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【遠江国井伊谷の庄女性領主・井伊直虎/いいなおとら****

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◆小説【皇統と鵺の影人】より

この小論は、【日本史・歴史のミステリーのシリーズリスト】の一つです。

***【歴史のミステリー】*********

井伊氏と女性戦国武将・井伊直虎(いいなおとら)

(遠江国井伊谷の庄・女性領主・井伊直虎/いいなおとら)


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***【歴史のミステリー】*********

井伊氏と女性戦国武将・井伊直虎(いいなおとら)

遠江国井伊谷の庄・女性領主・井伊直虎/いいなおとら



徳川四天王として名を馳せた井伊直政(いいなおまさ)と、その養母に当たる井伊氏の女性戦国武将・井伊直虎(いいなおとら)を紹介する。

記載目次ジャンピング・クリック

〔第一話〕  【井伊氏姓由来
〔第二話〕  【女武将・井伊直虎(いいなおとら)
〔第三話〕  【徳川四天王の一人・井伊直政(いいなおまさ)
〔第四話〕  【直政二男・井伊直孝(いいなおたか)
◇このまま下にも読み進めます。




井伊氏姓由来

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇〔第一話井伊氏姓由来◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

井伊氏は藤原北家流・藤原利世の後裔を称すも、継体天皇の後裔・三国姓ともされ、いずれが正しいかは明確ではない。

藤原後裔説の藤原北家の藤原良門(ふじわらのよしかど)は、左大臣・藤原冬嗣の六男で、藤原利世は良門(よしかど)の息子と伝えられている。

継体天皇後裔説の三国姓は、継体天皇の子・椀子皇子の後裔にして 、天武天皇十三年(六百三十四年)に三国真人(みくにのまひと)姓を賜姓(たまわりな)する。

為に 旧説で藤原氏良門流と称する二家の大名・井伊家 は三国真人(みくにのまひと)の末裔とされる系譜が有力とされている。

井伊氏は、中世に約五百年間、遠江国井伊谷(いいのや)の庄を本貫として治めた国人領主とされる。

であれば、井伊氏は平氏源氏と同等の後胤貴族の末裔に名を連ねる荘園領主が、平安期鎌倉期室町期を生き抜いて江戸期に至った事になる。


南朝・後醍醐帝と北朝を旗印とした足利将軍が覇権を争った南北朝時代、井伊谷(いいのや)の豪族であった井伊道政は遠江介であるゆえに井伊介とも称した。

道政は比叡山延暦寺座主である宗良親王(むねながしんのう)の元に参じて南朝方として挙兵、遠江国の居城・井伊城に招いて保護した。

また宗良親王の子・尹良親王(ゆきよししんのう)も井伊城に生まれている。

しかし、北朝方の高師泰・仁木義長らに攻められて井伊城は落城する。

井伊氏は、北朝方・駿河守護・今川氏と対立していたが、やがて今川氏が駿河に加え遠江の守護職を得るとその支配下に置かれる。

しかし、戦国期を通して、守護である今川氏とは微妙な関係在った。

今川義元が尾張国の織田信長に敗れた桶狭間の戦いの際に、井伊直盛は今川氏に従い討ち死にしたが、戦後まもなく謀反を企てたとして井伊直親は今川氏真(いまがわうじざね)に討たれている。

この、一族を多く失った「遠州錯乱」時期に、直盛の娘の井伊直虎が家督を継いだ。

しかし井伊氏の勢力は大きく衰退し、井伊谷(いいのや)の城と所領は家臣の横領や武田信玄の侵攻により数度失われている。



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女武将・井伊直虎(いいなおとら)

◇◆◇◆◇◆〔第二話女武将・井伊直虎(いいなおとら)◆◇◆◇

井伊直虎(いいなおとら)は、戦国時代(せんごくじだい/室町末期)の女性領主にして女性武将である。

遠江国井伊谷(いいのや/静岡県浜松市北区(旧・引佐郡)引佐町)の国人井伊氏の当主を務め、井伊谷徳政令など内政手腕に優れ「女地頭」と呼ばれた。

直虎(なおとら)は、父・直盛の従兄弟・井伊直親と婚約したが、運命に翻弄されて生涯を未婚で通した。

直虎(なおとら)は、後に井伊家の中興を果たす井伊直政の「はとこ」であり、養母として直政を育てている。


直虎(なおとら)は、遠江国・井伊谷(いいのや)城主(国人領主)の井伊直盛を父に、母は新野親矩(今川氏一族/舟ケ谷城主)の妹(祐椿尼/ゆうしゅんに)の娘として誕生する。

父・直盛に男子がいなかった為、直虎(なおとら)は直盛の従兄弟にあたる井伊直親を婿養子に迎える予定であった。

井伊直親は幼名を亀之丞と言い、千五百四十三年(天文十二年)に後に井伊直虎となる井伊直盛の娘と婚約した時は八歳、許婚の相手・井伊直盛の娘(次郎法師=直虎)は六歳の幼女だった。

この婚約、現代の常識で考えたら幼少過ぎる年齢だが、当時の家門を中心とした武家の婚姻話としては普通だった。

例えば、美濃の大名・斉藤道三(さいとうどうさん)の娘・斉藤帰蝶(さいとうきちょう/濃姫)が尾張の新興大名・織田信秀の嫡男・織田信長の下へ嫁いだ時は信長十六歳、斉藤帰蝶(濃姫)は十五歳だった。

勿論十六歳の信長は、当時としては既に元服を済ませた成人として斉藤帰蝶(濃姫)を迎えている。


井伊直盛の娘(後の直虎)も、早ければ三年、遅くても五年後には直親の下へ嫁ぐ筈だった。

ところが、千五百四十四年(天文十三年)に今川氏与力の小野道高(政直)の讒言(ざんげん)により、井伊直親の父・直満がその弟の直義と共に今川義元への謀反の疑いをかけられる。

井伊直満は今川義元に自害させられ、婿養子に迎える予定の婚約者・直親も井伊家の領地から脱出、信濃に逃亡する。

同千五百四十四年(天文十三年)、直親の父・井伊直満が小野道高の讒言により今川義元に自害させられた為に、九歳と幼少の直親は信濃国へ落ち延びそこで密かに成人している。

この逃亡、井伊家では直親の命を守るため所在も生死も秘密となっていた。

許嫁であった直虎は失意のまま出家し、次郎法師(次郎と法師は井伊氏の二つの惣領名を繋ぎ合わせたもの)と言う出家名を名乗った。

直親は、後の千五百五十五年(弘治元年)に今川氏に復帰するが、信濃にいる間に奥山親朝の娘を正室に迎えていた為、直虎は婚期を逸する事になったとされる。

その後、井伊氏には不運が続き、千五百六十年(永禄三年)の桶狭間の戦いにおいて父・直盛が戦死し、その跡を継いだ直親は千五百六十二年(永禄五年)に小野道好(井伊家家老/道高の子)の讒言によって今川氏真(いまがわうじざね)に殺された。

直虎(なおとら)ら一族に累が及びかけたところを母・祐椿尼(ゆうしゅんに)の兄で伯父にあたる新野親矩(今川氏一族/舟ケ谷城主)の擁護により救われた。

千五百六十三年(永禄六年)、直虎(なおとら)・曽祖父の井伊直平が今川氏真の命令で天野氏の犬居城攻めの最中に急死する。

千五百六十三年(永禄七年)には井伊氏は今川氏に従い、引間城を攻めて新野親矩や重臣の中野直由らが討死し、井伊氏家中を支えていた者たちも失った。

そのため、龍潭寺の住職であった叔父の南渓瑞聞により、幼年であった直親の子・虎松(後の井伊直政)は鳳来寺に移された。

こうした経緯を経て、千五百六十五年(永禄八年)、出家し次郎法師を名乗っていた直虎(なおとら)は、この時名を直虎(なおとら)に変えて井伊氏の当主となった。

井伊直虎(いいなおとら)は女性であるから、現実には女武将と言っても一族の象徴的な当主で在って、兵を引き連れて戦闘に加わった訳では無い。

例え戦に出たとしても、あくまでも周囲に守られて兵の指揮を執った程度の事であるが、それでも武門の棟梁であるから武将である。

もっとも男性の武将でも、やむ負えない場面に遭遇しなければ、豊臣秀吉のように生涯自らは武器を取らなかった武将の方が圧倒的に多かった。

不思議な事に、井伊家の方針に悉(ことごと)く反対していた井伊家家老・小野道好は、何故か次郎法師(直虎)の当主就任には異論を唱えなかった。

家老・小野道好にしてみれば、女当主ならば他の選択肢よりも扱いが容易と判断したのかも知れない。

それだけに、家老・小野道好の専横は続き、千五百六十八年(永禄十一年)には居城・井伊谷城を奪われてしまう。

しかし小野の専横に反旗を翻した井伊谷(いいのや)三人衆(近藤康用・鈴木重時・菅沼忠久)に三河国の徳川家康が加担し、家康の力により実権を回復する。

千五百七十年(元亀元年)には、井伊直虎(いいなおとら)は家康に嘆願し、小野道好の直親への讒言を咎め道好を処刑する。

道好の処刑により、井伊家は安定するかに思えた。

しかし、千五百七十二年(元亀三年)秋、信濃から武田氏が侵攻し、居城・井伊谷城(いいのや)は武田家臣・山県昌景に明け渡す。

井平城の井伊直成も仏坂の戦いで敗死すると、直虎(なおとら)は徳川氏の浜松城に逃れた。

直虎(なおとら)の許婚者(いいなずけ)である井伊直親は生前、今川氏の今川氏真、武田氏の武田勝頼よりも松平元康(後の徳川家康)の力量を評価していた。

それを知って居た直虎(なおとら)は、一途に思いを寄せた直親を信じて養子・直政と井伊家の将来を松平元康に託したのだ。

その後、武田氏と対した徳川・織田連合軍は三方ヶ原の戦いや野田城の戦いまで敗戦を重ねた。

しかし武田勢は、当主・武田信玄が病に倒れた為、千五百七十三年(元亀四年)四月にようやく撤退し、直虎(なおとら)は三度も井伊谷(いいのや)城を奪還した。

その間、直虎(なおとら)は許嫁の直親の遺児・虎松(直政)を養子として育て、千五百七十五年(天正三年)、三百石で徳川氏に出仕させる。

つまり井伊直虎は、昔添えなかった許嫁(いいなずけ)の忘れ形見・虎松(直政)を引き取って後継ぎとして扶養して井伊家の当主に据えた。


近頃、直虎が男性と推測する古文書が発見された為、この当主・直盛の娘・次郎法師と直虎が別人で「直虎(なおとら)は男性だった」と言う説が浮上している。

しかし、この説で在れば幾多の疑問が残る。

例えば、井伊本家当主に男の子が居ないから当主・直盛の娘が直盛の従兄弟にあたる井伊直親を婿養子に迎える予定の許婚(いいなずけ)だった。

すると男性・直虎(なおとら)は、誰の子でどこから来たのか?

また、井伊家の方針に悉(ことごと)く反対していた井伊家家老・小野道好は、何故か直虎(なおとら)の当主就任には異論を唱えなかった事は「女性当主なら御(ぎょ)し易い」と踏んだからが通説である。

故に直虎(なおとら)が男性なら、井伊家家老・小野道好が井伊家にもっと牙を剥いて居た筈である。

そして直虎(なおとら)が男性であれば、自ら子を為す事をしなかった意味が無く、女性だからこそ一途に許婚(いいなずけ)への想いを通したのではないか?

だからこそ、直虎(なおとら)は、許嫁(いいなずけ)の直親の遺児・虎松(直政)を養子として、井伊家の当主に育てたのではないか?

そもそも戦国時代に、女性が直虎と男名乗りを名乗ったなら、男性的な文面の手紙・古文書が残って居ても不思議では無い。

これはもぅ、「卑弥呼の墓が見つかった騒ぎ。」と同様の笑止レベルである。


徳川氏に出仕させた虎松(直政/なおまさ)は家康に気に入られ、虎松(直政/なおまさ)を万千代と改めて名乗らせ、小姓(稚児小姓)として手元に置き寵愛するようになる。

歴史を考察するに於いては時代考証が必要で、現代の感覚だけで安易に結論付けては成らない。

元々日本には、臣従を表すには誓約(うけい)文化が営々として営まれていた。

家康自身も、若い時に信長と誓約(うけい)を結んだからこそ、信長の最後期まで信長を裏切らなかった事実がある。

六月に明智光秀織田信長を討ち取った「本能寺の変」が起こった千五百八十二年(天正十年)八月二十六日、直虎(なおとら)は死去する。

井伊氏の家督は、直政が継いだ。



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徳川四天王の一人・井伊直政(いいなおまさ)

◇◆◇◆◇◆〔第三話徳川四天王の一人・井伊直政(いいなおまさ)◆◇◆◇

徳川四天王の一人・井伊直政(いいなおまさ)は、今川氏の家臣である井伊谷(いいのや)の国人領主・井伊直親の長男・虎松として、遠江国井伊谷(いいのや/現在の静岡県浜松市北区引佐町井伊谷)で生まれる。

国人領主として今川氏の家臣である井伊直親(いいなおちか)は、謀反の嫌疑を受けて今川氏真(いまがわうじざね)に誅殺され、長男・虎松(直政/なおまさ)は父・直親(なおちか)の死によって井伊家を継ぐ身となる。

しかし遺児の虎松(直政/なおまさ)は僅か二歳で在った為に新たに直親の従兄妹に当たる祐圓尼(ゆうえんに)が井伊直虎(いいなおとら)と名乗り、中継ぎとして井伊氏の当主となった。


虎松(直政/なおまさ)の父・井伊直親は、直政の生まれた翌年、千五百六十二年(永禄五年)に謀反の嫌疑を受けて今川氏真に誅殺される。

為に井伊氏は井伊谷(いいのや)の所領を失い、まだ幼かった直政も今川氏に命を狙われる事情となる。

虎松(直政/なおまさ)は井伊谷(いいのや)の所領を今川氏に取られて失い、一時、生母の再婚相手・松下清景の松下姓を名乗るなどした他、井伊直虎(いいなおとら/祐圓尼)を養母として不遇を囲っていた。

それが、千五百七十五年(天正三年)、今川氏から遠近江国を奪取した徳川家康に見出される。

十四歳、元服前の虎松(直政/なおまさ)は見目麗しい美少年で、当時の男児は、年齢的に十四歳くらいまでまだ肉体も中性的で、稚児小姓として愛玩し易い。

徳川家康は三十二歳の男盛り、一目で虎松(直政/なおまさ)を気に入り井伊氏に復する事を許し、虎松(直政/なおまさ)を万千代と改めて名乗らせ、手元に置くようになる。

万千代(直政/なおまさ)は家康の小姓(稚児小姓)として閨で夜伽の相手をする男色(衆道)として最も深く寵愛され、家康子飼いの本多忠勝榊原康政と肩を並べるように成る。


千五百七十五年(天正三年)、直親の遺児の井伊直政(後に徳川四天王の一人となる)は今川氏を滅ぼした徳川家康を頼り、寵愛を得る。

加賀宰相・前田利家の出世の切欠として既に紹介したが、一所を構える領主の子息ともなると武人の嗜(たしな)みとして幼少の頃は御伽(おとぎ)と言われる遊び相手を附けられる。

そして成長すると、稚児小姓(ちごこしょう・御伽小姓/おとぎこしょう)と言う年下の世話係りが宛がわれ、自然に嗜(たしな)みとして衆道(しゅどう)も行う様に成り、結果、臣下の間に特殊な硬い絆が生まれる。

歴史を考察するに於いては時代考証が必要で、現代の感覚だけで安易に結論付けては成らない。

現在では考えられない稚児小姓(ちごこしょう・御伽小姓/おとぎこしょう)の習慣だが、稚児(ちご)は日本仏教や日本神道では穢(けが)れの無い存在とされて、男色(衆道)を行う僧侶や神主は多数いた。

現代の風潮からすれば懐疑的な事でも、戦国のパラダイム(ある時代に支配的な物の考え方)として、稚児小姓は有力な出世の手段だった。

もっとも、娘を殿の妾に押し込むのも「武門の慣(なら)わし」だったから、武士道なんて不格好なものだった。

そうした時代の処世術としての史実を、大人の教養として稚児小姓の事実を歴史として記憶しても良いと思う。


神仏習合修験道(密教)では、御伽稚児は呪詛巫女と同じ様に呪詛のアイテムであり、憚(はばか)る事の無い氏族(公家や武士)には公(おおやけ)な習慣であった。

井伊直政(いいなおまさ)は、本多忠勝と同じく本能寺の変に於いて家康の伊賀越えにも従って居た側近中の側近の一人に成っていた。

直政(なおまさ)は、将に成っても軍の指揮を取るよりも戦闘に加わる激しい性格の為、戦の都度大きな戦功を立てている。

井伊軍団の軍装・甲冑を全軍赤色に統一した「井伊の赤備え」は有名で、直政(なおまさ)本人も「井伊の赤鬼」と恐れられた。

関ヶ原の合戦に東軍(徳川方)が勝利した後、井伊直政は石田三成の旧領である近江国・佐和山(滋賀県彦根市)十八万石を与えられたが、その後彦根の地に本拠地を移して彦根藩とする。


稚児小姓(ちごこしょう)・参考小論◆【日本の、秘められた武門の絆・稚児小姓



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直政二男・井伊直孝(いいなおたか)

◇◆◇◆◇◆〔第四話直政二男・井伊直孝(いいなおたか)◆◇◆◇

直政の死後、直政の長子・井伊直勝は千六百四年(慶長九年)に近江国彦根に築城したが、千六百十五年(元和元年)幕命により弟の掃部頭(かもんがしら/官名)・井伊直孝(直政二男)に彦根藩主の座を譲った。

井伊直孝(直政二男)は秀忠の近習として仕え、秀忠が二代将軍に就任した千六百五年(慶長十年)の従五位下掃部助(かもんのすけ/官名)を皮切りに出世を重ね、千六百十四年(慶長十九年)からの大坂冬の陣では、家康に井伊家の大将に指名されるなどした。

井伊家軍団の大将に指名された直孝(直政二男)は、大阪方として出陣して来た天下の知将・真田信繁(幸村)の同じ「赤備え軍団」と死闘を繰り返している。

大坂冬の陣において武功を挙げた直孝は、千六百三十二年(寛永九年)三代将軍・徳川家光の後見役に任じられて家光からも絶大な信頼を得、井伊氏は直孝の代には三十万石の譜代大名となる。

なお、彦根藩藩主の座を直孝に譲った直勝は、亡父の官名・兵部少輔(ひょうぶしょうゆう)を世襲、安中藩三万石として藩主となった。

井伊直政(いいなおまさ)は近江国・彦根藩の藩祖と成り、彦根藩井伊三十万石は江戸時代には譜代大々名の筆頭として江戸幕府を支えた井伊家は明治維新まで存続している。


この井伊直正の子孫に、江戸幕府幕末の悲劇の大老・井伊直弼(いいなおすけ/近江彦根藩の第十三代藩主)が居て、徹底した反幕府思想勢力の弾圧を行い尊王志士達から憎まれ、ご存知「桜田門外の変」で尊王志士のテロに合い、命を落としている。





【小説皇統と鵺の影人】より抜粋。
詳しくは本編をお読み下さい。

【歴史・時代小説作品リスト紹介】


小説【水戸徳川家異聞

小説【源義経と二人の女性(にょしょう)

小説【秀忠・天海・春日 初期徳川政権トリオの謎

小説【徳川家康二人説の謎を追う

小説【正説・豊臣太閤記

小説【光秀の本能寺

小説【名君と言われた男・徳川吉宗


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鬼伝説に隠された先住民(蝦夷族/エミシ族)
ネイティブジャパニーズ・日本列島固有の原住民族
世界文化遺産・富士山名称の謂(いわ)れ
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【*】短編人生小説 (4)

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裁判員制度シュミレーション

凌 虐 の 裁 き

(りょうぎゃくのさばき)


未来狂 冗談 作

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ショート・ストーリーです。よろしかったら、お読みください。


【*】短編人生小説 (3)

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短編小説(1)

「黄昏の日常」

我にしてこの妻あり


未来狂 冗談 作

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ショート・ストーリーです。よろしかったら、お読みください。

【*】女性向短編小説 (1)

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短編小説(1)

「アイドルを探せ」

青い頃…秋から冬へ


未来狂 冗談 作

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ショート・ストーリーです。よろしかったら、お読みください。

【*】社会派短編小説(2)

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

社会派短編小説(2)

「生き様の詩(うた)」

楢山が見える


未来狂 冗談 作

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ショート・ストーリーです。よろしかったら、お読みください。

◆HP上 非公式プロモート・ウエブサイト公開作品紹介◆

【小説・現代インターネット奇談 第一弾】


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「小説・現代インターネット奇談」
【電脳妖姫伝記】

【*】和やかな陵辱


(なごやかなりょうじょく)


未来狂 冗談 作

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【小説・現代インターネット奇談 第二弾】

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戦 後 大 戦 伝 記

夢と現の狭間に有りて

(ゆめとうつつのはざまにありて) 完 全 版◆


未来狂 冗談 作

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「あえて、暴論」

ジョウダンの発想

◆冗談 日本に提言する◆

未来狂 冗談 作

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冗談 日本に提言する・・・(来るべき未来に)

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ぜひぜひ読んで、感想をお聞かせ下さい。
異論・反論も大歓迎!!

====(日本史異聞シリーズ)第六作====
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「小説・怒りの空想平成維新」

◆たったひとりのクーデター◆

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{「たったひとりのクーデター}・・・・・・・・(現代)

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非日常は刺激的

 愛の形ちは、プラトニックにいやらしく

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とくに男女の恋愛に関しては・・・
ちょっとHでせつない、現代のプラトニックラブストーリー。

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◆仮面の裏側外伝◆

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◆{短編集 仮面の裏側・外伝}・・・・・・・・(現代)

◆ウエブサイト◆「仮面の裏側外伝」

====(日本史異聞シリーズ)第一作====
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東九州連続怪死事件・事件は時空を超えて

◆八月のスサノウ伝説◆

未来狂 冗談 作

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八月のスサノウ伝説・・・・・・・・・(神話時代)

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そして現代に甦るスサノウの命、
時空を超えたメッセージとは・・・

====(日本史異聞シリーズ)第五作====
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「権力の落とし穴」

本能寺の変の謎・明智光秀はかく戦えり

◆侮り(あなどり)◆

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侮り(あなどり)・・・・・・・(戦国〜江戸時代)

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だが自らを神と言い放つ信長は
「侮り」の中で光秀を失ってしまっていた・・・

====(日本史異聞シリーズ)第四作====
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南北朝秘話・切なからず、や、思春期

◆茂夫の神隠し物語◆

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そんな茂夫が迷宮へ迷い込んでく・・・

====(日本史異聞シリーズ)第三作====
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鎌倉伝説

非道の権力者・頼朝の妻

◆鬼嫁・尼将軍◆

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鬼嫁 尼将軍・・・・・・・・・・(平安、鎌倉時代)

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歴史上他に類を見ない「鬼嫁」が存在した。
その目的は、権力奪取である。

====(日本史異聞シリーズ)第二作====
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うその中の真実・飛鳥時代へのなぞ

◆倭(わ)の国は遥かなり◆

未来狂 冗談 作

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倭の国は遥かなり ・・・・・・・・・・・(飛鳥時代)

◇◆◇メルマガ・サンプル版◇◆◇ 韓流ブームの原点がここに・・
今、解き明かされる「二千年前の遥か昔」、
呼び起こされる同胞の血

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著作権はあくまでも作者にありますので、作者の了解無く
本作を引用等しないで下さい。
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なお本作に登場する組織、団体、人物キャラクター等は創作であり、
実在の人物を描いた物では無い事をお断り申し上げます。

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この文章は修了です。
















































貴方は、冗談(ジョーク)を深く考えた事があるだろうか?
冗談(ジョーク)には「軽口」とは違う、もっと重く深い意味が密かに潜んで居る事も多いのである。
【作者プロフィール】●未来狂 冗談(ミラクル ジョウダン)本名・鈴 木 峰 晴
昭和二十三年、静岡市に生まれる。
県立静岡商業高等学校卒業、私立拓殖大学商学部貿易学科を卒業した後、実社会に船出。
従業員二十名足らず小企業に就職、その企業が三百名を超える地方中堅企業に育つ過程に身を置き、最終、常務取締役で退任。
その後、零細企業を起こし、現在に至る。
現在他家に嫁いだ娘二人に外孫三人、同居の愛妻が一人居るが、妾や愛人は居ない。

性別・男性 /生年・1948年/住所・静岡県東部在住
【メッセージ 】
ネット作家として文学・歴史・政治・宗教・教育・科学・性・脳などを研究し小説やエッセ、そしてブログでコラムなど書いています。
☆ペンネーム未来狂冗談(Miracljoudan)の由来は、「悪い未来に成った事は冗談ではな無い」と思う気持ちからで、けして「冗談に付けたのではない」つもりです。念のため・・・。
また、「冗談」とかざしたペンネームの真意は、作品により政治や信仰・占術、歴史に対する批評及び性描写に、タブーを恐れない過激な表現を用いる事がある為、利害関係者との余分な論争を避ける為です。




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作者本名鈴木峰晴