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人間の性と精神の考察

 

【冗談の小論】

◆◇◆◇◆◇◆◇◆【【第二章  序文】】◆◇◆◇◆◇◆◇◆


第二章 序文

女性の、子育てにおける感性の危さの自覚のついでに、だんな様や彼氏との性的付き合い方の事も、知っておいて損は無い。

なぜなら、ベトナム戦争当時、ジョンレノン・ヨーコ夫妻が「公開ベットイン」による反戦抗議をしたように、夫婦和合は平和と安定のシンボルだからである。

こう書くと、暴論に取られかねないが、論理的には「性の平和利用」もある。

二千年ほど前の日本国の前身「倭の国」の民族成立の経緯古代日本史の考察・第二章 「飛鳥時代を読み解く」を考えると、民族間の紛争や領有権問題も、性的に和合し混血が進めば、「無駄ないがみ合い」はなくなると思うのである。

元々、民族も国境線も、宗教も、時代と伴に変わるものである。
歴史は浅いが米国のような他民族国家も成立し、混血が進んでいる。
それが、今の民族や国家、宗教に固執すると紛争が起き、殺し合いが始まる。

今から感性が複雑化した理由を解明しながら、女性と男性の本質にも迫って見たい。



【第二章 男女の性本能の分析と対応】


太古の昔でも、人類には群れという小さな社会は存在した。
その小さな群れの中から最初のタブーは始まったとみられる。
それは、群れを維持するための必要性からで、他の何物でもない。
まあ、教科書的に言うと「群れ社会の成立」と言うところか。

つまり、互いの性行為の相手が無秩序だと群れの統制が取れず、仲間内で争いが絶えないからだ。
そこで群れの都合により、むやみな性行動は良くないとの合意が生まれる。
つまり、何かを守るために、何かを規制する、それを理性という。
やがてその理性が正規のカップルにまで影響していき・本来おおらかであったものが、隠すべきものとしてタブー化していったのではないのか。

同時に、生活の都合や子育ての都合の為に、妊娠、出産に対する警戒心が生まれ、その警戒心が性行為への警戒心に摩り替わって、性の恐れが潜在意識の中に育って行く。
そこで、道徳的な考え方では、「性は不道徳の香りがするもの」と、安易にひとまとめにくくられてしまった。

しかし人類は、この時点で思っても見なかった「学習」をしてしまったのだ。
それは隠す喜びであり、隠す楽しみがある事を知ってしまった事である。
さらに、隠されたものを「見る楽しみ」も、育ってきたのだ。
これは、心理的なものである。

この学習が、実は単なるシンプルな性行為から、「複雑な心理を伴う性行為への人類の扉」となったのではないのか。
つまり、それまでは種の保存に付随する快感程度だったものが、快楽としての性行為と言う面を確立させていったのではないのか。
そして、性は二つの面を持つ建前と本音に枝分かれして、各々の距離はだんだん遠ざかって、その本音の一部は、「建前では始末に負えないもの」となってしまったのだ。
その複雑なDNA的潜在意識は、現在の人類に複雑な多面性をもたせ、その一部分が吐出すると、異常な犯罪に発展する事もあるのだ。


枝分かれという状況の流れに、歴史の年表が進むに伴い、別のいろいろな都合が、建前の方にも入りはじめる。
たとえば、家族(家庭)といった単位の平穏を守る為には、「遊んでいて」性行為ばかりをしてはいられない。
働かなければ家族を養えない。
そこで性欲への気持ちに歯止めをかけると、建前の強化になる。

為政者の都合もそうだ。
民に怠けられては、国は成立たない。
不倫などで民の家庭が崩壊しては、税収が減る。
とにかく働かせねばならない。
それでなるべく性の楽しみから遠ざける為に、建前を強化して民意を誘導する。
「性欲はいけないものだ」と。

多分宗教なども、そのために利用されたのかも知れない。
もっとも、ごく初期の段階では原始宗教のリーダーが為政者(王)になる場合が多く、鶏と卵、の後先論のようなものだ。

さらに、法律を作ってタブーを強化する。
強制的に一部を禁止するのだ。
処が、過去に米国であった禁酒法時代のように、禁止されれば、されるほど深く潜って非合法化してしまう。
あるいは人の内面で、深い心理の中に恐ろしいものが育つたりの反発があるのが、人間である。
そこらの事に、蓋をし続けた事によって、人類が「皆仮面を被ってしまった」と、考えるのは間違いなのか・・・・。
とにかく、枝分かれしたものが、人々の心の中で、それぞれにモンスターに育ってしまったのだ。

たとえば、性を恥ずかしいものとしてタブー化すると、反面、心理的にその恥かしものを見たい、あるいは見せたいといった感情が湧いたりする。
その実行行為に喜びを感じるといつた「相反する思いの現象」が生まれてくるのが、実は自然なのかもしれない。

こんな事は、人間以外の動物では考えられない。
一方・・・不思議な事にその同一人物が、場合によっては、全裸の女性よりもチラッとスカートの端からのぞいた足首や和服のうなじに、ときめきを覚えるのだから、その心理の複雑な事は、説明のしょうがない。
いったい「人間って」なんなのだ。
あらゆる全ての事を内在した上で、それを仮面で隠して生活しているなら、誰もその仮面の下は、責められないではないのか。


そして、あえて言うなら女性は本質的に露出癖がある。
女性は否定するかもしれないが、これは大古から続く最も動物的で本質的な感性で、勿論それは、あくまでも男性を引き付ける為に潜在意識の中で、遺伝子的に備わったものだ。

だから潜在的に見られる事に喜びを感じる。
それを、利巧に使い分ける。
たとえば、短いスカートを身につけ、足を大胆に露出していても、好ましい相手に「きれいな、足だ」と褒められるとうれしい。
それが相手次第で、「このスケベ、見るな」となる。
これは、他の動物が交尾相手を選ぶしぐさと一致する。

しかし本質の部分では、絶えず見せたい本能に、かられているのだ。
女性のファッションの方が、はるかに露出度は高い、本能的に見られていたいのだ。
だからこそ、露出の高いファッションが流行すれば、「スタイルが良く見える」などと理由をつけて、我先に飛びつく。


アダルトビデオに出演する女性も多い。
昔と違って、見違えるほど美人でスタイルも良い。
希望者が多いので全体の質が上がったのだ。
彼女達は、金が目的と言うより、心のケアに来る。
露出願望を満たしたいのだ。

女性はなんにでも「理由をつけて」自分を納得させたがるので、金が目的などと言っているが、本音は違う。
その感性が、AXで花開く。

AXにおいては、日頃見せることの無い股間やそこに男の物が出入りする様子まで見せる。
勿論、市販品はモザイクがあるが、現場では丸見えだ。
理由はわからないが、それが彼女達には快感なのだ。
「そんな馬鹿な」、と思うかもしれないが、太古の昔、本能でメス(女性)は股間をさらしてオス(男性)を誘った。
その遺伝子的記憶が、間違いなくある。

どんな生物にも、異性を引き付ける本能は備わっている。
ただ、それが人間の場合、女性が自分を見せて男性を誘うシステムになっているだけである。

十数人のスタッフに見られながらの性行為は、恥ずかしさの中で本能を刺激し、異様な感覚に包まれて、たとえようがない。
他では味わえない見せる喜びに、露出癖という「日常眠っている遺伝的な女の感性」が覚めるのだ。

そういう意味で、女性には全からく娼婦やAV女優の素質はある。
それを否定したがるのは、自分をそう思い込ませようと懸命だからだ。

なぜ見せたい願望と、建前それを否定する二面性を持ち合わせるようになったのか。
それはひとえに、男性に責任がある。
男性の独占欲が、長いこと女性に貞淑を求め続けて来た。
それはあくまでも男性に都合の良い話だ。
それが安っぽい社会合意となって、女性の防衛本能に定着したのだ。
女性は社会合意に飼いならされただけだ。

その防御の壁が壊れる。
究極の見られるうれしさが、AXという非日常行為によって極限にまで及ぶようになり、やがて病み付きになる。
三作目くらいになると、自分からやってみたい事を口にする。
そうなると、撮影の仕事が楽しみで、建前とは裏腹に、いそいそと現場に来るのが本音となるのだ。
こうした女性の本質の一部は、後述している【第三章IT時代の性風俗の考察】でも、事実として顕著に現れている。


女性が、自然本能的に露出癖があるなら、良くしたもので、男性は基本的に「見て感じる本能」を持ち合わせている。
「見たい、見たい願望」だ。
性的な意味見合いでの覗き犯罪は、男性固有と言って過言ではない。

これは男女(オス、メス)一対の、互いを引き合うためのごく自然な本能で、否定はできない。
ただし、見たい本能を抑え切れないで、犯罪的「覗き」などしてもらっては困る。
わたしは、犯罪を肯定するために書いている訳ではない。
基本的な人間の持って生まれたものを確認しているのだ。

本来「見せたい、見たい」で初めて自然界はバランス良く、「種の保存」のためのカップルを作っていたのだ。
だからAXビデオなども、女性は興味本位で見るくらいだが、男性は「見たい本能」が要求しているのだ。
もし、「あんなものを見たがる男の気が知れない。」などと、無理解な事を言う女性がいるとすれば、男性の本質を知らなすぎる。
それは、パートナーも自分も不幸になることだ。

もし男性の本質を知っていて、なおその本質を否定したいのなら、その女性には、男性を愛する資格が無い。
「私が居るのに。」と言う嫉妬心で男性にAXを見せたくないなら、自分がAX並みに見せれば良いではないか。
一度タガを外せば、あなたにも露出癖はあるのだから。

もし、この意見に納得できず、「私はどう考えても当てはまらない」と考える女性が居られれば、それは「後発的社会環境の学習」がそうさせたのである。
この学習は、前章(第一章)の子供の正しい性教育のシステム作りに役立つかもしれない。


社会が成熟して、あらゆる性癖に一定の理解がえられるようになると、今よりミスマッチは起きない。
あるいは互いの性癖を補い合える理想のカップルを互いに見付け易くなるかも知れない。
それのほうが、家庭崩壊や他人を傷つける犯罪は、「少なくなりそうだ」とは、思わないのか。
しかし、ベストマッチの相手を探す仕組みは、今の建前社会にはない。
そういう事を前提とした考え方そのものが、存在しないのだ。

さらにいえば、夫婦間の性に対する「対処の知恵」の必要性が、いかに「重要な事」かである。
いまの結婚は、「建前の範囲で合意して」結婚に至る。
それゆえ結婚前に互いの性癖などを確認する事などありえない。
結婚後何十年と、本当の性癖を相手に知られずに暮らす事も多い。
それが家の外で、買春や、浮気、そして事件を起こす事となる。

まちがっても、「自分のパートナーだけは違う」と言う、希望的願望とか、「そんな事をしたら、絶対に許さない」とかで、無きものとして安易にかたずけてはいけない。

たとえば、であるが、仮にあなたが夫婦生活で性に手抜きだったとしょう。
買春の相手はプロであり、浮気の相手は手抜きをしない。
これでは最初から勝負は見えている。
努力しないで相手の事だけ攻めても心は離れるばかりだ。

男性の基本的本能には、征服欲がある。
これが、男の原動力である。
古代からこの征服欲(闘争本能)が歴史を作り、文明を発達させてきた。
反対にその男性を上手にコントロールする術に磨きを掛けてきたのが女性だった。

勿論、男性にとって「女性を意のままにしたい」と言うのも征服欲の重要な一部だ。
此れは原始本能に近い。

処が、近頃それが怪しくなっている。
世間的に、それを認めない時代になった。
馬鹿な男女同権主義者によって、人間の原始本能を否定している。

結果、世の男供はその本質を失い始めた。
価値観として、それが良い事かどうかは判らないが、闘争本能が抑圧されて、男性は女性化した。
それで、実は男性の魅力は失い始めている。 これは、長い目で見れば女性にとってもけして良い事では無いはずだ。
なぜなら、彼らから出世意欲や向上心が失われて行くからである。
それでは、男性は稼げない。

その闘争本能の出発点が、生物学的に簡単に言うと「広義な意味での性欲」である。
つまり、いかに「良い女性を獲得するか」が、男性の目標で有り、生きて行く自身にもなる。
それを都合よく、「女性征服欲以外は男で居て欲しい。」などと無理な事を言う。
これが、浅知恵なのである。
本質的に不器用な男性が、そんな使い分けなど出来る訳が無い。
結果、闘争本能(征服欲)の無い男は出世も夢も掴まない。
つまり、「去勢された男性」は男性では無い。
これが少子化問題の重要な要因の一つで有るが、近頃の男女共同参画の風潮から、誰も言い出せない。

生物の原始本能を、建前で安易に否定すべきではない。
原始本能を肯定しながら英知を持ってコントロールする方が自然であり、精神性も良い。
精神性が壊れるから、奇妙な犯罪が多発している。
つまり、人間お得意の「生態系破壊」が、自らの精神文化にも及んでいるのだ。
本来、女性はその本質的女性の役割による「格好良さで有るべき部分」はけして男性化する事で無い。
そこを履き違えるから、世の中混乱する。

そう考えると、男の征服欲を「努力しても満足させる女性」が、良い女性かも知れない。
つまり時として娼婦になれるのが、女性にとっても、得策で有る。
処が、現在の女性は大きな勘違いをしていて、「何で私たちが男性にサービスしなければならない。」と、考える。
この世の中は、男と女しか居ない。
それぞれが、原始本能以来の特性を如何に認め合い有効利用するかが本来の姿のはずである。
それを否定し合ってどうする。
今一度人類が考え直す命題だと思うがどうだろうか?

これも仮に、の、話だが、普段からパートナーの性癖をよく理解し、相手の性の要求に応じていれば、たとえ買春しても、「高い金を出したのに、あの程度」かとなる。
あるいは浮気をしても、懸命に努力して「やっとこぎつけたのに、この程度」かと、後悔を伴いながら心が戻ってくる。

カップルの互いに合意があれば、SMだろうがスワッピングだろうが、他人がとやかく言うものではない。
そうした、性の一致(あるいは、合意)は、努力してでも必要である。
互いの性癖も含めて、「誰よりも理解しあえる」と言う事は、最大の夫婦の絆ではないだろうか?
その考え方が、家庭平和の唯一最良の武器ともいえる。
夫婦中が良ければ、良い子が育つ、反対にぎくしゃくした家庭では、子供に心の傷を与えかねない。

色恋が歴史を変えた事は、世界中にある。
その権力者だけが、「病気だった」とは言い切れない。
それが、悲しいかな人間の現実である。
建前だけで、あるいは自分と性に関して気持ちや考え方が違うだけで、「人を非難する無知な人々」が、少し利口になる事で社会環境は変わるのだ。


「性の合い性」ばかり言い立てているようだが、勿論人間には「純愛の部分」もある。
この純愛の感性は、おそらく人間の脳の「違う部分で考えている」はずである。

たとえば、パートナーが性的に不能になろうとも、愛情は変わらない。
高齢になって性交渉がなくなっても、仲の良い夫婦は数多い。

だが、そう言う男女でも、それとは別に性衝動は存在する。
つまり性愛と純愛のそれぞれの感性は、脳の別の場所で「同時にでも起こる」ものである。

したがって、妻や夫(恋人)は愛しているが、浮気や遊びはする。
ことによると、愛する者が居ながら、性犯罪に走るケースもでてくる。
是は一見矛盾しているようだが、脳の別の場所で純愛を持ちながら、脳の別の場所での性衝動を押さえられないと言う事で、矛盾しては居ないのかもしれない。
ここらが、性と精神のむずかし処である。

こうしたテーマで、プラトニックラブと性愛の究極の愛の形を描いた私の作品に「仮面の裏側」がある。


太古の昔を想像するに、その頃の人類は、性に関しては相当シンプルだったはずだ。
おそらく、生物学的な単純な欲求の元にその行為はなされていたに違いない。
すなわちその時点では、ほとんど自然界の基本的ルールが生きていたはずだ。

他の生き物でもそうであるように、子孫を残す事(種の保存)が大命題である以上「強く、たくましく、美しい」が、その行為の相手に選ばれたはずだ。
今と違って、体の強い者のみが食料の確保に適していたから、それに付くのが自然であり、あるいは、娼婦は人類最古の職業といわれるゆえんであろう。

そこで、異性を独占する者が現れ、また、相手を得られない者も出現する。
相手を得られない者はどうする。
当時はまだ、法律はもちろん倫理もないときである。
しかし弱い者でも自然に性欲は起きる、これをおのおのに解消しなければならない。

健康な男性には精子が作られ、それが溜まると強い排泄の欲求にかられる。
その排泄の欲求が性欲であり、相手に恵まれないと「相当の不満」を内面に抱える。

そこでなんとかしょうとする。
まずはいたってノーマルな行動として強引な手段で相手を確保する。
つまり、合意なき性交(強姦)である。
当時は、まだ性におおらかであったから、たぶん「あーやられちゃった」くらいで、それほど被害者も、深刻な事にならなかった、と想像できる。
これを現代の今、同じことをしたら犯罪である、そして被害者は深く傷つく。

しかし相手のいない者は、現に今も多く存在する。
それは、どうすればよいのだ。
ただ、ただ、「可愛想だね」と同情してやり、知らん顔して、我慢させればよいのか。
この単純な問題提起にも、日本の現行法では解決の方法は正式にはない。
なぜなら、そういう現実を「理性」という都合の良い言葉の影に隠して、人間という複雑な生き物の見せたくない本質を、あたかも無いがごとく扱っているからだ。

無いものには、最初から論議はない。
そしてさびしい男達のことは、知らん顔で見捨てて良いのか?
彼らが事件を起こせば、彼女たちは先頭に立って糾弾はするが、思いやりなどは微塵もない。
なぜなら彼女達の心中には、自分がそう言う類の(つまり性的に異常な)仲間ではない事を、ことさらに強調しなければならない、後ろめたい何かがあるのだ。

彼ら淋しい男達の逃げ場所は、公にはどんどんなくなってきた。
かわりに、様々なアンダーなかたちで、建前では存在しない逃げ場所が出来ている。
そして、それは半ば公然のこととして人々は知っている。
現実にあるのならいっそ正式に認めて、社会で管理してはどうか。
アンダーな物にしてアンダーな組織の資金源にするくらいなら、国営にして、年金の補充にでもしたらどうか。
酒やタバコと同じ嗜好品並みの税収がある。

昔、「女性保護」の目的で買春禁止法が出来たが、今は時代が違う。
大抵の場合、女性は自分の意志でその道を選んでいる。
AX女優希望者の女性が多いように、それが好きな女性もいる。
自分の心のケアに、性行為が必要な女性もいるのだ

しかし正規でないので、今はかえって彼女たちが危険だ。

社会に性病を蔓延させる可能性もある。
しかし、建前無いことなので、強制的な検査も出来ない。
実は、これは主婦の守る家庭にとっても、見えない危機かもしれない。
どうせアンダーなら、携わる女性たちの年齢の管理も無いから、若い被害者も出る。
国営なら彼女たちも安心だ。

だいたい日本人有識者の中に、このての国営化論にはまったく消極的なのに、「歴史認識」の話になると途端に、「従軍慰安婦は希望採用者だった。」、或いは、「日本軍だけが現地の女性を守る制度として、慰安婦を帯同したのは、良心である。」と、言い出す。
つまり、性欲が暴走する事を認めている居る点で、今も昔も人間は同じはずなのに、都合良く分けて物を言い、矛盾を恥じない。
どちらかに集約しないと、唯の詭弁ではないか?

最近多いのは、顔も知らないメールによる交際からの様々な事件である。
セックスフレンド探しや、援助交際相手のために、彼女達は被害に会う。
その危険性を正しく教えきれないのは、「性の存在」という前提が「タブーまたはめったに存在しない(イレギュラーなこと)」としているからではないのか。


人間の生きる気力や向上心に性衝動はどうかかわっているのだろう。
若者の集団自殺や高齢者のアルツハイマーの発症は、性欲とかかわりは無いのか?
昔から性欲がなくなったら、「男は仕事の上で、使い物にならない」などと、言われている。

南北朝時代より昔は、真言密教の一部の経典のように、性交は「極楽浄土」と言う教えも存在した。
インドのカーマスートラ(ヒンズー教系)の教えもある。

よく自分達の性に対する合意(常識)が正しいと思い込んでいる方が多くて、絶対だと物差しにしているが、イスラム教は一夫多妻制で、妻が四人までもてるのが普通である。

老人にだって、性欲はある。
世間の建前では、「良い年をして。」が、前提になっていて、老人の性は切り捨てられている。
なぜならば現代社会において、老人の性は社会秩序と相容れない制約環境に取り囲まれているからだ。

しかし「高齢化社会」にあって元気な高齢者が増え、その理解は今後益々必要となるはずである。
これを放置するのは簡単である。
社会が、今まで通り「知らぬ顔して」無視していれば良い。
つまり、「老人達の人間性を無視し」、社会秩序の安定のために、無理やり理性を強いているだけだ。

人間は、もてたいパワーから人生が始まり、もてたいパワーが、生きる希望や向上心の原動力になっているのは、誰も否定出来ない。
今でこそ、性欲のことを「おおっぴらにする」ことは社会秩序に反することと、密封されているが、昔はちがった。

弘法大師(空海)がもたらした真言密教の、鎌倉初期に封印された教えには、性は「生きるための活力の元」と書いてある経典も数多くあった。
中国で古くからある「医食同源」と同じように、「性は生に通ず」が、この教えの基本である。
勿論、「社会秩序を配慮する」と言う注釈付ではあるが、健康の為の特効薬である事は、間違いない。
だとするなら、老人の性欲を否定することは、彼らの生きがいを取り上げることにならないのか。
高齢者の性は社会秩序と相容れない制約環境に取り囲まれている。
つまり、高齢者達の人間性を無視し、社会秩序の安定の為に、周りの都合で理性を強いているだけだ。
簡単に言うと、おじいちゃんやおばあちゃんに恋をされると、正直、子や孫が対処に困るからだ。
実際の処、相続問題など、生々しい事になる。

  しかし人間の大人としての出発点は何だ。
  それは生きることであり、性の相手に恵まれる事である。
此れは生き物すべてにある基本的なもので、否定できない。
  それ故人間も、思春期の、もてたいパワーから人生が始る。
もてたいパワーが、生きる希望や向上心の原動力になっているのは、それこそ誰も否定出来ない。

  実際に性交渉がなくても、相手がいるだけでも、うきうきするのが人間なのだし、生きる実感でもある。
  それが、「年を取ったからもういいだろう。」と、周りが勝手に決める。
しかし、彼らも今を生きている。
だから性欲は立派にある。
  だとするなら、高齢者の性欲を否定する事は、彼らの生きがいを取り上げる事にならないのか。
  「高齢者の性はみぐるしい。」などと、あなたの勝手な感性で、切り捨てないで欲しい。 それでは、思いやりがなさ過ぎる。
もっと現実に即した合理的な発想が、必要な時代なのだ。

  批判も多いと思うが、昔はもう少しおおっぴらに「めかけ」の存在が、非公式とは言えあった。 その頃の奥方は、亭主のやる気のために、少しぐらいは目をつぶっていた節がある。
当時の社会風潮では、一生懸命働いて出世すれば、「めかけの一人や二人・・・」と言った「人参」が、鼻先にぶら下がっていて、男供は突っ走った。

これはバランス感覚の問題である。
亭主のやる気を起こさせて、「仕事をさせる」のか、年寄り扱いをして、「老け込ませる」かの選択といったら、世の奥方から袋叩きの目に合いそうである。
私も「めかけ」を持つことを、闇雲に進めているわけではない。
  生きがいのなかの一つで、性の充実はもっとも有効なものと思えるからのたとえ話だ。
で、ありながら高齢者の性は、理解はされていない。

しかしこれからは、高齢化社会の時代である。
  彼らに長く最前線で働いてもらうには、やる気を起こす工夫も必要ではないのか。
「病は気から」というが、性と生は、ほとんど同じようにリンクしている。
  すなわち、スケベ親父は元気なのだ。
女性看護士が付いて、病状が安定したり、回復したりの症例も多いと聞く。
  若い医師が、女性患者のアイドルにもなる。

  それを否定して、「孫を励みにしろ」などと建前を押し付け、わざわざ気持ちを年寄りにしてどうする。
  その証拠に、政治家先生はかなり高齢でも元気で、時折スキャンダルを起こす事さえある。

だいいち、十五歳過ぎの孫など、生意気なだけで、励みなどには無縁だ。
  それに、基本的に異質なもので、性欲の代替にはならない。
  だが、高齢者に対する性のケアは、無い
  そういうことを発想すること事体が、タブーになっている。
理性だけ押し付けて、「早く朽ちていけ」というのか。

人間と言う生き物の根源に迫ると、これはおおいに、矛盾である。
新しい社会秩序の工夫がないと、彼らの心の居場所はない。
しかしながら、今の社会風潮で、高齢者の性など持ち出すと、頭から「そんなことは言うものでない」と、無視される。
  下手に取り上げると、家庭も国も厄介が増えて都合が悪いからだ。
それで個人の問題に押し付ける。
放っておきたいのだ。

だが少子化が進む現在、今後十年や十五年日本が持ちこたえるには、申し訳ないが、高齢者の力に負うしか選択の余地が無い。

そこで元気で色気のある高齢者を、今以上に生み出さなければならない。
  「その方法は?」と聞かれても、答えるすべを、私も持ち合わせていない。
  これはあくまでも夢物語であるが、前述した公設の娼館を、社会保険庁にがんばってもらわねばならない。
  少し露骨だが、年金未納者にはご利用を遠慮していただくと言う事で・・・。
  つまり、建前を前提にした矛盾だらけの政策より、今の日本の、本音の現実に即した政策の立案の必要性を言いたいのだ。
  それを安易に、建前重視できた。

この五十年、日本は米国の民主主義の「建前部分」を盲目的に標榜してきた。
  この傾向は、建前好きな女性運動家に特に多い。
  彼女たちは、米国の、「彼女達にとって都合の悪い本音の部分」には、耳も目もふさいで、今に至っている。
そろそろ日本と米国は違うという事に、気付いても良さそうではないか。
たとえば、日本国民「総中流意識」というが、米国では、移民と不法入国者が絶えず下層階級を形成していて、産業の下支えの役目をしている。
  元々多民族国家であり、国土も広いので、移民などに懐が深い。

だからこそキャリア・ウーマンの居場所が、米国にはある。
アメリカン・ドリームもある。
下層階級から這い上がるパワーもある。
この下支えを、日本は理想だけ追って計算には入れてこなかった。
なのに、米国のまねをした。

それで、「背に腹は替えられず」大企業は、海外に工場を求め、国内の産業は空洞化していった。
ただし、こうした移民などで下層階級の供給を行えば、日本の治安は今以上に悪くなる。
米国が実証しているように、貧しき者の、富める者への力の攻撃である。
これは出来れば避けたい。

しかしながら、現状のままで何の手も打たなかったら、人口の減少が続く。
やがて政府は、多少の治安の悪化を覚悟で移民を受け入れる「選択肢」に、至るかもしれない。
今の日本のように、下層階級の供給無しにキャリア・ウーマンを作ったら、人口は経るばかりだ。
自明の理である。

そう言う結果予測なしの立法が、ピンポイントの問題解決のためになされ、それによって起こった新たな問題に、また繕い(つくろい)の立法をしてきた。
日本最高の高学歴を有するキャリア官僚のお役人様、あなた方の「学識」は本物ですか。 政権政党の代議士様、あなた方は日本をどこに持っていくのですか。

これは、日本のあらゆる矛盾に共通している建前主義の悪しき結果だ。
「役人の前例主義」では、建前しか生まれない。
だからこそ、若い労働力の居場所と、高齢者の労働力の活用を、法を整備しなおしても」、やらねばならないのだ。

  その活力の原点は、人間が人間らしくある為の社会合意であり、その次に、社会ルールを定めていく事である。
けして、建前論が先行してはならない。
過ちを繰り返すだけだ。

また、子供を育て上げた高齢者に、早急に第二の人生の場を用意しなければならない。
連れ合いをなくした高齢者に、新しいパートナーを得る事が容易な環境を作る。
そうした「社会的合意」が必要だ。
実は年金給付世帯にしても、夫婦二人分ならやりくりが楽という面もある。

  くれぐれも、「良い年をして」は、禁句である。
働きたくても採用年齢制限や、年金需給条件で、働きにくい国が本当に先進国か。
何が民主国家か、教えて欲しいものだ。

  遅きに失した観があるが、此れから日本を再生させていく過程で、次の「人口増加世代」が育つまでのつなぎは、高齢化した彼らにがんばってもらわなければならない。
その彼らの気力を奮い立たせるものは、なにか、賢明なあなたには、もうお分かりの事と思う。 そう、元気な高齢者を生み出す工夫だ。

これは待ったなしで、早く元気な高齢者を生み出す工夫をしないと、高齢者医療費が増大して、ますます日本の未来は、窮地に陥るはずだ。
  それを負担する力は、今の日本国民にはない。

批判も多いと思うが、それも一つの真理である。

それが正しいとは言わないが、何が何でも建前「性」を否定すべきかは、疑問である。
何度も言うが、「建前無いこと」には、注意も検討もできない。
長い歴史の中でタブー視し続けられた結果、誰もそうした問題に触れないことで、「基本的人間性」を無視し、安易にかたをつけてきた。
だからといって、それで良いというものでもない、それは現に存在するのだから・・・。

人間の性に関するどうしようも無い事例をあげてみる。
戦争と言う異常な状況に置かれた時、に対しての本音の対策の事例である。

戦前から太平洋戦争当時まで、【娼婦(館)・女郎(屋)】と言う物が存在した。
所謂、売春宿である。

この頃は、日本では「公娼」が認められていた。
当時の「日本の現状は」と言えば、【軍部と結託した財閥】に富が集中して、地方経済は貧困にあえいでいた。
蛇足ながら、此れは最近の【政府・官僚と結託した大企業】の富の集中に酷似している。
将来的に恐い話しで有る。

いずれにしても当時の庶民は貧しく、特に農家に収入を得る道が無かった。
したがって「生きる為に、身内を喰わす為に、」身を売らざるを得ない境遇の女性が数多く居た。
この受け入れ先が、公な【娼婦(館)・女郎(屋)】である。
今から僅か四十七年前まで、性は正式に商品だったのだ。
列強国と言われた日本の内地でもその状態だったから、半島や大陸の現実は、モット困窮していたはずである。
それで仕方なくとは言え、娼婦や女郎のなり手は多かった。
つまり、半島の女性は【応募した】と言う説がまともである。
しかし、親に売られたと言う現実を認めたくない心情は理解できる。
また、取り巻く社会環境においても犠牲者で居続けなければ、身の置き場が無いのも理解できる。

これらの娼婦館・女郎屋の類は民営で有って公営ではない。
その業者が、戦線の拡大と伴に商売として外地へ進出して行った。
勿論【従軍慰安婦】なる言葉は無かったし、軍が管理運営していた訳ではない。
しかしながら、軍が業者に要請していたのは事実で有る。
そう言う意味で、【実質従軍】と取られても仕方が無いが、これが、【強制連行による】とされるのは少々疑問で有る。
実際には【日本人娼婦が大半】で有り、軍の要請も日本女性を要請していた現実がある。

軍が要請していた事は、大きく分けて二つの意味(見方)を持つ。
ひとつは【国家絡み】と言う事で、国がその全ての責任を負うべき事である。
その対極にある見方が、今ひとつの、【戦地と言う特殊環境の中で】、この娼館・女郎屋を占領地に帯同したのは、日本軍の良心とも取れるべき事である。

建前で無い現実として、明日をも知れぬ前線の軍人が、性的行動を戦地で起こさない方が不思議で、表面化しないが個人の犯罪は何処の軍隊にも存在する。
そうした意味では、占領現地の女性を守る為に、軍が要請した【娼婦(館)・女郎(屋)の画期的制度】の事が問題で、野放しの【他国軍の個人の犯罪】は問題視されないとしたら、矛盾ではないだろうか?
つまり、他国軍は建前に終始して、対策をしていなかっのだ。
何しろ武器を持った若い野獣が、うろつくのである。
残念ながら、人間の性は一筋縄ではいかない。
理性が外れると、獣の本性が顔を出す。

この問題、【性の問題】だけに建前でものを考え易い。
建前だけで言うと「そんな悪い兵隊(人間)は居ない事」になり、軍の要請は【そのものが不埒】と判断され易い。
だが、現地での日本軍の不幸な出来事は、相当に抑止された。
つまり、【日本軍は基本的に紳士だった】ので有る。
この事実も、娼婦・女郎の【犠牲】の下に成立っているので、おおっぴらには威張れない。
現に、戦後の日本復興と伴に【娼婦館・女郎屋】はその存在を問われ始めるのだ。
             (昭和33年4月・赤線廃止令は執行される。)
環境的にも、【農地開放政策】で農家が【土地持ちの資産家】に変身し、【身売り】の最大の供給源は無くなった。
戦後、世間の様変わりで、女性にそう言う犠牲を強いる事は【社会合意】から外れ、現在では過去のその事実だけでも相当に後ろめたいものになった。

軍の要請で、占領地に進出した【娼婦館・女郎屋】であるが、基本的に戦争と言う【異常心理の中での可能性】と言う前提があっての対策である。
だが、この行為は相手国には評価されない。
つまり、【戦争そのものが犯罪】で有り、他国への【軍の進攻そのものがレイプ】なのである。 そう言う意味では、何を言われても仕方が無い。
だが、【世界でも稀な良心的軍隊】の一面があった事を証明できるのが、従軍慰安婦問題の側面でも有る。

この性の問題、【忘れがち】だが敗戦後の米進駐軍占領時代に、臨時日本政府は性的治安に危惧を抱き【性の防波堤】として、「やまとなでしこ」を駐留軍専属慰安婦に募集した。

つまりこの時は、珍しく政府が建前ではなく「本音」で対処したのだ。
この本音は、やがて奇麗事の建前の中で無かった事のように歴史から消えて行った。
募集され女性たちが、無理解な一般の人たちから【パンパン、オンリー】等と卑下されながらも、【尊い犠牲】の上で一般女性を守ったのである。
政府が公に占領米軍人の暴走対策をした生々しい事実は、遠い記憶になりつつある。




次の章では、新たに始った性の新時代を取り上げます。

【第三章 IT時代の性風俗の考察】


【人間の性と精神の考察 第三章へ続く】【人間の性と精神の考察 第三章】

【第一章に戻る】【第一章に戻る】


【参考章】「人が創りし神と仏の間に」
天上の最高神は一体でなければならない。
しかし、日本の大和朝廷が古事記と日本書紀で創出した天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)と同等な神、陀羅尼神(だらにしん)が、渡来した仏教の中に居た。
日本列島の支配者と民はそれを否定することなく同一の神として受け入れた。
その陀羅尼神(だらにしん)、実はエロスの神様だったのです。
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「小説・現代インターネット奇談」
【電脳妖姫伝記】

【*】和やかな陵辱


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【小説・現代インターネット奇談 第二弾】

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「小説・怒りの空想平成維新」

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====(日本史異聞シリーズ)第五作====
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「権力の落とし穴」

本能寺の変の謎・明智光秀はかく戦えり

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====(日本史異聞シリーズ)第四作====
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====(日本史異聞シリーズ)第三作====
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鎌倉伝説

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