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(日本のアキレス腱・・・累積赤字国債の解消手段)

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【何度もあったリセット】

(日本のアキレス腱・・・累積赤字国債の解消手段)

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【何度もあったリセット】

(日本のアキレス腱・・・累積赤字国債の解消手段)


記載目次ジャンピング・クリック

〔第一話〕  【何度もあったリセット・前説
〔第二話〕  【何度もあったリセット・本説
〔第三話〕  【何度もあったリセット・解決策

ジャンプしなくても、このまま下にもお読み居ただけます。



何度もあったリセット・前説

◇◆◇◆◇◆◇◆◇何度もあったリセット・前説◆◇◆◇◆◇◆◇◆

現在の安倍政権は、「日本のアキレス腱・・・累積赤字国債」について何の手も尽くさず完全先送りで、国債の赤字累積の利払い分だけで毎年の国家予算の三分の一にもなっている。

つまり安倍政権は、国が国の仕事をしていないのに国民にだけ「国民の仕事をしろ」と言っている無茶苦茶な政権である。


現在の日本の金回(かねまわ)りほど奇妙なものは無い。

何故なら自民党政権は、毎年赤字国債を増やして現在累積額が一千兆円を超えている。

一度郵政省を民営化した小泉竹中マジックで郵政省の累積赤字を国の赤字から消したのだが、その後また増え続けている。

つまり毎年、各省庁からの予算要求が増えて国家予算が増額に成り、その不足分を赤字国債の発行に頼って、国の借金がどんどん増えている。

これが一般家庭なら、とっくに破産しているのだが、こんな赤字を増税で埋めようとすれば景気が腰折れして、それこそ大不況に成ってしまう。

この全てに優先すべき赤字国債問題の解決を先送りして、赤字国債を増やし続ける自民党政権と官僚の無責任さは、呆れるばかりではないのか?

支配階級(搾取階級)は全体の五パーセントくらいが理想的な比率である。

だから、多少氏族(搾取階級)の血が混ざっているにせよ、残念ながらいつの時代でも国民のほとんどが被支配階級(被搾取階級)身分だった筈である。

言い換えれば「搾り出せば誰でも祖先に氏族を持つ」とも言える程度の話しなのだ。

従って、日本を「武士道の国だ」と観念的に主張する連中は「どうか?」と想うし、そんなジュピター・コンプレックス(被支配の願望)を「至上の思想」と想う事こそ「被支配階級(被搾取階級)の根性」と言うものである。

それにしても現代日本では中央役人も地方役人も膨張し、挙句に天下りと称して擬似公務員もどき(行政法人等の外郭団体)が大量発生して正常な支配階級(搾取階級)と被支配階級(被搾取階級)の比率を壊してしまった。

近頃のギリシャの経済破綻騒ぎを見てもありありだが、搾取階級の比率が増えれば国が遣って行けなくなるのは自明の理で、現代日本の最大の病根である。


ところで、冒頭で日本の金回(かねまわ)りが奇妙と言ったのは、日本の各金融機関が非常に高い利益を上げている事である。

現在、政府と日銀が借金をしている企業を下支えする名目で、長期に低金利を実施している。

これが実は、個人の預金にほとんど利息が付かない現実を生み出している。

それでいて金融機関に、どんどん国債を引き受けさせたい事から国債の利払いは金融機関が儲かるように設定している。

つまり、本来増えるべき国民の個人資産を、国と金融機関が「阿吽の呼吸」で喰っているのである。


それにしても、一千兆円を超える累計赤字国債に対する金利に相当するものは、毎年の国家予算百兆円超の三割弱に相当する。

つまり国家の会計の年間予算の三割弱は、「利払いの為の予算」と言う異常なものである。

今後現実問題として予測される人口減少時代は、学習塾や学校、スーパーマーケットやデパートの小売業、飲食業等々あらゆる国内市場を圧迫するのは目に見えている。

内需の市場規模が縮小して行き、高齢者の医療費が増大するなかで、一番多い国家の予算負担が赤字国債の金利では、儲かるのは金融機関だけではないのか?

そして政府が増税だけしか対処策がないなら、それでは永久に終りが無い泥沼経済ではないのか。

そしてこの異常な赤字国債を放置したまま、さらに毎年借金を増やす政府と財務官僚の政策にアイデアが全くない。

勿論、政治家や官僚が通常の財政策の範疇で考えても、打開策は無い筈である。


この内題を抱える国家財政に対し、もう二十年以上前から小生が提案している大胆な解決策がある。

小生は歴史を学ぶ者であるから、戦後の焼け野原から立ち上がった中小零細企業が大企業に成る過程も観ている。

その時点で、「御破算で願いましては」の環境に多くの日本人が立ち向かった結果で、現在必要なのは、インパクトとエネルギーである。

それが下記に提案する、「徳政令」と「利益課税」を組み合わせて過剰累積赤字を消滅する方法である。


何度もあったリセット・本説

◇◆◇◆◇◆◇◆◇何度もあったリセット・本説◆◇◆◇◆◇◆◇◆

現在日本政府には金が無い。

いや、金が無いどころか一般会計予算の四分の一強を利息払いに充てる大借金(赤字国債)を抱えている。

国家は、一千兆円近い国の借金を解消させなければ、国家として出直しなど出来ない。

この一文は、日本を一度リセットする為の根本的改革の発想を詳しく説明する為のものである。


政権与党(自民・公明)の言い分では、野党の政策案には「財源案が無い」と言う。

自由民主党は、二言目には「財源、財源」と言うが、歴史を見ていない証拠である。

自由民主党は、現政治体制維持を前提としているから「財源が無い」のである。

現政治体制維持を前提とする事は、全身に転移した癌を「外から傷薬を塗って治そう」と言うがごとき無茶な話である。

自民党は、自分達の支持基盤である大企業にばかり偏重した政策ばかりしているから国力がどんどん低下している。

小生は自由義者ではあるが、格差社会を生み出す自民党の勝った者勝ちの偏重した資本主義は馴染めない。


それにしても現在の財政危機を創ったのは、政権与党(自民・公明)そのものではないのか?

それを反省するどころか大威張りで「財源の根拠を示せ」と野党に言うのは、いかにもさもしい人間達である。

行き着く所まで行って、手の打ちようが無いから総理大臣が一年足らずで二人も投げ出した。

もはや、泥沼の借金を抱え、多くの国民が生活の安定した基盤を失った現在、民主党が根性を入れて政権交代を目指すなら、今回の政変は「民主革命」と捉えねばならない。

政権交代を「革命」と位置付けられるものであれば、国体(制度)を根底からひっくり返す事が出来る。

根底からひっくり返す事が出来れば、実は財源を搾り出す事が出来るのである。

例えこの「赤字国債のリセット案」が今は突拍子もない発想でも、社会がそれを認めてしまえば立派に一つの思想となる。

何故ならば、自由主義だって共産主義だって今でこそ思想と認められて居るが、それが唱えられた時点では封建主義が確立していた時代で、突拍子もない主義思想だった。

益してやこの「赤字国債のリセット案」の障害は、人類が勝手に決めた社会思想のルールだから、そのルールを「決め直したから」と言ってそう「突拍子も無い」とは言い切れないではないか?

政権交代は革命で、明治維新政府を見て見れば判るが、維新政府は「帯刀と禄の支給(知行地)召し上げ」から財源をひねり出し、第二次大戦後の民主国家の財源は「農地解放と新円切り替」からひねり出した。

すなわち、既成概念に囚われていては「財源の捻出など出来ない」と相場は決まっているが、革命であれば今までの制度を代えて、「財源」はひねり出せるものである。

つまり財源は、既成概念に縛られた既存の政権には出来ない事だが、何時の世も政権が交代すれば「コロンブスの卵」のごとき発想で財源はひねり出して来た歴史は存在する。

つまり発想を変えれば、国民に負担を掛けないで中小零細の農林水産商工業を活性化させ、国の借金(赤字国債)を減少させて国の活力を取り戻す事は出来るのである。

当然ながら、これを書いている小生には「財源」をひねり出す「三方両得」の名案はある。

「財源」など思わぬ所から「国民から支持される方策」でひねり出せるので、このまま読み進んで、本文最終章・【国民に負担を掛けない赤字国債の処理方法】を読んで欲しい。


自由民主党政権は、詭弁を弄(ろう)して国民を欺(あざむ)き「金が足りない、足りない」と安易に赤字国債の発行を続けて来た。

永い事何もできなかったのだから、もうソロソロ政権担当はご遠慮願いたい。



鎌倉・室町時代に,幕府がある期間の売買や貸し借りの契約を無効にさせる為に出した法令に、徳政令がある。

鎌倉時代、御家人の生活苦を救う為に永仁の徳政令(1297年)が出され、御家人の生活苦は一時的に改善されたが、
但し御家人は当時の官僚で御家人でない者は大きな損害をこうむった。

室町時代には、徳政令を要求する一揆におされて度々出されている。


政権維持の為に、江戸時代も何度もリセット改革をしている。

江戸時代に付いては、列挙しておく。

政権内部からの改革は、「常に失敗が多い」と言う事実がある事も判る。

(一)新井白石の
正徳の治(1709〜16)文治主義・朱子学を重んじる「★失敗」享保の改革に移行する。

(二)8代将軍吉宗享保の改革(1716〜45)新田の開発・目安箱・公事方御定書制(幕府の改革新法)「◆唯一成功」

(三)田沼意次の政治(1767〜86)商業の発展(江戸時代の規制緩和)・「★賄賂がさかんに失敗」

(四)松平定信・寛政の改革(1787〜93)「質素倹約を進めた大変厳しい改革★失敗 」と寛政異学の禁止(朱子学以外は禁止)

(五)老中水野忠邦天保の改革(1741〜44)「株仲間の解散・人返し令★失敗


いずれも★印は、庶民に負担を掛ける改革で失敗している。

政権維持が目的だったから、結果的に庶民の力を削いでしまったのだ。


どんな政治体制も政治制度も、四十年〜五十年間で腐ってしまう。

何故なら、五十年〜六十年間もすると世代交代が進み当初の理念は忘れ去られ、権力のみが後継者(二世・三世〜と)に継承されて政治体制も政治制度そのものが腐敗して行くのである。

厄介な事に、この腐敗した政治体制も政治制度も内部から改革し得た為しがない、

八代将軍・徳川吉宗の「享保の改革」は唯一成功しているが、一見内部改革に見える「享保の改革」の改革は、実質的にリーダーとその一派が外部から幕府中枢に乗り込んで来て既得権益を駆逐して初めて成し遂げた革命だった。

革命程度のエネルギーがないと、金輪際改革は達成出来ないのである。

江戸期に於ける政治改革は、徳川幕府の政権維持の為に、何度もリセット改革をしているので列挙しておくが、政権内部からの改革は、「常に失敗が多い」と言う事実がある事も判る。

最初は新井白石の千七百九年〜十六年の「正徳の治」で、朱子学を重んじる「文治主義」が役職者の乱発で失敗し、幕府財政が極端に逼迫(ひっぱく)する。

「文治主義政策」とは官僚に拠る統治運営策で、官僚の権限が増すと同時にその人数が膨大に成る為、「官僚人件費の負担が増大する」と言うまるで近頃どこかで聞いた「天下りシステム」のような状況だった。

これは、学者の新井白石が自分と肌の合う官僚的な思考者を重用して幕政を改革しようとした事が裏目に出たのだ。

何故なら、一度浪費癖の着いた官僚達にその既得権を手放す気が無いのだから、幕府の財政が困窮しても自分達の「利」だけは必死に守る。

まるで現代日本の官僚政治と批判される政治構造と酷似しているではないか?

新井白石がその治世の拠り所とした「朱子学(儒教)」は己を律する抑制的な教えであるが、それは言わば建前で、本音を別に持った人間は利害を突き詰めると「本音で行動する」から」である。

「正徳の治」に拠り幕府財政が逼迫(ひっぱく)した為、八代将軍・徳川吉宗による「享保の改革」に移行し、千七百十六年〜四十五年の享保の改革は新田の開発・目安箱・公事方御定書制(幕府の改革新法)などを行い、江戸期で唯一改革が成功する。

八代将軍吉宗による「享保の改革」が唯一成功した訳は、小説「皇統と鵺の影人」で吉宗将軍就任の事の次第の真相を述べているが、一見内部改革に見える「享保の改革」の改革は、実質的にリーダーとその一派が外部から幕府中枢に乗り込んで来て既得権益を駆逐して初めて成し遂げた革命だった。


千七百六十七年〜八十六年の「田沼意次の政治」では商業の発展に力を入れたが、賄賂をさかんにさせる結果になった。

何やらこの田沼時代、現代のどこぞの政権の「IT企業だの、何とかファンド、偽装に条例違犯、儲けさえすれば手段は構わない」と言う風潮を増長させた「規制緩和」と言う名の「平成の失政に良く似ている」と思うが、いかがか?

この「田沼時代」の施策が、商工業を活発にさせて「景気浮揚をさせよう」と言う、言わば日本にとって「初期資本主義」とも言うべきもので、幕府の財政は改善に向かい、景気も良くなるのだ。

しかし、都市部で町人の文化が発展する一方、益の薄い農業で困窮した農民が田畑を放棄して都市部へ流れ込んだ為に農村の荒廃が生じてバランスが崩れ、現代日本で「大問題」とされている地域格差や限界集落的な様相を呈し、なお世の中が金銭中心主義になって贈収賄が横行する結果と成って田沼政治への批判が高まって「一揆・打ちこわしの激化」と成って行ったのである。

田沼意次の施策評価も立場が違えば評価は分かれる所で、ハーバード大学のジョン・ホイットニー・ホールが、その著書「tanuma Okitsugu」に於いて「田沼意次は近代日本の先駆者」と高評価しているが、これを逆説的に読むと、田沼意次が「市場原理主義」の「米国型勝った者勝ち」の近代経済手法の「さきがけ」と言えるのかも知れない。

つまり田沼意次の施策評価は、米国の「市場原理主義」の評価と重なって来るのだが、その米国型市場原理主義を「優」と評するか「不可」と評するかの結果は、そう遠くない時期に出そうである。


「田沼政治」が、行き過ぎた市場原理政策を採って数々の格差現象が生じ、幕府官僚の腐敗に非難が集中した反省から、千七百八十七年〜九十三年の松平定信による「寛政の改革」では、「質素倹約」と朱子学以外は禁止の思想統一である「寛政異学の禁止」を押し進めた大変厳しい改革をした。

所が、この政策で消費経済が落ち込んで大不況を招き、庶民は朱子学の思想だけでは食べて行けず庶民の生活が困窮して大失敗する。

これは長期政策ビジョンが無く、もぐら叩き的な安易な目先政策の感が強く、大いに稚拙さを感じる。


千七百四十一年〜四十四年の老中水野忠邦の「天保の改革」では、田沼時代の不の遺産を改善し、行き過ぎた市場原理主義の修正為に「株仲間の解散」や都会に片寄った労働力の強制的な帰農政策(強引な過疎対策)である「人返し令」を行うが、都会に定着した人々には既に帰農すべき故郷の地盤を失っていて不評を買い失敗している。

そして、一旦動き出した市場原理主義を沈静化させる為の「株仲間の解散」についても、危なげな投機ブームは有ったものの、バブル経済時代の大蔵省銀行局長 から通達された「土地関連融資の抑制について」による「総量規制」と同様に、人為的な急ブレーキが本来自然に起きるはずの景気後退を不適切に加速させ、ついには日本の経済の根幹を支えてきた長期信用全体を崩壊させてしまった事と酷似している。

つまり唯一成功した八代将軍吉宗による「享保の改革」以外は、いずれも庶民に一方的な負担を掛ける改革は結果的に失敗している。

政権維持が唯一の目的だったから、「徴税を強化する策に終始」し、結果的に庶民の力を削いでしまったのだ。



過去に民力を削いで成功した政治改革は無い。

国家経済力の基礎は民衆の経済力で、民が貧しい国は、強権政治以外に成り立たない。

まず庶民の「生活の安定」を心掛けた徳川吉宗の改革だけが、唯一成功した事例である。

つまり、田沼政治や現代の小泉改革のように一部に富が偏る強権政治は、間違いなく恨みだけが残る政治手法である。



明治維新もその切欠はご多分に漏れず、幕末の機運が高まった安政年間(江戸時代後期)、世情不安をもたらす「天変地異」千八百五十四年(嘉永七年/安政元年)、東海道地区で安政東海地震(マグニチュード八・四の巨大地震)、その僅か三十二時間後には安政南海地震(これもマグニチュード八・四の巨大地震)と、立て続けに発生して居る。

その翌年の千八百五十五年、今度は江戸府内および関八州一帯に被害をもたらした安政の関東大地震(マグニチュード六・九)が起き、人心は混乱を極めていた。

ちょうど、黒船でぺりーが来航した時期(千八百五十三年〜四年の二回)と、この安政三大地震が重なるなど、幕府にとっては泣きっ面に蜂である。

この権威失墜に乗じて、反幕派による「尊皇攘夷運動」を引き起こし、千八百五十八年頃の「安政の大獄事件」にと、歴史の場面が移り行く事になる。

つまり自然災害と外圧が切欠で、明治維新の機運が盛り上がったのである。



日本の近代の歴史を見ると、大きな改革は、江戸徳川から明治新政府になった時である。

これは武力クーデターであるが、大きな転換で維新と言えた。

大名は領地を失い、武士は特権を失った。

版籍奉還」と「廃藩・置県」政策で有る。

維新前の江戸時代、租税は米が単位で、此れらは、各大名から一万石に満たない小領主に至るまで、領主が自主管理で徴収していた。


維新後は此れを中央の直轄管理とし、直接徴収に変え、作地の所有権を「国が公に認める事」を餌に、自主的に見地とその申告を百姓自身にさせた。

地租改正」(地価の3%の地租を現金で納めさせる)

此れは一種のマジックで、百姓にしてみれば、作地の所有権を国に認めさせるには真面目に申告せざるを得ない。

それで、江戸時代は誤魔化していた「隠し作地」がまともに表に出て来た。

何と、今までの公称より五割増にもなったのである。

此れが、明治政府の当初の運用資金となった。

「地租改正」と、呼ばれた事業で有る。

こうした政治の錬金術で、原資を作り出すのが、政治の妙である。

この明治維新で、身分制度など悪しき事の幾つかを改められたのは、「今まで権力を持たず、過去のしがらみも既得権も無く、過去の責任も無い」、身分の低い若者達が中心になったからなのは、言うまでも無い。

だいたい、日本の大手自動車メーカーの一社が、外国人社長に拠って倒産の危機から立ち直った事も、小生に言わせれば、「確かに彼は有能だとは思うが、なによりも過去のしがらみも責任も無く、悪い所を全て否定してかかれる身軽さが、思い切った改革を進められた。」と言って、過言ではないと、言いたい。

つまり、政権を握って来た権力組織は、過去の自分達のした事(政策)を否定できないから、思い切った改革が出来ないのである。


とにかく維新は成功し、「近代日本」はやっと成立した。

だが、やがて、新しい制度の中で権力が育ち、富国強兵の名の下に富が一部の財閥・軍閥に集中し、日本を戦争への道へ進ませ、悲惨な歴史を刻み始めるのに、五十年とは要さなかったのである。

「財閥と軍部の台頭」が、それである。

つまり、近、現代における、政治、経済は、「四、五十年」で、疲労してしまうのだ。

先の大戦に至る、日清戦争、日露戦争、朝鮮半島併合、満州国建国、など近隣国を巻き込む「不幸な歴史」も、その背景には国内の不況と言う事情があった。

二・二六事件などの動乱も、不況の中、青年将校が立ち上がった改革クーデターである。

その背景には、財閥と軍の結び付きによる「富の集中」があり、彼らの心情は、察する所、余りある。

当時、農村部の小作農家の娘達の多くは、都会に身売りして行かざるを得ない程追いつめられていた。

そこで、ねらったのは満州であり、中国である。

つまり、次の四、五十年の原資を、「やみくも」に外地に求めたのだ。

そして、その無理は通らなかった。

豊臣政権の教訓は忘れられていた。

経済とは、国の進むべき方向を狂わしたり、国を滅したりする魔物だ。

次に、日本が大きく変わったのは昭和二十年の「敗戦」である。

この敗戦は、不幸ではあったが、結果的には、その後を見て、「あながち、悪い事ばかりでは無い。」とも言える。

只、ここに至るまで、「余りにも犠牲が多かった」事は、確かである。

コーンパイプにサングラスのアメリカ男が、横田基地に降りて来て、日本を、「民主化。」と言う名の元に大改革をしたのである。

コーンパイプの男には、日本を早急に自立させる使命があった。

おりしも、「東西冷戦」の中、長くはお荷物として、日本をかかえてはいられない。

彼の改革は多岐に渡っているが、ここでは、あえて、経済改革にかかわる大きな柱を二つ程上げて見たい。

一つは「新円切り替」という名のデノミの実行である。

通貨の単位を百分の一にし、銭単位の通貨を無くし、一円を最小通貨とするとともに、個人の資金量の平均化を謀って、新生日本で国民が平等にスタートできるように、「限度額」をもうけて三千円とし、横一・五cm、縦二・五センチ程の「証紙を張ったもののみ有効」として、富の実力以上にだぶついた通貨の整理をした。

戦前、戦中、甘い汁をすって肥えていた一部の人々の蓄財は通貨が変わって「使用不能」と成り消えて行った。

「軍と財閥は解体された。」

今一つは、「農地解放」である。

彼は、戦後日本の復興に、「障害に成る」、であろう制度を知っていた。

「地主、小作制度」である。

これは、農産における富を少数の地主に独占され、土地も固定される制度であった。

経済活動の活性化に、「消費力の増大や土地の流動化」は不可欠である。

その原資となるものが、この制度にあった。

地主の所有する農地を、小作人の所有に移す事、すなわち農地解放であった。

平常時には、けしてやり得ない改革だが、なにせ敗戦国である。

占領軍に対し、地主も、いやも応もなかった。

結果、貧しい小作農家は、「降ってわいた幸運」で、収入もふえ、彼らを主力に消費は増加する。

しばらくすると、土地を売って現金を掴んだり、アパートやマンションの経営に乗り出したり、経済活動の一郭に占める開放農地の役わりは、大きく、効果的に波及していった。

これを境に、日本は、経済的繁栄を謳歌し、やがて「世界有数の経済大国」への道を歩み続けた。

もちろん、少し遅れて発展した、優秀な製品を作り出す「工業技術(物造り大国・日本)」なども、そ要因では大いにあるが、土地の効率的活用なくしては、それも望めなかったのではないか。

しかし、この繁栄の歯車も、四十年間も回り続けると、加熱して来る。

「バブル経済」の始まりである。

その後の出来事は、記憶に新しい。

コーンパイプの男の置き土産は、長い、長い導火線をたどり続けた後に、「総量規制(バブル崩壊)」と言う政策が原因で、「見事、はじけた。」のである。

この導火線に赤々と火を灯したのは、皮肉にも東西冷戦が熱をもって表面化した朝鮮半島の「不幸」な出来事だった。

北を支援するソ連と中国を主力とする共産主義対、南を支援する米国を中心とする資本主義との代理戦争に近隣の朝鮮半島が舞台とされてしまった事が、日本に「特需景気」をもたらし、戦後復興の第一歩を踏み出す力となった事は事実である。

他国の不幸が結果的に日本経済の恵みとなった事は「手離しでは喜べない」事実であるが、少なくとも、これは日本が引き起こした事ではない。

バブル経済が起こり、やがて導火線は燃え尽き、見事はじけて、日本は一つの転機を向かえた。

「土地神話」は、終わりを告げた。

今日まで、十五・六年にも及ぶ長い不況の始まり、でもある。

バブル経済が崩壊して、「資産価値」と言う富が、日本中から消えて行った。

地価や株価が半分に成り、やがて三分の一に成り、日本経済の「活力」は失われた。

金融の融資基準に大きな割合を占めるのが、「担保」と言う名の資産価値である。

この資産価値がどんどん下がって、銀行は企業に融資ができなくなってしまった。


念を押すが、これは「役人や政治家の総量規制と言う稚拙な対応」から始まったものである。

バブル崩壊とその後の不況は、けっして「企業家だけの責任」ではないのであるが、学者出身の経済大臣・竹中氏は、「他の責任にせず、自身の責任で知恵を出せ。」などと、綺麗事を言っている。

国民に「なすり付けて、知らんふり」は、自分達ではないのか。


尚、政策には良い面と悪い面が必ず伴うもので、別の見方をすれば農地解放は良い事ばかりではない。

一方でこの農地解放が農地の所有権の細分化に結び付き、小規模耕作地の農家が多数出現した事に拠る農作の非効率化を指摘する意見もある。

現実に他国と比べ、一戸辺りの耕作面積の小ささは農作の効率化の枷と成って輸入農作物と比べ生産コストが高コストと成って居て、農地解放の負の部分である。

しかしながら、この負の部分だけを今になって挙げ連ねて農地解放を悪政と結論付けるのは余りにも単純である。

戦後の経済史に於ける農地解放に拠る確かな経済発展の起爆剤的役割を、全否定してしまって良いのだろうか?


何度もあったリセット・解決策

◇◆◇◆◇◆◇◆◇何度もあったリセット・解決策◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【国民に負担を掛けない赤字国債の処理方法】

それは即ち、新たなる財源の創出に繋がる


この方法は小泉政権発足当初の提案で、文中の赤字国債発行残高等の数字は現在もっと悪化しています。

また、小泉政権以来多くの中小零細企業を失った現在では実施効果が半減するでしょう。



小生にはとっくの昔に判って、先のバブル経済崩壊時からこの三方両得プランを提案をしていた。

世間では「経済とか経済政策」と言うと馬鹿に難しく考えているが、あんなものは実に不確かな「無から有を生み出すようなもの」で、実態の生産性は別にして、物の価値を膨らませる手品みたいなものが「経済」の一面である。

営々と築いても一瞬のバブル経済崩壊で株式の下落や土地価格の下落で日本中の富が霧霞と消え、近頃のサブプライムローン問題に拠る「リーマンショック」で世界中の富が一瞬で吹っ飛んだ。

そうして起こった経済悪化に対して、自民党政府は「緊急事態だから」と景気を刺激する財政出動手段として予算を膨らませ、その足りない原資を「赤字国債でまかなう」と言う愚行を繰り返している。

要は経済を活性化して景気を回復させたいのだから、国債を発行して景気を刺激しても国の借金を増やすばかりの愚行である。

日本の赤字国債発行残高は八百兆円を越え、計上国家予算約八十兆円の十倍に達してその金利分だけでも国家予算約八十兆円の四分の一を越える二十数兆円ほどの規模になる」と言われている。

近頃、この国の社会福祉予算が大幅にカットされその分野に回す「原資が無い」と騒いでいるが要は簡単な事で、赤字国債が処理できればその金利分二十数兆円が社会福祉予算似まわす事ができるのである。

ソロソロ政治家も経済学者も、経済の正体など実は「雲を掴むようなものだ」と言う事が判っても良い頃である。

有が無になるのが経済リスクであるならば、リスク分散の複雑な金融工学のテクノロジーを絶対視するよりも、無を有に換える素朴で大胆な選択肢もあるのではないだろうか?

無能に消費税増税などと言う安易な発想では、今の政治家も経済学者も偉大なる先人コロンブスの足元にも及ばない事になる。

土地や株価、農水産品、工業製品など物の価値の全てが市場で決まる故に、そこに介在する金融の市場に与える影響は大きい。

そして一方で各国通貨の為替市場や国家ごとの金融市場が土地や株価、農水産品、工業製品など物の価値の全ての市場に影響を与え、価値のリスクを産む事になる。

いずれにしても、市場と言う概念自体が人間の思考から編み出したものであり、一瞬で有から無に霧霞と消え吹っ飛んでしまうほど実態が不安定・不確かなものが経済なら、政策で幾らでも無から有を生み出せる発想が在っても良いではないか?

つまり「経済」などはどうせ手品みたいなものだから、無から有を生み出せる「原資」の創出を考案すればそれで済むのである。



政権与党(自民・公明)の言い分では、野党の政策案には「財源案が無い」と言う。

自由民主党は、二言目には「財源、財源」と言うが、歴史を見ていない証拠で、自由民主党は、現政治体制維持を前提としているから「財源が無い」のである。

現政治体制維持を前提とする事は、全身に転移した癌を「外から傷薬を塗って治そう」と言うがごとき無茶な話である。

それにしても現在の財政危機を創ったのは、政権与党(自民・公明)そのものではないのか?

それを反省するどころか大威張りで「財源の根拠を示せ」と野党に言うのは、いかにもさもしい人間達であり、行き着くところまで行って、手の打ちようが無いから総理大臣が一年足らずで二人も投げ出した。

自由民主党政権は、詭弁を弄(ろう)して国民を欺(あざむ)き「金が足りない、足りない」と安易に赤字国債の発行を続けて来た。

永い事何もできなかったのだから、もうソロソロ政権担当はご遠慮願いたい。

もはや泥沼の借金を抱え、多くの国民が生活の安定した基盤を失った現在、民主党が根性を入れて政権交代を目指すなら、今回の政変は「民主革命」と捉えねばならない。

政権交代を「革命」と位置付けられるものであれば国体(制度)を根底からひっくり返す事が出来、根底からひっくり返す事が出来れば、実は大胆に財源を搾り出す事が出来るのである。

我輩のと言う新たなる財源の創出に繋がる【国民に負担を掛けない赤字国債の処理方法】プランはかなり大胆なものであるが、これをやる強い意志が民主党新政権になければ、またぞろ財源問題で政権が立ち往生してしまうだろう。


政権交代は革命で、明治維新政府の打ち出した改革を見て見れば判るが、維新政府は「帯刀と禄の支給(知行地)召し上げ」から財源をひねり出し、第二次大戦後の民主国家の財源は「農地解放と新円切り替」からひねり出した。

すなわち、既成概念に囚われていては「財源の捻出など出来ない」と相場は決まっているが、革命であれば今までの制度を代えて、「財源」はひねり出せるものである。

「人間の思い込み」と言うものは厄介なもので、例えば最近騒がれている「夫婦別姓問題」でも「嫁に来たらその家の姓を名乗る事が当たり前だ」と主張する人が多いのだが、その「当たり前」が日本史上に於いて明治維新以後現在までの僅かな期間しか夫婦同姓の実積が無いのを知らないからである。

また、お隣の中国・台湾・韓国などは昔から現在までも夫婦別姓であり、広義の意味でアジアでは夫婦別姓が当たり前である。

つまり「当たり前の定義」が、当人のアンカリング効果と一貫性行動理論を根拠にしているもので説得力は無い。

つまり財源の新たなる創出は、既成概念に縛られた既存の政権には出来ない事だが、何時の世も政権が交代すれば「コロンブスの卵」のごとき発想で財源はひねり出して来た歴史は存在する。

要は発想の問題で、発想を変えれば国民に負担を掛けないで中小零細の農林水産商工業を活性化させ、国の借金(赤字国債残高)を減少させて国の活力を取り戻す事は出来るのである。

ただし小生は、赤字国債の解消を「国債の紙屑化」などと言う稚拙な事を提案している訳ではない。

国債の引き受け先は金融機関で、図式とすれば国民の預金を原資に金融機関が国債を引き受けているのだから、これは何としても守らなければならないもので、赤字国債の発行残高を「如何に減らすか」が目的である。

当然ながら、これを書いている小生には「財源」をひねり出す「三方両得」の名案はある。

「財源」などは、発想を転換すれば思わぬ所から「国民から支持される方策」でひねり出せるので、この先の提案を良く読んで欲しい。




本来、少子高齢化対策問題、年金問題に端を発する社会補償問題と医療介護問題、中小企業空洞化問題(不況対策)はリンクしていて切り離して考えるのは間違いである。

このリンクする諸問題は、いずれも先立つ「原資」が争点なのだから発想を柔軟にすれば一度に解決する為の秘策がある。

一見乱暴なようだが、先送りして来た多くの問題を一気に解決する「原資創出方法」なのである。

前回のように、原資と成るべき開放するような農地は、既に無い。

赤字国債はどうする、年金はどうする、増々ふえる高齢者の医療はどうする?

ここまで赤字国債の発行残高に苦しめられる情況であれば、「一石二鳥。」所ではなく一石百鳥ぐらいの事をしなければ、事足りないのである。


小生の解決プランでは、その原資は、「不況の内側」に眠っている。

それは、企業が銀行から借り入れた「事業資金」である。

今、赤字国債と並んで日本経済の上に乗って重石となり「日本の会社の九十%に相当する」と言う中小零細企業企業を「押えつけている」のは、この事業用の借り入れ資金である。

現在は不況で企業の財務体質が悪化し、金融機関も資金はダブついていても危なくて貸出先が無いのが現状である。

借り手の中小零細企業企業も貸し手の銀行も、デフレスパイラルの中で身動きが出来なくなっているのだ。

これを政策的にコントロールしながら企業と銀行を身軽にすれば、日本経済は活性化し、再び新たなる四、五十年を歩み始めるだろう。

つまり、「中小零細企業の銀行からの借金を、一旦無くしてしまえ。」と、言う事である。

この手段は既に政府が主導して、一部の大企業に対しての銀行の「一部債権放棄」として時々試みられている。

だが、当(的)を得ないモグラ叩きのごときやり方の悪さの為に、一番効果の薄い、その場凌(しの)ぎ的な方法になってしまっている。

言うなれば日本の財政・金融行政は、度胸の無い「安物買いの銭失い」を大規模にやっているだけで、実効性に欠けるのである。

これは銀行にのみその責任を負わせ、下手をすれば、銀行そのものの存在を危うくさせる為に、「銀行も中々応じかねている」、のである。

当たり前の事だが、金融機関にしても現状の政府統制状態を変えないで「損だけさせる」と言うのでは話が進まない。

こんな事しか出来ないのは、官僚や政治家に責任を取る気構えが最初から無いからである。

従って、「どこかに押し付けよう」と言う姑息な手段に悪知恵を絞る。

政府より力の有るものは無い筈なのに、力の無い所に政策失敗の付けを押し付けようとするから、一向に改善しないのは自明の理である。

まさに、「木を見て森を見ない事」をしているからだ。

だいたい日本の企業の九十%は中小零細であるのに、「影響が大きい。」として大企業だけ助けても、冷え込んだ九十%が活性化しないと大企業の売り先や受注先は「国内には無い」ではないか。

此れでは、少しくらい大企業や金融機関の債権を放棄してもザルに水の状態で、大企業もたち直れない。

自助努力でリストラや減給をするのもまったく同じ事だ。

一時的に給与や経費の負担が減って財務内容が好転しても、リストラした彼らも立場を変えれば消費者である。

各大手企業が競ってリストラや減給をすれば、間接的に自分の所の製品の売り先を失う事になる。

此れでは近頃の財務内容の好転策も、そう長くはもたない。

日本の再生、特に教育や医療と言った社会福祉制度を立て直すには、中小零細企業そして弱者を救う大胆な政策こそが急務なのだ。

ましてや銀行は、本来バブル助長の責を負うべき「正統な相手」である中小零細企業に、弱者に未だに何もしてはいない。

彼らへの債権こそ、放棄すべきものである。

つまり彼ら中小零細企業や弱者が経済的に元気になれば、大手企業は黙っていても立ち直るのである。

そして中小零細企業の支援策であればモラトリアム(返済猶予制度)と言う手法も在るが、これを行うにしても大変なエネルギーを必要とする特例措置なので、それならば一気に赤字国債の解消を狙った方が国家百年の計である。

勿論、過去の徳政令には「借金チャラ」と言うのが多いので、歴史的に見れば只のモラトリアム(返済猶予)は政策程度的には大した事ではない。


今回日本の経済をリセットをするのに、国民に負担を掛けないで政府の原資を捻出するには、借金から赤字国債解消の原資を生み出す中小零細企業の事業借り入れ資金を「棒引する」と言う「秘策」がある。

なお、中小零細企業が活性し、高齢者や若者の働き口が増える。

税収が増えれば社会補償問題も余裕が生まれ、将来に夢が出来れば少子化にも好影響が出て来る。

技術的に言うと、この中小零細企業の債権放棄プランの実行は現状ではむずかしい。

そこで、「特別立法。」と言う、「法的処置」が必要となる。

この法案の狙いは、まさに多くの目的を持っている。

つまり、「一石百鳥。」の達成の為の原資を捻出させ、経済の歯車を再度力強く回させる為の法案である。

まず債権を放棄する金融機関の事である。

債権を放棄すれば、「金融機関はもろに大損害」と見るのは早計である。

現行の「金融行政」の元で、個々に発生して行く不良債権は、絶えず銀行の存続を脅かし続けている。

銀行の財務体質が悪化すれば、「金融庁」のきつい処置がまっていて、現状では結構綱渡りなのであり、従ってこの十八年間、金融機関は後ろ向な仕事ばかりして来た。

金融機関からは本来の中小零細企業と伴に育つ姿勢は消え、国内の産業は冷え込んだ。

金融機関の中小零細企業への債権放棄と同時に、一定のルール内で、政府が十年間の存続を保証してやれば良いのだ。

間違えては困るが、金融機関の財務内容評価基準である「自己資本比率四パーセント」は金融庁が勝手に定めた基準で、世界的なものではない。

つまり財務内容評価基準が勝手に決めた基準ならば、国の財務内容を健全化させる特別措置であるから時限立法で金融機関の債権放棄分は算定しない事にすれば事足りるのである。

実は、此れに寄って銀行の得る所は「意外に大きく」、景気さえ回復すれば銀行の手持ち資産は評価額で増加に転じる。

土地、建物、株式、などであり、その規模はかなり大きいのである。

正に「損して得取れ。」であるが、それだけではない。

彼らの目の前の中小零細企業は、その大半が、「財務優良」の新規貸出先に生まれ変わっているのだ。

金融機関は「貸し倒れ」になるが、これは会計帳簿上での特殊処理を分離計上する事を認める法案を作る。

放棄した分の債権に付いては十年間別途会計に繰り入れる事を認め、銀行が要注意先や懸念先用に積んである引当用の資金に大きな余裕が出来るので、その「運用」を認めてやれば、新たな投資も産まれて来よう。

間違えては困るが、金融機関の財務内容評価基準である「自己資本比率四パーセント」は金融庁が勝手に定めた基準で、世界的なものではない。

つまりその勝手に決めた財務内容評価基準を盾に金融機関を評価しているのだから、この法案を施行しても国家に潰さない意志があれば金融機関は生き残る。

世界的な金融ショックで大きな損害を出しても持ち堪えるのだから、政府がセーフティ・ネットを張った上でなら、国民の窮乏時にも国から救われて来た金融機関が一度くらい国や中小零細企業のお役に立っても罰は当たらない。

また現在金融機関が政府発行の赤字国債を引き受けているのだから、この抱えている国債の償還処理が進めば、金融機関の当座の資金は潤沢になるので財務評価を免じてやればやって行ける筈である。


金融機関の中小企業向け融資(貸し出し金)をチャラにしてしまうと、金融機関が破綻すると懸念するかも知れないが、実は世間が想像するほど金融機関のダメージは少ない。

何故ならば金融機関の資金(顧客からの預金)は、かなりのウエートで中小企業向け融資(貸し出し金)よりも安全度が高く金利が良い国債と比較的安全度が高い大企業向け融資に振り向けられているからである。

この事が中小企業を資金難に陥らせ現在の「不景気の最大原因にも成っている」のだが、実は金融機関の資金が中小企業向け融資(貸し出し金)に廻らない原因に成っているのが政府発行の国債の引き受けにある。

政府にして見れば、赤字国債を金融機関にスムースに引き受けてもらうには利率を上げなければならず、国債の金利が高ければ安全有利な投資先で、誰が危険度が高く受け取り金利が安い中小企業向け融資を積極的に遣るものか。

つまり政府は公にせず、マスコミや評論家も余り指摘しないが、不景気で税収が減りそれを補う国債発行で国の借金がドンドン増えている悪循環の大きな原因は、国債発行を通して金融機関に楽な儲けをさせている事にある。

何か、借金苦に嵌った家庭が高金利の金に手を出す構図に政府の赤字国債発行の悪循環がそっくりで、こんなものは荒療治しないと抜け出せない。

この悪循環の金融構造を荒療治で是正するには中小企業向け融資(貸し出し金)を一旦チャラにしてその特別措置で生まれる「税収原資」を赤字国債の償還に廻せば、その国債投資資金は金融機関の懐に戻って来る事で、一時的に政府がホローすれば金融機関が破綻する懸念など無いのである。


そして此処からが肝心な所であるが、政策で金融機関に中小零細企業の債権を放棄させる政府の赤字国債解消のプランである。

ただ中小零細企業の債権を金融機関に放棄させても、一気に赤字国債の解消には結び付かない。

ここからがこのプランの核心部分なのだが、会計学的に言うと企業が借金していた金が「棒引き」、つまり返済しなくて良くなると言う事は、「儲かった。」と言う事である。

企業に利益が出たら、税金を払うのが当然である。

そしてその税金であるが、まともに取っては体質の弱い中小零細企業は返ってそれでまいってしまう。

そこで特別の処置を立法化する事になり、放棄してもらった債権の五十%を、「十年分割、無金利」で納税する事になる。

ここで借り入れ資金の放棄を受けた中小零細企業に納税義務が発生するが、借り手側からすれば金融機関に元利合計で返済して重荷になって苦しんで来た中小零細企業であるのだから、元金の半分を無金利十年割賦で「納税」に変わった訳で遥かに楽な条件の筈である。

つまり債権放棄該当企業の企業会計上は「特別処置納税」として別枠で計上し、単月度ずつに納付する。

此れで、借り手側企業は、「実質半額無金利」で、十年かけて月割りで支払う事に成り、財務内容が健全化して企業体質は格段に強化される。

中小零細企業の企業体質が強化されれば新規の事業意欲が産まれ、雇用が産まれて人々の未来が開けるのである。

実行に当たっては、駆け込み借り入れ防止の為に前年以前の借り入れを対象とし、「特別処置納税」の経営者保障を持って税理士・会計士に依る合法処理を行い、その中小零細企業の納税引き落としを金融機関が代行して政府(税務署の新設部署)に納税する。



この方法こそ最良の方法で日本経済の建て直しと赤字国債の残高減少を、「同時に進める離れ業」と言う事になる。

ただし具体的な実行には対策が必要である。

事前に相応の取り決めをしないと、実行時に混乱になるからだ。


まず、対象に枠を嵌めねばならない。

前回の農地開放での弱者・小作人に相当するのは、今回は「中小零細の法人、個人企業(個人事業者)」と言う事になる。

すなわち、資本金五千万円以下、従業員数五百人以下、放棄される債権の限度額は一億円以内を対象枠とする。

現在、稼動中の企業である事とし、また、この法律の国会審議入り一年前以前に実行された事業用の借入金に限定しその他の目的のものは認めない。

国民生活金融公庫等、公庫系の債権はこの対象に含まない。

そして、個人企業主はもちろん、法人の代表者も、「特別処理納税。」の完済を法的に保証する。

この特別措置法成立後、金額の確定は金融機関と借主側代表者及び公認会計士又は税理士かその正式代理人の三者立会いにより、その場で特別処置確定書を作成してすみやかに届け出る。

この間の金融機関及び会計士、税理士の手数料は各々(おのおの)五万円とする。

不動産等の抵当権は、処置納税の完納までその企業の本店所在地の税務署に移行し管理にあたる。

その手続きには、五万円の印紙税以外無料で税務署があたる事になる。

企業が既に納付済みの保証協会の保証料は、これを返還しない。

特別処置納税の納付開始は、「確定日の翌月から。」とし、納付窓口は放棄銀行の口座とする。



この、無から有を生み出す「特別処置納税金」が、新たに政府が使える原資となる。

つまり赤字国債を減らし、年金制度を立て直して国民の医療負担の増額を抑える原資となる。

しかしそれだけでは無く、当然ながら景気が回復して消費が増えれば、現行の消費税五%をそれ以上に上げなくても税収額は増えて来るし、企業収益が上がれば「法人税」も増えて来るので、こちらの税収(歳入増)も期待できる。

政府が国民の為に自由に使える資金が飛躍的に増え、同時に赤字国債はこの「特別処置納税金」で償還出来るのである。


実は中小零細はこの不況の中、産業の構造変化を感じ取り、それに対応すべき発想は多々考え出している。

生き残る為に必死で考えた、将来日本の宝と成る「名案」が、そこにはある。

しかし、不幸にも実現にそれに取りかかれる所は少なかった。
,br> 既に「財務的体力」を失っていたのだ。

自公政権政府は「不況の中にも工夫で元気な企業も在る」などと呑気な言っているが、ほんの一部の企業が新たな事に挑戦したに過ぎない。

この不況の中で財務内容を悪化させて事業資金を得られない中小零細の体質を、向上させての新たなる挑戦をさせる機会を与える事は、「未来の日本経済の基盤になりうる宝」であり、この特別立法に寄って、そのスタートラインに彼らの大半が並べるのだ。

そうなれば、この不況時の学習も「無駄にはならない事」だろう。

日本の産業構造の再生に付いて夢がある。

それが、此の三方両得プランで叶う・・・。

今、日本の大企業は安い土地や労働力を求めて、中国大陸に生産の拠点を移しつつある。

国際的な企業間競争の世にそれも止むを得ない事ではあるが、その後のホロー(うめあわせ)も考える必要がありはしまいか。

長い歴史的なスパンで日本の将来を考える時、今切り捨てられている下請け企業は、見捨てるには余りにも、勿体無いものだ。

少子化、少子化と騒いでいるが大企業が採用するのは一部の人間だけで、万一出生率が上がっても受け入れる就職先が無く成っては話にならない。

中小零細企業が生まれて来る新たな人材の受け皿になり、その企業と共に成長する事こそ未来への展望が開けるのである。


中小零細企業の債権だけ放棄させれば、住宅ローンなどを抱える個人から不公平とのクレームが出るかも知れないが、これは別で個人に濡れ手に粟は本意ではない。

勤め先が倒産、或いはリストラ等で失業すれば、ローン所では無いし安心して子供も作れ無い。

先ず、働き先が健全に成る事だ。


企業の定年年齢が60歳の時代に、「年金の給付開始は65歳だ」と言う。
*注意(この定年年齢は現在延長され65歳になっている。)

勿論、今時の60歳は充分働ける年齢であるが、働き口の受け皿が無い。

中小零細企業が活性化すれば、60歳代は貴重な即戦力として定年延長や再就職先の道が開けて来る。

世情を安定させ、社会不安を無くし、誰しもが職に就けるようにしたい。

安心して、未来の子供らに日本が託せるようにしたい。

「まじめに学び、まじめに働けば、老後の不安も無い。」

それを早急に実現しないと、日本の社会は「駄目になってしまう。」

このプランを「荒唐無稽な案だ」と既成概念で侮らないで欲しい。

何度もリセットはあった。


1)江戸時代やそれ以前の鎌倉・室町時代にも「改革・徳政令」で借金棒引はあった。

2)明治維新で武士の所領と扶持米(米換算の給与)の廃止により新たな財源を生み出した。

3)敗戦時の財閥解体、農地解放、預金封鎖と新円切り替により新たな財源を生み出した。

つまりは政権交代のタイミングこそ、大胆な改革のチャンスなのである。



この国民に負担を掛けない三方両得の赤字国債の処理方法と地方分権、即ち霞ヶ関解体の2プランを実行すれば、民主党新政権の歴史に残る大改革となるだろう。

ただ、この地方分権構想で安易に「道州制」などと考えると、霞ヶ関が道州政府に引っ越すようなものである。

官僚組織の弊害を削減する目的であれば有効なのは道州制の設置や県の存続では無い中抜き案で、中央政府と300程度に集約された市町村(地方自治体)があれば良いのである。

行政の組織改革の間に道州や県が入っては名前のすり替えに過ぎず、自由に使える予算をキチンと市町村(地方自治体)に交付すれば、地方独自の優先する行政事業に取り掛かれるのである。

小説「たったひとりのクーデター」より



【了】



                     未来狂冗談 小生の著作「たったひとりのクーデター」より

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】【安倍姓安倍晋三と安倍姓二千年の歴史 のメモ」

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俺が思った論の大威張(おおいば)り最新版
連立与党議員に、何としても天誅を最新版
民意を無視する安倍独裁総理最新版
アベノミクスより安保法制の改正優先最新版
アベノミクス・不都合な真実最新版
日銀追加緩和・中小零細企業の疲弊は崖っぷち最新版
米国・ルー財務長官が消費増税に重大警告最新版
竹中平蔵氏の財政政策・疑惑の成果最新版
市場整理の時代が来る人口問題最新版
ASKA(飛鳥涼)の麻薬逮捕の裏に潜む権力の闇(竹中疑惑)
渡辺喜美氏は、政治資金疑惑で政治家として失格
嫌悪感さえ感じる慰安婦問題の渡辺喜美
破綻危機に在るアベノミクス
安倍晋三首相・靖国神社に参拝する
反省を避ける日本人にアベノミクスの効果は?
アベノミクスは古典劇の再演である
アベノミクスの中身を冷静に検証しよう
アベノミクス熱は再びの悪夢か?
アベノミクス(経済インフレ化計画)に不安あり
桜宮高校・体罰教師を分析する
安倍政権再始動・アベノミクスへの懸念
野党に転落した民主党・再生への条件
総選挙前夜・・投票先は選べるのか?
政党乱立で混迷する解散総選挙に「脱原発」
立ち止まって考えよう・TPP加盟問題
民主党・内閣の延命だけが今の仕事
尖閣・竹島・オスプレイ、野田政権の外交は穴だらけ
祝・「日本維新の会」の結党
野田内閣不信任案・野田佳彦問責決議と衆院解散
暴走する野田政権を阻止せよ。
民主党議員・消費増税の良い子坊ちゃんと心中
虐(いじ)め自殺事件の隠蔽(いんぺい)
民主党・野田政権は最低の政権である
民主党・野田政権は最低の政権〔U〕
企業経営に於ける「共生理念」を提案する
小泉改革の正体
議員定数削減案に物申す
国際競争力と法人税率再軽減論の怪
地方分権・道州制案の怪しさ
自民党大政奉還論
政権の疑惑を追求せよ随時更新中
日本の針路は大丈夫か?パートT
日本の針路は大丈夫か?パートU内閣府特命大臣の美名?
日本の現状と小泉内閣への私見
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【◆】浜岡原発は無防備ではないのか?
【◆】福島第一原発の危機は去ったのか?
【◆】大飯原発再開はおおいなる矛盾
【◆】南海トラフ巨大地震・「東海地震と三連動の記録史」
【◆】首都直下型巨大地震の記録史
【◆】巨大地震記録・年表
【◆】巨大地震と浜岡原発インディアン嘘つかない・・・偽(いつわ)り
【◆】東電福島原発事故リアルタイムのブログ
【◆】未曾有の大震災・日本政府は「今、何を為すべきか?」
【◆】今こその東北復興と政治力
【◆】東北大震災後の称賛される日本人
【◆】インターネットの脅威と知り過ぎた反乱の時代
【◆】パソコン遠隔操作事件
【◆】ホモサピエンス(知性人)の「種の保存と遺伝子」
アンカリング効果と一貫性行動理論

ロックイン効果の心理理論
ネットワーク外部性の理論
またも鮮明になる建前上の「筈だ切捨て論」の絶望
常識(じょうしき)と言う奇妙な言語
単純な主張・俺が思った論最新版
シンクロニー(同調行動)の解説
なぜ男はストーカーに成るのか?
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オレオレ詐欺占術霊感商法
金(かね)と日本人
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宿命的矛盾(しゅくめいてきむじゅん)の考察最新版
自転車走行レーンの整備拡充
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ワーキングプア(働く貧困層)
「長寿医療制度」後期高齢者医療制度(こうきこうれいしゃいりょうせいど)
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国民に負担を掛けない赤字国債の処理方法
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外国との税率比較論のまやかし
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一夫十一妻疑惑騒動?の考察


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【*】短編人生小説 (4)

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裁判員制度シュミレーション

凌 虐 の 裁 き

(りょうぎゃくのさばき)


未来狂 冗談 作

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ショート・ストーリーです。よろしかったら、お読みください。


【*】短編人生小説 (3)

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短編小説(1)

「黄昏の日常」

我にしてこの妻あり


未来狂 冗談 作

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ショート・ストーリーです。よろしかったら、お読みください。

【*】女性向短編小説 (1)

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

短編小説(1)

「アイドルを探せ」

青い頃…秋から冬へ


未来狂 冗談 作

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ショート・ストーリーです。よろしかったら、お読みください。

【*】社会派短編小説(2)

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

社会派短編小説(2)

「生き様の詩(うた)」

楢山が見える


未来狂 冗談 作

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ショート・ストーリーです。よろしかったら、お読みください。

◆HP上 非公式プロモート・ウエブサイト公開作品紹介◆

【小説・現代インターネット奇談 第一弾】


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「小説・現代インターネット奇談」
【電脳妖姫伝記】

【*】和やかな陵辱


(なごやかなりょうじょく)


未来狂 冗談 作

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【小説・現代インターネット奇談 第二弾】

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戦 後 大 戦 伝 記

夢と現の狭間に有りて

(ゆめとうつつのはざまにありて) 完 全 版◆


未来狂 冗談 作

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「あえて、暴論」

ジョウダンの発想

◆冗談 日本に提言する◆

未来狂 冗談 作

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冗談 日本に提言する・・・(来るべき未来に)

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ぜひぜひ読んで、感想をお聞かせ下さい。
異論・反論も大歓迎!!

====(日本史異聞シリーズ)第六作====
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「小説・怒りの空想平成維新」

◆たったひとりのクーデター◆

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小説としてもおもしろく、実現できれば
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非日常は刺激的

 愛の形ちは、プラトニックにいやらしく

◆仮面の裏側◆

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仮面の裏側・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(現代)

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とくに男女の恋愛に関しては・・・
ちょっとHでせつない、現代のプラトニックラブストーリー。

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非日常は刺激的

 

◆仮面の裏側外伝◆

未来狂 冗談 作

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◆{短編集 仮面の裏側・外伝}・・・・・・・・(現代)

◆ウエブサイト◆「仮面の裏側外伝」

====(日本史異聞シリーズ)第一作====
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東九州連続怪死事件・事件は時空を超えて

◆八月のスサノウ伝説◆

未来狂 冗談 作

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八月のスサノウ伝説・・・・・・・・・(神話時代)

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そして現代に甦るスサノウの命、
時空を超えたメッセージとは・・・

====(日本史異聞シリーズ)第五作====
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「権力の落とし穴」

本能寺の変の謎・明智光秀はかく戦えり

◆侮り(あなどり)◆

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侮り(あなどり)・・・・・・・(戦国〜江戸時代)

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だが自らを神と言い放つ信長は
「侮り」の中で光秀を失ってしまっていた・・・

====(日本史異聞シリーズ)第四作====
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南北朝秘話・切なからず、や、思春期

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◇◆◇メルマガ・サンプル版◇◆◇ 誰もが通り過ぎる思春期、
茂夫の頭の中はHなことでいっぱい。
そんな茂夫が迷宮へ迷い込んでく・・・

====(日本史異聞シリーズ)第三作====
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鎌倉伝説

非道の権力者・頼朝の妻

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歴史上他に類を見ない「鬼嫁」が存在した。
その目的は、権力奪取である。

====(日本史異聞シリーズ)第二作====
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うその中の真実・飛鳥時代へのなぞ

◆倭(わ)の国は遥かなり◆

未来狂 冗談 作

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◆メルマガサイト◆
倭の国は遥かなり ・・・・・・・・・・・(飛鳥時代)

◇◆◇メルマガ・サンプル版◇◆◇ 韓流ブームの原点がここに・・
今、解き明かされる「二千年前の遥か昔」、
呼び起こされる同胞の血

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