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samurai 【大正ロマンに観る好景気と風俗規範】作者本名鈴木峰晴表紙ページ【サイトナビ】に戻る。
(景気が良いと倫理観が荒廃して生活規範が緩む)
副題・【新スキャンダル・大正ロマン女性列伝】

【その国の経済発展と風俗産業繁栄は時代的に連動する】


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◆小説【皇統と鵺の影人】より

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***【歴史のミステリー】*********

【大正ロマンに観る好景気と風俗規範】

(景気が良いと倫理観が荒廃して生活規範が緩む)
副題・【新スキャンダル・大正ロマン女性列伝】

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】謎の小説家・未来狂冗談(ミラクルジョウダン)【作者略歴紹介
】【政変後の財源の根拠は存在する】


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***【歴史のミステリー】*********

大正ロマンに観る好景気と風俗規範

景気が良いと倫理観が荒廃して生活規範が緩む


副題・【新スキャンダル・大正ロマン女性列伝】

【その国の経済発展と風俗産業繁栄は時代的に連動する】


◆◇◆◇大正ロマンに観る好景気と風俗規範◆◇◆

歴史的に観れば消費文化が盛んな昭和好景気の時代は、ノーパン喫茶・ノーパンしゃぶしゃぶなどの風俗業が巷(ちまた)の話題が賑やかだった時代は日本の景気は未曽有の好景気だった。

基本的に景気が良い時代は、多少大衆の倫理観が荒廃して生活規範が緩むものである。

江戸期のバブル景気とされる「元禄の好景気(げんろくのこうけいき)」も、この「大正ロマン時代」も、そして「昭和末期のバブル景気の時代」も、生活規範はおおらかに存在した。

第一次世界大戦中(千九百十四年〜千九百十八年)の大正初期の日本は、戦時バブルの大戦景気に沸いた。

しかし終戦後、ヨーロッパの製品がアジア市場に戻って来ると、千九百二十年(大正九年)には戦後恐慌が発生する。

つまり大正初期のバブル景気のピークは僅(わず)か六年間だったが、多くの新しい文化風俗が生まれて賑わった時期だった。


昭和の好景気、「バブル崩壊前」は今の様に先が見えない暗い時代では無く、上流家庭から下流家庭まで「金は使ってもまた入る」と確信できる時代で、好景気が好景気を呼び人々は夢に溢れていた。

全てに活気が在って、当然風俗にも金が乱れ飛ぶ熱気・活気が在り、そしてなによりも努力すれば夢が叶うような錯覚の中に人々皆が生きていた時代だった。

正直不謹慎かも知れないが、多少風紀に乱れが在る時代の方が好景気を維持できた。

今の政治は建前重視で、「人間の本性」と確り向き合って居ないから、規制・自制・禁欲ばかりで鼻先に人参をぶら下げて向上心を煽(あお)る術(すべ)を知らない。

バブル経済当時は、ジュリアナ東京時代とも言われ、ワンレグボディコン、パンティ・モロ見せ姿で明け方まで、一段高いお立ち台で踊る女性が時代の風物詩だった。

踊り疲れて家路に向かう時は夜が白々と明ける頃で、その退廃的な風俗がもてはやされ、ワンレグボディコン姿でディスコで踊る事が若い女性の憧れだった。

そして、長時間踊り続ける踊る若い女性は、その踊りの場でランナーズ・ハイの陶酔を経験し、錯覚の内に異性を簡単に受け入れる者も出た。

太腿(ふともも)露(あらわ)にジュリアナ東京のお立ち台で踊れば、誰でも主役気分に成れる時代だったからである。


つまり消費文化が盛んな方が好景気で、世間の風潮が多少猥雑な方が稼げば生活が楽しめるから向上心も湧く。

市中で金回りが高回転すれば景気は良くなって好循環するが、消費に自制的で禁欲的な世の中では稼いでも楽しめないから向上心も湧かない。

勿論そのポルノチック(性愛情景的)な風俗が、好景気の発生を誘引させるもので無いかも知れないが、少なくとも好景気の維持や加速には必要な要素である。

最後に日本経済が好況だったのは、昭和四十年代初頭のバブル崩壊前の沸き立つ好景気の時代だったが、この大正ロマンの話は、その前回の大正時代の好景気の事である。


千九百十二年(大正元年)から千九百二十六年(大正十五年・昭和元年)の僅か十五年間が大正時代である。

その十五年間、日清日露の戦勝に拠る好景気に沸いた日本は、大正ロマン・大正デモクラシー(民本主義)の最中だった。

大正ロマンは、大正時代の雰囲気を伝える思潮や文化事象を指して呼ぶ言葉で、しばしば「大正浪漫」とも表記される。

明治時代の経済の自由化とともに商人の立場が向上、大正時代に入って商業が大きく開花する。

欧米から学んだ会社制度が発達し、制度上は個人商店で在った私企業が財閥に発展、世界に向けて大規模化して行く絵に描いたような好景気だった。

また投機の成功で「成金」と呼ばれるような個人も現れ、庶民に於いても新時代への夢や野望が大いに掻き立てられる時代背景だった。

好景気を得て国力も高まり、帝国主義の国として欧米列強と肩を並べ、勢いを得て第一次世界大戦にも参戦、勝利の側につき国中が国威の発揚に沸いた時代である。

大正ロマンの語源は、十九世紀を中心にヨーロッパで展開した精神運動である「ロマン主義」の影響を受けて呼ばれた名称である。

個人の解放や新しい時代への理想に満ちた大正時代の風潮にかぶせて、「大正ロマン・大正浪漫」と呼ばれるようになった。

大正デモクラシー(民本主義)とは、「政権運用の目的は特権階級ではなく人民一般の利福にあり、政策決定は民意に基づくべき」と言う民権思想である。

西洋文化の影響を受けた新しい文芸・絵画・音楽・演劇などの芸術が流布して、思想的にも自由と開放・躍動の気分が横溢し、都市を中心とする大衆文化が花開いた。

芸術作品にはアール・ヌーボーやアール・デコ、表現主義など世紀末芸術から影響を受けたものも多く誕生する。

文芸に於ける耽美主義や同時代のダダイズム(芸術思想・芸術運動)、或るいは政治思想であるアナキズム(無政府主義)などの影響もあった。

元々当時の芸術家や思想家は知性や学歴が良く、為に思考に対する柔軟性や自由度は社会常識には囚われず、一般大衆の生き方とは一線を画していた。

島村抱月(しまむらほうげつ)松井須磨子(まついすまこ)の劇団事件は、政治的圧力や短い期間での破綻が大衆の好奇を刺激し芸能人への憧れや自由恋愛の風潮を育む影響を世与えた。

人気女優・松井須磨子(まついすまこ)の場合は、不倫関係にある愛人・作家の島村抱月(しまむらほうげつ)の病死の後を追って自殺した情死だった。


有名人のスキャンダルとして大衆の好奇の材料ともなった思想家・大杉栄(おおすぎさかえ)と女性開放活動家・伊藤野枝(いとうのえ)を取り巻く動きについては、逐一新聞などで報道される加熱振りだった。

伊藤野枝は不倫を堂々と行い、結婚制度を否定する論文を書き、戸籍上の夫である辻潤(つじじゅん/翻訳家、思想家)を捨てて大杉栄の妻・堀保子(ほりやすこ/俳人)、愛人・神近市子(かみちかいちこ)と四角関係を演じた。

東京日日新聞の記者・神近市子(かみちかいちこ)は、愛人だった大杉栄が、新しい愛人・伊藤野枝に心を移した事から、神奈川県三浦郡葉山村(現在の葉山町)の日蔭茶屋で大杉を刺傷させる「日蔭茶屋事件」を起こし二年間服役する。

市子(いちこ)は出獄後文筆活動を始め、女性運動に参加して衆議院議員総選挙に当選、左派社会党議員として当選六回を重ねる政治家として戦後も活躍した。


野枝(のえ)は人工妊娠中絶(堕胎)、売買春(廃娼)、貞操など、今日でも問題となっている課題に取り組み、多くの評論、そして小説や翻訳を発表している。

同時代の人々に野枝(のえ)は、自らを主張するその自由獲得への情熱に対する憧れや賛美がドラマチックな感動を与えた。

知識人に於いては個人主義・理想主義が強く意識され、自由恋愛の流行による事件も数少なくはなく、新時代への飛躍に心躍らせながらも、同時に社会不安にも脅(おびや)かされる時代だった。


与謝野晶子(よさのあきこ)は、女性が自我や性愛を表現するなど考えられなかった時代に歌集「みだれ髪」で女性の官能をおおらかに詠い、浪漫派歌人としてのスタイルを確立する。

晶子(あきこ)は伝統的歌壇から反発を受けたが、世間の耳目を集めて熱狂的支持を受け、歌壇に多大な影響を及ぼす事となる。

夫・与謝野鉄幹(よさのてっかん)の編集で作られた歌集の「やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君」と言う短歌にちなみ「やは肌の晶子」と呼ばれた。

晶子(あきこ)と知り合った時、夫・鉄幹には妻子が在ったが、鉄幹(てっかん)は晶子(あきこ)の為に妻と離婚し、二人は個人主義・理想主義の大正ロマン・自由恋愛のはしりを実践している。


平塚らいてう(ひらつからいちょう)は大正から昭和にかけ「婦人参政権」の獲得に奔走した事で知られる女性解放運動・婦人運動の指導者である。

らいてう(らいちょう)は妻子を郷里に置いて上京した森田草平(もりたそうへい)と関係を持ち、栃木県塩原で心中未遂事件を起こし、一夜にしてスキャンダラスな存在となる。

森田草平(もりたそうへい)は夏目漱石の門下生の作家・翻訳家で、与謝野鉄幹が主宰する閨秀文学講座で講師を務める。

この講座に聴講生として通っていたらいてう(らいちょう)と関係を持ち、千九百八年(明治四十一年)に心中未遂事件を起こすもその後始末でらいてう(らいちょう)と別れた。

らいてう(らいちょう)は、自らが創刊した「青鞜社」に集まる個人主義・理想主義の大正ロマンの女性達の活躍の場を「青鞜」の誌上に与えた。

らいてう(らいちょう)は五歳年下の画家志望の青年・奥村博史と茅ヶ崎で出会い、青鞜社自体を巻き込んだ騒動の後に事実婚を始めている。

その事実婚の顛末を、らいてう(らいちょう)は「青鞜」の編集後記上で読者に公表、両親にも「青鞜」の誌上で報告している。

その後のらいてう(らいちょう)は、伊藤野枝に「青鞜」の編集権を譲ったり、与謝野晶子と「母性保護論争」を展開したり、「新婦人協会」を設立したりと活発に活動している。

伊藤野枝、与謝野晶子、平塚らいてうなど彼女達の衝動的で奔放(ほんぽう)な男女の行動は、まさに心理学で言う「シンクロニー(同調行動)」であり、「好きになったから仕方が無い」の言い分である。

正直、彼女達女性思想家が奔放(ほんぽう)な自由恋愛の生き方を体現した背景には、当時の男性が愛人・妾、アバンチュール(性愛の冒険)を自由に謳歌していた事への対抗心が在ったからである。

それでも兎に角、ドロドロとした性愛劇をあんに想像させる文人男女の争奪愛の経緯をモデルとして書いた作品の発表を、大衆は興味津々で待っていた。

世間ではモラル(道徳)として批判的かも知れないが、男女の「俗欲」こそ感性豊かな作家の創作意欲の源である。

それにしても世間のシガラミに縛られた大衆は、文人男女の自由奔放淫乱(じゆうほんぽういんらん)な性愛劇に、批判的だったのだろうか?

それとも本音は、羨(うらや)ましくて人気を集めたのだろうか?


なお、大杉栄・伊藤野枝とその甥・橘宗一(七歳)の三名は、甘粕憲兵大尉に強制連行されて取り調べで殺に至らしめられる「甘粕事件」の被害者となる。

「甘粕事件」は東京憲兵隊麹町分隊長の甘粕正彦(あまかすまさひこ)大尉が、関東大震災の混乱に乗じて、震災から半月後の九月十六日にアナキスト(無政府主義者)の抹殺を目論んで起した事件である。

日清・日露の戦勝に拠る好景気に沸いた大正ロマン・大正デモクラシー(民本主義)の最中、日本の首都・東京府東京市とその周辺各地を大正関東地震・関東大震災(かんとうだいしんさい)が見舞う。

関東大震災とは、千九百二十三年(大正十二年)九月一日の正午寸前(一分三十秒ほど前)、神奈川県相模湾北西沖80km(北緯35.1度、東経139.5度)を震源として発生したマグニチュード七・九の大正関東地震による地震災害を言う。

震源域の真上に位置していた「横浜市の震度は七と推定され、希に見る強震だった」と言う。


作家・谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう)は耽美主義の一派とされ、過剰なほどの女性愛やマゾヒズム(被虐性愛)などのスキャンダラスな文脈で語られる事も少なくない。

潤一郎はその作品で情痴や時代風俗などのテーマを扱うも、その芸術性は世評高く、「文豪」と評価される。

潤一郎(じゅんいちろう)を「完全なる変態」と評する似非(エセ)常識人も居るが、芸術とはそう言うもので、潤一郎(じゅんいちろう)の変態的感性そのものが、彼の作品を高めている。


普段は自制していてタブー(触れたくないもの)とされる切ない話しだが、どうせ「全(まっと)うな人間」と自称する人々の中にも、スキャンダラス(恥さらしの・醜聞的)な潜在意識は、人間ならば確かに存在する。

基本的に、「ホモサピエンス(知性人)=人間」以外の動物には繁殖期(交尾期)があり、年中交尾できるのは人間だけである。

その上「人間」だけは、繁殖を目的としない擬似繁殖行為(生殖なき性交)を愉しむ事も通常の事である。


シンプルに考えれば、性欲は「子孫を残す」と言う生物本能から始まっている。

従って、社会秩序の問題をクリアとすれば性欲そのものを「恥ずかしいもの」とするのは勘違いである。

脳が異常に発達して物事がシンプルに処理できなくなった為に、人間だけは生殖時期(発情期)に関係ない「擬似生殖行為(生殖なき性交)」を神様に認められている。

人間は発達した脳の為に「擬似生殖行為」と言う生殖目的以外の性交を必要とする様になる。

そしてその「擬似生殖行為」の為に、人間の脳は益々発達して他の動物に例を見ない高知能生物になった。


元々、アンソロポロジー(人類学)的な生物学的特性である「変態の素質」も、唯一「人間」だけに潜在する性癖で、他の生物には存在しない。

この大正ロマン時代を駆け抜けた「進歩派女性達」には、そうした「潜在的変態資質」が自由の名の下に開花したのであろう。

つまり「ホモサピエンス(知性人)=人間」は、潜在的に「変態」なのである。

「低次元の話し」と切って捨てるのは簡単だが、現実を論議から突き放して覆い隠す事が問題の追及に障壁に成るのであれば、実は、少なくとも「学問的ではない」と言える。


千九百十五年(大正四年)、気鋭の作家・谷崎潤一郎は石川千代と結婚する。

結婚後、潤一郎は妻・千代に横恋慕した友人である佐藤春夫(さとうはるお/詩人・作家)に千代を譲る約束をする。

情痴や時代風俗などをテーマとして扱う潤一郎の作品には、「必ずモデルに成る事象が存在する」とされる。

つまり佐藤春夫(さとうはるお)が千代に惚れたのも、潤一郎が意図して「二人に関係を持たせた」と言う噂も在る。

潤一郎(じゅんいちろう)との非日常的な性生活で、すっかりマゾ性(被虐)に目覚めた千代だったから、命じられた事には素直に従う。

もしかしたらの推測だが、自分の妻・千代を目の前で友人・春夫(はるお)に抱かせて、その様子を見て愉しみたい夫・潤一郎(じゅんいちろう)と、友人の妻を目の前で抱いて観せたい男の性癖が一致した。

作家のアバンギャルド(前衛芸術)な気分では、三人同室での観賞プレィも作家の洒落(しゃれ)として充分可能だったが、それを証明する明確な資料は無い。

最初は潤一郎の個性的な趣味・嗜好が面白勝って、千代に「色仕掛けで春夫(はるお)を誘って情交に持ち込め」と命じたが、それが想いの他に胸をトキメかせたので度々その機会を創らせて二人は深まった。

いずれにしても潤一郎は、妻・千代と春夫(はるお)との耽美プレィの情景を思い浮かべたり盗み見たりして愉しんでいたに違いない。

それにしても本来なら人妻として「嫌」と抵抗する所で、あれだけのエキサイティングな遊びが犯れたのだから、千代の器の大きさは際立っていた。

しかしそれは、千代の器を見切ってその卑猥(ひわい)な遊びを嫉妬もせずに犯らせた潤一郎(じゅんいちろう)の器の大きさとお互い様かもしれない


実はこの潤一郎の企てには、潤一郎が千代の妹・せい子に惚れ、妻・千代を春夫(はるお)に押し付けて自分は新たにせい子と婚姻を謀る積りが在った。

しかしこの企ては、せい子に拒絶されて頓挫した。

妻・千代は、狂気とも言える性への好奇心に満ちた夫・潤一郎(じゅんいちろう)に、存分に性技を仕込まれていた。

千代は娼婦でも中々犯らない性技を駆使して、夫の友人・佐藤春夫(さとうはるお)を床上でもてなし、春夫を感激させる。

潤一郎の画策で春夫(はるお)との性交プレィを受け入れた千代は、段々と以前に無い妖しげな魅力が出て来て女として妖艶になり、潤一郎は春夫(はるお)に妻・千代を手放すのが惜しくなる。

千九百二十一年(大正十年)、潤一郎は妻・千代を佐藤春夫(詩人・作家)に譲ると言う前言を翻した為、春夫(はるお)と絶交する「小田原事件」を起こす。

千九百二十七年(昭和二年)、潤一郎は後に三度目の結婚相手となる根津松子と知り合う。

二人の仲を惜しむ共通の知人が居て間に入り、佐藤春夫(さとうはるお)は潤一郎と和解する。

しかし潤一郎は、またも妻・千代を内弟子・和田六郎(後の大坪砂男/探偵作家)に譲る話を起こし、春夫(はるお)の猛反対でこの譲渡話は壊れている。

この内弟子・和田六郎と潤一郎の妻・千代には肉体関係が出来ていたのだが、それは「潤一郎が仕向けたものだ」と言われている。

佐藤春夫(はるお)と千代との耽美プレィに、嗜好的な味を占めていた潤一郎は、千代に「内弟子・和田六郎と犯れ」と命じた。

潤一郎は千代に六郎との関係を認めるかたわら、千代から六郎との恋の成行を詳細に報告させ、千代は「六郎の子を妊娠・堕胎した事も在った」と言う。

小説の著作には作家自身や家族の体験を加工したものが多く、「潤一郎の作品にはモデルが在る」と言われている。

だから潤一郎をとりまく男女の出来事は格好の題材であり、マスメディアに取り上げられれば出版の前宣伝にもなる。

勿論、千代と佐藤春夫(さとうはるお)との情交も潤一郎が画策したシュール(非日常)なシュチエーションを狙った物で、逐一その顛末を千代に報告させていた。

本来は秘すべき婚外情交を夫が妻に実践させ、その性愛の衝撃を小説創作のヒントに取り入れる破廉恥と思える事象が、新聞・雑誌を通じて劇場型として漏れ来る。

つまり有名人の醜聞には需要があるから、計算づくのスキャンダラスな話題を創り、その過熱報道で作品の前宣伝をする。

こうした作家男女の裏面を大衆読者は想像して、新聞・雑誌のリアルタイムな報道をポルノチック(性愛情景的)な気分で熱狂していた。

夫婦の間の事など他人には到底理解出来ない事で、千代は潤一郎作品の題材創りと話題作りに協力していたのかも知れない。

因(ちな)みに、夫に勧められて他人と性交する妻は貞淑なのか淫乱なのか、判断が分かれるところではないか?

この一件で具体的に恩恵が在るのは、潤一郎(じゅんいちろう)の「創作の種(モデル)」である。

だから、妻・千代が好んで婚外情交をするのは考え難く、それは「潤一郎(じゅんいちろう)の依頼に依るもの」と解釈するのが順当である。


千九百三十年(昭和五年)に潤一郎と千代の離婚成立後、千代の佐藤春夫(さとうはるお)との再嫁の旨の挨拶状を三人連名で知人に送る。

この挨拶状が有名になり、「細君譲渡事件」として新聞などでも報道されてセンセーショナルな反響を呼び起こした。

夫からその友人に譲られた「千代夫人も幸せだった」と言う、なんとも言えない作家達の愛の形である。

知性香る上流社会の醜聞が、雑誌報道や新聞報道でインモラル(不道徳/背徳的)な文人達の赤裸々な生活を暴きだす。

民衆にとって見れば、剥(む)き出しの欲望と魂の叫びが炙(あぶ)り出される体験的小説のモデルを目の当たりにする劇場型の情報は何時(いつ)の日も待ち望んでいた。


それは夫婦の性癖だって、相性が良い方が理想である。

性豪として、その道に研究熱心な潤一郎に仕込まれたからなのか、千代は従順の上に必死で奉仕する性癖の、言わば男性が抱いて愉しめるタイプの女性だった。

そして内弟子・和田六郎との経緯(いきさつ)を知りながら、それでも春夫(はるお)が千代に惚れ、「自分の嫁に」と望んだのには、「自分が千代の性を育てた」と言う拘(こだわ)りが在った。

潤一郎が仕掛けた事ではあるが、春夫(はるお)が千代を抱く都度に段々と妖しげな魅力が益し、床での行為につつましさを捨てた千代は妖艶に育って行ったからだ。

つまりこの「細君譲渡事件」、抱いて詰まらない女性であれば、春夫(はるお)もそこまで千代を我が物にする事に執心はしなかった筈である。


「細君譲渡事件」の翌年、千九百三十一年(昭和六年)に潤一郎は文藝春秋の記者・古川丁未子(ふるかわとみこ)と再婚する。

しかし潤一郎は、以前知り合った根津松子との関係が深くなり、直ぐに丁未子(とみこ)を邪魔にし始める。

昼間、外での性交を望んだが断られたなど潤一郎の奔放な性に丁未子(とみこ)がなじまなかったから、潤一郎は直ぐに丁未子(とみこ)に失望した。

この件に関しては、潤一郎の関心が根津松子に移っていた事もあるが、丁未子(とみこ)が千代の様に潤一郎の意志に沿って作品のモデルになる気が無かったからでもある。

編集記者だった丁未子(とみこ)が、結婚前に潤一郎の乱れた私生活や個性的な趣味・嗜好を知らない訳は無く、嫁ぐ時にそれなりの覚悟が必要だった筈である。

丁未子(とみこ)が潤一郎と添い遂げたかったのなら、例え他人の前での性交を晒(さら)してでも潤一郎(じゅんいちろう)の要請に応えるべきだった。

それで潤一郎(じゅんいちろう)の個性的な趣味・嗜好に応じられない丁未子(とみこ)は、もぅ彼にとっては無用な存在になったのだ。

「男性の身勝って」と言ってしまえばそれまでだが、佐藤春夫が千代を選んだのも潤一郎が松子を選んだのも同じ理由である。

最終的に男性は、我侭(わがまま)な性癖に大胆に応じてくれる女性の方を選ぶに決まっている。


松子はあまり道徳に縛られない女性で、夫・清太郎が在りながら潤一郎と情交を結び、谷崎の色々な要求に答えてやり、それが谷崎作品に結びついている。

松子の夫・根津清太郎は根津商店と言う大阪の大会社の御曹司で大富豪、松子も藤永田造船所専務・森田安松の四人姉妹の次女と言うお金持ちだった。

この根津清太郎がかなりの女好きの遊び人の上、芸術家のパトロンをする事を好んで、潤一郎もそのあたりの関わりで知り合った。

松子に惚れまくった潤一郎は、なんと松子の家の隣にいきなり引越し、お互い結婚している身もおかまいなしに関係を続ける。


千九百三十五年(昭和十年)、松子が根津清太郎と離婚し戸籍を旧姓に戻して森田松子となった。

松子の離婚を期に潤一郎は二度目の妻・丁未子(とみこ)と離婚し、森田松子と三度目の結婚をする。


潤一郎の私生活は、佐藤春夫との「細君譲渡事件」や二度目の結婚・離婚、その間に永く関係が在った松子と三度度目の結婚をするなど、自由恋愛は賑(にぎ)やかなものである。

そしてその賑(にぎ)やかさは、作家としての潤一郎の創作活動に資する実験だったのではないだろうか?

谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう)の女性遍歴は相当なもので、性癖も変態と指摘されるが、彼の作品はモデルを必要とし、その辺りが潤一郎(じゅんいちろう)の作品が高評価と結び付いて居そうである。


作家にとって、著作アイデアは「飯の種」・「金の成る木」で、世間体など気にしていては貧乏のままである。

事実多くの妻を娶(めと)り、その多様な家庭にも触れて潤一郎(じゅんいちろう)の著作アイデアは、永く枯れる事がなかった。

社会規範から言えば非難されるべきアブノーマル(異常)な性愛でも、この大正ロマンの文士仲間の内では自由恋愛の思想の下に「許容されるべきノーマル(正常)な事」だったのかも知れない。

その大正ロマン時代に流行ったモガ(モダンガール)・モボ(モダンボーイ)とは、戦前の若者文化である。

千九百二十年代の大正末期から昭和初期頃に、西洋文化の影響を受けて新しい風俗や流行現象に現れた外見的な特徴を指してこう呼んだ。

こうした情報が氾濫した大正ロマンの時代、庶民の生活規範も自由恋愛の風潮にかなり緩んで様々なドラマが在った時代だった。


潤一郎と千代の自由恋愛の生き方を一般社会通念で評価すれば、「堕落したもの」かも知れないが、一方でその作品は大反響・大人気であり、文学としての評価は高い。

谷崎潤一郎と石川千代(佐藤千代)の奔放(ほんぽう)な自由恋愛の生き方は、大正ロマンの個人主義・理想主義の申し子だったのかも知れない。

人間は皆、失敗しながら見っとも悪く生きているもので、相応の年齢に到るまで格好良くだけ生きた人間など世の中に一人も居無い。

もし、「自分は格好良くだけ生きて来た」と主張する人間が居たら、その方は何も成し遂げられないまま一生を終わるだろう。

裏を返せば、何かを成し遂げた人間は、見っとも悪い思いを受け入れながら信じる道を辿って行った筈である。

勿論他人が、その個人的価値観で谷崎潤一郎と石川千代(佐藤千代)の二人を評価する権利など在りはしない。

こうした大正ロマンの事象を現代の社会規範に沿って無責任に「品格が無い」などと批評するのは、知的ではない間違いである。

「その時代の真実」と言う時代考証の考え方があり、その時代がそう言うポルノチック(性愛情景的)な気分の世相だった事を認めなければ成らない。


潤一郎は欲望のままに生き、同居した女中(お手伝いさん)や妻の妹など軒並み手を付ける性豪振りで多くの作品を書き続けた。

潤一郎(じゅんいちろう)は最後まで彼らしく生き、現実の情交の有無に関わらず最後の性的な対象女性は妻・松子の連れ子で長男・清冶の妻・千萬子(ちまこ)とされる。

千萬子(ちまこ)と潤一郎(じゅんいちろう)の関係だが、松子の前夫・根津清太郎の子供・清治を妹・重子の養子した事から、千萬子からみると戸籍上の潤一郎(じゅんいちろう)は伯父に当たるが 事実上は義父である。

つまり潤一郎(じゅんいちろう)は、義理の息子の嫁に人生最後の恋をした事で晩年の代表作・「瘋癲老人日記(ふうてんろうじんにっき)」をものにした事に成る。


脳科学分野では、人間の脳は非日常の刺激に厚めに活性し、日常生活からはさして脳の活性は得られない。

従って作家や芸術家は、非日常の刺激を変人的に追い求める事が創作上の命である。

世間が言う「天才に変人が多い」と言うのは、脳のリミッター(制御)が外れているからである。

そして社会性に対する脳のリミッター(制御)が外れているから、作家はある種の狂気を含む変人的天才にシフトしている。

只、こうした変人的天才の社会性を、如何にも正義感振って単純にモラル(道徳)批判するのは、才能に恵まれない凡人の所業かも知れない。


潤一郎(じゅんいちろう)の作品は、そのリアリティ(真実性)溢れる作風で世界から絶賛された。

事実ノーベル文学賞の候補に、千九百五十八年、千九百六十年、千九百六十一年、千九百六十二年と四回にわたって選ばれ、特に千九百六十年には最終候補の五人の中に残った。

潤一郎(じゅんいちろう)最晩年の千九百六十四年(昭和三十九年)には、日本人で初めて全米芸術院・米国文学芸術アカデミー名誉会員に選出されている。



推理小説を得意とした江戸川乱歩(えどがわらんぽ)が活躍したリアルタイムの世情は、大正ロマンのポルノチック(性愛情景的)な風俗が反乱する時代だった。

この時代、大衆読者に好まれたのは幻想・怪奇小説、あるいは犯罪小説である。

今日の乱歩(らんぽ)の作品では、明智小五郎と小林少年を始めとする少年探偵団が活躍する少年向け作品・「怪人二十面相」などが多数知られる。

しかし、乱歩(らんぽ)が活躍したリアルタイムの世情は、大正ロマンのポルノチック(性愛情景的)な風俗が反乱する時代で、大衆読者に好まれたのは幻想・怪奇小説、あるいは犯罪小説だった。

乱歩(らんぽ)は、文豪・谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう)の耽美主義作品に「少なからぬ影響を受けた」とされる。

それで乱歩(らんぽ)も、次第に「赤い部屋」「人間椅子」「鏡地獄」等に代表される「変格もの」を多く書くようになって行った。

乱歩作品の「変格もの」とは、本来は秘すべき歪んだ嗜好やドロドロとした性癖をテーマにして人間の裏面を暴き出したもので、大正ロマンの一郭を占めていた言える。

乱歩(らんぽ)は、衆道の少年愛や少女愛、女装・男装、人形愛、草双紙、サディズムやグロテスク・残虐趣味などの嗜好も強く、これを活かした通俗探偵小説は昭和初年以降当時の一般大衆に歓迎された。






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山幸彦・海幸彦(やまさちひこ・うみさちひこ)と浦島・竜宮伝説】に飛ぶ。
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「日本の天皇家の祖先は朝鮮半島から来た」を検証する】に飛ぶ。
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【*】短編人生小説 (4)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

裁判員制度シュミレーション

凌 虐 の 裁 き

(りょうぎゃくのさばき)


未来狂 冗談 作

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ショート・ストーリーです。よろしかったら、お読みください。


【*】短編人生小説 (3)

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

短編小説(1)

「黄昏の日常」

我にしてこの妻あり


未来狂 冗談 作

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

ショート・ストーリーです。よろしかったら、お読みください。

【*】女性向短編小説 (1)

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

短編小説(1)

「アイドルを探せ」

青い頃…秋から冬へ


未来狂 冗談 作

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

ショート・ストーリーです。よろしかったら、お読みください。

【*】社会派短編小説(2)

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

社会派短編小説(2)

「生き様の詩(うた)」

楢山が見える


未来狂 冗談 作

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

ショート・ストーリーです。よろしかったら、お読みください。

◆HP上 非公式プロモート・ウエブサイト公開作品紹介◆

【小説・現代インターネット奇談 第一弾】


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「小説・現代インターネット奇談」
【電脳妖姫伝記】

【*】和やかな陵辱


(なごやかなりょうじょく)


未来狂 冗談 作

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


【小説・現代インターネット奇談 第二弾】

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


戦 後 大 戦 伝 記

夢と現の狭間に有りて

(ゆめとうつつのはざまにありて) 完 全 版◆


未来狂 冗談 作

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

「あえて、暴論」

ジョウダンの発想

◆冗談 日本に提言する◆

未来狂 冗談 作

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

◆メルマガサイト◆
冗談 日本に提言する・・・(来るべき未来に)

◇◆◇メルマガ・サンプル版◇◆◇ 冗談の発想が詰まった内容です!
ぜひぜひ読んで、感想をお聞かせ下さい。
異論・反論も大歓迎!!

====(日本史異聞シリーズ)第六作====
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「小説・怒りの空想平成維新」

◆たったひとりのクーデター◆

未来狂 冗談 作

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

◆メルマガサイト◆
{「たったひとりのクーデター}・・・・・・・・(現代)

◇◆◇メルマガ・サンプル版◇◆◇ 特に経営者の方には目からウロコの内容です。
小説としてもおもしろく、実現できれば
不況は本当に終わります。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

非日常は刺激的

 愛の形ちは、プラトニックにいやらしく

◆仮面の裏側◆

未来狂 冗談 作

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

◆メルマガサイト◆
仮面の裏側・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(現代)

◇◆◇メルマガ・サンプル版◇◆◇ 人の心って複雑ですね。
とくに男女の恋愛に関しては・・・
ちょっとHでせつない、現代のプラトニックラブストーリー。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

非日常は刺激的

 

◆仮面の裏側外伝◆

未来狂 冗談 作

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

◆{短編集 仮面の裏側・外伝}・・・・・・・・(現代)

◆ウエブサイト◆「仮面の裏側外伝」

====(日本史異聞シリーズ)第一作====
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

東九州連続怪死事件・事件は時空を超えて

◆八月のスサノウ伝説◆

未来狂 冗談 作

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

◆メルマガサイト◆
八月のスサノウ伝説・・・・・・・・・(神話時代)

◇◆◇メルマガ・サンプル版◇◆◇ 東九州で起きた連続怪死事件。
そして現代に甦るスサノウの命、
時空を超えたメッセージとは・・・

====(日本史異聞シリーズ)第五作====
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「権力の落とし穴」

本能寺の変の謎・明智光秀はかく戦えり

◆侮り(あなどり)◆

未来狂 冗談 作

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

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侮り(あなどり)・・・・・・・(戦国〜江戸時代)

◇◆◇メルマガ・サンプル版◇◆◇ 天才信長とその最高の理解者、明智光秀。
だが自らを神と言い放つ信長は
「侮り」の中で光秀を失ってしまっていた・・・

====(日本史異聞シリーズ)第四作====
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

南北朝秘話・切なからず、や、思春期

◆茂夫の神隠し物語◆

未来狂 冗談 作

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

◆メルマガサイト◆
茂夫の神隠し・・・・・・・・・(室町南北朝時代)

◇◆◇メルマガ・サンプル版◇◆◇ 誰もが通り過ぎる思春期、
茂夫の頭の中はHなことでいっぱい。
そんな茂夫が迷宮へ迷い込んでく・・・

====(日本史異聞シリーズ)第三作====
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

鎌倉伝説

非道の権力者・頼朝の妻

◆鬼嫁・尼将軍◆

未来狂 冗談 作

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

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鬼嫁 尼将軍・・・・・・・・・・(平安、鎌倉時代)

◇◆◇メルマガ・サンプル版◇◆◇ 今は昔の鎌倉時代、
歴史上他に類を見ない「鬼嫁」が存在した。
その目的は、権力奪取である。

====(日本史異聞シリーズ)第二作====
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

うその中の真実・飛鳥時代へのなぞ

◆倭(わ)の国は遥かなり◆

未来狂 冗談 作

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

◆メルマガサイト◆
倭の国は遥かなり ・・・・・・・・・・・(飛鳥時代)

◇◆◇メルマガ・サンプル版◇◆◇ 韓流ブームの原点がここに・・
今、解き明かされる「二千年前の遥か昔」、
呼び起こされる同胞の血

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貴方は、冗談(ジョーク)を深く考えた事があるだろうか?
冗談(ジョーク)には「軽口」とは違う、もっと重く深い意味が密かに潜んで居る事も多いのである。
【作者プロフィール】●未来狂 冗談(ミラクル ジョウダン)本名・鈴 木 峰 晴
昭和二十三年、静岡市に生まれる。
県立静岡商業高等学校卒業、私立拓殖大学商学部貿易学科を卒業した後、実社会に船出。
従業員二十名足らず小企業に就職、その企業が三百名を超える地方中堅企業に育つ過程に身を置き、最終、常務取締役で退任。
その後、零細企業を起こし、現在に至る。
現在他家に嫁いだ娘二人に外孫三人、同居の愛妻が一人居るが、妾や愛人は居ない。

性別・男性 /生年・1948年/住所・静岡県東部在住
【メッセージ 】
ネット作家として文学・歴史・政治・宗教・教育・科学・性・脳などを研究し小説やエッセ、そしてブログでコラムなど書いています。
☆ペンネーム未来狂冗談(Miracljoudan)の由来は、「悪い未来に成った事は冗談ではな無い」と思う気持ちからで、けして「冗談に付けたのではない」つもりです。念のため・・・。
また、「冗談」とかざしたペンネームの真意は、作品により政治や信仰・占術、歴史に対する批評及び性描写に、タブーを恐れない過激な表現を用いる事がある為、利害関係者との余分な論争を避ける為です。