺に、岩代の手が潜り込みその指先が抜き挿しするのを許していた。


人生をどう生きるのか、自分(佐和子)が敢えてこの勝負から遠ざかれば、どんな言い分を言おうが中途半端な生き方しか出来ない。

佐和子は大人の女性で、こう言う状況下でも立場を忘れずに姦淫ムードの心地良い気分を煽(あお)り、周囲との雰囲気に対する対処を忘れない。

「こう成ったからには、あんじょう犯るしか無い。」

どちらにしろ、犯られたからと言って被害意識など持たずに、ポジティブに積極的に愉しんで犯れば全ては良い方に解決する。

そう成ると、犯っちゃったら犯っちゃったでもぅ後戻りはできないから、そこでゴチャゴチャして「その場の雰囲気や相手の気分を壊すのは得策ではない」と考えた。

それは誰しも、表向きとは違う格好が悪い一面も持って生きている。

つまり全てを曝(さら)け出して居る人間など居る訳も無く、敢えて言えば皆格好付けて上っ面を生きている。

性交は、最も姦淫ムードが在る心地良い気分の性行為が上等で在って、スマート(格好が良い)な性交など元々在りはしない。

性行為の一端を称して「嫌らしい」と言うが、元来、性行為に品の良し悪しなど無く、むしろ下品な方が拠り興奮し愉しめる性質の物であるから、犯る事に品が良くては興醒めである。

まぁ口や股座(またぐら)に他人の欲棒を咥(くわ)え込んで、、互いにドロドロの性行為を披露するセックス・セッション(乱交)の場で、スマート(格好が良い)な性交など在る訳も無い。

セックス・セッション(乱交)は下品な方が拠り場が盛り上がり、外聞を憚(はばか)るような端無(はしたな)い非日常の性行為を不恰好に犯るからこそ興奮する。

つまり人間の感性を刺激するなら、依り下品に犯る事こそ性行の醍醐味で、そこを建前で無視ししては人間の本質としての心地良い真実など見えて来ない。


佐和子の、やや肉付きの良い肉感的な裸体がほんのりと羞恥の色を浮かべている。

佐和子も夫の来室に動じる素振りを見せて居ないから、この情況を観せるのは同意の上である事は想像出来た。

それにしても、だみ声の専務には信じられない事に傍(かたわ)らに見つけた私の妻・里美は、それをニコニコと全てを容認した優しい眼差しで見ていて、岩代の細君(京香)も、今は平然と座って眺めている。

夫人は二人とも夫達の行動を咎(とが)める所か、当然の事の様に落ち着き払っていた。

「何だ、この連中は色情狂か?」

妻が電話で言っていた意味不明の「騒がないでくれ」がこの事を指すと知れた。

一瞬唖然とし、次に「内の奴(佐和子)をこんな目に」と猛烈に怒りが込み上げて来たが、それを「グイッ」と飲み込んだ。

つまり、感情のままに騒ぎ立てては妻・佐和子の努力が身も蓋も無い事に成る。

精神的に追い詰められて疲れ切てって居ただみ声の専務は、いきなり素っ裸で私の欲棒をシャブる妻(佐和子)の姿と言う現実を見せ付けられる。

彼(だみ声の専務)の度肝を抜いた所で、シャブって居た私の欲棒だけ吐き出させて、佐和子に事情を説明させる。

そして彼(だみ声の専務)は、まだ岩代の指先に抜き挿しされつつある愛妻・佐和子の口から「残された手段はこれだけ。」と、悪魔の声を聞いた。

聞けば、「愛妻の貞操と引き換え」と言うとんでもない話だが、佐和子はそれに乗り気だった。

人間その気になれば何でも出来る。

窮地を脱し、また生活の場を築かなければ成らない。

その為には心底現状の性に対する嫌悪感を捨てる為に、自分が此処で一週間の陵辱生活を送る「了解が欲しい」と言う。

夫の妻に対する独占欲は消し飛ぶ話で、普通ならそんな了解をする訳には行かない。

しかし良く考えて見ると、この愛妻の提案は自分への愛の証でもある。

独占欲では計れない「愛の証」と考えれば、感動を伴う魅力的なものだ。

正直現状で一旦は全財産失った上に、佐和子が風俗に身を落としても一朝一夕に挽回など出来ない。

ならばKIYOUBI(京美)の条件を飲むが最良の道だった。


目の前に居る全裸の愛妻は、既にその一線を超えていた。

つまり今更引き返せない所まで、敢えて夫(だみ声の専務)に見せてしまっていた。

唖然としてソファーに座るだみ声の専務に、私は見せ付ける様に前向き座りで抽入(性交)する事を佐和子に命じた。

佐和子は私を大股開きで跨ぎ、欲棒を指先でつまんでカリ首を自分の恥毛が生々しく絡む肉花弁の中心に宛てがい、腰をおろして「ウッ」と、柔ら壺に飲み込んだ。

そのまま中腰スクワット状態で、目頭を赤くした佐和子が腰を上下して自分で抽送を始める。

向かへに座るだみ声の専務は否応なしに、私の欲棒に貫かれて深く浅く陰茎が見え隠れする愛妻の股間を見せ付けられていた。

ズブリと欲棒を受け入れた自分の女陰への夫の視線を意識すると、佐和子はカァーと下半身が熱くなる羞恥心を覚えた。

夫の目に晒されての欲棒の抜き挿しで、佐和子の内壁を擦(こす)るカリ首の刺激が佐和子の中で一層興奮が高まって行く。

欲棒を挿し込まれた生々しい大股開きで恥部を丸出しにクィクィと腰を上下に使い、佐和子は善がり声を挙げながら愛液を滴(したた)らせて自ら抜き挿しを続けている。

だみ声の専務にとっては、想像すら出来なかった正に衝撃的な光景だった。

妻・佐和子の肉体(からだ)に元部下である私に欲棒を挿し込まれて、白濁(はくだく)した愛液に濡れ光る陰茎を見え隠れさせながら腰を使う私と、佐和子は股間で生々しく繋がっていた。

佐和子の方は覚悟ができていたから、私の突き上げ腰とガップリ組んで欲棒を突き入れられ抜き挿しされている所から愛液を噴出し、太腿(ふともも)に垂らしながら受け腰で快調に熟(こ)なしていた。

エゲツ無いと言えばエゲツ無いが、本当の現実を佐和子夫婦に突き付けるには、この場は佐和子に恥を晒(さら)させてこそ理解できると言うものである。

目の前の妻佐和子は、今まで夫でさえ見た事も無い大胆な格好で行為を続けている。

全裸に犬首輪姿で、乳房も大き目に張って乳首がコリッと立ち、ウエストのくびれは大きく、ムチムチの太腿の付け根のふっくら丸みを帯びた扇形の恥毛に覆われている恥丘の下の花弁からは、私の陰茎が濡れ光って見え隠れしている。

不謹慎とも言える無軌道(むきどう)な連続輪姦の壮絶な責め苦に、最初は阿鼻叫喚(あびきょうかん)だった佐和子の表情が、何時の間にか夫・だみ声の専務の欲棒を勃起させるほどシンクロ(連動)させ、何とも艶(なまめ)かしい恍惚(こうこつ)の表情に変わっていた。

その場で言葉を失っただみ声の専務だったが、彼のスラックスの股間部分が、正直に何時の間にか膨らみを帯びていた。

それを自覚すると、だみ声の専務は奇妙で不思議な気分に襲われた。

だみ声の専務は、愛妻の初めて目にする淫(みだ)らな姿を見せ付けられて興奮していたのだ。

「あら、こっちは正直ね。」

細君(京香)がそれを見咎(みとが)めて近寄り、だみ声の専務のスラックスのフヮスナーを降ろし、彼の欲棒を引き出して「パクリ」と咥(くわ)え込んだ。

その細君(京香)のおシャブリが、並のテクニックではない。

大抵の男が仰(の)け反(そ)るほどのしろもので、だみ声の専務は一溜まりもない。

快感に襲われただみ声の専務は「ウッ、ウム」と吐息を漏らして、思考力は停止している。

そこで、岩代流のおシャブリ中の交渉話が始まった。

「二千万円はこの場で用立てます。ただし奥さんには、こうして当分頑ん張ってもらう事になりますが。」

「佐和子の決意も固い様だし、フム、今更、駄目と言ってもフム、ここまで来ては手遅れの様だな。」

「状況を理解されたようですね。それじゃぁこの個人宛の小切手と、それから奥さんの衣類は必要ないので持ち帰ってください。」

「内の奴はどうなる。」

「一週間犬首輪にリードチェンで繋がれて全裸で飼われる事になります。八日目に奥さんの衣類を持って迎えに来て下さい。」

「内の奴を一週間、裸で預けろと言うのか?」

「えぇ、それまでは着衣を赦さず裸に慣れさせ、奥さんの肉体はこちらの勝手で責め挙げて、誰を相手にしても素直で感度の良い肉体に仕込む事になります。」

私に貫かれている専務の妻・佐和子に、だみ声の専務が声を掛けた。

「お前はそれで良いのだな?」

「はぃ。アァ、ァァ、アァ。」

返事をした佐和子の腰は、艶(なまめ)かしくリズムを取ってうごめいていた。

性交をすれば、感じるように出来ているのが肉体だから、佐和子の腰が身悶えうごめいても無理はない。

しかも「夫に観られている」と思えば格別興奮もので、私に抜き挿しされるカリ首が内壁を擦(こす)るのが気持ちが良いから、佐和子は呼応して腰を使う。

佐和子が、より快感を得たければ自然にその腰使いが激しくなり、快感を貪(むさぼ)るのはむしろ当たり前の事である。

体位を変えた私の腰が軽快なリズムを刻(きざ)んで、佐和子の肉体(からだ)の中心を貫抜いた欲棒の陰茎が、愛液に濡れ光って深く浅く見え隠れしている。

これは凄い見世物だが、正直佐和子が涎(よだれ)を垂(た)らしながら大口を空(あ)けて善がり犯られていても、佐和子の抑圧されて居た本能が剥(む)き出しに成っただけだ。

だから、夫のダミ声の専務が随喜の刺激に顔を歪(ゆが)ませる佐和子から目を背(そむ)ける事はないだろう。

坊主頭のカリ首に肉体(からだ)の中心を貫かれてしまえば一瞬で心境に変化が起こり、警戒心で入った佐和子の力は抜けて行く。

現実にもう皆の前で犯られちゃったのだから気取っては居られず、覚悟を決めて本気モードのスイッチを入れるしかない。

当たり前の事だが、性行為は観るにしても犯るにしても、勿論、犯られるにしても下品な方が人間は興奮する。

まぁ元々上品な性行為など無いのだから、依り下品を追求しながら佐和子を犯る愉しみ方が正しいのかも知れない。


この話、金額が金額だけにそう簡単には稼げない。

佐和子には一週間タップリと性行為を仕込む調教を施し、性感を高めて接待で使い物に成る感度の良い肉体(からだ)にする。

その後は、毎日出勤して当分肉体に拠る接待に励む事になる。

勿論、給料は固定で三十万、後は接待の出来高が一回五万円、そう、私がだみ声の専務には引導を渡した。

だみ声の専務夫婦が思い知らされた「KIYOUBI(京美)」発展の秘密は、究極の接待だった。

だみ声の専務は妻・佐和子の扱いに驚いたが、確かに大金が動く不動産業界に在って只の飲食接待やゴルフ接待などは何処の会社でもしていて当然の様に想われる時代だった。

そんなものには接待される方も驚きも感激もしないから、考えて見れば余程思い切った事をしなければ中途半端な接待では相手の気持ちなど掴(つか)めない。

多少の無茶もしないと、綺麗事で取引を円滑に行うアイデアなど無いのである。

確かに通り一遍の接待では、誠意は相手に伝わらない。

だが、これは社会通念では明らかに禁じ手である。

多くのあらゆる抵抗が予想され、当然ながら凡人には思い付かない。

だからこそ、そこに踏み切った価値があり、相手もそれに究極の価値を感じる。

既成概念に縛られていれば、効果的な発想は浮かばない。

それが「発想の転換」と言うもので、夫婦の価値観を変え、見事に合意が成り立っている。

それに妻の佐和子はもう犯っちゃって居て今も目の前で抜き挿しされているし、自分も京香におシャブリされていて今更止めても仕方が無い情況だった。

「そうですか、どうやらうちの奴をこちらにお任せして好きに仕込んでもらうしか他に無い様です。」

どうやらだみ声の専務は、条件を飲む腹を固めたようだった。

「奥さん、暫(しば)らくはズーットこう言う恥ずかしい事に成りますが・・良いのですね。」

流石にだみ声の専務も、覚悟を決めざるを得ない。

「仕方ないです。よろしく頼みま・・。ア、ウッ。」

岩代の受け売りだが、「この経験で、奥さんは良い女に成りますよ。良いセックスライフの無い人生なんか詰まらないでしょう。」と、私はだみ声の専務に言った。


この会話中も、佐和子への容赦無い陵辱(りょうじょく)は休み無く続いていた。

見ると愛する妻(佐和子)の相手は二人に増え、口に欲棒をズンズンと突き入れられて涎(よだれ)を垂れ流しながら懸命にシャブらされ、股間に欲棒をズンズンと突き入れられ、愛液を垂れ流しながら懸命に受け腰をクィクィと使っている。

だみ声の専務には、思っても見なかった奇妙な感情が湧き上がって居た。

それで、妻への愛情の中に、複雑な感情も潜んでいた事を知らされた。

これから一週間、全裸で嬲(なぶ)り者にされながら暮らす妻を想像すると、言い知れぬ被虐の快感が湧き上がって来た。

そう感じた途端、だみ声の専務は、堪え切れずに細君の口の中に発射していた。

それを飲み込んだ細君(京香)が、「この人、全て承知したみたい。」と言った。

「これは当分必要がないから、帰りに持って帰って下さい。」

細君(京香)が、佐和子の衣類が入った紙バックをだみ声の専務に突き出した。

それは佐和子が、当分素っ裸でここに飼われる事を意味している

「はぃ。判りました。」

だみ声の専務が、岩代から額面二千万の小切手を頭を何度も下げて受け取り、衣類の入った紙バックを細君(京香)から受け取った時、佐和子はまだ私の欲棒を股間に咥(くわ)えて腰を上下していた。

この姿を夫に見せつける事は、予め岩代に命じられていた。
見せつけた夫の異様な視線が、自分の顔と股間に集中していたのも判った。

薄っすらと汗を滲ませながら限りなく恥ずかしく卑猥な姿で夫が小切手を受け取る所を見届けて、佐和子は目から涙を数適こぼした。

哀しかったのではない、感極まった安堵の涙だった。


社長応接室には、天井に人が支えられる程の太いパイプが張り巡らしてある。

そのパイプに通したチェーンの先が、佐和子に装着された皮の犬首輪に繋がっている。

佐和子は、社長応接室に出入りする男達に、命じられた通りの奉仕する為に全裸で繋がれている。

出入りするのは、出資者組みの竹中、田嶋、伊豆在住で遠方の石上も、案内を受けて一度だけ一泊泊まりでやって来た。

石上の素性など佐和子には、教えられない。

相手が誰であろうと、それは佐和子には問題ではない。

相手が満足して帰ってくれるかどうかが、問題なのである。

夕方五時頃、社長応接室を訪れた石上は、犬首輪とチェーンに繋がれたやや肉付きの良い肉感的グラマーな佐和子の全裸体に喜んだ。

佐和子を立たせ、顔から始まって、うなじもたわわな乳房も締まったウエストも眺め回し、「こりゃあ拾い物だ」と満足気に言い、「足を広げて立て」と命じて触り始める。

佐和子には、何をされようが石上の思いのままに扱われる以外の選択肢はない。

言われた通り、足を広げて石上の手が股間に回るのを待った。

M字開脚に剥(む)き出しにされた佐和子の両の内太腿(うちふともも)の中心に、ひだに囲まれた妖しげな花芯ボタン、その下に縦に割れた二枚の肉花弁が恥毛を絡ませパックリ開いて咲いている。

石上は、佐和子のムチムチの太腿(ふともも)の付け根、ふっくら丸みを帯びた扇形の恥毛に覆われている恥丘の下の花芯ボタンを人差し指でグリグリと粉ねる様に弄る。

そして佐和子の恥毛が生々しく絡む二枚の肉花弁は中指と人差し指を揃えてクニュクニュと弄(なぶ)った挙句、中心に「ズブリ」と挿し込んだ。

「アウッ、・・・・・・」

佐和子が小さい声をもらしたが、石上はお構いなしでその二本の指をクィクィと抜き挿しをし始めた。

「アウ〜ゥ、アウ〜ゥ、アウ〜ゥ、」

早くも佐和子の肉体が、石上の指の動きに共鳴を始めて、腰が指を追っていた。

恥ずかしさで佐和子の頭の中は真っ白だったが、逃げられない以上、気持ちを切り替えるしかない。

全てを無にして、ひたすら快感を貪(むさぼ)る事にした。

「こりゃあ、旨そうな良い肉体(からだ)だ。ご馳走になるか?」

石上は差し込んでいた指を抜き、佐和子の剥(む)き出しの尻を「ポン」とはたいて満足そうに言った。

品定めの間、されるままに成っていた佐和子が仕込まれている通り、正座して、「佐和子と申します。」と初対面の挨拶をした。

石上は、この場のルールは知っているから、正座で出迎えた佐和子が頭を挙げた時には、取り出した自分の欲棒を鼻先に突きつけていた。

「咥(くわ)えろ。歯を立てたら承知しない。」

「はぃ。」と返事をして、佐和子が石上の欲棒をパクリと咥(くわ)え、唇と舌で刺激し始める。

そんな生易しいおシャブリで石上が満足する訳もなく、石上は口喉性交を試み欲棒を咥(くわ)えた佐和子の首に両手を巻いて固定しクイクイと抜き差しを始めた。

「ウグ、グ〜ェ、ウグ、グ〜ェ、ウグ、グ〜ェ。」

石上が佐和子の口にクイクイと根元まで突き入れるので、佐和子は涙を流し涎(よだれ)を垂れ流して結構辛そうだが、会社に飼われた今の佐和子には要求された行為の全てに拒否権はない。

佐和子の口に石上が欲棒を抜き挿しする度に、石上の腹が生々しく佐和子の額に当たる。

鼻と唇には石上のチジレた剛毛を蓄える恥丘が波状攻撃で当たり、咥(くわ)えた石上の欲棒の陰茎が佐和子の唇を擦(こす)り、硬く張り詰めたカリ首が情け容赦なく喉の奥までグイグイと潜り込んで行く。

石上の陰茎が、佐和子の口元で首の動きに応じて見え隠れしている。

咥(くわ)えさせながら石上は、私と会社の営業成績の話題を振って来た。

「儲かっているみたいだな。」

「順調ですよ。」

「そりゃそうだな、こんな面白い性玩具(おもちゃ)を飼い始めたくらいだ。」

それから一時間ほど、私と世間話に興じている間、佐和子にシャブらせ続けた。
それに飽きると、「腹が減った」と言い出した。

「社長、この娘も入れて人数分特上鮨でも取ってくれ。今夜は泊まり掛けに成る。」

「それじゃあ、今夜は佐和子をお預けしますので・・・」

「あぁ、任せておけ。」

石上は株式会社「KIYOUBI(京美)」の投資を身内に言っては居ないから、配当はそのまま預け、時々小使いを引き出して飲み食いする。

ここまで面白い事がこの会社に有れば、金を出してまで、ワザワザ別の所へ女遊びをしに行く気にもなれない。

高い金をふんだくられて、馬鹿話をするだけの店に飲みに行っていた頃が馬鹿馬鹿しい。

だから、金も溜まる一方で、高い寿司屋の出前を「俺の驕(おご)りだ。」と佐和子の分も含め注文して食事をし、裸で食事する佐和子に鮮魚の薀蓄(うんちく)など聞かせていた。

私が退社する時も、石上は「今夜はここに泊まる」と言い、佐和子に「俺が居る間は寝るな。」と命じた。

「頑ん張って勤めますので、何なりと御命じて下さい。」

佐和子は命じられた通り、正座して応えた。

ビール片手に佐和子にシャブらせ、寿司を摘みながら佐和子を犯し、佐和子にもビール飲ませて、また犯す。

石上は一晩掛りで眠い目を擦りながら、何度も佐和子を責め挙げ、十二分に佐和子の肉体を弄び、官能して帰って行った。

何しろ佐和子は、この日も石上の前に何人もの相手をしている。

翌朝私が出社して来た時には、佐和子はボロボロに犯されて、大股を広げたまま気を失った様に眠っていた。

強引に広げられた佐和子の恥毛をモワ〜ッと蓄えた恥丘の下部、両の太腿(ふともも)の付け根に、恥毛が生々しく絡む二枚の肉花弁が左右に引かれるように開き気味に妖しく咲いて、見る者を誘っている。

どうやら寝姿の格好などを構う気力は、佐和子に残っては居ないようだ。

彼女の、ふっくら丸みを帯びた恥丘の下に有る恥毛が生々しく絡む二枚の肉花弁は大きく開いたままで、石上との熱戦が伺(うかが)えた。

「面白い性玩具(おもちゃ)を社長応接室で飼い始めた」と聞いた竹中と田嶋は毎日熱心に現れ、素っ裸で繋(つな)いで居る佐和子を弄(もてあそ)ぶ。

彼等は私と世間話をしながら、思い思いに佐和子を蒼いフカフカの絨毯の床に転がし、股を開いて欲棒で佐和子を貫き、激しいピストンや中をかき回す様なローリングで攻め立てて、散々楽しんで帰って行く。

午後に成るとほとんど毎日二人が現れるので、佐和子の方も段々相手の好みが判るのか、結構あうんの呼吸で相手をしている。

片方眺めている時もあるが、一時に二人の相手をさせられる時は、口も股間も忙しい。

特に「竹中」と言う老人には佐和子も驚いた。

六十歳代半ばと自分の父親より年は上なのに気持ちが若く、佐和子に奉仕をさせるにも細かい注文を説教みたいに厳しく言う。

全裸でリードに繋がれて居て、何を言われても仕方がない身の上だから、「竹中」の言う事は素直に聞く。

確かに注意されるてそれを心掛け、他の男達には「上手くなった」と誉められるので、奉仕の参考には成る。

更に驚いたのは、その竹中が会社幹部の小泉夫婦の順子とは「親子だ」と言う。

それが親も娘夫婦も平気で佐和子を嬲(なぶ)りに来て、時には社長応接室でかち合う事も在るが、片方が佐和子と性交中でもまるで気にせず話をしながら犯るのを眺めている。

娘の順子が社長(私)の欲棒を咥(くわ)えて朝の挨拶をするのも、竹中が亭主の小泉とそれを眺めている事などまるで普通の感がある。

当然ながら、竹中が佐和子を犯っている時も順子は嬉しそうにニコニコと見ている。

何とも不思議な世界が、此処には在った。

午前中は、もっぱら社内の幹部が相手で、ほとんどが夫婦でやって来る。

妻がおシャブリの挨拶を社長にした後、佐和子が裸で繋がれている訳だから、皆、夫人の方が夫を「犯れ犯れ」とけしかけて、佐和子を貫(つらぬ)かさせる。

佐和子の股間に小泉の欲棒が生々しく挿し込まれて、深く浅く抽送が始まった。

佐和子は欲棒を挿し込まれて、白濁(はくだく)した愛液に濡れ光る陰茎を見え隠れさせながら小泉の突き腰とガップリ組んで、欲棒を突き入れられ抜き挿しされている。

当たり前の事だが、人前と言う非日常のシュチエーションで犯り始めればもう佐和子には快感を貪(むさぼ)るだけで貞操も糞も無い。

脳の中が性交モード一色の佐和子は、その生々しく繋がって抜き挿しされている所から愛液を噴出し、太腿(ふともも)に垂らした跡も構わず身悶え、連続する陵辱(りょうじょく)を必死に受け腰で熟(こ)なしていた。

小泉の妻・順子が見ている目の前で犯されている佐和子は、最初は歯を食い縛って声を抑(おさ)えていても、やがて快感に耐え切れなくなって思考停止状態になり善がり声を上げ始める。

欲棒を抜き挿しする小泉の抽送に合わせて、佐和子の乳首が硬くなった乳房もユラユラ揺れている。

セックスハイ状態(性感陶酔状態手)に落ち入ってしまったら、もう佐和子も引き返せない。


社長応接室に入る社の幹部は岩代、小泉、生島で、毎朝の挨拶時には、自分の妻が私の欲棒に恒例のおシャブリ挨拶をしている間に、事業報告がてら、佐和子を四つん這い後背位にして肉花弁にカリ首を宛がい、構わず貫(つらぬ)いて後ろから思い切り嵌(はめ)倒して行く。

それが、五分置き、十分置きにやって来るから、その度に下半身を貫いて暴れ狂う欲棒の乱舞に、佐和子は善がり声を噛み殺し歯を食い縛って耐えるしかない。

元岩代の所の寮生だった若い二人の社員は、「後ろが使える様に」と、毎日夕方、アナル調教を始めた。

それがかなり強引で、浣腸で掃除を済ませると容赦なく欲棒を捻じ込んで、使い「慣れさせる」と言う。

夜な夜な佐和子の悲鳴に近いうめき声が聞えたがそれが将来役に立つのだから、何が不幸で何が幸福なのかは、後に成って見ないと判らないものである。

佐和子は、そのまま夜も繋ぎパナシなので、どうやら深夜は若い二人の容赦ない玩具になっているらしいが、彼らは万事心得ているので構う事は無い、二人の好きにさせている。

これからは佐和子に、何時でも受け入れ態勢OKの身体が要求される。

何時、何事にも、拒む事は赦されない立場なのだ。

毎日欲望を何本も熟(こ)なし、三日ほど毎日輪姦攻(まわしせめ)に合うと流石に佐和子の感度も良くなり、善がり声を漏らす様になった。

同じ相手のリピート(繰り返し/再性交)も在ったから、佐和子はいったい何本の欲棒に肉体(からだ)の中心を貫抜かれ、犯られ責められた事か。

続け様(さま)に二時間に渡る壮絶な輪姦(まわし)の激戦の官能の時間が過ぎた後は、心地良い疲労感と伴に佐和子の股間にはまだ何か突き刺さっているような感覚が残っていた。


「ちょうど良いじゃない、あなた気晴らしにこの女(佐和子)で三穴攻めでもしてみたら。」

素っ裸でリードに繋がれて居る佐和子に、小泉順子が面白がって夫の小泉武司に「公開四Pを犯れ犯れ。」とけしかけた。

行き成り三穴攻めは少し強引だとは想ったが、既に佐和子は此処にリードで繋がれてからは此処のメンバーの何人もからア*ルフアックの洗礼は受けている。

順子にしてみれば佐和子は新鮮な素材で、三対一の四Pを佐和子に犯らせて起こる反応に興味深々である。

父親の竹中氏がそれに乗っかって「良し、どうせならわしも参加しよう。」と三対一の公開四PのマルチタスクSEX(同時実行性交)体勢に持ち込む作業が始まった。

勿論私と妻も、岩代夫婦もそして生島喜美子夫婦もその場に居た。

仰向(あおむ)けに寝た小泉武司の横に、佐和子を武司の股間に伏せるようにしゃがみ込ませ、欲棒を咥えさせておシャブリさせて立たせる事を命じる。

小泉武司の欲棒が佐和子のおシャブリで立ち上がった所で、佐和子に跨いで腰を下ろしながらア*ルに入れる事を命じる。

佐和子に頭を私と同じ方向にして跨がせ、自ら菊座にカリ首を宛がわせ、腰を下ろさせながら小泉武司の欲棒を「ウムッ」とア*ルに飲み込ませる。

押し広げられた菊座にズッポリと根元まで串刺しに飲み込ませた所で、佐和子に仰向(あおむ)けに身を横たえさせる体位を取らせる。

体格が違うから小泉武司の欲棒にア*ルを犯された佐和子の顔が、小泉の首の辺りに位置する形で仰向(あおむ)けになる。

ア*ルの菊座を押し広げてズブリと嵌った陰茎の上で、M字に開脚された佐和子の股間で二枚の肉花弁が開いてピンク色のスリットが見えている。

仰向(あおむ)けになった所で二人目の竹中氏が、そのM字に開脚された佐和子の太腿(ふともも)の間に割り込んで肉花弁のスリットに抽入を果たす。

前に抽入を果たした竹中氏が、佐和子の両の太腿(ふともも)を抱える形で抜き挿しを開始した所で三人目の生島(喜美子の夫)が登場する。

三人目の生島(喜美子の夫)は、仰向(あおむ)けに成った佐和子の顔の方向を向いて小泉武司と佐和子を跨ぎ、佐和子に「上半身を起してシャブれ」と命じる。

佐和子は上半身を起こして三人目の生島の欲棒を咥え、男の脚に両手を廻して肉体(からだ)を支えながら、頭と上半身を前後させてシャブリ始めた。

すると、ア*ルを犯す小泉武司も前を犯す竹中氏も、口を犯す三人目の生島も一斉に腰をクィクィと使い出して佐和子の欲棒を咥えた口の隙間から善がり声が漏れ始めた。

ちょうど、資金処理が間に合っただみ声の専務が、朝から礼を言いに訪ねて来たので、幹部の朝の挨拶に同席させた。

当然ながら、佐和子が輪姦される様を、夫に見せつける為だ。

夫が来た事は承知しているが、佐和子は岩代、小泉、生島と次々に三穴を犯されて肉体が忙しく、自分を見ている夫を見る暇も無い。

三穴攻めをされている妻・佐和子の異様な光景を眺めるだみ声の専務も、流石(さすが)に興奮の色は隠せない。

「あら、専務さんも興奮なさって居るじゃない。」と京香が見咎めて、「おシャブリして差し上げるから、奥さんの奮闘振りを眺めて居なさいね。」とだみ声の専務のフアスナーを下げ中から欲棒を取り出してパクリと咥えた。

もっともそれらを見ながら、同席する婦人達が私の欲棒に朝のおシャブリ挨拶をするのは普段の事である。

何しろ、穴と言う穴を塞がれて男三人に攻められるこれは、佐和子の限界を超える強烈な快感の刺激だった。


だみ声の専務が顔を見せた所で、改めて私が佐和子を犯す事になり、おシャブリから始めて硬く成った所で欲棒を佐和子の収める場所にグィと収めて、交歓の性交が始まる。

仰向け大股開きにさせた脚の間に陣取って抽入した欲棒をグィグィと抜き挿しすると、佐和子が堪(たま)らず顔を歪(ゆが)め、嫌々をする様に顔を左右に振る。

しかしその嫌々は快感の表現で、私の欲棒を咥え込んだ佐和子の乳房は大きく波打ち腰は浮き上がって左右に振られ、口からは大胆な善がり声をわめく様に発している。

佐和子の恥毛に覆われたなだらかな恥丘の下で、私の陰茎が濡れ光ながら見え隠れして確りと見えている。

今私は、元の上司・だみ声の専務の目の前で、その婦人・佐和子の肉体(からだ)を欲棒で串刺しにしてグィグィと気分良く攻めて居るのだ。

しかし佐和子に取って、感じる姿を夫に見られる事はかなりの刺激だった。

夫の目の前で男達に輪姦されると言う卑猥な条件設定の羞恥心に、佐和子のアドレナニンが脳内で決壊したのか、感度は抜群だった。

その快感に愛液を股間から垂れ流しながら、良く善がり声をさえずる佐和子が、そこに居た。

扇形の恥毛に覆われている佐和子の股間の、恥毛が生々しく絡む肉花弁を押し広げて太い陰茎が見え隠れする都度、佐和子の吐息交じりの善がり声が響いている。
「アァァ、アー、ア、ア、ア、ア、アー。」

それまで後背位だった佐和子から欲棒を引き抜き、小泉が佐和子を床に転がした。

小泉が横たわる佐和子を上から跨いで肉花弁に彼の欲棒を宛がい、腰を下ろして中に咥(くわ)え込ませる。

騎乗位に体勢を変えられると、中腰のスクワットファックで激しく腰を上下し、中をかき回す様に佐和子の方から快感を貪る様にローリングを始める。

何を思い、何を考えても、今は無駄だった。

もう、気持ちが吹っ切れているから、唯ひたすら相手に合わせて犯されながら、時を過ごすしかない。

「ほれ、旦那様が見ている。気持ち良いと言え。」

「ア、気持ち良いです。アァァ、あなた、気持ち良いです。」

その姿に夫の目は、佐和子の性感が格段の進歩をしたのを知った。

妻の性感に不満気味だった夫にすれば、これは理想的な進歩で、とても自分では開発出来ない妻の性感の発達が、ものの見事に目の前で立証されて居た。

考え様によっては、助けてもらった上に、妻の教育までして貰っている様なもので、感謝すべきである。

異様な雰囲気で、 両手を握り締め目をランランと輝かして、陵辱が続く妻の様子を見ていただみ声の専務に、私が話し掛けた。

「どうです、奥さんの性感、良くなりましたでしょう。」

「えぇ、別人の様に凄くなりました。」

それは、感嘆の声だった。

地獄なのか極楽なのか彼女の輪姦は、目の前で続いている。

彼は、思ったよりそれを客観的かつ冷静に見る事が出来るのを知って、「これを見ても、これからも妻を愛せる」と、安堵した。

だみ声の専務は、佐和子に「迎えに来るまで、確(しっか)りな。」と、何とも微妙な声援を送って、帰って行った。

愛には、与える愛もあれば、受け入れる愛もある。

この輪姦は佐和子にとって地獄なのか極楽なのか、世間では「異常」の一言で済ます事かも知れないが、愛の形態は一つではない。あらゆる愛の形態が存在する。

夫の独占欲である佐和子の貞操と引き換えに、佐和子は夫の窮地を救う覚悟をした。

精神的愛が間違っていなければ、肉体の快感は、別の価値観と割り切るつもりだ。

全てに拘束を欲する愛情もあれば、全てを赦す愛情もある。

難しい所で有るが愛し方は人それぞれで、「自分と違うから」と言って、「愛が無い」とも言い切れない。

違いがあるから、それぞれの人格が成立し、それぞれの人生に成る。

それを、「無理やり型に嵌めよう」とするから、別の矛盾が生ずる。

考えて見れば、何時(いつ)までも特定の相手と工夫(くふう)もしない定食の性交をしていては、新しさが伺えない日常のマンネリ(形式・様式主義)である。

人間は、現実と向き合って修正しながら生きるもので、未来を見詰めて人生を切り開く為に、生き方を変えても悪くはない。
 
佐和子は「こう言う選択肢も在る」と、貞操観念と言う社会合意の呪縛を解(と)き、思い切ってもう少し自由に羽ばたく道を選んだ。

つまり、多様な相手と多様な非日常の性交を犯らなければ、女性としてのブラッシュアップ(磨き上げ)は望めない。

世間にしたら、女性が貞操観念を棄てるなど大胆な選択肢かも知れないが、選択肢を狭めれば狭めるほど平凡でささやかな人生を送る事は目に見えていた。

佐和子本人も自分の気持ちに決定的なケリを着ける為に「もぅ引き返せない。」と言う非日常の既成事実が必要だった。

それがマルチSEX(複数性交)やマルチタスクSEX(同時実行性交)、コレクティブセックスプレィ(集団乱交)、露出プレィやSMプレィなどだった。

ここに出入りする男達に、それこそメチャクチャに持て遊ばれたが、身体を繋げ続けると、肉体の上だけだが、ある種の信頼感や親しさが沸いて来て、佐和子には彼らがあながち「酷い奴ら」とは思えない。

彼女は今、心を解き放たれて羽ばたく為の試練を肉体(み)を持って受けているのだ。


四日目に成ると佐和子の感度が開発され、その善がり声も激しくなり、入れ替わり立ち代り訪れる欲棒を受け入れる度に、のけ反(ぞ)る様に身体を震わし、半開きの 口から涎(よだれ)さえ流して居る。

彼女は非日常の被虐感に逃げ込む事で、日常から救われる。

増してや、追い詰められていた事から脱した安堵感は、頑なな精神が解放される切欠となっていた。

それで佐和子の肉体は、素直に快感を貪る事を覚え、反応し始めていた。

女性の肉体(からだ)は不思議なもので、縛り上げて三日ほど代わる代わる攻め立てれば、気持ちとは別に肉体(からだ)が性交の快感を覚えてしまう。

この連続性交の体現が「ベータ・エンドロフィン」と呼ばれる快感ホルモン物質を分泌させる。

快感ホルモン物質が大量に分泌されると、人間はトリップ状態になる。

これが「歓喜法」に拠る「極楽浄土」の境地で、「呪術に威力を発揮するトランス状態に入った」と解されていた。

そうなれば占めたもので、女性から呪詛(性交)に応じる様になり、滞りなく行える呪詛巫女が完成する

どうやら我々は、佐和子の肉体に、快感を覚え込ませる事に成功した様だが、まだまだ手は緩められない。

彼女が、限りなく恥ずかしく卑猥に攻め立てる事で、心底それが抵抗無く受け入れる精神の持ち主に仕上げなければならない。

そして駄目押しに、二穴ファックや三穴ファック、吊るし攻めも覚えさせねば、接待では使えない。

接待が成功し、仕事の成約が出来て初めて金に成る。

相手の要望に無条件で耐える事が出来なければ、仕事にならない立場なのだ。

「だいぶ慣れて来ましたね。」

「あぁ、一度接待部屋で、本格的に輪姦(まわ)そうか?」

「そうですね。この際京香に段取らせて、専務の家運隆盛のお祓いを佐和子にさせましょう。」

「それで家運が上向きになれば、越した事は無い。」

「そしたら、その趣旨は里美に話させよう。」


奇妙な事であるが、妻の気力が、近頃とみに充実しているのを感じる。

それが、初期の頃に感じた岩代夫妻の不思議なパワーに似ていて、私は戦慄した。

パワーはあの二人ほど強くは無いが、私にもそれと判るほどに成り、周囲も何時の間にか操られ始めて居るような期がする。

妻は進化しているのだろうか?

妻は・・・「達人の域に達した」と言うのか?

それにしても、私にはえたいの知れないパワーで、妻の進化が不気味でも有る。


佐和子は、里美から「お祓い」の話しを聞いた。

信じられない事だが「お祓い輪姦」の効果はてき面で、会社の発展も、経験した生島家や小泉家の夫婦仲も上々だった。

聞いた佐和子は納得した。

確かに、この会社の発展は奇跡的だった。

それに、岩代の不思議なパワーは、何と無く自分にも感じていた。

「かなりキツイけど、やれば必ず結果が出るわ。」

「判りました。是非そうして下さい。」

佐和子は全てを曝(されけ)け出し、さわやかな笑顔で、あの呪詛巫女を務める事になった。


今日も、普段とまるで変わらない日常の妻が居る。

両親とニコヤカに接し、娘の面倒見はマメで、友人や近隣の付き合いも、そこそこ上手にこなしている。

財産は増え続け、傍目(はため)から見れば人も羨(うらや)む成功を手に入れた夫婦だ。

唯、少しだけ他所(よそ)の家庭と違うのは、その成功の為に、妻に非日常の時間が有る事だ。

それが現在の社会通念からすれば、確かに胸を張って大声で言える事では無い。

何度も言うが、妻が他人の玩具(おもちゃ)に成る姿は、私の胸を詰まらせるものがある。

立場に忠実なのか妻の本性なのか、実の所良く判らない。

所が、相半ばする別の気持ちでは、その妻の痴態に、愛するが故に胸がときめくのであるから、中々歯止を掛けられないままに、とうとうここまで来てしまった。

それにしても、毎回見る度に犯り遂げた妻には何故か充実感が漂い、満足気なのである。

この事態を、何とかしなければ成らない。ふさわしいのはどうする事だろうか?

人間、知っているぶって虚勢を張っても、経験の無い事は憶測に過ぎず、それをもって考えを主張するのは、恥じるべき事である。

今回このような事態に直面すると、「日頃の常識」とやらが如何に危ういものなのかが実感出来る。

現在の私達夫婦が置かれたこの状況は、果たして幸福なのか不幸なのか?

意見が分かれる所である。

考えて見れば、人それぞれに思惑や価値観が違う課題には、正解はない。

とどの詰まりは本人の考え方がどちらに傾くかの問題で、幸福とも不幸とも思考の行き先を選択出来る訳である。

それにしても、何故女達は、易々と岩代の言い成りに体を開く?

彼に何か不思議な力が備わって居るような気が、私はして成らない。


「それなら、内の順子に犯らせれば良い。」

愛奴隷達におシャブリをさせながらの経営会議をしていて、打ち合わせの最中に竹中が、娘(義)の顔を見ながらそう言った。

竹中の欲棒を私の妻が咥(くわ)え、京香が私、順子が生島、喜美子が小泉のをシャブリながら次の接待の予定を決めていたのだ。

父親の竹中、夫の小泉と二人も役員が居るから、どうしても小泉順子の指名が増える傾向にある。

役員会議で父親に指名されれば、順子の出動は決まったようなもので、順子はもぅ、僅(わず)かに羽織っていたワンピースを脱ぎ、全裸で両手を後ろに廻して、岩代の後ろ手拘束を待っていた。

接待に行かせれば順子は、ゲストのストリップ・サーチ(全裸検査)を受け、性の玩具(おもちゃ/愛奴隷)として陵辱(りょうじょく)の限りを尽くされ、ヘトヘトに成って帰って来る。

つまり父親が、顔色も変えずに「内の順子に犯らせれば良い」と、娘(義)を接待の性奉仕に送り出すのである。

この会社では、こうした事は日常茶飯事で、確かにここはそう言う会社だが、それでも竹中は、順子の父親なのである。しかしその辺(あた)りを、誰もが気にする様子が無い。

これは、何処か違う。

この会社は、世間とは隔絶した異空間に存在しているようなものだ。

私がそれを考えると、どう考えても皆が「岩代の術に嵌(はま)っている」としか考えられない。

岩代は、「魔術でも使っている」と言うのか?


夫の小泉武司を巻き込んで、夫婦で京美企画に参加し、接待に駆り出されて判った事があります。

京美企画の接待の性奉仕は、言わば企業努力であり、私(順子)の本音では基本的に仕事なのです。

仕事ですから、癒されたいゲスト様に満足頂ける性奉仕の完成度は、常に厳しく求められます。

その点は、京美企画の接待女性全員が要求される事ですが、私(順子)も割り切って取り組み、努力して行かねば成りません。

そして、ゲスト様に私(順子)を紹介するのは夫の小泉武司の仕事なのです。

夫にすれば、私(順子)をゲスト様に紹介する事は、妻の肉体を供する事ですから、重い決断の筈です。

勿論この性奉仕は、夫婦の愛情とは関わりの無い行為(仕事)と、夫婦間の合意は出来ています。

幸い接待の性奉仕は、私(順子)の性分に合っていて、夫もそれを認めてくれています。

つまり、肉体愛の拘(こだわ)りから脱して、「精神愛が本質」と定義つけた生き方が、私達の「理想の夫婦の姿」なのです。

夫の再起を掛けて、私(順子)が夫の武司を京美企画に巻き込んだのですから、夫が持ち込む接待仕事は、誠意を持って果たさねば成りません。

割り切って考えれば、ゲスト様に女体を供するのが目的ですから、愛奴隷に羞恥心は、邪魔以外の何物でもありません。

全裸で拘束され、ゲスト様に引き渡されてのストリップ・サーチ(全裸検査)は当たり前で、乳房は勿論、欲棒を受け入れられる女体のパーツは、口もア*ルも女性器も、癒されたいゲスト様に、遠慮なくお使い頂くものなのです。

つまり、私(順子)の身体も心も、ゲスト様の性玩具(おもちゃ)として素っ裸で引き渡されたものですから、全てを託して存分にお楽しみ頂くしか在りません。

そして、ゲスト様に私(順子)を引き渡し、私(順子)の受ける屈辱的なストリップ・サーチ(全裸検査)を見守るのは、夫の小泉武司なのです。

要求される接待の質が質ですから、視覚やシュチエーションにおいても、より効果的でなければ成りません。

性交時の欲棒の出入りは確実に視覚で確認して頂く事が私(順子)の心掛ける点で、よりあさましい性奉仕姿を晒(さら)す事を、進んで目指さなければ成らないのです。

そうした性奉仕の接待仕事は、凄くキツイ肉体労働ですが、私(順子)が気持ちを前向き(ポジティブ)に置けば、「気持ち良い」と、快感を楽しめる労働なのです。

仕事は楽しく犯るのが基本で、その接待で話がまとまり、大きな取引が成立すると、「ヤッタ〜」と言う気持ちに成れます。




私の胸の内に巣食っている複雑な葛藤(かっとう)が、忘れた事を思い出させるように時折脳裏に浮かぶ。

凡人は発想が貧しいから、愛情と性行為をイコールで「唯一絶対のもの」と結び付けたがる。

そしてそれ以外の「性行為の意義」を認めない。

私にも大分判って来たのだが、「犯る」と言う事の意義の範囲の問題で、意義の範囲を広げて行くと神が「擬似生殖行為」を人間だけに与えた事も、古代の誓約(うけい)の概念に意義が有る事も理解出来る。

そしてまた出先の街角で、あの謎めいた正体不明の誰かが、見張って居るような気がしたが、まぼろしなのか、現実のものなのかの確証は無い。

しかし、現実のものとして感じるこの不安に、私が付き纏(まと)われている間に、会社は目覚ましく発展を続けている。


(佐和子の輪姦忌み祓い)
蒼い危険な賭け・京香◆     第三十六話(佐和子の輪姦忌み祓い)


岩代は、女性達の性意識を変える手段として、その固体に例外なく集団輪姦を施す。

集団輪姦を施された女性達は、一様に今までに経験が無い快感の海を漂い、二枚の肉花弁の間のスリットから愛液を垂れ流して悶絶する。

その後の彼女達は、お仕着せの性意識から開放され、気持ちが自由になる。

経験からすると、一度経験してしまうとベーターエンドロフィン効果が働き、女性達の性意識は劇的に変化するのだ。

しかしこの強引な方法、一歩間違えればPTSD(心的外傷障害)を引き起こしかねない危険なものである。

PTSD(心的外傷障害)は、体験的な極度のストレスにある。

つまり集団輪姦の体験は、女性に拠っては極度のストレスに受け取りかねない代物である。

難しい事に、このストレス障害は、個の資質に拠って発生の有無が在る事だが、それほど人間の資質には差異がある事である。

その点での危惧は私に絶えず付きまとっていたが、結果的にこれまでそんな女性は居なかった。

岩代は、女性達の奥底に潜むそうした建前でない資質と、潜在する欲求を嗅ぎ分けて、識別しているのかも知れない。

よくよく聞いて見ると、岩代にはそんな心配は無い。

彼に言わせると、いきなりではなく粗方(あらかた)その気にさせてからなら、女性の誰もが「PTSD(心的外傷障害)などには成らない」と言うのだ。


覚めない夢の様な奇跡が、未だに続いている。

細君(京香)は全裸のまま、寮生や若い元寮生社員の指図をして居る。

私にすれば、細君(京香)は謎の女性だ。

細君(京香)の真価は、何時の間にか社内に浸透している。

岩代だけでなく、彼女にも「カリスマ性がある」と言うのか?

実の所、彼女に物申す人物は、社長の私を含め誰も居無い。

「何が説得力か」と言えば、最終的には「誠意」である。

細君(京香)を見ていて感じたが、格好悪くても、相手に本音の誠意が通じれば、目指すものは本物になる。

拘束最終日、株式会社「KIYOUBI(京美)」の接待ルームに、今日のヒロイン佐和子は、社長応接室から引き出されて、例の吊るしパイプに繋ぎ直された。

この蒼い絨毯が敷き詰められた株式会社「KIYOUBI(京美)」の接待ルーム(プレィルーム)は、岩代が構築した特殊な結界で有る。

世間からたった数センチの壁を隔てて、この空間は「酒池肉林の桃源郷」を構築している。つまり、既に「下界」ではない。

傍(かたわ)らで、学生が数人づつのチームになり、忙しく立ち働いている。

学生達も、回を重ねると設備の操作も手馴れて来る。

見る間に、「口径十センチはある」と思われるあのステンレスパイプを天井から下げて来た。

お馴染みの、吊るしの為の装置をセッティングするのでのある。

学生達が、手際良く高さ九十センチほどに固定している。

ギリギリとチエンギアの音がしてユックリと高さが調節される。

そこにリードを操って佐和子を立たせ、前屈みに岩代が縄掛けをして手早く両手を十文字縛り上げている。

全て合意の上で、この怪奇な物事は進んでいる。

妻の時は本人が充分自覚をして居るから心配はないが、佐和子では心もとないので新兵器が使われた。

佐和子は、脚の位置もままならないように、広げたまま固定されたのである。

今回始めて使われた新設の拘束パイプには、新しく二本目のパイプが設置された。

二本の拘束パイプの内一本は、床すれすれに降ろして、女性の広げさした脚を足首で縛り付け、パイプに拘束するのに使う。

佐和子はまるで操り人形の様にされるがままで、その煽情的な情景には、見るからに「胸キユン」と、興奮させられた。

これから起きる隠避な出来事は、私にもう想像が付く事だからだ。

佐和子は細君(京香)の指示で両脚を後ろに下げ、高さ七十センチ程に下げられたパイプを背負う形で前かがみを強いられて居た。

開所式の恒例になっている体勢で、ちょうど台潰しの台が両手を広げてパイプに固定された形で、足を広げ尻を突き上げる様に向けて居る。

佐和子は身動きの自由を奪われ、十文字に縛られて尻を突き出し、前屈み「くの字」の姿勢と顔が横向きに見て取れる。

この体勢では、下半身はまったくの無防備で、佐和子にあらゆる選択の自由は無い。

佐和子の受け入れ態勢は万全に整い、股間も足首から固定されて、誰の為にも開放され放しで、犯され始めたら、後は男達が止めるまでは受け入れ続ける事になる。

男達が呪詛の「忌み祓い」を佐和子に施し、彼女の発するエネルギーが、開運のパワーをもたらす。

それが、彼女に理解出来るのか?疑問で有る。


細君(京香)が電話でした案内を聞いて、出資者も集まって来た。

生島夫妻、田嶋氏、小泉夫妻と竹中氏、石上氏、と九時半には今日のメンバー全てが揃っていた。私達夫婦と岩代夫婦を足すと、総勢二十六人の人数に成なる。

そろそろ限界なくらい、メンバー数も膨れ上がっている。

男だけでも、十七人になるこの人数で、岩代は「佐和子に開運の呪詛エネルギーを放出させよう」と言うのだ。

つまり、佐和子の輪姦(まわし)に拠る忌み祓いを、イヨイヨ始める事で、既にメンバーの熱気も、徐々に盛り上がりを見せている。

「そろそろ開始宣言を社長にお願いします。」と言って来た。

「祈願、開始」と号令を掛けるのが、何時もの私の役目である。

それは、あの強烈な陵辱宣言なのだ。

始まるのは容赦ない輪姦であり、私は底抜けに煽情的で新鮮な興奮をさせられる。

前回同様、男は十七人も居る。

果たして佐和子は、妻のように持ち堪える事が出来るのだろうか?

佐和子は、女達から聞いていて「何人もしているのなら、私にも出来ない事は無い。」と、自ら、潔く輪姦陵辱を受け入れる覚悟だ。

それは本音で言えば、自分がどうなってしまうのか不安である。

しかし佐和子は、社長接待室での性玩具を経験してみて判ったのだが、今まで性的努力もしないで、夫の浮気や遊びを批判していた自分が恥ずかしく成って居た。

要は、「唯の甘えで、全て相手になすり付けていただけ」と、反省するしかない。キットそのお仕置きも兼ねて、この運命にあると覚悟していた。


参加者はそれぞれ適当なソファーに座って酒を飲み始めた。

ここに居るメンバーの全てが、不思議な意志に支配されていた。

接待担当の女性達の、ファッションの基本は、ファスナーかボタンで前開きデザインのノースリーブのワンピースである。

これ以外の着用を認めない理由は、言うまでも無く直ぐに前を肌ける事が出来る機能性である。

ここだけの話、ノーパン・ノーブラに前開きのワンピースなら、手間が掛らず脱がせる事が出来、接待奉仕目的の用途には、至極手っ取り早い。

それぞれに似合いそうな色デザインの高級品を、会社からそれぞれ五枚ほど宛がわれている。

京美企画の女達はノーパン・ノーブラが定番だが、男達は仕事柄ラフな格好は出来ずに、スーツにネクタイと「これ」と言って特別な事は何も無く、到って平凡である。

まぁ、土地取引と言う仕事をしている以上、表向きは社会通念に合わせなければ成らない。


「祈願、開始」の掛け声と伴に、社長婦人の里美や上司の岩代京香、小泉順子、生島喜美子が、それを合図にスルスルとワンピースを脱ぎだした。

ワンピースの下は、当然の事だが三人とも下着は身に付けていない。

男達は、当然の事の様に黙って三人が全裸になるのを眺めている。


皆が合意の上に行動だから、話は早い。

脱ぎ終わった社長婦人と上司の三人は習性なのか慣れたもので、早くも膝を立てて剥(む)き出しの股間を「ウエルカム」と晒(さら)している。

その社長婦人と上司の三人には早くも数本の男の手が伸びて、無遠慮にまさぐり始めたのだ。

妻や細君(京香)、順子、喜美子が、男達に身体を嬲(なぶ)らせて平然と無遠慮に手を出す男達に身を任せている。

そう成ると、他の四人も知らない顔は出来ない。

我先に立ち上がって、男達の餌食になる為に度胸良くスルスルと衣類を脱ぎ始めた。

女達が、僅(わず)かばかり身体を覆っていた衣類を全て取り払い、全裸に成った彼女達は妻にせかされ改めてソファーに散らばった。

並べて脱がして見ると十人十色で、肌の色も、胸の膨らみやウエストのくびれも、恥毛の生え具合いもマチマチである。

そこに、待ちかねた様に男達の手が伸びる。

ここでの女性の役目は、何よりも自分の身体を使って男達を喜ばせる事だ。

妻や順子、喜美子はソフアーに四つん這いで、他の男が触りやすい姿勢を取りながら、それぞれ石上と田嶋、竹中の欲棒を咥(くわ)えて愛でている。

麻生と言う女が思い切って生島の欲棒を咥(くわ)えると、安部が私の欲棒を恐る恐る咥(くわ)え、残りの小泉には福田が取り付いた。

取り残された谷垣が、他の三人に置いて行かれて不安に成り、オロオロして石上を妻から譲ってもらった。

順子が真っ先に田嶋に跨って花弁の奥に抽入を果たすと、皆がそれぞれシャブった相手に跨(またが)った。

甘い吐息が全体を包んでいる。

もう、気晴らしくらいの気軽い気持ちで犯れば良い。

奇妙な状況だが、満たされる予感はあった。

こうアッケラカンと事が進むと、彼女達の鎧も自然に剥(はが)がされて行く。

一度出産まで味わった彼女達は、こうなると牝そのもので、もう、好奇心が先に立つ。

この先の進展は「好奇心」と言う女の感性が際立って開運呪詛の行方を見守る気に成る。

社内では、女達には妻が順次命令を出す。

すっかり女王様だが、後で聞くと、本当の筋書きは細君(京香)が書いていた。


佐和子が、株式会社「KIYOUBI(京美)」の接待巫女に成るのに、なまじの手加減は返って本人の為にはならない。

浸透した岩代イズムの常套手段として、佐和子は性的には心身共に、究極まで追い詰められる事になる。

この点では、「乱倫同志経営」の仲間には経験的な合意が成り立っていた。

だから誰も容赦はしない。

男も女も、佐和子に徹底的に卑猥な事をさせて、「それが当然の事」と身体と心に教え込むのである。

接待巫女に人格など存在しない。

接待中は肉体(からだ)だけの性玩具で、感情は存在しない。

それを犯る事に拘(こだわ)りや邪(よこしま)な心が残っては、佐和子は接待巫女としてものには成らないのである。


何時もの事だが、総合司会は岩代がする。

「今から佐和子に、恒例の開所式形式の祈願を行おうと思います。これからする事は忌み祓いと言う意味があります。例に拠って、ここに居る十七人の男全員がもう出来ない、と言うまで性交を止めない決まりです。それじゃあ社長、開始の一言をお願いします。」

これは、ほとんど決り文句で耳新しさは無い。

佐和子は、「私の挨拶は、特に在りません。どうぞ皆さんで遠慮なくなさって下さい。」と、覚悟を口にした。

「じゃあ、今から佐和子の祈願を初めて下さい。」と、私がスタートを宣言する。

今回が今までと決定的に違うのは、唯一佐和子の夫が出席しない祈願だった事だ。

「竹中さんからどうぞこちらにおあがり下さい。」

開所式の順番は来賓からが決まりで、竹中、田嶋、石上、の三人が出資者で、三人の出資金が上手く回転しているので、これ以上出資者は増やさない。

特に竹中は顧問みたいなもので、京美企画には欠かせない重鎮だ。

敬意を払って、彼がトップを飾るのは誰にも依存はない。

細君(京香)が竹中を舞台に呼び上げると、娘の順子が慌(あわ)てて竹中に下に駆け寄り、彼の欲棒を口で咥(くわ)え硬くさせる作業をしている。

竹中の一番槍をアシストしようと言う娘心かもしれない。

シャブられながら、菊座の蕾も、パックリ左右に割れた短い恥毛が絡む花弁も、丸見えの佐和子の股間に手を遣り、指でゴソゴソと潤い具合を確かめた竹中が感心して言った。

「おぉ、良くしたものだ。此処はもうビショビショだ。」

もう、竹中は花弁を押し分けて指を二本ほど柔ら壺に入れ、かき廻す様に指を抜き差しし始めた。

まな板の上の鯉の表情で、見て確認できない竹中の手を股間に受け入れて居る、佐和子の不安そうな顔が、妻の開所式の表情と何故か似ていて印象的だ。

こう言う時の心理はどうも共通のものらしい。

「ウッ、ウッ、ウッ、ウッ。」

竹中の腕の動きに応じる様に、佐和子の吐息交じりの声が漏れている。

利き腕は股間に潜り込んでいるが、空いた手は佐和子のたわわな乳房を掴(つか)んで揉みしだいている。

最初の里美(妻)の時と違い、数を重ねた竹中にも状況を楽しむ余裕が見受けられ、充分に佐和子を追い込もうとしている。

細君(京香)が近寄って、ペットボトルを佐和子に咥(くわ)えさせ、ミネラル・ウォーターを与えている。

この過酷な輪姦は、水分がないと、どんな女性でも乗り越えられない。

細君は、身動き取れない佐和子に、ミネラル・ウォーターを補給する事を忘れない。

不自由な格好だが、佐和子は与えられた時に補給するしか方法が無いから、下半身で何が起こって居ようが、必死で飲んでいる。

竹中が時間を掛け、充分に指先の感覚を楽しむと、「そろそろ、お先に使わして貰うか。」と言い放った。

佐和子の後ろに立つと競り上がった尻の花弁に、硬くなったカリ首を宛がい、「グイ」と、腰を入れると、佐和子が「ウッ。」と欲棒が柔ら壺に入った事をギャラり−ィに告げた。

そして竹中は、ゆっくり深く浅く、腰を使い始めた。

「おぉ、良く締まる。それ佐和子、早く無我の境地に入れ。」

ゆっくりではあるが、竹中の抽送は力強く佐和子に打ち込まれている。

「アァー、アァー、アァー。」

当初は顔面蒼白(がんめんそうはく)、そして顔同様に蒼白かった佐和子の裸身も、輪姦(まわし)が始まってしまえば最初の竹中の抜き挿し攻撃で赤味を帯び、肉体(からだ)は意志とは関係なく反応をし始める。

その先は全身を汗でビッショリと濡れ光らせ「息も途切れるか」と思わせる善がり声と伴に、太腿(ふともも)の付け根・柔ら壺に咥(くわ)え込んだ欲棒に激しい受け腰で行為に応じて、愛液に濡れ光るモロに串挿しとなった竹中の陰茎が見え隠れしている。

早くも、佐和子の顔が快感に歪(ゆが)み、善がり声が部屋中に響き始めた。

ここに出席した男女には、それぞれに経験があるから手加減するなんて気持ちは誰も持っていない。

これから、佐和子の極楽浄土(トリップ状態)が始まる。

その顔は、既に菩薩の境地である。佐和子は、今まで以上にこの難度の高い壮絶なトリップに臨んでいるのだ。


やがて、竹中の腰の動きが早くなり、パンパンと佐和子の尻肉が肉のぶつかり合う音で鳴り始めた。

竹中の年に似合わない立派なものが、激しい抜き差しに濡れて光りながら、見え隠れしている。

アッ、アッ、アッ、アッ、アー。」佐和子が最初の「イク」に達した様だ。

「イク」に達したからと言って、佐和子に休憩はない。

「彼女の開運祈願」は始まったばかりだ。

暫らく竹中の連続攻撃が続いていたが、「ウッ。」と言って、竹中も達した。

接待の女性達、安部、麻生、福田、谷垣は、それぞれに男の欲棒に股間を貫かれ、抽送を受け入れたまま、自分達の卑猥な格好も忘れて、唖然と佐和子の拘束陵辱を見ていた。

佐和子の痴態を見せ付けられて興奮したのか、彼女達も、破れかぶれに各々腰を使って、快感を追い求めている。

それはそうだろう、これだけおおっぴらに皆がしていれば、それほど嫌悪感も無い。

これはルールとも言える心使いだが、相手に対しおかしな感情が個人的に湧かない様に、妻が次々と相手を変えさせて居る。

これは、あくまでも業務に一環としての行為なのだ。

その横では、細君(京香)が田嶋を呼んで彼の欲棒を口でアグアグと咥(くわ)え、硬くさせる作業をしている。

次は、田嶋の番と言う訳だ。

竹中が身体を外すと、休む間もなく直ぐに田嶋が入れ替わって腰を使い始める。

「なるほど、良い具合だ。」

「アァー、アァー、アァー、アッ、アッ。」

休む間もない佐和子の善がり声が、再び響き始めた。

快感に歪(ゆが)んだ佐和子の、やや厚めの唇をした顔が、口をパク付かせて善がり声を上げている。

体を固定されているから、佐和子の快感の逃がし所は声を発するしかない。

傍(かたわ)らで、細君(京香)が石上の欲棒を口で咥(くわ)えて刺激を加え、次の準備に怠り無い。

竹中が谷垣をソファーの隣に引き寄せて、「前を向いて目を閉じるな。」と命令し、身体をまさぐりだした。

刺激を与えながら、この輪姦を見物させる積りだ。

実は同じような事を皆がして居る。

「アッ、アー。」佐和子が再び「イク」に達したが、まだ田嶋は執拗に抽送を続けている。

「イッタ後」も抽送続けられて、刺激が強烈なのか佐和子の顔が口をパク付かせて、歪んでいる。

それが五分ほど続き、漸(ようや)く田嶋が「オッ。」と果て、身体を外した。

佐和子に空きが出来ると、直ぐに石上が佐和子の尻に取り付いて、固くなった物を捻じ込んだ。

固定されているから避けようが無い。再び、深く浅く攻められて、佐和子の善がり声が始る。

男達は、佐和子を休ませずに責め続けるのが、「忌み祓い」の呪詛エネルギーを出すコツだと承知している。

佐和子の股間の潤いは増し、愛液が跡を作って太腿を伝っている。

「アッ、アッ、アッ、アッ。」

佐和子は犯され続ける為に、今ここに居る。

終わって帰って来た田嶋が、平然と福田に手を出した。

福田の脚を大股開き(M字開脚)にソファーの上に乗せ、開いた花弁に指を入れて、柔ら壺の中をかき回している。

「ウッ、ウッ、ウッ、ウッ。」

福田が堪(たま)らず声を漏らした。

竹中は谷垣の花芯ボタンをグリグリと弄(いじ)りながら、麻生の乳を舐めている。

小泉が横から谷垣にちょっかいを出した。

隣で麻生が男供に挟まれてお触り攻撃を受け、「オホホ」と、身を捩(よじ)りながらも笑っている。

他の女性達も相手の男達から言われて、佐和子の輪姦光景から目を離せないのは同様だ。

妻の里美は社長夫人然として、女達を取り仕切っている。

ここでは接待の訓練を兼ねているから、度胸と性技を磨かねばならない。

「パン、パン、パン、パン。」

「アッ、アッ、アッ、アッ。」

リズミカルな肉の接触する音と佐和子の善がり声が続いていた。

突然「うっ。」と、佐和子に取り付いていた石上が、達して身体を外した。

石上が欲棒を柔ら壺から引き抜くと、佐和子の花弁からは白い愛液が滴り落ちている。

細君(京香)の命令で順子が細君と入れ替わり、小泉が妻の順子にシャブられている。

次が小泉の番なので、細君(京香)がそのウオームアップをさせる事にしたのだ。

佐和子を犯す為に、妻の順子に夫の小泉の、欲棒の準備をさせる趣向だ。

ここまで来ると、小泉にも戸惑いは無い。

舞台に上り佐和子に取り付いて、深く浅く抽送を始めた。

「アッ、アッ、アッ、アッ。」

先ほどから、珍しく妻の里美が私の欲棒を咥(くわ)えて愛でていた。

「次は、あなたが佐和子さんにしてあげなさいよ。」と尻を叩かれ、次は私が佐和子と交わった。

カリ首を佐和子の肉花弁の真中に宛がい貫いて、私が抽送を始めると、佐和子の善がり声が高くなり、シットリと吸い付く様な肌が、私の両手に抱えられて波打っている。

「アッ、アッ、アッ、アッ。」

「クチャクチャ」と、欲棒が佐和子の花弁のスリットに出入りする卑猥な音が、聞こえてきそうだ。

それを眺ながら、生島が細君(京香)のおシャブリを受けている。

その細君の股間を、後ろから岩代が手を入れて攻めている。

壷を知り尽くした亭主の攻撃に、気持ち良いのか、咥(くわ)えた欲棒の隙間から細君の善がり声も漏れている。

「ウグ、アッ、アア、アッ、ウグ、ウグ」

細君(京香)のおシャブリからして、どうやら次は生島の番らしい。

次の番を考えている内に、当分肉体(からだ)をこき使われる佐和子の事を思い、私は突然快感に襲われた
「ウッ」

私が発射を終え、生島の番が来た。

実は、先ほどからの佐和子の善がり方に生島は十分に興奮していた。

それでなくとも、パイプに固定して「身動き出来ない女」と犯るのは興奮する。

後ろから捻じ込んで、ユックリと味わう様に抽送を始めた。

やがてその抽送が少しずつ早く力強いものに変わって、佐和子の股間を攻め立てる。

生島は自分の欲望が数倍も勝って、佐和子の身体を労わる気持ちは、遥かに遠退いていた。

「アァー、アァー、アァー。」佐和子の善がり声が始った。

頃合を見て、生島は殊更腰使いを早めた。

「アッ、アッ、アッ、アッ、アー。」

佐和子が、簡単に何度目かの「イク」に達した。

しかし生島は「イッ」てはいない。

そのまま抽送を続けると、佐和子はもの凄い声を出して善がっている。

佐和子のその声を聞いた途端、「ウッ。」と、生島も達した。

その後を、岩代が引き継いだ。

彼は腰使いを、ゆっくりと早くを巧みにして、佐和子を攻め立てている。

「アァ〜、アァ〜、アァ〜、アッ、アッ、アッ、アッ、アー、アー、アァー。」

一時の様子と違って、佐和子が少し元気を取り戻した様子だ。

佐和子に、明らかな変化が現れたのはこの時だった。

顔が恍惚の表情に変わって、トリップが始まり、岩代の抽送を噛み締める様に受けている。

「来た、良〜し、来た来た。」何時もの様に、岩代が叫んでいる。

良くしたもので、ここまで佐和子を追い詰めるのはやはり岩代しか居ない。

しかしここまで来ればこっちの物だ。

「アァー、アァー、アァー。」

佐和子は、小刻みに切れ目無くイキ続けて、この世と天国の堺を失っている。

「ウッ。」時間は掛かったが、続いて岩代が果てた。

佐和子の恍惚の表情はまだ続いて、これは男達が果てるまで赦されずに続く。

岩代の次は学生達だが、彼らの欲棒をすぐに使える様に準備しなければならない。

そのお口を使う準備は順子と喜美子が細君に命じられ、もう咥(くわ)え始めている。

岩代の開運祈願は、佐和子の性感エネルギーを使った「忌み祓いの呪詛だ」と言う。

その性感エネルギーを発する為には、尋常ではない所まで佐和子を追い込まなければならない。

生島が果てると、学生が次々に佐和子に挑み掛って行く。

もう、こうした輪姦(まわし)も場を重ねている居るから、学生達も慣れたものだ。


輪姦(まわし)が始まってしまえば、泣こうが喚(わめ)こうが参加者全員を満足させるまでは佐和子の肉体(からだ)を離す事は無い。

正直、佐和子にとっては感情込めた性交では無いから、次々と襲って来る男達は生身の大人の玩具(おとなのおもちゃ)みたいなもので、互いに愛だ恋だの感情の発露などは無い。

佐和子の気分も、こうなると大きなスポーツ試合に奮闘しているアスリート気分で、性交も一種の勝負である。

まだ連続性交へ若干の抵抗心が残る輪姦プレィの出だしはともかく、犯り出して感じ始めて来れば女性の性体感は現金なものである。

佐和子も、次々と入れ替わる男達の欲棒を咥(くわ)え込んだ腰を浮かせ、口をパクつかせて善がり声を挙げ、涎(よだれ)を垂(た)らしながらリズム良く尻を振る。

その振られる尻の股間で抜き挿しされる肉花弁と欲棒の隙間から、もう何人分かの溜まった愛液が、押し出されて佐和子の白い太腿(ふともも)を伝い滴(したた)って床に落ちている。

この輪姦(まわし)で良い様に弄(もてあそ)ばれ、嬲(なぶ)られてメチャメチャに犯られるのを体験すると、その快感に溺れない方が不思議なくらいの威力がある。

その快感体験で佐和子が、今までとは違う考え方を遊びの性交に対してしても、それは自然な反応かも知れない。

元々このお愉しみのメインイベントを仕掛けたのは金に困った夫で、佐和子も半ばそれ(輪姦)を承諾(しょうだく)した様なものである。

佐和子の愛液に濡れる二枚の肉花弁の間で、善がり声とリズム良い腰の動きと伴に濡れ光る陰茎が、佐和子の内壁・海綿体の粘膜を刺激的に擦(こす)りながら見え隠れしている。

始まってしまえば佐和子も生身の女性だから、股間を貫いた欲棒が抜き挿しされれば相手の如何(いかん)に囚われず終わらない快感がある。

そうなると夫に嫉妬される謂(いわ)れも無いから、次々と入れ替わる相手に貫かれて受け腰を使い、女性の素も露(あらわ)に性交快感を味わい、イキ続けて見せるしかない。


ダイナミックに犯され続ける佐和子に、最初引いていた安部、麻生、福田、谷垣は、佐和子の変化に顔付が変わった。

もう佐和子は尋常な状態ではない、喜美子の時と同じ「極楽浄土現象」に入ったからだ。

彼女達にはあそこまで性的に到達した経験が無い。

佐和子の極楽を迎えた菩薩の表情に、明らかに羨望の色が見える。

何故か彼女達に、「あれを、一度くらい経験してみたい」と言う、感情が湧いていたのだ。

「アッ、アッ、アッ、アッ。」

涙も涎(よだれ)も、愛液も垂れ流しで、佐和子が首を左右に揺らしながら善がっている。

目の前の、佐和子のトリップは続いている。

佐和子が味わっている「極楽浄土」は、望んでも中々得られるものではない。

「佐和子さん、どうやら気を失ったみたいですね。」

相手の学生も、もう五人目を迎えて、佐和子にとっては都合十一人目になる。

佐和子はもう声も発しない、男のリズミカルな動きで、身体が波打っているだけだ。

「構いません、このまま続けましょう。続ければ、その内に気が付きます。」岩代が言った。

目の前で、佐和子がぐったりとパイプに吊られたまま、休む間もなく陵辱を受け続けている。

体力が有り余っている体格の良い体育寮の学生達や卒業生が十人も相手である。

激しさは想像以上で、気を失った佐和子にも遠慮は無い。学生が腰を入れて突く度に、佐和子の身体がガツン、ガツンと波打って見える。

その状態が二人ほど続き、佐和子が息を吹き返した。

「アァー、アァー、アァー、アッ、アッ、アッ、アッ。」

気が付けば快感がよみがえる。

再び恍惚の表情を浮かべて、佐和子が善がり声を上げ始めて居た。

思わず悶絶しそうなエンジン全開の勢いで、学生達に激しく突き上げられ、その興奮と刺激に止めど無く襲い来る快感に、佐和子は口を開け放して顔を歪(ゆが)め、共鳴しながらながら腰を使い続けている。

女達には信じられない光景だが、佐和子は、素振りからしてこの陵辱状態を嫌がっては居ない。

見るからに現状が続く事を願って、快感を貪(むさぼ)っている。

理屈では理解出来ない反応だが、ここには常識の理屈は無い。

都合二十二人目の田嶋に拠る二回目の陵辱が始まっていた。

輪姦の陵辱はまだ終わらないから、佐和子の連続するオーガズム・ハイは続いている。

休みが与えられないから、見るからに佐和子はヘトヘトで、それでも性器が接触すれば、交わる肉体は自然に共鳴して夢現(ゆめうつつ)でも受け腰は止まらない。

「アァ〜、アァ〜、アァ〜」

それ程のハイ状態に成れば、腹の底から善がった後は、一種の虚脱状態になる。


幸運な事に、男二廻り、佐和子はタップリと責められ、グチャグチャにされて果て続けた。

股間には絶えず欲棒が出入りして、佐和子の快感を誘っている。

その快感はもの凄く、呼吸が困難になるほど強烈だ。

勿論、私もその一員だった。

本人にも夫にも異存は無いから、固定されて犯られ放題だが、相手が多数だから性行為も長時間になる。

その間、菩薩の境地を味わった佐和子は、その打ち続く快感の中で悟りを開いた。

亭主(だみ声の専務)の下に帰っても、接待の仕事は続く、会得したこの極意で、夫婦仲は、「以前よりズット良く成るはずだ。」と思う。

本当の精神的愛は、精神的愛情で、「キット、深く通じる」と言う事なのだろう。

何とは無い無責任さで建前を話す者は、見栄えは美しいかも知れないが、実は本物の中身はない。

格好が悪い事をしても、「稼がなきゃ意味が無い。」が、ひたすら社内に浸透した岩代イズムである。

この重要なハードルを越える為に、会社の命運を握っていたのは、格好が悪いかも知れないが、「美しい女神(愛奴隷)達の裸の接待」と言う事になる。

余りにもリアルではあるが、それが極楽の一つの形態と考えられる。

「極楽浄土」とも言うべき理想郷かも知れない。

何故なら、「極楽」とは人間の創作で、京美企画の接待スペースも、まさしく人間の創作した「極楽」そのものだからだ。

それ故、佐和子は先ほどから「極楽」を彷徨っている。

上の口も下の口も、よだれと愛液を垂れ流して、次々と下腹部を突き荒らす強烈な刺激に、佐和子は身を委ねている。

この突き抜けた快感は、こうした場所と仲間無くしては得られない。


それにしても、何時も一番若い岩代の細君(京香)が、一番度胸があり、何事にも心得て大胆だった。

リーダーとしての統率力もあり、彼女が、最年少ながらも実はこの会社の女性達の精神的柱であり、手本だった。その存在は「KIYOUBI(京美)」にとって余りにも大きい。

つまり細君の、あの悟り切った存在が、どうして生まれたのか、私には興味深かったのである。

不思議に思って、改めて岩代に聞いてみた。



岩代の言で、細君(京香)の若い頃の調教事例の一端が知れた。

岩代が言うに彼の嗜好(しこう)は、若い頃より痛み系ではなく羞恥系が好きであった。

羞恥系の楽しみは「恥ずかしい自分の姿を、何時誰に見られるかも知れない」と言う非日常のスリルに、全てを晒(さら)す事である。

仕込むのは意外と簡単で、元々、見せたい見られたいは女性の基本的な性(さが)であるから、その衝撃的な見られる快感を細君が一度経験してしまうと、後はもうたいした問題ではない。

徐々に体験を重ねれば、細君本人もその快感を得る事の良さに気付き、抵抗感は薄れて行く。


羞恥系の楽しみ方は、細君(京香)を緊縛したまま男寮内を歩かせ、最上階で着衣のまま嵌(はめ)倒し、無理やり男寮の浴場に入れて、入ってくる連中の見世物にし、部屋に寮生がいるのに、ベッドのカーテンで仕切っただけの状態で何時間も細君(京香)を犯した。

マージャン部屋で細君(京香)に公開マンズリショーさせ、寮の宴会では薄地のボディコンにノーブラ、ノーパンで四つん這いのまま酌婦として酔った奴らに、細君(京香)の肉体(からだ)を玩具(おもちゃ)にさせた。

そんな時は、細君(京香)の身体が長くご使用中で空く事はない。

細君(京香)の安全日には、ピンク映画館のトイレに目隠しと手錠で逃げられない様に放置すると、居合わせた連中が群がって来て、身体の穴という穴を精液まみれにさせる。

ピンク映画館の後は、細君(京香)をパンティを足首に巻いた格好で、身体も拭かずに生臭い臭いのままでデパートを連れまわしす。

ドライブ中は、細君(京香)にバイブを入れたままで、ダッシュボードに足を乗せさせてガソリンスタンドで給油し、わざとスタンドの従業員にバイブの入った股間を見物させる。

或いは、エロい下着のまま助手席でチ*ポをシャブらせっ放なしにして、口に精液を貯めたまましばらく放置してそのまま口に残し、下着のままコンビニで買い物をさせたりした。

仕込む方の岩代も段々エスカレートして、道路脇で放尿させシースルーや非常識で場違いな格好で肌を露出をさせ、細君(京香)に恥をかかせる嗜好(しこう)が強く成って行った。

岩代は、実は細君には「十九歳の時からこんな事をさせて来た。」と言う。

つまり、晒(さら)し者にする事で、独占欲とは違う愛情の確認を実践していた。

それもこれも細君を愛しているからで、そうした事をさせると、岩代には胸にキュンとする愛しさと興奮があった。

細君(京香)は、岩代の調教を通して大きな悟りを「物にした」のかも知れない。

岩代の、細君(京香)調教の一端は判ったが、岩代の正体は依然不明だった。

細君(京香)を通して、岩代イズムは接待女性に深く浸透していた。

常時実践している細君(京香)には妥協の無い性感修行を、妻を含む接待女性達にさせる事は、当然の事だったのである。


それにしても、岩代の女性をコントロールするパワー(威力)は抜群だ。

いかなるエネルギーを使っているのだろうか?

岩代に言わせると、特別なパワーなどではなく、要は性意識の問題で、適切な切欠を与えて、ほんの少し「抑制された心を開いてやるだけで良い」と言う。

多少の混乱と困惑はあっても、やがてそれに結論を下すのはあくまでも本人の経験に元付く判断で、強制はしない。

およそ個人の意識と言うものは、何かの外的影響が成長過程で働いて、個人の中に出来上がったもので、一種の刷り込まれた物差しであり、抑制心である。

現実には、経験も無い事を、「禁欲教育」で罪悪視するように仕向けられ、判断基準にしているに過ぎない。

当然ながら、外的影響の中身が違えば、違う意識が出来上がっていた筈で、その論で言えば、性意識が解き放たれれば、まったく違う人生観が生まれる。

他国には、性的興奮を「劣情」「欲情」などと言う表現の言葉は無い。

自然なものである筈の性的興奮(SEX)を頭から優れないものとして罪悪視する独自文化が、この背景にある。

実際、性意識が「男女の性行為が美しい物」と定義付ければ、レイプやセクハラ、幼児を狙う事などは、美しい事ではない事に気が付く。

日本の夫婦は他国に比べ「余りSEXをして居ない」と言う事だが、それを、「余りにも、現代の男性が忙しいからではないか?」と、方向違いの見方をしていた様だ。

これは、人間性そのものを否定した発想で、これが本当なら、日本の未来は終わりで有る。

性的興奮や衝動は、純愛の衝動と脳の部分でも考える場所が違う。

つまり「性的興奮や衝動を考える部分の脳が未発達になりつつある。」と言う事では無いだろうか?

何故ならば、近頃囁かれる「男性の弱体化」を表しているからだ。

本来男性が向上心を持つ原動力こそ、女性の存在で有る。

その基本が奇妙に歪(ゆが)んでしまっては、男性は無気力に弱体化して行く。

「男性の弱体化」は、何処から来たのか?

実は、「女性が強くなった事」の裏返しである。

「男性の弱体化」は、「売春防止法」が直接の原因ではないが、当時の女性運動家の単純な思考の発露が、女性達の意識をリードした事は事実である。

なぜなら、彼女達は女性が本来持っている「母性」の役割を否定し、男性社会と同じ構造の中に生きる権利を求めたからだ。

つまり家から出て男性と同じ仕事をし、生活上自立できる収入を得る様に成った。

それで、「もう男には威張らせない。」と、考えたのだ。

男性が弱くなった背景には、戦後社会環境の変化で多くの女性が夫を軽視し、父親を「尊敬させよう」とせず、「悪口を言いながら子育てをした」事に始まっている。

曰く、「夫の稼ぎが悪い。出世が遅い。金使いが荒い。etc」

これでは男の威厳などあった物では無い。

それで、父親の言う事は聞かなくなり、高じて大人の言う事も聞かなくなった。

同時にこの母親の愚痴が、「金儲けだけが価値観」と言う危険な人間を育てる。

母親は夫に不満があっても、子供だけには聞かせるべきではないのだ。

つまり男の子は男性に自信を失い、女の子は男性を信じられず、敬意も持たない。

それだけでは足りず、子供を「自分の味方に付け様」と夫の悪口を言っている位だから、甘やかして育てる。

そんな子供は、社会性に欠ける自分勝手な人間に育つ。

これらは、男女の性意識にも影響を与え、性に自信の無い男性と、性を否定する女性が現れた。

そうした原因を作りながら、都合の良い時だけ「お父さん、あの子をもっと強く叱って下さい。」が、この三十年間のお母さん達の子育てだった。

正直子供は、母親が悪口を言う父親の言う事など聞く訳が無い。

「夫がだらしがない、夫が悪いのだから、本当の事を言って何が悪い。」と言われそうだが、「子育て的」には良い事は無い。

そうして育った世代が、現在、主力になっている。

そもそも、愛とSEXをワンセットにして考える倫理観は、建前的な誤解である。

角度を変えて考えて見ると、この先入観的倫理観で、愛を条件にSEXをするから、「どっちを愛しているの?」と修羅場が生まれ、家庭崩壊や男の取り合い、心中などと言う弊害が出る。

そのくせ一般的に、日本の女性は「禁欲教育」でSEXを罪悪視して育ち、先入観を元に夫婦間でも努力をしない。

いざその身に成ってみると、一生連れ添う妻が性的に詰まらなければ、夫としては大問題である。

元々愛とSEXは、脳の違う所で情報として処理される。

従って、誤解を恐れずに提案するなら不倫に「愛を条件」とするべきではない。

それ故、愛の無いSEXをするのは、不倫ではなく遊びである。

本来SEXは、男女の合意で成り立つものであるから、不倫は性的遊びで「最初から愛を挟まず、互いが楽しむべき」と言う約束事に捉えれば、世間の家庭は平和である。

増してやそれがオープンに、夫婦同席で性的遊びを楽しむスタイルなら、夫婦にトラブルなど起き様がない。

それを、「愛していない相手とSEXなど出来ない」と、絶対条件にして居るから、「手前勝手な誤解」と言いたくなるのだ。



夫婦は基本的に性生活を楽しめば良い。

自信を持って言えるが、性欲は別人格であるから建前の倫理感だけでは抑え切れない。

それに異性間の友情関係なんて物は、憧れの段階にしろ必ず性的要求が内在するから、綺麗な関係など現実的には育つものではない。

リスク(危険)は無数に転がっているから、いっその事互いが理解し合っての「共同参加の遊び」は浮気ではない。

嫉妬は独占欲に起因し、愛情と独占欲には微妙な違いがある。

それを混同するから奇妙な倫理観が生まれ、自由な性生活が送れなくなり、精神的逃げ場は無くなる。

つまり人間の本質を問うべき筋合いのものを、安易に只のスキャンダル(醜聞)にして貰っては困る。

自分と「価値観が違うから」と言って、相手の価値観を「間違った考え」と頭から決め付けてはいけない。

そこから軋轢(あつれき)が始まり、争いになる。

いかなる価値観にもそれなりの理屈がある。

男性は見たいが基本で有るから、実は愛妻の痴態を見る事で最大の興奮を得る。

女性の方も、元々「魅せたい見られたい」は女性の基本的な性(さが)であるから、その衝撃的な「見られる快感」を一度経験して精神が突き抜けてしまうと、後はもう止らない。

女性としても、本音の部分では「助平で何処が悪い。」と思っているし、「誰からも攻撃されない」と言う安全安心を確実に確保できるなら、「非日常の被虐感を楽しみたい」と思っても不思議はない。

女は、愛であれ金であれ、自分を納得させる為の理由さえあれば、結構大胆に何でもする。

実の所、妻は恥ずかしい事をしたりさせられたり、それを見られたりの羞恥心に五感が震える被虐感は、言い知れない快感を覚え、その興奮は今までの単調な夫婦生活では味わえない衝撃だったらしい。

それで、メチャメチャに陵辱され、目一杯性感に酔った後の心地良い疲れが、何とも言えない満足感や達成感を味合わせてくれる事を覚えた。


佐和子の祈願呪詛の後、岩代が奇妙な事を言った。

「彼女は、当分大事な接待には使えない。」と言うのだ。

訳を聴くと、輪姦呪詛をさせた結果、本人は快感を得ては居るが、「佐和子が、精神的に接待の境地に入り込んで居無い。」と言う。

岩代の指摘に拠ると、佐和子の精神では微妙な所で相手に通じず、「接待が失敗する」と言うのだ。

佐和子は、頭は良いのだが性格的に敏捷性(びんしょうせい)に欠けるから、動作が鈍い為に傍目(はため)酷くじれったく見える。

しかし、どうしても逆らえない性奉仕をしなければ成らない立場に成ってからは、ゲストの言う事を必死で聞こうとする。

じれったいが、その必死さが近頃では可愛く見えている。

にも関わらず、私には窺(うかが)い知れない何かを岩代が嗅ぎ分けて、佐和子の見破っていた。

当分間は、佐和子には岩代夫婦の厳しく激しいSM調教が必要で、単独デビューには「まだ精神的に得(え)とくするものがある」と言うのだ。

当分細君の監視の下、佐和子には悟り(精神的接待の境地)を開かせなければ成らない。

この佐和子の事は、「ヤッパリね!」と妻も見破っていた。

「お前、何で判ったんだ。」

「何か知らないけど私(里美)、犯って居る内に色々情景が浮かんで来るの、佐和子さんはズット先になって役に立つようになるわ。」

「例の予知夢か?」

「良く判んない。・・・・」



私は妻の予知夢の正体を知りたい欲求に駆られたが、何しろ事が事だけに迂闊(うかつ)に「妻が輪姦されて予知夢を見るがどうしてでしょう?」とは言えない。

思い付いたのが、KIYOUBI(京美)が賛同して出資し、小さな診療所を作ってやった例の「性は生に通じる」と理想的治療を自らの肉体で実践する「若い女医」の事だった。

「そうですね。アァ、アァ、専門じゃ有りませんけど、社長が仰(おっしゃ)る現象は推測出来るので、アァ、まんざら否定は出来ないかも知れませんね。」

「まんざら否定は出来ないかね。」

若い女医に取って私は大事なスポンサーで、遣って来れば勿論歓待する。

恭順の意を示す手っ取り早い方法は性交の奉仕で、私は先程からその歓待を受けながら話をしている。

ソファーに座った私に前向きで抱き付いた形で、「若い女医」は私の欲棒を受け入れて腰を使いながら答えた。

「えぇ、子孫を産む機能を備えた女性側には危険予知の感性が特に強いのですが、アァ、退化して眠っていた潜在能力が特殊な刺激で覚醒したのかも知れません。アァ、アァ。」

若い女医が「あくまでも推測ですけど・・・」と前置きした上で言うに【右脳域】の特殊な現象ではないか。」と言うのだ。

【右脳域】の活性で発生するアルファ波は、人間を含む動物が「リラックス状態で脳から発する電気的振動(脳波)」と定義されている。

一般的に未睡眠閉眼時、安静、覚醒した状態などの【右脳域】の活動でより多くのアルファ波が観察され、開眼や視覚刺激時、運動時、暗算などの精神活動時、緊張時、睡眠時(就寝中)には【左脳域】が活性化してアルファ波が減少しベーター波が増加する。

芸術関係(音楽・絵画・文章・映像など)の感性の部分や信仰(宗教)への陶酔時と性交時には【右脳域】の活動が主体であるが、運動関係は【左脳域】が主体となる。

運動に先だってはまずベーター増加し、運動終了後に反動的にアルファ波が増加を示すものであるが、【左脳域】が持ち堪(こた)えられなくなると例外的に運動量が突き抜けてハイ状態(ランナーズ・ハイやクライマーズ・ハイなどの過激な運動中)に成ってもアルファ波は発生する。

性交の場合は【右脳域的】な感性が「性癖的興奮」と言う形でドーパミンを発生させ、そのドーパミンが脳内麻薬・ベータ・エンドロフィンの生成に繋がる事で、脳から大量のアルファ波を噴出させる結果となる。

連続輪姦の場合は、「性癖的興奮」の【右脳域的】な感性と激しい肉体運動が複合する。

通常、固体が運動するに先だっては【左脳域】の理性的意識能力が活発化しまずアルファ波は減少を示す筈であるが、その時点で性的興奮状態に在る所から、既に大量のアルファ波を噴出させる状態にある。

その【右脳域活性状態】にある妻に激しい肉体運動が重なるのだが、この肉体運動は【左脳域】の理性的意識の範疇に無い本能的な運動であるから運動量が突き抜けてハイ状態(ランナーズ・ハイやクライマーズ・ハイなどの過激な運動中に起こる現象)に成るのである。

逃れられない連続輪姦の快感に妻の【右脳域】が極限のオーガズムに達してSEXハイ状態に入り、予知夢を見たのかも知れない。

「ねぇ社長、アァ〜、アァ〜、私もその輪姦を受けてみたいなぁ〜。アァ〜、アァ〜。」

耳元で、艶(なまめ)かしい善がり声を洩らしながら、若い女医は甘えるようにねだった。

いずれこの若い女医にも輪姦(まわし)を掛ける時が来るだろう。

「あぁ、こっ酷い目に遭わせてやるよ。」

「えぇお願い。アァ〜、アァ〜、アァ〜、アァ〜興奮する・・アァ〜イク、イク、アァ〜イッタ〜。」



昭和六十三年(1988年)も、晩秋を迎えていた。

妻は初期の強引な竹中への生贄で、非日常に逃げ込む事を覚え、日常から救われる確信を得て、一度で性の価値観が変わってしまった。

その後はより興奮を求めている自分が居る事を、妻は素直に認めて、「現在の環境を感謝している」と言う。

これは、このグループの女性誰しもが認める処で、今では皆この状態が長く続く事を願っていた。

この淫媚な物語は、まだ暫(しば)らく続く事になる。


(福井様のお相手)
蒼い危険な賭け・京香◆
第三十七話(福井様のお相手)


世の中には、愛を「寛容」と考える場合もある。

「愛しているなら甘えさせて。」

それも愛情で有るが、それが愛情の全てではない。

特に、性的なアプローチは、「寛容だけ」では成立しない。

全てに拘束を欲する愛情もあれば、全てを赦す愛情もあり、そうした微妙な違いが判らないと、大人の対応は出来ない。

難しい所で有るが、愛し方はそれぞれで、「自分の考えと違うから」と言って、愛が無いとも言い切れない。

愛情は、勿論誰にでも有る。

しかし、愛情ほど定義が難しいものは無い。

愛の形には色々あり、その本質がそれぞれに違うからである。

つまり、形が違わなくても欲する愛の形に拠って、それは否定されたり受け入れられたりする。


年が改まって昭和六十四年(平成元年・1989年)の春、会社としても、世の中としても、大変な事が起きた。

世の中の方の大事件は、一昨年来体調を崩されて入院、重体にあって闘病中の昭和天皇陛下が崩御された事だ。

戦前戦後を通じて、長い激動の期間、国民の親しみを一身に集め続けた陛下の崩御は、戦後の終焉を象徴している。

春先を控え、この年の年号が、平成元年と代わって居た。

会社の事件の方は、まるでスパイ映画の様な話しで、だみ声の専務夫婦の話しである。

暫らく身体を張った接待婦で頑張って居た佐和子が、昨年の暮れ夫と二人で会社に現れたと思ったら、「お借りした二千万円が都合出来たから。」と、二千五百万円にして持って来た。

不審に思ったが、出何処は聞けないから、黙って受け取った。

当然契約は解消され、佐和子は自由の身になったのだが、年が明けて十日もすると、妙な噂が聞こえて来た。

だみ声の専務が、佐和子を使って、「KIYOUBI(京美)」方式の接待を始めたのである。

どうやら、「KIYOUBI(京美)」の急成長をうらやみ、その秘訣を探る為に、貞操をも捨てる「思い切った手段に出た」と言うのが事の真相だった。

つまり二人は、猫を被ったとんでもない夫婦だったのである。

「謀られた」と言えば、謀られたのであるが、メンバーは誰も怒らなかった。むしろ笑って居た。

根性は立派だが、あの二人には決定的に欠けているものがある。

岩代の不思議な力も、細君(京香)のカリスマ性もあの二人には無い。

形だけ真似しても心が伴わないあの二人が、世の中に通用しないのは、幹部全員が承知していた。

呪詛祈願は、その祈願巫女に真髄を習得させる為の修行を兼ねている。

そこを間違っては、呪詛祈願の輪姦を受けた意味がないのだ。

最初から「KIYOUBI(京美)発展の秘密を盗もう」と言う邪(よこしま)な発想から事を始めては、岩代の教えの真髄に近付ける訳が無い。

三味線が美しい音色を出すのに祇園で舞妓・芸妓に教えるのは「調子合わせと勘所」である。

しかし遊妓に教える職業上の極意・「調子合わせと勘所」は、芸事だけでは無い。

この「調子合わせと勘所」が、性交に於いて女性が美しい音色を出す為にも必要な性技としての「腰使い(調子合わせ)」と「思い入れ(勘所)」の教えである。

つまり犯る以上は「気合を入れて犯れ」と言う事で、遊妓の代わりを務める以上は本場での手抜きならぬ「腰抜き」や「気分抜き」など持っての他である。

つまり佐和子が、素っ裸で逆立ちして歩いても、たいした成果は上げられないのである。

だみ声の専務夫婦の実り無き奮闘の話しは、三ヶ月ほど散見して在った様だが、軌道に乗らずに消えて行った。

その後どうして暮らしているのかは、今の所風の便りも無い。

一見、「KIYOUBI(京美)」が騙されたような話ではあるが、貸せた金も多くなって帰って来た。

佐和子の方も散々良い様に犯られ損で、引き分け見たいな笑える話である。

岩代が指摘していた通り、佐和子の接待が失敗したのは、佐和子が「精神的に接待の境地に入り込んで居無い。」と言う事なのだろう。

形だけ真似ても、精神(心)が伴わなければ相手には通じない。

こちらの接待メンバーの女性達は、そこを「気」として各々の肉体に、岩代からジックリ抽入されている。

思えば、だみ声の専務と佐和子の夫婦も、気の毒な事に、加熱する投機ブームに巻き込まれ甘い夢を見たのかも知れない。

「KIYOUBI(京美)」は、並みの会社ではない。

岩代が、呪詛祈願の輪姦を施して構築した結界の意味が、あの二人にはまったく理解出来ていなかったのだ。

あの二人のお粗末な仕事振りに比べ、岩代の的確な指示もあり、こちらは接待軍団がフル回転を続けている。

土地の投機ブームは衰えず、株式会社「KIYOUBI(京美)」の資金量は増加の一途を辿っていた。

あいかわらず岩代の、私の妻里美を使った裸の工作も続いていた。

私達夫婦の人生が激変して、岩代の目論見通り妻の股間が先客万来の盛況に成った。

妻は、見かけの清純さと犯る事のギャップが凄いインパクトを相手に与える。

細君(京香)にしても、あどけなく可愛らしい表情を持ち合わせる一方で、時として「これでもか」と言うほど妖艶に振る舞う

不思議な存在だが、一体細君(京香)の本質はどれが本当なのか?

不思議な気分だが、慣(な)れとは恐ろしいもので、私の妻の性奉仕に拘(こだわ)る夫婦感覚も信じられないほど薄れていた。


会社の方はバブル経済絶頂で、法務局が登記の閲覧やら、登記事務、担保設定事務に至るまで、まるで蜂の巣を突付いた様にごった返していた時代だった。

どの不動産会社も、さほど苦労もなく放って居ても仕事は出来た。

その投機ブームの最中、、株式会社「KIYOUBI(京美)」だけは、「確実に迅速に」をもっとうにして、裸の接待営業の姿勢を崩さず、資金効率良く有利な仕事を続けていた。

特殊な接待をする我が社の仕事は、当然迅速有利に事が運び、資金効率は群を抜いて、信じられないほどの高回転を続けている。



世間の常識的に考えれば、妻(里美)が為す性接待は鳥肌が立つような濃厚で卑猥(ひわい)な情景だった。

クライアント(得意先/顧客/依頼人)接待の場では、性接待の女(里美)は上半身を拘束された全裸で曳き渡される。

見た目からも服従の性交を容認する趣向(しゅこう)で、相手の性衝動をムラムラと増進させるプロモーション(効果的活動)である。

「そうたいした事では無い」と里美は甘く観て居たが、それが想像以上に膨らんでいた事がその場に立って初めて理解出来た。

良く肌に馴染む使い込んだ麻縄で、性接待の女(里美)の裸体は後ろ手亀甲縛りに上半身をキッチリと縛り挙げられ、クライアント(得意先/顧客/依頼人)に供(きょう)される。

性接待の女(里美)は、乳房はおろか下半身まで丸出しの晒(さら)し者状態で、犬首輪に繋がれたリードで曳かれて来る。

柔らかそうな半球状の乳房に少し膨らんだ乳輪の中心で乳首が硬く立つ性接待の女(里美)の括(くび)れた胴回り、適度に熟れた肉体(からだ)の全裸体が当然の様に晒(さら)されている。

陰毛が密生した柔らかそうな三角デルタの下部に卑猥(ひわい)な肉花弁が二枚、可憐に突出して、尻や太腿(ふともも)が眩(まぶ)しい。

均整がとれた肢体が眩(まばゆ)く見え、卑猥(ひわい)そうで官能的な、男がそそる裸身だった。


この場は、本気で真剣に弄(もてあそ)ばれ、刹那(せつな)の性交を愉しむ行為を犯らないと評価されないパホーマンス(披露)の場所である。

素っ裸の性接待の女(里美)の股間にズブリと収まったクライアント(得意先/顧客/依頼人)の欲棒が、二枚の肉花弁の隙間に生々しく抜き挿しされて見えている。

性接待の女(里美)は、妖艶な表情を浮かべながら身悶(もだ)え、叫び声を挙げ、腰が抜ける程にイカされ続ける犯られっ放しの生贄(いけにえ)だった。

汗と愛液に塗(まみ)れた修羅場で海老ぞりに反り返り、欲棒が抜き挿しされている股座を見せ付けて他人前(ひとまえ)で犯って見せるお披露目の性交だった。

基本此処での性接待の女(里美)には、男の満足の為に肉体(からだ)を提供するルールで、要求される行為にNGはない。

一人一人の男性にも性癖に別々な違いが在り、性接待の女(里美)はそれを形振(なりふ)り構わず満足させねば成らない。

こんな場では妥協無く痴女に成り切らなければ、期待される様な脳が震える新感覚の面白味(おもしろみ)が無く成る。

元々性行為なんてドロドロの欲求を満たすもので、誰が犯ってもそんなに格好が良いものでは無い。

元々性行為なんてものは、多少は我侭(わがまま)で変態的の方が気分が乗り、プレィに燃える。

性接待の女(里美)は艶(なまめ)かしい怪しい表情を浮かべて、相手を満足させるべく行為に専念する。

クライアント(得意先/顧客/依頼人)接待の場では、接待相手が何を望んでいるか性接待の女性は察知して大胆・奔放応じる。


性接待の女(里美)の適度に熟れた肉体(からだ)の白い尻や太腿(ふともも)が眩(まぶ)しい。

性接待の女(里美)の臍(へそ)の下のV字ゾーンのちじれ毛が密集した柔らかそうな恥丘の下部で、男の腰使いに漲(みなぎ)る欲棒がその陰茎を生々しく見え隠れさせている。

ネバネバとした愛液に塗(まみ)れて抜き挿しされるクライアント(得意先/顧客/依頼人)欲棒に性接待の女(里美)の肉花弁が押し開かれ、或いは絡み着きながら生々しくうごめいている。

性接待の女(里美)はもう、性交の性感に拠る忘我の境地に入っていて欲棒を抽入された正常位素っ裸で、クライアント(得意先/顧客/依頼人)に激しく乗り熟(こ)なされている。

抽入した欲棒で膣中をディスターブ(掻き回す)され、性接待の女(里美)は猛烈な快感に上半身を海老ぞりに反り返り、腰をビクンビクンと痙攣(けいれん)させて反応する。

抽送する男の腰の動きに応じる性接待の女(里美)の無意識な腰の動きが艶(なまめ)かしい。

性接待の女(里美)は、ソーシャルセックス(社交的な性交)のサプライヤー(供給者)として、おシャブリも腰使いも、行為に専念する怪しい表情で上手く犯られている。

この場の性接待の女(里美)の肉体(からだ)は、クライアント(得意先/顧客/依頼人)の「所有」がルールだから、全てに満足を与えるまでヒィヒィ言いながら犯られ続けられても文句は言えない。

汗と愛液に塗(まみ)れた修羅場に肉体が躍動して、海老ぞりに反り返る性接待の女(里美)の性反応が激しくなって犯るクライアント(得意先/顧客/依頼人)も盛り上がって来た。

続けて何度もクライアント(得意先/顧客/依頼人)と性交するから、性接待の女(里美)は時々ガクンガクンと落ち(イキ)ながら、犯られ続ける事に成る。

つまり絶頂が繰り返し続くのだから、性愛欲の極限と言う究極の新感覚に脳が震える至福の時を過ごす事になる。

破目を外して刹那(せつな)の性交を愉しむクライアント(得意先/顧客/依頼人)に犯られっ放しの生贄(いけにえ)状態である。

叫び声を挙げるほどイカされ続けて性接待の女(里美)は上半身を海老ぞりに反り返り、腰をビクンビクンと痙攣(けいれん)させ悶絶する。


妻(里美)が為す性接待は、社会的に見れば家族にも完ぺきに秘すべきものだから闇から闇に葬るのが常識で、無論(むろん)当事者だけの秘密である。

接待する方もされる方もそこは五分だから、「秘すべきもの」と心得てプレィしている。

誰も「私は性接待の愛奴隷です」と看板を着けて歩く訳ではないから、秘密が守られれば、誰が見ても妻の社会生活は普通で平凡な姿である。

乱倫同志経営も接待奉仕も確信が有ってして居る事だから、本心では「それが何故悪い。」と、隠す事に抵抗がある。

所が、これが世間では通用しない倫理観であるから、仲間内の事として隠す以外に無い。

現実の処、妻(里美)の両親など己の娘の事実を知ったら卒倒しかねない筈で、それが世間である。

それでも、妻(里美)の両親は、「娘が素っ裸で犯られる接待をして居る」なんて思ってもいない事だけに、家族で面白い会話が成り立つ。

会社が目覚ましい躍進をして、妻の両親も私の値踏みからは予想だにしなかったその余りの発展振りに驚きを隠せない。

加虐的な心理が、私に働いていた。

妻が仕事で出かけるとなると、妻の両親も一人娘も「頑張って。」と送り出す。

妻のドレスの胸元には、ダイヤを多数装飾したネックレスが光っている。

つまり勝負服だからノーパンノーブラで、ドレスの下の腰には例の宝石を散り嵌めたウエストチェーンを巻き、例の花びらクリップで二枚の肉花弁は左右に開いて引っ張らせいている。

これもあなた方里美の両親が、「娘(里美)の性育」に無関心だったのが遠因だから、精々「頑張って犯られて来い」と、娘を叱咤激励(しったげきれい)すれば良い。


たまたま妻を除く四人の家族が顔を合わせ、団欒の会話に成った。

「やぁ大した者だ。君に、こんな見事な事業才能が有るとは思わなかった。」

「いぇ、里美の内助の功で助かっています。色々彼女なりに付き合いの応援をして貰っています。」

「里美には、何時(いつ)も言っているのですよ。家の事は私達がいるから、安心して会社関係のお付き合いに精を出しなさいって。」

「そう言って頂くと、助かります。何しろ女性の里美でないと出来ないそのお付き合いが結構大変でして、里美には今夜も岩代君を連れてお付き合いに行って貰っています。」

「そぅ今夜もですか?そうでしょうね。これだけ会社が大きく成ったんですもの・・・会社関係のお付き合いが大切な事は判ります。」

「えぇ、大車輪で頑張ってはくれていますが、お父さんお母さんからも里美に、お付き合いに精を出して頑ん張るように発破(はっぱ)を掛けて置いて下さい。」

「良し、帰って来たら私達からもあの娘(こ)に発破(はっぱ)を掛けよう。」

滅多に会社の話しをしない私からの発言に、父親が身を乗り出して応えた。

当然の事ながら、同居中の妻の両親も娘にも、娘であり母である里美の「別の顔」、素っ裸で犯られる接待をして居る事は、知らせては居ない。

その、里美の「別の顔」に、両親の口から「頑ん張れ」と発破(はっぱ)を掛けさせれば、皮肉の効いた面白い試みである。


何んと言っても、夫婦は仲が良いに限る。

妻は飛び立って女の本性を露にする生活を始めたが、娘に言わせると、「仲が良い両親にホッ」としたそうである。

娘は私達が独立して「仕事が順調に進んでいる事が夫婦仲を良くしている」と理解しているようだ。

話をしている間に、妻が「終りました」とひと接待終えて帰って来た。

内心、「正確には犯られ終りましただろう。」と思った私だった。

体力勝負で喉が渇くのか、妻は帰るなり冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出してグラスに注ぎ、一気に飲み干した。

「ふぅ〜、あら今日は珍しく揃ってお話ですか?」

「お帰り。今夜も会社のお付き合いだったそうね。ご苦労様だけど、お付き合いも大切だから確り頑ん張りなさいね。」

妻は、母親に接待の話を振られて、一瞬唖然とした表情をしたが直ぐに切り替えした。

「そりゃあ会社関係の接待も大切だからこうして出かけていますけど、気も使うし我侭(わがまま)な方もいて結構大変なのよ。」

「贅沢は言えないぞ。里美が精々頑ん張って誠実にお付き合いをして、相手様に気に入られないと駄目だろう。」

「ほら、お父さんもお母さんもそう言って認めていらしゃるから、里美は接待のお付き合いを頑ん張って犯るしかないなぁ。」

「えぇ、そうね。出かけている間、子供と家を見て頂いてますもの。」

「そぅそぅ、そっちの協力はさせて貰いますから、里美は安心して私達に家の事を任せてお出かけなさい。」

「会社が大きく成れば結構な事で、皆旦那さんのおかげだから、里美は少しくらい大変でも、文句を言わずにお付き合いをしなさい。良いね。」

「はぃ。判りました。」

「まぁまぁお父さん、里美は私が感心するほど上手にお付き合いをしてくれています。」

「それでもねぇ、お付き合いの相手様に里美が不平を言ってはいけませんねぇ。」

「そうだ、旦那さんが頑ん張って居るのだ。里美も、我侭相手(わがままあいて)も在るだろうが黙って頑ん張るのが当然だ。」

「嫌ねぇお父さんもお母さんも、私(里美)は我侭(わがまま)相手にチャント犯っていますから、ご心配無く。」

「里美がチャント犯っているなら良いけれど・・・」

「えぇ、里美はご両親に見せたいほどチャント犯って居ますよ。」

「本当かね?里美の仕事振りを一度見てみたいが、邪魔だろうからな。」

「何を言ってるの、お相手の気晴らしの為だから、お父さん達が居たら気晴らしの邪魔に決まっているでしょ。」

「そうよねぇ、気晴らしの為の接待ですもの。」

事業が軌道に乗って、妻の両親は私の経営手腕に感心しきりだが、時々「あなた達の娘が素っ裸に剥(む)かれ、股を開いて稼いでいる。」と、言ってやりたい衝動に駆られる。

まぁ黙っていた方が家内平穏だし、妻が深夜に帰ろうが明け方帰ろうが苦情が出ないほど安心し切っている両親を、娘の接待をバラして失望させる事は無いだろう。



夫婦の寝室に入って二人きりに成ると、例の旨い酒を二人で飲み出した。

接待帰りの妻は、まだ体が火照っているのか酷く積極的で、大抵こうした仕儀になる。

いつもの通り妻は素っ裸で、咥(くわ)えて硬くした欲棒を、焼酎に口を付け始めた私に跨って、勝手に体内に納めて腰の上下をして居る。

「あなた、もぅ、面白がってお父さん達に何を言わせるのよ。」

「良いじゃないか。御両親も里美にお付き合いを頑ん張れって言って居るのだから。」

「悪趣味ねぇ。わざわざお父さん達をけしかけて、頑ん張れって言わせるなんて。」

「今日だって、お前は愉しんで来ているんだし、亭主も両親も認めているなら、お前も接待の犯り甲斐があるだろうが。」

「あなたが犯らせてくれるのは感謝しています。アァ、でも、お父さん達に言わせるのはズルイわ。」

「アァ、アァ、アァ、ズルイわ。」

「お前、接待帰りで感度が良く成っているのだろう。それで良いじゃないか。ほれ、ほれ。」

「・・・・・アァ、アァ、そりゃあれだけ接待すれば感度も良く成りますよ。」

「だから、御両親を使ってからかう位は良いにしろ。」

「それであなたが愉しいなら、時々話題に振っても良いわ。お父さん達には、今まで以上に頑ん張るって返事をして置きます。ア〜ァ、ア〜ァ。」

まぁ、これは他愛の無い夫婦の遊びである。

奇妙なもので、私達夫婦に危機は一度も無かった。

夫婦乱倫で遊んでいるカップルは皆、返って仲が良いもので、夫婦乱倫を犯らせちゃえば、どの夫婦も並みの夫婦以上の親密な関係に成れる。

何故なら、夫婦乱倫で犯って居る事が浮気ではない遊びのSEXだからである。

そのSEXも複数プレィやSMと言った究極の所まで行って、溜まっているストレスは解消するし、それでいて精神的に愛で結び合っているから、夫婦としての不満も何もかも超越する。

まぁ信じられなければ貴方も、夫婦乱倫を一年ほど実践してみれば「なるほど」と判る。



究極のときめきと癒しの為に、「KIYOUBI(京美)」が創出した非日常の性接待の時間は在る。

その究極のときめきと癒しを求めれば、ゲストのあらゆる性癖にナチュラル(自然体)な対応で応じる事である。

勢い、性接待は卑猥(ひわい)極まりないものに成る。

まともな人間なら、知らない他人と「そんな淫らな性行為はしない。」と言うのが世間の常識だろうが、「まとも」って何だ?

性行為の本質は、淫らで在ってこそ興が乗るもので、中途半端な「まとも」など在り得ないのだ。


「奥さん(里美)は良く犯ってくれてますよ。」と岩代に言われた。

妻の貞操と引き換えに私の人生は良い方向に開けたが、妻の里美もそれで良ければ、今と成ってはこれも悪い話ではない。

確かに、取引競争社会に在って「効率良く事業を進めよう」と言うなら、世間が如何(いか)に綺麗事を言っても、「気持ちだけで誠意が通じる」と想うのは絵空事に過ぎない。

実が在っての接待で、簡単な話し綺麗事を排して敢えて言えば肉体(からだ)を許してこそ相手をその気にさせて気を許せるもので、妻の里美が犯る事を犯らなければ性接待は明らかに成り立たないのだ。

この愛奴隷接待は、妻の里美にとっていささか乱暴な手段ではあるが、現実を踏まえれば京美企画の接待方法の有効性は肯定せざるを得ない。

愛奴隷の接待にNGが在っては素っ裸でゲストの接待に引き渡した意味が無いから、肯定させる為に反復して性交を施(ほどこ)し、懐疑要素を否定する。

あらゆる手段を講じて愛奴隷としての過酷な初期教育を徹底すれば、無遠慮な陵辱が「何処までエスカレートするのか判らない」と言う恐怖心も妻の脳にドーパミンを放出させるスパイスで、やがてそうした行為に麻痺して来る。

最初は妻が羞恥心を覚えた開けっ広げな性交も、真面目に素直な性格の妻ほど性接待の数を重ねれば慣れで不道徳感などは自然に麻痺して来たのである。



ある日、平成元年(1989年)の初夏の事だが、岩代がやって来て、何時もの様に「妻を借りたい」と言う。

岩代は「傲慢(ごうまん)」な態度を崩す事無く、妻に容赦ない接待をさせ続けている。

それが少し厄介な相手で、何でも今回は重要な丸秘情報をくれるらしいが、先方の希望もあるので、「私にも同席しろ」と言う。

「実は、奥さんが度々お相手している大蔵省(現財務省)の福井課長が今度大蔵省銀行局次長に出世しまして、お祝いの席を設ける事になりました。出来たら社長に、奥さん共々一緒に祝って欲しいと言われまして。」

どうやら先方の希望は、私の目の前で妻を陵辱する腹らしい。

私も、駆り出された妻が何をさせられているのか、内心興味があったので、この際誘いに乗る事にした。

「承知した。」

平静を装ってはいるが、里美は私の妻である。

それが役目とは言え、愛奴隷として接待奉仕をして居る。

妻が、いったいどう言う行為をして居るのか私としては関心が在って当たり前である。


福井と言う人物に、私は面識がある。

一度岩代に、妻と連れだって連れて行かれた或る建設族代議士のパーティで紹介され、名刺交換をした。

最初岩代に、福井を紹介された時、「確か、今会計監査をしてもらっている公認会計士を紹介してくれた男だ。」と思い出した。

どうやら、例に拠って細君(京香)を使い、近づいたのかも知れない。

その公認会計士は、福井の「大学時代の同期生だ」と言う話だった。

四十歳代半ばのキャリア官僚で、ずんぐり体型に若白髪が混じる一見地味な感じだが、「将来はかなり高官になる有望株だ」と岩代が言った。

福井はその時、宝石とパーティドレスで着飾った妻を「スタイルの良い、美しいご婦人だ。」と、盛んに誉めていた。

例え美人でも、すれた女のイメージでは、事に及んでも落差がなくて詰まらない。

日頃は清楚(せいそ)な美しさが要求されるのであるから、妻のたたずまいは、こうした目論見には最適なのであろう。

元々人間そのものに大差が有る訳ではないから、馬子にも衣装で、ほんの一〜二年前まで安サラリーマンの私でも、高級なブランドスーツに身を包めば結構それなりに見える。

妻の方は、顔や身体の土台が良いから、胸と背中が大きく開いた高級ドレスとそれに合う宝飾で着飾れば、もう立派な貴婦人である。

あの、きらびやかなダイヤを多数装飾したネックレスや宝石を散り嵌めたウエストチェーンは、何も素裸の肌の上ではなく、パーテードレスにも良く似合う。

その時は、ネックレスとウエストチェーン各三種類の組み合わせで、バリェーションを確保していた。

普通のパーティではウエストチェーンはパーテードレスの上に撒くから例の花びらクリップは装着させてはいない。

しかし、いずれにしても岩代がセッティングしたパーテーに出掛けて行って、岩代の紹介する相手に挨拶するだけである。


岩代の画策した顔見世から三週間後、岩代に「福井から妻にお座敷が掛った」と伝えられた。

福井は妻に引き合わされ、妻の裸体を想像して舌なめずりをし、早速その気に成って、話は私の知らない所で進んでいたのである。

相手の選択は岩代がして、決まったゲストに花びらクリップを装着し華麗な宝飾で飾った素っ裸の妻をインターメディアート(仲介)をする。

正直、絶対服従を象徴する花びらクリップの装着の妻の感想は、妻に取って恥ずかしくてムズムズするデリケート(繊細)で破廉恥な格好だったから、ハラハラドキドキの破廉恥な期待感を抱くディープ(深く嵌り込む様)な性交感覚が妻に育っていた。

岩代の要請を受け、何時もの様に裸にヒン剥いて愛奴隷スタイルにして送り出した記憶がある。

事前に岩代が売り込んでいて、例に拠って細君が先鞭(せんべん)をつけて話しが出来上がり、計画的に顔合わせの場を作ったに違いない。

私も知る細君の大胆な性技(テクニック)で学習してしまった福井が、妻を弄(なぶ)るに躊躇(ためら)いや遠慮などは到底考えられない。

あれもこれもの強烈な攻めで、妻は途絶える事無く善がらなければならない事だろう。

女体の賄賂(ぞうあい)と言っては身も蓋もないが、金品を渡せば証拠が残る。

証拠が残らない金品以外の相手が喜ぶ物と言えば、「女体(によたい)の提供」と言う訳である。

それにしても、パーテー会場で接待相手を漁(あさ)ってまで政官財にコネクションを作って、岩代は何を企んでいるのか?

大概の所、岩代が妻を着飾らして、私とパーティに行かせるのは、こうした接待の事前顔合わせで、「この旦那のこの妻を抱かせる」と、顔見世目的の為だ。


福井からリピート(反復)が入り、岩代と細君(京香)がサポートに付くから、総勢四人が出かける事に成った。

その依頼話しの最中に、「思った通り、奥さんは身体のバランスは良いし、柔らかいので、愛奴隷として扱い易く、ゲストには好評です。」と、まるで妻の肉体(からだ)を生け贄としか見ては居無い岩代の口振りが気になった。

しかし、実質妻の肉体(からだ)の支配権は岩代が握っている。

妻も嫌ならそう訴える筈で、黙っている所を見ると「現状を容認している」と言う事だろう。

生島に自宅に居た妻を迎えに行かせ妻が来社すると、何時もの様に接待ルームで、「福井氏の出張接待に行け。」と告げた。

「あら、また福井様のお相手ですか?でしたら、いつもの箱根に行けば良いのですね。」

妻はそれが何事でも無い様に、平然と行き先を確認しただけで受け入れた。

まぁ、妻のぶつかり稽古と言うか乱取(らんど)りと言うか、一対多数の輪姦(まわし)性交対戦経験で、一人相手の性接待など竹中氏と岩代夫婦の仕込みで稽古充分だった事に成る。

妻の口振りとあの妖しげな表情は、既に「そう言う気分に成っている」と言う事である。

「福井さんのご希望で、今回は社長も同席します。」

岩代がそう宣言すると、妻は一瞬躊躇(ためら)いの表情を浮かべたが、直ぐに冷静な表情に戻して応じた。

拒絶する選択肢が無いのは判って居る。

「そうでしたの、珍しいご希望ですね。」

「福井さんも新しい刺激が欲しいのでしょう。」

「主人の前で私を犯りたいのですね・・・。」

仕事はもう始まって居た。

亭主の目の前でゲストに身を委(ゆだ)ね性奉仕する全裸の美女・里美は、岩代の目論見通りミステリアスな愛奴隷として直ぐに人気が出た。

信じられないかも知れないが、京美企画の基本理念として他人(ひと)前でパンティも剥(は)ぎとられて、心不安なシークレットゾーンも露(あらわ)な状況の中、無条件で強制的にゲストに性交を執行されるのが素っ裸の愛奴隷の立場だった。

そしてそれには、心の片隅に「そうされたい」と言う気持ちと覚悟がその愛奴隷に在っての事である。

京美企画に人格を否定された素っ裸の愛奴隷が乳房を撫(な)でまわされ、双(ふたつ)の尻肉を左右に開かれて尻穴の菊座を撫(な)でられ、股間の二枚の肉唇の間さえ指の進入を許し陵辱を受けるのだ。

こう言う事を否定しないで上手く犯るには、気を入れて気分を卑猥(ひわい)に持って行き、積極的に受け入れて性交を愉しむのが利口な女の処し方である。

妻はもう慣れてしまって、岩代に「接待が在るから支度して下さい」と陵辱プレィを告げられると胸の鼓動が高まり、もう抑(おさ)え切れない程興奮してしまう。

「何て事は無いさ」と想えれば、日常の倦怠感(けんたいかん)を埋める様におシャブリも腰使いも上手く犯って、犯られ放題も問題とは想えない。

そう仕込んだのだから無理も無い事だが、想わずゾクゾクと癖に成ってしまった被虐の快感を期待し、犯る気満々の性本能のスィッチがオンに成るのだ。

それにしても、こんな過激な性接待遊びの愛奴隷をしているなんて恥ずかしくて実家の両親には言えない。

しかしその恥ずかしさが妻・里美の脳を刺激してドーパミン(神経伝達物質)を発生させ、脳内麻薬・ベータ・エンドロフィン(分泌ホルモン系脳内物質)が生成される。

ベータ・エンドロフィンは快感を誘発する脳内麻薬だから性感を相乗的に過敏にし、為に妻は周囲の目も忘れて積極的に性行為に没頭させる効用がある。

勿論、肉体的には自然無害な脳内麻薬だが、その非日常行為の快感は脳に確り記憶されるから癖に成っていて、再び性接待の誘いが掛かれば妻・里美はリピート(反復)には応じる。

言わば一度食べてしまったご馳走が忘れられず、誘われれば脳に記憶された快感を思い出してまたイソイソと犯られに出かけて行くのだ。


妻は状況を聞くだけで、決まった事には自分の意見は口にしない。

何と言おうとこの性接待は既(すで)に決まった事で、「承知しました」と従順に従うだけの事だ。

岩代に「奥さん出かける支度を」と告げられて、黙って着衣を脱ぎ出した。

正直、ノーブラ・ノーパンティも慣れてしまえば快適で、たまに着用しても締め付けられる不快感から直ぐに脱いでしまうようになった。

どんな情況に在っても、自分を魅力的に見せたいのは女心である。

自分の魅力に下駄を履かせるには、ビジュアル(視覚感)として露出が一番である事を女性は本能的に知っている。

感性がそんなだから、そこを突かれると女性は羞恥心よりも魅せる事を本能的に優先する。


目の前で服を脱ぐ妻を見ながら岩代は、「奥さんには色々犯らせて、日頃鍛(きた)えて居るから大丈夫(だいじょうぶ)でしょう。」と私に言う。

そう私に告げて置いて、「さぁ奥さん、今日は福井先生にタップリと可愛がって頂(いただ)きましょう。」と、平然と妻の里美に言い放った。


以前にも言ったが、妻の里美は身長が163センチ、女としては中肉中背、中学、高校と水泳部の競泳種目で鍛えていて、筋肉質で無駄な肉が無く、股下が長いのが自慢の体型(からだつき)である。

たまご型の顔に均整の取れた目鼻立ち、プリッとした上下の唇、まぁ、見てくれだけ言えば、私には勿体無い位の美人である。

それが奉仕の支度の為に肌を晒(さら)すと、妻は典型的な日本人独特の薄く黄色味を帯びた白い肌の持ち主で、おわん型の二つの乳房、くびれたウエストに縦長の臍(へそ)、そして丸くふっくらとしたした曲線を持つ腰の下半身が現れる。

アスリートだった片鱗を覗かせる、鍛えられた見事な裸身である。

最近他人(ひと)目に晒(さら)される事が増えて輝きを増した妻の裸身は、腰の中心、柔らかそうに膨らむ恥丘のやや薄めの陰毛に三角形に覆われた隙間から、桃色の花芯ボタンが小さい丸みを帯びてむき出しにせり出している。

左右に開き気味の、小さ目で厚さは並程度の可憐な肉花弁が露(あらわ)に成って最早(もはや)隠し様が無い。

細目の麻縄を二本束にしたものを手にした岩代が立つ場所まで、妻は乳首が立った二つの乳房を揺らしながら近付いて立ち止まった。

岩代は、妻(里美)を後ろ向きに立たせ、手を後ろに組ませ、手首と腕の固定から手早く縛り、手馴れた手つきで操りながら、機敏に動いて麻縄の二本使いで縄を美しく巻いて縛り始めた。

魔法の様に、妻は俯(うつむ)いて岩代の為すがままで、岩代の縄目を受けている。

その岩代は、手馴れた手付きで妻の両腕を背中で組ませてガッチリと手首を縛り、両肩に縄を巻いて行く。

裸体の妻は、胸元も乳房も麻縄の縄目で引き絞られ、縄目が喰い込んで殊更乳房が強調され、縄が掛った胸の乳房が実に見栄えのする、見事な「全裸・後ろ手上半身拘束」の愛奴隷の姿が、一気に縛り上げられて出来上がった。

見ると、妻のおわん型の二つの乳房は、典型的な日本人独特の薄く黄色味を帯びた白い肌に掛けられた縄で、亀甲に引き絞られ、その縄が後ろに廻って、両腕を後ろ手に拘束していた。

妻は全裸上半身拘束の愛奴隷姿に成ると、物静かな中にも気合が入ってオールアウト(全てを出し切る)の精神で「ゲストの性接待に臨む」と言う。

薄く黄色味を帯びた白い肌の上、くびれたウエストの中心位置に縦長の臍(へそ)が続く。

その下部には、やや薄めの恥毛に覆われて、柔らかそうに丸身を帯びて膨らむ恥丘が覗(うかが)える。

恥丘の、薄めの陰毛の隙間から桃色の花芯ボタンが、小さい丸みを帯びてむき出しにせり出し、その下の小さ目で厚さは並程度、左右に開き気味の可憐な二枚の肉花弁も、露(あらわ)に成って隠し様も無く、恥ずかし気に外気に触れている。

妻の裸体を強調する縄目は殊更その美しさを引き出し、その拘束は妻(里美)の下半身だけを自由にしていて、目的が何かを暗示させている。


その心境は窺(うかが)い知れないが、妻は淡々と全裸に成り慣れた感じで両腕を背中に廻して岩代の縄掛けを受ける。

時折岩代と言葉を交わす妻の顔には、笑顔さえ混(ま)じって、雰囲気は外出の支度を思わせ悲壮感は微塵も無い。

確かに、妻は私の想像以上に淫乱な愛奴隷に仕上がっていた。

岩代に「洗脳されているのか?」と思ったが、どうもそうでもなさそうである。

出張接待に出かける時に、着衣は赦されない。

縄掛け拘束のコート姿が、決められている妻の奉仕愛奴隷の肉体(からだ)と心の準備だ。

下半身の方はゲスト用に無防備に曝け出すが、上半身は両腕を背中で組ませてガッチリと手首を縛り、両肩に縄を巻いて、実に見栄えのする見事な拘束愛奴隷姿が出来上がる。

従順に奉仕する為の証だ。

こうした接待に出かける時、欠かせないのが浣腸である。

ゲストには、穴と言う穴のどこも心おきなくお使い頂く為に準備するのが美しい女神(愛奴隷)の心使いなのである。

縛り終わったら膝間着かせ、尻を高く掲げて抽入器でグリセリン溶液をア*ルに抽入する。

ゲストがア*ルを使う事も多いので、準備は怠(おこた)りない。

もう貸し出される手順の内なので、妻は淡々とグリセリン溶液の抽入を受け入れている。

放出をしばらく耐えさせると、尻が左右に踊り出して色っぽく限界をアピールする。

一度噴出させ、もう一度水を抽入して中を洗えばア*ル洗浄は完成で、後は現場に引き立てて行くだけである。


妻・里美の裸体を飾るダイヤとプラチナの首輪、アンダーバスト胸飾り、プラチナのウェストチエーン、乳首クリップと花びらクリップのダイヤとプラチナの装飾セットは、普段は高さ二十センチほどのガラスケースにデスプレィしたまま金庫に入れてある。

金庫に入れては在るが、来客の時はそのガラスケースを応接間に飾る。

小さく組み合わせてデスプレィしたままだから来客はその宝飾の豪華さには驚くが、まさか里美と言う性玩具(おもちゃ)の裸体を飾るSMプレィの為の物とは想い至らない。

だから世辞も兼ねて、来客が「一度奥様が身に装着(つ)けて居られる所を拝見したいものです。」などとその宝飾セットを褒めるが、妻が身に装着(つ)けるのは接待の時だけだ。

素っ裸にダイヤを多数装飾したネックレスや宝石を散り嵌めたウエストチェーンだけを身に着けさせ、二枚の肉花弁を例のクリップで引っ張らせて左右に開く。

支度の最後に犬首輪とリード・チェーンを装着させ、コートを羽織らせて接待用の黒のクラウンに押し込んだ。


別に妻は、普段から色情狂な訳ではない。

貸し出され性処理玩具としてゲストに愉しまれる事が、愛奴隷として妻が岩代に課せられた役目だ。

当然の事だが、普段の日常生活に於いて、妻は微塵も愛奴隷の匂いを発する事はない。至って平凡な主婦であり、母である。

私を除く妻の身内、会社以外の友人、子供の父兄友達、隣近所の顔見知りなど、妻の別の顔など夢にも知り得ない。

それが一年の大半を占め、ほんの一時、岩代に拠って非日常の場面が訪れ、愛奴隷の里美が姿を表す。

その妻の別の顔を、今日はジックリ見せて貰えそうだ。


箱根には岩代が運転するクラウンで、東名高速道・御殿場経由と国道138号線、芦ノ湖スカイラインを走り次いで行く。

こうした接待に出掛け時は「接待に行く」と認識をもたせ、気持ちを完全に入り込ませる為に、車に乗る時はもう、全裸後ろ手亀甲縛り拘束、コートを羽織らせる定番の愛奴隷スタイルで、妻は引き出される。

既に露出調教の晒(さら)し者状態の妻は、コートを羽織っていたが、前がはだけ、妻の縄掛けされた全裸の肉体が丸見えで、露出しても本人に隠す手立ては無い。

後ろ手に縄がかかった胸の乳房が覗いて、明らかに妻の乳首が硬くなり、あの滑らかな触り心地の肌はホンノリ赤みを帯び、平静を装う顔をしても、興奮している事は隠せない。

そんな格好の妻を、岩代運転の助手席に乗せ、箱根に向かった。

細君(京香)の方は後部座席に私と同乗したが、何時もの胸元が開いたミニ前開きのワンピース姿で、勿論下着は身に着けていない。

前屈みの時に覗き込むと、胸元の生地がたるみ、隙間から乳首の根元まで見える。

同時に後ろから見れば、生地が上に競り上がり、目を疑う股間のかげりや短い恥毛が絡む二枚のヒラヒラ肉花弁まで露出する。

細君のその姿で、岩代は途中のサービスエリアで飲み物を買い物に行かせる。

彼女が歩けば一人旅のドライバー達の、注目の的である。

見られても、気持ちが良い細君の事である。

何の躊躇(ためら)いも無く、そ知らぬ顔で見せびらかして帰って来た。

軽い気持ちで細君の後を追い付いて来た男は、窓から車中を覗いて助手席に全裸にコート一枚で拘束されている笑顔の妻を見かけ、驚いて固まった。


朝十時頃都内を立ち、少し気の早い蝉時雨の箱根路に入ったのは昼を少し廻った頃だった。

つづれ折りに曲がるアスファルトの山道を登って行くと、すれ違う車両の数も減って来た。

「社長もうすぐ到着します。」

「あぁ、この辺りは良い所だね。」

到着したのは、静かな別荘地の一郭に立つ社会保険庁の保養所だった。

岩代達は何度も行っているから門衛も顔見知りで、入るにも車を徐行させ、窓から「福井さんと約束」と一言、言っただけだ。

車が向かったのは本館ではなく、立ち木に囲まれて敷地内に孤立する和風平屋建ての別棟三棟の内、一番奥まった一棟の前だった。

敷地に入ると、敷き詰められた小砂利がタイヤに轢(ひ)かれて、「シャー、ギシー、ギシー」と鳴いた

保養所に到着すると、待ち切れなかったのか先に来ていた福井が小砂利の鳴く音を聞き付けて玄関先に出て来た。

妻の犬首輪に繋がるチェーンは、先に降り立った私が引いて、細君の手助けで妻を車から降ろした。

妻の格好では両手が使えないから、細君の介添(かいぞ)えが無ければ車も降りられない。

そして、屋外でコートの前が肌けても誰も直さない。

福井の前まで引き連れて行くと、細君(京香)が妻に羽織らせていたコートを剥(は)がし、拘束された妻の肉体を白昼に晒(さら)した。

いつもの高価そうなダイヤを散り嵌めたネックレスが、皮の犬首輪の下から胸元に垂れ下がり、ウエストにはダイヤ入りのプラチナ製チェーンが豪華に巻かれ、クリップで引っ張らせた肉花弁が左右に開いている。

ゲストは、この妻の格好に度肝を抜かれ、やがてエキサイティング(興奮)する。

細君は、自分が裸を見られるなど慣れっこだから、妻が愛奴隷姿を守衛に見られるなどの気使いは、お構い無しだ。

「里美をお連れしました。」

妻は、例の優しい笑顔を浮かべて、福井の前に後ろ手に拘束された裸体を晒(さら)していた。

どうやら、妻が性奉仕の場面で優しい笑顔を絶やさないのは、そう岩代夫婦にキツく仕込まれた事のようだ。

「これから玩具(おもちゃ)にしょううと言う女が悲壮な顔をしていたら、社長でも引くでしょう。」

岩代に妻の笑顔の訳を問い正(ただす)と、愛奴隷が笑顔だとゲストが「安心して、我侭(わがまま)が言えるからだ」と言う。


接待の件では細君が妻の上役で、妻をどう扱おうが、何をさせようが、権限は細君にある。

妻は細君に服従し、命じられるままに動くのである。

「本日は、私で気晴らしをして頂く事を歓迎します。」

妻が、優しい笑顔で口にした福井への挨拶である。

「あぁ、良く来た。」

極力威厳(いげん)を持って応え様とした福井だったが、頬(ほほ)の肉は自然に緩(ゆる)んで見えた。

「ハハ、君らは上手い事を考えたなぁ。何しろ、若い女が素っ裸に縛られて、お好きにお試し下さいでは並みの男ならその気に成る。」

福井が顔ごと視線を動かし、照れ隠しのように突然私に声を掛けて来た。

明らかに私へ、今日の念押しを振って来たのだ。

「恐れ入ります。本日も、お好きにお試し下さりお愉しみ下さい。」

「あぁ、勿論好きにお試させて貰う。」

妻の裸体が福井の前に晒(さら)され、目を細めて、福井が上から下まで妻の裸体を眺め回して居る。

「いゃあ、里美には毎回楽しませてもらう。」

この男は高級官僚で、世辞を言うような庶民ではない。

人の心は口先では掴(つか)めないから、どうやら福井の本心だろう。

ゲストは日頃の憂(う)さを精々発散したくて愛奴隷の性接待の誘いに乗る相手だから、普段出来る程度の遊びでは納得しない。

乱交や公開輪姦、SMプレィなどは、非日常空間を創り出す事で相互にメンタル面の劇場型脳プレ効果を生み出す事を期待していてる。

当然ながら誘う方のKIYOUBI(京美)側も予(あらかじ)めその辺りは、「普段出来ない事も好きに犯れる」とゲストにアピールして接待が成り立っているから、この性接待の際は秘めたる性癖を満足させる事を無遠慮に愛奴隷に要求する。

福井大蔵次長の弁に拠れば、愛奴隷の妻はそうしたレベルの福井を性接待で毎回楽しませて犯っている事になる。

まぁ誠意や意志の示し方は色々有るが、これも効果の在る一つの方法である。

「気に入って頂いて光栄です。」

「初めて裸の里美を見せられた時は、背中にゾクゾクっと来たよ。こりゃあ、見れば見るほど良い肉体(からだ)だ。」

拘束されて、開脚気味に股を広げた妻・里美の裸身を撫でながら、ウットリと「気に入って居る」のだと、福井大蔵次長は言った。

始めて里美に引き合わされた時、「性奉仕を提供する」と福井大蔵次長の目の前に現れたのが、乳房も尻も股座(またぐら)さえも丸出しに縄で緊迫された女である。

最初は福井大蔵次長も「半端な女が、素っ裸で犯られに現れた」と想ったが、遊んで見るとどうしてどうして、女はその辺の娼婦とは違う極上内容の質の良い相手をする。

福井大蔵次長は、生まれて始めて具合が良い性玩具(おもちゃ)を手に入れたのだ。

奥さん中々良く出来て居て、「どうせお遊びなんですから、性癖を曝(さら)け出して日頃の鬱憤(うっぷん)をご遠慮なく晴らして下さい。」と言ってくれた。

福井大蔵次長は、クィクィと腰を使って抽入した欲棒をリズム良く妻に突き入れながら、嬉しそうに私にそう言った。

なるほど、目の前の素っ裸の女性(おんな)からそう言われれば、男性(おとこ)は、「安心して遊ばせてもらえる」と言う物である。

しかもそれが、「亭主の目の前」と言うのであれば、加味する興奮も相当に愉しめるに違いない。



ここまで標高が高くなると、少し気の早い蝉時雨の声も聞こえず、幾らか肌寒い。

心なし妻の肌が鳥肌立っていた。

岩代に引き合わされ、福井とは一度挨拶した事があるから、「御出世おめでとうございます。」と、私は簡単な挨拶をして「お祝いをさせますので、里美をお渡しします」と、リード・チェーンを渡して妻を福井に引き渡した。

この瞬間をもって、妻の肉体は福井のものに成る。

「済まないねぇ」

「ニヤリ」と笑ってリード・チェーンを受け取った福井は、「里美、来い。」と、そのチェーンを曳いて妻を犬の様に操り、別棟へ上がった。

「はぃ、福井様」

美乳の部類に入る妻の柔らかそうな両乳房が、歩く度に上下に揺れている。

後に従った私には、妻が、福井に曳かれ、ヒールで歩き難くそうに付いて行く後姿の、剥(む)き出しの尻肉がモゾモゾと艶かしく、印象的だった。

何時も福井が使う場所は、箱根湯元にある大蔵省(現財務省)が共同使用している厚生省(現厚生労働省)の社会保険庁が所有する保養所の別棟で、都合が良い事に、公務の密談に使うからこちらが呼ぶまで従事する職員は別棟に近付かない。

予算編成時には、官僚が泊り込んでの缶詰めで、徹夜作業もするそうだ。

それでいて高級官僚が使う官製保養所の別棟だから、飲食のメニューは充実していて、料理は高級料亭並だ。

別棟は完全に独立して居て、一度に六、七人は入れる広い湯殿の浴室と十二畳の和室、八畳の寝室が三部屋付いている。

福井にすれば、妻を弄(もてあそ)ぶ遊びの場にはもって来いで、既に五度ばかり呼んで居た。

中に入ると酒食の用意がしてあり、昼食にしては豪華な料理が並んでいた。

変哲(へんてつ)も無い宴会部屋だったが、フト、不思議な事に気が付いて、私は戦慄(せんりつ)した。

偶然の一致か、岩代が手を廻したのか、通された十二畳の広い部屋の中央には、八畳ほどのフカフカの蒼い絨毯が敷かれていた。

まるでお誂(あつら)え向きな妻の陵辱舞台である。

妻は、何が有っても台詞は決まっていて「はぃ、福井様」で、あくまでも被虐的である。

福井は、中に入ると妻を料理の並んだ座卓の傍らに立たせ、「君らは座りなさい。」と後の我々には席に座るよう促し、私と岩代を向への下座に座らせた。

「まずは里美をじっくり見たいのでな。」

接待時、愛奴隷のストリップ・サーチ(全裸検査)はゲストの特権である。

妻の、後ろ手に縄がかかった胸の乳房は明らかに乳首が硬くなり、剃毛から少し時が経って漸く生え揃った恥毛も、花芯ボタンと短い恥毛が絡む二枚の肉花弁も、ゲストの目に晒されて恥ずかしそうだ。

福井は、肌の触り心地を確かめるように撫でたり掴(つか)んだり、一切抗(あらが)う事の出来ない愛奴隷・里美の柔らかな肌の弾力を楽しんでいる。

「うぅーん、良いねぇ、社長!」


最初の儀式は、細君の一言で始まった。

「ストリップ・サーチがお済でしたら、何時もの様に、里美の服従をお確かめ願います。」

妻が上ったリングに、これで「ゴングが鳴った」と言う事である。

毎度の事だが、細君(京香)の意地の悪い命令にも、妻は私が歯痒(はがゆ)いくらい素直に従う。

矢張り細君(京香)は、素直な妻を「面白がって弄(もてあそ)んでいる。」としか思えない。

例の清純そうな笑顔で「ニコッ」と屈託なく笑い、細君(京香)は、「ここまでさせるか」と思う事を平気で妻にさせる。

その言葉に、福井が嬉しそうに妻に命じる。

「おぉ、そうだそうだ。里美、確かめるから足を広げろ。」

「はぃ喜んで、福井様、どうぞ服従をお確かめ願います。」

初めて同席する私には「服従の確かめ」が何なのか想像も付か無いが、これから起こる事を知っている妻は、命じられた通り足を広げ、幾分前屈(いくぶんまえかが)みになると、目を瞑(つむ)った。

「どれ、確かめさせて貰おうか。」

福井の命じるままに開かれた妻の脚の股間辺りに、福井が膝立ちでにじり寄り、親指を丹念に花弁に擦りつけ、その手を妻の後ろへ廻すと妻の尻の辺りでクイッと動かした。

立っていた妻が、「アッ」、歯を食いしばって、半歩前に出そうに成るのを踏ん張ると、後ろ側から股間に福井の親指以外の指が四本、前側に出て来た。

その指四本の内、人差し指と中指が、グリグリと妻の花芯ボタンを弄(なぶ)ったかと思うと、短い恥毛が絡む二枚の肉花弁の下部を巻き込みながら、柔ら壺のスリットに「ズブッ」と潜り込んだ。

「ウッ」と、妻がまた小さく悲鳴を上げた。瞑っていた目は、衝撃で見開かれ、チラリと私を見ていた。

「うん、後ろのア*ルも親指がスンナリ入る。前も二本入って受け入れ準備はOKだ。ほれ、廻って後ろ側の親指の入り具合も、社長達に良く見せてやれ。」

「はぃ、福井様、お見せします。」

命じられて、ユックリと身体を廻した妻のア*ルには、福井の親指がズブリと生々しく、根元までメリ込んでいた。

「旦那様、ご覧に成れましたか?」と福井に命じられた台詞を、妻が言った。

例のオーデコロンの香りが、また妻の裸身から立ち昇って来た。

「あぁ、前も後ろも確り指を入れて貰っている。」

福井は、前後の穴に指を三本入れ、妻の肉体(からだ)をわし掴みにしていたのだ。

そのわし掴み状態で、福井が「ほれ、どうだこれで踊ってみろ。」と何度か上に突き上げると、妻が爪先立ちに浮き上がって「ウッ、ウッ」とそれを堪(た)え、何度か踊る様に身体を揺らした。

夫にこの無様(ぶざま)な姿を見られるのは、少し本意では無いのかも知れないが、妻に拒否する権限はない。

妻をどう扱おうが、貸し出された相手に、全ての権限が有るのだ。

「里美、ここは今から誰が使うのだ?」

「ウッ、はぃ、福井様への服従です。」

「良し、そうだ。」


「さて、里美の服従の儀式も終わったから、飲もう。」

福井が、用意してある酒席の上座に妻のリード・チェーンを曳きながらドッカと座った。

「さぁ、どうぞ、どうぞ。」

早速岩代が福井に杯を進める。

福井はドッカリと上座に座って、「ほれ、里美」と、リード・チェーンで妻を傍らに手繰り寄せると、「職員には重要な会談だから、帰るまで邪魔はするなと言ってある。」と告げた。

すかさず、「ピシャリ」と細君が妻の尻を叩き、「指示のある前に察して動く」と言った。

細君(京香)は、ワンピースの前ボタンを全て外し、前を肌蹴て妻と反対側の福井の横に座っている。

福井がスーツの上着を脱ぎ、ネクタイを外して丸めると、ポケットに捻じ込んだ。

一見普通の風景、差しつ差されつの酒盛りが始まった。

料理が旨いので箸も酒も進む。

普通と違うのは女性二人の格好で、それさえなければ何処にでもある小宴会の雰囲気だった。

杯を何度か重ね、ほろ酔いになった福井が言い出した。

「岩代君、チョットこの状態では堅苦しいな、何時もの調子でやろうや。」

「そうですね。それじゃぁ、皆さんで一風呂浴びてリラックスしますか。」

「おぉ,そうしよう。社長、風呂に入って裸の付き合いだ。」

岩代が立ち上がり、妻の拘束を解き始め、細君(京香)が浴室に走った。

拘束を解いた妻が犬首輪とリード・チェーンだけになり、福井に引かれて浴室に向かい、つれ立って全員が湯を使った。

「社長、それにしても立派なカリ坊主だな。」

福井が私の欲棒をしげしげと眺めて感嘆の声を挙げた。

満更では無いが、こちらにすると露骨に自慢顔も出来ないので、「ハァ。」と差し障りの無い返事をした。

浴室で行われたのは、妻と細君二人掛りのボデイ洗いで、ソープを全身に塗りたくった女二人が、細君のリードで福井に裸身をヌラヌラと擦りつけて、股間の恥毛をスポンジタワシ替わりに使い、手足を股に挟んで恥毛スポンジで丁寧に擦る、艶かしい情景を繰り広げている。

二人の全身が福井の身体を洗い、福井の左右の手の平が、妻と細君、それぞれの乳首が立ったソープ塗れの乳房を潰しながら擦り付けられている。

そのうちに、二人が代わる代わるに、福井の泡だらけの欲棒を股間に導き、花弁の奥に入れて腰を使うソープランド技、「壷洗い」を始めた。


人間、なまじ高度な知能を持った為に、自然に逆らい勝手に生き始めた。

困った事に、発達した脳は分裂して、思考回路が幾つも出来、矛盾した種類の思考を同時に幾つも持ち合わす様になった。

一人の人間が、善意も悪意も持ち合わせ、愛情も非情も持ち合わせる。

勿論、純愛的純情も、酷く身勝手な助平心も、時と場合に拠って持ち合わせている。

本来、それだけ複雑な矛盾した種類の思考がある以上、強制行為、犯罪行為を別にすれば、「誰の思考が正しい」と結論付ける方こそ、「思い上がり」と言うものである。

ここに居る五人も、当然ながら人間故のあらゆる矛盾を引きずって、今ここに居る。

従って私達夫婦の行動は、他人の思考で非難される物ではないし、福井の事を、私は酷い奴とも助平な奴とも思わない。彼にも私達同様、善意や純情も存在するからだ。

そうした前提に立って、妻も私も合意の上で妻を福井に貸し出した。

引き渡した以上、妻も私も、目いっぱい福井に楽しんでもらえば、それで良い。

それに、妻が私の知らない所で日頃どんな接待をしているのか、今日はジックリ見せてもらおう。

「社長、奥さん上手いもんだな。ボデイ洗いは社長が仕込んだのか?」

顎(あご)まで泡だらけの福井が、壷洗いの最中にご満悦で話し掛けて来た。

「いぇ、岩代君と京香さんの仕込みです。」

「そうか、風呂から上がったら、本格的に楽しませてもらう。」

「えぇ、お楽しみ頂く為にお預けしましたから、何時もの様にお好きに扱ってください。」

「あぁ、何しろ奥さんは、感心するほど従順に良く仕込まれている良い女だ。」

「全て仕込んだのは岩代君と京香さんです。」

「そうか、出来るものなら、内の奴も岩代君夫婦に預けて、ピシャッと叩きながら調教して貰いたいものだ。」

「宜しかったら、それ、お引き受けしますよ。」

「ハハ、そんな事を内の奴に言ったら俺は殺される。」

「愛妻家なんですね。」

「いやそんな事ではなく、第一内の奴は横着者で、里美とは三歳上なだけなのに、もう人様に見せられる体型をしてないワ。」

「そうでしょう、不思議な事に里美や京香の様に、肉体(からだ)を絶えず他人(ひと)様に見られて居る方が、緊張感で何時までも綺麗ですよ。」

「その通りだ。内の奴などそう言う事に意識がないから、だらしなくブクブクして来た。」

「確か奥様は大蔵省OBで、代議士をされている青木さんのお嬢さんでしたネ。」

「おぅ、エリート意識だけ強い我侭(わがまま)お嬢さんが、進歩も無く年だけ取って行くワ」

福井は立ち上がり、壷洗いをしていたばかりの泡だらけの欲棒を、妻の口に捻じ込んだ。

「ほら里美、綺麗にシャブリ取れ。」

「はぃ喜んで。」

妻のプリッと開いた唇が、福井の欲棒のカリ首に近付いて行き、「パクッ」と咥(くわ)えて、頭ごと首が前後し始める。

妻の口中に挿し込んだ欲棒が、ヌメヌメと舌先で嬲(ね)ぶられる欲棒が快感で、福井 は目を細めてそのおシャブリを愉しんでいた。

やがて「頃合良し」と福井が腰を使い出し、福井の生々しい尻の動きに合わせて、福井のカリ首に圧(お)されるのか、時折妻の頬(ほほ)の片側が丸みを帯びて出っ張った。

妻が正座して熱心におシャブリを始めると、細君(京香)が泡を利用して、福井のア*ルに指を入れ、刺激している。

「こりゃあ、気持ちが良い。暫(しば)くシャブらせて居たいくらいだ。」

細君が、二人に掛け湯をして全身の泡を洗い流している。

「良し、暖まるか。」

湯船に三分間ほど浸かって、福井が湯から上がる。

すると妻が湯にぬれたまま駆け寄りタオルで福井の前側を拭き始め、やや遅れて後ろの背中側は、自分の身体を拭き終えた細君(京香)が拭き始めた頃には、妻はまた正座して熱心におシャブリをしている。

「社長、君らも上がって来いよ。さっぱりした所で、飲み直しだ。」

悠然とおシャブリをさせながら、福井が私に声を掛けて来た。

「はぃ、飲み直し、飲み直し。」


「そうだな社長、本格的に始める前に里美の肉体(からだ)をチューンナップさせるか。」

ゲストの大蔵省銀行局次長の福井氏が、まるで何十年来の友人の様に親し気に声を掛けて来て私に言った。

「チューンナップと仰(おっしゃ)いますと?」

「なぁ〜に私が使いこなす前に、少し里美に自分で弄(いじ)くらせて体調の調整させる。里美にウオーミングアップを兼ねて軽く自慰(オナニー)ショーをさせれば、肉体(からだ)の方も戦闘モードに切り替わるじゃろぅ。」

「はぁ、ウオーミングアップの自慰(オナニー)ショーですか。」

ゲストの福井が、手回しの良い京香から受け取った何か渡しながら里美に命じた。

「さぁ、何時(いつ)ものショータイムだ。里美、その座卓の上に乗ってこれを使ってイク所を社長にお見せしなさい。」

この時にはもう、岩代は岩代で立てかけて在った予備の座卓を何時の間にか持って来ていた。

妻の里美が受け取ったのは、ピンク色のバイブレーター付き性玩具(おもちゃ)だった。

「それでイッて見せて、私(福井)と社長を愉しませなさい。」

「はぃ、喜んで。」

愛奴隷に要求されるのはビジュアル(視覚感)を駆使した華やかなパホーマンスである。

パホーマンスとは肉体を用いた表現形態、そして遂行能力や性能を言い、つまり、こうした性交パホーマンスが出来れば女は覚悟を持って一皮も二皮も剥(む)ける。

もっとも妻は目の前で、もう素っ裸に剥(む)けているが・・・。


里美に期待されるのは良妻賢母時々娼婦であり、素っ裸の今は娼婦の時間である。

この非日常のひと時、里美はゲストの福井に命じられて自慰(オナニー)ショーのスターになる。

料理が並んだ座卓とはTの字型に、舞台に成る座卓が岩代の手に拠って設(しつら)えが終わっていた。

少し見上げる事に成るが、上座の者が右を向き下座の者が左を向くだけでガブリ付きで里美の自慰(オナニー)ショーを見る舞台に成った。

此処には私の姿も在ったが、ここで里美の全てを決めるのはゲストの福井の権利だった。

里美は、夫の目の前で自慰(オナニー)ショーのスターとして演じる決意をした。

気が付くと、岩代もニヤつきながら里美を見上げていた。

それにしてもこの自慰(オナニー)ショー、ゲストの福井が「何時(いつ)ものショータイム」と言うからには、毎回の事らしい。

ゲストの福井や私が見守る中、里美はバイブレーター付き性玩具(おもちゃ)を一度右手で掲げて見せる。

それからゲストの福井に命じられた通りにその座卓の上に乗り、仁王立ちになって自ら股を開いて少し屈(かが)みながら柔ら壺に大人の性玩具(おもちゃ)をユックリと捻じ込んだ。

その性玩具(おもちゃ)が里美の二枚の肉花弁を左右に押し広げながら柔ら壺にスッポリと納まる場面は、その場に居た者全ての目にする所だった。

「アゥ。」と小さく声を上げた里美は、そのまま続けて五回ほどそのバイブレーター付き性玩具(おもちゃ)を肉花弁を捩(よじ)らせながら抜き挿しして肉体(からだ)に馴染ませる。

その性玩具(おもちゃ)の振動する嘴(くちばし)の部分を一番感度の良い花芯ボタンに位置を合わせて行く。

性玩具(おもちゃ)を捻じ込で座卓の上に仁王立ちになった全裸の里美は、股間の二枚の肉花弁の上に位置する花芯ボタンにバイブレーターの振動突起を充て、そのグリップの底に両手の指を掛ける形で抑えて見せ、スイッチをオンにした。

ビーンと言う独特の振動音が辺りに響き渡り、早くも里美の尻が左右前後に揺れ始める。

「ア、アァ〜、アァ〜、アァ〜、アァ〜オマ*コ気持ちが良い〜〜。」

激しい善がり声を上げながら、里美は歯を食い縛り腰を捻(ひね)り上体を波打たせながら仰け反らせ、つま先を丸めて快感に酔う姿をギャラリーに曝(さら)け出している。

「アァ〜、アァ〜、アァ〜、アァ〜。」

その性玩具(おもちゃ)を咥(くわ)え込んだまま快感で痙攣(けいれん)するの里美の痴態を、私が見上げている。

すると、里美は既に自分の世界に入っていて貪欲(どんよく)に快感を追い求めているらしく、時折里美自らがそのバイブレーター付き性玩具(おもちゃ)をズコズコと抜き挿しして腰を振って居る。

「ア、アァ〜、ア、アァ〜、ア、アァ〜、アァ〜〜〜オマ*コ・・・イクゥ〜〜。」

里美の善がり声は暫(しばら)く続いてやがてマックス(絶頂)に到り、里美は性玩具(おもちゃ)を股間に咥(くわ)え込んだままの状態で立ったまま果てて見せ、福井の拍手を浴びた。

イッた後も里美は座卓の上から降りる事も赦されず、唸りを挙げ続ける性玩具(おもちゃ)を里美からゲストの福井が引き抜いたのは、暫くその状態で立たせたまま放置した後だった。

岩代と細君(京香)が、自慰(オナニー)ショーが終わった妻の縄支度をし直している。

流石に後ろ手の拘束は止めたが、上半身の縄掛けと犬首輪とリード・チェーンを装着させ、愛奴隷のお色直しが終わった。

「俺はこの雌犬の里美に惚れている。社長、今日は気分が良い。」

全員が裸のまま席に着いて飲み始めると、イヨイヨ暴君・福井の本領発揮が開始される。

上座にドッカと座った裸のままの福井がリード・チェーンを受け取り、妻を手繰り寄せて「里美、シャブれ」と命じ、欲棒を咥(くわ)えさせる。

妻が屈み込み「ジュポ、ジュポ」と啜(すす)る様な音を立てて欲棒を咥(くわ)え、シャブリ始めると、「おぉ、こうして飲む酒は旨い。君らも飲め」と福井が、屈み込んでシヤブリ続ける妻の背中越しに徳利を掲げて、私に酒を勧める。

身を乗り出して杯を掲げ、酌を受けた私の目に福井の陰茎が見え隠れする妻の口元がハッキリと映って居る。

至近距離で斜め下方を見下ろす私の目に、首を固定した形で上半身を使ってリズム良く妻の頭が上下しながら福井の欲棒をシャブっている。

福井の腹の下、陰毛が生い茂った根元からそそり立つ欲棒の陰茎が、妻の首の上下で、唇から見え隠れしている。

その福井の左手の方は、彼の左側に座った細君の片膝立てた股間に滑り込み、短い恥毛が絡む二枚の肉花弁をまさぐっている。

男二人が、それそれの自分の妻が目の前で弄(もてあそ)ばれているのを、酒を飲みながら眺めて居る図である。

福井は、妻に欲棒を咥(くわ)えさせると両手を妻の首に巻いて固定し、腰を突きだしてクイクイと強引に根元まで突き入れる。

福井の生身の陰茎が妻の唇を擦(こす)り、口中の粘膜を擦(こす)りながら抜き挿しされ、連れて口中から押し出される涎(よだれ)が妻の顎(あご)に垂れ下がって床に落ちて行く。

見ると妻の口に福井が欲棒を抜き挿しする度に、福井の腹が妻の額に当たり、鼻と唇には彼の陰毛を蓄えた恥丘が波状攻撃で当たり、咥(くわ)えた福井の欲棒の陰茎が妻の唇を擦(こす)り、硬く張り詰めたカリ首が情け容赦なく喉の奥までグイグイと潜り込んで行く。

つまり妻の肉体(からだ)は、福井銀国局次長の「ご愛用」と言う事である。

何しろ熟れた美人の他人妻(ひとずま)が据え膳で抱けるのである。

勿論(もちろん)こんな美味(おい)しい話を誰が遠慮などするものか。

「ウグ、グェ、ウグ、グェ、ウグ、グェ。」

これをすると、福井の加虐感と征服欲は充分満足させられるが、おシャブリ奉仕も愛奴隷には拷問みたいなもので、奉仕する方の妻は涙を流し涎(よだれ)を垂れ流して結構辛そうだ。

腰を使ってクイクイと喉(のど)の奥まで突き入れられる福井の硬く張り詰めた欲棒を咥(くわ)えて、必死にシャブる妻・里美の口元から涎(よだれ)が垂れ下がって床に落ちて行く。

「ウッ。」

福井の腰の動きが一瞬とまり、かすかな腰の痙攣(けいれん)と伴に妻の口中に射精が行なわれたようだ。

発射はしたが福井の欲棒は妻の口中に在って、まだその残滓(ざんし)を垂れ流しながら余韻(よいん)を楽しんでいる。

妻は福井の射精の瞬間は咳き込んだがそれをゴクンと飲み込み、今は咥(くわ)えた欲棒から口内発射された福井の性液をシャブリ取って綺麗にして居る。

妻が舌を使ってドロリとした白いゼリーを拭い取っていると、福井の欲棒がまた硬さを回復して来た。

まったく何と言うしぶとい親父だ。

国家の中枢(ちゅうすう)に居る高級官僚は、出世した奴ほどバイタリティがあるのかも知れない。


素っ裸の細君(京香)が同様の妻・里美を連れて福井の前に出て「二人で習い覚えた特別サービスをします」と言い、「福井様は仰向けに寝て上からかぶさってシャブらせて下さい。」と言った。

福井に対して細君(京香)と妻・里美が絡(から)む一対二の複数プレィが始まる。

仰向けに横たわる細君(京香)の股間を眺(なが)め、欲棒をシャブらせる四っん這いの形で福井が細君(京香)の顔に覆いかぶさって、少し前のめりに手を着いて尻を突き出す。

福井がその体勢を取ると、妻・里美は後ろから福井の尻に顔を埋(うず)め、舌先を尖(とが)らせてア*ルに挿し込んで行く。

妻・里美の舌先は、躊躇(ためら)いも無く福井の菊座の皺(しわ)を舐め回し、尖(とが)らせた舌先はア*ルの中に挿し込んで来、性衝動の増進効果は抜群である。

下からは生暖かい唾液と肉壁に包まれて欲棒を扱(しご)く様にシャブる細君(京香)の刺激が続いている。

ア*ル舐めは服従の意志を示すもので、どうやら性接待の象徴として愛奴隷が隷属的にア*ル舐めを犯るプレィが、特別サービスらしい。

妻・里美の舌先が福井のア*ルに挿し込まれる度に妻・里美の鼻先が福井の尾てい骨辺りに当たり、生々しい息使いが感じる。

性行為に多様性が在っても良い筈だが、妻・里美に、M(マゾ)心が無ければア*ルに舌を挿し込んで舐め廻すなど出来ないと私のS(サド)心が胸をときめかせた。

妻・里美に他人の尻の穴を舐めさせ興奮する私の性癖には驚いたが、その光景を観た私の股間は明らかに膨(ふく)らんで興奮が隠せ無い。

欲棒を下から女にクィクィとシャブらせながら、別の女に尻の穴を舐めさせるなんて三人プレィは、男にしたら願っても中々成立しない桃源郷である。

福井の目の前には、細君(京香)の生々しい股間が怪しげにその存在を主張して、三角デルタとプリッとした二枚の肉花弁の景色も良い。

細君(京香)が福井の欲棒を口で扱(しご)きながら同時に妻・里美の舌先が福井のア*ルを多少くすぐったく刺激し、その奉仕的なスチェーション(構図)に快感度は上昇し、福井はうめき続けた。


福井の精力がメキメキ回復し、仰向きに横たわる妻の両足首を握って左右に開くと両脚の間に割り込んで、福井に両膝をグィと床方向に押さえ広げられて、妻・里美が蛙(かえる)の脚様に足を開いた仰向き体制を強いられる。

開かれた脚は、相手の男が目的を遂(と)げるまで閉じては成らない事くらい女性の本能的に察せられる。

恥毛が生(は)えるなだらかな曲線の三角デルタ地帯もその下の秘所も丸観えにされた蛙(かえる)開きの体制のまま動きを止め、妻・里美は相手の動きを待つ事になる。

「旦那の前で奥さんを犯るなんて、興奮するな。」と顔をニヤつかせて口元を緩(ゆる)ませた。

それは確かに、条件的に滅多に犯れない遊びで在る事は間違いない。

それが涎(よだれ)が出る程に極上の陵辱プレィの愉しみ方である事は、男性の私には良く理解でき認めざるを得ない。

「それではお借りしますよ。」と言いながら、私の目の前で妻への生々しい公開弄(こうかいなぶ)りの陵辱プレィが始まった。

目の前で、妻の蛙(かえる)の脚様に足を開いた股間の柔ら壺に福井の二本指が抽入され、スナップ(手首を捻って効かせる)が利いた手首と肘(ひじ)でリズム良く抜き挿しされ、二枚の肉花弁と指の隙間から愛液が噴出している。

その愛液塗(まみ)れの二本指の揃(そろ)えられた根元が、リズム良い抜き挿しに応じて見え隠れしている。

福井は、私達夫婦の反応が愉しみだから、グィグィと攻め立てながら一気加勢に追い込んで行く。

感じているのか、妻の顔が歪(ゆが)み、半開きの口から「アァァァ〜。」と善がり声が漏れ、腰も抜き挿しのリズムに合わせるかのように動いて見えている。

目の前で妻の柔ら壺に福井の指が抽入され、スナップ(手首を捻って効かせる)が利いた手首と肘(ひじ)でリズム良く抜き挿しされ、二枚の肉花弁と指の隙間から愛液が噴出している。

どんなに美人で、どんなにスタイルが良くても、このグロテスクな女性器は性交の為の肉体の一部として違和感タップリに備わっている。

感じているのか、妻の顔が歪(ゆが)み半開きの口から「アァァァ〜。」と善がり声が漏れ、腰も抜き挿しのリズムに合わせるかのように見えている。

生々しく陵辱される妻を見せ付けられて、今更「しまった。」と想っても後悔は後の祭りである

こう言う形振(なりふ)り構わずの陵辱プレィ状況に陥(おちい)ったのだから、夫には黙って見守る以外他に選択枝など無い。

夫は妻が他人に好き勝手に犯られる状況にも拘(かか)わらず、「宜(よろ)しくお願いします」と容認の挨拶するしかない。


「おぃ里美、猿に成れ。」

「はぃ喜んで、福井様」

妻が、福井の欲棒に手を添え、向かえ合わせに腰を落とそうとする。

「違う、そうじゃなく前向きで跨いで、旦那様に俺のが入って行く所を、ユックリお見せしろ。」

細君が、妻の尻を平手で「ピシャリ」と叩いた。

妻が福井の要求を読み間違えると、途端に細君の平手が飛んでくる。

「はぃ喜んで、福井様」

命じられた妻が立ち上がり、向きを変えて前向きに福井を跨ぎ、少しずつ腰を下げ、右手で彼の欲棒を支えてキノコ状の海綿体のエラの張ったカリ首を花弁の中心に宛がい、「アッフン」と甘い声を洩らして腰をユックリと下げて行く。

妻の二枚の肉花弁を圧し分けて、福井の欲棒が柔ら壺に挿し込まれて行く。

妻の短い恥毛が生々しく絡む肉花弁を押し退ける様に、福井の欲棒が、ユックリと柔ら壺に呑み込まれて行くのが、スローモーションに見えている。

「アァァ。入ります福井様。」

吐息と伴に腰が深々と降り、欲棒が花弁の中心に嵌(はま)り込んでカリ首が埋没し、陰茎さえも見えなくなった。

妻は、嵌り込んだ福井の欲棒を支点にして、波を打つように乳房を揺らしながら、腰をローリングさせている。

私は、妻のその痴態を黙って見ていたが、福井の視線を感じた。

福井が何やら妻に耳打ちすると、「旦那様、猿に成った里美のオマ*コ中に、福井様のオチ*チンが入りましたのでご覧下さい。」と、妻が言った。

「猿に成れ」は、どうやら座位ファックの事で、それを「前向きにやれ」と福井は命じた様だ。

なるほど、犬首輪を装着してリード・チェーンで操られ、この中腰で脚を開き欲棒を股間の柔ら壺に飲み込んでの「がに股(M字開脚)」は猿廻しの猿の仕草である。

福井の楽しみが「妻を弄(もてあそ)んで、私に見せつける事」だから、こちらは想定内だが、彼の気分は良いだろう。

二・三度腰をローリングさせた妻は、左右に広げた両足を踏ん張って腰を上下し始めた。

素っ裸の妻がM字に開脚して、確りと貫(つらぬ)かれた福井の欲棒を咥(くわ)え込んで結合した己の生々しい女性器を晒(さら)してユックリと抽送をしている。

同時に、乳首が立った乳房が波打ちながら上下に揺れて、妻の恥毛の付け根、短い恥毛が絡む二枚の肉花弁の中心に、福井の陰茎がM字開脚の陰部で生々しく愛液に光りながら見え隠れしている。

まぁ、光景だけを見れば、中々の景色には違いない。

福井に命じられて、また妻が話し掛ける。

「旦那様、里美のオマ*コに出入りする福井様のオチ*チンが見えますか?」

妻のその台詞(せりふ)も、勿論行為を続けながらで、目の前で、妻の腰が浮き上がったり降りたりして、福井の欲棒を咥(くわ)え込んだ短い恥毛が絡む二枚の肉花弁の中心を、これ見よがしに見せ付けている。

「アッ、アッ、アッ、アァ〜。旦那様、見えますか?」

M字開脚の陰部に、福井の坊主頭のエラが妻の内壁を擦(こす)りながら見え隠れしている。

「アァ〜、アァ〜。」

夫に見せている事を、いっそう自覚させる為の、福井の目論見である。

ここは、雰囲気を盛り上げるコメントが必要だ。

「あぁ、福井さんの名刀が、お前(里美)のオマ*コに出入りしているのが良く見えているよ。」

返事を聞いていっそう感じたのか、妻の吐息が、善がり声に変わった。

「アッ、アァ〜、アッ、アァ〜。良く見えるのですね。」

妻の股間で陰毛に愛液の小さな粒が数滴光って、短い恥毛が絡む二枚の肉花弁の間を福井の陰茎が生々しく見え隠れして居る。

実際、このシュチエーションには私も感じていて、身体の方は正直に、思わず勃起していた。


もぅ、それは「下手なポルノ映画」何て物ではない。

妻は「アァ、オチ*チン様が擦(こす)れるぅ〜」と、竹中氏が妻にじっくり仕込んだ台詞(せりふ)を繰り返し吐きながら腰を使い、善がり声を上げていた。

その内周りも見えなく成ったのか、妻は私の目の前で、口をパクつかせ涎(よだれ)を垂らし、卑猥に福井の欲棒がズブズブする様を晒(さら)しながら、高速で受け腰を使い続けている。

ゲストに「止めろ」と命じられるまでは、腰使いを止められないのである。

「社長、里美のオマ*コ中は良い擦(こす)れ具合で、酒が進むぞ。」

福井の杯は、細君(京香)の機転でコップ酒に変わっている。

「それは良かったです。充分に味わって遣ってください。」

これは究極の露出ゲームである。

冷静に考えてみれば、今妻がしているのは、日頃私で訓練しているご奉仕のスタイルだ。

言わば、修行を積んだ妻の得意技で、普段から接待に使っていても不思議は無い。

愛液に光りながら、妻の股間で見え隠れしている福井の陰茎を見せ付けられながら、私は酒を焼酎に変えて飲み始めた。

「ワハハ、こんな良い女をお取り寄せ出来て、味覚を味わえるのだから堪えられない。社長、奥さんの味は絶品じゃぞ。」

福井の得意絶頂の抽送は、まだ続いて居たが、急にホィと欲棒を引き抜いた。

「ふぅ、里美一休みするか、このままイッ(射精)てしまっては、もったいない。」

「はぃ。福井様」

妻が命じられるままに福井の欲棒を引き抜く様に立ち上がり、また屈(かが)み込んで、引き抜いたばかりの福井の愛液に光る欲棒を咥(くわ)え、シャブリ始めた。

妻の背中が、薄っすらと滲む汗に光って、結構体力を使っているのが判る。

接待の場では、自分から積極的に性的テンション(緊張感・高揚感)を上げて、その場を盛り上げて行かなければ愛奴隷は務まらない。

愛奴隷の奉仕は、オシャレで官能的でなければ

妻は、次にするべき事を心得ていた。

ここまで来ると妻の里美は、正に立派なゲスト様相手の性玩具(おもちゃ)のマイスター(最上級技術取得者)である。

「社長、この辺りの奥さんの気の利かし方が、躾(しつけ)が良く出来ている。接待はこうでなければ遺憾。」

「誉めて頂いて、恐縮です。さぁ、ご機嫌の所で、もう少しどうぞ。」

私が返事をしながら、福井に酌をした。

「しかし、奉仕がゲストのフリー・オプション(自由選択権/自由選択)と言う所が好いね。」

「気持ち良く遊んで頂くのには制約が在っては詰まらないでしょう。」

「そこが君らの見事な所だな。」

「マダマダだぞ里美、今日は旦那様が見ているから、コッテリと責め上げてやる。」

「ふぁい、よろすくおねわいします。」

犬首輪とリード・チェーンをして福井の欲棒を咥(くわ)えたままの、聞き取り難い妻の返事が聞こえた。

「岩代君、そろそろ里美に例のアレをさせて、社長に見せたいのだが。」

「判りました。」

黙って控えていた岩代が、返事をして立ち上がった。

今度は一体何が始まるのか?

「社長、今から奥さんに悲鳴を上げさせるから見ていなさい。毎回これが楽しみでナ。」

支配者は、福井銀行局次長だった。


(極秘情報・見せ付けられた妻の痴態)
蒼い危険な賭け・京香◆
第三十八話(極秘情報・見せ付けられた妻の痴態)


「姦淫は、主(しゅ)がお赦しにならない」と戒(いまし)めた所で、教会に寄付して懺悔(ざんげ)すれば赦されるシステムだからエイズなどの性病の蔓延(まんえん)は止まらない。

もっとも、主(しゅ)が罰を与えない事くらい承知しているから信者は姦淫をするし、そんな建前に頼るから闇に潜って無統制化し、実効性は無く性病の蔓延は止まらない。

そんな事より、どうせ人類最古の職業が無く成らないなら売春を国家統制をして蔓延(まんえん)を制御し、安全性を確保した方が遥かに理に適っている。

自然を礼賛しながら欲の為に自然に逆らい、もっとも不自然な結果を出そうとする際(きわ)どさが人間の悪癖で、無く成らない人類最古の職業を建前の綺麗事で潰すから世の中がドンドン狂って行く。


「社長、奥さんをマングリ返しにさせるので、京香と二人で脚を押さえてください。」

「判りました。」

仰向け空中大股開きにさせた妻・里美の左右の脚は、ハンドラー(調教師)の京香と亭主の私がマングリ返しに固定して、福井銀行局次長が犯り易くする。

何しろ福井次長のリクエストで夫の私がマングリ返しに脚を押さえて、丁度左右の脚が里美の顔の左右に位置する大股開きで、福井次長に里美を犯らせようとしているのだ。

里美の剥(む)き出しの股間が生々しく露わに成り、柔ら壺もア*ル(尻穴)も、ズッポリと福井次長の犯りたい放題である。

相手がステーフホルダー(利害関係者)なのは里美も充分に承知しているから、敢(あ)えて爽(さわ)やかに生ライブで犯って観せるしかない。


ゲストの要求には、無条件で応じるのが愛奴隷の心得である。

上辺(うわべ)だけの綺麗事を言っても相手に誠意は伝わらない生の仕事だからこそ、経済活動に性接待の性交は存在する。

そしてこう言う事は目的が違うから里美には相手も行為内容も選べないが、お試しだから理屈では無く実行する事である。


なるほど岩代夫婦の躾(しつけ)通り、妻の美しい女神(愛奴隷)振りも板に着いて、その台詞(せりふ)態度ともに煽情的で新鮮な興奮をさせられる。

肉体を用いた表現形態、そして遂行能力や性能をパホーマンスと言う。

こうした性交の宴(うたげ)では、愛奴隷にはゲストに対して最高の性交パホーマンスが要求されて当たり前である。

そして真面目な人間は今日しか創れないが、覚悟を持ったはみ出し者は明日を創る力を得るのだ。

「里美、犬に成れ、今度は後ろからだ。」

「はぃ喜んで。福井様、どうぞお使い下さい。」

妻が座卓に添って四っん這いに成り、尻を高く掲げた。

「そうじゃない。顔は旦那様の方を向いて四っん這い。」

細君が、また妻の尻を平手で「ピシャリ」と叩いた。

どうやら、従順さを身に着け、主人の意向を読み取る為の躾(しつけ)らしい。

「はぃ喜んで、福井様。」

福井は、言うが早くリード・チェーンを操り四っん這いでいる妻を四十五度廻して、首を私の方向けた。

そのリード・チェーンを引き絞り、顔を無理やり上げさせる。

「顔は上げたままで、旦那様から目は放さない。」

細君が、すかさず妻の尻を平手で「ピシャリ」と叩く。

「はぃ喜んで、福井様」

犬首輪を装着して、リード・チェーンで操られる全裸四っん這いの妻は正しく愛奴隷の雌犬で、命じられた通り顔を上げて私を見た。

その顔は、子犬の様な戸惑いと不安感を浮かべていた。

座っている私からは見えない位置だが、福井が後ろに回り、膝立ちの姿勢で妻の花弁の中心にカリ首を宛がう仕草をした。

福井が腰を突き出すと、一瞬妻の顔が歪み、少し顔は上下した。

「顔を下げるのじゃない。良い顔をして旦那様に見せていなさい。」

後ろから妻の柔ら壺を突きながら、福井が命じた。

細君がリード・チェーンを受け取り、ピンと張って妻が顔を下げたくても下げられない。

「はぃ喜んで、福井様」

妻の尻肉が、パンパンと肉体の一部がぶつかり合う音を出している。

「クチャクチャ」と、欲棒が妻の花芯を出入りする音が聞こえて来た。

福井の腰の動きに乗じて、妻の顔が歪み、口はパクパクし始めたかと思うと、善がり声が漏れ始めた。

「アッ、アッ、アッ、アッ、」

やがて妻は、僅(わず)かだが腰も振り始めた。

その格好は煽情的で、私は見るからに「ドキッ」と、興奮させられた。

「アァー、アァー、アア、アァー、アァー、アア、」

最早(もはや)慎みを忘れた妻の善がり声が、部屋中に響いている

「パンパン、パンパン」と、激しい音とともに「アッ、アッ、アッ、アッ」と善がり声が続き、福井も力が入って「ウッウッ」と声を漏らしながら、汗が飛び散らせている。

福井の猛攻に妻は半ばトリップ(無意識)状態で、欲棒を咥え込んだ腰を相手の抜き指しのリズムに肌から汗の玉が滲(にじ)み出るのも構わず応じている。

制御もまま成らなく開いた妻の口元からは、激しい息使いと伴に悩ましい善がり声が「アァ、アァ、アァ。」と漏(も)れ、その唇の脇からは涎(よだれ)が糸を引いて落ちて行く。

やがて、「アッ、アー。」と妻が「イク」に達し、善がり声が止んだが、まだ福井はしつこく抽送を続けている。

イッタ後の里美は、その余韻に浸(ひた)る事も赦されず、打ち震えながらしつこい抽送に耐えている。

ゲストの快楽の為に供されたのだから、里美が、イコウがイカ無かろうが福井にとって問題ではない。

里美の肉体(からだ)は、ゲストが快楽を貪(むさぼ)る為の性人形(愛奴隷)で、容赦など最初から頭に無いのだ。

いずれにしても福井局次長の様な権力者をが素っ裸で喜ばせる事は、会社が金に成ったり権力と結び付く効果的な手段である。

どちらにしろ、犯られたからと言って被害意識など持たずに、ポジテブに積極的に愉しんで犯れば全ては良い方に解決する。

相手の福井局次長が無遠慮にガブリ腰で突いて来るのを、妻がクィクィと受け腰で応戦する。

多少嫉妬交じりだが、妻が犯られているを見るのは勃起もので、福井局次長にグサリと嵌(は)め込まれた陰茎が愛液に濡れ光ながら、妻の股間に生々しく見え隠れする。

性器と性器の海綿体が抜き挿しで接触し妻に快感が襲って来るが、妻にとってはここは踏ん張り所だった。


福井が抽送を続けながら、「岩代君、そろそろ例のヤツを里美に犯らせるから、君も支度しなさい。」と命ずる。

岩代が「判りました。直ぐに場所の支度を致します。」と、応じ、私に岩代が「座卓を退けるので手を貸せ」と言う。

料理をのせたまま、細君と三人で強引に座卓を部屋の隅に移動した。

どうやら、広さが必要な遊びらしい。

部屋の真中が広々と空くと、「良し、岩代君やれ。」と、福井は妻から欲棒を引き抜いて、妻を岩代に引き渡した。

妻は細君にリード・チェーンで操られ、四っん這いの姿勢を保っているから、犯られる相手が代わるだけである。

岩代が妻の後ろに回り、欲棒を添えた手で、二〜三度カリ首の位置を的に合わせて決めると、「クイッ」と突き立てて、腰を使い出した。

「アァー、アァー、アァー、アァー、」

再び、妻の間延びした様な善がり声が始まり、口が半開きになって涎(よだれ)さえ流して居る。

その口へ福井が欲棒を突き出し、「雌犬、犯られながら舐めろ。」と言った。

「はぃ喜んで、福井様」

妻は舌を出して福井の欲棒を舐め上げ始めたが、その内福井が中に押し込み、腰を使い出した。

口を塞がれた妻のこごもった善がり声が、聞こえる。

「良し、岩代君、行くぞ。」

福井が声を掛けると、「はぃ。」と、岩代が繋がったまま両手で妻を抱え、絨毯に転がった。

背中乗せの親子亀が、そのまま仰向きにひっくり返った様な無様な格好で、妻の左右の太腿(ふともも)は、ガッチリと岩代の手が、掴んで股間を広げている。

その時初めて私が気付いたのは、岩代の欲棒が妻のア*ルを犯していた事だ。

私の予測とは違い、福井からバトンタッチして直ぐ、岩代は或る目的の為に妻のア*ルの方を犯して居たのだ。

ア*ルに岩代の欲棒が収まったまま、仰向けに成って膝が上を向き、不安気に左右に開いた妻の両太腿の付け根、花弁のスリットが、大きく開いて鮮やかなピンク色が目に入った。

「社長、この雌犬は贅沢でナ、一本じゃあマダマダ足りないらしい。なぁ、里美。」

「はぃ喜んで。福井様、二本目をお願いします。」

「どれ、旦那様の見ている前で、雌犬は二本咥(くわ)えて良く鳴きなさい。」

福井が、坊主頭のカリ首の海綿体を、妻の花弁のスリットに宛がい、一気に「グ〜ィ」と柔ら壺を貫いた。

「アッ、アァ〜」

岩代の太い陰茎が、グィッと蕾の皺(しわ)も伸び切る程に押し広げて、中に納まった。

「社長知って居たか?里美はこれをされるのがお気に入りだ。」

「いぇ、知りませんでした。」

「何だ知らんのか、里美、言って見なさい。これが好きだな?」

「はぃ、ウググ、好きです。」

「ホレ見ろ社長。里美が嬉しがって良く鳴から見ていなさい。それ、岩代君責め上げろ。」

「はぃ、行きます。」

前と後ろ二本の欲棒が、生々しくそれぞれ勝手に抽送を始めると、妻は上半身をそり返し、歯を食い縛って強烈な快感に耐え始めた。

これは、前後二本挿し性交の「二穴同時ファックの三P(三人プレィ)」と言うやつだ。

「アァー、アァー、アア、アァー、アァー、アア、」

「良く鳴く」と言うからには、この刺激的な行為を、妻は毎回福井と犯っていたのか?

「おぉ、良く締まる。ヤッパリ堪(たま)らん。里美、お前も気持ち良いか?。」

「はぃ、福井様。凄く気持ち良いです。」

「ほれ社長、奥さんが凄く良いってよ。俺も極楽じゃ。」

妻が、アヒルの様な鳴き声を奏で始めた。

「アァー、アァー、アァー、アァー、アァー、アァー、」

「ホラ、ホラ、社長これだ。この鳴き声。」

後ろにも一本入っていて狭い上に、妻が善がってすぼめるから、福井の欲棒は窮屈な思いをしながら、花弁の隙間のスリットを押し広げて、股間から、湯気が立ち上る様な激しさで、愛液に濡れ光りながら出入りしている。

「アァー、アァー、アア、」

その内、妻の福井との結合部分から液体のしぶきが「プシューッ」と噴出したが、福井は驚くでもなく、平然と抽送を続けている。

「アァーーーーーーーー」

「おぅ、何時ものヤツか、里美は先に極楽か・・・・」

一瞬、妻が失神した。すかさず細君が近寄って、また尻を平手で「ピシャリ」と叩き、「福井様より先に気を失ってどうします。」とたしなめる。

「はぃ、京香様。済みません福井様。」

妻が追い詰められた時の放尿だった。

一時(いっとき)凄い勢いだったが、収まると細君がタオルで拭き取った。

二穴同時ファックは、まだ続いている。

この放尿現象は折込済みと見え、責め手を怯(ひる)ます事はない。

「里美は判り易くて良い、トコトン煮詰まると、必ずこれだ。」

「アァ、済みませんまたそそうを・・。」

細君が「ピシャリ、ピシャリ」と尻を二発叩き、「何を休んで居る、腰を使いなさい。」と攻め立てる。

尻への平手打ちで、里美は気を取り戻し、おかげで快感地獄に、続きが出来た。

「アァァ、アァァ、アーッ、アーッ、」

まるで気が狂った様に歯を食い縛り、妻は上半身を暴れさせながら受け腰を使って、その二穴同時ファック攻撃が如何に凄まじいものかを体現している。

如何にキツくても、愛奴隷の雌犬には「止めてくれ」と言う権利はない。

相手が止めるまで犯られ放題を赦して、受け腰で応戦し耐えていなければ成らない。


目の前で大蔵省銀行局次長の福井と性交する妻は、以前の妻からはとても想像出来ない事を平気で犯る女に変貌を遂げていた。

何でも有りのゲストとの濃厚性交接触を積極的に果たす事が愛奴隷の基本で、ゲストに求められた行為は一切拒否は出来ないルールで、妻は忠実にそれを守っているのある。

NG(no good)が認められない条件下での性接待は貞操観念は破壊されて、嫌応(いやおう)無く女を曝(さら)け出される。

この無遠慮な陵辱が「何処までエスカレートするのか判らない」と言う恐怖心も、妻の脳にドーパミンを放出させるスパイスで、最初は羞恥心を覚えた開けっ広げな性交も、数を重ねれば不道徳感などは自然に麻痺して来る。

信じたくは無かったが岩代夫婦の妻への愛奴隷調教は、どうやら私の眼にも触れずに順調に進んでいる気配だった。

それでなくとも、その事実が「自分の想像とかけ離れているから」と言って、それが「無い事」とは誰も言い切れない。

一々妻の行動を見張っている訳には行かないから、私の想像以上の事が妻の身に有ったのかも知れないが、自分が仕事中の妻の行動は想像が着かない。

先の見えない不安は、「私達夫婦はいったい何処まで行ってしまうのだろうか?」と思わせるものがある。

岩代の怪しげな力のせいか、妻がここまで犯るように成るのに然程(さほど)時間は掛かって居ない。

微妙な葛藤(かっとう)が無い訳ではないが、もぅ足を踏み入れてしまった世界で今更引き返せない事は判っているが、それにしても、何と無くだがまだ岩代の最終計画には辿り着いていないような気がする。


「マダマダだぞ里美、旦那様が独り暇をこいて居る。どうする?」

「・・・・・。」

妻の尻を細君が、また平手で「ピシャリ」と叩いた。

答えのある事に応えられないのも、尻叩きの対象らしい。

数発で、尻が赤くなった所を見ると、結構キツイお仕置きらしいが、妻は一切声を上げない。

この場では、妻は愛奴隷で、細君は逆らえない調教者なのだ。

「アァ、福井様、口が、口がまだ空いています。」

「そうか、ならシャブれ。社長こっちに来てくれ、里美がもう一本咥(くわ)えたいそうだ。」

福井が水を向けて来た。

三穴攻めに、私を駆り出す積もりだろう。

とにかく、こう言う場では露骨な方が上等で、上品に犯って居ては「ひんしゅく物」である。

どうせ、先ほどから興奮して、ビンビンに成っていた。

目の前で、妻のこの姿を見せ付けられれば、憐憫の情も湧くし、加虐の興奮も湧く、感じない方が可笑しい。

私は躊躇(とまど)いも無く福井の提案に乗った。

「そうですか、それじゃあ仲間に入れてもらいます。」

妻の横にしゃがみ込み、頭を掴んで顔を横に向けさせ、欲棒を扱(しご)いて捻じ込んだ。

「ウゴ、ウゴ、アァ、グオ、」

口を塞がれて、声も出難い。

頭を押さえられて、上半身も動かせない。

下半身では二本の欲棒が暴れ狂っている。

妻は、股間に一本、口に一本、そしてア*ルにまで三本目の肉杭(にくくい)が射(う)ち込まれていて身動きが取れないまま、三連動の抜き挿し、三穴四P(四人プレィ)に耐えねばならない。

快感の逃がし様が無いから妻は連続してイキ続け、イッテいるのか痙攣しているのかさえ判らない。

「里美、ジットしてないで腰を使え。」

福井が叱り付け、すかさず「ピシャリ」と細君の平手打ちが飛ぶ。

一撃で妻は覚醒し「ウッ、ウッ、ウッ」と腰を使い出した。

「岩代君、今度は立って犯る。社長はそこで眺めて居ろ。」

「はぃ。」

次に福井が要求したのは、ア*ル、シイシイスタイルの性交だった。

体力のある岩代ならではで在るが、妻は岩代の欲棒をア*ルに受け入れたまま、その欲棒を深々と支えに、両足を幼児の排尿、シイシイスタイルに抱え上げられ、股間は大きく広げられている。

その、空いている前の肉花弁のスリットに、福井がカリ首を宛がい「グイッ」と突き上げる。

「ギャッ」と言う音に近い妻の悲鳴が、「おぉ、締まる締まる、凄い、凄い。」と言う福井の台詞と重なった。

岩代は腰を落とし気味に両膝を少し曲げ、妻の体重を太腿(ふともも)を左右にかかえた両手と、ア*ルに入った欲棒を支えに受け止めている。

「ワハハ、社長、これを犯らないと、何時(いつ)ものフルコースでは無いのでナ。」

福井は、私に話し掛けながら、「クイクイ」と腰を上に突き上げている。

「内の奴を色々に使って見せて頂きまして、有難うございます。見応え充分です。」

何故か場違いなヨイショが、私の口を突いて出て来た。

確かに、刺激的な見世物には違いない。

「ヒァー、ヒァー、ァァ、ヒァー、ヒァー、ァァ、」

福井の「クイクイ」と言う突き上げに応じて、妻の悲鳴に聞こえる善がり声が続いている。

「おぉ、凄い、ウッ、ウ〜ン」

福井が射精した様で、動きが止まった。

まだ妻に入ったまま立って居るが、腰の動きが止まり、余韻に浸っている。

岩代が岩代の抽送を続けていて、暫(しば)らくそのまま皮一枚隔てて伝わって来る岩代の抽送が、福井には心地良いのだ。

「フゥー。君もイキなさい。」と、福井が岩代に命じた。

やがて福井が身を離し、息を整え始めた。

岩代の欲棒を支えにシイシイスタイルに抱え上げられた妻が、岩代の両手で上下を始め、大きく広げられている股間の花弁の間から愛液が滴って、その後ろに垣間見える岩代の陰茎が、ユックリと見え隠れを始めた。

「ウッ。」、流石に体力を消耗するのか、一段と行為に身が入った岩代も長くは持たずに発射して果てた。

福井、岩代、妻が息を切らしてへたり込むほど激しい運動量で、細君の用意したビールに飛び付いた。

細君から冷たいビールを受け取り、一気に飲み干して、一息入れた福井が、熱戦の感想を漏らした。

「里美は相変わらず凄い。俺は感動したよ。」

福井も妻も一瞬リラックスした雰囲気が流れる。

「いぇ、福井様も凄い精力ですね。」

「バカ言うな、普段はこんなに頑張れない。里美の魅力のおかげだ。」

「本気ですか、それなら嬉しいのですが。」

「本気だとも、里美は良い女だ。」

「散々雌豚扱いで良く言います事。」

「お楽しみだそう言うな。ふぅ里美、綺麗にしてくれ。」

激しく責め倒された妻の里美だったが、福井は妻をコキ使う手を緩めない。

突然、福井が仁王立ちに成り、妻に声を掛けた。

「はぃ喜んで、福井様」

妻が膝立ちで近寄り、福井の欲棒を咥(くわ)えシャブって、自分の愛液を丁寧に舐め取って居る。


「おぅ、また元気が出そうだ。今度は京香に何とかしてもらおうか。」

「あらあら、福井様。まだ終わってなかったの?」

細君(京香)がスッと立ち、座っている福井を向かえ合わせに跨いで、花弁の真中へカリ首宛がい、腰をおろして呑み込んだ。

首に手を廻し、乳房を福井の胸に圧し付ける様に密着したまま、下半身だけが上下し始めた。

細君(京香)の肩越しに、福井の満足そうな顔が見えている。

「最後は、こう言う落ち着いたやつをするのも良いな。」

細君(京香)が相手を始めたおかげで、妻の肉体(からだ)から、福井がやっと離れた。

漸(ようや)く妻は、福井の欲棒から開放され、疲れ果てて傍(かたわ)らに大の字で転がっている。

妻は荒い息をしていたが、目一杯だったらしく、やがて「気が遠退いた」と見え、スーと目を閉じた。

だらしなく開いた妻の股間の花弁の奥からは、まだ愛液を滴らせている。

ひとしきり細君(京香)に咥(くわ)えさせ、福井が満足して、「時間が無い、今日はもう充分だ。」と言ったかと思うと、もぅスタスタとシャワールームに向かった。

失神している妻を置いて、三人が後に続いた。

私と岩代は汗を流す為だが、細君(京香)は福井に、またボデイ洗いをする為だ。

壷と口で念入りに洗い、湯を掛けて泡を流すと、「ドブン」と湯船に浸かり、「フゥ。」と一言言って湯から上がった。

細君(京香)が追いかけて行き、タオルで丁寧に拭っている。

「あぁ、良いお湯だった。落ち着くまで少し飲む?」

シャワーが終わると、座卓を元の位置に戻して、全員裸でまた飲み始めた。

妻は福井の膝の上に乗って、半ば気絶状態で福井の右手に乳房を弄(なぶ)られている。

全裸の妻が、肉体(からだ)を弄(もてあそ)ばれながら「ウフン」と甘い声を漏らして鼻を鳴らし、媚を売るように身悶えてみせる。

「過酷過ぎる」と思うのは私だけで、妻は飄々とその接待性奉仕をこなしていた。

「最初に岩代君に誘われた時は、担がれているかと思った。何しろ里美は美しい人妻だ。」

「嘘は言わなかったでしょう。」

「あぁ、里美が犬首輪を着けて、素っ裸で目の前に現れた時は、夢かと思った。それも、何をさせても里美は逆らわない。」

「猿にも犬にも成る愛奴隷に、確り躾(しつけ)てありますから。」

「毎回良い思いをさせて貰う。しかも今まで、君らは誰も何もねだらない。初めてのおねだりが、本省(当時大蔵省)の通達時期とは、まったく良く出来ている。」

福井が苦笑いしている所を見ると、岩代のおねだりはどうやらトップシークレット(極秘事項)なのだろう。

「社(うち)だけの対策ですから、ムチャなお願いではないでしょう。」

「まぁ他所(よそ)に漏らさなければそうだが、ムチャでない所が、君らの憎い所だ。」

「所で、福井さんソロソロその話しのお返事はどうでしょう。」

岩代が、タイミング良く、細君の肩越しに話し掛けた。

「そうそう、肝心な事を忘れていた。それを君らに教える積もりだった。イヨイヨ省内で固まって、来年(平成二年)辺りが危ないから、そろそろ注意して置いた方が良い。」

「そうですか、来年(平成二年)辺りですか。もう、そろそろ対応していかないと・・・・」

「決定したら内々で知らせるが、岩代君、これは極秘事項だから、くれぐれも他言は無用だぞ。」

「心得て居ります。その節はまた里美のご用命を。」

「おぅ、俺は信用するぞ、なぁ、社長、岩代には嘘がない。何と言っても、最初に里美を引き合わせた時の台詞が、何をさせても俺の自由だと言われ、気に入った。」

「その通りです。」

「君らの誠意も判った。一時(いっとき)奴隷になれる貴重な貴婦人は、そうは世の中に居無い。」

「ご満足いただけた様で、有難うございます。」

「機会があれば、また声を掛けてくれ。」

「お時間のある時に福井様から言って頂ければ、内の奴は、またお預けします。」

「実を言うと、この本省(当時大蔵省)の発想に気付いたのは民間では岩代君だけでね、いゃ、恐れ入ったよ。」

「ハハ、買いかぶり過ぎです。」

「良く言うワ、敵に廻したら、君らは怖い相手だ。」

「我々は味方でしょう、福井さんこう言う仲なのですから。」

「うぅ〜ん、その読みが憎いなぁ。憎い、憎い。」

「さ〜て、里美をもうひと責めさせてもらうか。岩代君、もう一度後ろ手に結わえてくれんか?」

「はぃ、承知しました。直ぐに縄を打ちます。」

「里美の裸身には縄が良く似合うわい。」

岩代が妻を立たせ、慣れた手付きで手早く縄を掛け始める。

見る見る内に上半身を両腕を背中で組ませてガッチリと手首を縛り、両肩に縄を巻いて亀甲型に縛り上げ、実に見栄えのする見事な妻の拘束愛奴隷姿が出来上がる。

「良〜し、思い切り突き倒すからここに寝かせろ。」
「はぃ。」

岩代に支えられて仰向けに横たわった妻に、福井が圧(の)し掛かって股間に欲棒を宛がいグィと抽入する。

後ろ手拘束の両腕を背中に敷き胸を突き出して横たわる妻に、福井が圧し掛かって欲棒をグィグィと突き入れると、妻の善がり声と伴に乳首を硬くして亀甲縛りに絞られた左右の乳房が、福井に突き入れられる度にユサユサと揺れている。

「アァ、アァ、アァ、アァ。」

妻の痴態を目の当たりにして、私は心臓をギュウと握られる様に締め付けられていた。

一時の気の迷いかも知れないが、今の妻はまるで別人で、心は既に世俗を離れて欲するを受け入れる慈母観音の域に在ったの知れない。

それともこれは、修復が効かない色情地獄に「妻が落ちた」と言う事なのか?

五分ほどその体制で攻め立てられた妻は、福井の射精と伴に気が緩んで大股開きのまま気を失っていた。

福井の欲棒が引き抜かれた後の妻の股間は、パックリと肉花弁が開いて湯気が立つ様に感じられた。

「フゥー、今日は里美の旦那さんが居たから、俺も興奮して何時(いつ)もより頑張ってしまったな。あぁ、良いから里美は暫(しば)らく休ませてやろう。」

「それじゃあ、ビールでもお注ぎしますか?」

「あぁ、里美の裸姿を肴(さかな)に飲むか、フゥー、しかし俺も頑張ったものだ。」


十分ほどして、漸(ようや)く妻が起き上がった。

福井は現役官僚で、時間に制限がある。

それにもう充二分に里美との性交を堪能した筈で、誰言うとも無く、この非日常の時間は終焉を迎えていた。

「アァ、スッキリした。奥さんには度々スッキリさせて貰って、社長悪いねぇまた奥さんを貸せてくれるかね?」

パンツを穿(は)き、スラックスを足元から腰に引き上げながら、福井が私に向って話し掛けた。

岩代がそれに口を出し、「そりゃもう、福井さんにはまだ色々教えて貰いますから何時でもお貸しします。」と言い放った。

「社長、グット・エンターテーメント(良い接待)をサンキュー。何しろ里美は愛奴隷としてコンプリート(完全な状態)だから、私のフォアー・アミューズメント(おもしろ半分の慰み)に使わして貰っているよ。」

「グットジョブ(良い仕事)でしたか?」

「旦那のその割り切りも良いねぇ。また頼むよ。」

「ハィ、機会がありましたら福井様のフォアー・アミューズメント(おもしろ半分の慰み)にまた使って内の奴(里美)を犯って下さい。」


性行為は、自分が楽しむものであり、相手を楽しませるものである。

人間誰しも、楽しみを与えてくれる相手には優しく成れ、信じられる。

それが誓約(うけい)の精神である。

上辺だけの付き合いなら都合が悪くなれば裏切りもする。

しかし、福井は「俺は君らが気に入った。」と、本音で言う。

どんなに気取っている者でも、どんなに地位のある者でも、異性と性行為を励(はげ)む時には本音が出る。

とどの詰まり、満足する性癖を発揮するのには、気取ってなんかは居られないからである。

嵐の時間が過ぎ、身繕(みずくろ)いが終わったゲストを見送りする時間に成った。

お見送りするには、妻を無理やりでも起こさねばならない。

細君(京香)が風呂場に連れて行き、水をぶっ掛けて正気に戻した。

「福井様、本日はお使い頂きまして、真に有難うございました。」

犬首輪を装着して、リード・チェーンを細君に持たれた全裸の妻が、正座して礼を述べた。

「おぉ、ご馳走さん。外の車まで送りに来いや。」

福井は上機嫌で妻を見下ろし、そう命じた。

「はぃ喜んで、福井様」

妻は、細君にリード・チェーンを曳かれ外に福井を見送りに外へ出て行った。

気が付かなかったが、中で妻が福井相手に奮闘している間に雨が降ったらしく、外に出る足元が濡れていた。

妻は「中出しがお構いなし」だから、福井のトロ〜リと粘性のある白い液体が、妻の二枚の花弁の間から滲み出て、糸を引いて生々しく垂(た)れ、太腿(ふともも)を伝わっているのが印象的だった。

後を追った私と岩代は、玄関を出た所で、数メートル下がった形で見送った。

福井は、車に乗ってからも名残惜しそうで、最後には運転席の窓を下げ、身を乗り出す様に妻の乳房を揉みしだいて、何事か言葉を掛け、黒の公用車を発車した。

福井は、最後までご主人様気分を味わって帰って行っただろう。

「来年(平成二年)辺りが危ない。」

福井は確かにそう言った。

恐らく、岩代の求めた答えである。

これで、「岩代の狙いが判った」と思ったが、実はこれが始まりだった。

岩代の企みは、この情報収拾では終わらなかったのである。

それこそ彼の真の目的は、その先にあった。

しかし、それが始まるには、まだ、間があった。


岩代がいっものように声をかける。

「奥さん、お疲れさん。ご苦労様でした。後はユックリして下さい。」

愛奴隷の責任を果たした妻の顔には、あの屈辱的に扱われた時の心地良い虚脱感の表情が浮かんでいた。


不思議な事に、例え首を傾(かし)げる事柄でも、一度壷に嵌ると人間には、「極めたい」と言う探究心が有ります。

つまり、私(里美)が岩代さんの要求で、性奉仕の愛奴隷調教として経験するアブノーマルな性行為が、体験してみると「まんざらでは無い」のです。

相手の言い成りに、逆らえない状態で卑猥な行為をさせられるのは、肉体的な性感覚だけでなく、被虐的な精神的拘束感もあり、それがまた、私(里美)の性感度を高めているのが判ります。

それで、岩代さんの要求がエスカレートするのに応じて行く内に、ゲスト様のどんな要求にも応じられるように成りました。

それでも、正直「いざ」と成ると、最初私(里美)は相当にへこみました。

何と言っても普通の女性に、この性的課題「SM愛奴隷」はきつ過ぎるのです。

素っ裸で縛られ、吊るされて卑猥に攻められましたが、「何の為に?」とは口には出せなかったのです。

それは最初から承知した筈だったからです。

以前使っていた、旧本社ビル、実は、私達接待担当の秘密教育と山崎代議士のような方に使わせる為に、岩代さんが設備もそのままに確保していたのです。

そこが暫(しば)らく私(里美)の、夫には秘密のSM調教と接待の場所に成っていました。

この期(ご)に及んで、「私は出来ません」は、意地にも言えません。

しかし、岩代夫婦の調教は半端ではなかったのです。

月に二度のペースで、まったく妥協は赦さず、口に出すのもはばかる卑猥の限りを尽くす特訓が、私(里美)の身体に続きました。

少しでも嫌がったり間違つたりすると、尻に容赦ない京香さんのビンタが「ビシッ」と飛んだのです。

痛いから、京香さんに叩かれない様に自然に心掛け、結局何でもする様になります。

苦しい責め苦でしたが、逃げ場はありません。

私(里美)は、決まり切った発想は排除して腹を決め、大胆に受け入れる覚悟をしました。

腹を決めてしまえば、楽に成ったのです。

それに、人間その気に成れば、案外何でも出来る事に、私(里美)は気が付きました。

食わず嫌いみたいなもので、犯ってしまえば結構感じて気持ちが良く、その良さを知れば、人間何でも出来るものなのです。

そうした時間が何度も過ぎて、悟りに達したのです。

どんな相手であろうと、自分(里美)が気にしなければ、何を犯っても犯られても、減るものでは無いから何の問題も無いのです。

黙ってゲスト様の好みのままに犯らせば「平穏無事」と言うもので、全てが丸く収まる事だったのです。

それでも、不満を押さえ込んだだけでは、惨めなだけで余りに辛いのです。

確かに、ドンドン会社は大きく成ります。

確かに金銭的には、自分も人がうらやむ豊かな生活を送っているのです。

そこは良いのですが、この生き方が、本当に良いのでしょうか?

迷いが生じて居ました。

岩代夫婦の厳しい愛奴隷調教、そして、非日常の世界での過酷で卑猥なゲスト様のお相手・・・。

それらが、私(里美)にとって、何の意味があるのでしょうか?

夫には相談出来ないから、最初に身体を赦した長老の竹中さんに相談に行きました。
,br> 彼は赤の他人ですが、時折肌を赦す仲なので、気分的には身内みたいな親近感があります。

竹中さんは簡単に答えを出しました。

実は、娘の順子も、生島喜美子も、同じ疑問を生じて、竹中に相談に来ていたのです。

「それはものの考え方一つで解決する。今あなたに降り掛るものは修行と捉えなさい。」

人間には前世から引きずる業(ごう・カルマ)がある。

業(ごう・カルマ)が深いほど、それを落とす必要がある。

今あなたが厳しい状態にある事は、むしろ喜ばしい事で、様々な要求をこなす事は自分を解放し、魂を救う修行であると捉えれば、降り掛かるものは甘受出来る。

そして、それを喜びと感じる事が出来る。

そんな風に、解説して頂きました。

「私の引きずる業(ごう・カルマ)は、そんなに凄いのでしょうか?」

「恐らく、君のは半端じゃない。岩代君がそれを見通して、君を選んだはずだ。他の者もそれが必要な者がここに集っている」

「ここの皆が、そうなのですか?」

「あぁ、多くの人間がおなじ業(ごう・カルマ)を背負っているが、大概気が付かずに引きずって不幸のままだ。」

「すると、愛奴隷調教は自分を解放し、魂を救う修行だと思えば良いのですね?」

「そぅそぅ、その度に業(ごう・カルマ)が少しずつ落ちて、運気が上昇する。開所祈願もそうだっただろう。」

「何か、気が楽になりました。」

「修行をさせてくれるご主人や岩代夫婦、ゲスト様にも感謝する事だ。」

私(里美)が何と無く「〜じゃないか」と感じていた事を、竹中さんはズバリと言った。

これは、私(里美)に課せられた逃れられない天運だったのです。

岩代さんは「逃れようとすれば不幸に成る」と言っていた。

彼は嘘や脅しを言うような男ではないのです。

人の為ではない。

自分の為に周りが修行をさせてくれるのだから、如何に卑猥に犯られようとも、全てに感謝すれば良いのです。

考えてみれば、単なる偶然で今が在る訳ではないのでしょう。

理解出来ないだけで、何らかの必然性が介在するから、今日私(里美)に「愛奴隷調教の試練がある」と言う事なのです。

どうやら、私(里美)の業(ごう・カルマ)の深さから、修行はきついなら、きついほど良いらしいのです。

気持ちがスッキリして、ゲスト様の如何なる要求にもさわやかな笑顔で応じ、愛奴隷として預けられた間は、精一杯愛情を注いだ相手をする事にしました。

それで、業(ごう・カルマ)が祓い落とせ、私(里美)の業(ごう・カルマ)が落ちて、運気が上昇するのだそうです。

その内、そんな性行為でも充分楽しめる事に気が付いて、愛奴隷に対する認識そのものが変わったのです。

私(里美)が愛奴隷として勤めている裸の接待は、夫には想像出来無いほど、激しい行為の連続です。

勿論、本当に嫌だったら、いくら事業の為で、責任がある立場の私(里美)でも、そう何時までも裸の接待など続けられるものではありません。

と言う事は、現状の愛奴隷の身の上に、「満足している」と言う事です。

傍から偏見を元に独断すれば、現在の私(里美)の境遇と心境は信じられず、非難の的かも知れませんが、建前で計れるほど現実は簡単なものではありません。

人間の脳の引出しが無限に近く多いのに、それを押し込める奇麗事で、「全ての結論が出せる」と言うのでしょうか?

私(里美)は岩代さんに教えられて、自分が性的に未熟だった事に気が付いたのです。

性的興奮と愛情はまったく別の物だったのです。

混同しては成らなかったのです。

実の所、夫相手の性行為でさえ快感で我を忘れたり、気を失ったりするのは「はしたない」と、自分を抑え続けて何年も来ました。

それが私(里美)に取っては間違いだったのです。

その詰まらない日常から、夫達にコジ開けられる様に精神が開放されて見ると、世の中も人生もまったく違って見えて来ます。

ゲスト様に奉仕する事が、私(里美)自身の快感に繋がり、肉体の奉仕をする事で相手に喜ばれ、「精神的に癒され自分の心理」を自覚しました。


何はともあれ、接待の場で「運命的な出会いをする」と言う事は、私(里美)への「めぐり合わせ」としか考えられません。

「あくまでも」の一期一会の肉体関係でも、相手に尽くす気持ちがあれば、それはそれで互いの気持ちに通ずるものです。

そこが無くての肉体関係なんか、それこそ「無駄な行為」と言う事ではないのでしょうか?

人が生きて行く上で、その時々を真剣に生きるなら、「好い加減にする事程、実りないものは無い」と私(里美)は思うのです。

だからこそ私(里美)の美学では、真剣にそして懸命にゲスト様に尽くします。

それは、メンタル・ヘルス・ケア、つまり癒し(心の埋め合わせ)なのです。

「お判り頂けた」と思いますが、癒し(心の埋め合わせ)を蔑(ないがし)ろにしては、本当の人間らしい生き方は出来ないのです。

大切なのは、尽くす事で自分を癒し、相手を癒してあげられる今がある事なのです。

それを日常の合間に、アクセントとして楽しめるのです。

それがそんなに悪い事でしょうか?

乱交のヒロインや性接待の愛奴隷になるなど、世間では建前の上で独り善がりで非難するべき事かも知れません。

しかし自分だけ踏み込めもせずに、良い子振って安全な所から批判だけして居るのが世間の彼等です。

そんな世間も、結構影で浮気などしても口を拭(ぬぐ)って知らん顔して居るのです。

だから、私(里美)が股間を貫かれた浅ましい格好で乱交や愛奴隷をしたからと言って「それがどうした?」と言うのでしょうか。

第一に、夫婦間で合意がある事なのですから、少なくとも「他人にああこう」と言われる事など無い筈(はず)です。

たとえ、世間から上辺の建前を元に避難されても、自分に身に付いたこの考えには、「正直に生きて行きたい」と思いました。

今の私(里美)の考え方など、世の中の建前から言うと、一溜まりも無く非難されるべき事でしょう。

でも本音で行けば、共感を覚える女性は案外多いのですよ。

それこそ、世の女性は建前の呪縛から逃れられないだけであり、「見っとも無い」と世の批判が怖いだけなのです。

とにかく岩代さん夫婦に、脳みそが痺(しび)れるような性感修行で仕込み続けられると、それが習慣付けられて行く。

最初から最後まで股間はあけ広げで、閉じる事は無く、欲棒や電動性具など受け入れようものなら、「オマ*コ気持ち良い」を言い続けて、「クイクイ」と受け越しで腰を使い続ける事に、抵抗感はなく成ります。

考えて見ると、自分も楽しめる「愛情ではない、唯の肉体奉仕」なのですもの。

私(里美)は、自分が出来ない事を、敵視するのは単なる個人の都合で、建前を振り回した一種の「魔や化しだ」と思います。

保身の心理が働くのでしょうが、それを殊更悪く言う事で隠し済まそうとします。

往々に起こる事ですが、裸の接待に関して、「私にはとても出来ない。」が、判断基準であれば、それは「単なる個人的な我侭(わがまま)」で、本音は「犯りたくない」が基準なのです。

残念だけれど、「戦争も事業も表面に見えるほどに格好の良いものじゃない。」は、岩代さんの口癖です。格好悪くても、稼がなきゃ意味が無いのです。

建前を話す者は、見栄えは美しいかもし知れませんが、「建前には本物の中身はない。」と岩代さんに教わりました。

私(里美)は、その岩代イズムを信じるからこそ、美しい女神(愛奴隷)を引き受けて居るのです。


結局の所、今現在の、在りのままの私(里美)は、見事に仕込まれた愛奴隷以外の何者でもありません。

私(里美)の愛奴隷の立場について、岩代さんが夫に「奥さんの扱いに、何か問題でもありますか?」と問い掛けても、「別にないよ。」と言うのが夫の見解なのです。

そんな事で、どんなにきつい接待をさせられても、私(里美)には耐える以外に道はありません。

でも、傍(はた)から想像するように「泥を被っている積り」は、私(里美)にはありません。

私(里美)の意志で「KIYOUBI(京美)の夢事業に参加している」と言う意識が、楽しかったのです。

判って頂けると思いますが、意識が楽しいのですから、愛奴隷のキツイ接待も嫌な事ではありません。

そう、結局の所人間は、「如何に満足するものを見つけて生きるか」と言う事であり、その点、この「尽くしながら絶頂を迎える。」と言う行為は、私(里美)を渇きから救い満足を得る事だったのです。

始めの出発点の意識が違うと、同じ事の受け止め方でも凄く変わるものなのです。

惨めさも辛さも、嫌な事と認識して初めて感じる感情で、好ましいと感じれば、答えは違います

岩代さん夫婦のSM調教を受けた私(里美)には、快感と辛さの複合した刺激は、けして嫌なものでは無く、むしろ心地良く感じます。

岩代さんの手に掛った女性は、粗方(あらかた)そんなものなのです。

慣(な)れとは恐ろしいもので、そう言う意識の中で、愛奴隷として何度もイジリ倒され嵌(は)め倒されると、そう扱われる事に喜びを感じる身体に成って行きました。

接待愛奴隷に成って気がついて見ると、拘(こだわ)っていたのはつまらないプライドで、何も失ったものはありません。

貞操に拘(こだわ)って生きて来た事が、「馬鹿みたい」と思えて来ます。

私(里美)は、プライドを捨てた訳ではなく、並の女性が「良くそんな事が出来る」と言う事でも、けして拒む事の無い接待愛奴隷としての新しいプライドを構築したのです。

それは色々な事で、ゲスト様が私達接待愛奴隷の御奉仕を楽しみますが、「それがどうだ」と言うのでしょうか?

性行為に対する愛情への拘りを分離してしまえば、精神的に拘るのは自分の感情で、そこに可笑しなプライド持ち込まなければ、ゲスト様のどんな卑猥な要求にも応じる性玩具(おもちゃ)に、何の抵抗も無く成れるのです。



今度の接待に「夫が同行する」と聞いた時は、内心ショックでした。

夫には、ゲスト様相手の接待に於ける私(里美)の、変態性行為的なあさましい姿は内緒だったのです。

一番見られたくないのはその変態性行為的な事で、私(里美)が脳みそが痺(しび)れる程喜んで感じている姿を見られる事です。

夫の接待に対する認識は、精々初期の田嶋さんや石上さんの時程度の、甘く軽い事しかない筈(はず)です。

見れば、認識の甘さに驚くのは目に見えています。

でも、見せろと命じられれば、仕方がありません。

平気な顔をして、ありのままの私(里美)のあさましい姿を夫に見せるだけです。

覚悟が決まれば、その後は何も考えません。

一度、私(里美)の接待時のあさましい姿を、夫に見せて置いた方が、私(里美)としては、気が楽かも知れません。

普段の接待と変わらない態度で、ゲスト様の命令に従って変態性行為的に弄(もてあそ)ばれるだけです。

福井様に奉仕を始めると、また竹中さんの声が聞えて来ます。

「里美は馬鹿馬鹿しいと思うだろうが、元来スケベ心は馬鹿馬鹿しいものだ。それを承知で一生懸命奉仕するから相手が心理的に癒(いや)されると言う事だ。」

気取ってなど居られません。

私(里美)は、馬鹿馬鹿しい事を一生懸命犯って福井様を癒(いや)すだけです。

行き成りでしたが、百戦練磨の福井さんが生易しいおシャブリで満足する訳もなく、咥(くわ)えさせた欲棒をクイクイと抜き差しを始めて口喉(こういん)性交を試みます。

これは喉が塞がって息が苦しく、私(里美)は結構辛くて涙を流し涎(よだれ)を垂れ流して、「グェ、グェ。」と苦しい奉仕をしますが、奉仕中の私(里美)は、ゲスト様の快楽のみに御使用頂く愛奴隷なのですから愛奴隷には行為の全てに拒否権はありません。

福井さんが両手で私(里美)の頭を押さえて固定し、クイクイと根元まで突き入れるので、福井さんの腹(おなか)が私(里美)の額に当たり、鼻と唇には陰毛を蓄えた福井さんの恥丘が波状攻撃でグィグィ当たって来ます。

この喉(のど)の根元まで突き入れるおシャブリ、「大陸フェラチオ」と呼ばれているそうです。

岩代さんや竹中さんに仕込まれたのですが、中国人の性技習慣では「大陸フェラチオ」と呼ばれる欲棒を喉(のど)の奥まで咥(くわ)えるのが一般的だそうです。

「ウグ、ウグ、ウグ、グ、グ、グ」

「ウッ。」

私(里美)に欲棒を咥(くわ)えさせた福井さんの腰の動きが激しくなり、咥(くわ)えた欲棒の陰茎が私(里美)の唇を擦(こす)り、硬く張り詰めたカリ首の先が喉(のど)の奥までグイグイと潜り込んで来ます。

「グェ、ウグ、グェ、ウグ、グェ、グェ。」

福井さんの腰の動きが一瞬とまり、私(里美)の口の中に福井さんの青臭いドロリとした液が勢い良く発射され、私(里美)は思わず咳き込みました。

服従の確かめ儀式と口中射精出始まった私(里美)の接待は、恐らく夫の想像を遥かに越えていた事でしょう。

最期は正常位で福井様に攻められました。

福井様に挿し込まれた欲棒を支え軸に、私(里美)が福井様の肉体(からだ)の上で恥骨が擦(こす)れるくらいに腰をグィグィとグラインドさせます。

すると、私(里美)の最も敏感な花芯ボタンの小さな盛り上がりが福井様の陰毛にゾリゾリと擦(こす)れ、堪(たま)らず私(里美)の鼻の穴が大きく広がって「アハッ」と善がり声が漏れて出ます。

犯られちゃって結局行為に気持ちが入り込んだ私(里美)は、それでも受け腰を回しながら両手を福井様の背中に回して上半身を寄せて抱き着いて行きます。

接待の最中にソット垣間見た夫は流石に、次々と卑猥の限りをこなした私(里美)の激しくそして浅ましい接待姿には度肝を抜かれたようですが、させているのが夫の命令なのですから、殊更激しく弄(もてあそ)ばれて、見せ付けて犯りました。



やはり雨が降ったらしく、帰りに下る山道を走行して居て美しい虹を見た。

妻の里美は助手席で、寝ている。

私はほとんど立ち会っていただけだが、とにかく疲れる接待だった。

夜の戸張の中を疾走する車中で流れる光を眺めながら、私は手酷い憔悴感(しょうすいかん)に襲われていた。

これはいったい、何て事だ。

妻は毎度あれだけの事をゲストに犯られて、何食わぬ顔で澄まして帰って来た訳だ。

どうやら、精神的なものも含め、呪詛輪姦よりもこの接待の方が、妻にはキツそうだ。

何しろ相手が独りで、休み休み犯られるから、呪詛輪姦の時の様に一気にランナーズ・ハイにも入れず、逃げ場が無い。

私と細君は後部座席だが、乗って直ぐから、細君が私の欲棒を丁寧なおシャブリをしている。

妻のアレだけの痴態を見せられ、正直ショックだが、それに勝る興奮も未だに続いている。

妻の凄い姿を見せ付けられて立ちっぱなしだったから、細君のおシャブリが気持ちが良い。

「社長が見て居ただけに、今日の奥さん、デキが良かったですよ。どうです、奥さんは接待に大分慣れたでしょう。」

「内の奴は、何時もあんな調子でゲストに奉仕しているのか?」

「えぇ、多少ゲストの好みには合わせますが、大体あんなものです。」

「あの、服従の確かめ儀式も何時もさせるのか?」

「えぇ、あれはどのゲストも好評です。」

岩代が、「奥さんは、愛奴隷だから当然の事」と答える。

確かにその事は、今更問題にするまでも無く合意済だ。

「少し焼けるが、愛奴隷振りも板に着いて良く仕込まれて居るので驚いたよ。」

「そうでしょう、外部のゲスト相手の接待は、遊びじゃあありませんから、間違えれば、京香が容赦なく尻をピシャリで、徹底調教しています。」

変な話しだが、見られる機会が多くなったからか妻・里美の肌に艶が出て裸体が以前より輝いて居た。

それも有るだろう。

何事にも、そう成るには成るだけの理由がある。

物事は何でも、理由の積み重なりが現在の状況を作る。

まぁ、元を正せば、妻が性的に未熟だったのが原因で今がある。

「お仕置きが続いて居る」と思えば、自業自得で仕方が無い。

「あの尻ピシャはズットか?」

「えぇ、奥さんの躾(しつけ)にはズット使っています。」

「結構キツイな。」

「えぇ、最初はヒィヒィ言っていました。」

「それにも慣れた訳だ。」

「社長の前では初めてですが、外での接待の立会いで、奥さんを実践調教するのは京香の権限ですから、間違いがあればその場で尻ピシャです。」

どうやら里美は、思った以上に厳(きび)しく扱われて、接待をさせられている様だ。

人間は習慣性がある動物で、始終犯ったり犯られたりしていればそれが「普通の事」として慣れて来る。

つまり妻も、始終ゲストのお相手で犯られて居る内に愛奴隷としての性奉仕が「何でも無くなった」のかも知れない。

そう考えると、片意地張らず拘(こだわ)らず、柔軟に対応する事で人生は広がるものだ。

とにかく一度一線を越えさえすれば、生き方を変える事は案外簡単な事かも知れない。


性接待の愛奴隷には、限りないホスピタリティ(おもてなしの精神)が要求される。

そのホスピタリティ(おもてなしの精神)の根底にあるのは、ゲストの旺盛な性欲を叶える事にあるから、愛奴隷はあらゆる行為を持ってゲストを満足させねば成らない。

無論、こうした性接待は社会的に見て完ぺきに闇から闇に葬るのが常識だから、如何なる卑猥(ひわい)な行為に及んでも接待する方もされる方も当事者だけの安心な秘密である。

そもそも、合意ある性行為は善悪を超えた本能の存在なのに、こう言う性の絡む事には世間の風は無責任に冷たい。

社会性と言う網を被せて、無理に「善悪で判断しよう」とする。

冷たい世間の風に晒(さら)されれば、妻がゲストに性玩具(おもちゃ)として犯されている淫媚な行為は問答無用で批難されるに違いなく、恐らくは誰にも理解されないだろう。

最初は妻にも、世間並の「背徳の性行為」と言う罪の意識が、有ったのかも知れない。

しかし妻は淫乱とも言うべき過激さで振る舞い、この信じられない光景の何もかもがリアルな現実だった。

それが正しい選択なのかは判らないが、妻にして見れば一旦自分の決断で犯り出した性奉仕であり、妻の後戻りが出来ない生真面目な性格がより過激な性奉仕をゲストにさせて居るのかも知れない。

「内の奴は、嫌がったり逆らったりしないのか」

「有りませんね。愛奴隷に人権は無いのですから、性処理玩具としてゲストを楽しませ、それが出来なければ絶えず尻ピシャでお仕置きです。」

私は中身を何も知らなかったが、妻は、私が岩代夫婦に自分を任せたので、無条件に従っていた。

「しかし内の奴が、出先であそこまで犯って居るとは思わなかった。」

本心、かなりショックだった。

「どんな要求にも応じるので、良く躾(しつけ)が出来ていると、皆さん喜んでくれます。」

岩代の返事は、まるで世間話のように軽かった。

妻は帰りもコートを羽織っただけだ。

皆が湯を使って居る時は疲れ切って寝ていたから、熱戦の後の汗塗(あせまみ)れ精液塗(せいえきまみ)れのままだった。

大役を果たして疲れ切ったのか、車中で深い眠りに落ちている。

安らかなその寝顔からは、とても先ほどの妻の痴態は浮かんで来ない。

「内の奴、帰りは何時もこうして寝ているのか?」

「えぇ、お疲れでしょう。奥さんが頑ん張ってくれるので助かります。何しろ、並みのSEXを犯ったくらいでは、何も喜ばない連中が相手ですから。」

やはり、妻にあそこまでさせたのは「私のせい」なのだ。

誠意を通じさせてこの性接待仕事を熟(こ)なすには、妻を愛奴隷に仕立て上げるアジェンダ(課題・議題・目標)が岩代夫婦に在った。

あらゆる手段を講じて初期教育を徹底し、仕事のツール(道具)としてスマート(洗練された形状)な愛奴隷に妻をリノベーション(刷新、改善)させてこそ目的に適う。

オウンマークスポート(自主弄び)ショーは勿論、ティードアップ(縛り)、ビリンデス(目隠し)、ハンダードラッシュ(鞭叩き)、ハングアウト(吊るし)などのSMは、愛奴隷の基本形である。

男性を興奮させる怪しいビジュアル(視覚感)として、諸出(もろだ)し諸見(もろみ)せのパホーマンス(肉体を用いた表現形態/遂行能力や性能)を妻に仕込む事は、オンスケ(予定通り/オンスケジュール)だった。

考えて見れば多数の目に晒される環境で、想像を超える強烈な狂気の興奮と快楽の世界を味わってしまえば、どんな女性でも並の平凡な性行為では興奮などしなく成り、エスカレート(激化)する事に抵抗が無くなるのかも知れない。

妻の里美は、知らぬまに私の想像を遥かに超えたクレバー(賢い)な犯り方で、ゲストのバイネーム(名指し/指名)に被虐の服従で応じる愛奴隷に仕立て上げられていたのだ。

後悔の念が合い半ばで浮かぶが、それは切実な私の感情である。

しかし、「乗り掛かった以上、途中で降りる訳には行かない」と妻は言う。

競泳(水泳)選手として培(つちか)ったアスリート魂では、競技場から降りる事が、敗北を意味するからである。

どうやら妻の方は、石にかじりついても、この運命から逃れる積りは毛頭無いらしい。

そして迂闊(うかつ)にも、その被虐の服従光景を魅せ付けられて想像を超える新鮮な興奮を覚える私が、そこに居た。

愛奴隷・里美は、極上の性奉仕をゲストに提供する為にトレーニングで仕込まれ、実践経験を積まされる為に一糸纏(まと)わぬ素っ裸でゲストの前に立たされる。

勿論、人前で素っ裸にされて性交をして見せる非日常の情況に愛奴隷・里美の脳にはドッとドーパミンが噴出する。

愛奴隷・里美はゲストに面白がって無遠慮に犯られ、里美はセックスハイ状態に到達して素の女性(おんな)を曝(さら)け出す。

ここまで事が進んで、今更妻の愛奴隷ぶりを私が憂(うれ)うる事は無い。

妻は役目として性奉仕の接待を、ゲスト相手にしている。

大袈裟(おおげさ)に考えなければ、それだけの事である。



帰途に就いた車中で、岩代は初めて福井に接近した理由を話し出した。

ハンドルを握っているから、顔は前方を向いたままだが、今日、妻を福井に犯らせた意味を、私に伝えて置く気に成った様だ。

岩代に言わせると、現在の土地投機ブームは異常で、このクレージーな状況が、何時までも続くとは思えない。

「必ず政策対応が為される危険な状態にある」と考えて、その時期を探っていたと言う。

「万が一の事が起こると、会社が蓄えた不動産資産は一気に不良資産化します。」

「それほど切迫しているのか?」

「政府が政策を変更すれば、一溜まりもありません。そろそろ処分に掛り逃げを打ちましょう。」

「何と言う事だ。それじゃぁ、バブル不動産業は逃げ切れずに全滅すると言う事か。」

「抜き打ちで発表されますから、どっこも対処が出来ないでしょうね。」
「その機密事項を福井から聞き出した・・・」

「そうです。つまり、奥さんの今日の働きが会社を救うのです。凄い働きですヨ。」

「福井が、来年(平成二年)辺りが危ないから、そろそろ注意して置いた方が良い。と言ったが、なるほどそう言う事か。」

「多分、間に合うのは内だけでしょう。他所は目一杯金融機関の融資を受けていますから、直ぐにゲームから降りられない。」

「それで、君は銀行借り入れを嫌っていたのか。借りればもっと大きく資金が廻ると思っていたが、君が正しい訳だ。」

「そう言う事です。」

「それはそうと、あの保養所豪華だったな。家具類も高そうだし、あの蒼い絨毯は相当高そうだ。流石官僚が使う保養所だ。」

「社長、あそこの今日の支払い、幾らだと思います?キット驚きますよ。」

「アレだけの料理に酒、一人二万円として 五人で十万円位かな。」

「それが、国の補助が出るので、その十分の一です。あそこの勘定、払ったのは福井さんです。」

「え、安いには安いが、払わして良いのか?」

「個人負担は一人二千円、世間への言い訳みたいなもので、あとは省の予算で処理してます。」

「それじゃぁ、五人で一万円か・・・・安過ぎて馬鹿にされた感じだな。」

「福井さんは利巧だから、金品は一切受け取りません。何時も自腹を切って、こちらには払わせません。」

「収賄罪を恐れているのか?」

「用心深くて透明性を心掛け、間違いが無い様に、一か月分まとめて個人口座引き落しで決済するから、支払いの記録も公に残ります。」

「高級官僚は流石に用心深いな、それで、内の奴の愛奴隷奉仕は、肉体の収賄にはならないのか?」

「さぁ、バレればスキャンダルでしょうが、たとえ交流が明るみに出ても、何時も四〜五人で、女の亭主が必ず同行して居ますから。常識的には唯の宴会で、スキャンダルとは考えられ難いでしょう。」

「なるほど、持って来いの遊び方と言う訳だ。」



それにしても、妙な不安感が拭えない。

箱根での福井を接待した折にも、誰かに見張られている気が付き纏(まと)っている。

岩代に、余程「言おうか」と思ったが、笑われそうなので止めた。

これから先、何が有ると言うのだ。

岩代は、私など思いもしなかった事態が「政府主導で起こる」と言う。

それを、福井は肯定していた。

底知れない岩代の野望に、私達夫婦は「付き合わされている。」と言うのか?

「本省の通達」の本情報の連絡があれば、いずれにしても、また、妻はあの格好で福井の下に行き、服従や犬・猿をする事になる。


(調教の成果)
蒼い危険な賭け・京香◆
第三十九話(調教の成果)


変化の無い人生は、平穏だが詰まらない。

人間は贅沢な生き物で、ドキドキとするトキメキがなければ生きている実感が湧かない。

か、と言って、夫婦がそれぞれ勝手に愚かな恋や不倫をして居たらそれは裏切り行為で「家庭」と言う単位は崩壊する。

そこで私のギリギリの選択が、仲間内で行なうローリスクのセックス・セッション(乱交)だった。

所が、妻は岩代に上手く誘導されて性接待の愛奴隷に仕立て上げられてしまった。

だが、生来気の強い妻の事である。

始めの頃の妻は、岩代と組んで竹中と犯らせた事への「あてつけ」を私にしていたのかも知れない。

所が、そこで夫婦の性交では味わえないドキドキとするトキメキの快感の連続を妻は味わってしまった。

妻は接待の仕事が入るとそれを岩代に命じられただけで、被虐の期待に「子宮がキューと収縮するような熱さを感じる様に成った」と言う。

岩代に接待の仕事を命じられば、妻はコート一枚の全裸同然で接待場所に連れて行かれる。

ゲストには全裸で引き渡され、酷く卑猥に弄(なぶ)られるのだが、肉体(からだ)は既にその快感を受け入れて喜びに替えて居たのだ。


例えて言うなら、食の旨みは単純ではない。

同じ旨みの食材でも、五感(味覚、視覚、聴覚、触覚、嗅覚)に訴える工夫と状況(演出、雰囲気)次第で何倍にも旨く成る。

外食店では、それらを総合的に工夫する事で旨さを演出している。

となれば性交も食と同じで、要件が揃えば単純な性交よりもセックス・セッション(乱交)の方が一層高感度に成っても不思議はないのである。

そして妻は、私の予想に反して急に大胆に成った。

何しろ妻にして見れば、夫が同伴で有ればこの秘めたる仲間内の行為は共犯である。

夫公認なら夫婦合意の遊びで「家庭」と言う単位が崩壊する心配もないし、夫も自分も夫婦で安心してセックス・セッション(乱交)が楽しめる。

妻に秘めたる露出願望でも在ったのか、まるで蛹(さなぎ)が蝶に成るような変身振りで、全裸の妻は私の目の前で善がり声を上げながら他人の欲棒を受け入れて、躊躇(ためら)う事無く受け腰を使って抜き挿しして見せた。

夫としては衝撃的だったが、冷静に考えれば判らないでもない。

仲間内のセックス・セッション(乱交)など社会常識に問えば素行不良集団の犯る事であるかも知れない。

いずれにしても世の中それは「奇麗事」と言うもので伴侶に内緒の遊びや浮気で抜き挿しなら無い仲に成り、表向きの建前で子供の人生を不幸に巻き込むよりは、遥かに現実的な 対応策ではないだろうか?


一流のアスリートは、当然ながら一応にスポーツ・ハイ状態を経験している。

その快感が忘れられないから、トコトン自分の肉体(からだ)を虐(いじ)め抜いて練習する。

つまり、アスリートの日頃の鍛錬はM感覚を醸成しているようなものである。

まぁ、先天的にM性が強い方が最初からアスリートに向いているのだが、世間や本人は「強い=S性」と誤解しているから人生を誤まる事も多い。

人間の性はデリケート(繊細)なラビリンス(迷宮)で、正直、他の動物の様にその本性は簡単に解けるものではない。

非日常の時間を手に入れた妻は、今までの人生とはまったく違うエロチックでスリリングな情況を愉しむ愛奴隷に何時の間にか成っていた。

そして妻にとってはその時間こそ、全ての虚飾を剥(は)ぎ取られた何も格好を付ける必要が無い素の自分に遭える時間だったのだ。


まぁ、人の人生は泣いても一生笑っても一生であるから、適度に遊びの性交を楽しまなければ長続きはしない。

夫婦間で一番の不信感を抱くのは影で行なう裏切りの行為で、リスク回避の点では夫婦合意でセックス・セッション(乱交)に揃って参加する方が理想的である。

そしてそう言うコンタクトの環境が整えば、何しろ相手のある事だから日頃の心得方が違って来る。

女性は外に出れば自分の美しさを内面から意識するもので、現実に妻の里美は見るからに垢抜けて美しさが滲み出ている。



翌日の午後、妻が出社して来た。一晩寝て生気が戻った様子で、時折昨日の事など忘れた様な、スッキリとした笑顔の輝きを見せている。

今朝、出社前に昨日の福井氏との事を想い出して、玄関の出掛けに妻へ声を掛けた。

嫌、正直に言うと私は妻に昨日の事で声を掛ける機会を伺っていた。

「お前のフアンも多く成ったな。」

「私(里美)拠りも京香さんの方が人気ですよ。」

「京香が・・・」

「だってあの切れのある性接待ですもの、あなたの知らない所で結構活躍していますから京香さんのフアンは多いですよ。」

「そうか、京香の事は余り報告されていないから知らなかった。」

「だいたい私(里美)に廻るゲスト様は京香さんの味見を済ませているのですもの、京香さんの接待がゲスト様の基準に成るので比べられてしまうから私(里美)も対抗上手が抜けないでしょう。」

「それでお前の接待も段々えげつなく成った訳だ。」

立場が代わると考え方も変わるもので、愛奴隷を犯って居いてリピート(繰り返)のお呼びが掛からなければ「飽きられた」と言う事で、プライドにダメージを喰う。

変なもので、妻も京香を始め他の接待陣には対抗意識も在り、「アッチの方が良かった」と言われたくないし、それで代えられたら面子がない。

もしゲストから苦情があれば社内で「公開再教育」をミッチリ犯られるから、絶対服従の姿勢でゲストの我侭(わがまま)好き勝手に応じた目いっぱいの奉仕をする。

つまり、例え我侭(わがまま)好き勝手に弄(もてあそ)ばれてもそれはそれで、「もう一度犯りたい」と次のお呼びが無ければ女のプライドが許せないのだ。

「結局、社長婦人と言う立場で、京香さんと比べて私(里美)の接待方が面白く無いって訳には行かないですから頑張って犯るしか無いでしょう。」

「やはり、そう言う事に成るのか・・・・。」

確かに元々女遊びに肥えたゲスト相手に、普段見れない卑猥なものを見せて普段出来ない事を赤裸様(あからさま)に犯らなければ接待の意味が無い。

どんな仕事でもお呼びが掛からなく成ればお仕舞いで、愛奴隷接待だっておざなりで良い訳が無い。

元々それなりの見返りを求めての事だから、犯る以上は精々根性を入れて相手の性癖に合わせ、ゲストが喜ぶ様に性接待をしなければならないのだ。



最近では、妻は皆の勧めもあり日々の大方を家事と子育てに力を割り振って居て、イレギラーに接待その他の用事が有る時しか、妻は出社をしては居無い。

今日は九時に出て来たが、どうやら岩代から「奥さんに話がある」と連絡が入っていたらしい。

当然の事ながら、同居中の妻の両親も娘も、娘であり母である里美の別の顔は知らない。

里美の別の顔が、要求されれば誰にでも股を開く愛奴隷である事など、別に負い目は感じないが、家族や世間は知る由(よし)も無い。

しかし、ややこしく(複雑で、めんどう)成るので、知らせる必要も無い。

普段の彼女は、理想的な孝行娘であり良き母である。

そして、今一番威勢の良い中堅企業の社長婦人であり、隣近所や娘の学校では、年より若く見えるから羨望の的で、評判の貴婦人である。

近頃は、たまに出社する立場だから、様々な世間の付き合いも、ほとんど欠かさない。

そうした日々のほんの一時が、愛奴隷としての妻の時間だった。

岩代はイメージを浮かべ、それをストーリーに組み立てて造った物語で、周囲をリードして行く。

それが、並のものなら唯(ただ)の経営センスでかたずける事が出来るのだが、何しろ女達を操り愛奴隷として裸の性交奉仕をさせ、それを不満に思わせないどころか、その亭主達さえも心服させてしまう。

その性交奉仕の的(まと)に成ったゲストの心も、岩代はガッチリと掴(つか)むのだから、これはもう「何かの妖術のような力が働いている」としか私には考えられない。

そしてKIYOUBI(京美)は、急成長を続けていて、唯々岩代は、不思議な男である。


妻が来社した時、ちょうど岩代夫妻が居たので、昨日の反省会兼ね社長応接室で福井への接待の話しに成った。

今回は私が立ち会っていたので、四人の間で話が良く見える。

「奥さん、昨日はご苦労様でした。お疲れだったでしょう。」

「いぃえ、お役に立ちましたか?」

「おかげさまで、良い情報を頂きました。福井さんも上機嫌でしたし、奥さんも上デキでした。」

「私が良く犯れたのなら、宜しいのですが。」

「奥さんの愛奴隷、大分評判が良く成りました。」

最近は特に結果が上々で、ゲストの評判がすこぶる良いらしい。

「私が、気が利かないので、京香さんにお尻を叩いて頂いてばかりで申し訳なくて。」

「それは奥さんが悪いのだから、叩かれても仕方が無い。」

「そうですよねぇ。私が悪いのだから気を付けますけど、悪い時は京香さんも遠慮なさらないで下さいね。」

「奥さんに京香が厳しくする事も含めて、接待の評判が良いのです。」

なるほど、漫才のボケと突っ込みのごとき組み合わせの妙と言うものらしい。

もっとも、突っ込みに在らず「突っ込まれ」だが。

「所で私は、福井さんが帰りがけに、里美に何か言い残した様なので気に成っていた。何を言ったのだ?」

「あぁ、あれですか、今度会う時も旦那様が、一緒の方が良いとおっしゃっていました。」

「何だ、また夫の私に見せ付けたいのか。悪趣味な奴だ。」

急に、M字開脚に開いた妻の陰部に出入りする、福井の陰茎の光景が浮かんで来た。

「まぁ、まぁ、ゲストの希望はなるべく適えるのが、内の社の信用ですから。」

「私は別に、あなたに同席されても構いませんけれど。あれこれ拘(こだわ)って居たら、あんな事は犯られて居られませんもの。」

この妻の言葉に、福井に弄(もてあそ)ばれ続ける昨日の一連の情景が浮かんで来た。

つい昨日まで、近頃の接待の様子を知らなかった私には、昨日の接待の実態が強烈だったのである。

「しかしお前、出先でゲスト相手に凄い事をさせられているな。あそこまで犯られ居るとは、現実に見るまで知らなかった。」

「ゲストに逆らったりへまをしたりしたら、京香さんから即お尻にピシャリとお仕置きですもの。それは、何でもしますワ。」

「何でもするのか?」

「それはお仕事なのですから。それに、犯られに行けと言うのはあなたですヨ。」

「それはそうだが、しかし女性のお前があんな嫌らしい事を、良くトコトン犯るな?」

「だって最初に竹中さんから、スケベ心は本質的に馬鹿馬鹿しいもので理性的に考えては成立しない。と教(おそ)わりましたもの。」

「それで、何を要求されてもNGは無しと言う訳か。」

「皆さんの性癖には好みが有りますもの、一々あれが嫌これが嫌と言っていては、相手を喜ばせる事など出来ませんもの。」

「なるほど」と思った。

確かに【左脳】を働かせて冷静に見ると、性行為は馬鹿馬鹿しい行為に映るが、これは【右脳域】の領域でイメージ記憶・直感・ひらめき・芸術性・創造性・瞬間記憶・潜在意識・リラックス本能などの感性が活動する場面である。

つまり性行為において【左脳域での思考】は余分な事で、性行為の場では【左脳域での思考】を捨てなければ快感を楽しめないのである。

実の所、こんな【右脳】や【左脳】の話を女達に口で説明しても、「そんな話は良く判らない。」と突き放されるのが落ちであるが、彼女達は体験的にそれを確り身に着けている。

体験して【右脳域的】に気持ち良ければ、それは充分に彼女達の真実である。

いずれにしても、【右脳域】はバーチャル(仮想現実)の世界なのだ。

「それにしても、あの服従の確かめ儀式はすごいな。」

「アラ、あの確かめ儀式は、キミチャンも順子さんも旦那様の指示で、皆さんゲストになさって頂いていますワ。」

まるで当然の事をしているような、妻の答えが返って来た。

妻の言葉で理解したが、内の接待軍団では、どうやら「服従の確かめ儀式」は定番化しているらしい。

「何だ、服従の確かめ儀式を知らないのは私だけか。私だけ遅れているな。」

「あれを犯られる方は結構キツイのですけど、あれすると支配感があるから、ゲストに好評なのです。」

岩代が確かめ儀式の効用を自賛した。

妻に拠ると、ゲストに拠っては確かめ儀式の状態のまま、面白がってカラオケ・デユットを歌わせる「豪の者も居る」と言う。

この「確かめ儀式」は、互いに肉体を支配した事、支配された事をリアルに認識する為にある。

従って、肉体を支配された者に取っては、屈辱的な方法を自ら依頼してその受け入れ姿勢を取る事が、「より認識効果がある」と言うものである。

二〜三人の複数ゲストの場合は、裸のカラオケ・デユットは当たり前で、何でも有りだからバイブを当てられながら歌わされたり、欲棒を抜き挿しされながら歌わされたり、それも音程が外れたら細君の尻ピシャが飛ぶから、「快感に堪(た)えるのに必死だ」と言う。

例の、喜美子の「カラオケ与作ファック」も、ゲストの評判はすこぶる良い。

マイク片手に、M字開脚に晒(さら)した陰部にゲストの欲棒を咥えこんだまま、与作のリズムに合わせて歌いながら、時にユックリ、時にトントントンと腰を上下させる。

歌い続ける事も、抽送を続ける事も、けして中断は赦されないから、本人に取っては快感が分散されて「生殺し」状態だが、その喜美子の性感反応が微妙に男心をくすぐり、施されているゲストも見る者も、興奮を隠せない。

「与作は木をきる〜ヘイヘイホ〜ヘイヘイホ〜こだまはかぁえるよ〜ヘイヘイホ〜ヘイヘイホ〜女房は、はたを織る〜トントントン〜トントントン〜気だてのいい嫁だよ〜トントントン〜トントントン〜」



岩代に、何かピンと来るものが在ったらしい。

「社長、何か昨日からあれを気にしている様ですから、喜美子と順子を呼んで、実際にご自分で犯ってみてはどうですか?」

「服従の確かめ儀式を、私がか?」

「犯る方の身になって、どんなものか、一度経験されて見れば良いですよ。」

「それが良いです。二人を、私が呼びましょう。」と細君が席を立った。

細君から「社長が呼んでいる」と聞いて、喜美子と順子が、社長応接室に飛んで来た。

「社長が御用だとか、何でしょう。」

「社長が二人を、服従の確かめ儀式で試したいそうだ。」

岩代がそう命じると、それだけで話が通じ、「はぃ。」と直ぐに二人は戸惑いも無くスルスルとワンピースを脱ぎ出した。

二人とも出社の際は下着を着けて居無いから、手間は掛らない。

直ぐに喜美子と順子、二人の全裸体が並んだ。

揃(そろ)いも揃って岩代の術中に嵌(はま)るのも、考えて見れば然(さ)して異常な事ではない。

危険な香がする男を好きになるのも悲劇のヒロインに心引かれるのも、普段の言葉とは裏腹に元々女性の多くがセックス・ジェンダー(生物学的性意識差)をも凌駕(りょうが)するM(マゾ)気質だからである。

ただその気質を開花させる舞台が各自に無かっただけだから、自分を納得させられる理由があればその舞台に登り、言われるがままに何でも犯る。


「社長どちらからします。」

この会社では、私は誰もが認める帝王で、女達は絶対服従が仲間内の合意である。

「まずはキミチャンからだ。」

「はぃ。お確かめ下さい。」

喜美子は、命じられると足を広げて幾分前屈みに成ると、妻と同じ受け入れの姿勢で目を瞑(つむ)った。

「どれ、確かめさせて貰おうか。」

やはり私の心理では、何と言っても妻の親友である喜美子が、真っ先に玩具(おもちゃ)にしたくなる。

触ってみると好くした物で、喜美子の花弁の内側は、充分に潤っている。

「服従の確かめ儀式」と聞いただけで、反射的に股間を湿らすと言う事は、数を経験して身体が慣れている証拠だ。

恐らく妻も「その状態にある」と、解釈すれば良い。

命じるままに開かれた喜美子の脚の股間辺りに、私が膝立ちでにじり寄り、見よう見真似で親指をクニュクニュと丹念に花弁に擦(こす)り付け、愛液に濡らしてその手を喜美子の後ろへ廻し、喜美子の尻の菊座に宛がってクイッと押し込んだ。

立っていた喜美子が、「アッ」、歯を食い縛って、前に出そうに成るのを踏ん張り、めり込んだ親指を「ギュッ」と締め付けて来た。

股間の間に他の四本の指を通し、その指の内、人差し指と中指でグリグリと喜美子の花芯ボタンを弄(なぶ)り、短い恥毛が絡む花弁のスリットにズブッと二本まとめて捻じ込むと、喜美子が「ウッ」と、小さく悲鳴を上げ、三本の指に、皮一枚隔てた暖かくて妙な感触が伝わって来る。

「社長、それで少し上に突き上げて見て下さい。」

「こうか?」

喜美子の腰が少し上に浮いて、バランスを取ろうと両手を広げて踊るようにユラユラ揺(ゆ)れる。

「それを、名物の服従の指人形踊りと呼んでます。」

「なるほど、生身の指人形と言う訳だ。」

「そうです。指で掴んで操る人形芝居に似ているので、誰かが言い出しました。皆さんお好みで踊らせて楽しみます。」

「なるほどね。」

話を聴いて、私はまた喜美子の肉体(からだ)を掴んだ手を上に突き上げて喜美子を踊らせた。

その作業中に、「ピシャリ」と順子の尻がなる音と、細君の叱咤(しった)が飛んだ。

「順子、何をボーッとしているの、空いているのなら、社長をおシャブリ、ホント気が利かない。」

「はぃ、失礼します。」

順子が慌(あわ)てて私の腰に取り付き、ハスナーを降ろして欲棒を取り出し、むしゃぶりついて来た。

これは気分が良い。

二人の女性に、それぞれの事をさせて、支配感が男心をくすぐる。

「尻ピシャ」の調教も含め、ゲストには人気セットメニューなのだろう。

勿論、接待をする以上、あくまでもゲストに喜ばれなければ意味が無いのだから、岩代の方針が間違えではない。

なまじな事をして、効果が無ければ接待のやり損で、そう考えれば、妻の里美に究極の接待をさせるのは筋が通る。

妻の里美もそれを理解しているからこそ、今まで私にも言わず、ゲストの仕打ちを肉体で甘受して来た。

「喜美子も同じだけれど、ぬるい奉仕をしていると、降格して里美みたいに四人組の下に付けるよ。順子の後で、里美も社長に服従の確かめ儀式。」

「はぃ、京香様。」と、妻の声が聞こえた。

うん?

「里美みたいに四人組の下・・・」

どう言う事だ・・・?

妻は、接待軍団では「一番下の立場だ」と言うのか?


私は親指を菊座に一指し指と中指を秘部に、前後の穴に指を三本入れて間違いなく喜美子の身体を内側でわし掴(つか)みにしている。

そのわし掴み状態で、私が何度か上に突き上げると喜美子が爪先立ちに浮き上がって「ウッ、ウッ」とそれを堪えた。

妻が言う様に、犯られる方は結構キツイのだろう。

「ここは、何の為に使うのだ?」

「はぃ、社長への服従です。」

「良し、そうだ。」

「次。早く動く」

細君の叱咤が飛び、順子の尻が、「ピシャリ」と音を立てた。

「はぃ社長、お確かめ下さい。」

飛び上がって喜美子と交代した順子が、幾分前屈みになり、妻と同じ受け入れの姿勢を取る。

台詞も同じ順子が、目の前にいた。

親指を花弁に擦(こす)りつけ、順子の尻の菊座に宛がってクイッと押し込んだ。

反応は同じで、順子が、「アッ」、歯を食い縛って踏ん張り、めり込んだ親指を「ギュッ」と締め付けて来る。こう言う反応は、「余り個人差が無い」と知った。

入っていた指を引き抜かれ、私から肉体(からだ)を離された喜美子が、細君に「尻ピシャ」をされない内に、素早くおシャブリに廻っている。

流石(さすが)に喜美子の口技は上達して、格段に快感だ。

私は、喜美子と同じ様に人差し指と中指でグリグリと順子の花芯ボタンを弄(なぶ)り、花弁のスリットに「ズブッ」と二本、まとめて捻じ込んだ。

順子が「ヒッ」と、小さく悲鳴を上げ、歯を食いしばる。

三本の指に、皮一枚隔てた妙な感触が伝わって来た。

それは良いのだが、手首が順子の尻肉を押し潰していて、その弾力に押し返されて、実の所維持するのが結構きつい。

私は、間違いなく順子の前後の二穴に指を三本入れ、身体を内側でわし掴みにし、何度か上に突き上げると、順子もが爪先立ちに腰が浮き上がって「ウッ、ウッ」とそれを堪えた。

「ここは、何の為に使うのだ?」

「はぃ、社長への服従です。」

「良し、そうだ。」

うん?ときめかない。

手順通りだが、違和感が私に生まれた。

「岩代君、判った。ゲストの征服感を満足させるのは判ったが、同じ事をたて続けで犯るもんじゃあない。この儀式はその後のストーリーに、請う御期待の為にするべきだ。」

順子の前後の穴に指を三本入れて、わし掴みにしたまま、岩代に話し掛けた。

同じ事を続けてやると、たいした感動は無い。

服従の確かめ儀式は、その後に起こる事の期待でときめく為の序章である。

「判りましたか社長、色々組み合わせて工夫しないと飽きられちゃうのです。」

「なるほど、ゲストを喜ばせるには、普段出来ない事をさせる為に、中身がエスカレートして行く事になる。」

愛奴隷の成果は、ゲストにその裸身を預け、日頃は叶えられ難い性癖を堪能(たんのう)して頂く事である。

「服従の確かめ儀式は、愛奴隷がゲストに全てを預ける大切な瞬間の儀式です。」

「里美、社長がもう片方空いている。」

何時の間にか裸に成った妻の尻に、細君の「尻ピシャ」が飛んだ。

「はぃ。」

細君の指示は絶対だから、私の左手側に妻が幾分前屈(まえかが)みの姿勢で、「お確かめ下さい。」と「服従の確かめ儀式」を待つ。

細君は、私に「両手を使え」と言うのだ。

妻のア*ルに親指を捻じ込み、花弁スリットにも指を潜らせて、上に突き上げた。

結局私は今、仁王立ちの状態で左手で妻の下半身をわし掴みにし、右手で順子の下半身を掴みの両手に花の上に、おシャブリを喜美子にさせている。

「人海戦術の場合、この形も使います。」

「所で、里美が最下位の立場と言うのはどう言う意味だ。」

「立場上、常に一番キツイ事をさせなければ成りません。だから一番下の惨めな愛奴隷として、誰よりも素直になって貰うのです。一番高貴で一番の美女は、それが相応しいのです。」

岩代の返事に、妻をわし掴みにしている左手に力が入った。

その指を、妻の身体が締め付けて来る。

「他の者にはさせないキツイ事もさせるのか?」

「当然です。それをさせるられる為に選ばれたのですから。なぁ、里美。」

「はぃ。立場は心得ています。」

「はっきりした最下位の立場を、どんなものかお見せしますので、一度三人を放してやって下さい。」

塞がった両手を、離す機会を失って戸惑っていた私の両手は、漸く開放された。幾ら気分が良いわし掴みでも、手首がキツイから長くしているものではない。

「よし里美、何時もの様に、外出先での後始末をしなさい。グズグズしない。」

「ピシャリ」と音を立て、妻の尻肉が赤く成って来た。

「はぃ。」

妻が、咥(くわ)えていた私の欲棒を離して、慌てて立ち上がった喜美子の股間にニジリ拠って顔を埋め、喜美子の股間を舌で舐め出した。

喜美子の花芯ボタンも短い恥毛が絡む二枚の肉花弁も、その間のスリットの内側も、菊文様のアナルさえ妻は舌で綺麗に拭(ぬぐ)って行く。

一人終わると、隣で待っていた順子にも同じ様に始末している。

これは約束事であり、社長婦人の妻に大して、喜美子や順子に不満を起こさせない配慮もありそうだ。

二人とも、妻の舌に快感を得るのか、ウットリと良い顔をして舐めるに任せている。

「ゲストが使ったこの娘達のお道具は、最下位の愛奴隷・里美に、ゲストの前で感謝を込めて、綺麗に掃除をさせる決まりです。」

岩代夫婦にとっては、妻を良い愛奴隷に仕立て上げる事が課題だった。

日頃は社長婦人として女性達の最高位に居る妻に、最大の屈辱を味合わせるには良い方法だろう。

立場をわきまえる儀式の意味もあるから、勿論妻には誰も掃除をする事は無い。

従って妻は、終わった後も股間を汚されたままで「家に帰る事が多い」と言う。

竹中と岩代に調教されゲスト相手に極限の性接待を実践した妻には、ディープ(深く嵌り込む様)な被虐の快感と言う性交感覚が育っていたのだ。

「昨日の京香には、犯っていなかったが?」

「あれは福井さんが嫌いで、以前させるなとおっしゃられたからです。」

立場が最下位だから、接待四人組との組み合わせでも、「妻の立場は変わらない」と言う。

つまり、普段は全員が社長婦人として接するのだが、接待出動時は完全に立場が逆転して、文句なしに「一番惨めに弄(なぶ)られるのが、社長婦人の妻の役目」と言う仕組みだった。

それを、私が知らない所で、妻が何も言わずに懸命に努めていた事に、今更ながら驚嘆した。

それにしても、驚嘆すべき事はまだ有る。妻を始め接待軍団の我慢強さには、改めて驚かされた。細君に余程厳しく仕込まれたのか、「痛いや嫌だ」は、聞いた事が無い。

あれだけの事をさせても、トラウマ(心的外傷)にさせない所が、岩代のマジックなのか、彼の持つパワーの威力は「凄まじい」としか言い様が無い。


本来の愛奴隷は、ゲストに素っ裸の拘束姿で引き渡すのがKIYOUBI(京美)だが、世の中の多様性は幅広く、違う性癖のゲストもいる。

性接待の傍(かたわ)ら、ゲストの希望が多い事から愛奴隷にボンデージフアッションを造る話が持ち上がって、岩代夫妻が「本格的な物を」と、当時その筋の有名なSMスペシャリストの所へ相談に行った。

「話が通っているから奥さんから造って下さい」と岩代に言われ、妻を連れてそこへ行ったら心良く相談に乗ってもらったが、そのスペシャリストに連れて行かれた所(製作所)で大胆な扱いをされて驚いた。

連れて行かれた所は、男性の親方と女性の従業員が五人ほどの普通の革製品加工々場だったが、「サイズを採るからこの場で脱げ」と、妻はその加工場の一郭でそのスペシャリストに素っ裸にされた。

そのスペシャリストは、妻を繁々と無遠慮に観て「ほぅ、顔も美人だが肉体(からだ)も均整が取れて中々だな。」と褒め言葉を言った。

その声に、女性従業員の不遠慮な視線が一斉に妻の裸体集まったが仕方が無い。

どうもこうも、死角には成っているが妻が素っ裸で立たされた所は窓も開け放たれた加工場の一郭だった。

スペシャリストにして見ればボンデージフアッションを作る位の女性だから従業員の目など気にしないのは何時(いつ)もの事だったようで、妻はせわしく動く女性従業員の通過する中、親方の丁寧な採寸の間、十分ほど素っ裸で加工場の一郭に立たされていた。


一週間後に「出来上がった」と連絡が在り、妻と行って見ると早速試着をして見る事になり、妻はまた加工場の一郭で素っ裸にされた。

出来上がったのは、乳房丸出しで下側から乳房を支える皮製ブラと、股間を覆(おおう)う部分がホック付きの一枚の脱着可能な別パーツをデザインされた黒皮製のボンデージフアッションだった。

しかもその別パーツの股間を覆(おおう)う部分には、男性器型のシリコン製の玩具がそそり立っていた。

スペシャリストに促されて、妻がそのボンデージフアッションを身に着けると、親方が細かい皮ベルトなどの微調整の印をし、何度か調整のミシンを入れる間、妻はまたそれを着たり素っ裸に成ったりと忙しい。

漸く親方が満足そうな顔をした時は、そのボンデージフアッションは見事に妻の裸身にフィットしていた。

「これならまぁ良いだろう。」とスペシャリストも満足気だった。

そこで親方は、男性器型のシリコン製の玩具がそそり立つ別パーツを手に持ち、「奥さん、これの位置合わせをするから中に入れるよ。」と言いながら、妻の股間の中にグィと押し込んで四〜五回抜き挿しし後根元まで押し込んでホックを嵌めた。

「どうだね奥さん、少し屈伸をして腰を上げ下げして見ろ。これは遊びを造って止める様にして在るから、動いてもオマ*コに変な負担は掛からない筈だ。」

親方に言われた通りに屈伸の動作をした妻が「はぃ、大丈夫です。」と応えている。

どうやらゲストの要望があれば、妻はあれを入れたボンデージフアッションで身を包み、接待に向かう事になりそうだ。

勿論、ゲストが使う所に納まったシリコン製の玩具は、ゲストが胸をトキメカシながら抜く事に成る。

その制作費二十万円ほどのオーダーメイド・ボンデージフアッション、KIYOUBI(京美)の女性群七人全員が順番に造ったので、その製作所にはスッカリ上客に成ったのである。


出口は判らなかった。

だが、薄々だが私に判って来た事もある。

それは、不思議な力だった。

その酷く非現実的な理由に、妻はある確信を抱いて現在の境遇に甘んじているのである。

元々私の感情としては、相反する「夫としての思いと男としての思い」の二つの思いの間を揺れ動いている。

妻の愛奴隷振りを見ると、夫としてこみ上げて来るものが有る。

こう素直に生きる妻が不思議で成らない。

「お前、何故岩代の言う事に素直なのだ?」

「だって、仕方ないじゃないですか、後に成って見ると何時もその通りに成る先が、チョットだけ見えているのです。」

「それは、確信が持てるのか?」

「えぇ、私にも判らないのですけど、不思議な位・・・」

「例の輪姦の時浮かんでくる奴か?」

「見えるのです。」

「そうか・・・・」

どう成っているのだ。

妻が不可解な事を言い出したが、何も言えなかった。

悔しいが、話に聞くだけでは何とも言い様が無い。

妻は未来が見えているらしい。

見えているから、何も逆らわずに「その運命に身を委(ゆだ)ねている。」と言う。

未来の自分の運命が判るのなら、私だって知りたい。

もどかしいが、誰が何の為に、「妻に幻覚を見せている」と言うのか?

最初は、この幻覚話を甘く考えていた。いゃ、「考えまい」としていたのかも知れない。

私の思考能力範囲の、外にある話だ。

岩代が修験の陰陽術で、妻を操る術を使っているだけなら話は判る。

しかし妻の見る幻覚に、「未来予知が含(ふく)まれている」と成ると、判断要件は俄然複雑になる。

つまり、不思議さが高度過ぎて私の理解を遥(はる)かに超えているのである。

「それにあなた、接待を止めたら私(里美)はやる事が無くなるもの・・・。」

妻は、印象的な心情を吐露(とろ)していた。


岩代が三人並べて岩代の所で行われる修行場での「調教開始の儀式を私に見せる」と言い出した。

彼の言によると、調教に呼びつけられた女達は、「毎回の調教の最初の十分間はそこから修行が始まる」と言う。

「そら、社長に調教開始の儀式をお見せしろ。」

女達にその事を命ずると、一様にマングリ返しの態勢を取り、細君が用意した電動張り形玩具を、段取り良くそれぞれの花弁の奥に捻じ込まれて行く。

「本来なら、一人だけ呼び出して、それこそ素裸で縛り上げてするのですが、今日は縛らずに三人一緒に成果をお見せする事にします。」

妻の花弁の奥に捻じ込まれた張り形電動玩具の根元を私が持ち、喜美子のは岩代、順子のは細君が持って、一斉に「ビーッ」とスイッチを入れた。

すると、妻も含め女達は「ビーッ」と言う小さなモーター音に競う様に、受け腰使いで自ら抜き差しを開始する。

そうする事を命じられているのか、面白い事に、私は根元を持っているだけで、妻の方が腰を使って張り形玩具を抜き差ししているのだ。

これは本当らしいから、妻は毎回調教の始めにこれをさせられていた事になる。

そこからが圧巻で、女達は大股開きにされた股間を欲棒に擬した張り形電動玩具で突き立てられて、「ビーッ」と言う電動張り形玩具の快感に溺れる様に、一斉に受け腰使いをしながら「オマ*コ気持ち良い」を連呼させられたのである。

女達は、念仏みたいに唯ひたすら「オマ*コ気持ち良い」や「アァ、オチ*チン様が擦(こす)れるぅ〜」を叫び続けさせられて、快感に失神して行く。

それが三人同時に連(つら)なって犯ると、見る方は壮観そのもので流石に勃起ものである。

その壮絶な儀式を何回も繰り返して十分間が終わると、女達は息も絶え絶えになった。

「この後、十分間休んでから本格的な責めに入るのが何時もの段取りです。」と岩代は言った。

なるほど、少しずつ見えて来たが、岩代夫婦の女達への調教は半端ではなかったのである。

ここまで来ると女達が嫉妬するのは、亭主の遊びよりも自分より他の接待愛奴隷の性行為テクニックが上手い場合で、それをゲストに比較されるのが悔しいから、競って奉仕技や犯られ技を磨く事に成る。


美しい女神(愛奴隷)を充てがわれたゲストは、初対面の時一様にその裸体を点検する。

それがゲストの最初のお楽しみだから、何をされてもジットして気が済むまで点検させるが、愛奴隷の勤めである。

遠慮の無い生け贄だから、乳房は握り潰され怪しい目付きをしながら両足を広げさせ、花芯ボタンを指先でこねたり二枚の肉花弁を指で広げ内側の色を確かめたり、尻の双丘を掴んで左右に広げ菊の蕾や二枚の花弁を眺めたりする。

愛奴隷が全裸でゲストに引き渡される事について、「脱がす楽しみが無い」と言う感想もあるが、「身一つで、全てを委(ゆだ)ねられる」と言う岩代独特の拘(こだわ)りの美学がある。

最初から「隠すべきものが何も無い」と言う状態で、全てを曝(さら)け出して肉交をする事に拠って、互いの信頼関係は確かなものに成り立つのだ。


これだけ性にオープンである事が、良い事とは思わない女性は、世間に沢山いる。

いゃ、既成概念に囚われれば、当然の事である。

勿論それとは逆に、諸般の事情が解決すれば、性にオープンな人生を送りたい女性も居るだろう。

それは個人の性格に拠る選択の問題で、強制している訳ではないから、「本人次第」と言う事であり、嫌なら止めれば良い。

「社会通念」と言う漠然(ばくぜん)とした妖しげな締め付けも、心理的な縛りに成っている。

それでもこの会社には、その事から逃げ出す女性は居ない。

妻も含め、彼女達の言動からして、「本人の合意の上」だとは思う。

接待の過激な性奉仕も、傍目(はため)結構楽しそうでさえある。

しかし余りにも都合良く、そんな女性ばかりが「集まって来る」としたら、奇跡である。

仲間入りした経緯(けいい)から考えても、そうした女性を選択したのではなく岩代夫婦が「造り上げた」と見るのが妥当である。

その辺りに、岩代の怪しげな能力「念」の影響を感じる。

これは、どう解釈すれば良いのだろうか?

一口に、「洗脳による人心コントロール」と言えば、危険な匂いがする。

それで過激な性奉仕をする「愛奴隷をさせていた」と解釈すると、ほとんど犯罪である。

だが、一般的に見てほとんどの信仰・宗教は「洗脳による人心コントロール」の要素を含んでいる。

信仰や宗教は、ある種の恐れだったり奇跡だったりが介在しており、岩代の「念(電磁波の波動による意志の伝達や誘導)」も、その類(たぐい)と言えない事も無い。

「人を操る」と言う事はそう言う事で、操られる事を前提にした「社会通念」も存在しているのである。

それは、本人の意志に拠る選択の範疇(はんちゅう)に入り、「信教の自由」として保障されている。

こう言う女達を見る度に、岩代に奇跡を見せられているような気がする。

奇跡などと言う事は信じたがらない私だが、「奇跡」と呼ぶに相応(ふさわ)しい現象が頻発(ひんぱつ)して、何やら自信がグラつき始めている。



生島も小泉も、接待の場での「自分の妻達の役目」は承知していた。

しかし、目の前で繰り広げられる妻の痴態には度肝を抜かされた。

彼女達が見せた、股間から愛液を垂れ流して奮闘する接待の痴態は、まるでSEXマシーンだった。

最初から最後まで股間は開け広げで閉じる事は無く、欲棒や電動性具など受け入れようものなら、「オマ*コ気持ち良い」を言い続けて、「クイクイ」と受け越しで腰を使い続ける。

性交中に「オマ*コ気持ち良い」を言わせるのは、それが本人を燃え上がらせる魔法の言葉だからである。

何らかの心理状態を植え込んでいる疑いは有るのだが、岩代夫婦には拘(かか)わる女性達が逆らえない或る種カリスマ(超人)的な影響力がある。

それでなければとても納得できないような卑猥(ひわい)な事を、女性達が他人前(ひとまえ)でいとも簡単に犯ってしまうからである。

その光景は鮮烈で、普段の夫婦の間では見た事が無い。

何しろ相手のゲストは、「日頃出来ないような性癖を発揮出来る場」と認識して憂(うさ)さ晴らしにやって来る。

妻達にして見れば、一旦その場に立ったら愛奴隷の役目を全(まっと)うするのが精一杯で、実の所、夫の目など気にして居る暇は無い。

我侭放題のゲストを楽しませるのが眼目だから、電動玩具などは序の口で、壊されない範囲ならアソコに何を突っ込まれても笑って受け入れるのが彼女達の役目である。

彼女達は皆、長物の野菜は、山芋を除いてほとんど突っ込まれた経験が有る。

それを受け入れて嫌らしく腰を使うのだから、見せられた夫達も興奮する。

夫達にして見れば、ゲストの玩具(おもちゃ)にされまくる我が妻に、嫉妬も感じたが、実は勃起もしていてうろたえた。

つまり一方ではその痴態を見る事に快感を得たのである。

それでも、その普段見せない妻達の痴態が、あくまでも「非日常の約束事だ」と気が付いた。



人の心は、脳に送られる情報の集大成である。

目の当たりにして気が付いたが、夫婦では照れ臭くて犯り切れない非日常の不足感を、接待でのゲストの我侭は補完している。

それに接待帰りの夜は、互いに激しく燃える。

夫にすれば、ゲストに「少し過激な前戯を代行させている」と思えば、ものは考え様で気分も変わったものに成るのだ。

無理に納得させられた感はあるが、否定出来ない現実だった。

岩代の「傲慢」な態度に命じられて、送り出した妻の性感修行の成果は、想像以上に凄いものだったのである。

脳には化学物質が充満している。

その脳に情報を微弱電気信号で伝達するのが神経系統である。

その伝達を調整したり、助け助けたりするのが、脳内物質である。

その脳内物質の脳内生成は、外部からの五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)の刺激情報から得られるもので、快感や興奮から得る癒しを感じる事になる。

つまり接待に於ける妻の痴態は夫婦互いの五感を刺激させてくれるものだった。

五感が刺激されれば、脳内物質のドーパミンやベータ・エンドロフィンが、快感を感じさせてくれる。

事実として、脳細胞を繋ぐ神経系統のコードを、繋いだり強めたりして、情報を伝達してその人の人格が形成されて行くのである。

つまり人の考え方は、受け入れた情報によって変わるものなのである。

妻達の完成された接待態度で、やがて夫達にも岩代イズムは浸透して行ったに違いない。

妻を素っ裸にして性接待に送り出す。

そしてKIYOUBI社内は,犯り放題、犯られ放題の乱倫で、日常がスワップと乱交状態である。

破廉恥(ハレンチ)夫婦と言われれば、認めざるを得無い。

しかし、破廉恥(ハレンチ)極まりないからこそ相手に特別な「価値が有る」とも言える。

他人はそう簡単に信じられるものではない。

善人は勘違いしているかも知れないが、品格が在ったら指導者など成れない。

現実問題として、破廉恥(ハレンチ)だからこそ競争相手を手段を選ばぬ権謀術策で退(しりぞ)け、勝ち組みとして伸し上がるには品格も何もあったものではないのである。

だからこそ信じ合える手段として、自然に性交に拠る誓約(うけい)が成立した。


「所で岩代君、例の最後に買った八王子の土地一万坪、福井さんの情報では悠長(ゆうちょう)に持っては居られない。早急の処分が望まれるが。君はどうする積もりだ。?」

「それ何のですけど、今日その話を社長にするつもりで奥さんもお呼びしました。アレの処分に失敗すれば致命的なので、実は既に折衝を始めていまして、予測には届きませんが、何とか利益が出る方向で話が進んでいます。」

「う〜ん、他の物は半年あれば何とか成りそうだが、アレは物件がでか過ぎる。話の進み具合を知りたい。」

「実は、或る大学の学部増設用に、文教族代議士を通じてあの土地の売却のアプローチしているのですが、そいつがスケベ爺代議士で・・・」

「おぃ、それってまさか、この間の激励会に新人候補の来賓で来ていた、あのやたらネチッこく長話の、山崎派の山崎代議士か?八十歳近いぞ。」

「えぇ、お察しの通りその山崎さんです。」

「それで判った。」

なるほどあの爺さん、パーティ会場で人目もはばからずに「初対面の挨拶代わりだ」と言って、グラス片手に笑いながら、内の奴(里美)の尻をドレスの布越しに撫でて見せた。

その上、大胆にも指を股越しに前まで廻して花芯ボタンの辺りまで指を這わせたので、「随分ずうずうしい奴だ」と思ったが、今考えると、服従の確かめ儀式の真似事だ。

岩代とは、凡(おおよ)そ妻との接待話が勝手に出来上がって居た事に成る。

この山崎代議士も、当初の私自身の様に細君(京香)の得も言われぬ色香に誘導され、あの大胆な性技(テクニック)の洗礼を受けて、仕上げに妻を弄(なぶ)る機会を得たに違いない。

岩代に連れられて山崎の前に行き、紹介されると、「おぉ君か、この綺麗な奥さんの御亭主は、さっきから目立つ奥さんが気に成って居った。」と満面の笑みで握手を求められた。

「はぃ、**です。宜しくお願いします。」

私が山崎代議士の握手に応じると、山崎代議士はスタスタと妻の方へ歩み寄り、「奥さんへの挨拶はこれが良かろう。」と、いきなり妻の尻の辺りに手をやった。

出席者の視線が、一瞬妻の尻の辺りでうごめく山崎代議士の手に集まっていた。

容姿に自信がある里美だから、着こなせたドレスだった。

何しろ、里美が「恥ずかしい」と言った位ドレスの胸の開き具合も大胆で、背開きも大胆にローライズラインまで開いているから、前屈みに成ると前は乳房の大半が見え、後ろは尻が三分の一は露(あらわ)に成るドレスだった。

山崎代議士の「奥さんへの挨拶」は、尻の方から布地を押す様に前の方まで手先を廻すかなり露骨な触り方だっが、周囲の出席者は見て見ぬ振りで、妻も黙って触らせている。

妻は、胸と背中、前後の肌を大胆に露出したパーティドレスを着用しているが、勿論下着は身に着けては居ない。

当然ながら、山崎代議士の手に触れている妻の尻は、ドレスの布地だけでパンティの邪魔はない。

股間も無防備だから、触(ふれ)ればザラザラと恥毛も隠し様が無い。

触れている山崎代議士には、その肌触りは充分感じられている筈だが、口に出す事も無く、妻の表情の変化を楽しんでいた。

「先生、これをご縁にこちらの社長夫婦を宜しくお願いします。」

数分後、岩代が声を掛け、山崎は触っていた妻の尻から手を離した。

山崎は「そうか、わしも少しは力を持っているから、何かあれば相談してくれ。」と言い残して他の輪に向かった。

その後我々は、何事もなかったように、数組の出席者と談笑しながら三十分ほど飲食した。

パーティ会場は何事も無く流れ、途中から「極身内だけの二次会に移る」と言われて退席し、会場を後にした。


妻は他人の前で裸に成る機会が増えて以来、肌に跡が付く事に配慮して下着は身に着けない。

つまり、胸元と背中が大きくえぐれたドレス一枚を身に着けていた。

ドレスは柔らかい透けた生地だったが、内側に裏地を一枚重ねて縫製してあるから、そうそう透けて見えるものではないが、直接妻の下半身に触れた山崎には、妻のジャリッとした恥毛の肌触りが、ほとんど直(じか)に感じられたに違いない。



実は数日前、岩代と京香の間でこんな遣り取りがあった。

「無事に山崎代議士との繋ぎは着いた。里美さんの事は気に入られた。」

「良かったですね。これで流れは順調です。」

「京香、次はどうしたら良い?」

「まずは、山崎代議士にタップリと里美さんを可愛がって頂きましょう。」

「取り合えずはそこまでか・・・」

「いずれ、その先が見えて来ます。」

「奇妙な連中がウロついて居る。」

「あれなら、公安です。」

「公安?」

「警視庁公安部・・・・」

「何で公安が?」

「どうやら急に稼ぎ過ぎて目立ったようです。心配は要りません。」

「すると、あの女も公安の・・・」

「泳がして置きましょう。いずれ役に立ちそうです。」

「お前(京香)がそう言うなら、何か読めているのだろう。」


山崎代議士のパーティでの妻への行状は私も多少ムカついて、この調教の成果を見せられた場で話題にした。。

公衆の面前とも言える公式パーティで、平然とする事ではとても考えられない。

「しかし、代議士の癖に大胆な事をする。」

「ハハ、あのパーティは山崎派の内々のもので、誰もあの爺(じい)さんには逆らいません。」

「しかし政治家とも成るとスキャンダルは怖いのだろうに。」

「大きな政治権力も握つて、あの年に成ると、もう怖いもの無しですから。」

「それにしても、あれは露骨だった。」

「あの会場に居たのはスキャンダルの心配の無い連中ですから。それに相手が爺(じい)さんなので、多少の事は、世間もチャメっ気のある爺(じい)さん扱いで、そうはリアルに受け取らないでしょう。」

「内(KIYOUBI)も含めてスキャンダルの心配は無いと言う事か・・・」

「内の件で言えば、既に山崎の爺さんには、順子と喜美子を順番に宛がって、奴も愛奴隷の要領を知っていますから。」

「もう山崎の爺さんには、順子と喜美子も宛がい済みか・・・。」

「えぇ、おかげで避妊薬(ピル)もこちらに廻して頂いています。」

「なるほど、処方箋も無しにどうしているのかと思ったが、そう言う事か・・・。」

何時の間にか、岩代が経口避妊薬(低用量ピル)を手に入れるようになっていたのだが、その疑問が解けた。

実は、その提供相手が山崎代議士だった。

山崎グループの議員の中には医師出身の議員が沢山居る。

どうやらそこから処方されるのか、山崎代議士は経口避妊薬(低用量ピル)をKIYOUBI(京美)の方にも廻して来ていたのだ。

順子と喜美子の報告によると、そこは流石に図太い政治家で、高齢とは言えアッチの方は十分に硬さの有る現役を誇り、「使い続ければ幾歳に成っても衰えない」とうそぶいているそうだ。

「そう言う事か。まったく、爺(じじい)だから無害と言う世間の先入観が甘すぎる。爺(じじい)にも性欲は有るワ。」

岩代の冷酷に計算された企ては、つつがなく進行していた。


「先生、内の社長夫人は中々良さそうでしょ。」

「あぁ、男好きがする美人だな。」

「先生があの女を犯って見たければ、内の奴(京香)みたいに何とでもなりますよ。」

「本当か?」

「本当ですよ、その為にお引き合わせたのですから。」

「なるほど、それで下見をさせた訳か。」

「お愉しみ頂けるようなら、後日機会を作って頂ければ裸に剥(む)いて引き渡します。」

「面白い。いずれにしても興味深い話だから誘惑に乗って見るか・・・。」


「奥さんの方は、あの時にもう次の接待相手と察していました。」

「道理で内の奴が、騒ぎもせずに笑って、ジットそのまま犯らせてやり過ごした訳だ。」

「奥さんなら、たとえあの場で中に手を入れられても、ジット好きにさせて居たはずですヨ。それで、立て続けで済みません。土曜日に、また奥さんをお借りしたいのですが、・・・山崎の爺さんが、内の接待部屋で、里美を借り切りで犯りたいと・・・」

「内の奴を宛がうお約束と筋書きが出来ていると言う訳だ。」

「流石奥さんです。先日のパーティでご覧に入れた所、あの爺さん大層気に入った様で、大学に買収させる話、手を廻して話を早く決めるから、早速奥さんを貸せと言って来ました。」

岩代が、「してやったり」と言う風情で妻を見て、笑いながら言った。

「内心、舌なめずりして内の奴の裸を想像しながら、眺め廻していたと言う訳だ。」

「八王子の土地一万坪、大きな接待に成ります。」


手前味噌だが、確かに妻は、元々女としての素材は良い。

素っ裸に晒(さら)せば、女達でさえ溜息を漏らす。

しかしそれを更に高級にする為に、岩代が念入りに磨きを掛けている。

岩代に拠ると、パーティに出かける時の妻は、総額二〜三千万円に登る宝飾を身に着けて出かけ、次のゲストに引き合わされている。

言わば岩代は、妻の里美を高級ブランド化したのである。

私が岩代に「妻を着飾る金が、掛け過ぎではないか。」と言うと、岩代は笑って言った。

「社長、人間の心理ですよ。高級なりんご食べたいと思いませんか?」

「人間の心理?」

「果物屋の商売ですよ。店頭に並んだ一個五百円の高価なりんご食べて見たいと思うでしょう。」

「うん、そりゃぁ良い物は食いたい。」

「実はあのりんご、前の方でプラザルに盛って五個一山五百円で売っているのと同じ箱から出した物です。実際問題として、スーパーでも果物屋でも、等級の違う品を一々箱で仕入れていては、今度は高級品の方が売れ残ってしまう。」

「同じ箱から出したもの・・・」

「そうです。同じ箱から出した品から特に良い物を選び出し、ワックスを掛けて美しく磨き、ウレタンネットの袴を履かせ、金のシールを貼って着飾り、一個五百円。一山盛りの方は、箱から出して磨きもせずプラザル盛っただけ。」

「なるほど、内の奴は売り物で、本来僅(わず)かな差でも磨いた方が相手が旨(うま)そうと思う訳だ。」

「えぇ、最後は金のシールを剥(は)がし、ネットの袴も取り払い、皮も剥がれて蜜たっぷりの中身を食べられるのですけどネ。」

「山崎の爺さんには、内の里美がさぞかし旨(うま)そうに見えただろうな。」

「あの爺さん吊るし責めが好きなのですが、順子や喜美子の時は、意図的にお預けを喰わしてやりました。今度は奥さんが奉仕を勤めますので、当然吊るし責めも解禁にしますが、そう言ってやったら、もう顔を崩して喜んでいます。」

「うぅ〜ん、今度の内の奴の奉仕勤めは、福井のコースの上に、吊るし責めのおまけ付きかぁ。」

「あの爺さん多趣味で、自分で縄掛けも出来るそうですから、内の奴(細君)だけ付けて任せてみます。そうそう、リクエストで「尻ピシャ」には内の奴に、爺さん持参の皮鞭を使わせるそうですが、何しろ大きい取引です、奥さんには気合を入れて奉仕して貰わないと・・・・」

「気合をねぇ?」


接待される側にして見れば、接待の為に現れた裸身の私の妻は、完成された美術品のような際立つ美しさである。

それが自分への生け贄として、両手を拘束された上に股を開いて目の前に現れるのである。

並みの男なら喜ばない訳は無い。

山崎代議士の趣味は、「女性を緊縛して甚振(いたぶ)る事だ」と言う。

それもかなり本格的で、戦前の頃からのキャリアが六十年もあり、岩代に言わせると「ギリギリの所まで妻(里美)を追い詰めるが、逆に責めの程度は心得ているから安心して預けられる」と言う。

話を聞いただけで、今度の接待の過酷さが想像出来る。

岩代が「事も無気」に伝える。

その自分に降り掛ってくるべき過酷な話を、現在、妻は私の隣で平然と聞いている。

しかし妻の立場からすると、内心はともかく相手は選べない。

必要なら、妻は何をさせられ様が嫌も応も無く、愛奴隷としての役目を果たすだけである。

不思議なもので、妻は素っ裸で引き渡され相手の好みのままに他人に料理された方が、「夫相手よりも興奮する」と言うのである。

素っ裸で曳き渡されるまでは、初対面の相手の情報も判らず、ゲストを選ぶ事も、いかなる相手の性癖をも拒否する事が、妻は出来ない立場だから、被虐感は満点だそうだ。

妻は動じる風情も無く裸体の全身を汗でビッショリと濡れ光らせ、平然と山崎代議士の性玩具(おもちや/ジョイトイ)を務めている。


何度も言うようだが、女性には強くて残酷な者に心引かれる「ジュピター・コンプレックス」と言う被支配の願望(感性)があり、「危険な香りのする冷たい男に「好意を感じる」と言う。

つまり強くて冷たいジュピターに、本能的に心引かれる被支配の願望(感性)は女性の本質であり、イコール「M(マゾ)性」と言う事に成る。

ジュピターは、ローマ神話に登場する気象現象を司る神ユピテルの英語名なのだが、太陽系の惑星・木星の名でもある。

「深層心理や気象現象」と言ったままに成らないものに対すると、必ず神にぶち当たる。

コンプレックスは「劣等心的複合体」と言い一種の複雑な深層心理を表現するものだが、木星(ジュピター)は太陽から遠い惑星で、太陽の陽光の恵みは少ない冷たく大きな惑星(太陽系の最大惑星)で、地球から見上げると蒼く冷たく光っている。

蒼く冷たく光っているジュピターに、妻の「危険な賭け」は被支配の願望なのだろうか?


「う〜ん、ギリギリの所まで・・か、会社の存亡が掛っていると成ると、それも止む終えないしなぁ」

「担当の官僚も押さえましたので、文部省(現、文部科学省)の助成金絡みで、大学側も学部増設認可もスムーズと、美味しい話しになればこれは決まりです。」

「それで、俺からまた内の奴に、接待の指示を出せと言う事か。」

「普段の奥さんは社長夫人ですから、社長のその一言で、社内的にもセレブな貴婦人が、最下位の惨めな愛奴隷に変身するのです。」

「まるで、シンデレラ・ストーリーの逆バージョン見たいだな。」

「社長、まぁあの山崎代議士なら心配は要らないです。」

「プレィに信頼性があるのか?」

「あの代議士、元々は戦局に大病院を五件も持っている医者ですから、女の身体は良く知っています。」

「奴は医者の上にSMのキャリアが豊富と言う事か・・・・」

「何しろ、以前に内の奴(京香)がお相手して、後で良かったと言っていましたから、責め方が上手いのでしょう。」

「責め方が上手い?」

「そんなものですよ。女の身体は性感帯だらけだし、肉体と心理の両方から責められると、尚更感じるように出来ています。」

「あの山崎代議士なら、それが出来ると言う事か。」

「まぁ、奥さん(里美)が代議士に責められてヒィヒィ鳴く所を見れば、社長も納得しますよ。」

「岩代君も悪趣味だなぁ。」

この会社に在って、私は権威をもつ皇帝であったが、同時に妻をゲストの生け贄にし続ける哀れな夫なのである。

他の連中には逃げ場がある。

つまり私達夫婦の存在で、いざとなれば「唯、社長に付いて行っただけ」と、彼らには立派な言い訳がある。

あの小汚いスケベ爺の山崎に、福井と同じ様な事をさせる為に私は社長として、妻に「誰々の相手をしろ」と、指示する立場だ。

そして、それ以外の選択肢は、最初から持ち合わせては居無い。

バブル経済もそうだが、一度転がり始めたものは、行き着く所まで行かないと中々止まるものではない。

妻の接待内容も凡(おおよ)その所そんなもので、究極の所まで転がって行くのかも知れない。

時は引き戻せる訳ではない。

人間は立場が出来ると感情や信念だけでは通用しなくなる。

つまり、ここで自分が何か言ってもたいした事は無いのである。

例え妻が私の想像を越えたキツイ事をさせられていても、黙って妻に接待をさせて置く事が、責任ある者の「賢明な選択」と言えた。

「里美、山崎の爺さんの件、岩代君に任せたからお相手をしろ。」

そう告げておいて、岩代の「女は感性の動物だから、犯らせればSMでも出来る様に成る」と言う言葉が頭を過(よ)ぎる。

「はぃ。承知していました。」

妻の、応諾した明るい声が聞えた。

細君が、口を挟んで宣言した。

「里美さん、今度のゲストは愛奴隷が声を出す方がお好きだから、良くさえずって(鳴いて)ゲストを喜ばせてね。」

「声を出した方が宜(よろ)しいのですね。」

「そう、女性がヒィヒィ言う声がお好きだから、そのつもりで何時もの様に堪えないで居てネ」

追い被せる様に、岩代が私にも聞かせて、改めて念を押す様に補足する。

「奥さんの生身の壷と鳴き声が、坪二十五万円で一万坪、〆て二百五十億円。精々ヒィヒィと良く鳴かされて貰わないと・・・」

「そんなに大金がァ・・・判りました。良く鳴きます。」

妻は金額を聞かされて、岩代の意地悪い物言いに真顔で応えている。

「まぁ、そう心配はしなくても、あの爺さん相手なら自然にヒィヒィ声は出ると思うけど・・・・」

細君が、苦笑いしながら言った所を見ると、彼女は既に「お相手を経験済」と言う事だろう。

「えぇ、私の生身の壷と鳴き声にそれだけの価値があるなら、山崎さんに服従して、充分に楽しんで頂きますワ。」

坪十二万円で一万坪、百二十億円、社のほぼ全財産をかき集めて、勝負に出た土地が二百五十億円に成ると言う。

「しかし、好きものの爺さんだよな。もっとも二百五十億円の為と言われれば、内の奴に、どんな事でもしっかり犯られろ、と言うしか無いが。」

「多いですよ。官僚に政治家、財界首脳、山崎の爺さんと同じ趣味の人物、別に驚きません。」

「情報は活かし方で金になりますから、福井銀行局次長には奥さんを何度宛がっても元が取れます。」

「福井に、内の奴を五〜六回貸せて犯らしたら二百数十億円か・・・。」

「そのかわり、奥さんにはタップリ快適な性交を提供して貰いましたから。」


山崎代議士に拠ると、政治家のストレスは一般人では伺い知れないものが有る。

それを解消するのが、「愛奴隷の鳴き声」だと言うのである。

今までも帰って来た妻の身体に、時折鞭や縄の跡は付いていた。

妻がどんな事をさせられていたのか、今回は、山崎の爺に何をされるのか、無性に見たくなった。

いずれにしても、妻が私に何も言わないのはその境遇を甘んじて容認しているからである。

「所で、当日私が立ち会っても良いかなぁ?」

「ご心配ですか、山崎の爺さんは折り紙付きのSですから、福井さんの時よりかなりきつい奉仕になりますが、黙って見て居れるなら、社長の目の前で犯る方が、山崎の爺さんも気分は良いでしょうからキット受けますヨ。」

「それは承知しているから、よろしく頼む。」

いままでもその課題は、心の中で理解し消化して来た。

人間には、時としてガス抜きが必要なのだ。

人間の心理の奥深い所に、煩悩(ぼんのう)の闇は広がっている。

人間贅沢なもので、どう転んでも満足は中々出来ない。

仕事が大変だったり忙しかったりと不満を感じる。

かと言って、暇なら暇で人生が詰まらなく「退屈だ」と言う。

波乱万丈の人生を恨み、平凡な人生を嘆く。

女は、自らが納得してそこに価値観を見出せば、性交マシーンにも成れるらしい。

当然ながら、自らが納得しての行動だから、その性交をする事に対する探究心も湧いて来る。

妻が現在の愛奴隷としての境遇を選択し、けしてそこから降りようとしない以上、それは妻の意志であるから、夫たる私は、例え妻が厳しい責め苦を受け様がそれを容認してやらなければ成らない。

山崎代議士の相手をする事が、私の想像を越える過酷なものになる事は妻も承知の様だ。

しかし、妻に躊躇(とまど)いは無い。

本人も言っていたが妻も贅沢なもので、人間は恵まれ過ぎたセレブリティの日常だけでも生きては行けない。

人間は贅沢な生き物で、平穏過ぎるのも詰まらない。

時折訪れる非日常の愛奴隷の時間は絶妙で、妻に取ってけして苦痛ではなく、「精神バランスを取る上で必要な気がする」と言う。

一度染み付いた被虐の味は、妻を虜(とりこ)にして居るのかも知れない。

私にも、妻を愛する独占欲も絶えず湧いて来るが、同時にその「愛するものを汚したい」と言う相反する感情も、複雑に持ち合わせている。

誰もがそれを抱えて生きているのなら、必然の組み合わせを、岩代が効果的にプロデュースしているのかも知れない。


その夜、珍しく妻の接待に付いて、妻と話をした。

基本的に、妻が接待先で何をしようが、何をされ様が、その内容について私は論評する立場に無い。

私が何か言い出したら、妻は接待をやっては居られない。

形だけではあるが、妻に命じて接待に行かせて居るのは私だ。

元々妻は、自分が引き受けている肉体接待の詳細について、多くを語らない。

彼女のポリシーから言うと、彼女が行っている肉体に拠る接待業務の内容は、それが如何なるもので在ってもあくまでもその場だけのもので、夫婦が共有すべき話題ではないからである。

渾身(こんしん)の生々しい遊びの接待プレィが出来ない女性は、愛奴隷としては欠陥品である。

そうした訳で、妻が接待をするその内容の詳細について、私は話題を振ったのではない。

私が興味が有ったのは、妻の心理である。

妻の基本的な意識に拠ると、一連の接待は「両徳の修行だ」と言う。

すなわち、妻の前世からの業(ごう・カルマ)を祓い、幸運を呼び寄せると同時に会社発展にも寄与する。

妻は、竹中から受けていたアドバイスを、自分成りに租借(そしゃく)している。

その事に、妻は大いに自信を持ち、多くの効果も目の当たりにして、岩代流を盲信して居る。

それにしても、彼女は現在の境遇について、「何を思い、どう対処して行こう」と考えているのか?

違和感はないのだろうか?

「私、不思議だったのです。」

彼女が異変に気が付いたのは、最初の開所式輪姦祈願の後くらいだった。

或る日鏡を見ると、何故か自分(里美)がスッキリと美しく成っているのが感じられた。

最初は「単なる希望的思い違いか」と思った。

所が、どう見ても二〜三歳若返って居るのだ。

最初は誰にも言えずに居た。そんな事を言い出せば、笑われるのが関の山だ。

所が、目の前で自分以外に同じ奇跡が起こった。

キミチャン(生島喜美子)だった。

仲間に参加したキミチャンは、自分(里美)よりまだいくらか余計に老けて見えたのに、一気に四〜五歳若くなった。

確かに彼女は、仲間に参加した当時、家業の資金繰りに苦しんでいた。

それから開放され、「それも有るのか」と思ったが、同年代と比較すると、どう見ても自分(里美)とキミチャンが圧倒的に程度が良かった。

何とは無いながらも岩代の不思議な力を感じていたから、この現象について、「彼の影響でもあるのか」と彼に問うて見た。

妻にして見れば、奇跡に思え、岩代が「何かのパワーを使った」としか考えられない。

「ハハ、簡単な理屈ですよ。」

おおらかだった人間は、文明の発達とともにおかしな思考に拠って自分を縛って来た。

「詰まり心を開放すれば、人は美しくなります。」

「なるほど、心の開放ね。」

「それに、女性は見られれば見られるほど、美しくなり、若さも保ちます。」

その刺激に拠って、本来年令と伴に衰える女性ホルモンの分泌を促し、若さを保つのは理に適って居る。

脳の指令に拠って、体内で若さを保つホルモンを作り出すには、性的興奮と性的快感の「刺激の伝達」は欠かせない。

女性は自分を見せて男性を誘うのが本能的に自然な感性で、羞恥の本質は、女性にとっては神が与えた「快感なのだ」と言う。

実は、羞恥心は脳が要求する刺激であり、本来は時々満足させてやる方がストレスには成らない。

「奥さんは顔と裸を他人に晒(さら)す機会が増えて、脳が心身の美を要求した。時々恥ずかしさを味わって、気持ちがスッキリする。」

そうした刺激が、若返りや美しさの元になる女性ホルモン物質を「体内で生成するのだ」と言う。

所が、世間体があるから女性はそれを認めたがらない。

女性の本性(本心)がリアルであるからこそ、それを覆い隠そうとする防衛心理が働いて、メルヘンチックを前面に出す。

「経験があるでしょう。女性は魅力的にしょうとするほど肌の露出が多くなる。つまり、肌を晒(さら)すほど男性を誘い、自分も快感なのです。それに、恥ずかしい思いをさせられる心地良さも、味わって知っている筈でしょ。」

「それじゃあ私は、自分を晒(さら)し者にされ恥ずかしく犯されて美しくなったのですか?」

「そうですよ、もったいない事に、世の中の女性はそうした自然生科学が判らない。それで、性や裸に嫌悪感を持たされて見られる心配が無くなり、恥ずかしい思いをする機会も無くなって老けて行き、化粧で誤魔化す事になる。」

「私、機会を得た事に感謝すべきですね。」

脳の働きは、結構その持ち主の思考に正直である。

人間見られたらそれを意識するから、多くの他人に見られる方が脳がそれなりに指令を出し続け、細胞段階から意識的に美しくなる。

だいたい世の奥様方は見る相手が夫と限定されるから、安心感が先行して緊張感を失い、自ら体型を壊して「詐欺だ」と言われるほど見る影も無い。

妻のようにいつでも他人の前に全裸体を晒(さら)すと成ると、絶えず脳に緊張感が伝わるものらしい。

自分の肉体(からだ)に自信が在れば、女性は誰しも「おしゃれ」を言い訳にそれを本能的に見せたがる。

世の中上手く出来て居て、肌の露出が過激でも全ては「これはフアッション」で通せる。

だから、脚に自信があればショートパンツか超ミニスカート、胸に自信があれば胸元を大きく抉(えぐ)る衣装を着て乳房を半分露出する事も、括(くび)れたウエストに自信があれば臍(へそ)を出す事も厭(いと)わない。

ローライズのジーンズで、臍(へそ)出し半ケツ出してもへっちゃらで、密かに男の視線が集まるのを愉しんでいる。

つまりは「フアッション」と言う言い訳が必要なだけで、その露出癖を満足させる究極のフアッションが全てを曝(さら)け出す全裸露出である。

行き成り全裸露出には流石(さすが)に抵抗が在っても、それは場所と情況などの環境が整えば女性は自分を納得させられるもので、つまりは言い訳が必要なだけなのである。

元々見せたい半分の精神状態が女性の本質なのだから海岸の水着姿とか混浴露天風呂とか、場所と情況が許せばその露出は積極的になる習性なのだ。

それを前提にすれば、この追い詰められた情況下では「事情で仕方が無い」と言う言い訳さえあれば意を決して「これでどうだ」と他人(ひと)前で脱ぐ事に然したる抵抗は無い。


「すると接待は、お前に取って自分を曝(さら)け出し、見せびらかす良い機会と言う事になる。」

「えぇ、勿論、接待はKIYOUBI(京美)の大事なお仕事と捉(とら)えていますけれど、普段は隠すべき肉体や性的反応の羞恥心も、曝(さら)け出します。それをどう捉(とら)えるのか、・・・岩代さんに矛盾をいかに処理するかの極意を教わりました。」

「岩代に授けられた極意・・・・・・・」

「そうなのです。一種の真理ですが、私それを聞いてから、何の悩みも、心配も無く成りました。」

「説明してくれ。それが岩代マジックの真髄かも知れない。」

岩代に拠れば、矛盾をいかにポジティブに処理するかを考えれば、「自然に答えは出る」と言う。

晒(さら)し者にされても、「羞恥心を味わう機会を得て幸せだ」とポジティブな捉(とら)え方をすれば、それで女性は美しくなれる。

人の性玩具にされる事を「嫌」と思うから、それをさせられる事が矛盾に成る。

どんな嫌らしい事をさせられても、「それで相手が喜んでくれる」と捉(とら)えれば、「喜ばせてやろう」と言う気になる。

「私、世間の建前の部分で、良い所だけ見せられて育って来ましたから、自分でも、何時も良い所だけ見ようとしていました。それが、幻想だったのです。」

妻は、私と岩代の策略に嵌(はま)り、彼女の言う人間の悪い所(本性を曝け出す)を見せられてショックだった。

しかし、色々な経験を積むうち、そうした本性を曝(さら)け出す事も含めて、人間を愛せる様に成った。

「山崎の相手、相当キツそうだが、嫌ではないのだな?」

「えぇ、日常のパートナーではない相手との、非日常の時間は、ゲストに取っても私に取ってもワクワクする冒険で、ストレス発散効果があります。だから今はシンプルでポジティブに、頂いた接待はこなせます。」

つまり世間の常識は、人を感情と独占欲で縛り付ける為だけにあって、けして正しい真理ではないのだ。


私達夫婦の平凡な人生が、突然刺激的なものに成ったのである。

「あれよ。あれよ。」と言う内に、岩代夫婦に巻き込まれて、こんな所まで来てしまった。

確かに私達夫婦は岩代夫婦に巻き込まれたが、冷静に観察して気が付いた事が有る。

それは基本的な資質の違いだが、何故かこうした卑猥な事に理解を示すのは総じて利巧な人種である。

こう言っては何だが、利巧な人間ほど複雑な思考をこなしているから興味は旺盛で、SMや複数SEXなどにも前向きである。

眉をひそめるのは見せかけの常識主義者か余り頭を使いたがらない人間で、世間の平凡な建前に固執してつまらない性生活を送っている人間に正直大きな仕事をしている人間は居ない。

まぁ、平凡はそれなりに本人が満足していればそれで良いのだが、概して諦(あきら)めているだけで本音は別にある事が多い。

そう言う奴に限って、思いも拠らない不祥事を仕出かすのである。


岩代さんに付いて言うと、女性から見れば魅力的で謎めいた存在でした。

彼には、何か私の窺い知れない計画があり、その実現を急いでいるような気がしました。

その為に、私(里美)は、岩代に選択され、期待された彼の作品だったのです。

そこには、強烈な意志を感じるがそれも彼の魅力であり、一見ニヒルで女性を冷徹に扱う岩代の、奥底に有る真の優しさの一端を、女性達は本能で敏感に嗅ぎ分けて居るのかも知れません。

泥水も飲まなければ、今の世では這い上がれないのです。

「どんな事をしても這い上がる。」と決めて、今までやって来ました。

だから、戸惑う事は止めて居ました。

人間贅沢な物で、一度非日常の刺激を味合うと日常ばかりの生活など退屈で詰まらないものになります。

スッカリ私(里美)の生活の中に、愛奴隷の時間が定着していました。

罪悪感と嫌悪感が拭い去れれば、私(里美)の中に残るのは強烈な被虐(ひぎゃく)の快感だけなのです。

一度愛奴隷の快感に慣れれば「人前で恥ずかしく犯される」と言う淫乱な妄想が普通となって、股間に他人の欲棒が抜き挿しされる事を待ち望むようになります。

ゲスト様相手に如何に嫌らしい事をしても、所詮接待は泡沫(うたかた)であり、けして残らない筈(はず)です。

いや、あくまでもその場の快楽で、その出来事は誰も記憶に残してはならないのです。

その上で、喜びを適えてやれるのが、より効果的な愛奴隷の醍醐味ではありました。

見知らぬ男との性交は「ふしだら」と言うけれど、会うまでは誰でも見知らぬ男であり、性交してしまえばもう見知らぬ男ではないのです。

男女の出会いについて、「運命の出会い」などと、メルヘンチックに言いたがりますが、出会いに形式になど無いのです。

結婚前に何人も男と関係(性交)を持ちながら、「相手を間違えた」と別れ、「貴方と会う前の事だから」と言ってしまえば、それは都合良く「ふしだら」とは言わない認識らしいのです。

つまり本当(本音)は、その気になれば何人とも性交は出来るものなのです。



蒼い絨毯(ジュータン)の謎が解けたのはこの時だった。

そこには、岩代特有の常識を翻す計算が為されていたのだ。

人間の生物としての遺伝子的記憶の中で、血の色は変え難い色彩意識である。

つまり動脈の赤と静脈の青であるが、言わば興奮と鎮静を意識させるもので、赤色に代表される暖色系は興奮を、青色に代表される寒色系は鎮静を意識させ、人間の行動に影響をもたらす。

当然ながら、性的興奮を意図したものなら、岩代は赤または暖色系の絨毯(ジュータン)を選択するのが常識的である。

所が、彼は好んで蒼い絨毯(ジュータン)を使用する。

接待ルームも調教部屋も、社長応接室も蒼い絨毯(ジュータン)で統一させる。

理屈に合わないから、岩代が好む「蒼い絨毯(ジュータン)」の謎は、長い事疑問だった。

何しろ安易な性的興奮をさせる積りなら、理屈から言って暖色系の絨毯(ジュータン)を選択する筈である。

それが、正反対の色を選択する。

岩代の女性を操る才能からして、「何か別の計算がある」とは思っていた。

それが、精神的愛情と性的衝動の欲求を視覚効果に狙って分離する事だったのである。

岩代は瞬時瞬時の「覚醒効果を狙っている」と言う。

人間は目で色を識別して心理的に影響され、「赤色系なら興奮し蒼色系なら冷静に成る」と言う。

色を識別して興奮・冷静を影響されるのは定説だが、近頃の研究では皮膚も色を識別する能力が在って、やはり興奮・冷静に影響を与える事が判って来た。

つまり素っ裸で輪姦(まわ)される生贄(いけにえ)の女性には、「蒼い絨毯は皮膚からも冷静を促す」と言う岩代の計算が、裏付けられたのである。

性交相手に夢中になるのでなく、性交の行為そのものにのみに夢中になるには、「蒼い絨毯(ジュータン)が理想的なのだ」と岩代は言う。


このユニークな発想を利用した、その岩代のもくろみは的中している。

株式会社「KIYOUBI(京美)」にかかわる夫婦で他に心が移って、仲が悪くなった組み合わせは無い。

輪姦の生け贄になって居ても、彼女達は合間合間に短いクールダウンを繰り返して、赤い興奮に拠る相手に感情移入は出来ない。

つまり、肉体的刺激のみで、快感を感受し続けているのだ。

例え、連続する輪姦の快感に襲われていても、その合間合間に目にする蒼い絨毯(ジュータン)は、意識を瞬時に覚醒させる。

一瞬のクールダウンと次の陵辱性交の繰り返しは、女性の中に現在の性交が「暖かい血(情)の通ったもではない」と言う事を、絶えず意識させる為だった。

それにしても、脳内の意識を分断するのであるから、私には一歩間違えば「危険な賭け」に思える。

興奮させるべき暖色系を使わないと言う事は、肉体的快楽の合間に相反する鎮静を意識させる事になり、場合いに拠っては精神が分裂する危険さえ孕んで居そうな話である。

妻に蒼い絨毯(ジュータン)の事を問い質して見ると、岩代の刷り込みが成功していて、「蒼い絨毯(ジュータン)」を認識すると、もう愛奴隷モードのスイッチが入り、自分の別人格が出現するそうだ。

それは明らかに、妻達に精神的恋愛感情を遮断した性的快感への依存を育成する為の、リアルに計算尽くされたものだった。

そこまで考えて、蒼い絨毯(ジュータン)を使用するなど、並みの人間ではありえない目的と色使いの組み合わせに、私は唖然とした。

つまり、人間の基本的生命の隅々まで、知り尽くした岩代の戦略の一面だったのである。

女達にすれば、絨毯(ジュータン)の色の効果など、そうとは知らずに犯され続けて、愛情を分離した性感の楽しみを、知らず知らずに植え付けられて居たのだ。

この蒼い絨毯(ジュータン)のリアルな目的を知った時、自分には真似の出来ない岩代の奥の深さを知ったのである。


どうも人間は基本的に横着者で、人生楽に生きたいらしく、その目標には熱心である。

不思議な矛盾として、楽になる為の出世競争や発明を、苦労しながら成し遂げようとする。

言い分は「いつか楽になる為の苦労」と言うのだが、お察しの通り、本当の所は人間のあらゆる欲求が「ない交ぜ」の事に拠る行動だから、簡単な答えなど最初から無いのである。

元々少しくらい矛盾が在っても、自己否定に繋がるから、強情を張るのが人間で、それを理由に事実を否定してしまうと、全てはそこで止まってしまう。

物の考え方も同様で、欲求が「ない交(ま)ぜ」の問題を、一言で解決しようとする所に矛盾がある。

愛奴隷の接待奉仕に、「スッカッリ慣(なれ)れた」と思われる妻に心境を細分化して聞くと、その辺(あた)りが妻の口から鮮明に出て来る。

「慣(なれ)る訳はないでしょう。その度(たび)にいつも嫌だし恥ずかしいし、ドキドキだわ。」

「それじゃあ、何故嫌がらない?」

「判ってないのね。本音を言ってしまうと、そこが楽しいのじゃない。」

どうやら妻の脳みその部分部分で、同じ事象を違う受け取り方をして、複雑な思考をフィードバックさせ、感性に反映しているのである。

「恥ずかしいけど見られたい。」や「嫌だけど感じる。」が、彼女を囚(と)らえて放さない感性の魅力である。

基本的に、愛奴隷の接待奉仕は広義の意味でSMの感性であり、従って「複雑な感性が楽しめる」と言う訳である。

つまり脳みそには複雑で幅広い「種類と思考範囲」があり、感性として集約される答えは、一定ではないのである。

人間誰でも男女を問わず、たまには結婚相手を変えてみたい欲求を抱く。

考えて見れば、人間にはナチュラル(自然体)な性本能が在り、結婚後の性交相手が「一生涯連れ合いだけ」と言うも、夫婦にとっても互いに詰まらない話である。

それでも踏み切り難いのは愛情とかの甘ったれたものではなく、近世以降に蔓延した私権意識に起因する独占欲にヒビが入る夫婦仲崩壊の恐れからである。

大概の所は、そうした潜在欲求は在っても現状の生活維持が根底に在って「踏み切れ無い」と言う現実的なもので、既存の枠組みが壊れる心配さえなければ、「たまには相手を代えても良いでは無いか?」と思うものも男女を問わず本音である。

それが証拠に、「フアッションだ」と言いながらも元々女性の見せたい願望の露出癖にした所で、その究極は相手探(さが)しの為の誘惑本能である。

つまりそうした浮世の心配を取り除けば、夫婦揃っての乱交も結構楽しめるものである。

「愉しめると言う事は、慣(なれ)たと言う事だろうが。」

「嫌ねぇ、慣(なれ)ないから愉しめるのじゃない。」

こう言うものは心理的な要素が強いから「嫌だや恥ずかしい」の心境が在ってこそ愉しめるのであって、何も感じなくなったら、それこそ詰まらないものに成る。

これは脳の発達した人間のみに存在する感性で、動物には無い。

ここだけの話、利巧な人間ほどこうした感性の魅力に嵌(はま)り易い。

つまり、既成概念しか思考にチャンネルが無い鈍感な人間に、新しい経験など得られないのである。

妻はその魅力を岩代夫婦に仕込まれて、スッカリ愛奴隷の接待奉仕に、嵌(はま)ってしまっていた。

まぁ、裸身を他人に見せる事も、悪いとばかりは言い難い。

脳の働きは、結構その持ち主の思考に正直である。

人間見られたらそれを意識するから、多くの他人に見られる方が脳がそれなりに指令を出し続け、細胞段階から意識的に美しくなる。

そう言う意味で、妻の裸身は美しさを保って居るのかも知れない。

だいたい世の奥様方は、見る相手が夫と限定されるから安心感が先行して緊張感を失い、自ら体型を壊して見る影も無い。

その点妻は、嫌でも素っ裸を他人の目に晒(さら)す意識が常にあるから、美しさが維持出来る理屈だった。



数日が過ぎ、妻の、山崎代議士(じいさん)相手の接待仕事の日が来た。

こんな都会の一角でも、こおろぎの鳴き声が聞こえて来る。

秋の気配が忍び寄ると同時に、異様な気配が忍び寄っているのを、私は感じていた。

あの霊力とも言うべき岩代のパワーが、何事かを捉(とら)えている。

それだけの思いが、私に戦慄に似た悪寒をさえ抱かせていた。

実は、この岩代から感じた霊力のようなものは、生力(しょうりょく)だったのだが、その時はそんな存在は知らなかった。

山崎の爺さんからは、私の立会いの了解は取れなかった。

「申し訳ないが、集中して楽しみたいので遠慮願いたい。終わった時に現場にお越し願えば、ご挨拶はさせて貰う。」が、山崎代議士の口上だった。

岩代が気にして、山崎の爺さんに内緒で接待部屋にTVカメラを八台設置した。

一部始終を、社長応接室で私に見せる為だ。

「内の奴(細君)が、奥さんは大分仕上がったので、社長には是非ご覧頂きたいと言っていましたから。」と、岩代が笑った。

複雑な心理の内にも妻の陵辱姿を想像して、思わず勃起した私を、この夫婦は見通して居るのだ。

岩代は、当日、順子と喜美子を、私に付ける配慮も忘れなかった。

私の感情の動きを、彼女達の肉体で補完させる、彼の周到な配慮だった

つまり、妻と山崎代議士の一部始終は、順子と喜美子の奉仕を受けながら、モニターのブラウン管画像で覗き見る事に成ったのだ。

この話のきっかけと成った天井裏から覗いたほど鮮明ではないが、岩代が予測リハーサルを、細君を裸体にしてチエックをし、カメラ位置、角度、ズームを設定したので、八台のモニターの二〜三台は必ずカラー動画が確保出来ていた。


山崎代議士は、若い頃から豪腕と恐れられた極めつけの政治家で、永く政局に影響を与続けて現在に到って居る。

しかし私が知ったのは政治家・山崎代議士のまったく別の顔である。

妻と山崎のスケベ爺との一戦を「見た感想」と言っては何だが、結論から言うと、山崎の本性は相当のSらしく、スケベ爺の責めは乱暴で容赦が無く、全編、妻の悲鳴のおんパレードで強烈だった。

当然細君の方はゲスト本位だから、妻への対応もそれ成りにゲスト好みの厳しいものに成る。

夫としては、アレだけ悲鳴を上げられると哀れに見え、後悔の念も沸いたが、責めに耐える妻の様子を見ていると、その魅力にまたそそられるものがある。

そこまで行くともう妻は、得体の知れない能力を秘めた岩代と、真っ向から勝負しているような美学さえ感じられる。

とても全ては表現し切れないが、その一部始終は、次話(第四十話)で伝え様と考えている。


(山崎様のお相手)
蒼い危険な賭け・京香◆
第四十話(山崎様のお相手)


人生を切り開く為には「努力努力」と言うけれど、世の中はそんなに生易しいものではない。

ただ闇雲に努力したくらいで人生が切り開けるくらいなら、失敗する人間などこの世に居ない。

一人の人間の人生は「何かの間違い」が十パーセントで、残りの九十パーセントは、産まれついての運次第である。

運と言う奴は産まれる時から始まって、たまたま生まれて来た家の血筋が良かったり資産家だったりするだけで、スタートから随分差が有るものであり、身体能力にしも同様で、やはり究極の能力は産まれついての運次第である。

それでもどんな人間にも何らかの才能が有り、人間の能力に大した差はないのだが、この産まれついての運のハンデは結構キツイ。

つまり才能が有っても、運の無い者はそれを生かすチャンスに恵まれない。

そう成ると、十パーセントの「何かの間違い」にめぐり合うくらいしか希望は無いのだが、間違いにめぐり合うのも運だから人生何かは「百パーセント運次第」と言う事に成る。

そこで問題なのが、めぐり合った十パーセントの「何かの間違い」を握って放さずに挑(いど)めるかどうかである。

学習して知ってしまったのだが、どんなに用心深く生きても一筋縄では行かないのが人生で、どんな人間にも避けられないそれぞれの波乱万丈がある。

何よりも間違えて居るのは、多くの人が後生大事に恥じをかきたがらないから守るべき事が増えて生き難くなる。

だから恥をかくのを恐れるよりも、全てを曝(さら)け出す精神の方が何倍も世間に強い。

結局の所、精神的なクリーニングに全てを曝(さら)け出せば、チョッとやソットの試練など屁でもないのである。


同じような性交でも、スワッピング(夫婦交換)とKIYOUBIのセックス・セッション(乱交)は筋が違う。

あくまでもKIYOUBIのこれは、集(つど)いて行為の時間を共有するセッション(共演/協議)である。

セッションには(協議や会議)の意味もあり、言わば「語らい」である所から、性行為を通じて親近感を醸成し「意志を通じ合う」と言う意味もある。

つまりセッションは、解り合える為の究極の手段なのである。

社会的には認められない「乱倫同志経営」や「愛奴隷の接待奉仕」ではあるが、メンバーは誰も強制している訳ではないから、誰も皆、「恥ずかしい生き方をしている」とは思っていない。

会社も個人もそれで至極上手(しごくうま)く行っているし、第一、倫理観なんてものは日本の歴史の中でも時代時代で変遷して来たし、現代でも国や宗教が違えば変わるもので、定説の倫理観などこの世に無いのだ。

そして、拷問と調教は相手に痛みを与えるものと快感を与えるものとの、それこそ目的がまったく違うもので、多くの経験と教訓が証明しているが、アドレナリン作用に拠るドーパミン放出の興奮をこのSMプレィでM女性が得る事が目的で在る。

そう、SMプレィはあくまでも合意の下に両者が愉しむものである。


実は、私(里美)には私達夫婦の未来が、数ヶ月単位で判っていました。

夫に話さなかったのは、そのビジョン(映像)の未来が「正しい」と、私(里美)にはまったく確信が持てなかったからです。

ビジョン(映像)が見える理由も理解出来ないままの、自分でも信じられない事だから夫に話さなかっただけで、あの最初の岩代さんの家であった学生達との輪姦の晩に、未来を予測するビジョン(映像)が見えていたのです。

輪姦のオーガズム(絶頂)の中に、夫には見えないビジョン(映像)が見え、それが恐ろしい事に、その自分でも信じられない事が順番に実現して行くのです。

そう成るともう、岩代夫妻には逆らえません。

それに人間の心理とは不思議なもので、見え続けるビジョン(映像)を、「間違い無いか?」と確認し続ける欲求に駆られます。

あの日以来、私の静かな日常は終わりました。

勿論こんなバカ気た話、最初は私(里美)も信じません。

しかし、それが実現続けて、尚更愛奴隷からは逃れら無く成ったのです。

夫は私(里美)の変身振りを驚きましたが、まさか性交中の幻想を変身の理由には伝へられません。

そして夫は、私(里美)の時折洩らした未来ビジョン(映像)を、ほとんど気にも止めませんから、恐らくは信じないでしょうが、それは、驚愕に値(あたい)するほど、正確なのです。

岩代さんは、オーガズム(絶頂)・ハイが、「企業発展の呪詛」と教えましたが、私(里美)には未来予測も見えていたのです。


「答えは簡単じゃよ。楽しくなければ、何の為の人生だろうか?認識を替えて割り切ってしまえば新しい人生が開ける。」

この竹中さんの言い分を、当初は「随分身勝ってな言い分だ」と思いました。

人間の行動には必ず自身の思い入れがあり、それが無ければ納得は出来ないのです。

でも、人間の認識など本人が思い込んで居るだけで、変え得(う)るものだから本来「常識とか普通」と言うものは存在しない事に気付きました。

そこを念頭に物事の発想を始めないと、人間は思考の柔軟性を自(みずか)ら縛る事になるのです。

竹中氏に「人生を楽しむ事は、そんなに悪い事ではない。」と言われました。

経験を積んでみると、既成概念に潰されたら「一生平凡な人生を送る事に成る」と判るのです。

確かに人生を楽しむのも、そんなに悪い事ではありません。

人間の認識など変えうるものですから、本人が思い込んで居るだけで、本来「常識とか普通」と言うものは存在しないのです。

生きて行くには良い夢を見る事も必要で、そこまで思い至って漸(ようや)く私(里美)の非日常の時間が豊かなものに成り、性奉仕のバリエーションが広がりました。



八台のカメラに直結された社長応接室の八台モニターのブラウン管画像が、一階々上の接待部屋の妻と細君、ゲストの山崎代議士を捕らえている。

社長応接室には私の他に岩代、後は順子と喜美子だけだったが、岩代に命じられているから順子と喜美子は既に全裸だった。

妻と山崎代議士は、このカメラ計画は承知しては居無い。

ただし細君は、岩代と予測リハーサルをして、当然岩代から協力の指示を受けている。

だから、細君はカメラポジションを気にして、有効な位置に妻と山崎を誘導する手筈だった。

山崎が社を訪れる時間が近くなると、岩代が山崎を向かえる為に社長応接室を出て行った。


モニターに映って居る画像は、着衣立ち姿の細君と、全裸に犬首輪、リード・チェーンを装着した正座姿の妻が、山崎を迎える為に待っていた。

それをモニター画面で覗く私の心理は複雑なものだったが、詰まる所、妻の身にこれから何が降り掛かるのか、相当に期待をしてもいた。

その為にセットしたのだから、モニター画面に映るプレィルームにはゲストが贅沢に愛奴隷を支配する、日常生活とはまったく違うエロチックな空間がそこに在った。


人は誰しも、日常生活に於けるストレス(歪みの状態)を修正する為に、時折非日常の時間が必要に成る。

猥褻(わいせつ)モードにスイッチが変換してルーティン(日常的に繰り返される様式)化する事で、対外要因に対するストレスマネージメント(精神的緊張・生体内防衛反応の管理)をして精神状態をフラット(安定状態)に保つ。

ここでは、夫々(それぞれ)の性癖に応じてゲスト(支配者)が日常生活の鬱憤(うっぷん)を愛奴隷に吐き出す事に遠慮は要らない。

相手は折り紙付きのSM愛好者である山崎代議士だったが、その生贄を今は妻の里美が素っ裸で勤めている。

妻の里美の身に起こったのは、正直、里美の呼吸が荒くなる程の山崎代議士に拠るドロドログチャグチャのエゲツ無いSM行為だったが私にはそれを止める事は出来なかった。

本音の部分、妻を他人に陵辱させる事の快感は、格別のものが有る。

何故なら、私の中のS気とM気の両方を満足させる、上等な感性の快楽だからである。

私の意志で妻を羞恥・恥辱に晒すのは、私の中のS気を満足させ、同時に妻を愛するが故、私にM気の感情を抱(いだ)かせてくれる。

岩代は、自分が細君と楽しんでいたこの上等な愛情の感性を、最初から私に与える積りだったのだ。

モニターを眺める私に、やけに長く感じた実は僅かな時間経過の後、岩代に案内されて山崎が現れた。

この時から、山崎代議士と妻のセッション(共演)が始まった。

先だっての会話から推(お)し量(はか)って、恐らく、今妻の胸に去来するのは真っ白な天子の心、観音菩薩の慈悲の心だろう。

彼女は、純粋な与える愛の気持ちでその時を待っている筈だ。

その時から一気に始まったのが、本格的で格調さえ感じる山崎の責めだった。

山崎は、妻と細君を無視したまま岩代と立ち話をしながら、悠然と着衣を脱ぎ始め、パンツ一丁に成ると初めて妻の方を向いた。

妻はダイヤを多数装飾したネックレスやダイヤを散り嵌めたウエストチェーンだけを身に着けた素っ裸で、「ごユックリお愉しみ下さい」と挨拶する。

勿論、あの恥丘下部の陰毛を左右に押し遣って強制的に肉花弁を左右に開くクリップも装着済みである。

例えSMプレィでも、オシャレで官能的に熟(こ)なすのが妻(里美)のポリシーである。

そこで初めて、正座姿の妻が山崎に愛奴隷として挨拶する。

「改めまして御挨拶させて頂きます。本日お相手を勤めさせて頂く里美です。本日は起こし頂きまして有難うございます。本日は、私のお相手で気晴らしをして頂く事を歓迎します。」

正座で頭を下げ、妻は額を絨毯に擦りつけた。

優しい笑顔で口にした福井の時と同じ山崎への挨拶である。

山崎はその挨拶を受けると、付き添っていた京香に妻の肉体(み)から宝飾類を外すように命じた。

宝飾類が外されると、山崎はツカツカと妻の前に歩み寄り、行き成り左手で妻の髪を掴んで顔を上げさせると、右手で自分の欲棒を引き出して「里美、咥(くわ)えろ。丁寧にナ」と言い放った。

「はぃ喜んで、山崎様」

別にそれも珍しい事では無く、愛奴隷はゲストの意志に従うだけである。

妻は膝間着いて、いきなり山崎の欲棒をパクリと咥(くわ)え、唇と喉を使って扱(しご)き始めた。

山崎の生身の陰茎が妻の唇を擦(こす)り、口中の粘膜を擦(こす)りながら抜き挿しされ、連れて口中から押し出される涎(よだれ)が妻の顎(あご)に垂れ下がって床に落ちて行く。

モニター画像なので、直接見るほどには都合良くは見えないが、妻が山崎の欲棒を咥(くわ)え、クイクイと首を前後して、唇で愛でて居るのが映し出されている。

その映像が、延々五分は続いた。

やがて細君が近寄り、「山崎様、何時もの様に、里美の服従をお確かめ願います。」と、絶妙のタイミングで告げた。

毎度の事だが、細君(京香)はSMの壷を心得ていて、妻を接待させる時にはS(サド)風の役割も充分にこなす。

その言葉に、「おぉ、里美、確かめるから足を広げろ。」と、山崎が妻に命じる。

「はぃ喜んで、山崎様、どうぞ服従をお確かめ願います。」

妻は、山崎の命じるままに足を広げ、幾分前屈みになる定番の姿勢を取ると目を瞑(つむ)った。

「どれ、確かめさせて貰おうか。」

山崎が歩み寄り、開かれた妻の脚の股間辺りに手をやると、親指を丹念に花弁に擦りつけ、その手を妻の後ろへ廻すと、妻の尻の辺りでクイッと動かした。

立っていた妻が、「アッ」、歯を食い縛って、半歩前に出そうに成るのを踏ん張る。

美しい女神(愛奴隷)は、ただの奴隷とは違う。

相手を愛する心を持つ奴隷である。

その気持ちで命令に従い、奉仕し、喜んで犯される事が使命だ。

先日自分で経験したから、小さくモニター画像に映っても、山崎の親指が妻のア*ルに根元までメリ込み、人差し指と中指が、花弁のスリットにズブッと潜り込ん行くのが容易に想像出来る。

「ウッ」と、妻がまた小さく悲鳴を上げた。

その状態で山崎が、続けて何度も乱暴に突き上げているのか、爪先立ちに浮き上がった妻の「ア、ア、ア、ア、ア、」と言う断続的な悲鳴が続いている。

音声は、非情に良く音を拾って、臨場感は凄いものが有る。

「うん、後ろのア*ルも親指がスンナリ入る。前も二本入って受け入れ準備はOKだ。ほれ、このまま舞台を歩き廻われ。」

「はぃ喜んで、山崎様。」

妻は山崎に命じられて、ア*ルと花弁、前後の穴の中にズブリと指を三本入れられて、身体をわし掴(づか)みにされたまま、ユックリと歩き出した。

後ろ側から身体の中心を掴まれているから、指人形の様に、山崎に腕で方向を操られながら、歩く事になる。

リード・チェーンのハジを曳いていた細君も、慌(あわ)てて二人に同調し、付いて行く。

時折、そのわし掴(づか)み状態で、山崎が「ほれ、どうだ」と何度か上に突き上げると、妻が爪先立ちに浮き上がって「ウッ、ウッ」とそれを堪えながら歩き廻らされて居た。

流石に愛奴隷相手の遊びに慣れている山崎らしく、服従の確かめ儀式もそれを応用したプレイに進化させている。

「おぉ、里美のここは、もう、グチャグチャに濡れておる。助平な奴め、ここは今から誰が使うのだ?」

「ウッ、はぃ、オマ*コもア*ルも、山崎様への服従です。」
「良し、そうだ。」

山崎の愛奴隷へのご褒美は案の定のキツイもので、放さずに妻の肉体を掴(つか)で居た腕を、思い切り上に突き上げる。

妻がまた爪先立ちに浮き上がって「ア、ア、ア、」と再び悲鳴をあげた。


「さて、里美の良い鳴き声を聞かせて貰おうか?何しろ、二百五十億円の鳴き声だ。」

「はぃ喜んで、山崎様。仰(おっしゃ)る通りに良い鳴き声をお聞かせします。お好きにお責め下さい。」

「そうか、四っん這いに成って尻を高く上げろ。鞭打ちをさせて貰う。」

「はぃ喜んで、山崎様、」

細君が皮の鞭を山崎に手渡しているのがモニターに映って、妻が四っん這いに鞭を受ける体勢に入った。

つまり妻の肉体(からだ)は、山崎代議士の「ご愛用」と言う事である。

何しろ熟れた美人の他人妻(ひとずま)が据え膳で抱けるのである。

勿論(もちろん)こんな美味(おい)しい話を誰が遠慮などするものか。


行き成りだった。

本当に、無言で行き成り、鞭は振り下ろされた。

「ビシッ」

以外に大きな音が、妻の尻を襲っていた。

「ギャァ〜」に近い妻の声が、三階の接待ルームに響き、それはモニターの音声コードを通して二階の社長応接室にも響いた。

第一声の後、妻の尻に三発、「ビシッ、ビシッ、ビシッ、」と立て続けに鞭が振り下ろされ「ギャァ〜」と言う妻の良い鳴き声も、三発続いた。

「どうだ、里美。」

「はぃ、山崎様。有難うございます。」

「そうか、嬉しいか?この雌豚。」

また、「ビシッ、ビシッ、ビシッ、」と続けて鞭が振り下ろされ、妻の鳴き声も「ギャァ〜、ギャァ〜、ギャァ〜、」と響いている。

「この雌豚、豚の癖に尻尾がない、里美どうしたら良い。」

「はぃ喜んで、山崎様。尻尾が無いと困りますので、その鞭を尻尾の変わりにお貸しください。」

「なるほど里美、それは良い考えだ。」

山崎は、手にした鞭のグリップに避妊ゴムを被せると、高く掲げられた妻の尻のア*ルに宛がい、「グィッ」と押し込んだ。

「ギャァ〜、・・・有難うございます、山崎様。里美に尻尾が出来ました。」

尻尾が妻のア*ルに納まると、山崎は細君からリード・チェーンのハジを受け取り、「豚の散歩じゃ」と妻を曳いて接待部屋の舞台上を歩く。

リアルタイムの臨場感は充分で、映像が私を興奮させる。

鞭をア*ルに差し込まれたまま、尻を高く掲げた四っん這いで、曳き回される妻の姿を見ている私の欲棒は、先程から順子がむシャブリついて首をユックリと上下させ唇で扱(しご)いている。

「雌豚の里美、シャブれ。」

「はぃ喜んで、山崎様。」

硬さを益した山崎の欲棒のカリ首を、妻の開いた唇が咥(くわ)える為に近付いて行く。

妻は唇で山崎のカリ首を補足すると、「パクッ」と咥(くわ)えて、頭ごと首が前後を始め、山崎の欲棒を唇で扱(しご)き出した。

妻の口中に挿し込んだ欲棒が、ヌメヌメと舌先で嬲(ね)ぶられる快感で、山崎代議士は目を細めてそのおシャブリを愉しんでいた。

連れて山崎の腰が突き入れるように動き始め、山崎の「ヒョイヒヨイ」と言う生々しい尻の動きに、「ゴホゴホ」と、時折妻はむせながら目に涙を浮かべるが、勿論、山崎の抽送は止まらない。

山崎の腰の動きは直線的で、彼の欲棒は妻の喉の奥くまで達していたのだ。

豚の散歩の姿勢のまま、妻の口に山崎の欲棒が念じ込まれ、咥(くわ)えた妻の頭は山崎に両手でしっかり押さえられ、山崎の腰の動きで強引に根元まで欲棒が送り込まれている。

こう成るともうおシャブリと言うよりも、完全に口腔性交である。

「どうだ、この雌豚、ホレ、ホレ、ホレ、口は大きく開けて歯は立てるな。」

山崎の腰が、とても八十歳に届こうかと言う年令には見えない激しさで、妻の口を突き倒し、高く掲げられた妻の尻が悶えて皮鞭の尻尾が左右に揺れている。

「おぉ、可愛いい雌豚じゃ、嬉しいと見えて、尻尾を振っている。」

アップの映る方のモニターに、妻の涙でグシャグシャの顔が映っている。

「グエッ、グエッ、ゴホ」と言う喉の奥まで欲棒を送り込まれる妻の嗚咽に似た苦しそうな声をマイクが拾っている。

そんな事はお構いなしで、山崎はその陵辱を続けている。

何をされても文句は言えない。

リードを預けられた時から雌豚の肉体(からだ)は山崎のもので、どう使って楽しもうが山崎の勝手である。

そう、胸を締め付ける妻の被虐感はリアルタイムで私にも充分共有出来た。

山崎代議士には女を辱(はずか)めて楽しむS(サド)の癖が大いに有るから付き合う女の方は大変だが、それも運命だから仕方が無い。

それでも性玩具(おもちゃ)なる度胸を決めたら、結局の所生半可では通用しないから、妻も精々開き直って倫理観や独占欲を超越し、乳首を勃起させた乳房を揺すり、大股開きで大胆に犯られるしか無いのだ。


山崎は、シャブらせながら傍(かたわ)らの京香から別の九条鞭(くじょうむち)を受け取って、「里美歯を立てるなよ。」と念を押し、咥(くわ)えたままの妻の裸体に振り下ろした。

「ビシッ」

「ギャァ〜」と、妻の咥(くわ)えた隙間から鳴き声が洩れる。

「ビシッ、ビシッ、ビシッ、」と立て続けに鞭が振り下ろされ、その度に妻の良い鳴き声が響いている。


私は余り好きではないが、ゲストの中には蝋燭(ろうそく)プレイをしたがる者も当然居る。

山崎代議士は蝋燭(ろうそく)プレイが好みらしく、京香に「蝋燭(ろうそく)を犯る」と命じた。

蝋燭(ろうそく)責めだけは、シートを敷かないと後で蝋(ろう)を垂らすのが絨毯から剥がし難いから京香がまずはシートを敷いてその上に妻を立たせる。

山崎代議士が「里美、蝋燭(ろうそく)を使うぞ。」と声を掛けられたが、妻の里美は何を命じられても「はぃ、喜んで。」と否応無く犯るべき事を犯るだけである。

KIYOUBIのプレィルームには定番の赤い低温蝋燭(ていおんろうそく)を用意してある。

プレイ用の低温蝋燭(ていおんろうそく)でも結構熱いが、皮膚が弱い場合は予めローションを塗ったりして使えば火傷には到らない。

見様に拠っては屈辱的だが、妻は立ったまま京香に乳房だろうが股間の敏感な部分だろうが、尻肉やア*ルの中だろうが指を入れられて全身にローションを塗られる。

京香がローションを塗り終わると妻をシートに横たえて、早速山崎代議士が蝋燭(ろうそく)に火を着け、溶解(と)けた蝋涙を妻の裸体に落としての肉体(からだ)に熱い刺激を与える。

妻の裸体に血のように赤い低温蝋燭(ていおんろうそく)が蝋涙(ろうるい)となって滴(したた)り落ち、赤い蝋の色が妻の裸体を覆(おお)って行く。

滴(したた)り落ちる蝋涙(ろうるい)が妻の裸体に絡まる都度に、妻の裸体がビクンビクンと熱さに反応し、それを山崎が嬉しそうに目を細めて楽しんでいる。

「アッ、アッ、アァ〜、アッ、アッ、アァ〜、アァ〜。」

妻のくぐもった善がり声が、スピーカーから切れ目無く聞こえて来る。

「良し、犯りながら蝋(ろう)を加えてやるか。」

山崎代議士が妻を四つん這いにさせ、欲棒で後背位に貫くと、抜き挿しの腰を使いながら妻の背や腰に蝋涙(ろうるい)を垂らし始める。

「おぉ、これが堪らんな。」

山崎代議士が蝋燭(ろうそく)片手にクィクィと腰を使い、妻を責めている。

「アッ、アッ、アッ、アッ、アァ〜、アッ、アッ、アァ〜。」

蝋燭(ろうそく)プレイは、抜き挿しを犯りながら蝋(ろう)を垂らすのが感触が良いらしい。


「やはり、山崎の爺さんは責めが本格的ですね。鞭(むち)も蝋燭(ろうそく)も上手いものだ。」

私の背後から、岩代の声がした。

何時の間にか、私の背後からモニター画像を覗き込んでいたのだ。

妻の裸体にへばり着いた蝋(ろう)は、鞭(むち)打ちで払い落とす。

「ビシッ、ビシッ、ビシッ、」と立て続けに鞭が振り下ろされ、蝋(ろう)が弾き飛ばされながらシートの上にザッザッと飛び散っている。

その度に妻の悲鳴に近い鳴き声がプレィルームに響いている。

「アッ、アッ、アッ、アッ、アァ〜、アッ、アッ、アァ〜。」

「岩代君、あの爺さん犯る事が少しキツ過ぎないか。結構迫力があるなぁ・・・。」

心配に成ったが、岩代に軽くいなされた。

「大丈夫です。程度を知っているから壊されるような事はありません。」

岩代は平然としていて慌てる気配はない。

「そうか?蝋(ろう)は温度が低いらしいが、あの鞭(むち)痛くないのか?」

「あれは、痛いけど肉体(からだ)に跡が着き難い九条鞭(くじょうむち)です。」

「九条鞭(くじょうむち)?」

「先が一本の奴が、一条鞭(いちじょうむち)と言って一番跡が着き、先の束が多いほど跡が着き難いのです。」

「跡が着き難いだけで痛いのか・・・」

「エェ、あれだけ全身打てば結構効く筈です。」

「フゥ、内の奴、結構我慢強いのだな。」

「鞭(むち)打ちは京香が熱心に仕込んでいましたから、大分慣れたのでしょう。」

裸体に張り付いた蝋(ろう)が全て剥がれ落ちるほど妻が、鞭(むち)でバシバシと打ち据えられているのである。

不謹慎とも言える無軌道(むきどう)な山崎代議士の壮絶なSMプレィの責め苦に、最初は阿鼻叫喚(あびきょうかん)だった妻の表情が何とも艶(なまめ)かしい恍惚(こうこつ)の表情に変わり私の欲棒を勃起させる。

正直、私には異様な光景だった。

しかし、その鞭打ちにもさして抗(あらが)いを見せない所を見ると、つまりは妻の感性に取って「M(マゾ)性はストライクだった」と言う事である。

山崎代議士に攻め立てられる妻の縄掛けされた裸身に、私は一瞬の美しさを見た。

私の見る所、妻は鞭(むち)で打ち据えられて次第に表情が恍惚(こうこつ)の色を帯びて居たのだ。


SMプレイに鞭(むち)打ちが成立するには、それ成りの根拠が存在する。

痛みは損傷部分から脳に伝達する信号で、これを抑えるには痛みを遮断する脳内物質・セロトニンを活生させブロックする事である。

脳には自然にフォローする調整機能があり、セロトニンは別の安心する刺激があれば脳内から神経遮断の為に送り出される。

つまり、「痛いの飛んで行け」と「痛みの気を紛らわせる」と言う手段は、安心に拠る脳内物質・セロトニンの活生に拠る「痛み伝達のブロック」と言う事に成る。

セロトニンは、「脳内快感物質ベータ・エンドロフィン」の発生に誘発されて送り出される伝達阻害物質である。

実は、SMプレイに於ける鞭(むち)打ちなどの痛みが大した事に感じ無い理由は、この「痛みの気を紛らわせる脳内物質・セロトニンの発生」に拠る結果である。

つまり、M性が強い固体に於ては、被虐感自体が「脳内快感物質ベータ・エンドロフィン」の発生に誘発されてセロトニンを送り出す要素に成るのであるから、「痛みと快感」と言う合い矛盾した二つの感性がプレイとして成立し、SMプレィに習慣性が形成されるのである。

それほどに、脳内快感物質ベータ・エンドロフィンの発生は、SM常習者には体内麻薬として魅力的である。

また、仕事やスポーツでの興奮状態で夢中に成って忘れていた痛みを、「リラックスしたら痛み出した。」はこのセロトニン作用の為である。

興奮で脳神経系物質アドレナリンの血中放出に拠り、ベータ・エンドロフィン」の発生に誘発されて神経物質遮断物質セロトニンが放出されて、痛みの伝達を阻害するからである。

中枢神経系にあるセロトニンは、人間に存在する化学物質・セロトニン総量の僅(わずか)二%で、残りは血小板に八%は配されて必要に応じて血中で用いられ、また小腸の粘膜にあるクロム親和細胞内に九十%が存在して消化管の運動に深く関わっている。

中枢神経系に在るセロトニンの日常生活への影響が近年では注目され、うつ病や神経症などの精神疾患などの疾病を(再吸収を阻害法)に拠って治療、症状を改善する事が出来るように成った。

このM性、実はまともな女性なら誰でも持っている資質である。

女性には「出産」と言う痛みを伴う大役がある事から、基本的にはセロトニン拠る痛みの遮断機能は男性より優れていなければ成らない。

しかしながら、年齢を重ねると、誰でも身体的機能が低下し痛みを止めるセロトニンの調整機能も低下して行く。

「身体の節々が痛い」と訴える中高年女性は、恋愛感情や性的感情から縁遠く成って、脳にそう言うシグナルが行かなく成っているのと考えられる。

つまり、齢(よわい)を重ねると脳の自覚が「出産」の現実から縁遠く成ると伴にセロトニンに拠る痛みの遮断機能が衰退して行くのではないだろうか?

そう言う意味では、ヨン様ブームに代表される中高年女性の「フアン心理」と言う名の「擬似恋愛」も、「脳内快感物質・ベータ・エンドロフィン」の発生を誘発し、若さを保つ一つの方法かも知れない。


山崎の欲棒を咥(くわ)えてシャブる妻の裸体に、所構わず鞭が振り下ろされるのを見ながら私は思わず「何か可愛そうだな。」と洩らした。

「でも、社長の息子さんは正直な状態に成っていますよ。」

硬さを保ったままの私の欲棒は、既に生暖かいヌメッとした感触に包まれて、今は喜美子が膝間付いて熱心に咥(くわ)えている。

山崎に責められる妻の痴態を見ながらシャブらせて居れば、時折脳天を突く快感に襲われているのも事実だ。

「雌豚里美、尻の味を確かめる。」

突然山崎が、妻の口から欲棒を引き抜くと、妻の背後に廻って挿し込んで在った方の鞭を引き抜いた。

山崎の腰の辺りが妻の尻に後ろから重なった所を見ると、ア*ルの蕾にカリ首頭(かりくびあたま)を宛がう作業をしているらしい。

細君が慌てて皮鞭の尻尾を引き抜き、リード・チェーンを首輪から外した。

妻のア*ルは、先程鞭の柄を挿し込まれて充分広がっている。

「はぃ喜んで、山崎様お確かめ願います。」

「良〜し、ホレッ。」

山崎がグイと腰をいれると、「ウッ。」と妻が、小さくくぐもった悲鳴を上げた。

山崎の硬くなっているカリ首頭(かりくびあたま)の欲棒が、どうやら妻のア*ルに難無く納まったようだ。

画面には後背位の二人の姿が映っている。

「どうだ雌豚、ホーレ、ホーレ、ホーレ、気持ちが良いか?」

「アッ、アー、アー、アー、アッ。」

途端に、「ビシリ」と京香の鞭が飛ぶ。

「山崎様に返事!」

「はぃ、アー、気持ちが良いです。アー、山崎様。アッ」

悠然とアナルを突き犯かす山崎のユッタリとした動きに合わせ、細君の鞭が「ビシリ、ビシリ、」と容赦なく妻の背中を襲っている。

山崎にユッタリと突き入れられる度に、妻の半開きに開けた口から「アァ、アァ。」と善がり声が洩れ、乳房が揺れている。

「アー、アァ、アー、アァ、アー、アァ、アー、アァ」

正直六十歳代半ばでも結構凄いのに、山崎代議士の年齢からすれば欲棒を漲(みなぎ)らせてまともにア*ル性交が出来ると言う事はご立派としか言いようが無い。

確かにセオリー(公式手法)を越えた、シュール(奇抜)な刺激が在るシチュエーション(状況)ではあるが、特別な舞台設定が在っての、まさに男が憧れる性豪である。

まぁ価値観を変えれば、「人生愉しまなければ長生きする意味が無い」と言う代議士の言い分も事実である。

妻は快感と痛みを同時に受けて、奇妙な悲鳴と善がり声を上げている。

それを眺める私は、順子に命じて四っん這いにさせ、喜美子の唾液に濡れた欲棒を順子のア*ルに捻じ込んだ。


「アッ。」

少し抵抗感が在ったが、順子のア*ルは私の欲棒を無事に飲み込んだ。

モニター画像を見ながら、山崎のユッタリとした妻のア*ルを犯かすリズムに合わせて私も抽送を始めると、気分は妻のア*ルを犯している様な気がして来る。

「アァ、アー、アァ、アー、アァ、アー」

順子が、私の抽送に合わせて善がり声を発し始めている。

モニター画像では、同じ場面が続いて居る。

流石(さすが)に代議士議員団の一派を率いる山崎代議士で、「これぞ」と言う時の集中力は、「個人的な遊び」と言えども並のものではない。

「ビシリ、ビシリ、」

「アー、アァ、アー、アァ、アー、アァ、アー、アァ」

裸身の妻は、鞭打たれてモニター画像で身悶えていた。

その場面に、漸(しばら)く変化が訪れた。

「ウッ」
山崎が果てたらしく妻の尻を突き放すように欲棒を引き抜いて、「一服するぞ。」と、細君に声を掛けた。

「はぃ、有難うございます。」

妻が慌てて正座姿を取り、傍(かたわ)らに控えた。

社長応接室の私の方は、まだ順子のア*ルを犯し続けていた。


「おぃ、休憩するから、里美も飲め。」

山崎がソフアーにどっかり座り、妻を呼び寄せた。

「はぃ喜んで、山崎様。有難うございます。」

熱戦で喉が渇いたらしく、細君がビールを注いで二人に渡すと二人とも旨そうに飲み干し、二杯目をまた口にした。

まだ、後ろから順子を順子を責めていた私にも、喜美子がグラスに注いだビールを渡したので、抽送を続けながら飲んだ。

こりゃあ見事な二元ア*ルSEXで、結構楽しめる。

順子の締まりの良いア*ルが、私のカリ首に抵抗感ある刺激の擦(こす)れ具合を感じさせる。

私の方も快感がこみ上げて来たので、喜美子を近くに手招きし、順子のア*ルから引き抜いた欲棒を喜美子の口中に捻じ込んで「ウッ。」と発射した。

喜美子は、私が発射したものを「ウグ。」と飲み込むと、私の欲棒を口と舌を使ってベロベロと拭(ぬぐ)い始めた。

妻は、まだ肩で息をしながら呼吸を整え、盛んにビールを飲んでいる。

あれだけ激しい事をすれば、喉も乾くのは当たり前だ。

「しかし里美の身体は柔らかい。縛り責めにもってこいの柔軟さだ。」

山崎が惚れ惚れとした表情で、妻の裸体を撫で廻している。

勿論、撫で廻そうが、抓(つね)ろうが、ゲストの勝手である。

ゲストに遊んで貰う為の、妻の肉体(からだ)である。

柔軟さは、要求に応じられる肉体(からだ)を造る為に、細君(京香)に日頃からフィットネスクラブに連れて行かれて鍛えられている。

その鍛錬が、「山崎の要求に応えられる」と言うものだ。

本物の愛奴隷は半端な気持ちでは成れない。

ただ単に「犯されれば良い、縛られて吊るされれば良い」と言うものではない。

それに応じられる体作りから、精神(こころ)の持ち方まで、愛奴隷でなければ相手に本当の満足はない。

例え擬似恋愛であっても、容姿や年齢、その性嗜好に関わり無く心底ゲストに惚れて尽くさなければ気持ちは通じない。

それらが出来てこそ、デキ上がった本物の愛奴隷なのだ。

山崎は妻をベタ誉めで、機嫌が良い。

つまり妻の里美は、岩代夫婦に「心身ともに愛奴隷」として仕上げられている事になる。

仰向(あおむ)けで横に成って休んでいる時も、何時犯りに来るかは相手の気分次第であるから脚を開いて両脚の膝を立てた御開帳が愛奴隷の基本である。

その為の接待だから当然だが、ソフアーに座る山崎代議士の右側に右足の膝を立ててソフアーに座る妻の右手が山崎の欲棒をクィクィと扱(しご)きながら、妻は上半身を捩(よじ)って山崎の乳首に舌をペロペロと這わせている。

その膝を立てた妻の股間に山崎の右手が滑り込んで、親指が肉花弁を押し退けてピンク色に光るひだの中に潜り込み、薬指が妻のアナルにズブリと押し込まれていた。


一息付いた山崎が先程と打って変わり、妻の股間を弄(なぶ)りながらも和やかな雰囲気で妻に話し掛けた。

「里美は、旦那さんに言われて俺の相手をしているのか?」

「はぃ喜んで。山崎様に身を委(ゆだ)ねて、お相手をするように命じられています。」

妻は、先程の修羅場が嘘のような、さわやかな笑顔でその問に応じた。

「そうか、俺は君ら夫婦を信用するぞ。ここまで生きるともう金も地位も余り興味は無い。余命残り少なくなると、日々の楽しみが優先で、俺の趣味を理解してくれる夫婦なら今後も本音で付き合って行ける。」

「有難うございます。山崎様のお気持ち判ります。でも、このお元気で余命残り少ないは御冗談でしょう。」

全裸に皮製の犬首輪をしただけの妻は、甲斐甲斐しく山崎の汗をタオルで拭っている。

「生意気言いおって、一服したら、その生意気のお仕置きに今度は吊るしてやるが良いか?」

「私は、お楽しみ頂く為に、山崎様に肉体(からだ)を預けられた身ですから。お好きになさって頂ければ良いのです。」

「そうか、良く出来た嫁さんだ。まぁ良い、お前も飲め。」

また二〜三杯立て続けのビールを煽った山崎は、急に「眠くなった。」と言い出した。

山崎はソファーに座った妻を端に座り直させ、「三十分ほど寝るから、時間が来たら起こせ。」と言って、妻の膝を枕にソフアーに横になった。

流石ベテラン、プレィにも余裕が有り、「慌てて楽しもう」と言うガッツキが無く焦らずペース配分に怠(おこた)りが無い。


「三階の二人も一服の様ですから、こちらも一息入れて、飲みますか?」

モニター画像からめを放した、クールな岩代の提案があった。

彼にとっては、この現状を「大それた事」と言う意識はまるで無い。

岩代は、社会の奇妙な呪縛から解き放たれれば、女性の本質は「皆見せたがり(露出癖)の娼婦だ」と言い続けている。

そして、女性らしい女性には、基本的にM気(マゾ気質)がある。

S気(サド気質)の強く有る女性は、岩代に言わせると「女性では無く、気質は男性」と言う事に成る。

近頃は男と同等を主張する女性も多いが、ここは駆け引きみたいなもので、女でない女に、男に取っての魅力など有る訳が無い。

そう言う女性は理屈で頭が一杯で、自然の本能を捻じ曲げているのだろう。

それでは、世間が言うように、性に慎み深い女性が上等なのか。

岩代は、「違う」と言う。

人は、水が無ければ生きては行けない。

しかし、まったくのH2O(純水)では、1800ccも飲めば死んでしま〔LD50〕。

不純物が入っているからこそ、飲料水になる。

水だけでなく、人間が無菌室で育てば、病弱で抵抗力の無い人になる。

適度な汚染の中で、「その汚染と向き合い、どう生きて行くか」と、岩代の持論は問い掛けている。

つまり、本人が精神的に傷が付かない事前の理解と了解(心の準備)さえ在れば、汚染を経験する事は、それだけ身体も心(精神)も強くなると言う事だ。

勿論、既婚の場合は互いの理解が前提にあるが、統計的にも利巧な男女ほど話は通じや易い。

良く事件を起こした人物の人物評で、「そんな事を引き起こす様な人柄ではない。」と言う話がある。

何度も言うようだが、人間の深層心理はそんな簡単な定形には当て嵌らない。

トラウマなどの遠因で人格が多重化して、まったくの別人格を有する人物は別にしても、同人格の別バージョンを持つのは、ごく普通の人間である。

同人格の別バージョンは、或るキーワードでスイッチが入る。

それは、飲酒に拠る物だったり、感情(強い怒りや悲しみ)だったりする。

勿論、性的興奮など、いつでもスイッチは入るが、それらは信仰や思想で閉じ込めると、いずれ暴発する。
,br> 岩代に言わせれば、そうしたストレスは環境が赦す事を前提に、「非日常の性行為で発散する」事が有効だと言うのである。

岩代には呪術者みたいな所が有る。

本物なのか、稀代の詐欺師なのかは判らないが、たとえ詐欺師でも、信じる者が居れば立派な呪術である。

現に、彼に操られた我々と会社は、些(いささ)か猥褻な集団ではあるが、抜群の効果を表し躍進続けている。

この現実が明白である限り、妻は熱烈な岩代信奉者であり、我々の誰もが彼を信じている。

妻が夢を追うと宣言した時、妻が岩代に言われた言葉がある。

「得るものが大きければ、失うものも大きい。失いたくなければ、払う代償も大きくなる。」

本来、これがリアルな現実で、不変のバランス真理でもあり、これらは全てエネルギー価で推し量れるものである。

エネルギー価は、物質エネルギー価や金銭エネルギー価のみならず、精神や肉体の消費エネルギーでも代償が可能である。

つまり、失うものなくこのバランスを取るには、精神や肉体の消費エネルギーで代償を払うしかない。

代償が中途半端なものであれば、得るものも中途半端に成るのが道理で、その程度で「夢が適う」と思う事は虫が良い思いかも知れない。

それらを前提として、会社は究極の発展を続け、「経済環境が味方した」とは言え、当初三億円ほどの現金(出資金)が僅か二年フル回転しただけで、百億円を超え、今また妻の究極の接待で、三百億円近くに成ろうとしている。

誰が考えても、「岩代に不思議な力があり、彼が操る性的呪術も効果が有る」と考えても仕方が無い。

しかも、岩代と妻(里美)の関係は、教祖と信者から発展して、教祖と御本尊(慈悲観音菩薩)に成りつつある。

そんな訳で、妻は究極の代償を払い続けて、得るものとのバランスを取っている。

理屈から言っても、今回の妻の払う代償は、得るものの大きさに相応する過酷な「精神や肉体の消費エネルギー」と言う事になる。


三十分が過ぎ、また、妻の払う代償の時間が始まろうとしていた。

妻が膝枕をさせたまま、寝ている山崎の下半身に倒れ込み、寝込んでいる山崎の欲棒を咥え、刺激しながら起こしに掛った。

「うん、おぅ、時間か・・起きるぞ、ドッコイショ。」

山崎は、議員生活が長いので、「短時間睡眠に身体が慣(な)れている」と笑った。

伸びを大きくすると立ち上がり、「雌豚里美、後ろ手腕を組んで、そこに立ち膝。」と命じて細君から麻縄の三本縒(よ)りを受け取った。

「はぃ喜んで、山崎様。どうぞ願います。ウッ」

モニター画像の中で、山崎は妻に手を後ろに組ませ、麻縄の二本使いで手首と腕の固定から手早く縛り始めた。

手馴れた手つきで妻を操りながら、山崎に楽しそうにスルスルと緊迫されて、妻の裸体は一気に縄を美しく巻かれて行く。

予(あらかじ)め岩代が用意した拘束プレィ用の縄が使われたのだが、五ミリ太程度の細めの麻縄を肌に馴染む様に良く扱(しご)いて揉み慣らして柔らかくし、それを三本ほど一本に束ねて使い、山崎代議士が妻をキッチリと縛り上げる。

妻は俯(うつむ)いて山崎の為すがままで、両腕を背中で組ませてガッチリと手首を縛り、両肩に縄を巻いて、胸元も乳房も縄目で引き絞られ、実に見栄えのする、見事な全裸後ろ手上半身拘束緊縛の愛奴隷の姿が出来上がった。

「おぅ、里美は身体が柔らかくて、縄掛けがし易くて良い。」

山崎が、縄掛けをしながら感嘆の声を上げた。

妻の裸体に縄が食い込み、乳房が縄目に囲まれて強調されている。

私はその姿に惚れ惚れと見とれた。

「さて京香さん、支度が出来たので吊るしに入ろうか。」

「はぃ、只今。」

細君が山崎の指示で、吊るしパイプをギリギリと下げている。

見ていると、絨毯張りの床から十センチくらいまで下げ、麻縄を四本ほど束にして、妻を寝かしてパイプを繋ぎ始めた。

どうやら、後ろ手に拘束された手首と腕、更に胴と左の片足首をパイプと平行に固定し、吊り上げる積りらしい。

「里美、吊り上げるぞ。」

「はぃ喜んで。山崎様、どうぞお吊り下さい。」

妻は私の理解が有れば、「何でも出来る。」と言う。

それが唯一の、彼女の物差しなのだ。

ギリギリとチェーンの音が響き吊しパイプが巻き上がって行く。

妻の上半身が横向きに浮き上がり、唯一拘束を免れている右足首が、チョンチョンと位置を調整しながら懸命に身体を支え、やがて脚は大の字に広がった。

「里美、オマ*コが丸見えで、良い景色だ。」

「はぃ喜んで、山崎様。私のオマ*コで、どうぞお楽しみ下さい。」

「まずは、味見じゃ。」

「はぃ喜んで。」

大きく開いて固定され、閉じる事を赦されない妻の股間に山崎の右手が伸び、その手の人指し指がアナルを、親指が二枚の肉花弁の間に潜り込み、その指をクィクィと抽送しながら山崎が花芯ボタンに口を近付け、むシャブリ付く。

恐らく、妻の花芯ボタンは山崎の舌先に強烈に弄(なぶ)られているに違いない。

「ア、ア、ア、ア、ア、ア、アァ〜」

吊るされた妻の身体が、山崎に受ける刺激で踊る様に揺れ始めた。

その強烈な刺激に、「ビシ、ビシ、ビシ、ビシ、」と、細君の鞭打ちが加わった。

「アッ、アッ、アッ、アァ〜」

「ギャ〜」に近い、善がり声とも悲鳴とも聞こえる声を発して、妻の吊るされた身体が揺れ踊っている。

モニター画像を見ながらその声を聞く私は、再び始まった喜美子のおシャブリを受けていた。

妻の、特徴有るあの滑らかな肌触りの肌に、幾筋ものミミズ腫れが浮き上がって、鞭打ちが「容赦の無い本物である」と証明している。

山崎が手を股間から引き抜き、今度は妻の花弁のスリットにカリ首を充てがいズブリと貫いた。

妻の二枚の肉花弁を圧し分けて山崎代議士の欲棒が挿し込まれて行く。

「アッ。ア、ア、ア、ア、ア、ア、」

位置決めしてあるズームカメラが、ピタリと合って、妻の顔の表情と股間が別々のモニター画像に、妻の苦悶の表情と、肉花弁のスリットを押し分けてユックリと見え隠れする山崎の陰茎が、アップで浮き上がっている。

まるでポルノ映画の一場面を見ている様である。

山崎の腰の動きに合わせて、細君の鞭打ちが再び「ビシ、ビシ、ビシ、ビシ、」と決まり始める。

「アッ、アッ、アッ、アァ〜、オマ*コ気持ち良い。アッ、アッ、アッ、アァ〜」

そしてまた、「ギャ〜」に近い、善がり声とも悲鳴とも聞(きこえ)る妻の善がり声が巻き起こり、貫(つ)ら抜れた花弁の奥からは、 愛液を滴らせている。

「おぉ、鞭が入るとオマ*コが良く締まるわ!その調子だ京香。」

「はぃ喜んで、山崎様。」

山崎の声に、細君が振る鞭に力が入る。

「ビシ、ビシ、ビシ、ビシ、」

妻の吊るされた身体が揺れ踊って、頭や身体を鐘突き状態に前後に揺らしながら、山崎の突き腰攻めを受け止めている。

アップに映し出される表情からは、流石にキツイのか涙を数適こぼし、パクつかせている半開きの口からは、糸を引いて涎(よだれ)を流して居る。

「アッ、アッ、アッ、アァ〜、アッ、アッ、」

気が付くと、画面に引き込まれるように妻の修羅場に見入っていた。

激しく責められる妻のその姿に、流石の私も「ジィーン」と目頭を赤くしたが、何も口には出さなかった。

私は田嶋相手の妻の接待光景以来、妻を他人に陵辱させ、それを眺めて欲棒を勃起させ脳をトロケさせる様な刺激が、胸躍らせる癖に成っていた。

相手の山崎代議士が強引にガブリ腰で突いて来るのを、妻が目の前でクィクィと受け腰で応戦する。

山崎代議士にグサリと嵌(は)め込まれたの陰茎が愛液に濡れ光ながら、妻の股間に生々しく見え隠れする。

山崎代議士の猛攻に妻は半ばトリップ(無意識)状態で、欲棒を咥え込んだ腰を相手の抜き指しのリズムに肌から汗の玉が滲(にじ)み出るのも構わず応じている。

制御もまま成らなく開いた妻の口元からは、激しい息使いと伴に悩ましい善がり声が「アァ、アァ、アァ。」と漏(も)れ、その唇の脇からは涎(よだれ)が糸を引いて落ちて行く。

性器と性器の海綿体が抜き挿しで接触し妻に快感が襲って来るが、妻にとってはここは踏ん張り所だった。

いずれにしても山崎代議士の様な権力者を妻が代議士の性癖(SMプレィ)に合わせて素っ裸で喜ばせる事は、金に成ったり権力と結び付いたりの効果的な手段である。

どうせ人間は贅沢な生き物で、波乱万丈の苦労でも文句を言い、反対に平凡な生活の詰まら無さにも不満を抱く。

つまりどちらに転んでも不満を抱く欲の深い究極の無い物ねだりが、人間の本性・煩悩(ぼんのう)である。

ならば妻本人が性に目覚め、他人と性交してもさして抵抗が無いのであれば、妻が目の前で他人と性交プレィをしていても私が「こちらも見て楽しむ、単なる遊び」と考えれば案外どうって事は無い。

どちらにしろ遊びなのだから、犯られたからと言って被害意識など持たずに、ポジテブに積極的に愉しんで犯れば全ては良い方に解決する。


一種独特の空間が、そこに出来上っていた。

山崎が、「休憩を入れる頃です。吊しには限界がありますから。」と囁いた。

岩代が言うが早いか遅いか計った様に山崎が動き、ズバリ岩代が言う通り、欲棒を引き抜いた山崎が、妻の身体を放すのが見えた。

続いて「良し、一息入れるぞ。」と言う山崎の声をマイクが拾っていた。

「やはり、山崎は奥さんの限界に気使っている。社長、彼は相当なベテランですヨ。」

「絶妙なタイミングだな。」

気が付くと、私の握り締めた手が、ビッショリと濡れている。知らず知らずに力は入っていたようだ。

「本物のマニアは、ムチャをしている様に見えて、ムチャはしませんヨ。」

なるほど、山崎ほどのベテランには、「相応の綿密な計算が出来上がっている」と言う訳である。

岩代が、したり顔で言うが、私は内心気が気ではない。

私の妻に対する独占欲とすれば、この状況は不貞腐れて帰りたい所で有るが、冷静に見て「フト」気が着いた。

精神的なものであるが、妻は私を愛している。

勿論私も妻を愛する事に疑いは無い。

つまり、愛はシンプル(単純)なもので、肉体の独占欲だけが愛情の条件ではない。

それなら、病などの理由で性交が出来ない夫婦に愛情はない事に成る。

これは矛盾で、言うまでも無く「精神と肉体は別だ」と言う事である。

そう成ると私の愛を確かめられて居るようなもので、目の前の妻の痴態も意外と冷静だったのだ。

細君が、拘束パイプを慌てて「ギリギリ」と下げ始めている。

拘束パイプが下がるに連れて妻の身体が床に降りて行き、やがて横たわる状態になる。

身体の数箇所で自分の体重を支えていた痛みから開放され、妻の裸体は荒い呼吸に波打っていた。

山崎が駆け寄り、妻を繋いでいる吊るしパイプとの縄を解き始めていた。

先程の休憩の様に、一旦完全に「一息入れよう」と言うのだ。

妻は、全ての縄が解かれるまでは「ジット」して居るしか無い。

手馴れたもので、「アッ」と言う間に縄が解かれ、妻が立ち上がった。

二人が「サッ」と駆け寄り、妻の縄目の体重が掛った所を、山崎と細君が成れた手つきで揉み解し始めている。

愛奴隷相手に何をしても構わないが、無理をさせて壊さないのがこの手の遊びの暗黙のルールである。

全て心得た動作が、二人には自然に身に染みて居るのが判る。


数分の後には、先程の様に三人がくつろいでいた。

また、細君が注いだビールで、二人が喉を潤している。

もう和やかな雰囲気が漂い始め、その場の空気が明らかに変わるのが判る。

全裸の妻が、肉体(からだ)を弄(もてあそ)ばれながら「ウフン」と甘い声を漏らして鼻を鳴らし、媚を売るように身悶えてみせる。

その場にいる妻は、私の知る妻とは明らかに違い今の愛奴隷の境遇を楽しむ別の顔だった。

全裸犬首輪の妻は、グラス片手のくつろいだ雰囲気で、甘える様に山崎の膝の上に抱かれている。

山崎の左手が妻の胸に周り、乳房を腕で押し上げる形で支えていた。

「良くやった。里美。」

「はぃ、山崎様も虐(はずかし)めるのがお上手です。」

その空間は、明らかに「同好の士」同士のもので、妻は臆する事も無く、山崎と渡り合っている。

そこには、肌を許し、「犯された相手」と言う緊密な感情も介在しているのかも知れない。

「ハハハ、俺を採点するのか、里美には適わないな、一服したら吊るし直してその生意気な口を利けない様にしてやる。」

「山崎様がお望みなら、何でも致しますワ。」

福井の時もそうだったが、妻はどんな責めをされても嫌な顔を一度も見せない。

山崎代議士が、面白い話題を振った。

「わしの地元(選挙区)は九州の南の方でナ、昔から面白い祭りがある。」

「面白いお祭りですか?」

「あぁ、猪掛け祭りと言って、ちょうどさっき里美が成っていた様に、猪が獲物縛りに吊るされてぶら下げられる祭りだ。」

山崎代議士が言うに「吊るし掛け」は、天井の張りから両側を縄で吊るした竹竿(たけざお)を凡(おおよ)そ女の臍(へそ)の辺りまで下げてぶら下げる。

その竹竿(たけざお)に両腕を揃(そろ)えて手首を乗せ、女を前屈みに手首を縛り付ければ台潰しの台の様に尻が突き出た後ろから犯り放題の状態に成る。

「私、お祭りの猪(いのしし)と同じ格好でしたの。」

「だから、豚だと言っただろう。」

「そう言われて見ればそうですね。」

山崎が言う祭りの伝承に拠ると、昔、鬼八と言う無頼の徒が退治された。

その鬼八の「祟(たた)り」によって、その国は早霜の被害が出る様になった。

この為、毎年慰霊祭を行う様になった。

さて問題は、高千穂神楽には陰陽師の呪詛様式が色濃く残っている点である。

この伝説自体に高千穂神楽との結び付きが出てくる訳ではないが、慰霊祭「猪掛祭(ししかけまつり)」は、人身御供伝説として注目に値するのだ。

「わしが若い頃は、まだ祭りの実態が古老から聞けた。

昔は里美と同じ格好で吊り下げた娘を人身御供に、村の若い衆が夜通し五穀豊穣を祈願しながら犯した祭りだ。」

「村の若い衆て言っても数が多いでしょう。娘さん大変ですね。」
妻が真剣に感じたままを言った。

「あぁ、数十人いゃ、もっとかな?とにかく娘は息も絶え絶えになったらしい。里美はわしが一人相手だから楽なものだ。」

言いながら、山崎の利き手が妻の乳房を掴んで揉みしだいている。

その指の間から、硬くなった乳首が指に挟まれて、窮屈そうに首を出していた。

「吊られる時間が長く成ったら、そっちが持たないでしょう。」

「まぁ幼い頃の故郷の話が、わしの遊びの原点でナ、相手をしてくれた里美には感謝する。」

「御満足頂けたなら、良かったですワ。」

「近頃やたらと日本の独自文化とか伝統文化とか主張する輩(やから)がいるが、その伝で行けば、陰陽修験の昔からSMプレイは立派な性文化じゃ。」

この慰霊祭の風習では、過って長い事生身の乙女を人身御供としていた。

猪掛(ししかけ)の「掛け」の意味は、人架け(獲物縛りに吊るされてぶら下がった状態の人身御供)であり、代替として「人身御供」の乙女の代わりに、社殿に猪を縄で結わえて吊り下げるからで、単純に考えれば以前は「人身御供の娘を結わえて吊るしていた」と考えられる。

「人身御供に成った娘には気の毒だが、こう言う信仰儀式は災いを恐れて中々止められんものだ。」

鳥居内の神社神域(境内/けいだい)においては、性交そのものが「神とのコンタクト(交信)」であり、巫女、或いはその年の生け贄はその神とのコンタクトの媒体である。

祭りに拠っては、その神とのコンタクトの媒体である巫女、或いはその年の生け贄の前に、「ご利益を得よう」と、神とのコンタクト(交信)の為の行列ができるのである。

まずこの「人身御供」は、神代の時代からの伝承に基付き、戦国時代の甲斐宗摂(かいそうせつ)の命令があるまで、生身の乙女を供する事が続けられて居た。

すると、何者かが鬼八伝説を利用して、「人身御供」のシステムを作り上げ、少なくとも数百年間は、それが継続していた事になる。

その何者かが、「陰陽修験だった」と考えられるのは、日向国(宮崎県)高千穂の土着信仰の多くに、陰陽修験の影響が色濃く残っているからである。

だが、戦国時代になって、供される娘を不憫(ふびん)に思った城主・甲斐宗摂(かいそうせつ)の命により、イノシシを「乙女の代用」とする事となった。

そう言う記録が残っていると言う事は、少なくとも室町期までは生身の乙女が、この神事に人身御供に供されていた事になる。

この「鬼八伝説の中で始まった」とされる鬼八の慰霊祭も今日に伝わっていて、高千穂神社で執り行われる「猪掛祭(ししかけまつり)」がそれだった。


山崎代議士の奥方もう七十歳を超える齢(よわい)だが、宮崎の地元選挙区に居て元気に留守を守っている。

長い夫婦生活で散々夫のSM遊びの相手をしたから山崎の性癖は承知しているが、もう高齢なので流石に相手は出来難い。

それ故、現在の外の遊びは代議士の妻らしく黙認している。

いや、山崎の遊びは代議士としての原動力でもあるから、むしろ夫の気晴らしが順調で喜んでいるくらいである。


山崎代議士と妻は、明らかに今を楽しんでいた。

楽しむ為には、「何でも出来る」と言う事が重要で、こうした行為を「バカな事をしている」と思っている間は、貴方は事の本質を理解してない事になる。

機能的に考えて見れば、性交が可能に成るには男性の脳に助平心(すけべごころ)を刺激する指令が行って(その気に成る)欲棒が性交可能(硬く成る)状態にならなければ成らない。

刺激的な日々を送って段々判って来たが、男性が性交可能(硬く成る)状態に成る要件は、残念ながら「愛」何んかでは無く単純に所謂(いわゆる)助平心(すけべごころ)である。

つまり最も重要な要件は、本能を刺激する事である。

格好つけても仕方が無い事で、男性は助平心(すけべごころ)を刺激する精神的要件(雰囲気・気分)が有って始めて脳に指令を送り(その気に成る)欲棒が性交可能(硬く成る)に成る。

そしてその助平心(すけべごころ)を刺激するには、卑猥(ひわい)で端無(はしたな)い状況の創出が必要である。

そこら辺りの男性の特性を女性に理解して欲しいが、いや、実は承知して居て知らぬ振りをしているのかも知れない。

ただ、女性も「何だかんだ」と言っても、女性は自分を魅力的に見せるコツが「肌を露出する事だ」と本能で知っている。

男性は女性の露出度が多いほど魅了される動物である事を女性は本能的に承知しているから本質的には女性は露出狂で、機会と状況が赦せばその要求を満たしたい感性が潜んでいる。

男女の仲は上手く出来ているもので、その女性の本能的要求を究極的に満たす行為が、「3P、SM、輪姦、乱交」と言ったセックス・セッション(乱交)で、互いの要求は本音の部分で一致している。

助平でない性行為など男性機能を無視した本末転倒の要求で、本来性行為に正常や異常など存在せず本質的に性行為は卑猥(ひわい)で端無(はしたな)いものでなければならない。

男性には本能的な卑猥(ひわい)さが要求される。

単なる動物から発達して脳が複雑に機能するように成った人間は、淡白な性行為では興奮の持続(勃起状態)さえ心もとない。

つまり性行為に「常識的な範囲」と言う事実は存在せず、存在するのは各々(おのおの)の行為許諾解釈だけである。

正しい或いは正常な性行為など解釈だけの問題で、むしろ外聞を憚(はばか)るような端無(はしたな)い非日常の性行為だからこそ、背徳の興奮を楽しめるのである。

従って、端無(はしたな)い事をする事こそが興奮の快感に結び付く上等な性行為なのである。

そして人類が、性行為の充実を求めて端無(はしたな)い背徳の興奮を追求して行くと、「3P、SM、輪姦、乱交」と言ったバイオレーションを駆使する事になる。

簡単な話、性交を楽しむ為のその「3P、SM、輪姦、乱交」と言ったバイオレーションを駆使する事は、おおぴらにしないだけで実は別段特異な存在では無い。

本音の所ではそれらの創意工夫には「長い歴史」と言う現実が在って、それは誰も否定出来ないのだ。

言っては何だが、こうした案外普通の事象を建前上さも特異な事のように扱うまやかしをするから、世間知らずが誤解するのである。


「さて京香、今度は里美に座禅転(ざせんころ)がしで責めて犯るぞ。」

「承知しました。」

京香が妻をせかしてその場に立たせ、縄掛けの支度をさせる。

後ろ手に組ませて両手を拘束して上半身を亀甲に縄を掛けた妻の里美を、山崎が座禅の形に胡坐(あぐら)をさせて足首を縛り、足首から首に縄を回して足首に戻して大仏の様に固定した所で頭を床に着く様に前に倒す。

里美の額(ひたい)と両膝先が床に着いて三点で支えたままの尻が突き上がった格好で、後ろから見るとア*ルや開いた肉花弁内側のピンク色の蕾を持つ陰門(いんもん)丸出しで身動きが出来ない「全裸・座禅転(ざせんころ)がし」が完成する。

「おぉ、里美の観音様がパックリ開いてピンク色の蕾も丸出しだ。」

尻が突き上がった格好で転(ころ)がされたまま身動きが出来ないから何をされ様が相手の勝手で、酷く惨(みじ)めな格好だがそこまで身柄を預けられればの山崎代議士の方は悪い気はしない。

山崎代議士は、早速妻の後ろに廻って欲棒を突き立て、深く浅く抽送を始めた。

前屈みに転(ころ)がされた妻の口から、善がり声が漏れ始める。

「アァー、イィー、アァー、イィー、アァ、アァ、アァー。」

「こりゃ具合が良い。社長、わしはこれが好きでな。」

散々攻め立てた山崎代議士が勝手にイッて妻の「座禅転(ざせんころ)がし責め」は終わった。

京香が緊縛を解いて妻の肉体(からだ)をマッサージで手入れをして居る。

京美企画での拘束プレィの後は、立会いをして居る岩代か京香が必ず血行促進剤・ヒルドイドを使って縄目(緊縛痕)や鞭痣(むちあざ)などを消す。

非日常のプレィの事はあくまでも日常に持ち込まないのがこの世界のルールである。


「めぐり合って良かった。里美くらい出来上がった愛奴隷貴婦人は少ない。」

「お褒め頂いたのでは、お相手の手は抜けませんネ。」

慣れて余裕があるのか、奉仕の合間に見せる妻の表情は可憐な笑顔が多い。

プレイは信頼関係で成り立っている。全てを委ねる相手とは微妙に打ち解ける感情が湧くものだった。

「そうか、手が抜けんなら今度は逆さ吊りにして犯る。」

「はぃ喜んで、お楽しみ下さい山崎様。」

先ほどの吊るしの縄が残っていたから支度は簡単で、山崎代議士が平行鉄パイプを下ろし、京香に手伝わせて妻の両足をV字に広げて両足首を鉄パイプに固定、滑車を使ってギリギリと縄を引けば、妻の肉体(からだ)が逆さV字吊りに浮き上がって行く。

体重が掛かるのか、流石(さすが)に妻の裸体も身動きせずに上がって行く。

山崎代議士が、逆さV字吊りの妻の裸体の引き上げを止めたのは、まるで綺麗な逆立ちをするようにちょうど妻の手の平が、支える様に床に平手で着く高さだった。

「ウゥ〜ンこりゃ、見事だ。ここまで犯れる娘(こ)は少ない。」

「先生アァ、里美も長くは持ちませんから、早くお責め下さい。」

「そうかそうか、早く弄(なぶ)って欲しいか。」

「はぃ喜んで、早くお弄(なぶ)り下さい山崎様。」

「良し良し、まずはこれを挿し込んでやろう。」

「アゥ・・・」

山崎代議士は、逆さV字吊りに成っている妻の股間に、スイッチを入れてブルブルと音を立てる白透明のこけし電動バイブを挿し込んだ。

挿し込まれた電動バイブは、根元の握りの部分を残してスッポリ妻の股間に嵌(はま)って、妻の黒い恥毛の上に白く見て取れる。

「良し良し、これでハンドマッサージ器で責めれば、流石(さすが)の里美も悲鳴を上げるじゃろう。」

ハンドマッサージ器を握った山崎代議士が、その先端のビーン、ビーンと振動部分を妻の股間の愛欲ボタンに押し充(あ)てる。

行き成り「アァ〜ン、アァ〜ン、アァ〜ン、アァ〜ン。」と妻の善がり声が始まり、縄で吊られた裸体が跳ねる様に揺れ出した。

山崎代議士が、妻の里美を逆さV字吊りにして電動ハンドマッサージ器でビーン、ビーンと里美の愛欲ボタンを弄(なぶり)り倒す。

「アァ先生、アァンこれじゃ直ぐっイッちゃう。」

「これが面白いのじゃろう。里美耐えろ。まだイクでない。」

妻はウエストをよじり、白い尻を揺らして快感に応えている。

「アァン、アァ〜ン、アァ〜ン。」

口をパクツキ、腰をひねり、激しい善がり声をあげる、逆さV字吊りの妻の光景がモニター画面に踊り、緊迫した声がスピーカーを通して聞こえて来る。

すごい臨場感で、観ている私も力が入る。

所が山崎代議士は、突然あっけなくその責めを止めている。

「先生、一度休ませましょう。」

突然京香が、山崎代議士に声を掛けたのだ。

「そうか少し吊りが長かったか、限界じゃな。」

言うが早いか山崎代議士の動きは素早く、京香に手伝わせて吊っている妻の里美を降ろしに懸かっていた。


地位が高い者ほど憂(う)さ晴らしは必要である。

「なるほど」と言えば「なるほど」の納得だが、政界一温厚と評される山崎代議士にはこうした「隠された発散方法が在った」と、私は納得したのである。

山崎はまだ当分、妻の肉体(からだ)を放しそうに無い。

巧妙にインターバルを取りながら犯し続ける老獪(ろうかい)な山崎と、今日の妻には、マダマダSEXセッションの続きがありそうだ。


(本物に仕上がった妻)
蒼い危険な賭け・京香◆
第四十一話(本物に仕上がった妻)


私が社長室からプレィルームに廻ると、ちょうど喜美子が、仁王立ちの岩代の前に膝間着いて彼の欲棒のカリ首を咥(くわ)えて、右手で扱(しご)いている。

もう充分に快感を感じているらしく、岩代 の腰が微妙に快感に揺れていたが、突然i岩代から「ワァっ」と言う声が漏れ、浮き上がった腰の力が抜けて行った。

続いて 岩代は、「フー」と大きな溜息をした。

どうやらの口の中に発射したようだが、喜美子はまだそのままシャブリ続けて発射したものをゴクンと飲み込んだ。

「キミチャンのおシャブリの技でも試していたのか?」

「いぇ、これは個人的な楽しみです。急に発射したく成ったので、喜美子に咥(くわ)えさせました。」

「そうか、それじゃあ私もキミチャンにシャブらせよう。」

私がジッパーを降ろす頃には、喜美子はもう私の前に膝間着いて転げ出た欲棒を咥(くわ)えていた。


ここの女は、妻も含めて岩代の意のままである。

岩代が、一体いかなる術を持って女達を支配しているのか?

その謎は未だに解けない。

喜美子にシャブらせながら岩代にそれを訊ねると、彼は面白い事を言った。

「社長、俺が女達に送っている気や念は、彼女達を操るものではないのです。気や念は、彼女達の持って生まれた能力や本能を引き出してやる為のものです。」

「能力や本能を引き出す・・・・」

「えぇ、本来女性が人間の中心で、例えイエス・キリストでも聖母はいます。日本の天照大神も女性神で、男はその手助けくらいしかならない。」

「すると、内の奴も女神と言う事か?」

「奥さんには潜在的な資質がありました。社長、観音菩薩も弁財天も男に対する慈悲の女神なのです。そのパワーがご利益をもたらすのです。」

「うむ、それがKIYOUBI(京美)発展の原動力だと言うのか・・・」

「そうです、奥さんはズット躾(しつけ)て、立派に仕上がった呪詛巫女なのです。」

妻は身体のバランスが良く、関節が柔らかいので、美しい女神(愛奴隷)として扱い易く、「預けたゲストには大好評だ。」と大絶賛で、まるで妻の肉体(からだ)を「生け贄」としか見ては居無い口振りの岩代がそこ居た。


「地位が人を創る」と言うが、それこそ世間を狭く見て無関心に生きていた私は、この一連の出来事の中で何時(いつ)の間にか世の中の動きを読むまでに成長していた。

平凡な男が、チヨットした切欠で変われば変わるものだが、裏返せば人間の能力などさして差が有るでなく、運良く切欠を得るかどうかである。

そう考えると人間の人生など運否天賦で、出世した人間が「取り立ててえらい人物」とは限らない。

その、出世した「取り立ててえらい人物」とは限らない男(山崎代議士)が、虚飾を捨て本性を剥(む)き出しにして妻と行為に没頭(ぼっとう)している。

代議士と言えど人の子で、一皮剥(む)けば煩悩(ぼんのう)の塊である。

威圧感を持つから政治家なのか、政治家だから威圧感があるのか?

他人(ひと)に言う事を聞かせるにはハッタリと強引な粘着質が有効で、政治家共通の典型的な主たる信条である。

勿論それが性癖にも出て来るから、元々政治家にはSM性癖のS(サド)癖が多い。

山崎代議士は、威圧感を養う為にもその典型的なSM性癖のS(サド)癖の人物だった。

だからと言って受け取り方は個人の感性の問題だから、一概にそう言うS(サド)癖を責められない。

反対に、自然に芽生えたSM性癖のM(マゾ)癖の人間も居るし、妻のように環境に開発されて自分のM(マゾ)癖を自覚させられる事も在る。

感情を別に冷静に考えれば、彼(山崎代議士)は人物として案外可愛いのかも知れない。

少なくとも、相手が代議士だとて動じない自分がここに居た。



唯、平凡に日々を過ごすだけでは何も訪れない。

それでは、何もせずに窓から外を眺めて居るようなものである。

自分が、思い切って羽ばたくかどうかの選択の判断は、個人に在る権利である。

戦後女性の権利を認めさせる運動が盛んになり、最近では結婚しない権利や子供を産まない権利も女性の選択肢として堂々と主張されるように成った。

所が、矛盾する事に女性が「性行為」を楽しむ権利は、言うなれば秘め事であるが為に、他の権利と同じ様に堂々とは主張し難い。

それにしても、妻の愛奴隷しての被虐的な変身振りは、夫の私の想像を遥かに越えたものだった。

性的衝動は、生き物にとって自然な欲求であるから、人間に有っても仕方が無い。

本来、それをどうコントロールするかが並みの人間の問題である。

しかしこの場は、非日常の自由な性を楽しむ為にそのコントロールの枠を外す所である。

時と場所を得れば妻は本性を現し、被虐的に変身するのだ。

ゲストは日常から救われる為に、詰まりはストレスの発散の為に容赦なく妻を弄(もてあそ)び、嬲(なぶ)り、甚振(いたぶ)り、楽しみながら犯(おか)すのである。

しかも私にはその被虐の「性行為」を、妻が素直に受け入れて「被虐の快感を楽しんでいる」と見えるのである。

何故なら、妻がそう言う扱いに生理的な嫌悪感を抱くのであれば、「とてもこんな事は出来ない」と思う事を、立派に犯り果(おお)せているからである。

もっとも、冷静に考えれば何事に於いても気持ちが甘ければ、相手に誠意は伝わらない。

確かに、どうせ愛奴隷として性奉仕をするのであれば、それをおざなりにしても意味が無い。

接待の性交とは言え、任務として犯るからには責任が生じる。

妻がゲストに肉体を使わせて相手の性嗜好(せいしこう)を満足させる為には、妻も共鳴する必要が有る。

つまり、接待目的の性奉仕が、妻の開発された性嗜好(せいしこう)と一致する本物でなければ成らないのである。

確かに妻の立場にすれば、何をさせられようが相手が喜ぶように頑張るしか無いのも事実ではある。

人間は各々、性的趣味(性癖)には個性がある。

ご希望に応じて、「全てはゲスト様の為に」と言う、妻の徹した性奉仕姿勢の背景には、勿論、強烈な愛奴隷としての使命感があった。

夫としての妻への身勝手な思いで、多少嫌な予感がしなかった訳ではないが、今、その「嫌な予感」は的中していた。

妻のSM奉仕姿を見せられた私は、思わず「止めろ」と叫びたい衝動にかられ、それを飲み込んだ。

目の前の妻は、服を脱いだ時から正に何でも要求に応じる生きた玩具(おもちゃ)として、ドロドロの性奉仕をする愛奴隷以外の何者でもない事を、私に見せつけていたのだ。

結局の所、誰に強制された訳でもなく、妻は平凡な主婦から思い切って羽ばたき、自らの意志で卑猥な奉仕をする愛奴隷の境遇を選択した。

山崎代議士ほどの人物と普通の付き合いを超えるには普通では無い付き合いが必要で、それは誓約(うけい)の性交を犯って生の自分を包み隠さず曝(さら)け出す事で初めて証明される理屈抜きの現実である。

いずれにしても、妻は、自らの意志だからこそ夫の目の前で、臆する事無くゲストの山崎相手に卑猥な性奉仕を「活き活き」と勤めているのである。


「しかし岩代君は凄いな、内の奴(里美)ばかりか次々に女達を操る。どんな妖術を使っているのだ?」

「ワハハ、本能を目覚めさせてやるだけで、俺は妖術なんか使ってはいませんよ。」

「しかし、あぁも簡単に素っ裸で縁も無い他人に抱かれるか?どう観ても不思議だ。」

「簡単ですよ。話しましょう。女性が自然に持っているものを引き出すだけですから。」

ドーパミンは、人の脳に閃(ひらめ)く思考を脳に定着させるもので、興奮を引き起こす脳内物質である。

この興奮物質ドーパミンが、実は快感物質ベータエンドロフィン生成の原材料(前駆物質)に成っている。

ベータ・エンドロフィンは脳内麻薬(快感ホルモン)であるが、アルコールや、麻薬を含む薬剤と違い、体内で生成される無害の分泌ホルモンである。

ランナーズ・ハイ(長距離走陶酔状態)は苦しさを緩めるドーパミンの効果から快感をもたらすものである。

つまり、興奮すると苦痛を和らげるドーパミンが脳内で発生し、やがて快感物質ベータエンドロフィンを生成し、それに誘発されて保有するセロトニンを活性させるのである。

セロトニンは、「脳内快感物質ベータ・エンドロフィン」の発生に誘発されて送り出される伝達阻害(痛みの伝達をさまたげる)物質である。

中枢神経系にあるセロトニンは、人間に存在する化学物質・セロトニン総量の僅(わずか)二%で、残りは血小板に八%は配されて必要に応じて血中で用いられ、また小腸の粘膜にあるクロム親和細胞内に九十%が存在して消化管の運動に深く関わっている。

中枢神経系に在るセロトニンの日常生活への影響が近年では注目され、うつ病や神経症などの精神疾患などの疾病を(再吸収を阻害法)に拠って治療、症状を改善する事が出来るように成った。

SMプレイに鞭(むち)打ちが成立するには、それ成りの根拠が存在する。

痛みは損傷部分から脳に伝達する信号で、これを抑えるには痛みを遮断(しゃだん)する脳内物質・セロトニンを活生させ、痛みの伝達をさまたげブロックする事である。

脳には自然にフォローする調整機能があり、セロトニンは別の安心する刺激があれば脳内から痛みの神経伝達の遮断(しゃだん)の為に送り出される。

つまり、「痛いの飛んで行け」と「痛みの気を紛らわせる」と言う手段は、安心に拠る脳内物質・セロトニンの活生に拠る「痛み伝達のブロック」と言う事に成る。

実は、SMプレイに於ける鞭(むち)打ちなどの痛みが大した事に感じ無い理由は、この「痛みの気を紛らわせる脳内でも使われる物質・セロトニンの活生」に拠る結果である。

防衛本能から脳が感受性を好転させる為にアドレナリンを噴出させるのであるから、結果的にそれが性交快感をより増幅させて今まで経験しなかった快感を得て病み付きに成る。

つまり、M性が強い固体に於ては、被虐感自体が「脳内快感物質ベータ・エンドロフィン」の発生に誘発されてセロトニンを送り出す要素に成るのであるから、「痛みと快感」と言う合い矛盾した二つの感性がプレイとして成立するのである。

このM性、実はまともな女性なら誰でも持っている女性が男性に勝る基本的な資質である。

脳のメカニズムの問題で、女性には「出産」と言う痛みを伴う大役がある事から、基本的にはセロトニン拠る痛みの遮断機能は男性より優れていなければ成らない。

女性は本質的にM(マゾ)性が強いから、「怖い怖い」と言いながらお化け屋敷もスリラー映像もジェットコースターも大好きである。

SM性癖や露出癖の有る女性を、「良くあんな端無(はしたな)いまねが出来る」と批判する女性が多いだろうが、こうした性癖は酒やタバコと同じで、体験して見ないと判らない嗜好(しこう)の問題である。

露出癖にしても恥ずかしい格好の羞恥心(しゅうちしん)を感じると、防衛本能に拠る興奮で脳にまたアドレナリンやドーパミンがドバッと吹き出て感受性を好転させ、その快感物質ベータエンドロフィンを生成し脳内麻薬効果が性交快感に働くのである。

しかしながら、年齢を重ねると、誰でも身体的機能が低下し痛みを止めるセロトニンの調整機能も低下して行く。

「身体の節々が痛い」と訴える中高年女性は、恋愛感情や性的感情から縁遠く成って、「脳にそう言うシグナルが行かなく成っている」と考えられる。

つまり、齢(よわい)を重ねると脳の自覚が「出産」の現実から縁遠く成ると伴に、その固体のセロトニンに拠る痛みの遮断機能が衰退して行くのではないだろうか?

そう言う意味では、ヨン様ブームに代表される中高年女性の「フアン心理」と言う名の「擬似恋愛」も、「脳内快感物質ベータ・エンドロフィン」の発生を誘発し、若さを保つ一つの方法かも知れない。


「すると自然に備えて居ながら、倫理観で抑制(よくせい)されていたものが解き放たれたと言う事か・・・。」

「そうです、そうです。環境を整えてやれば良い。だから論理的な現象で、まるで不思議な事なんかじゃ無いですよ。」

「それで、その行為に一旦嵌(はま)ると皆がアア成るのか。」

「愛奴隷の仕事と乱倫同士経営なら、満足する要件が全て揃っていますからね。」


私は、妻の別の顔を見せられた思いが強かった。

勿論、人間は一元的な性格の生き物ではないから、多元的な面を持ち合わせていてしかるべきで、誰にでも別の顔はある。

モニター画面で繰り広げられるそれは、想像していた緊縛陵辱の連続とは趣が少し違い、山崎代議士相手のそれは、ハードな中に和気合い合いの側面を持ち合わせながら、妻のその裸の接待は進んでいた。

岩代の説明を聞けば、休憩を交えながら犯るのが、緊縛プレイの当然の流れなのだろうが、徹して陵辱され続ける妻を想像していた私は、違う意味で衝撃を覚えた。

非日常の世界とは言え経験に裏打ちされた慣れで、妻がその愛奴隷の境遇に、馴染み過ぎるほど馴染んでいるからである。

その事を認識させられて、一人置いて行かれた様な嫉妬交じりの感情に、私は襲われていた。

妻にしてみれば、確かに今の立場からすれば、たとえ八十歳と高齢のスケベ爺でも、山崎は自分の支配者である。

気持ちが悪い相手などとは思っては居られないだろうが、どう見ても緊密な感情を介在させ、ある種恋愛感情にも似た信頼関係を短時間の内に構築して、嫉妬したくなる程全てを委ねている。

私は、岩代夫婦が妻を躾(しつけ)ける事も、岩代が妻を断り無く抱く事も赦していた。

確実に、私の知らない妻の一面が育っていたのだ。

モニター画像を見ながらやきもきと、私はそうした妻の感情を推し量る事が出来ず、「あせった」と言う訳である。


一方私(里美)には、今に成ってしまえば非日常の陵辱される時間が、在って当たり前の生活に慣らされて居る自分を感じます。

貸し出され、性処理玩具としてゲスト様に楽しまれるのが、愛奴隷として岩代さんに課せられた私(里美)の役目なのです。

夫から「接待に行け」と告げられると、もうそれだけで身体の芯が熱くなり、どんな相手に何をさせられるのか、期待で胸が一杯になります。

そして毎回、目一杯ゲスト様にされる陵辱を楽しんで返ります。

でも、私(里美)がゲスト様に犯られる事を期待し、楽しんでも「何も恥じる所は無い」と思います。

何しろ、「犯られに行け」と言うのは誰でもない、夫なのです。

こうした愛奴隷として貸し出される立場に成って見ると、以前は「グロテスクだ」と思っていた男の欲棒は、今では、「これが私の中に入ってくる」と無性に愛しくなり、思わず咥(くわ)えたくなるのです。

ゲスト様の欲棒を咥(くわ)えればそれが礼儀ですもの、気持ちを込めて懸命にシャブリ気持ち良く成って頂きます。

今では、そんな自分に誇りさえ持っています。


今回の山崎代議士(やまざきせんせい)は、流石(さすが)に手強(てごわ)いです。

山崎様に奉仕を始めると、何時(いつ)もの竹中さんの声が聞えて来ます。

「里美は馬鹿馬鹿しいと思うだろうが、元来スケベ心は馬鹿馬鹿しいものだ。それを承知で一生懸命奉仕するから相手が心理的に癒(いや)されると言う事だ。」

だから私(里美)は、馬鹿馬鹿しい事を一生懸命奉仕するだけで気取ってなど居られません。

立場が立場で、もう私(里美)は人格も無視の性人形(セックスドール)ですから代議士(せんせい)に犯られ放題です。

山崎代議士は、私(里美)に欲棒を咥(くわ)えさせると、左右の手を私(里美)の首と頭に巻いて私(里美)の顔が動かないように固定し、構わず強制口喉(こういん)性交を始めました。

どうだ、この雌豚、ホレ、ホレ、ホレ、口は大きく開けて歯は立てるな。」

私(里美)に欲棒を咥(くわ)えさせた腰を代議士(せんせい)はクイクイとリズム良く突きだし、私(里美)の顔をそのリズムに合わせてグイグイ手前に引きながらて欲棒を根元まで突き入れて来ます。

「ウグ、グェ、ウグ、グェ、オェ、ウグ、グェ、オェ。」

代議士(せんせい)の硬く張り詰めたカリ首で、喉が詰まりますから息が出来ません。

それでも私(里美)の支配者は山崎代議士(やまざきせんせい)なので、逆らえませんから辛くてもお好きに突っいて頂くだけの私(里美)です。

咥(くわ)えた代議士(せんせい)の欲棒の陰茎がクイクイとリズムを刻んで無遠慮に抜き挿しされます。

私(里美)の唇を代議士(せんせい)の陰茎が擦(こす)り、根元まで突き入れられるので硬く張り詰めたカリ首が情け容赦なく喉の奥までグイグイと潜り込んで来ます。

「ウグ、ウグ、グェ、グェ、オェ、ウグ、グェ、オェ。」

私(里美)の口中に山崎代議士(やまざきせんせい)が欲棒を抜き差しする度に、代議士(せんせい)の貫禄がある腹(おなか)の肉が私(里美)の額に当たります。

同時に代議士の陰毛を蓄えた恥丘が、私(里美)の鼻と唇を潰してクイクイと波状攻撃で当たり、硬く張り詰めた代議士(せんせい)のカリ首が喉の奥まで潜(もぐ)って喉の壁を擦(こす)り私(里美)の口中を突き倒します。

「ウグ、グェ、グェ、ウグ、グェ、オェ、オェ。」

これをすると、山崎代議士(やまざきせんせい)の加虐感と征服欲は充分満足して頂けまますが、強制おシャブリ奉仕は愛奴隷には拷問みたいなもので、奉仕する方の私(里美)はまるで拷問で、涙を流し涎(よだれ)を垂れ流して結構辛いのです。

この強制口喉(こういん)性交は、ほんの数分のお相手がもの凄く長い時間に感じます。

それでも、私(里美)の肉体(からだ)の全てを構わずお使い頂いて、お楽しみ頂くのがルールなのです。

プロ意識みたいなものでしょうか?

山崎代議士(やまざきせんせい)を喜ばせなければ、愛奴隷として至らない私(里美)自身を赦せなくなるのです。

ですから、夫の前だろうが、誰が見ていようが、山崎代議士(やまざきせんせい)に貸し出された愛奴隷に徹します。


人は、自分の心を開放する事に拠ってゲスト様のお相手にも優しく成れ、おのずと愛奴隷として生きて行く道が開けるのです。

岩代さん夫婦には、「尽くす喜び」を仕込まれましたが、その教え通りに暮らすと全てが豊かに成って行くのです。

そう悟ってしまえば、ゲスト様の従順な愛奴隷としてその卑猥な要求をこなしながら、色々な経験をさせて頂いています。

だってそうでしょ、大勢のゲスト様相手にこんな経験は、環境が整わない限り滅っ多に出来ない幸せなのです。

経験は大切だから、閉じ篭って自分だけを大事にすると、人生は平坦で詰まらなく、不幸なものになるのです。

そういう心理の構築は「経験して初めて為されるものだ」と知らされました。

ですから、今は喜んで山崎様の陵辱を受けているのです。



山崎との談笑では、はべる裸の女達とは不似合いな政界の情勢も含まれる。

それが、実に中身が濃く、銀座の一流ホステスが、「知識人だ」と言われるが、「かくあろうか」と思われるほど、妻や細君(京香)の受け答えは的を得ていた。

その内に、第三ラウンドが始まった。

「里美、また吊り上げるぞ。雌豚は豚みたいにぶら下げてやる。」

「はぃ喜んで、山崎様。どうぞお吊り下さい。」

細君が山崎の指示で、吊るしパイプをギリギリと下げている。

見ていると、先程同様に絨毯張りの床から十センチくらいまで下げ、麻縄を四本ほど束にして、妻を寝かしてパイプを繋ぎ始めた。

どうやら、今度は吊りパイプに平行に両手首と両足首を長さを調節して縛り、床と平行に、狩りの獲物縛りに固定して吊り上げる積りらしい。

但し、両手首と両足首だけの固定では妻が身体を支え切れないから、胸元とウエストに幾重も縄を巻き、脚の長さほどの距離を取ってパイプに繋ぎ、吊りの支えとした。

細君の操る吊しパイプが、ギリギリとチェーンの音が響かせて巻き上がり、妻の全身が仰向けに浮き上がって行く。

妻のその姿は、丸太に吊るされ、ぶら下がった狩りの獲物そのもので、そのまま火に掛ければ、まるで猪の「吊るし丸焼き」の図である。

「里美、耐えられるか?」

「はぃ喜んで、山崎様。先程のお仕置きを頂きます。」

「良し京香、鞭を貸せ。」

山崎は京香から鞭を受け取り、ぶら下がった妻の尻を「ビシ、ビシ、ビシ、ビシ、ビシ、」と、五発ほど鞭打った。

「アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、」

幾筋ものミミズ腫れが妻の尻を赤く染め、吊るされた体が踊る様に「ギシギシ」と揺れている。

「おぉ、良い色に成った。さて、里美、嵌(は)めて欲しいか?」

「はぃ喜んで、山崎様。早くぅ。」

前置きはあれど、裸の男女が居れば、とどの詰まりは性交である。

山崎が、吊るされて吊りパイプからぶら下がった妻の尻に取り付き、欲棒のカリ首を宛がうと「グイッ」と貫き、抜き挿しを始めた。

「ウッ、・・アァー、アァー、アァー、アァー、アァー、アァー、」

妻が揺れながら、アヒルの様な鳴き声を奏で始めた。

「ふぅ、いい具合だ。京香、このまま里美の旦那に挨拶をする。岩代君と二人を呼んで来い。」

「はぃ、早速。」

ちょうどその時、私は喜美子を四っん這いにさせ、こちらも喜美子の肉花弁のスリットに欲棒を突き立てて、抜き挿しをいた。

妻の陵辱姿は興奮するもので、順子と喜美子を付けてくれた岩代の配慮は充分役に立っていた。

そこに、山崎の「二人を呼んで来い。」と言う意思表示だ。

これには慌てた。てっきり、何もかも済んでから「声が掛る」と思っていたからだ。

モニターから流れた突然の音声に、私は喜美子を放し、慌てて着衣の支度を始めた。

山崎には、事前に「立ち合わせろ」と言って「後で挨拶はする」と回答されているから、三階に呼ばれても仕方が無い。

想定していたよりも遥かに早いタイミングで呼ばれたには参ったが、こう成ったからには、直(じか)に山崎に犯られる妻のSM光景を見る事に成る。

妻の身体が本格的なSMプレイに晒(さら)されるのを見るのは初めての機会だ。

細君が階下の社長応接室に足を踏み入れる頃には、私はピシッとネクタイまで締めていた。

「どうやら山崎の爺さん、社長に奥さんを犯って居る所を、見せつける気に成ったようですね。」

「爺さんに、モニターで盗み見ていたとは言えないから、なぁ。」

「ともかく二人を見て、驚いた振りをして下さい。山崎の爺さんの事です、奥さんをそう長くは吊っては居無い筈です。」

「時間が掛って負担になると可愛そうだから、とにかく早く駆けつけるか。」

長時間の吊るしは妻が堪(こた)える。

私が行くのが遅ければ、山崎の吊るし遊びが長引きそうだった。


三階の接待部屋に、呼びに来た細君と三人で上がった。

「これは山崎先生。お呼び頂きまして・・・本日は内の奴を可愛がって頂きまして、有難うございます。」

例のオーデコロンの香りが、また妻の裸身から立ち昇って来た。

「おぉ、この通り、里美は可愛がり甲斐が有って良い。」

案の定、吊るしてぶら下がった妻にクィクィと欲棒の抽送を続けながら、山崎が到着を待っていた。

山崎の抽送に、妻も受け腰で応じているから、パンパンと尻肉が小さな音を立てている。

結構な運動量なのだろう、近寄って見ると妻の裸身から玉の汗が吹き出ている。

「アッ、アッ、アッ、アァー、アァー、アァー、」

「社長、今日は丁重な接待済まんな。里美のオマ*コは具合が良いぞ。里美の奉仕は正に絶品じゃ。」

「アァー、アァー、アッ、アッ、アッ、アァー、アァー、アァー、」

陰茎に青筋が立つほど硬くそそり立つ山崎代議士の欲棒は、眩し(まぶ)いくらいだった。

「山崎先生もお元気ですね。」

「わしは本能を大事にするでな。人間、若さを保つには色気が一番だからな。」

「私も素直(すなお)に、先生を見習いたいものです。」

「まぁ、ここは愉しませてもらうよ。」

内心、「このスケベじじい」と思ったが、彼は大事なゲストである。

「あ、そのままお続けください。御満足頂けそうでしたら、良かったです。」

「なぁに、大満足だ。里美は体が柔らかくて扱い易いので聞いたら、岩代君がストレッチをさせているようだ。まったく、岩代君の調教は行き届いておる。」

山崎は私の顔を凝視しながら、そう妻の愛奴隷振りを誉めた。

「しかし先生(山崎代議士)、お歳にするとお達者ですね。」

「おぅ、一生青春が座右の銘だからな。」

「内でご意見番の竹中も同じような事を言っています。」

「当たり前だ、人間色気を失ったらお仕舞いだ。その竹中が里美を仕込んだそうじゃないか。」

「良くご存知で、内の小泉順子の養父がその竹中でして。」

「らしいな。それもこれから遊ばせてもらうには愉快じゃないか。」

「養父の前で娘を抱くなんて、確かに刺激的ですね。」

「わしも若い頃は何時(いつ)でもビンビンだったが、流石(さすが)にこの年に成ると刺激が強くないと本能のスィッチがオンに成らないんでな。」

「役に立つには、ヤッパリ非日常の刺激が必要ですか?」

「そりゃあ好みに合わせた遊びで、気分を膨らませんとチ*ポが役に立たんわ。ほれ里美、旦那様が、里美が犯られて居る所を見に来てくれたぞ。」

山崎代議士は、この会話で更に固さを増した欲棒でグィグィと突きながらそう言った。

「はぃ喜んで、山崎様。アァー、アァー、アァー、アァー、オマ*コ気持ち良い。」

「わしのフォアー・アミューズメント(おもしろ半分の慰み)に度々(たびたび)里美を使わして貰っているが、何しろ里美は愛奴隷としてコンプリート(完全な状態)だから何時(いつ)も感心するよ。」

「はぁ、岩代君がグットジョブ(良い仕事)を妻に仕込んでいるようですから。」

「そうそう社長、こう言う事は亭主より他人が仕込んだ方が言う事を聞くもんだ。」

「やっぱりそうですか。」

「任せて正解だった。岩代君は、流石(さすが)だな。里美をコンプリート(完全な状態)な愛奴隷に仕上げて居る。」

吊るしパイプに両手脚を縛られ、ぶら下がった状態で、乳首が立った乳房を揺らしながら山崎の抽送を受けている妻が、首を廻して顔を私の方に向けた。

表情には、快感に拠る苦悶が浮かんでいた。そしてその口からは、うめく様な善がり声が漏れていた。

間近で見た山崎代議士は、ただ成らぬ男だった。

こんな場面だから、衣装や装身具で誤魔化して居る訳ではない。

裸体の上に卑猥な事をしていながらも風格と凄味を感じさせ、本物の人間的迫力を持ち合わせて居る事を私に感じさせた。

この時はまだ、この男(山崎)と永く親しい付き合いに成るとは、私は想像もしなかった。

「社長、例の校地売却の話は、必ず決めてやるぞ。それにしても里美は躾(しつけ)の行き届いた良い玩具(おもちゃ)だ。」

「恐れ、入ります。ユックリお楽しみください。里美、先生を頼んだぞ。」

「おっ、待て、待て、帰らなくても良い。犯る所を見せて気分が乗って来た所だ、社長も里美の鳴き声を聞いて行け。」

「承知しました。先生。」

急に、山崎の抽送スピードが上った。

湯気が立ち上る様な激しさで陰茎が見え隠れし、山崎の胸や背中で汗が玉になって流れ落ちている。

「アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、」

「ほれ、良い声で鳴くじゃろう。ウッ。」

「アッ、」

山崎が発射をし、同時に妻が例の噴水を獲物縛りに吊るされぶら下がったまま細かく身体を震わしながらシャーッと始めた。

「おぅ、ハハ面白い、里美はイクとこう成るのか?」

山崎が妻に抽入していた欲棒を外し、勢い良く噴出した妻の排尿を、山崎が喜んで眺めている。

「すみません、山崎様。里美はそそうをしました。」

「そそうをしたら、お仕置きだ。」

山崎は床に投げ置いていた鞭を拾い上げ、まだ噴出を続けている妻の尻を「ビシ、ビシ、ビシ、」と、三発ほど鞭打った。

「アッ、・・アッ、・・アッ、」

「岩代君、排尿が終わったら、里美を降ろしてやれ。」

今までの性接待の経験が、どうやら完全に妻の被虐性癖に火を点けてしまった様で、山崎代議士の相手を無難にこなしている。

しかしまぁ、何事もトコトン犯る事が問題を解決する。


人生元々、回り舞台の上で裸踊りを踊っている様なものだから、人生中途半端な中途半端な綺麗事に逃げてばかりで解決する問題など世間には無い。

どう見ても妻に嫌がっている素振りはないのだから、試されるのは私の「夫婦愛が独占欲ではない本物かどうか」である。

こうしたプレィで、切り替えが上手いのが熟練の味である。

素人のように、ダラダラとはしない。

噴出は終わったが、まだ妻の恥丘に遠慮勝ちに自生する恥毛には、雫(しずく)の小さな粒がまとわり着いて小さく光っている。

「判りました。」

山崎の指示が出ると、細君が拘束パイプを「ギリギリ」と下げ始めた。

拘束パイプが下がるに連れて妻の身体が床に降りて行き、やがて横たわる状態になる。

岩代夫婦が「サッ」と駆け寄り緊縛を解くと、身体の数箇所で妻の体重が掛った所を、二人が慣れた手つきで揉み解し始めている。

体重を四箇所で支えていた痛みから開放され、妻の裸体は荒い呼吸に波打っていた。

「これを確りしとかないと、後に残るのですよ。」

岩代夫婦が縄の跡を消すマッサージで五分ほど丹念に揉み解し、岩代が漸く妻の上半身を抱き起こすと、妻がさわやかな顔をして笑みを浮かべた。

犯り遂げた妻には何故か充実感が漂い、満足気なのである。

妻の方は、石にかじりついても、この運命から逃れる積りは無いらしい。



明らかに、妻が陥(おちい)っていたのはアブノーマル(異常)な感性の世界だった。

あれだけの体験をして無理も無いが、性交は五感で感じるものだから結果として過激で究極のアブノーマル(異常)な性交を体験してしまうと誰でもノーマル(通常)な性交では物足りなくなる。

簡単な話し、性交は五感で感じるものだからビジュアル(視覚感)的な演出が在った方が面白いに決まっている。

思考的リノベーション(刷新、改善)は必要で、性交を愉しむにノーマル(通常)もアブノーマル(異常)もヘッタクレもない、どうせ犯るなら工夫(くふう)を重ねて面白さや楽しさは最大限引き出してやるべきである。

簡単な話し、肉体(からだ)を許してこそ相手をその気にさせるもので、犯る事を犯らなければ性接待は成り立たない。

仕事のツール(道具)であるから、綺麗事を排して敢(あ)えて言えば何をすればゲストが喜んで貰えるかを絶えずクレバー(賢い)に考えなくては愛奴隷は務まらない。

性接待は、明らかに恋愛や浮気とは次元がまったく違う性行為だから、その手の優しい愛情ムード(雰囲気)では本質的に馴染(なじ)まない。

必要なのは男性を興奮させる生々しいビジュアル(視覚感)に、犯られる感剥(む)き出しに全てを割り切って受け入れるSMムード(雰囲気)である。

確かに、性交は五感で感じるものだから、ビジュアル(視覚感)的な演出が在った方が面白いに決まっている。

性交を愉しむにノーマル(通常)もアブノーマル(異常)もヘッタクレもない。

思考的リノベーション(刷新、改善)は必要で、どうせ犯るなら工夫(くふう)を重ねてスピリット(肉体精神)を発揮し、面白さや楽しさは最大限引き出してやるべきである。


本人の意に反した事を無理強(むりじ)いすれば、それは虐待である。
しかし、合意の上のSM行為は何なのだろう。

それは果たして、私が妻に酷い事をさせている事に成るのだろうか?

とにかく、妻にあそこまでさせたのは「私のせい」なのだ。


もう、和やかな雰囲気が漂い始め、その場の空気が明らかに和やかなものに変わるのが判る。

数分の後には、細君が注いだビールで喉(のど)を潤(うるお)し、くつろいでいた。

妻の肉体(からだ)はまだゲストから返されて居無い。

夫に返されるまで、「山崎は自分の支配者」と判断している。

山崎に対する妻の態度は、夫の私の前でも変わらず、グラス片手のくつろいだ雰囲気で、全裸犬首輪の妻は甘える様に八十歳と高齢でスケベ爺の、山崎の膝の上に抱かれている。

モニターで見るのと違い、山崎のじいさん(代議士)老醜な肉体は年齢相応に生々しい。

良く見ると、流石に肌の衰えは目立ち、所々に老年齢を窺(うかが)える沁(し)みや皺(しわ)も目に付くが、概して肌の色艶は良い。

しかし山崎は、良い歳にも関わらず至極元気でスタスタと歩く。

それに、ビヤダル体型が多い代議士にしては珍しく、幾分腹が出ているくらいで、山崎の体型に崩れが見当たらない。

岩代夫婦がオフに「余程鍛(きた)えているのか」と思ったが、後で気が付いた。

幾ら己の楽しみとは言え、SMプレイは重労働である。

あれだけ激しく女体を扱えば筋肉も着くし体力も維持され、気力も充実する。

つまり良い総合運動を楽しみながらして居るような者だ。

その山崎の左手が妻の胸に周り、乳房を腕で押し上げる形で、抱える様に支えている。

妻は愛想良く笑いながら、平然と乳房を揉みしだかれているが、その山崎の指の間から勃起した妻の乳首がはみ出し、グリグリと指に挟まれていた。

山崎代議士の、年齢には思えない立派な一物(いちもつ・欲棒)が、彼の政治家人生を主張している。

明らかに、妻(里美)は今を愉しんでいた。

休息時、全裸のまま談笑に興じる妻のさわやかな笑顔が、印象的にそれを証明して居るのだ。

一息入れていたずら心でも湧いたのか、山崎が立ち上がってその立派な一物(いちもつ・欲棒)を妻の鼻先に突き出した。

「里美、旦那様の前だ、確り奉仕せい。」

「はぃ喜んで、山崎様。」

妻が、身体ごと頭をその一物(いちもつ・欲棒)に寄せ、口を大きく開けて「パクリ」と咥え込んだ。

頭を前後に動かす妻の口元で、濡れて光る山崎の陰茎が見え隠れを始めた。

「しかし、お元気ですね。」

「何も自分から年寄臭くする事はないだろう。わしは、こう言う事で心をリフレッシュしているから、心が若い。」

山崎のじいさんはそう言いながら「良いから観ていなさい。」と妻の頭を両手で掴(つか)み、欲棒を咥(くわ)えさせたままの頭を腰の方向に、何度も緩めたり引き寄せたりを繰り返した。

妻が「ゴホンゴホン」と咳(せ)き込み、涙を浮かべながら、喉口(いんこう)まで達する山崎の欲棒のカリ首が、乱暴に擦(こす)れる刺激に耐えている。

私は、一瞬腰を浮かせたい衝動に駆られたが、その思いを押さえ込んだ。

さして慌(あわ)てた様子も妻に見受けられない所から、この程度のプレイは互いに了解済みのいつもの行為なのだろう。

「オッ、矢張り亭主に見せながらはいつもとは違う。」

山崎は、一瞬腰をブル付かせて、両手で妻の頭を掴(つか)んだまま、喉口への抽送を止めた。

妻の喉の奥に、山崎の白い物が注(そそ)ぎ込まれているに違いない。


少し間が有って、妻が「ゴクン」と口の中の物を飲み込むと、山崎がグラスに入ったビールを「ヒョイ」と妻に渡した。

細かい所で結構気が廻るのは、政治家の習性かも知れない。

「アッ、済みません。」

礼を言いながら右手でそのグラスを受け取った妻は、「ゴクン、ゴクン」と喉を鳴らし、一気に飲み下した。

そのビールを飲む間も空いた左手は確りと山崎の股間をまさぐり、欲棒を探り当てると優しく扱(しご)き出していた。

こう言う時の妻は、愛奴隷が身に付いているから、けして脚は閉じない。

両足をソフアーに乗せてM字に開脚するか、片膝立てるのがマナーで常に股間は晒(さら)している。

けして下半身の防御をしないのが愛奴隷の心得で、ゲストに対する意思表示だった。

「しかし、里美は良い娘だ。例の土地の件が終わったら、また貸してくれんか?」

「そりゃあもぅ先生、里美に必ずお礼をさせますから・・・」

応えたのは、岩代だった。

いつの間にか旨そうにビールを飲みながら、妻にカリ首を咥えさせて左手で扱(しご)かれる山崎の欲棒が、また力をみなぎらし始めている。

その山崎の右手も、妻の大きく開いた股間を弄(いじ)っている。

この分では、まだ暫(しば)らくは妻の肉体(からだ)を離しそうに無い。

それを見た私は、「このじいさん怪物だ。」と、胸の中で舌を巻いた。

「さて社長、奥さんにはもう一踏張りさせるからな。」

言うまでもないが、もう一踏張りさせるは、受け身のSEXでは赦されない事を意味している。

「いぇ、私に遠慮なくどうぞ。」

「させる」は強制力のある支配用語だが、元々弄(なぶ)り尽くす積りだから、この程度の事では妻の肉体(からだ)を放す積りは山崎代議士に無い。

山崎代議士が、わざわざ私に宣言してから妻に「続きを犯るぞ。」と命じた。

「はぃ喜んで。」

妻がシャブっていた山崎代議士の欲棒を口から離して返事をした。

「それにしても里美の躾(しつけ)は抜群だな。正座の挨拶以外脚を閉じたのを診た事が無い。」

「それは、ゲストが好きにお使い頂く場所ですから、そう躾(しつけ)て居ります。」

「そうか、それならそこを好きに使おうか、里美、前向きに入れて膝に乗れ。」

「はぃ。山崎様」

命じられた妻が立ち上がり、向きを変えて前向きに山崎を跨ぎ、右手で彼の欲棒を支えてエラの張った海綿体のカリ首を花弁の中心に宛がい、M字開脚で少しずつユックリと腰を下げて行く

妻の短い恥毛が生々しく絡む肉花弁を押し退ける様に、山崎の欲棒がユックリと呑み込まれて行くのがスローモーションに見えている。

「アァァ。入ります山崎様。」

矢張り出た!

余程仕込まれたのか妻の得意の技なのか・・・・

あの妻得意の体勢で、インリン・オブ・ジョイトイ並のM字開脚で山崎の欲棒を受け入れ、スクワット形に乳首の立った小振りの乳房を上下に揺(ゆ)すりながら「腰を上下する」と言う生々しい痴態は健在である。

吐息と伴に腰が深々と降り、欲棒が花弁の中心に嵌(はま)り込んでカリ首が埋没して陰茎さえも見えなくなった。

「旦那様、里美のオマ*コ中に、山崎様のオチ*チンが入りましたのでご覧下さい。」と、妻が言った。

「これは、刺激がある。今までは密かに愉しんでいたが、こう言う露出も癖になりそうだ。」

どんな仕事でもお呼びが掛からなく成ればお仕舞いで、愛奴隷だっておざなりで良い訳が無い。

普段見れない卑猥なものを見て普段出来ない事を犯らなければ、接待の意味が無い。

犯る以上は元々それなりの見返りを求めての事だから、愛奴隷は精々根性を入れて形振(なりふ)り構わずゲストが喜ぶ様に精々性接待をしなければならない。

妻は社長婦人と言う立場も在り愛奴隷接待だって誰拠りもおざなりで良い訳が無く、元々女遊びに肥えたゲスト相手に、普段見れない卑猥なものを見せて普段出来ない事を赤裸様(あからさま)に犯らなければ接待の意味が無い。

そして性接待の愛奴隷を犯るのであれば、我慢して犯るのでは長続きはしないから妻が犯る事を好きに成って初めて長続きする。

全裸でゲストの前に立てば、愛奴隷の妻は色情狂の雌と化さねばならない。

それ故エンジンが掛かった妻は、見た目も生々しくもピンク色の陰門(いんもん)に浅黒い山崎代議士の欲棒をズブリと受け入れて腰を使い、陰茎を見え隠れさせながら危(あぶ)な気無い性交パホーマンスを堂々と赤裸様(あからさま)に熟(こ)なしているのだ。

妻は確りと挿し貫(つらぬ)かれた山崎の欲棒を咥(くわ)え込んだ己の生々しい女性器をリアルに晒(さら)してネチョネチョ、グチョグチョと夫の視線も構わず激しく奮闘している。

左右に広げた両足を踏ん張って腰を上下し始め、妻の恥毛の付け根、短い恥毛が絡む二枚の肉花弁の中心に山崎の陰茎が、愛液に光りながら見え隠れして、山崎の欲棒を咥(くわ)え込んだ二枚の肉花弁の中心を、生々しく私に見せつけている。

「このスケベ女、自分で腰を使いおって気持ち良いか。ほれ、気持ち良いか?」

「はぃ、アァ気持ち良いです。」

「そうか、気持ち良いか。もっと股を開いて腰を触れ。」

「はぃ喜んで、こうですか山崎様。」

「良し良し、旦那様に、わしに貫かれたオマ*コが丸見えだ。見られて感じて居るじゃろう。ほれ、やっぱり里美はどスケベ女だ。」

「どうだ、旦那様に見られながらするのは?」

「はぃ、山崎様刺激的です。アー、アァ、アー、アァ、アー、アァ、アー、アァ、オマ*コ気持ち良い。」

福井相手と言い、山崎相手と言い、妻の接待行為は最早(もはや)SEXファイトの様相を呈している。

「こりゃ、見る社長の方も刺激的で、癖になるじゃろぅ。」

「先生の仰(おっしゃ)る通りです。」

「実はな、君をここに呼ぶ事は躊躇(ためら)いがあった。月並みだが、何しろこの格好で君の妻と色々しなければならない。恥ずかしいと言う意味では男も五分五分で、わしも君に恥をかく事になる。」

「日本一心臓が強そうな先生が恥ずかしい・・・ですか?」

「そぅ言うな、わしには代議士と言う立場もある。最初はそんなものだ。それでな、途中で気が変わった。亭主の前で、この女を嬲(なぶ)るのも良い刺激じゃないかとね。」

「私に対する懸念は、消えましたか?」

「まぁ、わしが里美と犯る所を見せてしまえば、今後は君とも格好を付けずに本音で付き合える訳だ。」

「信頼関係を築くには、互いに本音を曝(さら)け出してこそですから。」

「その通りじゃ、政界の付き合いもそう有りたいものだ。うん、良い事を教わった。内の派閥では新人候補の公認に力を貸す時は、細君をわしの趣味で可愛がる事にして居るが、今後は今日みたいに旦那の方も同席させる事にする。ハハハ。」

まるで、冗談とは思えない口振りで、「このじいさんなら犯りかねない。」と私は思った。

「先生、それは少し刺激が過ぎませんか?」

「何言っとる。奴らは必死なのじゃ。地盤も看板も無い新人で、嫁さんを差し出さなかった奴は居無いぞ。皆、わしの趣味を承知で貸して寄越すワ!」

「それ、本当ですか?」

「当たり前だ。清く正しく何て理想論で、政治家が上に登れると思うか?それに政治家は、その手の職業の女を安易に買う訳にも行かないからな。」

「それは・・・スキャンダルは拙(まず)いでしょうね。」

山崎代議士の本音は、強烈なメッセージだった。

「フン、日本は根回しの国だ。力の有る者に敬意を表さないと、ペイペイ議員など、何も出来ん。それに、盆暮れの餅代(金)の面倒は俺が見てやっているのだ。」

「そう言えば、陣笠議員に渡すのは結構な金額でしょうね。」

「だから、奴らは夫婦で服従の意志を表す。わしの所だけではないぞ、だいたい、あの宗教関係の政党なんぞ、最初の頃は、教祖のお手付き青年女子部の女をお下げ渡しで貰った奴か、お手付きの女ばかりが当選議員だった。」

「えぇ、そうなのですか。」

「教祖への忠誠心があるから、半分教祖のスパイみたいな女房達で、教祖とすると代議士にしても安心と言う訳だ。」

「嫁に貰う方も承知の上ですね。」

「あぁ、地元の選挙区に教祖が来ると、旦那の代議士を放りだしても教祖の入浴まで面倒を見る。」

「つまり、滞在中は何もかも面倒を見る訳ですね。良くマスコミがスキャンダルにしませんね?」

「反撃が狂気じみるのだから怖くて言えないだけで、他党もマスコミも皆知っていたわ。それにな、教祖の所の女は有り難がって抱かれているし、亭主の方もその方が内部での立場が安心だから、問題は表面化しない。」

「そんなものですか?」

「そりゃそうだろう、内の所(派閥)の嫁さん連中も、最初は嫌がっても一度わしに嬲(なぶ)られれば、SM遊びの良さに気が付いてそれほど抵抗はなくなるし、外聞もあるから、騒ぎもしない。」

「本当ですか?」

「極意、極意、女性は愛情を持って大切に扱うもので、たとえSMでも粗雑に扱っては遺憾。大切にする所は大切にして居るわ。」

「それにしても、政界の内幕を聞くと案外生々しいものですね。」

「オフレコだが、これと言う嫁さんは、わしが亭主に要求すれば何人も差し出してくるわ。ただ、今まではその亭主の前で犯った事がない。」

妻への抽送を続けながら、山崎の自慢話が続いている。

「天下の国会議員が、そんな不道徳な事を犯って居る何て意外ですね。」

「あきれたな、君は国会議員が清潔で精練だとでも本気で想っているのか?」

「先生(山崎代議士)に改めてそう聞かれると、悪い事がバレる政治家・官僚・大手事業家の存在は多いですね。」

「当たり前だ、人間は現実の利害で動いているから善人の下層階級を別にすると、政治家・官僚・大手事業家はとても教育的な良い見本には成りえない。」

「すると、大物が清潔で精練だと想うのは世間の幻想ですか?」

「そうだよ、善人で居る為には現実の利害に背を向けて下層階級で居なければならんだろう。」

「何か、世間も認める大物議員本人にそう言われてしまえば身も蓋も在りませんね。」

「しかし、それが現実じゃろぅ。わしもそうだが、危ない野心の為に手段を選ばない奴が出世するんじゃ。本音は不道徳で当たり前じゃろうが。」

「それで、先生(山崎代議士)の所に不道徳が当たり前の連中が集まるのですか?」

「馬鹿言え、集まったら皆、元々手段を選ばない不道徳者だっただけじゃ。」

「つまり、先生(山崎代議士)の所の議員様達は堕落(だらく)したのでは無く元々手段を選ばない連中だった訳ですか。」

「事業家も政治家も、負ければ転がり落ちるもので、勝ち続けなければならない因果な商売じゃ。」

「すると、我々事業家も若手の政治家も、同じ立場だと。」

「当たり前だ。それも知ろうとしないで理想だけ追っても、選挙は思い通りに勝てはしない。」

「這い尽く張(ば)っても、選挙に勝てと・・・仰(おっしゃ)る。」

「あぁ、お嬢さん育ちの嫁さん達に、早めにそれを身を持って教えてやるのも、先輩としてのわしの勤め、温情じゃ。」

「温情ですか?」

「代議士の妻たる者の心へは、身を投げ出しても議席を確保せねばならない。その心得を教えるには、わしがトコトン辱(はずかし)めて甚振(いたぶ)ってやれば、どんな事にも耐えられるようになるワ。」

「なるほど、そこまで仕込めば恥も外聞も無く成る訳ですね。」

「あぁ、女性の代議士は勿論だが、男性の代議士も宜しくお願い致しますと嫁さんをわしの前に裸で差し出すわ。」

山崎代議士は、かなり勝手な言い分を言っているが、なるほど、陣笠代議士が山崎に妻を差し出しても、外部に漏れる心配は全く無い。

まぁ、派閥としての忠誠度を計る手段や証明でもあるのだろう。

道理で、山崎がパーティで少しぐらい下品な事を妻にしても、誰も見て見ぬ振りをして居るはずだ。

「下品と上品の境目」と言うのは、いったい何なのだ?

建前の奇麗事を言いながら、陰で権力闘争や金儲けにまい進している方々の「上品」は、それこそ「下品」ではないだろうか?

なるほど、人間、口先だけでは腹の中は判らない。

権力を束ねる方もいつ裏切られないとも限らないし、束ねられる方もいつ切り捨てられないとも限らないのが、権力構図である。

そこは互いに行動で計るしかないのだが、そう成ると性交を交えて信頼関係を築く「誓約(うけい)心理」こそが、互いに不安を打ち消す手段として、刹那的(せつなてき)に介在する究極の安心心理である。

山崎の言い分は、まるでKIYOUBI(京美)の乱倫同志経営と同じ理念だった。

人間の運命何てものは、どこかでバランスを取らされる事に成っている。

「これは厄落(やくおと)しみたいなものだ。里美や京香のように美しい女性は、その美しさの代償を奉仕で払わなければ世の中のバランスが悪い。それがわしの考えだ。」

これは山崎代議士の口癖である。



「良し、今度はマングリ返しで犯りたいから、里美の脚を社長と京香で片方づつ押さえろ。」

「承知しました。」

仰向け空中大股開きにさせた妻・里美の左右の脚は、ハンドラー(調教師)の京香と亭主の私がマングリ返しに固定して、山崎代議士が犯り易くする。

何しろ夫の私がマングリ返しに脚を押さえて、丁度左右の脚が里美の顔の左右に位置する大股開きで、山崎代議士に里美を犯らせようとしているのだ。

里美の剥(む)き出しの股間が生々しく露わに成り、柔ら壺もア*ル(尻穴)も、ズッポリと山崎代議士の犯りたい放題である。

相手がステーフホルダー(利害関係者)なのは里美も充分に承知しているから、敢(あ)えて爽(さわ)やかに生ライブで犯って観せるしかない。

「アー、アァ、アー、アァ、アー、アァ、山崎様、オマ*コ気持ち良い。」

妻の腰が、浮き上がったり降りたりして、花弁の中心に嵌(はま)り込む山崎の陰茎が、見え隠れを続けている。

「妻を弄んで、私に見せつける事」が、山崎の楽しみがだから、こちらは想定内だが、亭主に見せつける彼の気分は、流石に良い事だろう。

「先生はお相手に事欠かないで、宜しいですね。」

「フフ、それも、派閥の結束の絆だからな。」

どうやら政界も、ドロドロとして居る分は、財界とさして差が無いらしい。

今日の妻の接待も、事の内容は別にして、現実にそれが求められる立場に居る以上、愛奴隷としての品質は意識しなければならない。

それは、その事に携わる者の基本的な心得で、全ての物事に共通するルールである。

裏を返せば、如何に理屈や私情を抜きにゲストの要求を適え続けるかが、「愛奴隷としての品質」と言う事である。

妻はそのルールに則って、懸命に努めたに過ぎない。

言わば、人間の情念と自制心は、自然と建前のせめぎ合いである。

どちらにもそれなりの理由が在るのであるから、実はその双方を上手に満足させるのが利巧な生き方なのである。

その点で言えば愛の形はそれぞれだから、妻の肉体が快感の喜びに打ち震える姿を間近で見た私は、妻への愛情故に幸せなのだろう。

つまり妻が性感を謳歌する事が「夫としての喜び」と考えれば、事は足(た)りるのである。

いつの間にか、山崎の欲棒は里美の柔ら壺からア*ル(尻穴)に移ってズッポリと嵌(はま)り込み抜き挿しされていた。

両足を固定されたマングリ返しだから、有無を言わせずまったくスムーズに移っていたのだ。
「アー、アァ、アー、アァ、アー、アァ、アー、アァ、山崎様、お尻気持ち良い〜。」

「オォ〜里美イクぞ〜、イクぞ〜。」

山崎代議士の腰の動きが、急に止まった。

山崎代議士が里美のア*ル(尻穴)に射精しているらしく、山崎の欲棒がマングリ返し固定された里美のア*ル(尻穴)にズッポリと嵌(はま)ったまま、下半身が小さく震えていた。



「フー、相手の里美が良いから、年甲斐も無く張り切ってしまった。」

少しけだるそうに、山崎が言った。

お疲れのご様子だが、「アンタは年甲斐も無く若いよ。」と私は心で呟(つぶや)いた。

「いゃあ、先生は充分お元気です。」

「さぁ、折角旦那様が立会いに来ているのだ、里美にライブショウでもさせるか。君、依存は無いね?」

山崎は、ニヤつきながらそう言って、空のビール壜(びん)を一本持ち、立ち上がった。

何か新しい遊びを、思い付いたのだろう。

「はぁ、内の奴は今、先生にお預けしていますから。」

「良いね。君らのその態度が・・・」

数歩あるいてしゃがんだ山崎が、ビール壜(びん)を床に立て、屈(かが)んで壜(びん)の腹を指と手の平で握り締めて妻を呼んだ。

「オイ里美、これを跨(また)いでビール壜(びん)とスクワットファックをして旦那様に見せろ。」

この状況では、山崎の求める意図は、妻にも直ぐに理解出来る。

「はぃ喜んで、山崎様。」

妻はもう、立ち上がって山崎が手を添えて床に固定しているビール壜(びん)の所へ裸体を運んでいた。

こう言う接待をして居ると、ビール壜(びん)の口先を、股間に突き込まれたりするのは当たり前で、一々恥ずかしがっては居られない。

ゲストの要求には何事も応えなければ成らないのが、接待愛奴隷の役目である。

妻はビール壜(びん)を跨(また)ぐと、位置を調整しながらビール壜(びん)の口先に向けてユックリと腰を降ろして行く。

腰を降ろしながら、フト妻が私に視線を向けた。

一瞬だが、妻が私の視線を気にしたようだが、勿論他の選択肢が彼女に有る訳ではない。

ビール壜(びん)の口先に、妻の短い恥毛が生々しく絡む肉花弁のスリットが到達すると、「山崎様、今から入れますので、ご覧下さい。」と一言断り、「ウッ」と声を漏らして「グイ」と口先を飲み込んだ。

堅いビール壜(びん)相手では体重を掛ける訳には行かないから、妻は中途半端に腰を浮かして、不恰好(ぶかっこう)に踏ん張っている。

私には、山崎の肩越しにビール壜(びん)が太く広がり始めた壜(びん)の肩の辺りまで「スッポリ」と妻の股間に収まって見えている。

立ち会う私は、ぼっ立ったまま成り行き見守るしかない。

「社長、奥さんが使う壜(びん)だ、動かないように君が手を添えて床に支えてやれ。」

「はぃ、承知しました。」

急いで膝を着き、代議士に代わってビール壜(びん)の根元を押さえた。

妻が股間に咥(くわ)え込んだビール壜(びん)を、抜き挿しの上下運動で動かないように私の手で固定するのだ。

肩が妻の開いた股の間に入るくらいに手を伸ばしてやっとビール壜(びん)を抑(おさ)えている。

最初からその部分を見せるのも山崎代議士の計算の内で、かがんで壜(びん)を抑(おさ)えているから、嫌でもビール壜(びん)を咥(くわ)え込んだ妻の股間が、生々しく目の前に有る。

太く広がり始めた壜(びん)の肩の辺りまで、肉花弁を押し広げて「スッポリ」と妻の股間に収まっている壜(びん)の先端が見えていた。

「里美、咥(くわ)え込んだら腰を使って見せろ。」

「はぃ喜んで、山崎様。」

妻はヘッピリ腰の不恰好(ぶかっこう)に踏ん張る態勢で、腰をユックリ上下し始めた。

オウンマークスポート(自主弄び)ショーが始まり、妻が腰を上下する度に、ビール壜に膝幅を広げた和式座(わしきすわ)りに挿し貫かれた諸出(もろだ)しの二枚の肉花弁も露(あらわ)な女陰器に、愛液に濡れた壜の口が生々しく幅を変えて見え隠れしている。

水泳で鍛えた妻の両足の筋肉が見るからに緊張して見えるから、本人は周りの想像以上にキツイ作業かも知れない。

「アァ〜、アァ〜、アァ〜ご覧ですか先生(山崎代議士)・・・。」

「おぅ、確り見ているぞ。」

目の前で、妻が開脚してビール壜(びん)を股間に咥(くわ)え込み、自分で腰を上下させ、壜(びん)に犯されていた。

腰を下げた時は、グィと壜(びん)が太くなる肩の辺りまで肉花弁が触れて生々しい。

妻の腰の上下が始まると、ビール壜(びん)の口の方が抜き挿しされて見え隠れしている。

壜(びん)を抑(おさ)える私の手の指に、妻の股間から滴(したた)り落ちる愛液が垂れ下がって来た。

改めて意識して見ると、茶色いビール壜(びん)の表面に幾筋も愛液が伝い落ち、一部は白く小さな丸みを帯びた雫(しずく)状にへばり付いている。

それにしても妻の里美は、難なく山崎代議士のSM性癖に応じている。

誤解しては困るが、本能のせめぎ合いであるSMプレィ(擬似的虐め)は、支配欲と被支配欲の精神心理を擬似的に具現化して楽しむ性行為の一種だ。

だから、双方のニーズ(必要性/要求)が合えば癒し合あえる知的手段であり、「自分と趣味が合わないから」と言って批難するべきではない。

従ってSMプレィは、ニーズ(必要性/要求)が合ないのに犯るものではない。

あくまでも開発済みの妻のように、ニーズ(必要性/要求)が合うパートナーの開発努力が必要である。

しかし世の中、本音の部分では人間皆多かれ少なかれSMニーズ(必要性/要求)は持ち合わせている。


妻が開放されたのは、五分ほどビール壜(びん)と格闘したした後だった。

「もう良い。里美も疲れただろう止(や)めなさい。」

「はぃ、山崎様。」

妻の息が荒かった。

裸身に玉の汗が光り始めているから、結構な運動量なのだろう。

「いゃ〜ぁ、今日は最高の贅沢をさせてもらった。この歳に成ると、金(かね)や旨い物よりも、こう言う接待がご馳走だよ。」

山崎が破顔で、妻を借りた礼を言った。

今更格好を付けても仕方が無いから、こう言う時のコメントは本音である。

「里美の接待は合格ですか?」

「良いも悪いも、これだけ心得ているのは少ないは。感謝感謝。」

山崎代議士も、福井局長同様に「半端な女が、素っ裸で犯られに現れた」と想ったが、遊んで見るとどうしてどうして良く仕込まれていて、女はその辺の娼婦とは違う極上内容の質の良い相手をする。

それで充分に、愛奴隷・里美の接待振りを気に入っていた。

裸の付き合いだからこそ、互いにプライドも脱ぎ捨てたものに成る。

人それぞれに思惑が違う課題には、正解はない。

一方で「汚(けが)らわしい」と思っても、一方では「めくるめく愉しい行為」なのである。

長丁場のSM性接待だった。

「ヤァ、今日は心の贅沢をさせて貰った。」

山崎代議士は満足そうに礼を言ったが、そう言われると性接待する妻の方も達成感を感じるらしい。

だからこそ本物の「生きてる実感」が有り、妻は爽(さわ)やかな顔付きが出来る。

「面白そうだったので岩代君の誘いに乗ったが、おかげで良い思いをさせてもらって今では感謝している。里美は自然で無理が無い。」

「感謝とは謙虚なご発言で・・・」

「謙虚ではない。正直な気持ち、君らは良い所に目を付けた。世の中上っ面ばかりで、君らみたいなのが居るとホッとする。」

「こんな事で、誉(ほ)めて頂いて良いのですかねぇ。」

「いゃ名案だ。里美が言うように、楽しい時間を過ごして機嫌が悪く成る人間は居ないからな。」

「お褒(ほ)め頂いて恐縮です。何かの折にはまた里美を可愛がって犯って下さい。」

誉められると悪い気がしないが、山崎代議士の素直な面は意外で、それこそ、それを引き出したのは里美の性奉仕の姿勢かも知れない。

しかしこの数言の会話が、互いの信頼の根を創ったのかも知れない。

「そうじゃな、また頼むよ。」

「それにしても、ゲストのフリー・オプション(自由選択権/自由選択)とは考えたな。」

「こう言う遊びに制約が在っては詰まらないでしょう。気持ち良く遊んで頂くのにはそれくらいでないと・・・。」

「まぁ、それはそうだが。」


岩代が何時(いつ)ものように声をかける。

「奥さん、お疲れさん。頑張りましたね。後はユックリして下さい。」

何で岩代のこの台詞(せりふ)、まったく何度聞いても同じで、新鮮味が無い。

余程M性が強いのか、妻の顔には、いつもの私の嫉妬心を燃え上がらせるような、屈辱的に扱われた時の心地良い虚脱感の表情が、先ほどの激戦の余韻を楽しむ様に浮かんでいた。



秋口になり、桜の木の葉も枝先から葉を落とし始めている。

寒い季節を乗り越え、次の年に花を咲かせる為の準備である。

実りに感謝する秋祭りが、大都会の一郭でも迫っていた。

勇壮な大太鼓の音色、笛と金太鼓の澄んだ音色、楽手も聞き手も、一体となってそれに酔うお囃子、それは神が人に舞い降りる為のもの。

春も秋も無く、「KIYOUBI(京美)」の呪詛巫女は妻の里美で、神(ゲスト)は肉体の支配者として舞い降りる。

この妻(里美)の経過を見ていて気が付いた。

大体において女性の本性はドライなもので、いかにも貞操観念が確りしている様な事を言って居ても、まったく初対面でも白馬に乗った王子様ならそのまま着いて行く気は充分が夢である。

つまり女性の本性は相手が相応であれば、どうせ「情」は後から着いて来るのだから政略結婚だろうが見合いだろうが「お姫様に成る夢が叶う」と言う事に成る。

それならば妻(里美)の立場では、手っ取り早く夫を白馬の王子様に仕立てる事も一考に価(あたい)するのだ。

山崎相手の接待の帰り道だった。

街を歩くと、少し送れて季節外(きせつはず)れに孵化(うか)した蝉(せみ)が、硬い殻を脱ぎ捨て街路樹に取り付いて季節に不似合いな鳴き声を、物悲しく挙げている。

「あら、まだ蝉(せみ)が鳴いている。」と、妻が呟いた。先程までの激しい行為など微塵も感じさせない清楚な風情に戻っている。

私はフト、「妻の里美の様な蝉(せみ)だ」と、愛しく思った。

妻は硬い殻を脱ぎ捨てるのが遅かった為に、今、漸く孵化して素裸に剥(む)かれて、ゲスト相手に恍惚の表情とは不似合いな鳴き声を、度々挙げている。


上機嫌で帰って行った山崎代議士から、朗報がもたらされたのは三週間後だった。

山崎代議士の「君らを気に入った。」は、本物だった。山崎のスケベ爺は、我々との約束を守ったのである。

「社長か、山崎だ。約束通り文部省にも大蔵省にも話は言い値で通した。特例で補助金も、減税処置も問題ない。どうだ社長、これで満足か?」

これも、岩代の言う信頼関係なのか、山崎代議士の妙に馴れ馴れしい口調が電話口で踊った。

もっともあれだけ腸(はらわた)まで見せ合った様な互いの関係ほど、気を赦せるものはない。
「それはもう先生、完璧です。有難うございました。」

私は知らず知らずに電話口に頭を下げていた。

妻の接待が二百五十億円の取引を成立した瞬間だった。

「所で、里美は元気かね。また会いたいのだが?」

「えぇ、元気です。改めて里美にお礼に伺わせますので、詳しい事は岩代とスケジュールを合わせて下さい。」

「そうか、そうか、催促した様で悪いが里美は一級品だから、わしも可愛がって犯るのを楽しみにして居った。」

「このスケベ爺」と思ったが、相手は子供のように舞い上がっている。

男はこう言う事となると可愛いくらいに素直に喜ぶものだ。

「何時(いつ)も内の奴(里美)を可愛がって頂いて、有難うございます。」

「オゥ、オゥ、可愛がって犯るとも。それでな、この件で融通の利かない官僚が居ったら言って来てくれ、わしが一括してやるで。」

「その時はお願いします。」

「アァ、今この国で、一流の愛奴隷は里美だろうな。わしが保証するよ。また里美の可愛い鳴き声が聞けるかと思うとワクワクして楽しみじゃ。よろしくナ!」



「社長、やりましたね。」

「あぁ、犯ったのは内の奴(里美)だがね。あのスケベ親爺(おやじ)はまた内の奴を借りたいらしい。ぬけぬけと又可愛がって犯ると言った。」

「それは仕方が無いです。奥さんを行かせましょう。」

山崎代議士などバリバリの元気じいさんで、流石(さすが)に国政に携わるだけの事はある。

矢張り元気でイケテルじいさんには生気(せいき)がある。

生気(せいき)は性器に通じ、そちらも現役でなければ元気でイケテルじいさんには成れない。

まぁ、自分で自ら老けて行く者に良い仕事など出来ないから、山崎にとっては活力の元なのだろう。

取引実務の方は、私が指揮を執って小泉と生島が、文部、大蔵、法務と関係各省を走り回り、用意万端整える。

手続きをする事に関してはプロだから、何の問題も無い。


書類が整って、余裕で調印の日を迎えた。

調印式には私と小泉取締役、生島取締役が大学まで出向き、先方では若い山崎の代議士秘書と文部省の担当課長、大学側からは理事長と理事二名が出席した。

校地一万坪、占めて二百五十億円のしかも国の保証が付いた取引だった。

全てお膳立ての出来たこの取引、あっけないほど簡単に調印が終わり、会談のほとんどが社交辞令に終始した。

大学側の理事長は無口な男で、もっぱら理事の二人が新設学部の話をしたのだが、それが「哲学心理学部」と言う硬い名前の学部で、もっぱら信仰の研究をするらしい。

その理事の内の一人が、理事としては奇妙に若く、しかし癖がありそうな横柄(おうへい)な男で、名を高柳昇(たかやなぎのぼる)と名乗った。

若いが実力者らしく、理事長より余程大きな顔をして居るのが気に成った。

この男、後にとんでもない男と判明するが、その時は相手の正体など私に知る由も無い。



この場に肝心の岩代が姿を現さないのは、山崎との約束を果たす為だった。

山崎に「里美をお礼に伺(うかが)わせる」と言ったのは他ならぬ私で、相手が約束を守った以上、こちらも約束は守る。

岩代夫婦はその時間に、素っ裸に剥(む)いた妻の里美を伴って山崎の別荘に向かっていたのだ。

岩代に聞いた所では、その別荘は山崎の趣味の為に建(たて)られたもので、様々なSM設備が整っているらしい。

今回は時間があるから、浣腸なども「到着してから楽しみたい」と、岩代が注文を受けている。

岩代夫婦が、妻の介添えをしてくれるので、「安心」と言えば安心である。

それに、岩代は調印先の大学関係者(理事長と理事二名)には会いたくないらしく、岩代は意識的にこの土地売買の調印の出席を避けていた。どうやら同じ日に妻の接待をぶつけた節があったのだ。

先方の山崎代議士の「スケジュールの都合」とは言っていたが、日程調整に岩代の意向を忍び込ませる事は、そう難しくは無い筈である。

それで少し疑問が生じ、良く良く聞くと、岩代が卒業してその後寮監を務めていた大学が、今回の取引相手の大学だったのである。

ふと閃(ひらめ)いたが、私はそこら辺りに、「何か岩代の個人的な因縁があるのかも知れない。」と思った。

後で考えると、実はこれが核心を突いていたのである。


その日、と言うより翌朝の五時頃、妻は眠そうな顔をして、「只今帰りました。」と、疲れ切って帰って来て、そのままバタンと寝てしまった。

妻は、「はぃ喜んで。」と全身汗まみれの奮闘をして、疲れ果てていたのだ。

家族がいるから普段の妻の装いで出掛け、出掛ける目的も私以外の身内は知らないままを通している。

勿論、「裸の接待に出掛ける」などと、妻も私も言える訳も無い。

里美は接待に出掛ける時、娘にも両親にも「会社のお付き合い」と言って出掛ける。

接待には、会社で裸に剥(む)かれてコートをひっ掛けて出掛けるから、帰りも会社に寄って着替えを済ませて何食わぬ顔で家には帰って来る。

帰って来た妻は、相変わらず私には接待の内容を口にしないが、今度は山崎とのプレイの凡(おおよ)その事は、先日一部始終を目にしていたからその察しがついた。

山崎の好みは、粗方(あらかた)あれで全てである。

ああした機会には「あれもこれも犯りたい」が人情で、次の為にとって置くなど考え難いのだ。

元々個人の欲望はアンフェアなもので、誰がそう言う山崎みたいな性癖を持って居ても不思議は無い。

その前提の元に美しい女神(愛奴隷)は存在する。

従って、ゲストの性癖を愛奴隷の妻が選ぶ事は出来ない。

彼女の肉体は、その都度代わるゲストを愛し、肉体の限りを尽くす事に専念する。

その性行為に、愛が在るか無いかの「違いがある」とすれば、「緊張の連続と、ホッとする気持ちの違いだ」と妻は言った。

私との行為は、彼女に取って「安らぎが伴う」と言う事らしい。

今考えると、現実を真摯(しんし)に受け止める強さが、妻に在ったのかも知れない。

だとしても、相手が山崎では妻の接待はかなりキツイ奉仕行為になる。

それも、「二百五十億円」と言う桁外れに巨額の金額取引の斡旋(あっせん)に対するお礼だ。

前回以上の奉仕に奮闘し、股間から愛液を垂れ流して山崎に尽くした妻の姿が想像出来る。

何しろ、相手構わず貸し出され、相手の好みのままに性処理玩具としてゲストに楽しまれるのが、美しい女神(愛奴隷)として妻に課せられた役目だ。

前回同様にみっちりお相手をして、山崎代議士を上機嫌にさせて帰って来たに違いは無い。

素っ裸に剥(む)けば、妻の肉体(からだ)に山崎との奮闘の跡が刻まれているに違いない。

それを確認したい衝動に駆られたが、私は気持ちを抑えた。


この取引に拠る、一気に百三十億円に上(のぼ)る粗利益の計上に、会計責任者の小泉は「まいった」と慌てた。

その他を含めると、この年は百五十億円近い法人所得になり、課税額も八十億円からが見込まれた。

所が、岩代の方は用意万端で、山崎代議士を通じて文部省、もう一方で、大蔵省銀行局次長の福井を通して国税事務所を動かし、「文部省の要請」と言う形を取って、株式会社「KIYOUBI(京美)」の法人所得の課税額を、五十億円程度に絞ってしまった。

「上手い事やった」と言う事である。

勿論、妻の裸の接待も一度や二度では済まなかった。

しかし考え様に拠っては、妻の接待は幾らしても減るものでは無く、それで課税額を三十億円も減額に持ち込めれば上手い話しではある。

平成元年(1989年)の秋も、終わろうとしていた。



警視庁公安部・公安総務課長の吉井警視は、例のアジトで専従捜査員の大森警部補から内偵調査報告を受けた。

「驚きました。KIYOUBI(京美)の岩代専務の母校が、山崎代議士の口添えで、国の保証付の校地一万坪、〆て二百五十億円の取引が為されました。」

「代議士の口利きか・・・別に珍しい事ではないな。」

「しかし、あの里美とか言う社長婦人の肉体奉仕が介在しています。」

「その嫁さんも良く犯るな。」

「えぇ、また社長婦人が、コート一枚で山崎代議士の所へお礼を犯りに出かけて行きました。このまま公(おおやけ)にしても、唯のスキャンダルです。」

「お礼は社長婦人の肉体だけか?金の話しは絡んでいないのか?」

「大蔵の福井にしても、山崎代議士にしても、どうやら金銭の授受はないようです。」

「それにしても、中に居る**君(康子巡査部長)も、証拠らしいものは掴(つか)んでは居無い。」

「実質的に仕切っているのは、岩代と言う専務夫婦ですが、まったく強(したた)かで、万事隙(ばんじすき)は有りません。」

大森警部補は、戸惑い気味に言った。

今までの場合は、必ず何か引っ掛った。

それが、KIYOUBI(京美)の事案に限り見事に無いのだ。

「それで、山崎代議士の斡旋利得の立証は無理か・・・?」

「先程申し上げた様に山崎代議士は、金品を受け取った形跡はありません。」

「何と言う事だ。ご褒美は例の裸の接待だけか。金品授受が無いと成ると、立件は出来ない。」

「それにしても、奴ら上手い事してますね。」

「うぅ〜ん、金なら流れを追えるが、肉体奉仕と成ると贈収賄は立証が難しいな。」

念の為に警視庁のデーターバンクにKIYOUBI(京美)関係者を紹介しても、僅(わず)かに小泉武司の道交法違反(速度違反)が有っただけで、彼らは実に綺麗なものである。

階級は吉井警視が上位だが、現場の経験は遥かに叩(たた)き上げの大森警部補の方が判っている。

「うぅ〜ん、これは手が出ないですねぇ。」

「彼らは、合法に徹していると言う事か?」

ベテランの感では、「強制捜査」に踏み切っても、これは強引に手を打つケースだった。

「代議士の口利きで、二百五十億円の取引は放置出来ないでしょう。」

「しかし、斡旋利得の事実が無ければ、文部省が絡だ善意の斡旋だろうが。」

「奴ら、何を考えているか判りません。康子巡査部長と二人体制では、荷が重過ぎます。この際、警戒レベルを上げてはどうですか?」

「それはそうだが、この件は慎重の上に慎重を帰さないと、事を大げさにして唯のスキャンダルで終わっては、公安も私も立場が無く成る。」

吉井警視は、国家公務員上級職試験に合格したエリートである。

大森警部補は愕然とした。

結局の所、公安総務課長(警視庁公安部)の吉井警視は、エリート官僚だった。

優先するのは警視庁公安部の面子(めんつ)と己の保身で、本来の任務はその次だった。

「しかし、違法とは言い切れなくても乱倫同志経営は世間が赦すまい。」

「か、と言って法的な網に掛けるには難しい課題です。」

「その岩代とか言う男、とんでもない厄介事を始めたものだ。」

「まったく司法泣かせの案件ですね。」

手のつけ難い案件には、わざわざ「寝た子を起こすような真似はしたくない。」と言う心理的な役人根性も、確かに吉井警視の中には在った。

「マスコミにリークして突破口を作る方法もあるが・・・こちらの潜入捜査も建前合法とは言えないからな・・・」

「暴対(暴力団体対策)本部でマークしている龍信会系の企業舎弟とは若干敵対関係に在るようです。」

「龍信会とか?結構強気なグループだな。バックにどこかの組が付いている事は無いか?」

「それは無いです。まるきり堅気ですが、専務をしている岩代がかなり強気で企業舎弟の坂元グループと渡り合っているようです。」

「堅気がなぁ・・・乱倫状態と言い、いずれにしても常識では割り切れないグループだな。」

「うぅ〜ん、立派な人間でも、事、性に関しては人格を失う奴もいるからな、そう言う意味では夫婦合意の上のグループSEXの方が健全間も知れないな。」

「まぁ、考え様に拠っては確かにそうでしょうね。」

「しかしなぁ、そう言う夫婦合意は難しいだろうな・・・」

「正直警視も羨(うらや)ましいのじゃないですか?」

「ばか言え、大森君こそどう何だ?」

「私は平凡な人間ですから、大いに羨(うらや)ましいですよ。警官でも強制猥褻(きょうせいわいせつ)や強姦の犯罪を犯すばか者も居ますからね。」

「ハハ、KIYOUBIの毒気に中(あ)てられたか、善良な警察官の会話とは思えんな。」

「何しろ奇妙な案件ですから・・・」

性接待に拠って政治上の「情報や便宜を得よう」と言うのであれば、法的には「肉体の供応」では有るが、何しろ密なる行為で具体的な証拠はない。

そのその光景を想像して、妖しい興味が湧いていたのも事実だった。

想像以上に妙な捜査対象だが、吉井警視は何故かこの一件に深入りしそうな嫌な予感を感じていた。

その事が現実のものに成るのは、まだ先の事である。


フト、報告に来る康子巡査部長の事が、吉井警視の脳裏に浮かんだ。

最近、吉井警視に思い浮かぶ康子巡査部長は、いつも裸体である。

妻のある身でありながら、密かに抱(いだ)いて居た恋心が有っただけに、康子巡査部長を抱けるのは思いが叶った感がある。

言い訳にはならないが、あの状況で相手が思いを抱いた女性なら手を出さない男は居ないだろう。

あのなだらかに広がる腰の辺り、M字に開脚された両足の真中には、ビキニラインとも呼ばれるV字型の太腿(ふともも)の付け根と、そこから切り替わって丸く膨らみながら黒々と菱型に陰毛を蓄える恥丘を思い出す。

陰毛の隙間から小豆粒大の桃色の花芯ボタンが覗き、その最下段に可憐に開いた一見無駄毛にも見える短い恥毛が絡む二枚の肉花弁・・・

彼女は報告に来る度に黙って吉井警視の欲棒をシャブり、硬くなったものを受け入れて膝の上で自ら抽送をしながら内偵の報告をする。

立場上の捜査はして居るが、どうやら康子巡査部長の物の考え方は、スッカリ岩代イズムに感化されているらしく、吉井警視との性行為に抵抗が無い。

すっかり恒例に成っていたが、男の性根とはずるい者で、吉井警視はあえて黙認する事でその役得を感受している。

本音で言えば、その密かな楽しみを積極的に壊すのは本意ではない。

「そうすると、もう少し具体的なものを掴(つか)む事が必要ですね。」

大森警部補の声が、康子巡査部長との思いに浸っていた吉井警視を現実に引き戻す。

「あぁ、**君(康子巡査部長)も内部で苦労しているが、何も出てはこない。」

「頭が痛い難問ですね。福井・大蔵省(現・財務省)銀行局次長の線はどうですか?」

「今の所、その線も**君(康子巡査部長)から何も言って来ない。引き続き監視するしかあるまい。」

「判りました。動きがあり次第報告します。」

「ご苦労だが、当分目を離さないでくれ。」

大森警部補は、進展しない内偵に少しイラついてらしく、何時(いつ)もの陽気さが影を潜めて吉井警視には見えていた。


私が知らない、しかも思いも拠らない組織・警視庁公安部の別室で、そんな会話が「為(な)されて居た」と知るのは後の事だが、この件は流石(さすが)の岩代も少しばかり読み違えていたようだ。

岩代も、まさかそんなに早くから公安部にマークされるとは予測していなかったのである。



大森警部補が吉井警視に報告したのは、京美企画の社長が大蔵省(現・財務省)銀行局次長の福井氏のところへ接待に行った事を補足したからである。

妻・里美を連れて貰った情報の礼に行く話に成った時、福井氏の方から立会いのリクエストが「是非社長に立ち合って貰いたい。」と言う事だったからだ。

明るい照明の下、私の目の前で一組の全裸の男女が絡(から)み合って、ユックリとうごめく様に濃厚な性交を此れ見よがしに犯っている。

その濃厚な性交の男女は、男は大蔵省銀行局次長・福井氏で、女は私の妻・里美の組み合わせだった。

これは、財界をコントロールする福井氏の情報で数億数十億の取引が期待できる目論みがあり、福井氏に良い思いをさせる為の接待仕事である。

只の接待では面白みが無いが、社長の前でその妻(里美)を犯すのは魅力的で、福井氏も感激する。

里美には、接待でクライアント(得意先/顧客/依頼人)の思いのままに弄(なぶ)られる調教は充分に施(ほどこ)してある。

痴女として、福井氏を濃厚な性交で堪能(たんのう)させなければ、接待の意味が無いからだ。

つい先ほどまで、里美は前戯と言うには余りにも強烈な福井氏の指攻めで何度もアクメ(絶頂)状態に追い込まれていた。

指攻めは、福井氏に二本指を挿し込まれての激しい抜き挿しで、里美の極(きわ)まった善がり声が絶える事無く周囲に鳴り響く。

里美は泣き喚く様に善がって腰を浮かし、「潮吹き」と呼ばれる愛液をほとばしる醜態姿を曝(さら)け出す。

里美の性感度が高まり、何度かアクメ(絶頂)状態に出来上がった所で福井氏に欲棒を抽入され、一転して今はジックリとした攻めを始めた。

もぅ始まって十分を越えているが、目の前で福井氏が私の妻・里美の性感反応を愉しむかの様に、優しく柔らかくねっとりとした腰使いでユックリと生々しく突き入れて里美を攻め続けて居る。

それは先ほどから、私の妻・里美の股間に福井氏の欲棒の抜き挿しが、「何時(いつ)まで犯るのか」と想うほど質濃く永々と続けられている。

無理も無いのだが、本音で言えば犯られている間の里美は快感を貪(むさぼ)るに無我夢中で、正直、余計な事は考えられないのが普通である。

性交の佳境に入ってしまえば、もぅ女の性(サガ)で福井氏にああされ様がこうされ様が、要求されるままに身を任せて止められない。

里美も、明らかに行為に集中して反応しているが、夫の私が合意して福井氏との性交を認めたのだから、愉しんでジックリ犯られても仕方が無い。

福井氏のネチッ濃いお愉しみに里美も感じて居て、それに呼吸を合わせて快感を貪(むさぼ)る様に恍惚の表情を浮かべてねっとりと濃厚な受け腰で応じている。

里美の粘膜の感触を味合うかの様に、福井氏の生々しく愛液に濡れ光る陰茎が、喘(あえ)ぎ声と伴にユックリと見え隠れしている。

里美は、羞恥の感性の中で気取(キドリ)を捨て去り、今進行しつつ在る自分の性交プレィにジックリ気分を出して、本能で没頭して居る。

しなやかに軽快に、あられもない裸身をなやましく絡(から)ませて、里美は本能のままに福井氏との濃厚な性交姿を私に観せて居る。

互いの目の届く範囲で、性交ショー化してギャラリーに観せながら大胆に犯るオープン・ソーシャルセックス(公開・社交的な性交)が、夫婦合意の遊びの性交である。

正直、目の前で自分の妻が他の男に抱かれているのは胸が詰まる想いも在るが、その嫉妬と興奮は帰宅してからの夫婦の性交で責め晴らせば癒される。



立場上、福井も山崎も感情をクールに抑える場面が多い分、どこかでその鬱憤(うっぷん)を晴らさなければやって行けない。

それを世間が建前で抑え付けるから、返ってややこしい問題も発生する。

「だから」と言って、見境無く鬱憤(うっぷん)を晴らす事を認めている訳ではない。

唯、建前だけで抑え付けて「解決」と行くほど、人間の精神的ストレスは簡単なものではない。

妻の話に拠ると、世の中にはレザー拘束愛好者も多いらしく、彼らはその相手が中々見つからないので、妻のような全てOKの性接待には感激するらしい。

本来恋人や妻が相手をしてやれば良いのだが、ご他聞に洩れず「私はそう言う女ではない。そんな嫌らしい事を何故させる。」と抵抗が大きい女性が多い。

本来女性はM性が強い筈だが、どうもその本能を引き出される前に保身の本能で拒否してしまうのである。

妻が相手をした「愛好者の特徴」と言えば、レザー拘束愛好者を含むS・M愛好者が、ほとんどの場合自らイソイソとお気に入りの小道具を持参する事である。

日頃からそれを眺め「これ(小道具)を、こう使うああ使う」と想像して使用機会を待っているのだ。

私もここまで来れば、そうしたの性癖性行為も充分に理解出来るし、妻がその相手をして居てもさして驚きもしない。

想像するに、レザー拘束衣をまとった妻の裸身も妖しく煽情的に違いない。

人間は、本質的に群れ社会の本能を持つ生き物だから支配(S)・被支配(M)の本能があり、その支配・被支配(S・M)の本能を象徴するのが縄の拘束でありレザー拘束である。

だから、その道の性癖を持つ者に取ってレザー拘束衣は興奮の小道具であり、レザー拘束された女体の生け贄は変えがたい極上の好物なのである。

相手の性癖に応じるのが愛奴隷だから、私はその場に立ち会った事は無いが、妻もレザー拘束衣を着せられて身動き出来ないまま犯され続ける事も有ったらしい。


それにしても、岩代は凄かった。
私が、本当に岩代の凄みを知ったのは、実はバブル崩壊のその場に、経営者として立ち会った時だった。

結論から言うと、あの時の彼の仕事振りは、正に神業だった。

そして、思わぬ展開と伴に岩代の野望と、細君(京香)の素性も少しずつ明らかに成って行く。




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