過去が在って今がある。
倭の国々から大和の国へ、そして大和の国から日本国へ、遥か二千年の歴史の謎を追って・・・・・
「象とは蛇のごとき細長い物(動物)なり。」
時代のほんの一部分を切り取って、起こり得たものを考察すると、単純な答えしか得られない。
それは、尻尾(しっぽ)だけを見ている事になる。
歴史には連続性があり、二千年の歴史の謎を追えば、見えなかった全体像が鮮明に見えて来る。
【歴史の謎】に迫るこの物語は、「物書き」が斜に構えて物を見た魂の叫びである。
国家の都合で編纂された「古事記・日本書紀」を拠り所とする日本史とその学説について、その入り口は正しいのだろうか?
何事も、入り口で間違えたものは最後まで間違いである。
そこでへそ曲がりな我輩は、入り口を変えて「歴史の謎」を追う事を試みたのである。
日本人の歴史を知る上でも、一度本書を読み通しては、どうだろうか?
|