【桜と毛虫】作者本名・鈴木峰晴表紙ページ【サイトナビ】に戻る。|
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◇◆◇◆【 桜 と 毛 虫 】◆◇◆◇ |
桜の木は日本人の心の象徴であるが、その美しさだけを見て今の日本人は思考を停止しては成らない。平安期から現在に至るまで、桜は神社仏閣の神木となった。 そして日本の春は満開の桜花とともに訪れる。 吉野山と桜の結びつきは古く、その原点は六百七十年頃の天智天皇の御世修験道の開祖・役小角(えんのおずぬ)が大峰山で修行(千日難苦行)している時に金剛蔵王権現を感得して、桜の木に「その金剛蔵王権現のお姿を刻んだ事に始まる」と伝えられている。 これ以来、吉野山の桜の木は御神木として手厚く守られて来た。 つまり、桜の木は陰陽修験のシンボルでもあり、山岳信仰に端を発する日本の信仰の原点でもある。 桜は日本の象徴だけれども、綺麗な花の間には毛虫が沢山居る。 あの毛虫は、醜い蛾に成るのかそれとも華麗な蝶に成るのか? 調べてみると、毛虫は、モンクロシャチホコと言う名の蛾の幼虫で、成虫は、別名、紋黒天社と言う体長二センチの目立たない蛾である。 この蛾の幼虫、桜に取り付いて食害により桜の枝を枯らす。 まるで役人(官僚)みたいな食害害虫で、すると、桜の毛虫は日本の役人の象徴であろうか?(皇統と鵺の影人より抜粋) つまり、毛虫(官僚)が孵化して蛾(天下り)に成る図式である。 役人の品格は何処に落として来たのだろうか? 疑わしきは戦艦大和建造に代表される「決め事」に対する「己の保身の為」の頑なさで、一旦手を着けてしまったものは「見直さない」と言う「融通の利か無さ」や「担当責任の回避」が、【戦艦大和症候群】である。 時代遅れになった無用なダム建設で予算を浪費する結果を招き、先頃の長野県知事(田中氏・前知事)と県議会議員のバトルを生んだ。 全国でこの手の、もはや時代遅れの【戦艦大和症候群的国家事業計画】が今も進んでいる。 作地を減反しているしているのに農地を増やす為の干拓工事や、「人間が利用せず、鹿や熊が利用している。」と言う豪華なスーパー林道、利用者の利便性や採算も考えず面子だけで作る地方赤字見込み空港(静岡)など、その際たる物である。 そこに有るのは、「公益法人」と言う名の官製天下り先・・「各省庁の縄張り意識」と言う、国家、国民の利害とは別の発想、「己の保身の為」があるからだ。 当然の事ながら戦艦大和の時代遅れの建造も、この類のお役所仕事感覚(海軍予算の継続的獲得)で作られ、それが「不幸な生涯を送る為だけにあった」のは歴史が証明している。 薬害エイズ、薬害C型肝炎と繰り返し発生する薬害問題も、役人の無責任な責任の回避の「放置」で被害が拡大した。 つまり、厚生労働省の薬害問題に対する姿勢には【戦艦大和症候群型】の疑いがあるのだ。 現在指摘されている「地球温暖化」は、日本人の心の花・「桜(さくら)」を「身近から失う危惧が指摘されている。 「地球温暖化」は、人類が欲望を最優先に科学文明を発展させて、強欲に生きて来た結果である。 「地球温暖化」が「桜(さくら)」に影響するのは、日本人の心の花である「桜(さくら)」は、開花条件として開花前に一定の寒い期間を必要としているからである。 つまり「桜(さくら)」は、「地球温暖化」で日本列島の気象条件が温帯性から亜熱帯に移行すると、高地部はともかく平野部の平坦地では「桜(さくら)」が咲かない事になるからである。 ネパールのヒマラヤ桜が、日本の桜の原点(原木)である。 アンナプルナ連峰の麓(ふもと)に在るガンドルン村はヒマラヤ桜の村である。 アンナプルナ連峰は、ヒマラヤ山脈の一郭でネパールの中央部に位置し、幅五十キロに及ぶ高さ七千五百〜八千メートル級の連峰である。 サンクリット語でアンナプルナは「豊穣の女神」の意味で、恵みの水源と成って山麓の棚田を潤す。 そして明治維新前までおおらかだった日本の性慣習も、多くはネパール人の習慣に影響されている。 つまり標高二千メートル地点に自生する「ヒマラヤ桜」も、「山麓の棚田」も、「村落の夜這い制度」も、遡って源流を辿ればネパールに在る。 インドの国名にも成って居るヒンズー教の神々の王「インドラ」を迎える祭り、「インドラジャトラ」はネパール最大の祭りである。 ネパールとインドのヒンドゥー教徒の住む地域には 刑務所は在るけど墓地は無く、火葬後に聖なるナルマダ川(インダス川上流の支流)に流す事が人々にとっては当たり前の葬儀である。 日本人は、日本に於ける中国伝来の木造仏教建築様式を「仏教建築」として解釈しているが、ネパールなどに行って観るとその考えは覆(くつがえ)される。 実は大仏殿・五重塔などの木造建築様式のルーツは、神々を擁する多神教・ヒンドゥー 教が起源であり、それが中国で合習されから日本にもたらされたものである。 ヒンドゥー教は、性典・カーマスートラを生み出した信仰である。 従って日本では一般的に「仏教」として受け取っているものに、ヒンドゥー教起源のものが多く、当初はその性に対しておおらかな教義が伝わっていても不思議は無い。 シヴァ神の寺院で安置されている御神体は、リンガとヨーニの二つの部分からなり、ヨーニは女性器の象徴、リンガは男性器の象徴で、性交した状態を示している。 シヴァ神はヒンドゥー教の三最高神の一柱で、人々は性交しているシヴァ神を女性器の内側から見ている形になっている。 これは、シヴァ神が女性と性交をして現われたのがこの世界で、それが我々の住んでいる世界と言う意味である。 そのシヴァ神が宿る石、シバリンガ(クリプトクリスタリンクォーツ)は、御神体とされ崇められてきた聖なる石で、ナルマダ川で採取される天然石である。 リンガは御神体を意味し、ヒンドゥー教に於ける男性器は神が賜(たまわ)れし「リンガ」である。 このヒマラヤ桜が中国・雲南省の野生の冬桜を経由して、東の外(はず)れ日本列島まで水田稲作と伴に伝わった。 弘法大師(空海)が持ち帰った真言密教は、桜の原種・ヒマラヤ桜と同様に中華帝国を経由して日本列島に伝わったネパールやブータン発祥の性文化そのもだったのである。 だが「桜は日本を代表する花だ」と言う帰属意識的な想いから、その事を広言する歴史学者は少ない。 つまり歴史学者の多くが、定説に対する辻褄合わせの為に作為的に事実を見落とす愚を犯している。 全国で一番植樹され、現在最も多い桜の木は染井吉野である。 この染井吉野は、東京の染井村(東京都豊島区馬込)の植木屋が考案した接木による品種改良で誕生したそうであるが、残念ながら接木方式の苗の為、成木の寿命が六十年ほどしか無いそうである。 芯に成る木と接木された染井吉野の関係で、六十年ほどすると幹の内側の芯に成る木から腐る欠点があり、外見は良いのだが中はスポンジ状に空洞化して行き、やがては表皮に空洞が達して折れてしまうそうである。 平成十七年の八月で、戦後もおよそ六十年を数えるようになる。 日本の桜は、戦後の昭和二十年代に植樹された染井吉野が大半で、今後十年くらいでその寿命期に到達する。 こう言う話を聞くと、染井吉野は戦後の日本と共に生きた団塊の世代とその生き様(ザマ)が重なって見える。 そして、染井吉野と団塊の世代は、世の移ろいと伴に、衰えの時期を迎えつつあるのだ。 明治維新以後の日本の歴史を見ても、「近代日本」の成立後、新しい制度の中で権力が育ち、「財閥と軍部の台頭」より富が一部に集中し、日本を戦争への道へ進ませ、悲惨な歴史を刻み始めるのに、五十年とは要さなかった。 つまり、近、現代における、政治、経済の構造は、「四〜五十年」で、疲労してしまうのだ。 厄介な事に、戦後の日本も、官僚と二世〜三世議員、そして財界の一部に富が集中する形で、幹の中から腐り始めてはいまいか? 敗戦後の日本の経済の復興は、雨後のたけのこのように自然発生した中小企業に、集団就職と言う低賃金の若い労働力を接木した所から始まっている。 日本経済は、確かに満開の花を咲かせたが、その団塊の世代が必死で枝に花を咲かせている間に、幹(政治家や官僚)の方が「中から腐って行った」と言う訳である。 日本人は、過去の歴史から学ぶ事を知らない。 どんな政治体制も政治制度も、四十年〜五十年間で腐ってしまう。 何故なら、五十年〜六十年間もすると世代交代が進み当初の理念や過去の失敗は忘れ去られ、権力のみが後継者(二世・三世〜と)に継承されて政治体制も政治制度そのものが腐敗して行くのである。 厄介な事に、この腐敗した政治体制も政治制度も内部から改革し得た為しがない、 革命程度のエネルギーがないと、金輪際改革は達成出来ないのである。 江戸期に於ける政治改革は、徳川幕府の政権維持の為に、何度もリセット改革をしているので列挙しておくが、政権内部からの改革は、「常に失敗が多い」と言う事実がある事も判る。 最初は新井白石の千七百九年〜十六年の「正徳の治」で、朱子学を重んじる「文治主義」が役職者の乱発で失敗し、幕府財政が極端に逼迫(ひっぱく)する。 「文治主義政策」とは官僚に拠る統治運営策で、官僚の権限が増すと同時にその人数が膨大に成る為、「官僚人件費の負担が増大する」と言うまるで近頃どこかで聞いた財政食いつくしの「天下りシステム」のような状況だった。 「正徳の治」に拠り幕府財政が逼迫(ひっぱく)した為、八代将軍・徳川吉宗による「享保の改革」に移行し、千七百十六年〜四十五年の享保の改革は新田の開発・目安箱・公事方御定書制(幕府の改革新法)などを行い、江戸期で唯一改革が成功する。 八代将軍・吉宗による「享保の改革」が唯一成功した訳は、小説「皇統と鵺の影人・第四巻」で吉宗将軍就任の事の次第の真相を述べているが、一見内部改革に見える「享保の改革」の改革は、実質的にリーダーとその一派が外部から幕府中枢に乗り込んで来て既得権益を駆逐して初めて成し遂げた革命だった。 千七百六十七年〜八十六年の「田沼意次の政治」では商業の発展に力を入れたが、賄賂をさかんにさせる結果になった。 何やらこの田沼時代、現代のどこぞの政権の「IT企業だの、何とかファンド、偽装に条例違犯、儲けさえすれば手段は構わない」と言う風潮を増長させた「規制緩和」と言う名の「平成の失政に良く似ている」と思うが、いかがか? 千七百八十七年〜九十三年の松平定信による「寛政の改革」では、「質素倹約と寛政異学の禁止(朱子学以外は禁止)を進めた大変厳しい改革をしたが失敗 する。 千七百四十一年〜四十四年の老中水野忠邦の「天保の改革」では、株仲間の解散や人返し令を行うが、失敗している。 つまり、いずれも庶民に負担を掛ける改革は結果的に失敗している。 政権維持が目的だったから、徴税を強化し結果的に庶民の力を削いでしまったのだ。 過去に民力を削いで成功した政治改革は無い。 国家経済力の基礎は民衆の経済力で、民が貧しい国は、強権政治以外に成り立たない。 まず庶民の「生活の安定」を心掛けた徳川吉宗の改革だけが、唯一成功した事例である。 つまり、田沼政治や現代の小泉改革のように一部に富が偏る強権政治は、間違いなく恨みだけが残る政治手法である。 持ちつ持たれつの旨みがあるから、企業は天下りを引き受ける。 旨みが無い天下りは、存在しない。 これは官と財の癒着である。 企業への天下りが世間からうるさく批判されるように成ると、官僚は天下り先の「特殊法人」を作ってそこから企業に丸投げする「さや稼ぎ」のシステムを作った。 害虫は毛虫(幼虫)の内に駆除しないと、益々繁殖する。 使われるのは血税である。 日本の桜に巣食う害虫の駆除を、司法当局に熱望する。 ◆【官僚(役人)のアマーイ立場に飛ぶ。】 ◆【官僚大国日本から脱出する方法に飛ぶ。】 ◆【官僚と二世議員に飛ぶ。】 その毛虫より酷いのが、恐怖の大王達(二世〜三世・新王朝代議士)である。彼らは幹(国民)も根(中小零細企業や、家業個人事業主)も枯らしてしまう。 物を盗めば泥棒、国を盗めば英雄、人を殺せば殺人者、大勢殺せば偉大な英雄、世の中の「矛盾に満ちた感覚の世界」は、人間の価値観に何をもたらすのか?少なくとも、「善良なお人好し」は英雄には成れない。 人を殺したり、命令して殺させたりするのは悪い事に決まっているだろう。 「人を殺したら幸せになれない」が人間本来の心ではないか。 しかし、血塗られた殺戮の英雄だけが、神に祭られている。 その矛盾に、日本人の二枚舌を感じる。 ばかげた事だが、大量殺戮者のみが業績を讃えられ神になっているのだ。 勿論、歴史は「やり直しが効かない」から神社に祭って、奇麗事にその業績を「誤魔化す気持ち」も判らない訳ではない。 だが一歩間違えれば、松本智津夫(麻原彰晃)のごとき狂信者が現れ、暴挙に出ても、まかり間違って国家転覆が成功すれば良い理屈になる。 織田信長のごとき殺戮の大王が歴史的英雄なら、戦後六十年間「誰も成し得なかった弱者切捨て」を断行し、在任中五年間に「毎年未曾有の自殺者(毎年三万人以上)を生み出した」信長を信奉する総理大臣も、後の世では「光の部分だけが当たって」、英雄として名を残すのが一般論かも知れない。 とは言うものの、彼の政治は実情を把握しない机上の論理を振り回す学者大臣と組み、非情の確信を持って「弱者切捨て」を図り、経済の立直しを敢行した点で、「特筆すべき罪」とも言える特徴がある。 これで例え経済が好転しても、やり方はけして赦すべき良い方法ではない。 結論は後世に出るだろうが、正確公正な真実を伝えるべきである。 もし、彼らを賞賛する者あれば、その者も自分だけ良ければ他人は考慮しない非情な考えの同類と見て間違いない。 何処の国でも同様で有るが、「自分達は優秀な民族である」と言いたがる。 しかし本来人間は、普通に善人で有り、普通に悪人で有る。 それを「誇りを持たせる為」と称して、捻じ曲げる所から、胡散臭さは始まる。 歴史に登場する人物の上面だけを「綺麗、綺麗」に物語にして、殺られる方は悪く描き、「さも殺られて当り前」と納得させる。 そして、大量殺戮者が、英雄になる。 まやかしの英雄は、演出が上手である。そしてある種の神格化を狙う。 拉致も監禁も犯罪だが、これが国家単位だと始末に負えない。 だからこそ、国家を預かる者は品格を持たねばならない。 処が、甘言を弄して国民生活の犠牲を踏み台に、体制維持を図るのが、近頃流行りらしい。 よく映画などで、権力者が吐く台詞(せりふ)に、「この虫けらめ」と言うのがある。 あなたはたぶん架空の世界の事で、「自分の事ではない」と思っているだろうが、本当にそうだろうか?現実に影で舌を出している奴が居そうではないか。 最早(もはや)医療費が払えなくて、統計上は単なる病死になっている生活困窮者の死も、介護費用を捻出できずに心中を選択する老夫婦や親子が増えている現状を他人事と割り切るのが、政治の在り様と言えるのか? 自殺者数の増加について、わずか「数千か万の違い」などと考えないで欲しい。本来命は一つでも大切なもので有り、その命に軽重は無いはずである。 昔の戦闘の場合、大将が討ち死にすれば総崩れで、大軍同士の戦いでも、数百の死者が出るのは大変な戦だった。近代の大戦には及ばなくとも、現在の政治に追い詰められたホームレスと自殺者は、大変な数字で有る。 現に、米国対イラク戦の米国の戦死者数(開戦後〜二千六年五月現在まで二千五百人弱)は、日本の年間自殺者に及ばない。ヒッソリと目立たない個人の死は、誰も振り向かず問題にもしない。 個人が行えば犯罪に成る事でも、国が行えば政策に成る。 それで弱者が切り捨てられても、文句の行き所は無い。関わり合わない者には関心が無い事だが、当事者には大変な負担になる。 しかしそれが少数だと、声なき声に終わるのは今も昔もさほどの差はない。 人の命の重みは、さして変わりは無いはずだが、為政者の論理にすると、命には軽重が在るらしい。そこが、建前と本音の違いである。 「痛みに堪えろ」とはよく言ったものである。 日本が誇る「品格」は、自らを律して「恥じをかかない為の文化」の文化の筈である。 所が、日本人は、「建前」を綺麗に言いさえすればそれで通って来たから、何でも「建前」で済まそうとして核心をはぐらかせてしまう。 例えばであるが、「悪い官僚ばかりではない。中には立派な人もいる。」とコメンテーターは「建前」でものを言う。 しかし積極的に悪事を為したり加担しなくても、保身の為に黙認していれば立派な国民に対する裏切りで、推定有罪ではないか? 現実の「恥じの文化」は「建前」の奇麗事で蓋をする「恥じを隠す文化」である。 日本の「恥じの文化」は「建前の恥じの文化」であり、建前はつまり「体(てい)の良い偽り」で、その建前で「恥じ」に蓋をする文化に「品格」など有るのだろうか? 日本人はその「偽りの建前」を容認する事で、「世間が上手く行っている」と信じているから困った人種である。 まぁ、現実は「恥じを隠す文化」であるが、政治家や官僚の政治政策行動も企業経営者の経済活動も、「品格」を問われて立派な行動を取るのであらば、「恥じをかかない為」に意を砕くべきが本物の「品格」である。 日本人が「恥じをかかない為の文化」から「恥じを隠す文化」に卑しく変節したのは、何時(いつ)の頃からだろうか? 恐らく、「儒教・朱子学」を統治に採用した徳川武家政治に求められた「武士道」が余りにも奇麗事だった為、本音と建前の裏表を作らせたのではないだろうか? 法も秩序も哲学も、人間界には必要だが、どうやら権力者に「情」は不要らしい。 |
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